JP2000235111A - 反射型液晶表示装置用カラーフィルタ - Google Patents

反射型液晶表示装置用カラーフィルタ

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JP2000235111A
JP2000235111A JP11037677A JP3767799A JP2000235111A JP 2000235111 A JP2000235111 A JP 2000235111A JP 11037677 A JP11037677 A JP 11037677A JP 3767799 A JP3767799 A JP 3767799A JP 2000235111 A JP2000235111 A JP 2000235111A
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red
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Akio Haneda
昭夫 羽田
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感光性着色樹脂組成物を用いてフォトリソグラ
フィー法により反射型液晶表示装置用カラーフィルタの
カラーフィルタ画素2を形成する際に、カラーフィルタ
画素が剥離、溶解することなく、正常に形成される、加
法混色の原色によってカラー表示を行う反射型液晶表示
装置用カラーフィルタ9を提供すること。 【解決手段】赤色、緑色、青色に相当する画素領域
(R,G,B)が、赤色、緑色、青色の各々の補色であ
るシアン色2C、マゼンタ色2M、イエロー色2Yの内
の2色の重ね合わせで構成され、且つ赤色、緑色、青色
に相当する画素領域内に、白抜け部Wを有すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は反射型液晶表示装置
用カラーフィルタに関するものであり、特に、減法混色
の原色(シアン色、マゼンタ色、イエロー色)の減法に
よる混色によって加法混色の原色(赤色、緑色、青色)
によるカラー表示を行う反射型液晶表示装置用カラーフ
ィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の反射型液晶表示装置の構成は、例
えば、基板上に形成された電極上にアルミニウムなどの
反射膜を設け、対向するカラーフィルタのカラーフィル
タ画素により外光を分光させ、その透過光をその反射膜
で反射させ外部へ射出する方式をとっている。図8は、
従来法における反射型液晶表示装置の一例を断面で示す
説明図である。
【0003】図8に示すように、反射型液晶表示装置
(10)は、対向基板(18)、液晶(15)、カラー
フィルタ(19)などで構成されている。図8におい
て、対向基板(18)は、画素表示に必要な駆動素子
(図示せず)や光拡散反射性の電極層(16)などが基
板(17)上に形成されたもので構成されている。ま
た、カラーフィルタ(19)は、ガラス基板(11)、
カラーフィルタ画素(12)、オーバーコート層(1
3)、透明電極層(14)などで構成されている。
【0004】図8において、白色外光(I(W))はカ
ラーフィルタ画素(12)を通過し色光となり、光拡散
反射性の電極層(16)にて反射され、再びカラーフィ
ルタ画素(12)を通過して、外部へ反射光(Re)と
して射出されるようになっている。図8において、R、
G、Bは、各々赤色、緑色、青色のカラーフィルタ画素
を示している。このような反射型液晶表示装置用カラー
フィルタのカラーフィルタ画素(12)の色濃度は、透
過型液晶表示装置用カラーフィルタのカラーフィルタ画
素の色濃度より低い色濃度のものである。
【0005】これは、液晶表示装置の後方に設けられた
バックライトを用いる透過型液晶表示装置の際には、後
方からの光はカラーフィルタ画素を透過し、外部へ射出
されるので、例えば、図7における実線で示すように、
赤色カラーフィルタ画素の分光透過率は波長400〜6
00nmにおいては透過率が低く、波長600〜700
