JP2000238878A - 電子部品包装用成形体 - Google Patents
電子部品包装用成形体Info
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Abstract
性、耐衝撃性に優れ、かつ良好な外観を呈する電子部品
包装用成形体を提供すること。 【解決手段】(I)ゴム状弾性体からなる分散相が1〜
15重量部であり、特定量のスチレン系単量体単位と
(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位を含有する重
合体からなる連続相が99〜85重量部であるゴム変性
スチレン系重合体において、ゴム状弾性体がスチレン
(30〜50重量%)−ブタジエン(70〜50重量
%)ブロック共重合体であり、かつ該ブロック共重合体
のポリスチレン部分の重量平均分子量(Mw)が4.5
万〜7.5万、更にMwと数平均分子量(Mn)の比
(Mw/Mn)が1.20〜1.80であるゴム変性ス
チレン系重合体100重量部に対して、(II)高級脂
肪酸の金属塩0.01〜0.5重量部を含有してなるゴ
ム変性スチレン系樹脂組成物からなる電子部品包装用成
形体。
Description
度、成形性に優れたゴム変性スチレン系重合体を用いた
成形体で、かつ良好な外観を呈し、透明で、衝撃強度に
優れた電子部品包装用成形体に関するものである。
来から透明性を必要とするものは塩化ビニル樹脂が使用
されている。しかしながら、塩化ビニル樹脂は、廃棄物
として焼却する際に発生する塩化水素による焼却炉の腐
食間題、大気中に放出された塩化水素による大気汚染間
題に加え、焼却炉で発生するダイオキシン類の原因物質
のひとつとして考えられており、このような問題から塩
化ビニル樹脂に代わる材料が求められてきている。これ
らの問題が生じない代替材料としてポリカーボネート、
透明ABS等が一部市場で実績はあるものの、両者とも
に価格が高く低価格の塩化ビニル樹脂の代替材料として
の実用性に欠ける欠点があった。また、電子部品包装用
成形体の材料としては剛性、耐衝撃性の良好なことも必
要とされ、透明で、衝撃強度に優れ、剛性が高く、低価
格の代替材料が望まれていた。
体が存在する。スチレン系重合体は、透明性、成形性、
剛性に優れた合成樹脂であるところから、家庭用品、電
気製品、包装等の成形材料として広く用いられてきた。
そして、利用分野が拡大するにつれてスチレン系重合体
の衝撃強度向上が強く求められるようになってきた。ス
チレン系重合体の衝撃強度を向上させるために、ゴム状
弾性体を分散粒子として含有するスチレン系重合体、即
ちゴム変性スチレン系重合体が知られている。しかしな
がら、このゴム変性スチレン系重合体はゴム変性しない
スチレン系重合体に比べて透明性が劣り、透明性をとく
に求められる分野では使用できない欠点があった。
ンブロック共重合体をブレンドして衝撃強度を向上させ
る技術も知られている。しかし、このスチレン系重合体
組成物は、成形加工時の熱履歴によりスチレン−ブタジ
エンブロック共重合体が架橋し、いわゆるゲル状物質が
生成し、成形品外観を悪化させるという欠点を有してい
る。さらに、このスチレン系重合体組成物は価格が高い
という難点もある。また、スチレン、メタクリル酸メチ
ル及びスチレン−ブタジエンブロック共重合体からなる
衝撃強度の優れた透明なゴム変性スチレン系重合体を得
る技術も知られているが、優れた透明性を求められる市
場の要求を満足させるには至っていない。
た電子部品包装成形体の課題を、透明性に優れ、かつ衝
撃強度及び成形性に優れたゴム変性スチレン系重合体を
用いることによって解決し、透明で、衝撃強度に優れ、
外観の良好な電子部品包装用成形体を提供することを目
的とするものである。
的を果たすべく鋭意研究を重ねた結果、ゴム変性スチレ
ン系重合体の分散相を形成するゴム状弾性体として、ポ
