JP2000235160A - 偏向走査装置 - Google Patents

偏向走査装置

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JP2000235160A
JP2000235160A JP3770699A JP3770699A JP2000235160A JP 2000235160 A JP2000235160 A JP 2000235160A JP 3770699 A JP3770699 A JP 3770699A JP 3770699 A JP3770699 A JP 3770699A JP 2000235160 A JP2000235160 A JP 2000235160A
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JP
Japan
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lubricating fluid
sleeve
shaft
oil
oil holding
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JP3770699A
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English (en)
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Mikio Nakasugi
幹夫 中杉
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実に潤滑流体の飛散や漏れ出しを防止し
て、潤滑流体を安定的に保持し光学部品の汚染を防止す
る。 【解決手段】 必要量の潤滑流体を充填したスリーブ2
1に回転軸20を挿入すると、動圧ラジアル軸受として
必要な潤滑流体以外の潤滑流体は油保持部材31に設け
られた油溜り部31aに保持され、回転軸20が回転す
ると、スリーブ21に形成された浅溝28に位置する潤
滑流体は動圧軸受として作用する。一方、油溜り部31
aに位置する潤滑流体は回転軸20の遠心力によって連
れ回され、また組立時に混入した空気の泡や潤滑流体全
体が回転による熱の作用によって膨張し、潤滑流体が油
溜り部31aに留まれなくなると、油溜り部31aから
開口部方向へ滲み出す。このとき、開口部には油保持部
31bが設けられているので、この部分の潤滑流体を回
転軸20との表面張力によって、潤滑流体が外に滲み出
すことを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザービームプ
リンタ等に使用される偏向走査装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、この種の偏向走査装置では、回転
多面鏡を高速かつ高精度に回転することが要求されてお
り、特にレーザービームプリンタ等ではこの要求を満た
すために、非接触で回転する偏向走査装置が用いられて
いる。
【0003】図5は特開平4−366012号公報の偏
向走査装置の断面図を示し、回転軸1とスリーブ2の下
端部には、スラスト板3が固定板4と共に配置されて外
筒5に固定されている。回転軸1にはフランジ6が固定
され、フランジ6の上部には回転多面鏡7が、下部には
駆動用マグネット8を取り付けたヨーク9が固定されて
おり、駆動用マグネット8と対向する位置には外筒5に
固定されたステータ10が配置されている。
【0004】スラスト板3には、回転軸1の端部と対向
する面に浅溝11が刻設されて、動圧スラスト軸受が形
成されている。また回転軸1の外周面には、スリーブ2
の内周面と対向する位置にヘリングボーン状の浅溝12
が2個所に刻設されて、動圧ラジアル軸受が形成されて
おり、更に動圧スラスト軸受方向に、潤滑流体が流れる
スパイラル状の浅溝13が刻設されている。スリーブ2
に刻設されたヘリングボーン状の浅溝12とスパイラル
状の浅溝13の間の位置には、凹部14と共に小径孔1
5が設けられており、これにより潤滑流体の安定性が確
保されている。
【0005】更に、スリーブ2の開口部端面2aは外周
から内周に向かって凹となる傾斜を有する円錐面が形成
されており、組立時において回転軸1をスリーブ2に挿
入する際に、潤滑流体が回転軸1とスリーブ2との間か
ら溢れ出ても、この傾斜した開口部端面2aにより潤滑
流体が外に飛散することがないようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例においては、コスト的に安価な転造等の塑性加工に
よりスリーブ2に浅溝12、13を刻設する際に、スパ
イラル状の浅溝13とヘリングボーン状の浅溝12とで
