JP2000237952A - 研磨装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

研磨装置および半導体装置の製造方法

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JP2000237952A
JP2000237952A JP4104699A JP4104699A JP2000237952A JP 2000237952 A JP2000237952 A JP 2000237952A JP 4104699 A JP4104699 A JP 4104699A JP 4104699 A JP4104699 A JP 4104699A JP 2000237952 A JP2000237952 A JP 2000237952A
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polishing
abrasive
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film
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Yoshio Honma
喜夫 本間
Hiroki Nezu
広樹 根津
Takeshi Kimura
剛 木村
Seiichi Kondo
誠一 近藤
Noriyuki Sakuma
憲之 佐久間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属膜を研磨する研磨液の輸送や容器のコス
トの増大、また、研磨液の経時変化が問題であった。 【解決手段】 砥粒を含まない研磨用材料の溶液を作
製、混合する装置101,111を研磨装置と同じ場所
に設け、研磨装置に砥粒フリ−研磨剤を供給して、配線
基板上の金属膜127を研磨して、埋め込み金属配線を
形成する 【効果】金属研磨のコストを大幅に低減する事が可能で
あり、研磨液の安定性も向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は配線基板の製造のた
めの研磨用装置およびそれを用いた配線基板の製造方法
に関し、特に研磨を用いて半導体装置用の金属配線を形
成する研磨用装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大規模半導体集積回路(以下LS
Iと記す)のために配線基板表面の平坦化が重要視され
ている。化学機械研磨(Chemical Mecha
nical Polishing;CMP。以下、特に
断らない限り研磨と記す)法はその代表的な技術の一つ
とされている。また、銅や銅を主体とする合金(以下、
銅合金と記す)を配線に加工する方法としては、ダマシ
ン法と呼ばれる方法が注目されており、例えば特開平2
−278822号公報に開示されている。このうち、銅
合金の研磨については、特開平8−83780に詳細に
述べられている。
【0003】研磨は大別して砥粒を用いる方法と、実質
的に砥粒を用いない方法とに分けられる。前者は主に所
定の基板や薄膜の表面を平坦化したり、凸部を削り取っ
たりするために用いられる。後者は、例えば特開平9−
306881号に記載されている通り、砥粒を用いた研
磨の後で、研磨面の損傷や変質部分を除去するために主
として用いられてきた。なお、従来、砥粒を用いない研
磨では、研磨速度が極度に低いため、砥粒を用いた研磨
を行って所定の層を除去し、その後に主に表面のダメー
ジ層の除去を目的とした砥粒を用いない研磨を行う技術
はあったが、所定の層の除去を砥粒を用いない研磨によ
って行うことは、実用的には困難であると考えられてき
た。具体的には、アルミニウムの研磨については特許公
報第2580939号に砥粒を含まないアルカリ性研磨液を用
いる方法が提示されている。ただし、この方法では研磨
速度が最大30nm/minと低く、また、実用上は20以上でな
いと高精度の研磨は困難であるが、研磨精度を決定する
研磨速度とエッチング速度との比(以下、選択比と記
す)も3以下と小さい。なお、銅合金を砥粒フリー液で
研磨しようとの試みも行われている。1997年の砥粒
加工学会誌第41巻の231−233ページには砥粒を
含まない硝酸もしくは硝酸と過酸化水素との混合液を研
磨液として用いる例が述べられている。しかし、硝酸は
銅のエッチングに用いられる薬品であり、これらの液で
はエッチング速度は研磨速度と同程度に大きいので、研
磨面を平滑にする効果は期待できるにしても、いわゆる
ダマシン配線などの形成プロセスに用いるにはエッチン
グ速度に対する配慮が欠けており、実用には適さない。
【0004】また、高分子樹脂製の研磨パッドに代えて
シリカや酸化セリウム等の固定砥粒を含む研磨パッド
(砥石と記す)を用い、研磨剤には砥粒を含ませない方
法によってシリコンウェハやガラス基板などを研磨する
方法も特開平10−125880号や特開平8−645
62号などに開示されている。また、プロシ−ディング
ス・セミ・テクノロジ−シンポジウム1998年版の5
−72頁から5−78頁には同様な砥石を用いて銅合金
を研磨する方法も記載されている。ただし、砥石や用い
る研磨剤の具体内容は開示されておらず、砥石と研磨剤
とは一括して製造者より供給されている。
【0005】研磨特性の面に着目すると、研磨剤には機
械的な効果を主体とするアルカリ性の研磨剤(機械的研
磨剤と記す)と化学反応の役割を増した研磨液(化学的
研磨剤と記す)とに大別される。前者は主に酸化珪素や
シリコンの研磨に用いられる。これに対して、化学的研
磨液は主に選択研磨に用いられる。化学的研磨液は、通
常は砥粒および分散剤に加えて酸やそれらの塩などを含
む研磨液を使用直前に酸化剤と混合して研磨剤とし、こ
の研磨剤を研磨定盤に注いで研磨に用いる。酸化剤とし
ては、硝酸第二鉄、過酸化水素、沃素酸カリウムもしく
はそれらの水溶液などが知られている。以下、化学的研
磨剤について、区別する必要が生じた場合に、酸化剤と
混合する前の液を研磨液、混合後の液を研磨剤と区別し
て記す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、化学的研磨液
では砥粒は研磨液中で凝集しやすく、均一な分散液を得
ることが難しい。また、一旦は分散した液も凝集して不
均一な液となったり、沈殿を生じたりしやすい。不均一
な分散状態の研磨液を用いると金属膜などの表面に研磨
傷を生じ不良の原因となるので、それらを防ぐ技術、例
えば分散剤の種類や濃度、砥粒と化学成分を含む溶媒を
所定の温度に保ちながら所定の時間を撹拌する事によっ
て均一な分散溶液を得る技術などが各々の研磨液製造者
における技術面での重要課題となっている。
【0007】また、化学的研磨液は、砥粒やその分散
剤、さらには複数の酸や錯塩、もしくは保護層形成剤な
どが厳密な組成制御のもとに混合されて製造されている
ため、使用者がその化学成分を制御することは極めて困
難である。この様に砥粒を含む化学的研磨剤は複雑かつ
微妙な製造工程を要し、かつ作製には長時間を要すると
いわれている。
【0008】この様に化学的研磨液の場合は、組成が複
雑なため、継続的に配線基板の製造に用いるには、製造
場所より完成した化学的研磨液を使用場所に運送して所
定の受け入れ装置に収納し、その後に酸化剤と所定の比
率で混合して研磨剤としてから研磨装置に供給して用い
られる。ここでいう受け入れ装置とは個々の研磨装置の
研磨液供給部や、複数の研磨装置に供給するための集中
的な受け入れ装置などを指す。この様に、化学的研磨液
を用いた研磨法では研磨剤の化学成分が複雑で組成制御
なども難しいため、研磨液そのものに加えて研磨剤の廃
液処理も高コストになるという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明者らは研磨液に実質
的に砥粒を含まない化学的研磨効果が主体の砥粒フリ−
研磨液と砥粒を実質的に含まない高分子樹脂製の研磨パ
ッドとの組み合わせによっても、実用的な高速度での金
属の研磨が可能であることを見い出した。この砥粒フリ
ー研磨については、公知技術ではないが、本発明者らが
先に出願した特願平10−276937号に記載されて
いる。ここで砥粒フリー研磨剤とは、砥粒の濃度が研磨
液に対して1重量%未満の研磨剤を意味する。特に好ま
しい組成を用いた場合には、砥粒濃度が0.1 wt%以下で
あっても実用的な研磨を行うことも可能である。
【0010】(1)本発明は、上記の砥粒フリ−研磨剤
について、研磨剤の製造場所においては砥粒フリ−研磨
剤そのものを製造するのではなく、基になる材料もしく
は材料の溶液を作製して使用場所に運送し、次いで使用
場所でその材料の溶液を作成したり、溶液を混合・希釈
し、さらには酸化剤と混合したりして所定の砥粒フリ−
研磨剤を作製して使用するものである。
【0011】この様な研磨剤の製造場所を研磨装置と実
質的に同一場所に設置、即ち研磨装置に一部分で、又は
研磨装置の近傍で、又は同一プラント(工場)内で研磨
剤を作製することによって、製造場所から使用場所まで
の輸送や容器のコストの低減効果がある。また、研磨液
の製造場所から使用場所までは研磨用材料を運送するだ
けでよく、運送すべき体積が著しく減少する。一例を挙
げると、砥粒フリ−研磨液中に含まれる化学成分は液全
体に対してたかだか数%であるから、完成した砥粒フリ
−研磨液を運送する場合に比べて体積は10%程度にま
で低減できる。また研磨用材料が完成状態の研磨液を構
成する成分の内の単体の固体もしくは使用時に比べて1
0倍以上の高濃度の単一材料もしくは保存や運送が容易
となる複数種の混合物からなる液などに分けて製造して
使用場所まで運送するのであれば、製造場所における品
質検査も容易化するので、砥粒フリ−研磨剤のコスト引
いては配線基板の製造コストを著しく低減できる。
【0012】たとえば、酸化剤と混合する前の砥粒フリ
ー研磨液には複数種の有機酸やその塩、保護層形成剤な
どの研磨用材料が含まれている。それらの濃度は全部あ
わせても研磨液の重量の10%にも満たない。それに対し
て、本発明の方法を用いて砥粒フリー研磨液を構成する
研磨用材料を個別もしくは一部の混合濃縮液で使用場所
まで輸送する場合は、使用時の十倍以上の高濃度の溶液
とする事ができる。限度となる濃度は研磨用材料によっ
て異なるが、具体的には輸送時の環境温度を考慮した溶
解限度までの液、たとえば20wt%以上の濃度とする事も
可能である。これに対して、代表的な保護層形成剤とし
て知られるベンゾトリアゾルBenzotriazole。BTAと記
す)などは研磨液に添加する濃度はたかだか0.5 wt%以
下であるが、常温では水に2wt%程度しか溶解しない。数
倍しか濃縮できないので効率は低い。この様な材料につ
いては固体のままで使用場所まで輸送して溶液を作製す
る方法が有利である。固体状態の方が輸送コストは著し
