JP2000330066A - 光偏向走査装置 - Google Patents
光偏向走査装置Info
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- JP2000330066A JP2000330066A JP14310599A JP14310599A JP2000330066A JP 2000330066 A JP2000330066 A JP 2000330066A JP 14310599 A JP14310599 A JP 14310599A JP 14310599 A JP14310599 A JP 14310599A JP 2000330066 A JP2000330066 A JP 2000330066A
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- opening
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転部材の高速回転時におけるオイル等の潤
滑流体の漏れ出しや飛散を押さえて動圧軸受内のオイル
を確実に保持し、長期間に亘って安定した回転作用が得
られる光偏向走査装置を提供する。 【構成】 光偏向走査装置は、駆動モータにより回転駆
動される回転軸と、回転軸を流体を介して保持するスリ
ーブと、回転軸または前記スリーブのいずれかに設けた
動圧発生用浅溝と、スリーブ開口部側に形成されたオイ
ルだまりとからなる。そして、回転軸とスリーブ開口部
側に形成されたオイルだまり上端部の開口部との間に形
成される開口すき間は、軸に垂直な断面が回転方向に沿
って徐々に広部を有するくさび形状を備え、くさび形状
における最大開口すき間部には回転方向に対して狭角な
る壁を設けている。
滑流体の漏れ出しや飛散を押さえて動圧軸受内のオイル
を確実に保持し、長期間に亘って安定した回転作用が得
られる光偏向走査装置を提供する。 【構成】 光偏向走査装置は、駆動モータにより回転駆
動される回転軸と、回転軸を流体を介して保持するスリ
ーブと、回転軸または前記スリーブのいずれかに設けた
動圧発生用浅溝と、スリーブ開口部側に形成されたオイ
ルだまりとからなる。そして、回転軸とスリーブ開口部
側に形成されたオイルだまり上端部の開口部との間に形
成される開口すき間は、軸に垂直な断面が回転方向に沿
って徐々に広部を有するくさび形状を備え、くさび形状
における最大開口すき間部には回転方向に対して狭角な
る壁を設けている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動圧軸受を用いた回転装
置を用いる光偏向走査装置に関し、特にレーザプリン
タ、バーコード読取装置等の光ビームを高速度で偏向走
査する光偏向走査装置に関するものである。
置を用いる光偏向走査装置に関し、特にレーザプリン
タ、バーコード読取装置等の光ビームを高速度で偏向走
査する光偏向走査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザービームプリンタ、レーザファク
シミリ等の画像形成装置で用いられる偏向走査装置では
高速回転する回転多面鏡によってレーザビーム等の光ビ
ームを偏向走査し、得られた走査光を回転ドラム上の感
光体に結像させて静電潜像を形成する。次いで、感光体
の静電潜像を現像装置によってトナー像に顕像化し、こ
れを記録紙等の記録媒体に転写して定着装置へ送り、記
録媒体上のトナーを加熱定着させることで印刷(プリン
ト)が行われる。
シミリ等の画像形成装置で用いられる偏向走査装置では
高速回転する回転多面鏡によってレーザビーム等の光ビ
ームを偏向走査し、得られた走査光を回転ドラム上の感
光体に結像させて静電潜像を形成する。次いで、感光体
の静電潜像を現像装置によってトナー像に顕像化し、こ
れを記録紙等の記録媒体に転写して定着装置へ送り、記
録媒体上のトナーを加熱定着させることで印刷(プリン
ト)が行われる。
【0003】近年、光偏向走査装置ではますます高速か
つ高精度な回転装置として、非接触で回転する動圧流体
軸受が用いられている。特に高速回転のものはいわゆる
空気式軸受が主として使用されているが、小型薄型化、
低コスト化が要求される今日では空気式軸受に代わりオ
イル式の動圧流体軸受が採用されつつある。
つ高精度な回転装置として、非接触で回転する動圧流体
軸受が用いられている。特に高速回転のものはいわゆる
空気式軸受が主として使用されているが、小型薄型化、
低コスト化が要求される今日では空気式軸受に代わりオ
イル式の動圧流体軸受が採用されつつある。
【0004】図9は特開平8−320015号公報に記
載の従来の光偏向走査装置の動圧軸受部の縦断面図であ
る。図中、回転軸101を軸受孔内に回転自在に支持す
るスリーブ102、スリーブ102の下面に固定されて
前記軸受孔を封鎖するスラスト板104と、スリーブ1
02の軸受孔の内側面と回転軸101の外側面との間
や、スラスト板104と回転軸101の端面との間に充
填されたオイル106によって構成されている。
載の従来の光偏向走査装置の動圧軸受部の縦断面図であ
る。図中、回転軸101を軸受孔内に回転自在に支持す
るスリーブ102、スリーブ102の下面に固定されて
前記軸受孔を封鎖するスラスト板104と、スリーブ1
02の軸受孔の内側面と回転軸101の外側面との間
や、スラスト板104と回転軸101の端面との間に充
填されたオイル106によって構成されている。
【0005】また、スリーブ102の軸受孔の上端部、
