JP2000237662A - 接着剤塗布装置 - Google Patents

接着剤塗布装置

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JP2000237662A
JP2000237662A JP11040501A JP4050199A JP2000237662A JP 2000237662 A JP2000237662 A JP 2000237662A JP 11040501 A JP11040501 A JP 11040501A JP 4050199 A JP4050199 A JP 4050199A JP 2000237662 A JP2000237662 A JP 2000237662A
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adhesive
driving
syringe
substrate
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Kazuya Suzuki
一也 鈴木
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Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルの高さ調節を簡単に短時間で行うこと
ができ、従来よりも高い生産効率を有する、接着剤塗布
装置を提供する。 【解決手段】 接着剤を吐出するノズル14を、所定の
範囲内において上下方向に駆動するZ軸駆動機構を備
え、ノズル14が前記所定の範囲内のほぼ最下点にある
ときに、接着剤を基板に対して吐出する、接着剤塗布装
置において、CPU70の制御の下で、ノズル14の先
端から基板までの距離に応じて、Z軸駆動機構によるノ
ズルの駆動範囲を上下方向に移動させる駆動範囲移動手
段と、前記距離を検出する距離検出センサ81を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、基板に接着剤を
塗布する接着剤塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】表面実装においては、実装部品の仮留め
のために、プリント基板上の所望の位置に接着剤を塗布
することが行われる。かかる接着剤塗布装置としては、
たとえば、特開平10−76202号公報に開示されて
いるものが挙げられる。図5は、前記公報に開示されて
いる接着剤塗布装置の一部を示したものである。図5に
おいて、15はシリンジホルダー、31はコロ腕、44
はカム、100は基板である。図5の接着剤塗布装置で
は、接着剤の塗布時、Z軸駆動サーボモータ(図示略)
が作動すると、カム44が回転し、シリンジホルダー1
5のコロ案内溝15aに係合しているコロ32を介して
コロ腕31が揺動し、シリンジホルダー15が昇降動作
をするようになっている。シリンジホルダー15の中に
は接着剤を貯留するシリンジ(図示せず)が収納されて
おり、シリンジホルダー15の昇降動作のタイミングに
合わせてシリンジホルダー15が最下点(下死点)に達
したときにシリンジ先端のノズル14から基板100に
対して接着剤を吐出するようになっている。
【0003】シリンジホルダー15は、図6に示すよう
に、主部2と頭部3とからなり、主部2の上部には雄ね
じ2aが形成され、一方頭部3の内側には雌ねじ3aが
形成され、主部2と頭部3は、主部2を頭部3の下から
填め入れ、雄ねじ2aと雌ねじ3aを螺合することによ
り一体になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、接着剤塗布
装置では、前記のようにシリンジホルダーを昇降駆動す
る前に、吐出時にノズル14の先端と基板100間にほ
とんど隙間がないよう、調節する必要がある。図6で
は、螺合しているシリンジホルダー15の主部2と頭部
3を手動により適宜回転させ、頭部3に対して主部2を
上下動させることによって、シリンジ(ノズル)の適切
な上下方向の位置を調節していた。このような高さ調節
は、手動で行われることから、たびたび行われることに
なると、時間がかかり、生産効率の低下を招いていた。
たとえば、図7(a)に示すガラスエポキシ(ガラエ
ポ)基板100aは平面度が悪いことから、最も低い部
分に合わせて、基準線(一点破線)よりシリンジホルダ
ー15を下げるよう調節する必要がある。また、同じく
図7(b)に示すセラミック基板100bは、平面度は