リスチレン部分の重量平均分子量(Mw)が45,00
0〜75,000であり、かつ重量平均分子量(Mw)
の数平均分子量(Mn)に対する比(Mw/Mn)が
1.20〜1.80であるスチレン−ブタジエンブロッ
ク共重合体を用いることにより、優れた透明性を有する
ゴム変性スチレン系重合体が得られることを見出し、こ
のゴム変性スチレン系重合体に高級脂肪酸の金属塩を含
有させたゴム変性スチレン系樹脂組成物を電子部品包装
用成形体に用いることによって、本発明を完成するに至
ったものである。
る分散相が1〜15重量部であり、スチレン系単量体単
位35〜75重量%及び(メタ)アクリル酸エステル系
単量体単位65〜25重量%を含有する重合体からなる
連続相が99〜85重量部であるゴム変性スチレン系重
合体において、ゴム状弾性体がスチレン単量体単位30
〜50重量%とブタジエン単量体単位70〜50重量%
からなるスチレン−ブタジエンブロック共重合体であっ
て、該スチレン−ブタジエンブロック共重合体のポリス
チレン部分の重量平均分子量(Mw)が45,000〜
75,000であり、かつ重量平均分子量(Mw)の数
平均分子量(Mn)に対する比(Mw/Mn)が1.2
0〜1.80であるゴム変性スチレン系重合体100重
量部に対して、(II)高級脂肪酸の金属塩0.01〜
0.5重量部を含有させたゴム変性スチレン系樹脂組成
物からなる電子部品包装用成形体である。
(I)ゴム変性スチレン系重合体で使用されるゴム状弾
性体は、スチレン−ブタジエンブロック共重合体であ
る。そして、スチレン−ブタジエンブロック共重合体の
スチレン単量体単位とブタジエン単量体単位の重量比が
30〜50:70〜50であることがゴム変性スチレン
系重合体の良好な透明性を得るために必要である。ま
た、スチレン−ブタジエンブロック共重合体はポリスチ
レン部分の重量平均分子量(Mw)が45,000〜7
5,000の範囲にあることも必要である。Mwが4
5,000未満であるか75,000を越えると、ゴム
変性スチレン系重合体の透明性が劣る。さらに、重量平
均分子量(Mw)の数平均分子量(Mn)に対する比
(Mw/Mn)は1.20〜1.80である。この範囲
を外れるとやはりゴム変性スチレン系重合体の優れた透
明性を得ることができない。なお、ポリスチレン部分の
分子量は、スチレン−ブタジエンブロック共重合体を文
献「RUBBERCHEMISTRY AND TEC
HNOLOGY」、Vol.58、P.16(Y.Ta
naka,et.al.,1985)に記載の方法でオ
ゾン分解して得たポリスチレンをGPCで測定し、各ピ
ークに対応する分子量を標準ポリスチレンを用いて作成
した検量線から求めて算出した。
ブロック共重合体は、有機溶媒中で有機リチウム化合物
を開始剤としてスチレン単量体とブタジエン単量体を特
定の条件下に重合することによって得られる。有機溶媒
としてはブタン、ペンタン、ヘキサン、イソペンタン、
ヘプタン、オクタン、イソオクタン等の脂肪族炭化水
素、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、シクロヘ
キサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン
等の脂環式炭化水素あるいはベンゼン、トルエン、エチ
ルベンゼン、キシレン等の芳香族炭化水素等公知の有機
溶媒が使用できる。また、有機リチウム化合物は分子中
に1個以上のリチウム原子が結合した化合物であり、例
えばエチルリチウム、n−プロピルリチウム、イソプロ
ピルリチウム、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリ
チウム、t−ブチルリチウム等が使用できる。そして、
スチレン−ブタジエンブロック共重合体のポリスチレン
部分の重量平均分子量(Mw)は、スチレン単量体とブ