中央部、及び下端部は夫々径大部となっており、上端大
径部105aには円周溝108が設けられている。上端
の大径部105aと中央大径部105cとの間の上側小
径部102a、及び中央大径部105cと下端大径部1
06bとの間の下側小径部102bの夫々の内周面には
動圧発生用浅溝107が形成されている。またスラスト
板104の上面にはスパイラル溝が形成されている。回
転軸101の上端部はスリーブ102の軸受孔より上方
に突出し、その上部にボス部が固定されている。
中央部、及び下端部は夫々径大部となっており、上端大
径部105aには円周溝108が設けられている。上端
の大径部105aと中央大径部105cとの間の上側小
径部102a、及び中央大径部105cと下端大径部1
06bとの間の下側小径部102bの夫々の内周面には
動圧発生用浅溝107が形成されている。またスラスト
板104の上面にはスパイラル溝が形成されている。回
転軸101の上端部はスリーブ102の軸受孔より上方
に突出し、その上部にボス部が固定されている。
【0006】以上のように構成された動圧軸受装置は回
転軸101が回転すると、スリーブ102の軸受孔に設
けられた動圧発生用浅溝107の作用で、オイル106
に動圧を発生させ、回転軸101はスリーブ102の軸
受孔に非接触で回転する。またスラスト方向についても
スラスト板104に設けられたスパイラル溝の作用で動
圧を発生し回転軸101は浮上した状態で支持される。
回転軸101の上端には回転多面鏡103が一体的に結
合され、これを回転駆動するために、図示しないモータ
のロータ等も固着されている。
転軸101が回転すると、スリーブ102の軸受孔に設
けられた動圧発生用浅溝107の作用で、オイル106
に動圧を発生させ、回転軸101はスリーブ102の軸
受孔に非接触で回転する。またスラスト方向についても
スラスト板104に設けられたスパイラル溝の作用で動
圧を発生し回転軸101は浮上した状態で支持される。
回転軸101の上端には回転多面鏡103が一体的に結
合され、これを回転駆動するために、図示しないモータ
のロータ等も固着されている。
【0007】回転軸101に固定された回転多面鏡10
3で構成されるロータ部が、例えば個々の部品の加工精
度のばらつき、温度変化による組付け精度の劣化、回転
多面鏡102の取り付け精度等により発生するアンバラ
ンス状態により負荷変動が発生し、モータの回転中はも
ちろんのこと、起動、停止によりオイル106が軸受内
孔を上下運動する。なおも高速回転を行うと、オイル1
06はスリーブ102の上端開口から溢れ出るおそれが
ある。これを防ぐために、スリーブ102の上端開口近
傍にオイルだまりとなる円周溝108を設けて、オイル
106の流出を防ぐように構成されている。
3で構成されるロータ部が、例えば個々の部品の加工精
度のばらつき、温度変化による組付け精度の劣化、回転
多面鏡102の取り付け精度等により発生するアンバラ
ンス状態により負荷変動が発生し、モータの回転中はも
ちろんのこと、起動、停止によりオイル106が軸受内
孔を上下運動する。なおも高速回転を行うと、オイル1
06はスリーブ102の上端開口から溢れ出るおそれが
ある。これを防ぐために、スリーブ102の上端開口近
傍にオイルだまりとなる円周溝108を設けて、オイル
106の流出を防ぐように構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、円周溝108はスリーブ102内のオイル1
06の変動量を吸収する役割をしてオイル106がスリ
ーブ開口部側から溢れ出ることを防止するものである
が、オイル106が円周溝108に瞬時に流入した場
合、円周溝108内の空気の一部、特に隅部の空気が逃
げ場を失い閉じ込められてしまう。そのため余分な空気
が円周溝108の隅部に残留して、本来オイル106を
一時的に待避すべき空間が残留空気に占有されてしま
い、オイル106のために有効に活かせなくなってしま
う。その結果、当初見込んでいた量のオイルだまり容積
が少なくなり、円周溝108の容積に余裕がない場合そ
の分オイル106が開口部側から溢れ出ようとする。
来例では、円周溝108はスリーブ102内のオイル1
06の変動量を吸収する役割をしてオイル106がスリ
ーブ開口部側から溢れ出ることを防止するものである
が、オイル106が円周溝108に瞬時に流入した場
合、円周溝108内の空気の一部、特に隅部の空気が逃
げ場を失い閉じ込められてしまう。そのため余分な空気
が円周溝108の隅部に残留して、本来オイル106を
一時的に待避すべき空間が残留空気に占有されてしま
い、オイル106のために有効に活かせなくなってしま
う。その結果、当初見込んでいた量のオイルだまり容積
が少なくなり、円周溝108の容積に余裕がない場合そ
の分オイル106が開口部側から溢れ出ようとする。
【0009】その際、スリーブ102の開口部にオイル
106が付着した場合、回転軸101とスリーブ102
の隙間は通常僅かしかないため毛管現象等により付着し
たオイル106は瞬間にしてスリーブ102の開口部側
全周を塞いでしまう。この状態になると回転軸101の
起動停止に伴う動圧発生部の圧力変化により、起動回転
時には動圧発生用溝107の圧力が高まるためスリーブ
内部、特にオイルだまり付近が負圧になる。このことに
より、スリーブ102の開口部側から内部に付着したオ
イル106と外部からの空気が巻き込まれ、液面は僅か
ではあるが下がる。また回転停止時にはその逆でスリー
ブ内部のオイルだまり付近の圧力が元に戻ろうとするた
め、液面は僅かに上昇するとともにスリーブ内部に巻き