良いが硬く脆いため、ニードル14aがぶつかると、基
板100bが割れてしまうことから、セラミック基板1
00bにぶつからないよう、慎重に調節しなければなら
ない。これらガラエポ基板やセラミック基板などは、接
着剤塗布装置にセッティングするたびに調節することも
あり、生産効率の低下は著しいものであった。
【0005】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
ので、ノズルの高さ調節を簡単に短時間で行うことがで
き、結果として、従来よりも高い生産効率を有する、接
着剤塗布装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載の発明は、接着剤を吐出す
るノズルを、所定の範囲内において上下方向に駆動する
ノズル駆動手段を備え、前記ノズルが前記所定の範囲内
のほぼ最下点にあるときに、前記接着剤を基板に対して
吐出する、接着剤塗布装置において、電気的な制御の下
で、前記ノズルの先端から基板までの距離に応じて、前
記ノズル駆動手段によるノズルの駆動範囲を、上下に移
動させる駆動範囲移動手段を備えることを特徴とする。
【0007】請求項1に記載の発明によれば、ノズル駆
動手段によるノズルの駆動範囲を、電気的な制御の下
で、前記ノズルの先端から基板までの距離に応じて、駆
動範囲移動手段によって上下方向に移動させることか
ら、自動的にノズルの吐出時の位置(下死点)を調節で
きる。したがって、従来のように手作業でシリンジホル
ダーを操作してノズルの高さを調節していたような場合
と比較して、簡単に短時間で適切な高さに調節すること
ができる。ここで、「上下に移動」とは、駆動範囲の延
長線に沿って直線的に上下に移動することに限らなくて
よい。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の接着剤塗布装置において、前記接着剤を貯留し、か
つ、先端に前記ノズルを備える接着剤吐出部を備え、前
記ノズル駆動手段は、第1の駆動源と、前記接着剤吐出
部と連結され、前記駆動源の駆動力が伝達されると回動
する回動部材とを含み、前記回動部材が回動すると前記
接着剤吐出部が上下方向に駆動されるように構成され、
前記駆動範囲移動手段は、第2の駆動源と、前記第2の
駆動源の駆動力が伝達されると軸方向に平行する中心線
を中心として回転する回転軸と、この回転軸に対して偏
心した状態で、軸方向を同じくして取り付けられている
偏心軸とを含み、前記回動部材は、前記偏心軸の軸方向
を直交する面内において回動するように、前記偏心軸に
取り付けられていることを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の発明によれば、第2の駆
動源により回転軸を回転させると、偏心軸は、全体とし
て円形の軌道を移動しながら回転することになる。回動
部材は偏心軸に取り付けられていることから、偏心軸の
移動に伴って回動部材も円弧を描きながら上下に移動
し、回動部材に連結されている接着剤吐出部ごとノズル
の位置も移動する。これにより、ノズルの駆動範囲とと
もに下死点の位置が上下に移動し、請求項1に記載の発
明を好適に実現することができる。
【0010】ここで、第1および第2の駆動源はたとえ
ばパルスモータ等である。また、第1の駆動源から回動
部材へ駆動力を伝達する機構や、第2の駆動源から回転
軸へ駆動力を伝達する機構は、特に限定されないが、た
とえば、歯車、カム等を適宜組み合わせて構成すればよ
い。回動部材と接着剤吐出部の連結は、固着された状態
のみならず、回動部材の一部が接着剤吐出部に係合して
いるような状態や、バネ結合等も含まれ、要は、回動部
材の回動が接着剤吐出部に伝達されるよう構成されてい
ればよい。また、ノズル駆動手段と駆動範囲移動手段に
ついて、これら手段を構成する部材が共通していてもよ
い。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の接着剤塗布装置において、電気的な制御によ
り、前記距離を検出する距離検出手段を備えることを特
徴とする。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、距離検出
手段により自動的にノズル先端から基板までの距離を検
出できるので、より一層、ノズル高さの調節を容易に行
うことができるようになる。なお、本発明の接着剤塗布
装置は操作パネルを有していてもよく、距離検出手段に
より検出した距離を操作パネルに表示し駆動範囲移動手