タジエン単量体の添加量に対する開始剤の添加量割合を
調整することにより制御される。また、スチレン−ブタ
ジエンブロック共重合体のポリスチレン部分の重量平均
分子量(Mw)の数平均分子量(Mn)に対する比(M
w/Mn)は、酢酸、ステアリン酸のような有機酸、エ
タノール、ブタノールのようなアルコールあるいは水等
の失活剤を、重合途中に使用量あるいは添加時期を調整
して添加することにより制御される。
れるゴム状弾性体は1〜15重量部である。ゴム状弾性
体が1重量部未満では優れた衝撃強度を得ることができ
ず、15重量部を越えると透明性、成形性が低下し好ま
しくない。
成する重合体単位であるスチレン系単量体及び(メタ)
アクリル酸エステル系単量体について説明する。本発明
で使用されるスチレン系単量体とは、スチレン、α−メ
チルスチレン、p−メチルスチレン、p−t−ブチルス
チレン等をあげることができるが、好ましくはスチレン
である。これらスチレン系単量体は、単独で用いてもよ
いが二種類以上を併用してもよい。一方(メタ)アクリ
ル酸エステル系単量体とは、メチルメタクリレート、エ
チルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアク
リレート、n−ブチルアクリレート、2−メチルヘキシ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オ
クチルアクリレート等があげられるが、好ましくはメチ
ルメタクリレートまたはn−ブチルアクリレートであ
る。これらの(メタ)アクリル酸エステル系単量体は単
独で用いてもよいが二種類以上を併用してもよい。
相を形成するスチレン系単量体単位と、(メタ)アクリ
ル酸エステル系単量体単位の重量比は35〜75:65
〜25であり、好ましくは42〜59:58〜41であ
る。スチレン系単量体単位と(メタ)アクリル酸エステ
ル系単量体単位の重量比が35〜75:65〜25の範
囲外では、ゴム変性スチレン系重合体及びゴム変性スチ
レン系樹脂組成物の透明性が低下する。
合可能なビニル系単量体、例えば、アクリル酸、メタア
クリル酸、アクリロニトリル、N−フェニルマレイミ
ド、N−シクロヘキシルマレイミド等を共重合させるこ
ともできる。
レン系重合体の製造で常用されている塊状重合法、溶液
重合法、懸濁重合法、乳化重合法等が用いられる。ま
た、回分式重合法、あるいは連続式重合法のいずれの方
法も用いることができる。これらの重合法は、重合開始
剤としてアゾビスブチロニトリル、アゾビスシクロヘキ
サンカルボニトリル等のアゾ化合物や、ベンゾイルパー
オキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−
ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジ−t
−ブチルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、エ
チル−3,3−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ブチレー
ト等の有機過酸化物を用いることができる。また、分子
量調節剤としてt−ドデシルメルカプタン、n−ドデシ
ルメルカプタン、4−メチル−2,4−ジフェニルペン
テン−1を、また、可塑剤としてブチルベンジルフタレ
ート等を必要に応じて添加してもよい。
とは炭素数14以上を有する脂肪酸の金属塩をいう。好
ましくは炭素数18〜22の脂肪酸の金属塩である。高
級脂肪酸としてはステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン
酸、エルカ酸などがあげられ、また金属としてはカルシ
ウム、マグネシウム、バリウム、亜鉛、鉛などがあげら
れる。
は、ゴム変性スチレン系重合体100重量部に対し0.