込まれた余分な空気が外へ逃げようとする。
106が付着した場合、回転軸101とスリーブ102
の隙間は通常僅かしかないため毛管現象等により付着し
たオイル106は瞬間にしてスリーブ102の開口部側
全周を塞いでしまう。この状態になると回転軸101の
起動停止に伴う動圧発生部の圧力変化により、起動回転
時には動圧発生用溝107の圧力が高まるためスリーブ
内部、特にオイルだまり付近が負圧になる。このことに
より、スリーブ102の開口部側から内部に付着したオ
イル106と外部からの空気が巻き込まれ、液面は僅か
ではあるが下がる。また回転停止時にはその逆でスリー
ブ内部のオイルだまり付近の圧力が元に戻ろうとするた
め、液面は僅かに上昇するとともにスリーブ内部に巻き
込まれた余分な空気が外へ逃げようとする。
【0010】しかし、空気が排出されるよりもスリーブ
102の開口部に付着したオイル106が完全に全周を
密閉するのが早いため取り込まれた空気は排出されな
い。従って残留空気の体積分、スリーブ内部のオイルが
スリーブの開口部側へ押し出される。このときスリーブ
の開口部側へのスリーブ内部からのオイルの供給は表面
張力等により半永久的に継続される。この繰り返しによ
りスリーブ102の開口部の上端部からオイル106が
押し出され、さらに起動停止が続くと、やがてはスリー
ブ内部のオイル106の大半はスリーブの開口部側から
外へ漏れ出すことになる。
102の開口部に付着したオイル106が完全に全周を
密閉するのが早いため取り込まれた空気は排出されな
い。従って残留空気の体積分、スリーブ内部のオイルが
スリーブの開口部側へ押し出される。このときスリーブ
の開口部側へのスリーブ内部からのオイルの供給は表面
張力等により半永久的に継続される。この繰り返しによ
りスリーブ102の開口部の上端部からオイル106が
押し出され、さらに起動停止が続くと、やがてはスリー
ブ内部のオイル106の大半はスリーブの開口部側から
外へ漏れ出すことになる。
【0011】この漏れ出たオイル106はロータ部を伝
わって外部に飛散し、装置内を汚染するとともにスリー
ブ102内のオイル106が減少するために長期に亘り
レーザビームプリンター等の性能を満足することができ
なくなる。
わって外部に飛散し、装置内を汚染するとともにスリー
ブ102内のオイル106が減少するために長期に亘り
レーザビームプリンター等の性能を満足することができ
なくなる。
【0012】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、回転部材の高速回転時におけるオイル等の潤滑流
体の漏れ出しや飛散を押さえて動圧軸受内のオイルを確
実に保持し、長期間に亘って安定した回転作用が得られ
る光偏向走査装置を提供することを目的とする。
ので、回転部材の高速回転時におけるオイル等の潤滑流
体の漏れ出しや飛散を押さえて動圧軸受内のオイルを確
実に保持し、長期間に亘って安定した回転作用が得られ
る光偏向走査装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、第1に、駆動モータにより回転駆動され
る回転軸と該回転軸を流体を介して保持するスリーブ
と、前記回転軸または前記スリーブのいずれかに設けた
動圧発生用浅溝と、スリーブ開口部側に形成されたオイ
ルだまりとからなる光偏向走査装置において、前記回転
軸とスリーブ開口部側に形成された前記オイルだまり上
端部の開口部との間に形成される開口すき間は、軸に垂
直な断面が回転方向に沿って徐々に広部を有するくさび
形状を備え、該くさび形状における最大開口すき間部に
は回転方向に対して狭角なる壁を設けていることを特徴
とする。
に、本発明は、第1に、駆動モータにより回転駆動され
る回転軸と該回転軸を流体を介して保持するスリーブ
と、前記回転軸または前記スリーブのいずれかに設けた
動圧発生用浅溝と、スリーブ開口部側に形成されたオイ
ルだまりとからなる光偏向走査装置において、前記回転
軸とスリーブ開口部側に形成された前記オイルだまり上
端部の開口部との間に形成される開口すき間は、軸に垂
直な断面が回転方向に沿って徐々に広部を有するくさび
形状を備え、該くさび形状における最大開口すき間部に
は回転方向に対して狭角なる壁を設けていることを特徴
とする。
【0014】上記構成によって、次のような作用を行う
ことができる。すなわち、回転軸とスリーブの開口部と
の間に形成される開口すき間は、軸に垂直な断面が回転
方向に添って徐々に広部を有するくさび形状を備えてい
るため、前記回転軸と前記スリーブの開口部との間に介
在するオイル保持力は開口すきまが広くなる程弱くな
り、この保持される力が弱くなったオイルに対して、外
的な要因、例えば回転軸の回転による遠心力の働きによ
る運動エネルギーを与えてやることでオイルは開口すき
間部のくさび形状の側壁に添って円滑に連続して最大開
口すき間へと移動できる。
ことができる。すなわち、回転軸とスリーブの開口部と
の間に形成される開口すき間は、軸に垂直な断面が回転
方向に添って徐々に広部を有するくさび形状を備えてい
るため、前記回転軸と前記スリーブの開口部との間に介
在するオイル保持力は開口すきまが広くなる程弱くな
り、この保持される力が弱くなったオイルに対して、外
的な要因、例えば回転軸の回転による遠心力の働きによ
る運動エネルギーを与えてやることでオイルは開口すき
間部のくさび形状の側壁に添って円滑に連続して最大開
口すき間へと移動できる。
【0015】さらに最大開口すき間部に回転方向に対し