nmにおいては透過率が高いものが好ましいものであ
る。
【0006】しかし、反射型液晶表示装置の際には、上
記のように外部からの光は、入射の際と反射の際の2回
にわたり赤色カラーフィルタ画素を透過し、外部へ射出
されるので、例えば、図7における点線で示すように、
赤色カラーフィルタ画素の分光透過率は波長400〜6
00nmにおいて透過率がやや高く、波長600〜70
0nmにおいても透過率がやや高いものを用いることに
より、実線で示す赤色カラーフィルタ画素の分光透過率
と同様の効果が得られるようにしているものである。
【0007】さらに、このような反射型液晶表示装置に
おいては、その照明は外光によるものであり、各色カラ
ーフィルタ画素による分光(透過・吸収)により、各色
カラーフィルタ画素を透過した外光の光量は大幅に減少
され、また、光拡散反射性の電極層などの反射性能によ
り外光の光量はさらにに減少されてしまうため、表示装
置としては暗いものとなってしまうものである。
【0008】そこで、このような反射型液晶表示装置に
おけるカラー表示においては、色光の彩度が劣化するこ
とを犠牲にしてでも明度(透過率)の高いものがカラー
フィルタに要望されることになる。従って、例えば、図
7における一点鎖線で示すように、赤色カラーフィルタ
画素の分光透過率は波長400〜600nmにおいて透
過率がかなり高く、波長600〜700nmにおいても
透過率が高いものを用い、彩度が劣化することを犠牲に
して明度(透過率)の減少を補ったものにしている。
【0009】そして、このような一点鎖線で示すような
分光透過率を有するカラーフィルタ画素の形成は、例え
ば、カラーフィルタ画素に含まれる顔料の含有量を少な
くすることにより行われているものである。
【0010】さて、液晶表示装置用カラーフィルタのカ
ラーフィルタ画素の形成は、種々な方法により行われて
いるが、感光性樹脂組成物に顔料を分散させた感光性着
色樹脂組成物を材料として用い、フォトリソグラフィー
法によりカラーフィルタ画素を形成する顔料分散法が多
く採用されている。
【0011】そして、顔料分散法、すなわち、感光性着
色樹脂組成物を用いフォトリソグラフィー法により、上
記のような反射型液晶表示装置用カラーフィルタのカラ
ーフィルタ画素を形成する際にも同様に、そのカラーフ
ィルタ画素に含まれる顔料の含有量を少なくすることに
なり、例えば、使用する感光性着色樹脂組成物は顔料の
含有量を少なくしたものを用いることになる。
【0012】このような顔料の含有量を少なくした感光
性着色樹脂組成物を用いる際に、そのフォトリソグラフ
ィー工程においては、良好なカラーフィルタ画素を形成
させるために露光、現像などの条件を適切なものにして
形成させるのではあるが、膜状となっているカラーフィ
ルタ画素の膜全体を均一に硬化させることは困難なもの
となる。
【0013】すなわち、顔料の含有量の少ない感光性着
色樹脂組成物を用いると、露光時にUV光の透過性が良
くなるため、カラーフィルタ画素の膜の下層にあたるカ
ラーフィルタ基板近傍の感光性着色樹脂組成物の硬化が
過度に進み易く、過度に硬化した膜はカラーフィルタ基
板との密着力が低下してしまい、硬化した膜が現像、水
洗などの工程において剥離し、カラーフィルタ画素が正
常に形成されないといった問題が発生し易くなる。
【0014】また一方、カラーフィルタ画素の膜の下層
にあたるカラーフィルタ基板近傍の感光性着色樹脂組成
物の硬化が過度にならないように、露光量を控えめにし
た際には、硬化した膜の上層が現像などの工程において
溶解し易くなり、カラーフィルタ画素が正常に形成され
ないといった問題が発生し易くなる。どちらかという
と、やむを得ずカラーフィルタ画素が溶解されてしまう
ことを避け、膜の下層が過度に硬化されてしまう方を選
ぶのでカラーフィルタ画素が剥離する傾向になってい
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決すべくされたものであり、感光性着色樹脂組成
物を用いてフォトリソグラフィー法により反射型液晶表
示装置用カラーフィルタのカラーフィルタ画素を形成す
る際に、そのフォトリソグラフィー工程にてカラーフィ