く低減できるが、溶液状態の方が使用場所における取り
扱いは容易である。使用者がどの材料をどの状態で受け
入れるかについては本発明の製造装置や製造装置を設置
してある環境などを勘案して決定すればよい。
【0013】さらに、一般に化学的研磨液では成分相互
の反応が進んで研磨液の特性が経時変化し易いという問
題があるが、本発明の方法を用いれば、研磨剤作製から
短時間の内に使用する事が可能であるので、経時変化の
考慮や、液寿命を延ばすための安定化剤なども加える必
要がなくなる。
【0014】タングステンの研磨において近年多く用い
られている例では、シリカ砥粒を含む研磨液と、過酸化
水素の水溶液と混合して研磨に用いられる。当該研磨剤
では従来主流であった硝酸第二鉄を酸化剤として用いな
くとも良いため、素子特性への悪影響を考慮しなくとも
良くなると期待された。ところが、当該研磨液にはやは
り数十から数百ppm程度の硝酸第二鉄を添加せざるを得
ないことがわかった。硝酸第二鉄は砥粒の分散剤として
の効果も有するためと考えられている。したがって鉄汚
染による素子特性への影響は無視できない事がわかっ
た。また、絶縁膜の研磨に広く用いられる微細酸化セリ
ウム砥粒(平均粒径が0.3μm以下)を含む研磨剤では、
分散直後の研磨剤は良好な特性を示すものの、分散後約
2ヶ月間保存した後には凝集を起こして多数の研磨傷を
発生させるようになる。これを防ぐために各種の界面活
性剤が添加されているが、その内容は公開されていな
い。広く用いられているスルホン酸やポリアクリル酸系
統の界面活性剤では研磨速度が低下してしまう。この様
に砥粒を安定に分散させるためには研磨そのものの面で
は望ましくなくとも、粒径の制御や分散剤の添加などが
必要とされている。3ヶ月程度以上の研磨剤寿命を保証
するためである。これに対して砥粒フリー研磨剤では砥
粒が含まれていないために、研磨に必要な成分のみを含
ませれば良い。
【0015】この砥粒フリ−研磨剤は、1重量%未満の
研磨砥粒と、酸化性物質と、酸化物を水溶化する物質
と、防食性物質を含む。実際には、絶縁膜上の金属膜
を、1重量%未満の研磨砥粒と、酸化性物質と、酸化物
を水溶化する物質と、防食性物質を含み、pH及び酸化
還元電位がこの金属膜の腐食域である研磨剤を用いて研
磨する。これを用いれば、従来の研磨パッドとの組み合
わせによって十分に実用的な研磨速度が得られるばかり
でなく、研磨面にも損傷が生じにくいという利点があ
る。特にダマシン法を用いたLSIの金属配線の形成に
好適である。また、砥粒を含まないために、研磨液のコ
スト低減や取り扱いの簡便化も期待される。
【0016】各種の研磨用材料を溶媒に溶解・混合して
砥粒フリ−研磨液とし、必要に応じて希釈した状態で酸
化剤と混合して砥粒フリ−研磨剤とする。なお、混合の
順序はこれに限るものではない。この砥粒フリ−研磨剤
では、全ての含有成分は溶解しており、その供給のため
の製造装置は比較的小型で安価に提供できることがわか
った。
【0017】ここで、砥粒フリー研磨剤の酸化性物質と
しては、過酸化水素水が、金属成分を含まずかつ強酸で
ないため、最も望ましい。硝酸第二鉄や過ヨウ素酸カリ
ウムは、金属成分を含むが酸化力が強いため、研磨速度
を高くする効果がある。
【0018】また、酸化物を水溶化する物質としては、
酸があり、金属イオン(例えばCu2+イオン)として水
溶化する作用を利用する。無機酸や有機酸、またはその
塩が挙げられる。具体的には、安息香酸,シュウ酸,マ
ロン酸,コハク酸,アジピン酸,ピメリン酸,マレイン
酸,フタル酸,リンゴ酸,酒石酸,クエン酸や、及びそ
の塩,又はそれらの混合物が特に有効であるが、これに
限るものではない。
【0019】これらの酸もしくは錯体は固体であっても
溶液状態であっても混合容器内で所定濃度の研磨用材料
の液とすれば良い。これらの材料は比較的容易に水に溶
解する。
【0020】次に、防食性物質、即ち保護層形成剤とし
ては、銅合金に対してはBTA最も広く知られており最
も強い効果を示した。その他に、BTA誘導体や、ポリ
アクリル酸やその塩等のカルボン酸を持つモノマを含む
ポリマ等から選ばれた一者もしくは複数が有効である。
【0021】(2)次に、具体的な研磨工程について説
明する。まず、一者もしくは複数の溶液もしくは固体な
どの研磨用材料を個別にもしくは混合した状態で溶媒に
溶解させて砥粒フリ−研磨液とし、必要に応じて当該砥
粒フリ−研磨液を溶媒を用いて希釈する。もしくは、研
磨用材料の溶液が複数種にわたる場合はそれらを混合し
て砥粒フリ−研磨液を作製し、必要に応じて砥粒フリ−
研磨液を希釈し、さらに砥粒フリ−研磨液と酸化剤とを
混合して砥粒フリ−研磨剤を作製する。ただし、酸化剤
は酸化剤のみではなく、研磨用材料の少なくとも一部の
成分を含むものであっても良い(最終的に研磨に用いら
れる組成とは異なる、酸化剤もしくは酸化剤を主成分と
した研磨液の成分の一部との混合液をまとめて酸化剤と
記す)。こうして作製した砥粒フリ−研磨剤を研磨装置
に供給する。
【0022】次いで、もしくはこれと別個に、表面に所
定の厚さの絶縁膜を形成した配線基板を加工して、当該
絶縁膜に配線用の溝を形成し、そこに一層もしくは実質
的に上層金属層と下層金属層を含む配線用金属層を形成
して当該溝に埋め込む。ここで実質的と記したのは、研
磨特性の異なる金属層に区分した事を意味し、上層もし
くは下層金属層は研磨特性さえ類似であればそれぞれ単
一の層である必要はない。また研磨特性からみて配線金
属層が更に多くの層に区分される場合については本発明
の下層金属層に対する方法をさらに拡張して用いれば良
い。以下、上層および下層金属層からなる場合について
説明する。
【0023】なお、配線金属材料がアルミニウムである
場合は、研磨精度を決定する研磨速度とエッチング速度
との比が小さく、十分には実用的でないが、本発明の方
法を用いて低コスト化を図ることは可能である。また、
配線金属材料がタングステンである場合は、本発明の有
機酸などの組成を最適化すれば同様に研磨できる。
【0024】続いて、砥粒フリ−研磨剤を注ぎながら研
磨定盤に当該配線基板を押しつけ、上層金属層の少なく
とも一部を除去する。下層金属層が当該砥粒フリ−研磨
剤によっては研磨しにくい場合は、さらに別種の砥粒フ
リ−研磨剤を供給しても良い。特に下層金属層がタンタ
ル(Taと記す)などの研磨しにくい材料である場合に
は別の研磨定上に配線基板を移動させて、従来の砥粒を
含む研磨剤を用いて更に研磨を行っても良い。全て砥粒
フリ−研磨液のみを用いる場合は、同一研磨定盤上で複
数の砥粒研磨液を用いても、別の研磨定盤をそれぞれ用
いても良い。さらに、下層金属層の除去は研磨でなくエ
ッチングによって除去しても良い。
【0025】なお、本発明の方法では、研磨中に研磨条
件を連続的に変化させられるという利点も有する。砥粒
フリ−研磨液では酸や錯塩の濃度を増すかもしくは保護
層形成剤の濃度を減らすかの方法によって金属層の研磨
速度を増す事ができる。ただし、エッチング速度も増す
傾向があるので、研磨終了時に過剰研磨を行うとディッ
シングを大幅に増加させやすい。従って研磨の初期にお
いては高研磨速度かつ高エッチング速度の組成条件で金
属層表面がほぼ平坦になるまで研磨し、次いで低エッチ
ング速度の組成条件に変えながら研磨を行えば、研磨を
短時間化し、かつ過剰研磨の際にディッシングの増加を
抑制することも可能である。
【0026】さらに、この砥粒フリ−研磨剤を砥石を用
いた研磨にも応用して、各種材料に対する高速の研磨を
可能にすることもできる。
【0027】(3)続いて、砥粒フリー研磨液の設置場
所について説明する。この砥粒フリ−研磨液を作成する
ための各種研磨用材料が粉末である場合などは、研磨用
材料の液を作製する部分を、配線基板を製造するための
クリ−ンル−ムの外に設置し、研磨用材料の液を取り扱
う以降の部分をクリ−ンル−ム内に設置したプラントと
すれば、運営に費用のかかるクリ−ンル−ムを占有する
面積を減らすことができる。ここで、研磨用材料の液の
作製部分以外をクリ−ンル−ム内に設けるのは、研磨を
行う作業者の観点からは、クリ−ンル−ム内に設置する
部分の割合を増した方が作業性は向上するからである。
逆にクリ−ンル−ム運営のコストの低減化の観点から
は、例えば砥粒フリ−研磨液を作製する部分は全てクリ
−ンル−ムの外に設置し、砥粒フリ−研磨液のみをクリ
−ンル−ム内に導入してフィルタを介した後に酸化剤と
混合して研磨装置に用いれば専有面積はほぼ最小とでき
る。
【0028】なお,両者の中間的な形態として,研磨用
材料の液の作製部分を,クリーンルーム内ではあるが,
他の部分よりはグレードが低く,管理コストも低い区画
に設けるか,もしくは囲いや局所排気設備を備えて他の
部分に悪影響を及ぼさないような処置を施した区画に設
ける事も可能である。この場合はクリーンルームの運営
コストや作業性などの面で中間的な利点とコストが実現
できる。
【0029】ここで、砥粒フリ−研磨液を各研磨装置に
導入した後で酸化剤と混合しても、酸化剤と混合した後
で各研磨装置に導入しても良い。
【0030】(4)続いて、本発明を実現するための、
研磨液供給について説明する。まず、研磨用材料が固体
の場合、当該研磨用材料に所定量の水を加え、溶液を作
製する混合容器を用いる事が適している。溶解を早める
ために撹拌機能や昇温機能を備えても良い。水温を高く
すれば溶解性が増す場合があるからである。溶解しにく
い材料の溶解を早める方法としてはこれらに限るもので
はなく、混合容器に適宜機能を付加しても良い。すべて
の含有成分を同一の混合容器に投入して、所定濃度比で
一度に溶媒に溶解させた場合はただちに砥粒フリ−研磨
液が得られる。また複数種の溶液を作製した場合はそれ
らを所定比率で混合する事によって砥粒フリ−研磨液と
なる。また、研磨用材料が液体で供給される場合は、個
々の混合容器では水と混合して所定の濃度を得る機能を
備えているだけでも良い。当然の事ながら必要に応じて
撹拌機能を備えても良い。なお、撹拌機能としてはプロ
ペラなどの回転子を液中で回転させる方法やポンプを用
いて研磨液を循環させる方法などを用いる事ができる。
以上に述べた砥粒フリ−研磨液はそのまま使用できる濃
度としても良いし、容器の大きさなどの取り扱いの容易
さ等を考慮して実際に使用する濃度よりは高い、いわば
中間段階の濃度としても良い。また、研磨用材料の液を
混合して砥粒フリ−研磨液とする方法としては、個々の
研磨用材料の液を単位時間当たり所定の流量で継続的に
取り出しながら相互に混合する方法(連続的混合方法)
であって良いし、個々の研磨用材料の液を所定の量ずつ
取り出して混合する方法(バッチ式混合方法)であって
も良い。通常の定量ポンプを用いる場合は脈流となるの
でバッチ式混合が適しているが、脈流の度合いを弱めた
ポンプも市販されており、それらを用いる場合は連続混
合法であっても良い。作製された砥粒フリ−研磨液は酸
