JP2000236999A - オープンショーケース - Google Patents

オープンショーケース

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JP2000236999A
JP2000236999A JP11043401A JP4340199A JP2000236999A JP 2000236999 A JP2000236999 A JP 2000236999A JP 11043401 A JP11043401 A JP 11043401A JP 4340199 A JP4340199 A JP 4340199A JP 2000236999 A JP2000236999 A JP 2000236999A
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克己 森下
Hiroshi Taniguchi
博 谷口
Kosuke Shibata
康祐 柴田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯蔵室内を十分に冷却するためのエアーカー
テンを形成したオープンショーケースを提供する。 【解決手段】 貯蔵室11の上部に形成された吐出口1
6、17と、貯蔵室の下部に形成された吸込口18、1
9と、棚板32と、棚板32の前方に設けられたプライ
スレール50と、棚板32とプライスレール50との間
に挿入されるガード48とを備え、吐出口16、17よ
り吸込口18、19に向かってエアーカーテンを形成す
ると共に、ガード48をエアーカーテンに対して略平行
になるように備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯蔵室内に架設さ
れる棚装置を有するオープンショーケースに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種オープンショーケースに
おいては、例えば特公平4−57331号公報に示され
る如く貯蔵室内に棚装置が取り付けられており、この棚
装置は、支柱に支持された一対のブラケット上に棚を架
設して構成されている。
【0003】以下、係る従来の棚装置を備えたオープン
ショーケースを、図8に基づいて説明する。従来のオー
プンショーケース100は、断面略コ字状の断熱壁2
と、この断熱壁2の両側に取り付けられた図示しない側
板とから構成されている。この断熱壁2の内側には、貯
蔵室11が形成されており、断熱壁2の上部前端には冷
気を吐出する内外層の吐出口16、17が形成されると
共に、断熱壁2の下部前端には冷気を吸い込む吸込口1
8、19が形成されている。
【0004】また、断熱壁2内の背部には、貯蔵室11
内を冷却するための図示しない冷却器及び送風機が取り
付けられており、各吐出口16、17及び吸込口18、
19に連通している。これにより、冷却装置を運転する
と断熱壁2の前面開口12にはエアーカーテンが形成さ
れる。
【0005】一方、貯蔵室11内には図示しない支柱に
支持された一対のブラケット31上に棚板32を架設し
てなる棚装置が取り付けられている。このブラケット3
1は高さ及び取り付け角度を変更可能とされており、ブ
ラケット31に架設された棚板32の前壁には棚板32
上に陳列された商品の品名や価格等を記載した紙等を表
示したカードを保持するためのプライスレール101が
着脱自在に取り付けられる。
【0006】そして、このプライスレール101と棚板
32の前壁間には棚板32上に陳列された商品の落下等
を防止するためのガード102が挿入されて取り付けら
れていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プライスレール101では、ガード102を棚板32の
前壁に密着させ、棚板32に対して垂直に取り付ける構
造となっていたため、図10に示す如くブラケット31
を前側に低く傾斜して取り付ける場合には、ガード10
2はエアーカーテンの障壁となる如く棚板32から突出
することになり、エアーガーテンが乱され、冷却効率に
悪影響をもたらす問題があった。
【0008】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、貯蔵室内を十分に冷却す
るためのエアーカーテンを形成したオープンショーケー
スを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のオープンショー
ケースは、前面に開口を有した断熱壁にて構成された本
体と、前記断熱壁の内側に間隔を存して配設された仕切
板と、この仕切板の内側に形成された貯蔵室と、この貯
蔵室の上部に形成された吐出口と、貯蔵室の下部に形成
された吸込口と、前記貯蔵室に複数形成された棚装置と
を備え、この棚装置は棚板と、棚板の前方に設けられた
プライスレールと、前記棚板とプライスレールとの間に
挿入されるガードとを備えたオープンショーケースにお
いて、前記吐出口より吸込口に向かってエアーカーテン
を形成すると共に、前記ガードをエアーカーテンに対し
て略平行になるように取り付けられたものである。本発
明によれば、ガードをエアーカーテンに対して略平行に
形成したことにより、ガードが吐出口から吸込口にわた
って形成されるエアーカーテンの冷気流に対してガイド