て狭角なる壁を設けていることで、回転軸の回転中、ス
リーブ開口部に付着したオイルを確実に壁に当てること
ができ、かつ、その壁が回転方向に対して狭角なる壁に
なっているため、オイル自身に付与された回転軸の回転
による運動エネルギーを下方に変換することができ、確
実にオイルだまり部に落とし込むことができる。そのた
めスリーブ開口部に付着した余剰オイルを低減させる効
果がある。
て狭角なる壁を設けていることで、回転軸の回転中、ス
リーブ開口部に付着したオイルを確実に壁に当てること
ができ、かつ、その壁が回転方向に対して狭角なる壁に
なっているため、オイル自身に付与された回転軸の回転
による運動エネルギーを下方に変換することができ、確
実にオイルだまり部に落とし込むことができる。そのた
めスリーブ開口部に付着した余剰オイルを低減させる効
果がある。
【0016】また、前記回転軸と前記スリーブの開口部
との間に形成される開口すき間は軸に垂直な断面が回転
方向に添って徐々に広部を有するくさび形状を設けてい
ることで、最大開口すき間部の最外径をオイルの表面張
力で膜が張らない隙間にしておけば、前記回転軸が停止
時には必ず大気と連通する孔が形成され、スリーブ開口
部側全周がオイルによって塞がれることを防ぐことがで
きる。
との間に形成される開口すき間は軸に垂直な断面が回転
方向に添って徐々に広部を有するくさび形状を設けてい
ることで、最大開口すき間部の最外径をオイルの表面張
力で膜が張らない隙間にしておけば、前記回転軸が停止
時には必ず大気と連通する孔が形成され、スリーブ開口
部側全周がオイルによって塞がれることを防ぐことがで
きる。
【0017】これらにより、回転軸が回転中に、万一ス
リーブ内部に空気が掻き込まれても逃げ場を失うことに
よるオイルの溢れ出しを抑え、空気の排出をスムーズに
行うことができる。
リーブ内部に空気が掻き込まれても逃げ場を失うことに
よるオイルの溢れ出しを抑え、空気の排出をスムーズに
行うことができる。
【0018】前記くさび形状の最大開口隙間部の最外径
Suは前記スリーブ開口部側に形成された前記オイルだ
まり部の直径daと以下の関係、即ち、 Su=da であれば本発明の効果を最大限に引き出せるため、特に
有効である。
Suは前記スリーブ開口部側に形成された前記オイルだ
まり部の直径daと以下の関係、即ち、 Su=da であれば本発明の効果を最大限に引き出せるため、特に
有効である。
【0019】また本構成のスリーブを樹脂成形で行えば
加工コストが安くできるため、量産時の低コスト化がで
きる。
加工コストが安くできるため、量産時の低コスト化がで
きる。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。
【0021】(実施例1)図1は本発明の各実施例の光
偏向走査装置を示す図である。図1に示す光偏向走査装
置は、多角柱形状の側面に複数の鏡面2aを有する回転
多面鏡2と、図示しない光学箱と一体である軸受ハウジ
ングが支持された軸受手段(流体軸受)であるスリーブ
4と、スリーブ4によって回転自在に支持された回転軸
3と、回転軸3に固着されたロータボス5と、その下面
に一体的に結合されたロータフレーム9と、軸受ハウジ
ングと一体であるベース板8に固定されたステータコイ
ル6とを有する。ステータコイル6はロータフレーム9
の内周面に支持された駆動用マグネット11とともに回
転多面鏡2を回転させる駆動手段であるモータを構成す
る。
偏向走査装置を示す図である。図1に示す光偏向走査装
置は、多角柱形状の側面に複数の鏡面2aを有する回転
多面鏡2と、図示しない光学箱と一体である軸受ハウジ
ングが支持された軸受手段(流体軸受)であるスリーブ
4と、スリーブ4によって回転自在に支持された回転軸
3と、回転軸3に固着されたロータボス5と、その下面
に一体的に結合されたロータフレーム9と、軸受ハウジ
ングと一体であるベース板8に固定されたステータコイ
ル6とを有する。ステータコイル6はロータフレーム9
の内周面に支持された駆動用マグネット11とともに回
転多面鏡2を回転させる駆動手段であるモータを構成す
る。
【0022】回転多面鏡2は、押さえ板7によってロー
タボス5に押圧され、ロータボス5とロータフレーム9
と駆動用マグネット11等を含む回転部と一体化されて
いる。ベース板8上の駆動回路と制御回路を経て供給さ
れた駆動電流によってステータコイル6が励磁される
と、駆動用マグネット11が回転軸3や回転多面鏡2と
ともに回転し、回転多面鏡2の鏡面2aに照射されたレ
ーザビーム等の光ビームを偏向走査する。
タボス5に押圧され、ロータボス5とロータフレーム9
と駆動用マグネット11等を含む回転部と一体化されて
いる。ベース板8上の駆動回路と制御回路を経て供給さ
れた駆動電流によってステータコイル6が励磁される
と、駆動用マグネット11が回転軸3や回転多面鏡2と
ともに回転し、回転多面鏡2の鏡面2aに照射されたレ
ーザビーム等の光ビームを偏向走査する。
【0023】スラスト受け10はステータ4に固設され
回転軸3の端部3aが当接するよう配置されている。回
転軸3、スリーブ4およびスラスト受け10の間にはオ
イル12が満たされており、4b、4cはスリーブ4に
刻設された動圧発生用浅溝であり、回転軸3が回転する
ことによりオイル12は動圧発生用浅溝4b、4cの中
央部に取り込まれ、オイル12の圧力が高まって回転軸
3をスリーブ4から離間して保持する。
回転軸3の端部3aが当接するよう配置されている。回
転軸3、スリーブ4およびスラスト受け10の間にはオ
イル12が満たされており、4b、4cはスリーブ4に