化剤と混合するための第二の混合部に移される。その混
合方は連続的混合方法であっても、バッチ式混合方法で
あっても良い。作製された砥粒フリ−研磨剤は必要に応
じてバッファ容器に保存される。
【0031】砥粒フリ−研磨液の作製方法の他の例とし
ては、例えばまず水に溶解しにくい研磨用材料の液を作
製し、次いで当該溶液に他の研磨用材料を添加するとい
う方法を用いても良い。砥粒フリ−研磨液と酸化剤との
混合に際しては、砥粒フリ−研磨液をあらかじめ使用時
の濃度に希釈・調整しておく方が望ましい。砥粒フリ−
研磨液が高濃度の場合に酸化剤との反応が早まり、研磨
剤の寿命が劣化する可能性があるからである。もちろ
ん、劣化の度合いが問題とならない程度に遅ければ希釈
前に混合しても良い。また、酸化剤と反応しにくい適当
な研磨用材料の液であれば、全部の砥粒フリ−研磨液の
成分を混合する前に酸化剤と混合しておいても良い。
【0032】この様にして作製された砥粒フリ−研磨剤
は配管を通じて直接一台もしくは複数台の研磨装置に供
給するか、一旦は別の容器に移して直接接続されていな
い研磨装置に運搬・供給しても良い。
【0033】以上に述べた研磨用材料の液もしくは砥粒
フリ−研磨液を混合容器から取り出すポンプがチュ−ブ
ポンプや定量ポンプである場合、その流量はいわば脈流
の様に振動しており、配管を結合しただけでは均一に混
合されなかったり、所定の成分比からずれてしまう場合
もある。この様な場合には必要に応じて混合のためのバ
ッファ漕を設け、撹拌機能を備えると組成の安定化に好
適である。砥粒フリ−研磨液の組成の制御精度を向上さ
せるには、研磨用材料の液の濃度を単に混合するだけで
所定濃度の砥粒フリ−研磨液となるような、濃度の低い
状態に近づけておくのが望ましい。ただし、研磨用材料
の液を取り出す定量ポンプなどの制御精度が十分に高い
場合は、研磨用材料の濃度は高くしておき、ポンプによ
って定量を取り出して希釈しても良い。この方が多量の
研磨液を作製するのに適している。ポンプの制御精度は
所定の流量に対してプラスマイナス10%以下である事
が望ましい(脈流となっている場合はその平均値)。ま
た、個々の研磨装置に砥粒フリ−研磨液の水による希釈
機能が付属している場合は、供給装置においては中間段
階の高い濃度の砥粒フリ−研磨液を作製するだけでも良
い。さらに、個々の研磨装置に砥粒フリ−研磨液に対し
て酸化剤の添加機能が付属している場合は、砥粒フリ−
研磨液だけを供給装置にて作製して、それを研磨装置に
供給し、研磨装置内で砥粒フリ−研磨剤としても良い。
【0034】さらに、混合容器や研磨液容器の出口側の
酸化剤との混合直前の最終段階には必要に応じてフィル
タを設けて砥粒フリ−研磨液もしくは砥粒フリ−研磨剤
中の異物を除去する事が効果的である。従来の研磨剤で
は砥粒を含んでいたため、フィルタのメッシュサイズは
たかだか10ミクロン程度と非常に粗いものであった。
それに対して本発明の方法では研磨剤中には本来は砥粒
を含んでいないため、メッシュサイズ1ミクロン以下の
フィルタを用いることも容易である。この様な緻密なフ
ィルタを用いることができるため、研磨剤中の異物数は
大幅に低減され、研磨傷の低減にも有効である。なお、
フィルタは一般に高分子樹脂を用いて作製されている場
合が多く、酸化剤に晒されると劣化が進み易いため、酸
化剤と混合する前段に設けると良い。ただし、酸化剤と
の混合後に設けた方が異物の除去にはより有効であるの
で、異物除去を優先する場合はフィルタ交換の頻度を増
せば良い。また研磨液の製造場所から研磨液を運送中に
容器に付着した異物が研磨液中に混入し、受け入れ装置
に移す際に混入して研磨中に配線基板に損傷を発生させ
るといった問題も解決される。
【0035】また、本発明では、研磨装置に接続される
供給装置は複数系統であっても良い。砥粒フリ−研磨液
を用いた研磨は、上層金属層を構成する銅合金に対して
だけでなく、タングステンや窒化チタンなどからなるバ
リア用の下層金属層に対しても可能であり、この下層金
属層の研磨にも本発明の供給装置を用いる事ができる。
逆に、一系統の供給装置に対して、接続されている研磨
装置が複数台であっても良い。
【0036】適用する配線基板が半導体集積回路用シリ
コンウェハなどの場合はアルカリ金属、アルカリ土類金
属、ハロゲン化物などによる汚染は望ましくなく、実質
的には10ppm以下に抑制することが望ましいため、酸も
しくはそのアンモニウム塩が望ましいが、銅合金と若干
の反応性を有する液体を用いた洗浄技術等によって実際
上は問題ないレベルまで汚染を抑制することができる。
ただし、洗浄工程のコストは若干増加する。配線基板が
ガラス基板などである場合はその限りではない。
【0037】本発明における研磨剤組成物の含有総量の
うち、有機酸や、BTAなどの保護層形成剤、その他の
溶解成分は水に対して0.001ないし5%の範囲であ
る。濃度が非常に低いので、所定量の研磨液を得るのに
大きな混合容器を要し、頻繁に材料の投入と溶解、研磨
液の取り出しを繰り返さねばならない。それに対して、
使用濃度の2倍以上の中間段階の濃度の研磨用材料の液
を作製し、各々の所定量をチュ−ブポンプなどによって
取り出して混合し、希釈することによって砥粒フリ−研
磨液を作製すれば、混合容器の小型化、もしくは逆に研
磨用材料の投入や溶解や希釈工程の頻度を減らすことが
できる。
【0038】なお、各々の研磨用材料の飽和溶解度はB
TAなど一部の保護層形成剤が数%であるのを除くと1
0%以上にも達するものが多い。この場合はBTAなど
の溶解性の低い研磨用材料の液を他の研磨用材料の液と
別に作製し、両者を混合する事によって砥粒フリ−研磨
液とする方法が有効である。さらに、砥粒フリ−研磨液
を構成する成分毎に研磨用材料の溶液を作製し、それら
を混合して砥粒フリ−研磨液を作製しても良い。
【0039】さらに、研磨においては一般的に用いられ
るポリウレタン樹脂製の研磨パッドに代えて、砥石を用
いる事もできる。この様な砥石に含まれる砥粒としては
アルミナ、シリカに加えて酸化セリウムをも用いる事が
できる。この様な砥石を用いると、樹脂パッドを用いた
場合よりも平坦性を大幅に向上させることができる。た
だし、砥石は一般に多孔質であり、研磨液の成分を吸収
してしまい、特に化学的研磨液を用いる場合に研磨を繰
り返す場合や、研磨液を変更する場合などに悪影響を及
ぼす可能性がある。対策としては化学的研磨液の供給量
を増したり、吸収した成分による影響を保管する様に供
給する化学的研磨液の組成を調整したりする方法があ
る。前者の場合は化学的研磨液のコストが低いことが必
要であり、後者の場合は化学的研磨液の組成比を柔軟に
調整することが必要である。これらはいずれも従来のよ
うに完成した研磨液を運搬してきて用いる方法では対処
が困難であったが、本発明の供給装置と製造方法におい
ては比較的容易に対処できる。
【0040】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1を用いて説明す
る。同図(a)の様に第一の混合容器101に、クエン
酸15g、保護層形成剤であるBTA30gを含む固体
の研磨用材料を供給口103より供給し、および供給口
102より脱イオン水7リットルを投入し、完全に溶解
させ、砥粒フリ−研磨液とした。保護層形成剤は水に溶
解しにくいので第一の混合容器101に付属するプロペ
ラ式の撹拌器104を動作させた。さらに、短時間で溶
解させるために、ヒ−タ105を用いて液温を30℃に
高めた。これにより液温が22℃の場合に比べて1/3
以下の時間で溶解させることができた。次に当該砥粒フ
リ−研磨液の全量をポンプ106を用い、フィルタ12
5を介して第一の研磨剤容器111に移し、3リットル
の過酸化水素水(和光純薬製、試薬特級。30%濃度。
以下、特に断らない限りこの製品を用いる)を供給口1
12を介して投入して混合し、砥粒フリ−研磨剤とし
た。次に研磨剤容器111からポンプ124によって
0.2リットル/minの割合で砥粒フリ−研磨剤を取
り出し、必要に応じて研磨装置(図示せず)に導入し
た。
【0041】次に、もしくはこれと並行して、同図1
(b)の様に6インチ径のシリコンウェハからなる配線
基板を用意した。同図において、配線基板10上に形成
された酸化珪素からなる厚さ0.5ミクロンの絶縁層1
1に配線用の溝を形成し、下層金属層12として厚さ5
0nmの窒化チタンの層を公知の反応性スパッタ法を用
いて形成し、次いで上層金属層13として厚さ800n
mの銅合金の層をスパッタ法によって形成し、熱処理に
よって溝中に埋め込んだ状態を示す。ただし,下層金属
層12については,絶縁層11との接着性改善のため
に,まず数nmないし十数nmの薄いチタンの層を公知
のスパッタ法によって形成し,しかる後に所定の厚さの
窒化チタンの層を重ねた積層構造であっても良い。逆
に,窒化チタンと上層金属層13との接着性改善のため
に,所定の厚さの窒化チタンの層を形成した後で,数n
m程度の薄いチタンの層を形成した構造であっても良
い。これらの様に窒化物と元の金属との積層構造とした
方が接着性や下地導電層(図示せず)との導通特性が改善
されやすいという利点があるが,実効的に完成後の配線
抵抗がやや高くなるという欠点もある。これらの特徴
は,下層金属層12としてタンタルもしくはその窒化物
を用いた場合も同様である。この配線基板10を研磨装
置(図示せず)内部の同図(a)の直径18インチの研
磨定盤126上に設置し、研磨剤容器111からの砥粒
フリ−研磨剤を注ぎながら研磨を行った。研磨パッド1
27としては、発泡ポリウレタン樹脂製格子溝入りの硬
質研磨パッドIC1000(ロデ−ル社商品名)を用い
た。この時の研磨特性は研磨圧力が1平方センチメ−ト
ル当たり200gf、と研磨定盤126の回転速度は6
0rpmの条件下で約80nm/minであった。研磨
定盤の大きさは特に断らない限り、以後の実施例におい
ても18インチ径のものを用いている。研磨時間は11
minとした。平坦部の上層金属層の膜厚に対して約1
0%の過剰研磨である。図1(c)の様に溝部以外の上
層金属層13はほぼ完全に除去されたが、下層金属層1
2は残存していた。このように、第1段階の研磨として
砥粒フリー研磨を行うことで、平坦部の上層金属層を選
択的に研磨した。
【0042】次に、第二の研磨定盤(図示せず)上に配
線基板10を移動させて、下層金属層12の研磨を行
い、図1(d)の様に配線基板を作製した。研磨剤とし
てアルミナ砥粒系の研磨液QCTT1010(ロデ−ル
社商品名)を7、30%の過酸化水素水を3の体積比で
混合し、さらに0.1wt%になる様に2wt%のBT
A水溶液を添加したものを用い、やはり0.2リットル
/minの流量で供給して研磨を行った。このQCTT
1010研磨剤は本来は銅合金の研磨用のものである
が、BTAを添加してあるために、銅合金の研磨速度は
20nm/min以下にまで減少した。また、殆どエッ