ルタ画素が剥離されてしまったり、カラーフィルタ画素
が溶解されてしまったりすることなく、カラーフィルタ
画素が正常に形成される、加法混色の原色(赤色、緑
色、青色)によってカラー表示を行う反射型液晶表示装
置用カラーフィルタを提供することを課題とするもので
ある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、加法混色の原
色(赤色、緑色、青色)によってカラー表示を行う反射
型液晶表示装置用カラーフィルタであって、該赤色、緑
色、青色に相当する画素領域が、赤色、緑色、青色の各
々の補色であるシアン色、マゼンタ色、イエロー色の内
の2色の重ね合わせで構成され、赤色に相当する画素領
域はマゼンタ色とイエロー色、緑色に相当する画素領域
はシアン色とイエロー色、青色に相当する画素領域はシ
アン色とマゼンタ色の重ね合わせであり、且つ該赤色、
緑色、青色に相当する画素領域内に、シアン色、マゼン
タ色、イエロー色のいずれの色も存在しない部分(白抜
け部)を有することを特徴とする反射型液晶表示装置用
カラーフィルタである。
【0017】また、本発明は、上記発明による反射型液
晶表示装置用カラーフィルタにおいて、前記シアン色、
マゼンタ色、イエロー色のいずれの色も存在しない部分
(白抜け部)の面積が、赤色、緑色、青色に相当する各
画素領域の面積の10%以上であることを特徴とする反
射型液晶表示装置用カラーフィルタである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明による反射型液晶表
示装置用カラーフィルタを、その一実施形態に基づいて
説明する。
【0019】図1は、本発明による反射型液晶表示装置
用カラーフィルタの一実施例の部分断面図である。図1
に示すように、反射型液晶表示装置用カラーフィルタ
(9)は、透明基板(1)、カラーフィルタ画素
(2)、ブラックマトリックス(3)などで構成されて
いる。そして、カラーフィルタ画素(2)は、減法混色
の原色(シアン色、マゼンタ色、イエロー色)のシアン
色カラーフィルタ画素(2C)、マゼンタ色カラーフィ
ルタ画素(2M)、イエロー色カラーフィルタ画素(2
Y)からなっている。
【0020】図1において、一点鎖線は、本発明による
加法混色の原色(赤色、緑色、青色)によってカラー表
示を行う反射型液晶表示装置用カラーフィルタの各原色
(赤色、緑色、青色)に相当する画素領域の区分を示す
ものであり、赤色に相当する画素領域(R)、緑色に相
当する画素領域(G)、青色に相当する画素領域(B)
を表している。
【0021】図1に示すように、赤色に相当する画素領
域(R)は、透明基板(1)上に形成されたイエロー色
カラーフィルタ画素(2Y)にマゼンタ色カラーフィル
タ画素(2M)が重ね合わさった構成であり、且つ、こ
の赤色に相当する画素領域(R)内には、シアン色、マ
ゼンタ色、イエロー色のいずれの色も存在しない部分
(白抜け部(W))が設けられている。
【0022】また、緑色に相当する画素領域(G)は、
イエロー色カラーフィルタ画素(2Y)にシアン色カラ
ーフィルタ画素(2C)が重ね合わさった構成であり、
且つ、この緑色に相当する画素領域(G)内には、シア
ン色、マゼンタ色、イエロー色のいずれの色も存在しな
い部分(白抜け部(W))が設けられている。同様に、
青色に相当する画素領域(B)は、シアン色カラーフィ
ルタ画素(2C)にマゼンタ色カラーフィルタ画素(2
M)が重ね合わさった構成であり、且つ、この青色に相
当する画素領域(B)内には、シアン色、マゼンタ色、
イエロー色のいずれの色も存在しない部分(白抜け部
(W))が設けられている。
【0023】図2は、本発明による反射型液晶表示装置
用カラーフィルタが、反射型液晶表示装置に用いられた
際の部分断面図である。図2に示すように、反射型液晶
表示装置は、カラーフィルタ(9)、液晶(5)、対向
基板(8)などで構成されている。図2において、対向
基板(8)は、画素表示に必要な駆動素子(図示せず)
や光反射層(6)などが基板(7)上に形成されたもの
である。また、カラーフィルタ(9)は、図1に示した
