JP2000239585A - インクジェット印刷用白色インク組成物 - Google Patents

インクジェット印刷用白色インク組成物

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Katsutaka Nakatsu
克隆 中津
Tetsuo Sugawa
哲夫 須川
Tsuneo Shirota
常雄 城田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】明度の低い素材に対しても白色視認性が高く、
印字後油や透明樹脂溶液に覆われた場合でも良好な白色
視認性を有し、貯蔵安定性及び噴射安定性に優れた性質
を示すインクジェット印刷用インク組成物の提供。 【解決手段】インクバインダー樹脂成分1〜25重量
%、中空状ポリマー微粒子0.1〜20重量%、N,
N’−ビス(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジ
ン−2−イル)エチレンジアミン0.1〜20重量%、
水可溶性溶剤5〜80重量%、アミン類の塩基性化合物
0.1〜10重量%、及び残部の水よりなり、該中空状
ポリマー微粒子は、粒子の外径が約0.1〜1μm、内
径が約0.05〜0.8μmであり、該水可溶性溶剤に
不溶で、該インクバインダー樹脂成分とは化学的に反応
しないものであるインクジェット印刷用白色インク組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット印
刷用白色インク組成物に関し、より詳しくは、明度が低
い素材に対しても良好な白色視認性を有し、しかも印字
後油や透明樹脂溶液に覆われた場合においても良好な白
色視認性を有し、かつ貯蔵安定性及び噴射安定性におい
て優れた性質を示すインクジェット印刷用白色インク組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット印刷自体は周知の技術で
あり、印刷は印刷装置と印刷文字を付着させる印刷対象
物面との問で非接触状態で行われる。この非接触印刷法
は文字を不均一な形状面、例えば飲料容器の底部等に印
刷する場合に特に好適に用いられている。
【0003】従来のインクジェット印刷用インク組成物
は、染料あるいは顔料等の着色剤、該着色剤を印刷対象
面に付着させる樹脂結合剤、及び結合剤用溶剤を含有し
ており、該溶剤はインク組成物を印刷対象面に付着させ
たときに蒸発される。インクジェット印刷用インク組成
物中には、蒸発遅延剤及びその他の周知の成分も含まれ
得る。
【0004】当業者には周知のように、このインクジェ
ット印刷法に用いるインク組成物はその物理的な特性を
正確に制御する必要がある。例えば、極めて小さなジェ
ットノズルを目詰りさせることなくインク組成物を通過
させる必要があり、そのためには、インク組成物の粘度
が所定の範囲内にある必要があり、かつ、製造時のみな
らず長期間の貯蔵後にもインク組成物に沈殿物が生じな
いことが必要である。また、印字後のインク組成物の視
認性が優れていることも当然に必要である。更に、この
インク組成物は早期に乾燥して汚染されにくく、また、
印刷対象面に対し良好な湿潤性を有していることが好ま
しい。
【0005】上記の要件を満足する種々のインクジェッ
ト印刷用インク組成物が既に提案され、使用されている
が、有用なインクジェット印刷用白色インク組成物につ
いては上記の全ての要件を満足するものは未だ提案され
ていない。例えば、インクジェット印刷による白色仕上
げとして、酸化チタン及び発泡剤を含有するインク組成
物を熱間でジェット印刷することにより、熱で発泡剤を
分解発泡せしめて印刷部を白化させるカルバーフィルム
タイプの仕上げ方法(特開昭54−28137号公報)
が提案されているが、この方法に使用されるインク組成
物には、沈殿物が生じやすく、この沈殿物によりノズル
が詰まり、印刷密度が不当に変動するという問題があ
り、即ち、インク組成物の保存寿命が短い等の欠点があ
った。
【0006】また、本発明者等の一部は、前記のごとき
従来技術が有する欠点を改良するために、プラスチック
ピグメントを用いたインクジェット印刷用白色インク組
成物を先に提案した(特開昭57−96066号公報、
特開昭58−122974号公報)。しかし、一般的に
は視認性、貯蔵安定性、噴射性に優れているプラスチッ
クピグメントを単独で用いたインク組成物においては、
明度の低い素材に対して視認性が低いという問題を残し
ていた。また、このようなプラスチックピグメントと酸
化チタンとを併用したインク組成物においては、沈殿物