段によるノズルの移動量を作業者が操作パネルから入力
し、その入力した値に応じてノズルを移動させるように
してもよいし、作業者による操作を介さず距離検出手段
により検出した結果から自動的にノズルを移動させるよ
うにしてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1〜図4の図面を参照しながら説明する。これ
ら図面において、図5〜図7と同じ部材については同符
号を付している。図1は、本発明の実施の形態の接着剤
塗布装置のディスペンスヘッド1を示す斜視図であり、
図2は図1のディスペンスヘッド1の一部を示す斜視図
である。本実施の形態の接着剤塗布装置は、主に接着剤
を塗布するシリンジ等を備えるディスペンスヘッド、X
−Yテーブル(図示せず)、接着剤が塗布される基板を
搬送する搬送装置(図示せず)、各種入力ボタンや表示
部を有する操作パネル等からなり、前記X−Yテーブル
に固定されているディスペンスヘッド1が搬送装置によ
り搬送されてきた基板上をX−Y方向において移動する
ようになっている。X−Yテーブル、搬送装置および操
作パネルは従来周知な構成であることから、説明は省略
する。
【0014】図1に示すように、ディスペンスヘッド1
は、前記X−Yテーブルに取り付けられている機枠1
0、接着剤が貯留される複数のシリンジ11a、11
b、11c、各シリンジ11a、11b、11cを駆動
するための、クラッチ駆動機構、Z軸駆動機構、θ回転
機構等を備えている。
【0015】本発明における接着剤吐出部としての各シ
リンジ11a、11b、11cは、空気圧により接着剤
を吐出するようになっており、そのために、各シリンジ
内部にエアーを供給する空気供給口13…が設けられ、
下端部には接着剤を吐出するニードル14aを備えるノ
ズル14…が設けられている。
【0016】また、これらシリンジ11a、11b、1
1cは、それぞれシリンジホルダ15に収容され、この
シリンジホルダ15ごと、θ方向の回転とZ軸方向(上
下)の移動が可能な状態で、シリンジ指示部10aに支
持されている。シリンジホルダ15は、図6で示したも
のと同様であり、雄ねじ2aが形成された主部2と、雌
ねじ3aが形成された頭部3とからなり、雄ねじ2aを
雌ねじ3aに填め合わせネジ穴3bにおいてネジ固定す
ることで一体になっている。また、シリンジホルダ15
の頭部3には、後述するコロ32が係合するコロ案内溝
15aが形成されている。
【0017】ディスペンスヘッド1は、シリンジ11
a、11b、11cを駆動するために、Z軸駆動機構、
クラッチ駆動機構、θ回転機構の各機構を有し、シリン
ジ11a、11b、11cそれぞれの周りには、これら
の機構に関わる、2つのバネ33、2本の腕部31aを
有するコロ腕31、歯車24、ネジ歯車17等が設けら
れている。
【0018】ノズル駆動手段としてのZ軸駆動機構は、
シリンジに付属するノズルを上下方向に駆動するため
に、各シリンジホルダ15をシリンジごと上下動させる
機構である。本発明におけるZ軸駆動機構は、Z軸駆動
サーボモータ(第1の駆動源)40、歯車41、43、
カム軸42、カム44、コロ腕軸30、偏心軸61、コ
ロ腕31、1組のバネ33、33等から構成される。こ
のうち、コロ腕31、1組のバネ33、33、カム44
はシリンジ11a〜11cそれぞれに設けられている。
なお、図1で示すように、各々のコロ腕31は各シリン
ジを挟むように、2本の腕部31a、31aを有する
が、図2では一方のみを図1とは逆の方向から図示して
いる。
【0019】Z軸駆動サーボモータ40は、機枠10の
側部に取り付けられ、このモータ40のモータ軸40a
には歯車41が固定されている。また、機枠10には水
平方向を軸方向とするカム軸42が回動可能に軸止され
ている。このカム軸42の先端部には歯車43が取り付
けられ、前記歯車41と噛み合っている。また、カム軸
42にはカム44が取り付けられている。
【0020】本発明の回転軸であるコロ腕軸30は、機
枠10の両側部に掛け渡された状態で、水平方向を軸方
向として取り付けられている。このコロ腕軸30には、
該コロ腕軸30によって貫通された状態で、偏心軸61
が取り付けられている。この偏心軸61は、軸方向はコ
ロ腕軸30同様に水平方向であるが、軸中心は一致せ
ず、つまりコロ腕軸30に対して偏心した状態となって
いる。また、図2に示すようにコロ腕軸30は、偏心軸
61の両端との境界近傍において、機枠10に対して固
定された軸受メタル64によって支持されている。な