刻設された動圧発生用浅溝であり、回転軸3が回転する
ことによりオイル12は動圧発生用浅溝4b、4cの中
央部に取り込まれ、オイル12の圧力が高まって回転軸
3をスリーブ4から離間して保持する。
【0024】図2は実施例1におけるスリーブ開口部側
の詳細図であり、図3は実施例1のスリーブ開口部側の
上端面の平面図であり、図4は実施例1の軸受部の断面
図であり、図5はオイル12aがオイルだまり部に落ち
る様子を示した狭角なる壁43の詳細図であり、図6は
大気連通孔形成時のスリーブ開口部詳細図である。
の詳細図であり、図3は実施例1のスリーブ開口部側の
上端面の平面図であり、図4は実施例1の軸受部の断面
図であり、図5はオイル12aがオイルだまり部に落ち
る様子を示した狭角なる壁43の詳細図であり、図6は
大気連通孔形成時のスリーブ開口部詳細図である。
【0025】図2〜6において、スリーブ開口部側に設
けられた開口部すき間41は軸に垂直な断面が回転方向
に沿って徐々に広部を有するくさび形状を備えており、
最大開口すき間44には回転方向に対して狭角なる壁
(下方に向かって傾斜している壁)43を設けている。
本構成において回転軸3の起動停止等や外的要因で動作
オイル12がスリーブ開口部付近に付着した場合、毛管
現象等により全周にオイルがまわり、スリーブ開口部側
を塞いでしまう。この付着した余剰オイル12aはスリ
ーブ内部の動作オイル12と連続して形成されており、
増加することはあっても減少することはない。
けられた開口部すき間41は軸に垂直な断面が回転方向
に沿って徐々に広部を有するくさび形状を備えており、
最大開口すき間44には回転方向に対して狭角なる壁
(下方に向かって傾斜している壁)43を設けている。
本構成において回転軸3の起動停止等や外的要因で動作
オイル12がスリーブ開口部付近に付着した場合、毛管
現象等により全周にオイルがまわり、スリーブ開口部側
を塞いでしまう。この付着した余剰オイル12aはスリ
ーブ内部の動作オイル12と連続して形成されており、
増加することはあっても減少することはない。
【0026】ここで、開口すき間41において、軸に垂
直な断面が回転方向に沿って広部を有するくさび形状を
備えているため、回転軸3とスリーブ4の開口部との間
に介在する余剰オイル12aを保持する力は開口すき間
41が大きくなる程弱くなり、この保持される力が弱く
なったオイルに対して、外的な要因、例えば回転軸3の
回転による遠心力の働きによる運動エネルギーを与えて
やることで、余剰オイル12aはくさび形状の側壁42
に沿って円滑に連続して最大開口すき間44へと導かれ
る。
直な断面が回転方向に沿って広部を有するくさび形状を
備えているため、回転軸3とスリーブ4の開口部との間
に介在する余剰オイル12aを保持する力は開口すき間
41が大きくなる程弱くなり、この保持される力が弱く
なったオイルに対して、外的な要因、例えば回転軸3の
回転による遠心力の働きによる運動エネルギーを与えて
やることで、余剰オイル12aはくさび形状の側壁42
に沿って円滑に連続して最大開口すき間44へと導かれ
る。
【0027】さらに最大開口すき間44に図5のように
回転方向に対して狭角(図中のKaを示す角度)なる壁
43を設けていることで、回転軸3の回転中、スリーブ
開口部に付着した余剰オイル12aは確実に狭角なる壁
43に当てることができ、かつ、その壁が回転方向に対
して狭角なる壁になっているため、回転軸3の回転によ
る運動エネルギーが付与されたオイル12aは運動方向
が回転方向から下方向に変更させられる。この結果、確
実にオイルだまり部に落とし込むことができるため、ス
リーブ開口部に付着した余剰オイル12aは確実に除去
することができる。
回転方向に対して狭角(図中のKaを示す角度)なる壁
43を設けていることで、回転軸3の回転中、スリーブ
開口部に付着した余剰オイル12aは確実に狭角なる壁
43に当てることができ、かつ、その壁が回転方向に対
して狭角なる壁になっているため、回転軸3の回転によ
る運動エネルギーが付与されたオイル12aは運動方向
が回転方向から下方向に変更させられる。この結果、確
実にオイルだまり部に落とし込むことができるため、ス
リーブ開口部に付着した余剰オイル12aは確実に除去
することができる。
【0028】また、回転軸3とスリーブ4の開口部との
間に形成される開口すき間41は軸に垂直な断面が回転
方向に沿って徐々に広部を有するくさび形状を備えてい
ることで、最大開口すき間44の径を余剰オイル12a
の表面張力で膜が張らない隙間にしておけば、回転軸3
が停止時には図6のようにオイルだまり部45と大気と
の間に必ず大気と連通する孔41bが形成され、スリー
ブ開口部側全周がオイルによって塞がれることを防ぐこ
とができる。このため、万一スリーブ内部に空気が掻き
込まれても逃げ場を失うことによるオイルの溢れ出しを
抑え、空気の排出をスムーズに行うことができる。
間に形成される開口すき間41は軸に垂直な断面が回転
方向に沿って徐々に広部を有するくさび形状を備えてい
ることで、最大開口すき間44の径を余剰オイル12a
の表面張力で膜が張らない隙間にしておけば、回転軸3
が停止時には図6のようにオイルだまり部45と大気と
の間に必ず大気と連通する孔41bが形成され、スリー
ブ開口部側全周がオイルによって塞がれることを防ぐこ
とができる。このため、万一スリーブ内部に空気が掻き
込まれても逃げ場を失うことによるオイルの溢れ出しを
抑え、空気の排出をスムーズに行うことができる。
【0029】なお、本実施例の図ではくさび形状の開口