01〜0.5重量部含有することが必要であり、好まし
くは0.03〜0.3重量部である。高級脂肪酸の金属
塩の含有量が0.01重量部未満では、得られる電子部
品包装用成形体を目視した場合透明感が低下し、現に光
学測定をすると曇り度が大きくなり透明性が劣るものと
なる。また、0.5重量部を越えると得られる電子部品
包装用成形体を目視した場合白濁感が増し、光学測定を
すると光線透過率が低下し透明性が劣るものとなり、優
れた電子部品包装用成形体を得ることができない。
成物の性能を損なわない範囲で、高級脂肪酸エステル及
び/又はポリエチレンワックスを添加することもでき
る。
は、ゴム変性スチレン系重合体と高級脂肪酸の金属塩を
含有してなる組成物である。これらの混合方法について
は特に規定はないが、たとえばバンバリーミキサー、コ
ニーダー、単軸押出機、二軸押出機等の公知のブレンダ
ーでゴム変性スチレン系重合体に練り込ませる方法があ
る。また、ヘンシェルミキサー等のブレンダーによりゴ
ム変性スチレン系重合体と高級脂肪酸の金属塩をドライ
ブレンドする方法でもよい。あるいはゴム変性スチレン
系重合体の重合開始前、重合反応中に添加配合する方法
でもよい。
成物には、これまでに説明した本発明を構成する添加剤
以外の酸化防止剤、耐候剤、滑剤、可塑剤、着色剤、帯
電防止剤、あるいは鉱油等の添加剤を、本発明のゴム変
性スチレン系樹脂組成物の性能を損なわない範囲で配合
してもよい。配合する時期については重合開始前、重合
反応途中、重合体の後処理、重合体の造粒、成形、加工
等の任意の段階を適宜選べる。
おける電子部品包装用成形体は、ゴム変性スチレン系樹
脂組成物を一般的に用いられている異型押出成形するこ
とにより得られる。樹脂温度は160〜200℃、好ま
しくは170〜190℃が適している。
が、本発明はこれらの例に限定されるものではない。な
お、以下の記載中に「部」、「%」とあるのはそれぞれ
「重量部」、「重量%」を意味する。
変性スチレン系重合体の製造について述べる。 ゴム変性スチレン系重合体−1 スチレン58.5部、メチルメタクリレート36.0部
及びn−ブチルアクリレート5.5部のモノマー混合物
に、スチレン−ブタジエンブロック共重合体A(スチレ
ン単量体単位含量40%、ポリスチレン部分のMw6
2,500、Mw/Mn=1.52)を6.0部溶解
し、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.0
4部、連鎖移動剤としてt−ドデシルメルカプタン0.
2部を添加し、攪拌しながら90℃で8時間加熱した
後、冷却して塊状重合を停止した。ついで該反応混合液
に新たに重合開始剤としてジクミルパーオキサイドを
0.2部を添加した。純水200部にドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウムを0.001部、第三リン酸カル
シウム0.5部を懸濁安定剤として添加し、攪拌しなが
ら混合液を分散させた。そしてこの混合液を100℃で
2時間、115℃で3.5時間、130℃で2.5時間
加熱重合させた。反応終了後、洗浄、脱水ならびに乾燥
してビーズ状のゴム変性スチレン系重合体を得た。得ら
れたゴム変性スチレン系重合体の組成を表1に、またそ
の物性を表2に示した。
及びn−ブチルアクリレート5.5部のモノマー混合物
に、スチレン−ブタジエンブロック共重合体B(スチレ
ン単量体単位含量40%、ポリスチレン部分のMw4
6,500、Mw/Mn=1.27)を6.0部溶解
し、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.0
4部、連鎖移動剤としてt−ドデシルメルカプタン0.
2部を添加し、攪拌しながら90℃で8時間加熱した
後、冷却して塊状重合を停止した。以下実施例1と同様
に操作し、ゴム変性スチレン系重合体を得た。得られた
ゴム変性スチレン系重合体の組成を表1に、またその物
性を表2に示した。
及びn−ブチルアクリレート5.5部のモノマー混合物
に、スチレン−ブタジエンブロック共重合体C(スチレ
ン単量体単位含量40%、ポリスチレン部分のMw4
6,300、Mw/Mn=1.71)を6.0部溶解
し、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.0
4部、連鎖移動剤としてt−ドデシルメルカプタン0.