チングもされなくなる。その反面、窒化チタンの研磨速
度は約50nm/minとBTA添加によっては殆ど変
化しない。この様な下層金属層用の研磨剤を用いたの
で、同図(d)の様に溝中の上層金属層13は殆ど研磨
されず、溝以外の部分の下層金属層13を安定に除去す
ることが出来た。下層金属層に対して100%の過剰研
磨を行っても上層金属層のディッシング量の増加は30
nm程度に留まり、埋込配線の断面積の減少は問題にな
らないほど少ない事がわかった。
【0043】また、本実施例では、下層金属膜として窒
化チタン膜を用いたが、タングステン膜、タンタル膜等
を用いた場合でも同様に適用できる。砥粒フリ−研磨液
と発泡ポリウレタン樹脂製の研磨パッドの組み合わせに
よって銅合金のみならずタングステンなどをも50nm
/min程度の速度で研磨することが可能である。した
がって、上層/下層金属層が銅合金とタングステンの組
み合わせによる場合は極めて損傷の少ないダマシン配線
を形成できる。
【0044】また、下層金属層が窒化チタンや窒化タン
タルなどの場合はエッチングによっても除去することが
可能である。ただし、上層金属層と絶縁層との間に介在
する構造では当該金属層がエッチングによって窪んでし
まい、上層金属層の信頼性低下を招く可能性がある。し
たがって、エッチングで除去する場合は、上層合金層も
しくは絶縁層のいずれか低い面よりも当該下層金属層の
膜厚相当分と同程度、多くとも2倍以内に窪み深さを制
御する必要がある。なお、酸もしくは塩に代えてアルカ
リ性物質の溶液を用いる場合にも、本発明を適用でき
る。なお、上層金属層は銅に限らず、タングステンを用
いることも可能である。
【0045】本実施例では上層金属層用の砥粒フリ−研
磨液の供給装置は混合容器と、必要に応じて研磨剤容器
の2つの容器と、これから砥粒フリ−研磨剤を取り出す
ポンプとからなっており、非常に簡単であるという利点
がある。また、研磨用材料が完全に溶解してから同一混
合容器内に過酸化水素水を添加するならば、研磨剤容器
を省略する事もできる。ただし、砥粒フリ−研磨液の作
製に先だって複数の研磨用材料を所定の量だけ計量して
用意する必要があり、砥粒フリ−研磨液の組成が複雑な
場合には煩雑となる。加えて、作製する砥粒フリ−研磨
液の量に応じて計量の値を変えねばならないという煩雑
さがある。
【0046】また研磨剤供給装置と研磨装置とが配管に
て直結されている場合には、砥粒フリ−研磨剤が使用さ
れ尽くした時は、研磨を停止して新たに砥粒フリ−研磨
液を作製しなければならない。第一の保護層形成剤が溶
解しにくいので、停止時間が相対的に長時間になってし
まう。これを避けるためには研磨剤容器111と研磨定
盤126との間にバッファ漕(図示せず)を設けること
が有効である。この様な事前計量と使用の都度の砥粒フ
リ−研磨液の作製は煩雑であるばかりでなく、クリ−ン
ル−ム内部での作業する場合に塵埃発生の原因になった
りするので注意が必要である。これを避けるためには混
合容器101をクリ−ンル−ムの外に設けることが望ま
しい。このように、砥粒フリ−研磨装置と一台もしくは
複数台の研磨装置とをバッファ漕を介して接続する事に
よって、長時間の連続可動も可能となり、砥粒フリ−研
磨液を使用場所内で運送する負担も大幅に減少するとい
う効果が得られる。
【0047】なお、本実施例では、下層金属層の研磨に
は、砥粒入りの研磨剤を用いた例を示したが、上層金属
層の研磨剤と異なる砥粒フリー研磨剤を用いて研磨して
も良い。
【0048】(実施例2)図2を用いて説明する。図2
(a)において、まず、第一の混合容器201に保護層
形成剤として100gのBTA、および供給口202を
介して10リットルの脱イオン水を投入してBTAを溶
解させ、約1wt%濃度の水溶液を作製する。ヒ−タ2
05を用いて昇温して溶解を速めた。例えば水温を40
℃とすると、容易に溶解させることができる。なおBT
Aの性質は十分に安定であるので、40℃程度に液温を
上昇させても変質する懸念はない。第二の混合容器20
1aに有機酸としてDL−リンゴ酸および有機酸のアン
モニウム塩を合わせて160グラムをそれぞれ事前に計
量・混合しておいたしたものと、脱イオン水1リットル
を投入して研磨材料の液を作製する。次いで第一の混合
容器201から1リットルの研磨用材料の液を、第二の
混合容器201aから0.1リットルの研磨用材料の液
をポンプ206と206aを用いてそれぞれ取り出し
て、第一の研磨液容器207に移した。研磨液容器20
7に5.9リットルの脱イオン水を供給口208より加
えて砥粒フリ−研磨液とした。混合と希釈を終えてから
ポンプ210を用いてフィルタ215を介して第一の研
磨剤容器211に移し、これに供給口212を介して3
リットルの過酸化水素水を加えて砥粒フリ−研磨剤とし
た。
【0049】この第一の砥粒フリ−研磨剤をポンプ21
4を用いて研磨装置に0.2リットル/minの割合で
供給し、研磨定盤の回転数が60rpm、研磨圧力が平方
センチメートル当たり200gf、砥粒フリ−研磨剤流
量0.2リットル/min、研磨パッドは発泡ポリウレ
タン型のIC1000(Rodel社商品名)、研磨中
定盤温度22℃の条件を用いて研磨を行った。実施例1
と同等の配線基板を用い、その上層金属層23である銅
合金の層を研磨した。研磨速度は約240nm/min
で、4minの研磨を行った。約20%の過剰研磨に相
当し、図2(c)の様に配線基板表面のLSI製造領域
の上層金属層23は完全に除去されたが、下層金属層2
2は残存していた。
【0050】次に、第二の研磨定盤(図示せず)上に配
線基板を移動させて、下層金属層22の研磨を行った。
研磨剤としてアルミナ砥粒系の研磨液QCTT1010
(ロデ−ル社商品名)を7、30%の過酸化水素水を3
の体積比で混合し、さらにに0.1wt%になる様に2
wt%のBTA水溶液を添加したものを作製し、やはり
0.2リットル/minの流量で供給した。この研磨剤
では銅合金層の研磨速度は20nm/min以下であ
る。また、BTAの添加の効果として上層金属層は殆ど
エッチングされない。その反面、窒化チタンの研磨速度
は約50nm/minとBTA添加によっては殆ど変化
しない。この様な第二の研磨剤を用いて配線基板20を
研磨すると、同図(c)の様に溝中の上層金属層23は
殆ど研磨されず、溝以外の部分の下層金属層13を安定
に除去することが出来た。下層金属層22に対して10
0%の過剰研磨を行っても上層金属層のディッシング量
の増加は30nm程度に留まり、埋込配線の断面積の減
少は問題にならないほど少ない事がわかった。
【0051】この実施例では脱イオン水に溶解しにくい
BTAと溶解し易い他の成分の溶液とを分けて作製し、
別容器にて混合したため、多量の砥粒フリ−研磨液を作
製するのに適している。ただし、保護層形成剤以外の成
分については混合容器投入前に所定比率となる様に計量
・混合しておかねばならない。
【0052】(実施例3)図3を用いて説明する。ま
ず、第一の混合容器301において保護層形成剤として
100gの固体のBTA、および供給口302を介して
4.9リットルの脱イオン水とを混合して、40℃に保
った状態で2wt%のBTA溶液を作製した。BTAは
室温での溶解度限界が2wt%であるので、液温を30℃以
上に高めておくことが望ましい。もちろん第一の混合容
器301では液を撹拌しても良いが、それに限られるもの
ではなく、溶解を早める他の方法を用いても良く、その
ための他の機能を付加しても良い。本質的な点は、実際
に用いる砥粒フリー研磨液の一成分の液を、実際に用い
るよりも高濃度で作製するという事にある。第二の混合
容器301aに10wt%のDL−リンゴ酸の水溶液、
第三の混合容器301bには10wt%の有機酸のアン
モニウム塩の水溶液を作製して納めた。それぞれの供給
口302aおよび302bは脱イオン水の供給に用い
た。
【0053】有機酸やそのアンモニウム塩としては、ポ
リアクリル酸やポリメタクリル酸もしくはそれらのアン
モニウム塩などがあげられる。
【0054】DL−リンゴ酸水溶液は100gの粉末を
0.9リットルの純水と共に第二の混合容器301aに
納めて撹拌器304aを用いて撹拌する事によって作製
した。有機酸のアンモニウム塩の水溶液は同じく100
gの粉末を0.9リットルの純水と共に第三の混合容器
301bに納めて溶解させた。これらの溶液の作製にあ
たっては、各成分について測定しやすい定量を水と混合
するだけで良く、作業の効率かつ液濃度の制御精度も向
上する。次に第一の混合容器から0.5リットル/mi
n、第二の混合容器から0.15リットル/min、第
三の混合容器から0.01リットル/minの流速でポ
ンプ306、306a、306bを用いて、研磨液容器
307にそれぞれ0.5リットル、0.15リットル、
0.01リットルを移し、脱イオン水6.3リットルを
供給口308より加えて約7リットルの砥粒フリ−研磨
液とした。さらにこの砥粒フリ−研磨液を研磨剤容器3
11に移し、酸化剤として30%濃度の過酸化水素水3
リットルを供給口312より加えて砥粒フリ−研磨剤と
した。次いで配管を通じて研磨装置に0.2リットル/
minの割合で供給した。研磨剤容器311には一度に
約10リットルの砥粒フリ−研磨剤が納められており、
数台の研磨装置に同時に砥粒フリ−研磨剤を供給する事
ができる。また、研磨剤容器311と研磨装置との間に
バッファ漕(図示せず)を介してあれば研磨剤容器31
1内の砥粒フリ−液が無くなっても、バッファ漕内部に
砥粒フリ−研磨剤が残っている間に新たに砥粒フリ−研
磨剤を作製する事が出来るので、長時間の連続運転に適
している。この様にして砥粒フリ−研磨剤を作製して研
磨装置に供給する場合はポンプによる流量制御の精度は
プラスマイナス5%程度と十分な値を保つ事ができた。
ただし、チュ−ブポンプによる液の輸送は脈流であった
ので、必要に応じて各容器において撹拌器などで混合
し、濃度バラツキを緩和することが望ましい。本実施例
では砥粒フリ−液容器、研磨剤容器、およびバッファ漕
がその役割を果たしている。
【0055】研磨装置においては、定盤回転数が60r
pm、研磨圧力平方センチメートル当たり200gf
、砥粒フリ−研磨剤流量0.2リットル/min、研
磨パッドは発泡ポリウレタン樹脂製のIC1000(R
odel社商品名)、研磨中定盤温度22℃の条件を用
いて、実施例1と同等の配線基板の上層金属漕を研磨し
た。研磨速度は約240nm/minで、4minの研
磨を行った。約20%の過剰研磨に相当し、図3(b)
の様に配線基板30表面のLSI製造領域の上層金属層
33は完全に除去された。下層金属層32は残存してい
た。
【0056】次に、第二の研磨定盤(図示せず)上に配
線基板を移動させて、図3(b)に示す下層金属層22
の研磨を行った。研磨剤としてアルミナ砥粒系の研磨液
QCTT1010(ロデ−ル社商品名)を7、30%の
過酸化水素水を3の体積比で混合し、さらにに0.1w