すきまの数を2個にしているが、これと同数にする必要
はなく、幾つでもよい。
すきまの数を2個にしているが、これと同数にする必要
はなく、幾つでもよい。
【0030】くさび形状の最大開口すき間の最外径Su
はスリーブ内部に設けられたオイルだまり部の直径da
と以下の関係、即ち、 Su=da であれば本発明の効果を最大限に引き出せるため、特に
有効である。
はスリーブ内部に設けられたオイルだまり部の直径da
と以下の関係、即ち、 Su=da であれば本発明の効果を最大限に引き出せるため、特に
有効である。
【0031】また、本構成におけるスリーブ4を樹脂成
形で行えば、加工工数を低減することができ、製造コス
トをやすくできるため、量産時に低コスト化できる。
形で行えば、加工工数を低減することができ、製造コス
トをやすくできるため、量産時に低コスト化できる。
【0032】以上のように構成することにより、動作オ
イル12がスリーブ開口部側から溢れ出すことを確実に
防止できるため、溢れ出しや飛散を動圧軸受内のオイル
を確実に保持し、長期間に亘って安定した回転作用を得
ることができる。
イル12がスリーブ開口部側から溢れ出すことを確実に
防止できるため、溢れ出しや飛散を動圧軸受内のオイル
を確実に保持し、長期間に亘って安定した回転作用を得
ることができる。
【0033】(実施例2)本発明の実施例2を図7、図
8に示す。実施例2は実施例1のスリーブ開口部のくさ
び形状を有する開口すきまが回転軸に設けられた点に特
徴がある。したがって、実施例2のその他の構成は実施
例1のそれと共通しているので図7、図8において共通
部分に同一符号を付し詳細な説明は省略する。
8に示す。実施例2は実施例1のスリーブ開口部のくさ
び形状を有する開口すきまが回転軸に設けられた点に特
徴がある。したがって、実施例2のその他の構成は実施
例1のそれと共通しているので図7、図8において共通
部分に同一符号を付し詳細な説明は省略する。
【0034】実施例2における光偏向走査装置では、回
転軸側に設けられた開口すき間31は軸に垂直な断面が
回転方向とは逆に徐々に広部を有するくさび形状を備え
ており、最大開口すき間34には回転方向に対して狭角
なる壁33を設けている。
転軸側に設けられた開口すき間31は軸に垂直な断面が
回転方向とは逆に徐々に広部を有するくさび形状を備え
ており、最大開口すき間34には回転方向に対して狭角
なる壁33を設けている。
【0035】本構成によれば、開口すき間31には、軸
に垂直な断面が回転方向とは逆に徐々に広部を有するく
さび形状が設けられているため、回転軸3とスリーブ4
の開口部との間に介在する余剰オイル12aを保持する
力は開口すきま31が大きくなる程弱くなり、この保持
される力が弱くなったオイルに対して外的な要因、例え
ば回転軸3の回転による遠心力の働きによる運動エネル
ギーを与えてやることで余剰オイル12aはスリーブ開
口部側壁42aに沿って円滑に連続して最大開口すきま
34へと導かれる。
に垂直な断面が回転方向とは逆に徐々に広部を有するく
さび形状が設けられているため、回転軸3とスリーブ4
の開口部との間に介在する余剰オイル12aを保持する
力は開口すきま31が大きくなる程弱くなり、この保持
される力が弱くなったオイルに対して外的な要因、例え
ば回転軸3の回転による遠心力の働きによる運動エネル
ギーを与えてやることで余剰オイル12aはスリーブ開
口部側壁42aに沿って円滑に連続して最大開口すきま
34へと導かれる。
【0036】さらに最大開口すき間34に回転方向に対
して狭角なる壁33を設けていることで、回転軸3の回
転中、余剰オイル12aを確実に狭角なる壁33に当て
ることができ、回転軸3の回転による運動エネルギーが
付与されたオイル12aは運動方向が回転方向から下方
向に変更させられる。この結果、確実にオイルだまり部
に落とし込むことができるため、回転軸の回転中でもス
リーブ開口部側の上端面からオイルが溢れ出すことを防
ぐことができ、スリーブ開口部に付着した余剰オイル1
2aを確実に除去することができる。
して狭角なる壁33を設けていることで、回転軸3の回
転中、余剰オイル12aを確実に狭角なる壁33に当て
ることができ、回転軸3の回転による運動エネルギーが
付与されたオイル12aは運動方向が回転方向から下方
向に変更させられる。この結果、確実にオイルだまり部
に落とし込むことができるため、回転軸の回転中でもス
リーブ開口部側の上端面からオイルが溢れ出すことを防
ぐことができ、スリーブ開口部に付着した余剰オイル1
2aを確実に除去することができる。
【0037】また、前記回転軸3と前記スリーブ4の開
口部との間に形成される開口すき間3は軸に垂直な断面
が回転方向に沿って徐々に広部を有するくさび形状を備
えていることで、最大開口すき間34の径を余剰オイル
12aの表面張力で膜が張らない隙間にしておけば、前
記回転軸3が停止時には必ず大気と連通する孔31bが
形成され、スリーブ開口部側全周がオイル12aによっ
て塞がれることを防ぐことができる。
口部との間に形成される開口すき間3は軸に垂直な断面
が回転方向に沿って徐々に広部を有するくさび形状を備
えていることで、最大開口すき間34の径を余剰オイル
12aの表面張力で膜が張らない隙間にしておけば、前
記回転軸3が停止時には必ず大気と連通する孔31bが
形成され、スリーブ開口部側全周がオイル12aによっ
て塞がれることを防ぐことができる。
【0038】このため、万一スリーブ内部に空気が掻き
込まれても逃げ場を失うことによるオイルの溢れ出しを