は、一般的にスリーブ2の内径が異なるために工具が2
つ必要となり、更に工程も2回となるので、加工工数が
多くなりコスト的に高くなる。また、開口部端面を円錐
面にすると、スパイラル状の浅溝13が形成されている
部分の軸方向の長さが短くなり、表面張力による油の飛
散防止効果が減少するので、回転軸1が回転していない
ときに油の滲み出しが発生する。更に、スリーブ2に直
接加工しているために、複雑な形状にすることができな
いという問題点がある。
【0007】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
確実に潤滑流体の飛散や漏れ出しを防止して潤滑流体を
安定的に保持し、光学部品の汚染の虞れがない安価な偏
向走査装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る偏向走査装置は、相互に回転可能に嵌合
する軸とスリーブを有し、前記軸の外周面と前記スリー
ブの内周面の間に動圧発生用の浅溝を形成し、前記軸又
はスリーブに固定した回転鏡を回転駆動するための動圧
軸受とした偏向走査装置において、前記軸とスリーブ間
に潤滑流体を充填し、前記スリーブの動圧発生部よりも
開口部側に油溜り部及び油保持部から成る油保持部材を
設けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図4に図示の実施
例に基づいて詳細に説明する。図1は第1の実施例の断
面図を示し、下端部を半球部20aとした回転軸20は
スリーブ21の内径孔に回転可能に挿入されると共に、
フランジ22の上部には回転多面鏡23が押えばね24
などで固定され、側部にはロータマグネット25が固定
されている。また、スリーブ21はモータ基板26に固
定されており、ロータマグネット25と半径方向に対向
した位置にステータコイル27が配置されている。
【0010】スリーブ21の内周面には、ヘリングボー
ン状の浅溝28が2個所に形成されており、回転軸20
との間に潤滑流体が充填されて動圧ラジアル軸受が形成
されている。更に、スリーブ21の下端部にはスラスト
板29と底板30が配置され、回転軸20の半球部20
aと点接触してスラスト方向に支持されている。
【0011】スリーブ21のヘリングボーン状の浅溝2
8の開口部側には、油保持部材31が設けられており、
油保持部材31は大きな径の油溜り部31aと共に、そ
の開口部側には小さい径の油保持部31bが形成されて
いる。そして、油保持部31bは油溜り部31aを袋状
に構成して、油保持部12bの長さが大きくなるように
されている。
【0012】回転多面鏡23を含む回転部を回転する回
転軸20は、スリーブ21に形成されたヘリングボーン
状の浅溝28の動圧効果により、動圧ラジアル軸受とし
て非接触で支持されており、図2に示すようなレーザー
ビームプリンタ等の走査光学系に取り付けられる。
【0013】ステータコイル27に通電がなされると、
回転多面鏡23が高速回転し、光学箱33に配置された
レーザーユニット34から射出されたレーザービームL
は、回転多面鏡23により偏向走査され、レンズ35、
36により感光体37に集光する。
【0014】予め、必要量の潤滑流体を充填したスリー
ブ21に回転軸20を挿入すると、動圧ラジアル軸受と
して必要となる潤滑流体以外は、油保持部材31に設け
られた油溜り部31aに保持される。そして、回転軸2
0が回転すると、スリーブ21に形成された浅溝28に
位置する潤滑流体は動圧軸受として作用する。
【0015】一方、それ以外の場合には、油溜り部31
aに位置する潤滑流体は回転軸20の遠心力によって連
れ回され、また組立時に混入した空気の泡や潤滑流体全
体が回転による熱の作用によって膨張したりする。これ
により、潤滑流体は油溜り部31aに留まれなくなる
と、油溜り部31aから開口部方向へ滲み出す。
【0016】このとき、開口部には油保持部31bが設
けられているので、この部分において潤滑流体は、回転
軸20との表面張力により外に滲み出すことが回避され
る。なお、油保持部31bを上下方向に延在し、油溜り
部31aを袋状にすれば、油保持部31bの長さを大き
くなり、油溜り部31aの容積も増やすことができるの
で、油保持部31bに伝わる潤滑流体の量を少なく抑え
ることができる。その結果、油保持部31bの表面張力
を大きくすることができ、更に潤滑流体が軸受の外部に
滲み出すことを防止することができる。また、スリーブ
21に回転軸20を挿入する際に潤滑流体が飛び散った
りすることも、同様の理由により防止することができ
る。
【0017】油保持部材31を樹脂により成形加工すれ
ば、油溜り部31aを袋状とするなどの形状に関する加
工工程をコスト的に安価に実施することができる。この
ようにすることにより、潤滑流体が軸受の外側に漏れ出