2部を添加し、攪拌しながら90℃で8時間加熱した
後、冷却して塊状重合を停止した。以下実施例1と同様
に操作し、ゴム変性スチレン系重合体を得た。得られた
ゴム変性スチレン系重合体の組成を表1に、またその物
性を表2に示した。
エンブロック共重合体D(スチレン単量体単位含量40
%、ポリスチレン部分のMw73,500、Mw/Mn
=1.26)を用いた以外は実施例1と同様に操作し、
ゴム変性スチレン系重合体を得た。得られたゴム変性ス
チレン系重合体の組成を表1に、またその物性を表2に
示した。
エンブロック共重合体E(スチレン単量体単位含量40
%、ポリスチレン部分のMw73,300、Mw/Mn
=1.72)を用いた以外は実施例1と同様に操作し、
ゴム変性スチレン系重合体を得た。得られたゴム変性ス
チレン系重合体の組成を表1に、またその物性を表2に
示した。
のモノマー混合物に、スチレン−ブタジエンブロック共
重合体A(スチレン単量体単位含量40%、ポリスチレ
ン部分のMw62,500、Mw/Mn=1.52)を
6.0部溶解し、重合開始剤としてベンゾイルパーオキ
サイド0.04部、連鎖移動剤としてt−ドデシルメル
カプタン0.2部を添加し、攪拌しながら90℃で8時
間加熱した後、冷却して塊状重合を停止した。以下実施
例1と同様に操作し、ゴム変性スチレン系重合体を得
た。得られたゴム変性スチレン系重合体の組成を表1
に、またその物性を表2に示した。
及びn−ブチルアクリレート5.5部のモノマー混合物
に、スチレン−ブタジエンブロック共重合体F(スチレ
ン単量体単位含量40%、ポリスチレン部分のMw4
3,300、Mw/Mn=1.51)を6.0部溶解
し、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.0
4部、連鎖移動剤としてt−ドデシルメルカプタン0.
2部を添加し、攪拌しながら90℃で8時間加熱した
後、冷却して塊状重合を停止した。以下実施例1と同様
に操作し、ゴム変性スチレン系重合体を得た。得られた
ゴム変性スチレン系重合体の組成を表1に、またその物
性を表2に示した。
エンブロック共重合体G(スチレン単量体単位含量40
%、ポリスチレン部分のMw77,700、Mw/Mn
=1.51)を用いた以外は実施例1と同様に操作し、
ゴム変性スチレン系重合体を得た。得られたゴム変性ス
チレン系重合体の組成を表1に、またその物性を表2に
示した。
エンブロック共重合体H(スチレン単量体単位含量40
%、ポリスチレン部分のMw63,200、Mw/Mn
=1.16)を用いた以外は実施例1と同様に操作し、
ゴム変性スチレン系重合体を得た。得られたゴム変性ス
チレン系重合体の組成を表1に、またその物性を表2に
示した。
エンブロック共重合体I(スチレン単量体単位含量40
%、ポリスチレン部分のMw63,000、Mw/Mn
=1.86)を用いた以外は実施例1と同様に操作し、
ゴム変性スチレン系重合体を得た。得られたゴム変性ス
チレン系重合体の組成を表1に、またその物性を表2に
示した。
エンブロック共重合体J(スチレン単量体単位含量40
%、ポリスチレン部分のMw40,900、Mw/Mn
=1.86)を用いた以外は実施例1と同様に操作し、
ゴム変性スチレン系重合体を得た。得られたゴム変性ス
チレン系重合体の組成を表1に、またその物性を表2に
示した。
部のモノマー混合物に、スチレン−ブタジエンブロック
共重合体J(スチレン単量体単位含量40%、ポリスチ
レン部分のMw40,900、Mw/Mn=1.86)
を6.0部溶解し、重合開始剤としてベンゾイルパーオ
キサイド0.04部、連鎖移動剤としてt−ドデシルメ
ルカプタン0.2部を添加し、攪拌しながら90℃で8
時間加熱した後、冷却して塊状重合を停止した。以下実
施例1と同様に操作し、ゴム変性スチレン系重合体を得
た。得られたゴム変性スチレン系重合体の組成を表1
に、またその物性を表2に示した。
及びn−ブチルアクリレート5.5部のモノマー混合物
に、スチレン−ブタジエンブロック共重合体A(スチレ
ン単量体単位含量40%、ポリスチレン部分のMw6
2,500、Mw/Mn=1.52)を0.7部溶解
し、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.0
4部、連鎖移動剤としてt−ドデシルメルカプタン0.