押さえ、空気の排出をスムーズに行うことができる。よ
って、本構成のように回転中にオイル12aと共に外部
からの空気を掻き込む恐れがあっても、回転停止時には
外部へ排出されるため問題ないのは言うものでもない。
込まれても逃げ場を失うことによるオイルの溢れ出しを
押さえ、空気の排出をスムーズに行うことができる。よ
って、本構成のように回転中にオイル12aと共に外部
からの空気を掻き込む恐れがあっても、回転停止時には
外部へ排出されるため問題ないのは言うものでもない。
【0039】また、くさび形状を有する開口すきま31
が回転軸3に設けられているため、本構成のような軸回
転タイプではくさび形状を有する開口隙間31自身がオ
イルに回転作用を付与することができる。つまり、スリ
ーブ開口部に付着したオイル12aに対して最大開口隙
間34に回転方向に対して狭角なる壁33を設けてるこ
とで、回転軸3の回転中、余剰オイル12aをより強力
に狭角なる壁33に当てることができ、下方のオイルだ
まり部45に落とし込むことができる。このため、低温
動作時、または粘度の高いオイルについても、確実にス
リーブ開口部に付着した余剰オイル12aは除去するこ
とができるという利点がある。
が回転軸3に設けられているため、本構成のような軸回
転タイプではくさび形状を有する開口隙間31自身がオ
イルに回転作用を付与することができる。つまり、スリ
ーブ開口部に付着したオイル12aに対して最大開口隙
間34に回転方向に対して狭角なる壁33を設けてるこ
とで、回転軸3の回転中、余剰オイル12aをより強力
に狭角なる壁33に当てることができ、下方のオイルだ
まり部45に落とし込むことができる。このため、低温
動作時、または粘度の高いオイルについても、確実にス
リーブ開口部に付着した余剰オイル12aは除去するこ
とができるという利点がある。
【0040】また、本構成における回転軸3を樹脂成形
で行えば、加工工数を低減することができ、製造コスト
をやすくできるため、量産時に低コスト化できる。
で行えば、加工工数を低減することができ、製造コスト
をやすくできるため、量産時に低コスト化できる。
【0041】実施例2によれば、オイル12の軸受内へ
の保持力が高まり信頼性を向上させるとともにオイル1
2の飛散による装置内の汚染を確実に抑えることがで
き、優れた光偏向走査装置を実現することができる。
の保持力が高まり信頼性を向上させるとともにオイル1
2の飛散による装置内の汚染を確実に抑えることがで
き、優れた光偏向走査装置を実現することができる。
【0042】なお、実施例1、2において動圧発生用浅
溝4b、4cをスリーブ4に形成しているが、動圧発生
用浅溝を回転軸3に設けた構成であっても構わない。
溝4b、4cをスリーブ4に形成しているが、動圧発生
用浅溝を回転軸3に設けた構成であっても構わない。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば駆
動モータにより回転駆動される回転軸と回転軸を流体を
介して保持するスリーブと、回転軸またはスリーブのい
ずれかに設けた動圧発生用浅溝と、スリーブ開口部側に
形成されたオイルだまりとからなる光偏向走査装置にお
いて、回転軸とスリーブ開口部側に形成されたオイルだ
まり上端部の開口部との間に形成される開口隙間は、軸
に垂直な断面が回転方向に沿って徐々に広部を有するく
さび形状を備え、くさび形状における最大開口隙間部に
は回転方向に対して狭角なる壁を設けていることによっ
て、高速回転域での潤滑流体の溢れ出しや飛散を抑えて
動圧軸受内のオイルを確実に保持し、長期間に亘って安
定した回転作用が得られる光偏向走査装置が得られる。
動モータにより回転駆動される回転軸と回転軸を流体を
介して保持するスリーブと、回転軸またはスリーブのい
ずれかに設けた動圧発生用浅溝と、スリーブ開口部側に
形成されたオイルだまりとからなる光偏向走査装置にお
いて、回転軸とスリーブ開口部側に形成されたオイルだ
まり上端部の開口部との間に形成される開口隙間は、軸
に垂直な断面が回転方向に沿って徐々に広部を有するく
さび形状を備え、くさび形状における最大開口隙間部に
は回転方向に対して狭角なる壁を設けていることによっ
て、高速回転域での潤滑流体の溢れ出しや飛散を抑えて
動圧軸受内のオイルを確実に保持し、長期間に亘って安
定した回転作用が得られる光偏向走査装置が得られる。
【図1】図1は、本発明の光偏向走査装置を示す断面図
である。
である。
【図2】図2は、本発明の実施例1におけるスリーブ開
口部の詳細図である。
口部の詳細図である。
【図3】図3は、本発明の実施例1のスリーブ開口部上
端面の平面図である。
端面の平面図である。
【図4】図4は、本発明の実施例1の軸受部断面図であ
る。
る。
【図5】図5は、狭角なる壁の詳細図である。
【図6】図6は、大気連通孔形成時のスリーブ開口部詳
細図である。
細図である。
【図7】図7は、本発明の実施例2の軸受断面図であ
る。
る。
【図8】図8は、本発明の実施例2のスリーブ開口部上
端面の平面図である。
端面の平面図である。
【図9】図9は、従来の光偏向走査装置の断面図であ
る。
る。
2 回転多面鏡 4 スリーブ 4b、4c 動圧発生用浅溝 3 回転軸 5 ロータボス 6 ステータコイル 9 ロータフレーム 11 マグネット 12 オイル 12a 余剰オイル 41 開口隙間 43 壁