として作用し、貯蔵室内を十分に冷却することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の棚装置を採用した実施
例としての低温ショーケース1の斜視図、図2は低温シ
ョーケース1の縦断側面図をそれぞれ示している。実施
例の低温ショーケース1は、断面略コ字状の断熱壁2
と、この断熱壁2の両側に取り付けられた側板3、3と
から構成されている。断熱壁2の内側にはそれぞれ間隔
を存して仕切板4、5が取り付けられ、これら仕切板
4、5と断熱壁2間に内外二層のダクト6、7が形成さ
れている。
【0011】内側の仕切板4を構成する背部仕切板10
の下端前方には底板9が断熱壁2の底壁2Aとの間にダ
クト用の間隔を存して取り付けられており、これら仕切
板4及び底板9の内側を貯蔵室11としている。また、
この貯蔵室11内には、高さ及び取り付け角度が変更可
能であると共に、貯蔵室11内背部の支柱28に取り付
けられる一対のブラケット31及びこのブラケット31
に支持されてこれらと共に本発明の棚装置を構成する棚
板32が複数段に渡って架設されている。
【0012】断熱壁2の前面開口12の上縁にはハニカ
ム材13、14がそれぞれ取り付けられた内層吐出口1
6及び外層吐出口17が並設されており、これら内層吐
出口16及び外層吐出口17は、前記内層ダクト及び外
層ダクトにそれぞれ連通している。また、開口12の下
縁には内層吸込口18と外層吸込口19が並設されてい
る。
【0013】一方、底板9下方後部には断熱壁2の底壁
2A上に前記内層ダクト6及び前記外層ダクト7のそれ
ぞれに対応する図示しない送風機が複数台設置されてい
る。
【0014】背部仕切板10後方の内層ダクト内には冷
却装置の図示しない冷却器が縦設されており、前記内層
ダクト6に対応した送風機が運転されると冷却器と熱交
換した冷気は内層ダクト6内を上昇せられ、内層吐出口
16より内層吸込口18に向かって吐出される。そし
て、内層吸込口18から吸い込まれた冷気は再び前記送
風機によって加速される。
【0015】一方、前記外層ダクト7に対応した送風機
が運転されると外層ダクト7内の空気は外層ダクト7内
を上昇せられ、外層吐出口17より外層吸込口19に向
かって吐出される。そして、外層吸込口19から吸い込
まれた空気は再び前記送風機によって加速される。これ
によって、開口12には前後二重のエアーカーテンが形
成され、内側の冷気エアーカーテンの一部が貯蔵室11
内に循環されて貯蔵室11は冷却される。
【0016】一方、断熱壁2の天壁2B前端にはパネル
33が取り付けられており、このパネル33の前面には
温度計38が設けられている。
【0017】次に、図3乃至図5を参照して本発明の棚
装置を説明する。実施例の棚装置を構成する前記棚板3
2は、前縁を下方に略垂直に折曲して構成された前壁4
0と、この前壁40の下端から略直角に後方に折曲され
た後向きのフランジ41と、後縁において下方に折曲さ
れた後壁42と、この後壁42の下端から前方に折曲さ
れた前向きのフランジ43とを有する塗装鋼板44と、
この塗装鋼板44の左右両側縁下面に沿って溶接固定さ
れ、前記ブラケット31に載置される左右一対の鋼板製
第一補強材45と、両第一補強材45間に位置するよう
前記塗装鋼板44の長手方向の下面に沿って溶接固定さ
れた鋼板製第二補強材46とから成るものである。
【0018】50は、棚板32の前縁に沿って取り付け
られ、この棚板32の装飾体を兼用するプライスレール
であり、硬質合成樹脂により成形されている。係るプラ
イスレール50は、棚板32の前面に位置する前壁部5
1と、この前壁部51の下端から後方に水平に延びる連
壁部52と、この連壁部52の後端に連結され、全体と
して後上がりに傾斜する後壁部49とから構成されてい
る。
【0019】前記前壁部51は凹状に湾曲しており、そ
の上縁前面に沿って第一、第二係止片55、56、下縁
に沿って第三係止片57がそれぞれ形成されており、こ
の第一、第二係止片55、56のいずれか一方と、第三
係止片57との双方でもって棚板32に載置された商品
の品名や価格等を記載した紙又は樹脂シートからなる図
示しない表示カードを係脱自在に保持する。
【0020】また、この前壁部51には上縁裏面から後
方に向かって延びる略L字状の第一突起58と、この突
起58の下方に間隔を存して位置するよう前壁部51の
途中から後方に延びる第二突起59とが形成されてい
る。
【0021】更に、前記後壁部49には前記棚板32の
フランジ41を嵌合するための前向きの第一、第二嵌合
溝60、61と、下方に突出する突起62が形成されて
いる。前記第一嵌合溝60は、先端下面に前記フランジ
41の上面に接する突条63及びその先端上面に垂直に
起立する起立条64を備えた支持部65と、段差面66
と前記連壁部52の後部に形成された第一下壁部67と
により画成され、また、第一嵌合溝60の上後方に位置
する前記第二嵌合溝61は、先端下面に前記フランジ4
1の上面に接する突条68及びその先端上面に垂直に起
立する起立条69を備えた支持部70と、段差面71よ
り形成された第二下壁部72とにより画成されている。
【0022】そして、前壁部51と第二突起59及び支
持部65の起立条64によって斜め上後方に開口する凹
所53が構成され、支持部65の起立条64と支持部7
0の起立条69及び第二下壁部72によって、略垂直上