が生じやすく、この沈殿物によりノズルが詰まり、印刷
密度が不当に変動するという問題があり、即ち、インク
組成物の保存寿命が短い等の欠点があった。このため、
種々の条件下で良好な白色視認性を有しながら、貯蔵安
定性及び噴射安定性に優れているインクジェット印刷用
白色インク組成物の提供が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、明度の低い
素材に対しても白色視認性が高く、しかも印字後油や透
明樹脂溶液に覆われた場合においても良好な白色視認性
を有し、かつ貯蔵安定性及び噴射安定性において優れた
性質を示す、インクジェット印刷用白色インク組成物を
提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記の課
題を達成するために鋭意検討の結果、白色着色剤として
特定の物理特性及び化学特性を有する中空状ポリマー微
粒子とN,N’−ビス(4,6−ジアミノ−1,3,5
−トリアジン−2−イル)エチレンジアミンとを併用す
ることにより、上記の課題が達成されることを見出し、
本発明を完成した。
【0009】即ち、本発明のインクジェット印刷用白色
インク組成物は、インクバインダー樹脂成分1〜25重
量%、中空状ポリマー微粒子0.1〜20重量%、N,
N’−ビス(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジ
ン−2−イル)エチレンジアミン0.1〜20重量%、
水可溶性溶剤5〜80重量%、アミン類の塩基性化合物
0.1〜10重量%、及び残部の水よりなり、該中空状
ポリマー微粒子は、粒子の外径が約0.1〜1μm、内
径が約0.05〜0.8μmであり、該水可溶性溶剤に
不溶で、該インクバインダー樹脂成分とは化学的に反応
しないものであることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明のインク組成物で用いるインクバインダー
樹脂成分は、インクバインダーとして作用することがで
きるもの、即ち、インク組成物中の水及び水可溶性溶剤
に可溶で、しかも印字後に乾燥固化するものであれば如
何なるものであってもよい。
【0011】代表的なインクバインダー樹脂成分として
は、例えばアクリル樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹
脂、マレイン化油、マレイン化ポリブタジエン、マレイ
ン化石油樹脂、マレイン化ロジンエステル、ポリビニル
ピロリドン等を挙げることができる。インク組成物中の
インクバインダー樹脂成分の含有量は1〜25重量%で
あることが好ましい。樹脂成分の含有量が1重量%未満
の場合には、印字密着性が不良となる傾向があり、逆に
25重量%を超える場合には、インク組成物の粘度が上
がり、印字不良となる傾向があるので好ましくない。
【0012】本発明のインク組成物で用いる中空状ポリ
マー微粒子は、その外径が約0.1〜1μm、内径が約
0.05〜0.8μmであり、本発明のインク組成物で
用いる水可溶性溶剤に不溶で、上記インクバインダー樹
脂成分とは化学的に反応しないものであることが必要で
ある。
【0013】本発明のインク組成物で用いられる中空状
ポリマー微粒子について特に重要な点は、微粒子が実際
に中空であることである。これは、本発明のインク組成
物が白色を呈するために必要なことである。即ち、イン
ク組成物中の中空状ポリマー微粒子が空気を含有するこ
とにより、微粒子は屈折率の異なる樹脂層、及び空気層
を形成し、入射光を効果的に散乱させるため、本発明の
インク組成物から形成される印刷像は不透明な白色を呈
する。
【0014】このため、本発明のインク組成物に用いら
れる中空状ポリマー微粒子は、最初から内部に空気を含
んだ完全密封タイプであるか、若しくは、印刷前には微
粒子内に液体を含有しているが、その微粒子内に入り込
んでいた液体が印刷後に微粒子の璧を通過して拡散し、
微粒子の微細気孔を空気で充満させるというタイプであ
る必要がある。
【0015】また、本発明のインク組成物に用いられる
中空状ポリマー微粒子はインク組成物中で沈殿しないこ
とが望まれるため、インク組成物溶液の比重とはば同等
の比重を有するものが好ましい。このため、必要に応じ
てグリセロールのような比重調整剤を用いてインク組成
物溶液の比重を調節することができる。
【0016】本発明のインク組成物で用いることができ
る中空状ポリマー微粒子として、上記の性質を満たす市
販の各種のもの、例えば、ローム・アンド・ハース(Roh