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16C 33/10 F16C 33/20 Z 33/20 H02K 7/08 A H02K 7/08 B41J 3/00 D (72)発明者 中杉 幹夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 西田 秀之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 前川 一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 浅見 政義 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 釘岡 道弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 増田 博雅 東京都目黒区中根2−4−19 キヤノン精 機株式会社内 Fターム(参考) 2C362 BA10 2H045 AA14 AA15 AA25 3J011 AA07 BA04 CA01 CA02 JA02 KA02 KA03 MA03 MA23 SC01 5H607 AA04 BB01 BB09 BB13 CC01 CC05 DD02 DD03 FF01 FF12 GG01 GG09 GG12 GG15
Claims (3)
- 【請求項1】 駆動モータにより回転駆動される回転軸
と該回転軸を流体を介して保持するスリーブと、前記回
転軸または前記スリーブのいずれかに設けた動圧発生用
浅溝と、スリーブ開口部側に形成されたオイルだまりと
から成る光偏向走査装置において、前記回転軸とスリー
ブ開口部側に形成されたオイルだまり上端部の開口部と
の間に形成される開口すき間は、軸に垂直な断面が回転
方向に沿って徐々に広部を有するくさび形状を備え、該
くさび形状における最大開口すき間部には回転方向に対
して狭角なる壁を設けていることを特徴とする光偏向走
査装置。 - 【請求項2】 前記くさび形状の最大開口すき間部の最
外形Suは前記スリーブ開口部側に形成された前記オイ
ルだまり部の直径daと以下の関係 Su≦da であることを特徴とする請求項1記載の光偏向走査装
置。 - 【請求項3】 前記スリーブおよび回転軸は樹脂によっ
て形成されていることを特徴とする請求項1または記載
の光偏向走査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14310599A JP2000330066A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 光偏向走査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14310599A JP2000330066A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 光偏向走査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000330066A true JP2000330066A (ja) | 2000-11-30 |
Family
ID=15331033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14310599A Pending JP2000330066A (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 光偏向走査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000330066A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8194347B2 (en) * | 2007-08-30 | 2012-06-05 | Hitachi Global Storage Technologies, Netherlands B.V. | Designed roughness and surface treatments for capillary buffer of fluid dynamic bearings |
US8876386B2 (en) | 2006-03-02 | 2014-11-04 | Ntn Corporation | Fluid dynamic bearing device |
-
1999
- 1999-05-24 JP JP14310599A patent/JP2000330066A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8876386B2 (en) | 2006-03-02 | 2014-11-04 | Ntn Corporation | Fluid dynamic bearing device |
US8876388B2 (en) | 2006-03-02 | 2014-11-04 | Ntn Corporation | Fluid dynamic bearing device |
US8194347B2 (en) * | 2007-08-30 | 2012-06-05 | Hitachi Global Storage Technologies, Netherlands B.V. | Designed roughness and surface treatments for capillary buffer of fluid dynamic bearings |
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