お、図2では、一方の軸受メタル64のみ図示してい
る。
【0021】図1に示すように、本発明の回動部材であ
る、シリンジ11a〜11cに対応する3つのコロ腕3
1が、偏心軸61に対して、軸方向に直交する面内にお
いて回動可能であるように、取り付けられている。図2
に示すように、コロ腕31の両脇にはEリング65、6
5が填められ、コロ腕31が偏心軸61の軸方向に摺動
しないよう固定されている。コロ腕31には、一対の腕
部31a、31aと、一方の腕部31aから延びる腕部
31bが形成されている。腕部31a、31aの端部に
は、コロ32、32が回動自在に取り付けられていて、
シリンジホルダ15のコロ案内溝15aに係合してい
る。また、腕部31a、31aの端部とシリンジホルダ
支持部10aとは互いに引きつけ合うようにバネ33、
33で連結されている。腕部31bの端部にはコロ34
が回動自在に取り付けられている。このコロ34は、前
記カム44に当接可能になっている。さらに、コロ腕3
1の基端部にもコロ35が回動自在に取り付けられてい
る。
【0022】上記のZ軸駆動機構においては、Z軸駆動
サーボモータ40が作動すると、歯車41、43を介し
てカム軸42が回転し、それに伴い、カム44が回転
し、該カム44が腕部31aの端部に取り付けられてい
るコロ34を押したり戻したりして、コロ腕31を偏心
軸61を中心に回動させる。このコロ腕31の回動によ
り、一対の腕部31a、31aがコロ32、32を介し
てシリンジホルダ15を上下に駆動するようになってい
る。
【0023】上記Z軸駆動機構には以下のように駆動範
囲移動手段が設けられている。図2に示すように、コロ
腕軸30の一端部(図1では図示されていない左端部)
には、歯車63が取り付けられている。また、機枠10
側部の下方(図ではモータ50の下方)には、偏心軸駆
動サーボモータ(第2の駆動源)60が固定されてい
て、その回転軸の先端には歯車60aが取り付けられ、
歯車60aは歯車62と噛み合っている。この歯車62
と前記歯車63が噛み合っており、偏心軸駆動サーボモ
ータ60の回転は、歯車62、63を介して、コロ腕軸
30に伝達されるようになっている。コロ腕軸30が回
転すると、偏心軸61はコロ腕軸30に対して偏心して
いるので、偏心軸61全体が一定の円形の軌道を描いて
移動する。本実施の形態では、CPU70(図4)の制
御の下、偏心軸駆動サーボモータ60の作動による偏心
軸61全体の移動は短い円弧状の軌道を往復するように
なっており、偏心軸61は弧を描いて上下に移動するこ
とになる。これにより偏心軸61が通されているコロ腕
31も偏心軸61の描く軌道の通りに上下に移動する。
コロ腕31が移動すると、コロ腕31を介して駆動され
るシリンジホルダ15の駆動範囲そのものが上下に移動
することになる。
【0024】この駆動範囲の移動について図3に例を挙
げて説明する。図3は、前記Z軸駆動機構の主要部を示
す概略図である。まず、始めのコロ32の上下方向の駆
動範囲を、図3(a)に示す矢印Aの範囲とする。コロ
32が、矢印Aの上端にあるとき、ノズル14先端のニ
ードル14aは上死点(塗布時の待機位置)に位置し、
コロ32が矢印Aの下端にあるときはニードル14aは
下死点(接着剤吐出位置)に位置することになる。この
図3(a)の状態から、前記駆動範囲移動手段により、
図3(b)に示すように、偏心軸61がわずかに下方に
移動する。これにより、コロ腕31全体も下方に移動す
るとともに、コロ34のカム44に対する当たり位置が
ずれる。すなわち、カム44の中心線により近い位置に
おいて当たるようになり、これはコロ32の回動範囲を
反時計方向、つまり上方にずらすことになり、偏心軸6
1の移動によるコロ32の下方への移動分と差し引きす
ると、結果として、コロ32の上下の駆動範囲は矢印B
の範囲となる。矢印Aより矢印Bはより下方にあり、ニ
ードル14aの上死点はC分、下死点はD分下がること
になる。この接着剤塗布装置では、偏心軸61のコロ腕
軸30に対する偏心の程度、カム44、コロ腕31の形
状等に基づいて、偏心軸駆動サーボモータ60の回転量
に対する、偏心軸61を介してのノズル14の駆動範囲
の移動量が設定され、偏心軸駆動サーボモータ60の回
転量に応じて、ノズル14の駆動範囲が上下に移動する
ようになっている。
【0025】ディスペンスヘッド1には、シリンジ11
a〜11cそれぞれについて、ニードル14aの先端か
ら基板までの距離を検出する、距離検出センサ(距離検
出手段)81が、所定の位置に設けられている。この距