2部を添加し、攪拌しながら90℃で8時間加熱した
後、冷却して塊状重合を停止した。以下実施例1と同様
に操作し、ゴム変性スチレン系重合体を得た。得られた
ゴム変性スチレン系重合体の組成を表1に、またその物
性を表2に示した。
及びn−ブチルアクリレート5.5部のモノマー混合物
に、スチレン−ブタジエンブロック共重合体A(スチレ
ン単量体単位含量40%、ポリスチレン部分のMw6
2,500、Mw/Mn=1.52)を17.0部溶解
し、重合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.0
4部、連鎖移動剤としてt−ドデシルメルカプタン0.
2部を添加し、攪拌しながら90℃で8時間加熱した
後、冷却して塊状重合を停止した。以下実施例1と同様
に操作し、ゴム変性スチレン系重合体を得た。得られた
ゴム変性スチレン系重合体の組成を表1に、またその物
性を表2に示した。
変性スチレン系重合体を単軸押出機(アイケージー社製
PMS40−28)にてシリンダー温度220℃で押出
してペレットとし、次いでこのペレットを2オンスイン
ラインスクリュー射出成形機(新潟鉄工所社製)にてシ
リンダー温度220℃で射出成形した試験片を試料に用
いて求めた。ただし、MFRは上記ペレットを用いた。
各組成値及び各物性値の測定方法は次のとおりである。 (1)アイゾット(IZOD)衝撃強度:ASTM D
256に準拠して、12.7×64×6.4mm厚の試
験片に深さ2.54mmのノッチを入れ、打撃速度3.
46m/秒で測定した。 (2)伸び:ASTM D638に準拠して、タイプ1
ダンベルを用い、チャック間隔114mm、引張速度5
mm/分で測定した。 (3)MFR:JIS K7210に準拠し、温度20
0℃、荷重5Kgfで測定した。 (4)曇度:ASTM D1003に準拠し、30×9
0×2mm厚の試験片を用いて測定した。 (5)全光線透過率:ASTM D1003に準拠し、
30×90×2mm厚の試験片を用いて測定した。 (6)ゴム変性スチレン系重合体中のゴム状弾性体の
量:赤外吸収スペクトル法によりあらかじめ求めたゴム
状弾性体のスチレンとブタジエンの重量比と、赤外吸収
スペクトル法により求めたゴム変性スチレン系重合体中
のブタジエンの重量比から、ゴム変性スチレン系重合体
中のゴム状弾性体の量を求めた。赤外吸収スペクトル
は、日本バイオラッドラボラトリーズ社製 FTS−5
75C型を用いて測定した。 (7)ゴム変性スチレン系重合体中の連続相の構成単
位:ゴム変性スチレン系重合体をトルエンに溶解後、遠
心分離を行い、上澄み液を分取しメタノールを加え、ス
チレン−(メタ)アクリル酸エステル系重合体を沈澱さ
せた。この沈澱物を乾燥し、これを重クロロホルムに溶
解して2%溶液に調製して測定試料とし、FT−NMR
(日本電子社製FX−90Q型)を用いて、13Cを測定
し、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル系重合体の
ピーク面積から連続相の構成単量体単位を求めた。
酸の金属塩としてステアリン酸亜鉛(日本油脂社製 ジ
ンクステアレートGP(商品名))を表3に示した量で
配合し、二軸押出機(東芝機械社製TEM35B)にて
シリンダー温度220℃でブレンド押出してペレットと
し、次いでこのペレットを単軸押出機(アイケージー社
製 PMS40−28)にてシリンダー温度180℃で
異型押出成形し、厚さ0.4mm、横30mm、縦20
mmの切断面が長方形状の押出成形品であるマガジン成
形体を得た。このマガジン成形体を長さ60mmに切断
し試験試料に用いて衝撃強度及び透明性測定を行った。
測定値を表3に示した。
りである。 (1)衝撃強度:マガジン成形体を長さ60mmに切断
しこれを試験片として、30mm×60mm面に錘先端
5R、錘径14mmφ、重量50gfの錘を落下させ、
50%破壊高さで破壊エネルギーとして表した。 (2)曇度:ASTM D1003に準拠してマガジン
成形体の30mm×60mmの平面部を切り出しこれを
試験片として測定した。
ン系重合体と高級脂肪酸の金属塩からなるゴム変性スチ
レン系樹脂組成物を用いることによって、外観が良好
で、透明性、衝撃強度に優れた電子部品包装用成形体を