したり飛散することがなく、回転多面鏡23等の光学部
品を汚す虞れがない安定した偏向走査装置をコスト的に
安価に提供することができる。
【0018】図3は第2の実施例の断面図を示し、図1
と同じ符号は同じ部材を表している。スリーブ21のヘ
リングボーン状の浅溝28の開口部側に設けられた油保
持部材41には、大きい径の油溜り部41aと共に、開
口部側に小さい径の油保持部41bが形成されている。
更に、油保持部材41の外周部には、油溜り部41aと
外気を連通する少なくとも1つの小径孔41cが設けら
れている。
【0019】このような構成にすることによって、油保
持部材41に設けられた油保持部41bから油が滲み出
したり漏れ出しても、小径孔41cによって再び油溜り
22aに循環させることができる。従って、潤滑流体が
軸受の外部に排出されても、軸受部の潤滑流体が枯渇す
ることがなく、安定した偏向走査が可能となる。なお、
小径孔41cを設ける代りに油保持部材41の外周部に
少なくとも1つの溝を設けてもよい。
【0020】なお、上述の第1〜第3の実施例において
は、回転軸20が回転するタイプではなく、スリーブ2
1が回転するタイプにおいても同様の効果を得ることが
できる。
【0021】図4は第3の実施例の断面図を示し、スリ
ーブ21のヘリングボーン状の浅溝28の開口部側に設
けられた油保持部材51には、大きな径の油溜り部51
aと共に、開口部側に小さな径の油保持部51bが形成
されており、開口部端面には内側に傾斜したテーパ面5
1c又は凹部が設けられている。
【0022】このような構成にすることにより、油保持
部51bから油が滲み出したり漏れ出しても、開口部端
面がテーパ面51cとなっているために、再び油保持部
51bへ潤滑流体が戻される。従って、潤滑流体が軸受
外部へ排出されることを最小限に喰い止めることがで
き、潤滑流体の飛散を防止することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る偏向走
査装置は、軸とスリーブとの間に潤滑流体を充填し、ス
リーブの動圧発生部より開口部側に油溜り部と油保持部
を有する油保持部材を設けて動圧軸受とすることによ
り、潤滑流体が軸とスリーブの外側まで漏れ出すことが
なく、動圧軸受内の潤滑流体を安定的に保持でき、コス
ト的に安価な動圧軸受を有する構成とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の断面図である。
【図2】走査光学系の平面図である。
【図3】第2の実施例の断面図である。
【図4】第3の実施例の断面図である。
【図5】従来例の偏向走査装置の断面図である。
【符号の説明】
20 回転軸 21 スリーブ 23 回転多面鏡 25 ロータマグネット 27 ステータコイル 28 ヘリングボーン状浅溝 31、41、51 油保持部材 31a、41a、51a 油溜り部 31b、41b、51b 油保持部 41c 小径孔 51c テーパ面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互に回転可能に嵌合する軸とスリーブ
    を有し、前記軸の外周面と前記スリーブの内周面の間に
    動圧発生用の浅溝を形成し、前記軸又はスリーブに固定
    した回転鏡を回転駆動するための動圧軸受とした偏向走
    査装置において、前記軸とスリーブ間に潤滑流体を充填
    し、前記スリーブの動圧発生部よりも開口部側に油溜り
    部及び油保持部から成る油保持部材を設けたことを特徴
    とする偏向走査装置。
  2. 【請求項2】 前記油保持部材は樹脂により一体成形し
    た請求項1に記載の偏向走査装置
  3. 【請求項3】 前記油保持部材に前記油溜り部と外気を
    連通する小径孔又は溝を設けた請求項1に記載の偏向走
    査装置。
  4. 【請求項4】 前記油保持部材の開口部の端面にテーパ
    又は凹部を設けた請求項1に記載の偏向走査装置。
JP3770699A 1999-02-16 1999-02-16 偏向走査装置 Pending JP2000235160A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8876386B2 (en) 2006-03-02 2014-11-04 Ntn Corporation Fluid dynamic bearing device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8876386B2 (en) 2006-03-02 2014-11-04 Ntn Corporation Fluid dynamic bearing device
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