離検出センサ81は、図2に示すように、パルス光を発
光する発光部81aと光を検出する受光部81bとから
なり、発光部81aから発光した光が基板100で反射
するとその反射光を受光部81bが受光し、受光した旨
の信号をCPU70に出力するようになっている。
【0026】クラッチ駆動機構は、3つのシリンジホル
ダ15の中から前記Z軸駆動機構による駆動されるシリ
ンジホルダ15を選択するためのものであり、クラッチ
駆動モータ50が作動すると、歯車51、53を介して
クラッチ軸52が回転し、これにより、クラッチ軸52
に固定されたクラッチ54a〜54cが回転するように
なっている。クラッチ54a〜54cには切欠き部54
a1〜54c1が形成され、これら切欠き部54a1〜
54c1は90度ずつ位相がずれた状態にある。クラッ
チ54a〜54cが回転すると、切欠き部54a1〜5
4c1の1つに、シリンジ11a〜11cのそれぞれに
対応するコロ腕31の基端部のコロ35が、バネ33、
33の付勢力により、入り込むようになっている。たと
えば図1に示すように、切欠き部54a1にシリンジ1
1aに対応するコロ腕31のコロ35が、入り込むと、
これにより、カム44とこのコロ腕31のコロ34が当
接する。この状態になると、シリンジ11aが前述のよ
うにZ軸駆動機構により昇降駆動され得るようになる。
【0027】また、θ回転機構は、駆動源であるθ駆動
サーボモータ20により、歯車21、23、回転軸2
2、歯車24、ねじ歯車17を介して、シリンジ11a
〜11cそれぞれを、Z軸回りに回動してノズル14…
の向きを調節するものである。
【0028】このディスペンスヘッド1では、上記の各
機構を利用して、3つのシリンジ11a、11b、11
cのうち、1つが選択され、その選択されたシリンジ
が、待機位置(上死点)と接着剤吐出位置(下死点)間
を、上下方向に連続的に駆動されながら、基板への接着
剤の塗布作業を行うようになっている。
【0029】次に、本実施の形態の接着剤塗布装置の制
御回路について説明する。図4は、接着剤塗布装置の制
御回路80の構成を示したものである。制御回路80
は、制御手段としてのCPU70と、バス77を介して
CPU70に接続されているROM(Read Onl
y Memory)71、RAM(Random Ac
cess Memory)72、フロッピーディスクド
ライブ73、各種モータドライバ74、75、76、7
8、距離検出センサ81等から構成される。モータドラ
イバ74、75、76、78は、それぞれ、前述のθ駆
動サーボモータ20、Z軸駆動サーボモータ40、クラ
ッチ駆動モータ50、偏心軸駆動サーボモータ60と接
続され、CPU70の制御の下、これらモータを駆動す
るものである。また、CPU70には、操作パネル83
も接続されている。
【0030】ROM71には、この接着剤塗布装置を制
御するための各種プログラムや固定データが格納されて
いる。また、フロッピーディスクドライブ73には、接
着剤塗布装置を駆動するための駆動データが格納されて
いるフロッピーディスクが装填され、CPU70は、こ
の駆動データをRAM72に読み込み、前記プログラム
等に従って、各種モータドライバ74、75、76、7
8等を介して、シリンジ11a〜11cによる基板10
0への塗布作業を制御する。
【0031】また、ROM71には、予め、距離検出セ
ンサ81について、基板までの距離ごとに、発光してか
らその反射光を受光するまでの時間のテーブルデータが
格納されている。また、ROM71は、偏心軸駆動サー
ボモータ60の回転量と、ノズル14の駆動範囲の移動
量を対応づけたデータを格納している。CPU70は、
前記テーブルデータと距離検出センサ81による検出結
果とを比較し、ノズル14と基板間の距離を求め、その
結果を操作パネル83の表示部に表示させるようになっ
ている。作業者がこの表示と基板の種類等に応じて、ノ
ズル14の駆動範囲の必要な移動量を操作パネル83に
入力すると、CPU70は、この移動量を偏心軸駆動モ
ータ60のパルス量に変換して、その変換結果に基づい
て、モータドライバ78を介して前記モータ60を駆動
し、ノズル14を上下方向に移動させるようになってい
る。
【0032】以上の構成の接着剤塗布装置の動作につい
て説明する。まず、シリンジ11a、11b、11cそ
れぞれの高さは、シリンダホルダー15の主部2の雄ね
じ2aと頭部3の雌ねじ3aを適宜手動で操作して、ラ
フに調節しておく。次に、前記搬送装置により基板10
0を装置中央に搬送し、その後、予め設定されたプログ