提供することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 (I)ゴム状弾性体からなる分散相が1
〜15重量部であり、スチレン系単量体単位35〜75
重量%及び(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位6
5〜25重量%を含有する重合体からなる連続相が99
〜85重量部であるゴム変性スチレン系重合体におい
て、ゴム状弾性体がスチレン単量体単位30〜50重量
%とブタジエン単量体単位70〜50重量%からなるス
チレン−ブタジエンブロック共重合体であって、該スチ
レン−ブタジエンブロック共重合体のポリスチレン部分
の重量平均分子量(Mw)が45,000〜75,00
0であり、かつ重量平均分子量(Mw)の数平均分子量
(Mn)に対する比(Mw/Mn)が1.20〜1.8
0であるゴム変性スチレン系重合体100重量部に対し
て、(II)高級脂肪酸の金属塩0.01〜0.5重量
部を含有してなるゴム変性スチレン系樹脂組成物からな
ることを特徴とする電子部品包装用成形体。 - 【請求項2】 高級脂肪酸の金属塩がステアリン酸亜鉛
であることを特徴とする請求項1記載のゴム変性スチレ
ン系樹脂組成物からなる電子部品包装用成形体。 - 【請求項3】 請求項1乃至請求項2のいずれか1項記
載のゴム変性スチレン系樹脂組成物からなる異形押出成
形体で、かつ該成形体の曇度が2.5%以下であること
を特徴とする電子部品包装用成形体。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項記
載のゴム変性スチレン系樹脂組成物からなる電子部品包
装用成形体がマガジンであることを特徴とする電子部品
包装用成形体。
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---|---|---|---|
JP03699999A JP4467657B2 (ja) | 1999-02-16 | 1999-02-16 | 電子部品包装用成形体 |
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JP03699999A JP4467657B2 (ja) | 1999-02-16 | 1999-02-16 | 電子部品包装用成形体 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2000238878A true JP2000238878A (ja) | 2000-09-05 |
JP4467657B2 JP4467657B2 (ja) | 2010-05-26 |
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JP03699999A Expired - Fee Related JP4467657B2 (ja) | 1999-02-16 | 1999-02-16 | 電子部品包装用成形体 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003246025A (ja) * | 2001-12-21 | 2003-09-02 | Denki Kagaku Kogyo Kk | シート及びその成形品 |
EP1481025A4 (en) * | 2002-03-01 | 2011-04-06 | Denki Kagaku Kogyo Kk | SURFACE AND FORM BODY THEREOF |
-
1999
- 1999-02-16 JP JP03699999A patent/JP4467657B2/ja not_active Expired - Fee Related
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EP1481025A4 (en) * | 2002-03-01 | 2011-04-06 | Denki Kagaku Kogyo Kk | SURFACE AND FORM BODY THEREOF |
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