m and Haas)社から市販されているロペーグ(Ropaque)
OP−62等を挙げることができる。これは、アクリル
・スチレン共重合体からなる中空状ポリマー微粒子を3
8重量%含んだ水分散液である。この微粒子の内径は約
0.3μmで、外径は約0.5μmであり、内部には水
が充満している。
【0017】また、本発明のインク組成物で用いる中空
状ポリマー微粒子は、例えば米国特許第4,089,8
00号明細書に開示されている方法により得ることもで
きる。この中空状ポリマー微粒子は実質的に有機重合体
で作られており、熟可塑性を示す。中空状ポリマー微粒
子の製造に使用される熱可塑性樹脂としては、好ましく
は、セルロース誘導体、アクリル樹脂、ポリオレフィ
ン、ポリアミド、ポリカーポネート、ポリスチレン、ス
チレン若しくは他のビニルモノマーの共重合体、ビニル
アセテート、ビニルアルコール、塩化ビニルまたはビニ
ルブチラールのホモ重合体あるいは共重合体のようなビ
ニルポリマー、ジエンのホモ重合体及び共重合体等を挙
げることができる。特に好ましい熱可塑性重合体として
は、2−へキシルアクリレートの共重合体、メチルメタ
アクリレートの共重合体ような共重合体、スチレンとア
クリロニトリルのようなその他のビニルモノマーとの共
重合体を挙げることができる。
【0018】本発明のインク組成物中の中空状ポリマー
微粒子の含有量は0.1〜20重量%であることが好ま
しい。中空状ポリマー微粒子の含有量が0.1重量%未
満の場合には、白色度が不足する傾向がある。逆に、2
0重量%を超える場合には、(インクジェット印刷用イ
ンク組成物に要求される粘度を確保するために)相対的
にインクバインダー樹脂成分の量が減少するので、印字
の密着力不足となる傾向があるので好ましくない。
【0019】N,N’−ビス(4,6−ジアミノ−1,
3,5−トリアジン−2−イル)エチレンジアミンは白
色の微粉末物質であり、本発明においては白色有機顔料
として使用している。従って、本発明のインク組成物に
おいては、このN,N’−ビス(4,6−ジアミノ−
1,3,5−トリアジン−2−イル)エチレンジアミン
を含有することにより、印字後のインク組成物の白色視
認性が良好になる。この理由としては、N,N’−ビス
(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル)エチレンジアミンの屈折率が酸化チタンと比較して
小さく、即ち、印字面に当たった光が印字面中まで進行
する確率が高くなるため、中空状ポリマー微粒子に光が
当たる確率が高くなり、印字面に当たった光に対する反
射率の増加がみられるためであると考えられる。
【0020】本発明のインク組成物中のN,N’−ビス
(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル)エチレンジアミンの含有量は0.1〜20重量%で
あることが好ましい。N,N’−ビス(4,6−ジアミ
ノ−1,3,5−トリアジン−2−イル)エチレンジア
ミンの含有量が0.1重量%未満の場合には、反射率の
増加効果が現れない傾向にある。逆に、20重量%を超
える場合には、(インクジェット印刷用インク組成物に
要求される粘度を確保するために)相対的にインクバイ
ンダー樹脂成分の量が減少するので、印字の密着力不足
となる傾向があるので好ましくない。
【0021】本発明のインク組成物で用いる水可溶性溶
剤としては、インクバインダー樹脂成分の溶解性や、中
空状ポリマー微粒子及びアミン類の塩基性化合物の分散
安定性を損なわず、しかもインクジェット印刷用白色イ
ンク組成物としての特性を損なわないものであれば如何
なるものでも使用できる。
【0022】しかしながら、インク組成物の乾燥性を促
進させ、一般的には印字時にはじきを生じ易い水性イン
ク組成物のはじきを防止して、きれいなドット印刷を可
能にするという機能を有する炭素数1〜3の脂肪族アル
コールと、適度の揮発性を有し、プリンター運転中の溶
剤揮散による影響からノズルを保護すると同時に、使用
しているインクバインダー樹脂成分の溶解性を向上させ
るという機能を有するグリコールエーテル系溶剤とを併
用して水可溶性溶剤として使用することが好ましい。
【0023】本発明において、水可溶性溶剤として炭素
数1〜3の脂肪族アルコールとグリコールエーテル系溶
剤との混合物を用いる場合には、炭素数1〜3の脂肪族
アルコール1重量部に対してグリコールエーテル系溶剤
0.2〜20重量部の割合で混合して用いることが好ま
しい。
【0024】前記炭素数1〜3の脂肪族アルコールとし