ラムに従って、前記X−Yテーブルを駆動し、ディスペ
ンスヘッド1を基板100上の接着剤を塗布する目的の
箇所の上方に移動させる。クラッチ駆動モータ50を適
宜駆動し、塗布作業を行うシリンジとして、たとえばシ
リンジ11aを選択する。このとき、シリンジ11aの
ノズル14は所定の上死点(塗布時の待機位置)にあ
る。次に、距離検出センサ81によりシリンジ11a先
端のニードル14aと基板間の距離が検出され、その検
出結果が前記表示部に表示される。作業者はがこの表示
に基づいて、ノズル14の駆動範囲の必要な移動量を前
記操作パネルに入力すると、CPU70の制御の下、偏
心軸駆動サーボモータ60が作動し、これにより、シリ
ンジ11aのノズル14の上死点、下死点が移動する。
その後、所定のプログラムに従って、ディスペンスヘッ
ド1をX−Y方向に駆動しつつ、シリンジ11aのノズ
ル14を上死点・下死点間で駆動して、基板の所定の箇
所に接着剤を塗布していく。この塗布作業の中で、必要
に応じて、θ駆動サーボモータ20を駆動し、ノズル1
4の向きを調節する。また、基板がガラエポ基板のよう
に平面度が低い場合は、塗布作業の途中においても、駆
動範囲移動手段により、適宜、駆動範囲の移動を行う。
【0033】以上の本実施の形態の接着剤塗布装置によ
れば、Z軸駆動機構により上下方向に駆動されるノズル
14の駆動範囲を、CPU70の制御の下、ノズル14
の先端にあるニードル14aから基板までの距離に応じ
て、駆動範囲移動手段によって上下方向に移動させるこ
とから、自動的にノズルの吐出時の位置(下死点)を調
節できる。したがって、従来のように手作業でシリンジ
ホルダーを操作してノズルの高さを調節していたような
場合と比較して、簡単に短時間で適切な高さに調節する
ことができ、生産性が飛躍的に向上する。さらに、距離
検出センサ81により距離を検出し、作業者はその検出
結果を利用して移動量を入力すればよいので、より一層
作業性が向上する。加えて、従来の接着剤塗布装置では
ノズルのストロークはZ軸駆動機構により一定の範囲に
固定されていたが、本発明では、駆動範囲移動手段によ
り駆動範囲を移動させることにより、結果としてノズル
が移動し得る範囲が広がることになり、より大きなスト
ロークが得られるようになり、装置としての有用性が向
上する。
【0034】なお、上記実施の形態では、距離検出セン
サ81は各シリンジごとに設けられている構成とした
が、複数のシリンジに1つ設けられていてもよい。この
場合、距離検出センサが塗布作業を行うシリンジ近傍に
駆動されるように構成されてもよいし、あるいは、距離
検出センサを共有する複数のシリンジに関して上下方向
の相対的な位置の情報がROM等に格納されており、こ
れらシリンジのうちの1つのシリンジについて距離を検
出するように構成してもよい。また、上記実施の形態で
は、Z軸駆動機構、駆動範囲移動手段はいずれも複数の
シリンジに共通であったが、各シリンジごとにZ軸駆動
機構、駆動範囲移動手段が設けられていてもよく、Z軸
駆動サーボモータや偏心軸駆動サーボモータがシリンジ
の数、設けられていてもよい。さらに、シリンジホルダ
ーを従来通りの構成したが、シリンジホルダーによって
高さ調節することができるようになっていなくてもよ
く、最初のラフな高さ調節は、駆動範囲移動手段とは異
なる機構により、電気的な制御の下、自動的に行われる
ようになっていてもよい。さらに、駆動範囲移動手段
は、上記のように偏心軸を利用するものに限らず、たと
えば、コロ腕軸を直接上下に駆動するように構成しても
よい。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ノズル
駆動手段によるノズルの駆動範囲を、電気的な制御の下
で、前記ノズルの先端から基板までの距離に応じて、駆
動範囲移動手段によって上下方向に移動させることか
ら、自動的にノズルの吐出時の位置(最下点)を調節で
きる。したがって、従来のように手作業でシリンジホル
ダーを操作してノズルの高さを調節していたような場合
と比較して、簡単に短時間で適切な高さに調節すること
ができ、生産性が飛躍的に向上する。
【0036】請求項2に記載の発明によれば、第2の駆
動源により回転軸を回転させると、偏心軸は、全体とし
て円形の軌道を移動しながら回転することになる。回動
部材は偏心軸に取り付けられていることから、偏心軸の
移動に伴って回動部材も円弧を描きながら上下に移動
し、回動部材に連結されている接着剤吐出部ごとノズル
の位置も移動する。これにより、ノズルの駆動範囲とと