t%になる様に2wt%のBTA水溶液を添加したもの
を作製し、やはり0.2リットル/minの流量で供給
した。この研磨剤では銅合金層の研磨速度は20nm/
min以下である。また、BTAの添加の効果として上
層金属層は殆どエッチングされない。その反面、窒化チ
タンの研磨速度は約50nm/minとBTA添加によ
っては殆ど変化しない。この様な第二の研磨剤を用いて
配線基板20を研磨すると、同図(c)の様に溝中の上
層金属層33は殆ど研磨されず、溝以外の部分の下層金
属層32を安定に除去することが出来た。下層金属層3
2に対して100%の過剰研磨を行っても上層金属層の
ディッシング量の増加は30nm程度に留まり、埋込配
線の断面積の減少は問題にならないほど少ない事がわか
った。
【0057】(実施例4)図4を用いて説明する。第一
の混合容器401において第一の保護層形成剤として1
00gのBTAを投入し、供給口402を介して4.9
リットルの脱イオン水を加えて約2wt%のBTA溶液
とした。
【0058】同様に第二の混合容器401aには供給口
402aを介して脱イオン水を入れて10wt%のDL
−リンゴ酸の水溶液、さらに同様に第三の混合容器40
1bには供給口402bを介して脱イオン水を導入して
10wt%の有機酸の錯塩の水溶液が納められている。
第二、第三の混合容器では、それぞれ溶解度の高い材料
を納めるために、100gの粉末を0.9リットルの脱
イオン水と共に第二の混合容器401aに納めて撹拌す
る事によって作製した。これらの溶液の作製にあたって
は、各成分について購入単位の定量を水と混合するだけ
で良く、作業の効率かつ液の濃度精度も向上する。次に
第一の混合容器401から定量ポンプ406を介して
0.5リットル/min、第二の混合容器401aから
ポンプ406aを介して0.15リットル/min、第
三の混合容器401bから0.01リットル/minの
流速で、第一の砥粒フリ−研磨液容器407にそれぞれ
0.5リットル、0.15リットル、0.01リットル
を移し、供給口408を介して脱イオン水6.3リット
ルを加えて砥粒フリ−研磨液とした。
【0059】さらにこの砥粒フリ−研磨液を1μmメッ
シュのフィルタ415を介して第一の研磨剤容器411
に移し、供給口412を介して酸化剤として30%濃度
の過酸化水素水3リットルを加えて砥粒フリ−研磨剤と
した。次いでバッファ漕(図示せず)と配管を通じて研
磨装置に0.2リットル/minの割合で供給した。な
お、各研磨用材料の液の流量は定量ポンプとフロ−コン
トロ−ラ420、420a、420bを用いてそれぞれ
制御した。次にポンプ414を用いて第一の研磨定盤4
16に砥粒フリ−研磨剤を供給した。
【0060】また、第一の混合容器401からポンプ4
06を介して0.5リットル/min、第二の混合容器
401aからポンプ406aを介して0.15リットル
/min、第三の混合容器401bから0.05リット
ル/minの流速で、第二の砥粒フリ−研磨液容器40
7aにそれぞれ2リットル、0.15リットル、0.0
5リットルを移し、供給口408aを介して脱イオン水
4.8リットルを加えて砥粒フリ−研磨液とした。さら
にこの砥粒フリ−研磨液を第二の研磨剤容器411aに
移し、供給口412aを介して酸化剤として過酸化水素
水を3リットル、さらに供給口413aに設けた10μ
mメッシュのフィルタ415aを介してシリカ砥粒の分
散液SCE(キャボット社商品名)1リットルを加えて
砥粒入りの研磨剤とした。分散液SCEの購入コストは
高いが、SCE液中の砥粒濃度は約15%であり、一方、
砥粒フリー研磨液と混合する場合は2wt%程度で良いの
で、コストは若干節約できる。分散液SCEを砥粒フリ
ー液に混合すると時間と共に凝集する恐れがあるが、研
磨装置の直前で混合し、混合後おおむね6時間以内に用
いているので、凝集が起こる前に研磨が行われ、研磨傷
の発生などは抑制できる。また、砥粒濃度が低いことも
凝集を起こりにくくする効果があると考えられる。な
お、各研磨用材料の液の流量はフロ−コントロ−ラ42
1、421a、421bを用いてそれぞれ制御した。シ
リカ砥粒の分散液SCEは砥粒を含むためにフロ−コン
トロ−ラを用いることが難しく、ポンプの流量制御だけ
を用いた。次にポンプ414aを介して第二の研磨定盤
416aにシリカ砥粒入りの研磨剤を0.2リットル/
minの割合で供給した。
【0061】研磨装置の第一の研磨定盤416において
は、周速60m/min、研磨圧力200gf/c
2、砥粒フリ−研磨剤流量0.2リットル/min、
研磨パッドは発泡ポリウレタン樹脂型のIC1000
(Rodel社商品名)、研磨中定盤温度22℃の条件
を用いて、実施例1と同等の配線基板の上層金属漕を研
磨した。研磨速度は約240nm/minで、4min
の研磨を行った。約20%の過剰研磨に相当し、配線基
板表面のLSI製造領域の上層金属層は完全に除去され
た。下層金属層は研磨されずに残存していた。
【0062】次に、第二の研磨定盤416a上に配線基
板10を移動させて、研磨剤以外は同じ条件を用いて、
図4(c)の様に下層金属層42の研磨を行った。研磨
圧力は平方センチメ−トル当たり200g、研磨パッド
は発泡ポリウレタン樹脂タイプのIC1000(ロデ−
ル社商品名)を用いた。窒化チタン膜の研磨速度は約6
0nm/minが得られ、1minの研磨時間で完全に
除去された。この砥粒入り研磨剤を用いた場合、銅合金
を研磨する場合の条件に比べてBTAの濃度はほぼ2倍
に増したため、銅合金の研磨速度は10nm/min以
下であり、ディッシング深さは10μm幅の配線で20
nm以下であった。また、この実施例ではバリア層用の
研磨剤も実質的にこの供給装置で作製できたため、研磨
剤のコスト低減に一層有効であった。なお、砥粒の分散
液としてはアルミナ砥粒の分散液を用いても良い。例え
ばUNASOL−610(ユニバ−サルフォトニクス社
製品名。砥粒濃度40%以上。)などが市販されてい
る。これらの砥粒分散液は砥粒とその分散剤とを主成分
としており、使用者が希望の砥粒濃度になるまで水で希
釈して、機械的効果を主体とする研磨に用いられてき
た。例えばアルミナ分散液であるUNASOL−610
は特にTaの研磨に適しており、SCE液はSiやSi
2の研磨に用いられる。
【0063】(実施例5)図4を用いて説明する。
【0064】第一の混合容器401において第一の保護
層形成剤として100gのBTAを投入し、供給口40
2を介して5リットルの脱イオン水を導入して約2wt
%のBTA水溶液を作製した。
【0065】同様に第二の混合容器401aには供給口
402aを介して脱イオン水を入れて10wt%のDL
−リンゴ酸の水溶液、さらに同様に第三の混合容器40
1bには供給口402bを介して脱イオン水を導入して
10wt%の有機酸の錯塩の水溶液が納められている。
第二、第三の混合容器では、それぞれ溶解度の高い材料
を納めるために、100gの粉末を0.9リットルの脱
イオン水と共に第二の混合容器401aに納めて撹拌す
る事によって作製した。これらの溶液の作製にあたって
は、各成分について購入単位の定量を水と混合するだけ
で良く、作業の効率かつ液の濃度精度も向上する。
【0066】次に第一の混合容器401からポンプ40
6を介して0.5リットル/min、第二の混合容器4
01aからポンプ406aを介して0.15リットル/
min、第三の混合容器401bから0.05リットル
/minの流速で、第一の砥粒フリ−研磨液容器407
にそれぞれ2.0リットル、0.15リットル、0.0
5リットルを移し、供給口408を介して脱イオン水
4.3リットルを加えて砥粒フリ−研磨液とした。さら
にこの砥粒フリ−研磨液を1μmメッシュのフィルタ4
15を介して第一の研磨剤容器411に移し、供給口4
12を介して酸化剤として30%濃度の過酸化水素水3
リットルを加えて砥粒フリ−研磨剤とした。次いでバッ
ファ漕(図示せず)と配管を通じて研磨装置に0.2リ
ットル/minの割合で供給した。なお、各研磨用材料
の液の流量はポンプとフロ−コントロ−ラ420、42
0a、420bを用いてそれぞれ制御した。次にポンプ
414を介して第一の研磨定盤416に砥粒フリ−研磨
剤を供給した。
【0067】また、第一の混合容器401から定量ポン
プ406を介して1リットル/min、第二の混合容器
401aから定量ポンプ406aを介して0.15リッ
トル/min、第三の混合容器401bから0.05リ
ットル/minの流速で、第二の砥粒フリ−研磨液容器
407aにそれぞれ5リットル、0.15リットル、
0.05リットルを移し、供給口408aを介して脱イ
オン水1リットルを加えて砥粒フリ−研磨液とした。さ
らにこの砥粒フリ−研磨液を1μmメッシュのフィルタ
415aを介して第二の研磨剤容器411aに移し、供
給口412aを介して酸化剤として過酸化水素水を3リ
ットルを加えて砥粒フリ−研磨剤とした。なお、各研磨
用材料の液の流量はフロ−コントロ−ラ421、421
a、421bを用いてそれぞれ制御した。次に定量ポン
プ414aを用いて第二の研磨定盤416aに砥粒フリ
−研磨剤を0.2リットル/minの割合で供給した。
なお以上に述べてきた実施例では、砥粒フリー研磨剤中
の異物を除去するためのフィルターは過酸化水素水を添
加する前の段階に設置したが、フィルタ材料がフッ素樹
脂などの酸化されにくい材料からなっていたり、フィル
タの交換頻度を十分に高めるなどの配慮を行う場合は研
磨定盤表面に注ぐ直前にも設置できる。
【0068】研磨装置の第一の研磨定盤416において
は、回転数が55ないし60rpm、研磨圧力が平方セ
ンチメートル当たり200gf 、砥粒フリ−研磨剤流
量0.2リットル/min、研磨パッドは発泡ポリウレ
タン樹脂型のIC1000(Rodel社商品名)、研
磨中定盤温度22℃の条件を用いて、実施例1と同等の
配線基板のうち、下層金属層42を厚さ50nmで窒化
タンタル膜に置き換えたものを研磨した。上層金属層4
3の銅合金の研磨速度は約90nm/minで、11m
inの研磨を行った。約20%の過剰研磨に相当し、図
4(b)の様に配線基板40表面のLSI製造領域の上
層金属層43は完全に除去された。この砥粒フリ−研磨
剤は銅合金と殆ど反応しない(銅合金をエッチングしな
い)ため、研磨終了時には研磨された上層金属層43と
周囲の下層金属層42の表面は殆ど同一平面を構成して
いた。下層金属層42は研磨されずに残存していた。
【0069】次に、第二の研磨定盤416a上に配線基
板40を移動させて、研磨剤以外は同じ条件を用いて、
図4(c)の様に下層金属層42の研磨を行った。研磨
圧力は平方センチメ−トル当たり140gf、研磨パッ
ドに代えて平均粒径0.3μmのアルミナ砥粒をノボラ
ック樹脂等で固定した砥石を用いた。この砥石はアルミ
ナ粒子の密度が90%以上を占めていて脆く、粒子が脱
離し易い特性を有するために研磨傷を生じにくいという