ては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イ
ソプロパノールを挙げることができる。また、前記グリ
コールエーテル系溶剤としては、エチレングリコールモ
ノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエー
テル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチ
レングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等を挙
げることができる。これらのアルコール若しくはグリコ
ールエーテル系溶剤は1種もしくは2種以上の混合物と
して使用することができる。本発明のインク組成物中の
水可溶性溶剤の含有量は5〜80重量%、好ましくは1
0〜80重量%である。この範囲はインク組成物の粘
性、乾燥性、付着性、及び各成分の溶解性の観点から定
められたものである。
【0025】さらに、本発明のインク組成物で用いるア
ミン類の塩基性化合物はインク組成物中のインクバイン
ダー樹脂成分の溶解を補助し、インク組成物を安定化さ
せるという目的で使用される。本発明で用いるアミン類
の塩基性化合物としては、トリエチルアミン、ジメチル
エタノールアミン、ジエチルアミン、モノエタノールア
ミン、トリエタノールアミン等を挙げることができる。
【0026】本発明のインク組成物中のアミン類の塩基
性化合物の含有量は0.1〜10重量%、好ましくは
0.1〜5重量%である。アミン類の塩基性化合物の含
有量が0.1重量%未満の場合には、インクバインダー
樹脂成分の水溶化不足となる傾向があり、逆に10重量
%を超える場合には、インク組成物の安定性が不良とな
る傾向があるので好ましくない。
【0027】本発明のインク組成物は、上記各成分の他
に溶媒として水を含有する。本発明のインク組成物に
は、通常、樹脂成分に対する添加剤としても機能するカ
ルビトールのような融合助剤を含ませることができる。
更に、本発明のインク組成物には、印刷像の耐水性及び
耐摩耗性を高める可塑剤、インク組成物の作成中及び使
用中等に生じる発泡を抑える脱泡剤、インク組成物の粘
性調整剤等を含ませることができる。
【0028】本発明のインク組成物は、好ましくは、粘
度が25℃で約1〜100センチポアズ、電気抵抗が約
100〜3500Ω/cm、更に好ましくは、粘度が2
5℃で約3〜6センチポアズ、電気抵抗が約100〜1
000Ω/cmである。インク組成物の比抵抗を調整す
るために電解液を添加することができる。電解液として
は、好ましくは、硝酸リチウム、塩化リチウム、塩化ナ
トリウム、硝酸ナトリウム、ジメチルアミン塩酸塩、ナ
トリウムプロパネート及び酢酸ナトリウムを使用するこ
とができる。
【0029】本発明においては、この他に、必要に応じ
て、アンモニア水、アミン等のpH調整剤、その他界面
活性剤などの各種添加剤などの併用も可能である。本発
明のインク組成物は、以上の諸成分を撹拌、混合して、
使用されるジェットプリンターのノズル径の1/10以
下のポアーサイズを有するフィルターにて濾過、精製す
ることにより得られる。
【0030】かくして得られたインク組成物は、噴射特
性が優れていると共に沈殿物が生ぜず、貯蔵安定性も良
好であり、且つ、明度の低い素材に対しても白色視認性
が非常に優れているものであり、印字後油や透明樹脂溶
液に覆われても良好な白色視認性を有する。また、本発
明のインク組成物は、多孔質及び非孔質の印刷対象面に
印刷可絶である。
【0031】
【実施例】以下に、本発明の詳細を実施例により説明す
る。 実施例1〜3及び比較例1〜4 第1表に示した組成の配合物をそれぞれ均一に撹拌、混
合した後、ポアーサイズ5μのフィルターにて濾過、精
製した。次いで、荷電変調型インクジェットプリンター
を用いて印字テストを行い、各インク組成物の噴射状
態、インク液滴粒子生成状態、インク液滴粒子の帯電状
態、偏向状態等の噴射特性を調べた。その結果は第2表
に示す通りであった。
【0032】また、前記各インク組成物を室温で7ヶ月
間静置保存し、インク組成物の貯蔵安定性を調べ、また
7カ月間静置保存後の噴射特性を調べた。さらに明度の
低い素材として黒皮つき鋼板を用い、目視における白色
視認性を比較したほか、アルミニウム素材に対する付着
性も調べた。これらの結果も併せて第2表に示した。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】第2表から明らかなように、本発明のイン
クジェット印刷用白色インク組成物は、製造直後の噴射