もに最下点の位置が上下に移動し、請求項1に記載の発
明を好適に実現することができる。
【0037】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または2に記載の発明の効果に加えて、距離検出手段に
より自動的にノズル先端から基板までの距離を検出でき
るので、その情報に基づいてノズル高さの調節を容易に
行うことができるようになり、より一層生産性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接着剤塗布装置に備えられるディスペ
ンスヘッドを示す斜視図である。
【図2】図1のディスペンスヘッドのZ軸駆動機構と駆
動範囲移動手段の概略構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の駆動範囲移動手段によりノズルの駆動
範囲が移動する原理を説明するための図である。
【図4】本発明の接着剤塗布装置の制御回路の構成を示
すブロック図である。
【図5】従来の接着剤塗布装置におけるZ軸駆動機構の
概略を示す平面図である。
【図6】図5のシリンジホルダーを示す斜視図である。
【図7】接着剤塗布装置により基板に接着剤を塗布する
様子を示す図であり、(a)はガラエポ基板に塗布する
場合、(b)はセラミック基板に塗布する場合を示す。
【符号の説明】
1 ディスペンスヘッド 11a〜11c シリンジ(接着剤吐出部) 14 ノズル 15 シリンジホルダー 15a コロ案内溝 30 コロ腕軸(回転軸) 31 コロ腕(回動部材) 32 コロ 33 バネ 34 コロ 44 カム 40 Z軸駆動サーボモータ(第1の駆動源) 60 偏心軸駆動サーボモータ(第2の駆動源) 61 偏心軸 62、63 歯車 70 CPU 81 距離検出センサ(距離検出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接着剤を吐出するノズルを、所定の範囲
    内において上下方向に駆動するノズル駆動手段を備え、 前記ノズルが前記所定の範囲内のほぼ最下点にあるとき
    に、前記接着剤を基板に対して吐出する、接着剤塗布装
    置において、 電気的な制御の下で、前記ノズルの先端から基板までの
    距離に応じて、前記ノズル駆動手段によるノズルの駆動
    範囲を、上下に移動させる駆動範囲移動手段を備えるこ
    とを特徴とする接着剤塗布装置。
  2. 【請求項2】 前記接着剤を貯留し、かつ、先端に前記
    ノズルを備える接着剤吐出部を備え、 前記ノズル駆動手段は、第1の駆動源と、前記接着剤吐
    出部と連結され、前記駆動源の駆動力が伝達されると回
    動する回動部材とを含み、前記回動部材が回動すると前
    記接着剤吐出部が上下方向に駆動されるように構成さ
    れ、 前記駆動範囲移動手段は、第2の駆動源と、前記第2の
    駆動源の駆動力が伝達されると軸方向に平行する中心線
    を中心として回転する回転軸と、この回転軸に対して偏
    心した状態で、軸方向を同じくして取り付けられている
    偏心軸とを含み、前記回動部材は、前記偏心軸の軸方向
    を直交する面内において回動するように、前記偏心軸に
    取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    接着剤塗布装置。
  3. 【請求項3】 電気的な制御により、前記距離を検出す
    る距離検出手段を備えることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の接着剤塗布装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005129668A (ja) * 2003-10-23 2005-05-19 Ricoh Co Ltd 接着剤塗布ノズル及び接着剤塗布装置
JP2012006008A (ja) * 2010-06-22 2012-01-12 Ortho-Clinical Diagnostics Inc スロットダイの設定及び塗布中の制御のための装置
CN101314156B (zh) * 2007-06-01 2012-07-18 Juki株式会社 粘接剂涂敷装置
JP2014213309A (ja) * 2013-04-30 2014-11-17 グンゼ株式会社 塗布装置

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