特徴がある。窒化タンタル膜の研磨速度は約20nm/
minが得られ、1.5minの研磨時間で完全に除去
された。砥石に注いだ第二の砥粒フリ−研磨剤は、BT
Aの濃度が高く、銅合金を殆ど研磨しない。加えて、高
分子樹脂製の研磨パッドに代えてアルミナ砥粒入りの砥
石を用いた為、研磨後の平坦性は極めて良好であった。
銅合金層のディッシング深さは10μm幅の配線で10
nm以下であった。この実施例では砥石の使用時に外部
から異物が混入したりすると研磨傷が発生する場合があ
るので、当該研磨傷が上層配線の形成の障害となる懸念
のある場合にはさらに砥粒を含む研磨剤と砥粒を含まな
い研磨パッドとをもちいた通常の方法によって表面を研
磨し、研磨傷を除去した。研磨剤は市販のアルミナ系も
しくはシリカ系のいずれを用いても良い。後者の方が研
磨傷は除去しやすいがSiO2の研磨速度が相対的に大
きく、研磨量の制御に注意する必要がある。研磨パッド
としては上層に硬く、下層にはそれより軟らかい層を用
いて貼り合わせた積層パッドなどを用いる事ができる。
例えばXHGM1158やIC1400(いずれもロデ
−ル社商品名)などがある。
【0070】なお、図4においては混合容器401、4
01a、401bからそれぞれ1個の取り出し口とポン
プ406、406a、406bを設け、それらを分岐し
た後でフロ−コントロ−ラ420、420a、420
b、421、421a、421bを用いて流量を制御し
て砥粒フリ−液容器407、407aに供給したが、そ
れぞれの混合容器401、401a、401bから複数
の取り出し口と、流量を制御できるポンプ(図示せず)
もしくはフロ−コントロ−ラ(図示せず)を用いて、別
々に砥粒フリ−液容器407、407aに供給しても良
い。
【0071】さらに、以上の実施例において示した製造
装置では、混合容器や砥粒フリ−液容器などに適切な高
低差を設けた場合などは、ポンプの代わりにフロ−コン
トロ−ラなどのみを用いることもできる。
【0072】なお、実施例4,5では、第1,第二、第
三の混合容器を用意したが、第一の容器の他、第二、第
三の容器を一つにした、混合溶液を収容する第二の容器
を用いて(即ち第三の容器を用いない)、第一の容器内
の溶液、第二の容器内の溶液を適宜混合して研磨、研削
しても良い。
【0073】(実施例6)半導体素子を含む半導体集積
回路基板上の配線形成のために本発明を適用する場合に
ついて説明する。研磨剤の供給には図3(a)に示した装置
と方法を用いる。集積回路基板の製造手順の説明には図
5乃至図9を用いる。なお本実施例では、デバイスとし
てトランジスタを形成した場合を示すが、ダイナミック
ランダムアクセスメモリなどの場合はキャパシタを形成
する工程が加わるだけで、素子から電極を引き出す工程
以降は実質的に同等である。
【0074】研磨剤の作製および研磨定盤への供給は実
施例3と同等であるので、本実施例では骨子のみを記
す。第一の混合容器301において保護層形成剤として
100gの固体のBTA、および供給口302を介して
4.9リットルの脱イオン水とを混合して、40℃に保
った状態で2wt%のBTA水溶液を作製した。BTA
水溶液は25℃以上として高めておくことが望ましい。第
二の混合容器301aに10wt%のDL−リンゴ酸の
水溶液、第三の混合容器301bには10wt%の有機
酸のアンモニウム塩の水溶液を作製して納めた。それぞ
れの供給口302aおよび302bは脱イオン水の供給
に用いた。
【0075】有機酸やそのアンモニウム塩としては、ポ
リアクリル酸やポリメタクリル酸もしくはそれらのアン
モニウム塩などがあげられる。
【0076】次に第一の混合容器から0.5リットル/
min、第二の混合容器から0.15リットル/mi
n、第三の混合容器から0.01リットル/minの流
速でポンプ306、306a、306bを用いて、研磨
液容器307にそれぞれ0.5リットル、0.15リッ
トル、0.01リットルを移し、脱イオン水6.3リッ
トルを加えて約7リットルの砥粒フリ−研磨液とした。
さらにこの砥粒フリ−研磨液を研磨剤容器311に移
し、酸化剤として30%濃度の過酸化水素水3リットル
を加えて砥粒フリ−研磨剤とした。次いで配管を通じて
研磨装置に0.2リットル/minの割合で供給した。
研磨剤容器311には一度に約10リットルの砥粒フリ
−研磨剤が納められており、数台の研磨装置に同時に砥
粒フリ−研磨剤を供給する事ができる。また、研磨剤容
器311と研磨装置との間にバッファ漕(図示せず)を
介してあれば研磨剤容器311内の砥粒フリ−液が無く
なっても、バッファ漕内部に砥粒フリ−研磨剤が残って
いる間に新たに砥粒フリ−研磨剤を作製する事が出来る
ので、長時間の連続運転に適している。この様にして砥
粒フリ−研磨剤を作製して研磨装置に供給する場合はポ
ンプによる流量制御の精度はプラスマイナス5%程度と
十分な値を保つ事ができた。ただし、チュ−ブポンプに
よる液の輸送は脈流であったので、必要に応じて各容器
において撹拌器などで混合し、濃度バラツキを緩和する
ことが望ましい。本実施例では砥粒フリ−液容器、研磨
剤容器、およびバッファ漕がその役割を果たしている。
【0077】研磨条件としては18インチ径の研磨定盤
の回転速度がが60rpm、研磨圧力が平方センチメート
ル当たり200gf、砥粒フリ−研磨剤流量0.2リッ
トル/min、研磨パッドは特に断らない限り、発泡ポ
リウレタン樹脂製のIC1000(Rodel社商品
名)、研磨中定盤温度22℃の条件を用いた。この時の
銅合金の研磨速度は約240nm/minである。
【0078】これと平行して、図5の様に、p型不純物
を含む6インチ径のシリコン基板からなる配線基板51
0表面に、デバイス相互の分離のための埋め込み絶縁層
511を形成する。この表面をシリカ砥粒とアンモニア
とを含むアルカリ性研磨剤を用いた研磨によって平坦化
してある。次にn型不純物の拡散層512をイオン打ち
込みや熱処理等を用いて形成し、ゲート絶縁膜513を
熱酸化法などによって形成する。次に多結晶シリコンや
高融点金属と多結晶シリコンとの積層膜などからなるゲ
ート514を加工して形成する。その表面には酸化珪素
もしくはリンを添加した酸化珪素膜などからなるデバイ
ス用保護膜515と外部からの汚染物質の侵入を防ぐた
めの、窒化珪素膜などからなる汚染防止膜516を被着
する。さらにテトラエトキシシラン(TEOSと記す)
を原料として用いたプラズマ化学気相成長法(プラズマ
CVD法と記す)によって形成した酸化珪素(p−TE
OSと記す)からなる平坦化層517を約1.5ミクロ
ンの厚さに形成した後、上記の絶縁膜用の研磨装置(図
示せず)を用いた絶縁膜の研磨によって約0.8ミクロ
ンの厚さを削って表面を平坦化した。さらにその表面を
銅拡散の防止のための窒化珪素からなる第二の保護層5
18によって被覆する。引き続いて所定の部分にデバイ
スとの接続用のコンタクト孔519を開口し、接着と汚
染防止とを兼ねたチタンと窒化チタンの積層膜520と
タングステンの層521を形成して、孔以外の部分を研
磨によって除去していわゆるプラグ構造を形成する。
【0079】チタンや窒化チタンの積層膜520は反応
性スパッタ法やプラズマCVD法によって形成する。タ
ングステンもスパッタ法やCVD法を用いて形成でき
る。ここでコンタクト孔519の大きさはおおむね直径
が0.25ミクロン以下で、深さは0.8ないし0.9
ミクロンであった。なお、上記のダイナミックランダム
アクセスメモリ等のための素子を形成する場合にはこの
深さは更に増して、1ミクロン以上にも達する場合もあ
る。積層膜520の厚さは平面部で約50nmとした。
タングステンの層521の厚さは約0.6ミクロンとし
た。コンタクト孔を十分に埋め込み、かつ膜表面の平坦
性を改善してタングステンの研磨を容易にする為であ
る。なお、このタングステンおよび窒化チタンなどの積
層膜の研磨にはシリカ砥粒を含むSSW-2000(キャボット
社商品名)研磨液と酸化剤として過酸化水素とを混合し
たものを研磨剤として用いた。研磨剤を除いた他の研磨
条件については上述の条件を用いた。両者は第一の研磨
装置内の同一の研磨定盤(図示せず)を用いて研磨し
た。
【0080】次に図6の様に第一の層間絶縁層522を
形成し、配線用の溝を形成して、窒化チタンからなる厚
さ50nmの第一の下層金属層523と第一の上層金属
層524として銅膜を形成した。ここで第一の層間絶縁
膜522の厚さは0.5ミクロンとした。なお、溝の形
成は公知の反応性ドライエッチング技術を用いたが、窒
化珪素からなる第二の保護層518はエッチングのスト
ッパの役割も果たした。窒化珪素のエッチング速度は酸
化珪素のそれのほぼ1/5であるので、厚さは約10n
mとしている。第一の上層金属層524としては0.7
ミクロン厚さの銅をスパッタ法によって形成し、約45
0度の熱処理を施して流動させ、溝の中に埋め込んだ。
【0081】さらに、図7の様に第一の上層金属層52
4は図3(a)の装置から供給された砥粒フリー研磨液とコ
ンタクト孔部タングステン521や積層膜520を研磨
したのとは別の第二の研磨装置(図示せず)を用いて研
磨した。コンタクト孔部の銅汚染を避けるためである。
また第一の下層金属層523はシリカ砥粒を含む研磨液
SSW-2000(キャボット社商品名)と過酸化水素との混合
液に0.2 wt%のBTAを加えた研磨剤と、第二の研磨装
置の第二の研磨定盤(図示せず)を用いて研磨した。こ
こで、第一の下層金属層529の研磨の際には、研磨パ
ッドとしては上面が発泡ポリウレタン樹脂で下層が軟質
の樹脂層からなる積層構造のIC1400(ロデール社商品
名)を用いた。この研磨パッドはやや柔らかいために平
坦化効果の点で前述のIC1000パッドには若干劣る
が研磨による損傷(研磨傷)が発生しにくく、配線の歩
留まりを向上できるという利点がある。本実施例の様に
研磨対象の下層に能動素子や配線などの複雑な構造物が
存在する場合は、機械的強度が低下して研磨傷が発生し
やすくなるので、その危険を避けたものである。研磨後
の表面に窒化珪素からなる第二の汚染防止膜525をプ
ラズマCVD法によって形成した。この層の厚さは20
nmとした。
【0082】なお、本実施例の様に配線基板510表面
に多様な能動素子が形成され、それに伴って大きくかつ
複雑な表面段差が生じてしまう場合には、平坦化層51
7を研磨してあっても第一の層間絶縁層522表面は十
分には平坦化されず、深さ5nm程度で幅がデバイスの
幅たとえば5ミクロン程度の浅くて広い窪みなどが残る
場合がある。砥粒フリー研磨剤の特性が極めて優れてお
り、ディッシングなどが殆ど生じない場合にはこのよう
な浅い窪みにも第一の上層金属層524の研磨残りを生
じる場合がある。この様な場合はSSW-2000と過酸化水素
水とからなる研磨剤に添加するBTA濃度を調整して、
第一の上層金属層524もある程度は研磨できる特性を
持たせておくと、上層金属層の若干の研磨のこりが発生