特性、室温7ヶ月間保存の貯蔵安定性、室温7ヶ月間保
存後のインク組成物の噴射特性のいずれも良好であり、
白色視認性及びアルミニウム板への付着性のいずれも極
めて良好であった。
【0036】これに対して、中空状ポリマー微粒子及び
N,N’−ビス(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリ
アジン−2−イル)エチレンジアミンのいずれも含まな
いでプラスチックピグメントを含んだ比較例1のインク
組成物では貯蔵安定性はいいものの、比較例1のインク
組成物により形成された印刷像は白色視認性が悪かっ
た。
【0037】中空状ポリマー微粒子及びN,N’−ビス
(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル)エチレンジアミンのいずれも含まないで酸化チタン
を含んだ比較例2のインク組成物は、室温7ヶ月間の保
存でインク組成物に分離が生じ、インク組成物の上層部
が透明となり、酸化チタン顔料は容器底部で再分散不能
の固い沈殿生成物となった。7カ月間保存後のインク組
成物の噴射特性を調べたところ、噴射時に、ノズル手前
に設置してあるフィルターに目詰まりが生じて噴射不良
であった。
【0038】中空状ポリマー微粒子を含むがN,N’−
ビス(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2
−イル)エチレンジアミンを含まない比較例3のインク
組成物は、全ての試験において一応良好な結果を示して
いるものも、白色視認性において実施例1〜3の結果と
比べて劣る結果となった。
【0039】中空状ポリマー微粒子及びN,N’−ビス
(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル)エチレンジアミンの両方を含んでいるが、N,N’
−ビス(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン−
2−イル)エチレンジアミンを過剰に含む比較例4のイ
ンク組成物は、全ての試験において一応良好な結果を示
しているものも、アルミニウム版への付着性において実
施例1〜3の結果と比べて劣る結果となった。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット印刷用白色インク組成物は、明度の低い素材に対
しても良好な白色視認性を有し、また、印字後油や透明
樹脂溶液に覆われても良好な白色視認性を有し、かつ貯
蔵安定性及び噴射安定性において優れた性質を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 城田 常雄 神奈川県横浜市南区中里1−18−3 ベル ツェ31 102号 Fターム(参考) 2C056 FC02 2H086 BA31 BA34 BA53 BA60 BA62 4J039 AB02 AB04 AB08 AD01 AD02 AD03 AD05 AD06 AD07 AD08 AD09 AD10 AD11 AD14 AD15 AD18 AD23 AE06 AE08 AF03 AF07 BC07 BC13 BC33 BC34 BC35 BC52 BD03 BE01 BE12 CA06 EA18 EA41 EA44 GA24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インクバインダー樹脂成分1〜25重量
    %、中空状ポリマー微粒子0.1〜20重量%、N,
    N’−ビス(4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジ
    ン−2−イル)エチレンジアミン0.1〜20重量%、
    水可溶性溶剤5〜80重量%、アミン類の塩基性化合物
    0.1〜10重量%、及び残部の水よりなり、該中空状
    ポリマー微粒子は、粒子の外径が約0.1〜1μm、内
    径が約0.05〜0.8μmであり、該水可溶性溶剤に
    不溶で、該インクバインダー樹脂成分とは化学的に反応
    しないものであることを特徴とする、インクジェット印
    刷用白色インク組成物。
  2. 【請求項2】水可溶性溶剤として、炭素数1〜3の脂肪
    族アルコールとグリコールエーテル系溶剤との混合物を
    使用することを特徴とする、請求項1記載のインクジェ
    ット印刷用白色インク組成物。
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