方に開口する凹所54が形成されている。また、この凹
所54は凹所53の後側に位置している。尚、48は透
明なガラス或いは樹脂板からなるガードであり、棚板3
2上に載置された商品の落下を阻止するためのものであ
る。
【0023】以上の構成で、図3及び図4を参照して、
棚板32が前下がりに傾斜して取り付けられた場合を説
明する。この場合において、前記ブラケット31は、棚
板32の前端が前下がりとなるように支柱28に取り付
けられている。先ずはじめに、棚板32の前壁40のフ
ランジ41をプライスレール50の第二嵌合溝61に挿
入する。このとき棚板32の前壁40裏面には支持部7
0が当接し、プライスレール50を支持している。
【0024】この状態では、棚板32の前壁40とプラ
イスレール50の前壁部51に形成された第一突起58
間には間隔が形成され、この間隔にガード48を上から
差し込む。この場合ガード48の下部は、プライスレー
ル50の前壁部51に形成された第二突起59と後壁部
49の支持部65とにより画成された凹所53に収容す
る。
【0025】この状態でガード48は、凹所53と、棚
板32の前壁40と、プライスレール50の第一突起5
8とに接して支持され、ガード48の上部が棚板32側
に傾倒した状態で保持される(図4)。このとき、棚板
32は図3の如く前下がりに傾斜しているので、ガード
48は図2に示す如く棚板32上方から下方にわたって
形成されるエアーカーテンの冷気流に沿い、垂直或いは
上部が後方に少許傾斜状態となる。
【0026】そのため、エアーカーテンに対して棚板3
2に取り付けられたガード48がガイドの作用をし、貯
蔵室11内の冷気循環が円滑に行われると共に、貯蔵室
11内の冷却効率を著しく改善することができるように
なる。
【0027】次に、図6及び図7を参照して、棚板32
が支柱28に対して水平に取り付けられた場合を説明す
る。この場合において、前記ブラケット31は、棚板3
2が支柱28に対して水平となるように支柱28に取り
付けられている。プライスレール50の取り付け状態は
上述と同様であるが、この場合、ガード48の下部は、
プライスレール50の後壁部49に形成された支持部6
5と支持部70とにより画成された凹所54に収容す
る。
【0028】これにより、ガード48は棚板32に対し
て略直立した状態でプライスレール50に保持されるの
で、貯蔵室11内ではエアーカーテンに沿って略垂直に
起立するかたちとなる。
【0029】このように、店舗の要望に応じて棚板32
の角度を変更した場合に、ガード48を挿入する凹所の
位置を変更するのみで、ガード48の取付角度を容易に
変更し、貯蔵室11内の冷却効率を著しく改善するため
のエアーカーテンを形成することができるようになる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、ガードをエアーカーテ
ンに対して略平行に形成したことにより、ガードが吐出
口から吸込口にわたって形成されるエアーカーテンの冷
気流に対してガイドとして作用し、貯蔵室内を十分に冷
却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の棚装置を採用した実施例としての低温
ショーケースの斜視図である。
【図2】同低温ショーケースの縦断側面図である。
【図3】本発明の棚装置の側面図である。
【図4】図3の部分拡大側面図である。
【図5】本発明のプライスレールの拡大断面図である。
【図6】本発明の棚装置のもう一つの側面図である。
【図7】図6の部分拡大側面図である。
【図8】従来の棚装置を適用した低温ショーケースの縦
断側面図である。
【符号の説明】
1 ショーケース 11 貯蔵室 31 ブラケット 32 棚板 40 前壁 41 フランジ 48 ガード 49 後壁部 50 プライスレール 51 前壁部 52 連壁部 53、54 凹所 58 第一突起 59 第二突起 60 第一嵌合溝 61 第二嵌合溝 62 突起 65、70 支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 康祐 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3B110 AA12 BA05 CA10 CA11 CA18 3B118 FA14 FA21

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に開口を有した断熱壁にて構成され
    た本体と、前記断熱壁の内側に間隔を存して配設された
    仕切板と、この仕切板の内側に形成された貯蔵室と、こ
    の貯蔵室の上部に形成された吐出口と、貯蔵室の下部に
    形成された吸込口と、前記貯蔵室に複数形成された棚装
    置とを備え、この棚装置は棚板と、棚板の前方に設けら
    れたプライスレールと、前記棚板とプライスレールとの
    間に挿入されるガードとを備えたオープンショーケース
    において、前記吐出口より吸込口に向かってエアーカー
    テンを形成すると共に、前記ガードをエアーカーテンに
    対して略平行になるように取り付けられたことを特徴と
    するオープンショーケース。
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