しても、第一の下層金属層523の研磨の際に第一の上
層金属層524の研磨のこりも安定に除去できる。
【0083】次に第二の層間絶縁膜526として厚さ
0.7ミクロンのp−TEOS膜を形成し、その表面を
0.2ミクロン深さに上記のアルカリ系の研磨剤を用い
たCMP法によって研磨して平坦化した。この平坦化は下
層の第一の上層金属層524の研磨工程などで生じた段
差を解消させるためである。次に第三の汚染防止膜52
7として厚さ0.2ミクロンのプラズマCVD窒化珪素
膜を、第三の層間絶縁膜528として厚さ0.7ミクロ
ンのp−TEOS膜を形成した。次に第一の層間接続孔
529および第二の配線用の溝530を公知のフォトリ
ソグラフィ技術と反応性ドライエッチングとを用いて形
成し、第一の上層金属層524表面を露出させる。この
ような二段構造の溝パターンを形成する際、窒化珪素膜
527はエッチングのストッパとして働く。こうして形
成した二段構造の溝に第二の下層金属層531として5
0nm厚さの窒化チタン膜をプラズマCVD法によって
形成した。
【0084】さらに図8の様に第二の上層金属層532
として銅スパッタ法によって厚さ1.2ミクロンに形成
し、450℃の熱処理によって埋め込んだ。図3(a)の
装置から供給される砥粒フリー研磨剤と第二の研磨装置
を用いて第二の上層金属層532を約20%の過剰研磨
に相当する5分間の研磨を行って平坦化し、さらに第二
の下層金属層531は前述のBTAを添加したSSW-2000
と過酸化水素を用いた研磨剤によって、約200 nm/minの
速度で研磨して図9の様にダマシン法およびデュアルダ
マシン法を用いた銅の二層配線を形成した。研磨条件と
しては研磨時間を除いて第一の上層および下層金属層の
研磨に用いたのと同等の条件を用いた。以上に述べた様
に、絶縁膜の研磨と二段に渡る銅合金および積層膜との
研磨法を用いると、各々の絶縁膜や金属層の表面の平坦
性を良好に保ちながら、高い歩留まりで多層の配線を形
成できる。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、材料のみを運送する事
によって、運送体積が10%程度にまで低減でき、金属
研磨のコストを大幅に低減する事が可能となった。
【0086】また、本発明では、個別の化学成分の固体
や液体、もしくは反応性の低い成分同士の混合固体や溶
液状態で保管し、使用の直前に砥粒フリ−研磨液を作製
して研磨装置に供給することができるので、研磨特性の
向上および安定性向上にも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】混合済みの研磨用材料から砥粒フリ−研磨剤を
作製する場合を示す図。
【図2】保護層形成剤と他の成分とに分けて砥粒フリ−
研磨剤を作製する場合を示す図。
【図3】成分毎に研磨用材料の溶液から砥粒フリ−研磨
剤を作製する場合を示す図。
【図4】成分毎に研磨用材料の溶液を作製し、第一、第
二の研磨定盤に研磨剤を供給する場合を示す図。
【図5】半導体集積回路用の銅多層配線を形成するため
の手順を示す図。
【図6】半導体集積回路用の銅多層配線を形成するため
の手順を示す図。
【図7】半導体集積回路用の銅多層配線を形成するため
の手順を示す図。
【図8】半導体集積回路用の銅多層配線を形成するため
の手順を示す図。
【図9】半導体集積回路用の銅多層配線を形成するため
の手順を示す図。
【符号の説明】 10、20、30、40・・・・・・・・配線基板 11、21、31、41・・・・・・・・絶縁層 12、22、32、42・・・・・・・・下層金属層 13、23、33、43・・・・・・・・上層金属層 101、201、301、401・・・・第一の混合容
器 201a、301a、401a・・・・・・第二の混合
容器 301b、401b ・・・・・・・・・・・第三の混
合容器 102、202、202a、208、302、302
a、302b、308、402、402a、402b、
408、408a・・・・・・脱イオン水の供給口 104、113、204、204a、209、213、
304、304a、304b、309、313、40
4、404a、404b、409、409a、413、
413a・・・・・・・撹拌器 105、205、305、405・・・・・・加熱機構 106、124、206、206a、210、214、
306、306a、306b、310、314、40
6、406a、406a、406b、410、410
a、414、414a・・・・・・・・ポンプ 207、307、407・・・・・・・・第一の砥粒フ
リ−液容器 407a・・・・・・・第二の砥粒フリ−液容器 209、309、409、409a、・・・・・・撹拌
器 111、211、311、411・・・・・・・第一の
砥粒フリ−研磨剤容器 411a・・・・・・第二の研磨剤容器 112、212、312、412、412a・・・・・
・・酸化剤の供給口 413a・・・・・・・砥粒分散液の供給口 125、215、315、415・・・・・・フィルタ 116、216、316、416・・・・・・・第一の
研磨定盤 117、217、317、417、417a・・・・・
・研磨パッド 416a・・・・・・第二の研磨定盤。 510・・・・・・・シリコンからなる配線基板 511・・・・・・・素子分離用の埋込絶縁層 512・・・・・・・不純物の拡散層 513・・・・・・・コンタクト孔 520・・・・・・・積層膜 521・・・・・・・タングステンの層 522・・・・・・・第一の層間絶縁層 523・・・・・・・第一の下層金属層 524・・・・・・・第一の上層金属層 525・・・・・・・第二の汚染防止膜 526・・・・・・・第二の層間絶縁膜 527・・・・・・・第三の汚染防止膜 528・・・・・・・第三の層間絶縁膜 529・・・・・・・第一の層間接続孔 530・・・・・・・第二の配線用溝 531・・・・・・・第二の下層金属層 532・・・・・・・第二の上層金属層。
フロントページの続き (72)発明者 木村 剛 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 近藤 誠一 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 佐久間 憲之 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 3C058 AA07 AA09 AC01 AC04 CB05 CB06 CB10 DA12

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体を研磨する処理部と、 前記処理部に供給され、研磨用材料を混合して1重量%
    未満の砥粒を含む研磨剤を作製する手段とを有すること
    を特徴とする研磨装置。
  2. 【請求項2】前記研磨剤を作製する手段は、研磨用材料
    の少なくとも一つを溶媒に溶解させる手段を有すること
    を特徴とする請求項1記載の研磨装置。
  3. 【請求項3】被研磨物を研磨する処理部と、 前記処理部に連続的に設けられ、第1の研磨用材料と、
    第2の研磨用材料とを混合して砥粒フリー研磨剤を作製
    する手段とを有することを特徴とする研磨装置。
  4. 【請求項4】第1の容器と、 前記第1の容器に、第1の研磨用材料を供給する第1の
    供給手段と、 第2の容器と、 前記第2の容器に、第2の研磨用材料を供給する第2の
    供給手段と、 被研磨物を研磨する処理部と、 前記第1の容器内の溶液と前記第2の容器内の溶液とを
    混合して、砥粒を1重量%未満含む研磨剤を、前記処理
    部に供給する手段とを有することを特徴とする研磨装
    置。
  5. 【請求項5】前記第1の容器、前記第2の容器の少なく
    とも何れかは、撹拌手段が設けられていることを特徴と
    する請求項4記載の研磨装置。
  6. 【請求項6】前記第1の容器内の溶液を加熱する手段が
    設けられていることを特徴とする請求項4または5記載
    の研磨装置。
  7. 【請求項7】前記処理部に供給する手段は、前記研磨剤
    を溜めるバッファ部が設けられていることを特徴とする
    請求項4乃至6何れかに記載の研磨装置。
  8. 【請求項8】前記処理部に供給する手段の途中、又は前
    記第1の容器と第2の容器の間には、フィルタが設けら
    れていることを特徴とする請求項4乃至7何れかに記載
    の研磨装置。
  9. 【請求項9】前記フィルタのメッシュサイズは1ミクロ
    ン以下であることを特徴とする請求項8記載の研磨装
    置。
  10. 【請求項10】前記第1の容器に、第3の研磨用材料ま
    たは前記第1の研磨用材料の溶媒を供給する第3の供給
    手段が設けられていることを特徴とする請求項4乃至9
    何れかに記載の研磨装置。
  11. 【請求項11】前記第1の研磨用材料は、1重量%未満
    の研磨砥粒と、酸化物を水溶化する物質と、防食性物質
    を含み、前記第2の研磨用材料は、酸化性物質を含むこ
    とを特徴とする請求項4乃至10何れかに記載の研磨装
    置。
  12. 【請求項12】第1の容器と、 前記第1の容器内に第1の研磨用材料を供給する第1の
    供給手段と、 第2の容器と、 前記第2の容器内に第2の研磨用材料を供給する第2の
    供給手段と、 第3の容器と、 前記第1の容器内の溶液を前記第3の容器内に供給する
    第3の供給手段と、 前記第2の容器内の溶液を前記第3の容器内に供給する
    第4の供給手段と、 第4の容器と、 前記第4の容器に前記第3の容器内の溶液を供給する手
    段と、 前記第4の容器内に、第3の研磨用材料を供給する第5
    の供給手段と、 被研磨物を、研磨する研磨部と、 前記第4の容器内に収容された砥粒フリー研磨剤を、前
    記研磨部に供給する手段とを有することを特徴とする研
    磨装置。
  13. 【請求項13】前記第3の容器と前記第4の容器との間
    には、フィルターが設けられていることを特徴とする請
    求項12記載の研磨装置。
  14. 【請求項14】前記第3の容器に、溶媒を供給する第6
    の供給手段が設けられていることを特徴とする請求項1
    2または13記載の研磨装置。
  15. 【請求項15】第1の容器と、 前記第1の容器内に第1の研磨用材料を供給する第1の
    供給手段と、 第2の容器と、 前記第2の容器内に第2の研磨用材料を供給する第2の
    供給手段と、 第3の容器と、 前記第3の容器内に第3の研磨用材料を供給する第3の
    供給手段と、 第4の容器と、 前記第1の容器内の溶液、前記第2の容器内の溶液、前
    記第3の容器内の溶液をそれぞれ前記第4の容器内に供
    給する第4の供給手段と、 第5の容器と、 前記第5の容器内に前記第4の容器内の溶液を供給する
    手段と、 前記第5の容器内に、第4の研磨用材料を供給する第5
    の供給手段と、 被研磨物を、研磨する研磨部と、 前記第5の容器内に収容された1重量%未満の砥粒を含
    む砥粒フリー研磨剤を、前記研磨部に供給する手段とを
    有することを特徴とする研磨装置。
  16. 【請求項16】前記第4の容器と前記第5の容器との間
    には、フィルターが設けられていることを特徴とする請
    求項15記載の研磨装置。
  17. 【請求項17】前記第4の容器に、溶媒を供給する第6
    の供給手段が設けられていることを特徴とする請求項1
    6または17記載の研磨装置。
  18. 【請求項18】クリーンルームと、 前記クリーンルーム内に設けられ、被研磨物を研磨する
    研磨処理部と、 前記クリーンルーム外または前記クリーンルーム内の前
    記研磨処理部とは別区画に設けられた、研磨液を作製す
    る手段と、 前記クリーンルーム内で、前記研磨液から砥粒フリー研
    磨剤を作製する手段と、 前記砥粒フリー研磨剤を前記研磨処理部に供給する手段
    とを有することを特徴とするプラント。
  19. 【請求項19】前記研磨液を作製する手段は、研磨用材
    料を溶媒に溶解させて作製する手段であることを特徴と
    する請求項18記載のプラント。
  20. 【請求項20】前記砥粒フリー研磨剤を作製する手段
    は、少なくとも2種以上の研磨用材料を混合させて砥粒
    フリー研磨剤を作製する手段であることを特徴とする請
    求項18または19記載のプラント。
  21. 【請求項21】前記砥粒フリー研磨剤を作製する手段
    は、前記導入された研磨液に酸化剤を混合して砥粒フリ
    ー研磨剤を作製する手段であることを特徴とする請求項
    18または19記載のプラント。
  22. 【請求項22】プラント内で、少なくとも2種類以上の
    研磨用材料を混合し、1重量%未満の砥粒を含む研磨剤
    を作製する工程と、 前記プラント内で、前記研磨剤を、半導体基体に供給し
    て、前記半導体基体を研磨する工程とを有することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】研磨装置の一部、研磨装置の近傍、又は
    同一プラント内で、研磨用材料を溶媒に溶解、混合し、
    1重量%未満の砥粒を含む研磨剤を作製する工程と、 半導体基体上に開口部を有する第1の膜を形成する工程
    と、 前記開口部内から前記第1の膜上に第2の膜を形成する
    工程と、 前記第2の膜を、前記研磨剤を供給しながら、研磨する
    工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  24. 【請求項24】前記研磨剤は、1重量%未満の研磨砥粒
    と、酸化性物質と、酸化物を水溶化する物質と、防食性
    物質とを含むことを特徴とする請求項23記載の半導体
    装置の製造方法。
  25. 【請求項25】前記酸化性物質は、過酸化水素水、硝酸
    第二鉄、過ヨウ素酸カリウムの何れかを含むことを特徴
    とする請求項23記載の半導体装置の製造方法。
  26. 【請求項26】前記酸化物を水溶化する物質は、安息香
    酸,シュウ酸,マロン酸,コハク酸,アジピン酸,ピメ
    リン酸,マレイン酸,フタル酸,リンゴ酸,酒石酸,ク
    エン酸や、及びこれらの塩の何れかを含むことを特徴と
    する請求項23記載の半導体装置の製造方法。
  27. 【請求項27】前記防食性物質は、BTA,BTA誘導
    体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸の塩の何れかを含
    むことを特徴とする請求項23記載の半導体装置の製造
    方法。
  28. 【請求項28】研磨装置の一部、研磨装置の近傍、又は
    研磨装置が設置されたプラントと同一のプラント内で、
    研磨用材料を溶媒に溶解、混合して、砥粒を1重量%未
    満含む研磨剤を作製する工程と、 半導体基体上に開口部を有する絶縁膜を形成する工程
    と、 前記開口部内から前記絶縁膜上に第一の導電膜を形成す
    る工程と、 前記開口部内の前記第一の導電膜上から、前記絶縁膜上
    の第一の導電膜上に、 第二の導電膜を形成する工程と、 前記第二の導電膜を、前記研磨剤を用いて研磨する工程
    と、 前記絶縁膜上の前記第一の導電膜を、前記絶縁膜が露出
    するように、前記第一の導電膜を除去する工程とを有す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  29. 【請求項29】前記第二の導電膜は銅膜であり、前記第
    一の導電膜はタングステン膜であることを特徴とする請
    求項28記載の半導体装置の製造方法。
  30. 【請求項30】前記第二の導電膜は、銅膜またはタング
    ステン膜の何れかであり、前記第一の導電膜はチタン、
    窒化チタン膜、窒化タンタル膜、タンタル膜の何れか一
    者を少なくとも含むことを特徴とする請求項28記載の
    半導体装置の製造方法。
  31. 【請求項31】前記第一の導電膜を除去する工程は、砥
    粒を含む研磨剤を用いて研磨する工程であることを特徴
    とする請求項28乃至30何れかに記載の半導体装置の
    製造方法。
  32. 【請求項32】前記第一の導電膜を除去する工程は、1
    重量%未満の砥粒を含む第二の研磨剤を用いて研磨する
    工程であることを特徴とする請求項28乃至30何れか
    に記載の半導体装置の製造方法。
  33. 【請求項33】基体上に開口部を有する絶縁膜を形成す
    る工程と、 前記開口部内から前記絶縁膜上に第一の導電膜を形成す
    る工程と、 前記開口部内の前記第一の導電膜上から、前記絶縁膜上
    の前記第一の導電膜上にかけて第二の導電膜を形成する
    工程と、 プラント内で、研磨用材料を溶媒に溶解、混合して、砥
    粒フリーの第一の研磨剤を作製する工程と、 前記プラント内に設けられた研磨装置を用いて、前記第
    二の導電膜を、前記研磨剤を供給しながら研磨する工程
    と、 前記研磨剤の成分を含む研磨剤に、砥粒を添加して、第
    二の研磨剤を作製する工程と、 前記第一の導電膜を前記第二の研磨剤を用いて研磨する
    工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  34. 【請求項34】前記砥粒を添加する工程は、砥粒を含む
    分散液を添加する工程であることを特徴とする請求項3
    3記載の半導体装置の製造方法。
  35. 【請求項35】第一の研磨用材料を収容する第一の容器
    と、 第二の研磨用材料を収容する第二の容器と、 前記第一、第二の容器と連結して設けられ、前記第一、
    第二の研磨用材料の混合溶液をそれぞれ収容する第三及
    び第四の容器と、 半導体基体上の第一の導電膜上に形成された第二の導電
    膜を、前記第三の容器内の混合溶液を含み、1重量%未
    満の砥粒を含む研磨剤を用いて研磨する工程と、 前記第一の導電膜を、前記第四の容器内の混合溶液を含
    む研磨剤を用いて研磨する工程とを有することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  36. 【請求項36】前記第一の導電膜を研磨する工程と、前
    記第二の導電膜を研磨する工程は、前記第一の研磨用材
    料の濃度が異なることを特徴とする請求項35記載の半
    導体装置の製造方法。
  37. 【請求項37】さらに第三の研磨用材料を収容する第五
    の容器が設けられ、 前記第三及び第四の容器は、前記第五の容器とも連結し
    て設けられ、前記第一、第二、第五の研磨用材料の混合
    溶液をそれぞれ収容することを特徴とする請求項35記
    載の半導体装置の製造方法。
  38. 【請求項38】基体上に開口部を有する絶縁膜を形成す
    る工程と、 前記開口部内から前記絶縁膜上に第一の導電膜を形成す
    る工程と、 前記開口部内の前記第一の導電膜上から、前記絶縁膜上
    の前記第一の導電膜上にかけて第二の導電膜を形成する
    工程と、 プラント内で、研磨用材料を溶媒に溶解、混合して、砥
    粒フリーの研磨剤を作製する工程と、 前記プラント内に設けられた研磨装置を用いて、前記第
    二の導電膜を、前記研磨剤を供給しながら研磨する工程
    と、 前記第一の導電膜を砥粒を含む砥石を用いて研磨する工
    程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  39. 【請求項39】前記第一の導電膜を研磨する工程は、前
    記砥石に、前記砥粒フリー研磨剤の成分を含む研磨剤を
    供給して研磨する工程であることを特徴とする請求項3
    8記載の半導体装置の製造方法。
  40. 【請求項40】トランジスタ部が形成された基板上に、
    第一の絶縁膜を形成する工程と、 前記第一の絶縁膜に開口部を形成する工程と、 前記開口部内から前記第一の絶縁膜上に、第一の導電
    膜、第二の導電膜の積層膜を形成する工程と、 プラント内で、研磨用材料を溶媒に溶解、混合させて、
    砥粒フリー研磨剤を作製する工程と、 前記プラント内で、前記第二の導電膜を、前記砥粒フリ
    ー研磨剤を供給しながら研磨する工程と、 前記第一の導電膜を、前記第一の絶縁膜が露出するまで
    除去する工程と、 前記第二の絶縁に、前記第一及び第二の導電膜と導通す
    る第三の導電膜が埋め込まれた接続口を形成する工程と
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  41. 【請求項41】トランジスタ部が形成された基板上に、
    第一の絶縁膜を形成する工程と、 前記第一の絶縁膜上に、第二の絶縁膜を形成する工程
    と、 前記第二の絶縁膜、前記第一の絶縁膜に開口部を形成す
    る工程と、 前記開口部内から前記第一の絶縁膜上に、第一の導電
    膜、第二の導電膜の積層膜を形成する工程と、 プラント内で、研磨用材料を溶媒に溶解、混合させて、
    砥粒フリー研磨剤を作製する工程と、 前記プラント内で、前記第二の導電膜を、前記砥粒フリ
    ー研磨剤を供給しながら研磨する工程と、 前記第一の導電膜を、前記第二の絶縁膜が露出するまで
    除去する工程とを有することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
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