ものであり、透明基板(1)、カラーフィルタ画素
(2)、ブラックマトリックス(3)などで構成されて
いる。尚、光反射層(6)は電極を兼ねているものであ
る。
【0024】図2において、白色外光(I(W))の一
部は、カラーフィルタ画素(2)を通過し色光となり光
反射層(6)により反射され、再びカラーフィルタ画素
(2)を通過し反射光(Re)として外部へ射出される
ようになっている。また、白色外光(I(W))の他の
一部は、白抜け部(W)を通過し光反射層(6)により
反射され、再び白抜け部(W)を通過し反射光(Re)
として外部へ射出されるようになっている。
【0025】例えば、赤色に相当する画素領域(R)内
における、カラーフィルタ画素(2)部においては、白
色外光(I(W))は、イエロー色カラーフィルタ画素
(2Y)及びマゼンタ色カラーフィルタ画素(2M)を
通過し減法による混色によって赤色の色光となり、光反
射層(6)により反射され、再びマゼンタ色カラーフィ
ルタ画素(2M)及びイエロー色カラーフィルタ画素
(2Y)を通過し赤色の反射光(Re(R))が外部へ
射出される。また、その同じ赤色に相当する画素領域
(R)内における、白抜け部(W)においては、白色外
光(I(W))は、白抜け部(W)を通過し光反射層
(6)により反射され、再び白抜け部(W)を通過し白
色の反射光(Re(W))が外部へ射出される。
【0026】そして、赤色の反射光(Re(R))と白
色の反射光(Re(W))は、加法による混色によって
太白矢印で示す色濃度の低い赤色の反射光(Re
(R’))となる。すなわち、減法混色の原色の内の2
色の減法による混色によって、加法混色の原色の1色と
なり、その原色に白色の加法による混色によって、色濃
度は低くなるが、極めて明るい原色となるものである。
【0027】同様に、緑色に相当する画素領域(G)に
おいては、緑色の反射光(Re(G))と白色の反射光
(Re(W))が、加法による混色によって太白矢印で
示す色濃度の低い緑色の反射光(Re(G’))とな
る。また同様に、青色に相当する画素領域(B)におい
ては、青色の反射光(Re(B))と白色の反射光(R
e(W))が、加法による混色によって太白矢印で示す
色濃度の低い青色の反射光(Re(B’))となるもの
である。
【0028】上記のように、赤色、緑色、青色に相当す
る画素領域が、赤色、緑色、青色の各々の補色であるシ
アン色、マゼンタ色、イエロー色の内の2色の重ね合わ
せで構成され、赤色に相当する画素領域はマゼンタ色と
イエロー色、緑色に相当する画素領域はシアン色とイエ
ロー色、青色に相当する画素領域はシアン色とマゼンタ
色の重ね合わせであり、且つ、赤色、緑色、青色に相当
する画素領域内に、シアン色、マゼンタ色、イエロー色
のいずれの色も存在しない部分(白抜け部)を有するの
で、白色外光の一部は、加法混色の原色(赤色、緑色、
青色)の色光となり、光反射層により反射され、再び外
部へ射出されるが、白色外光の他の一部は、白抜け部を
通過し光反射層により反射され、再び外部へ射出され、
各色に相当する画素領域毎に、加法混色の原色(赤色、
緑色、青色)の反射光は色濃度の低い各色の反射光とな
るものである。
【0029】図3は、本発明による反射型液晶表示装置
用カラーフィルタのカラーフィルタ画素(2)、すなわ
ち、減法混色の原色(シアン色、マゼンタ色、イエロー
色)のシアン色カラーフィルタ画素(2C)、マゼンタ
色カラーフィルタ画素(2M)、イエロー色カラーフィ
ルタ画素(2Y)の分光透過率を模式的に示したもので
ある(C、M、Y)。
【0030】図3に示すように、例えば、図3における
実線はイエロー色カラーフィルタ画素(2Y)の分光透
過率であるが、イエロー色カラーフィルタ画素の分光透
過率は、波長400〜500nmにおいては透過率が低
く、波長500〜700nmにおいては透過率が高いも
のである。また、図3における点線はマゼンタ色カラー
フィルタ画素(2M)の分光透過率であるが、波長50
0〜600nmにおいては透過率が低く、波長400〜
500nm及び波長600〜700nmにおいては透過
率が高いものである。
【0031】また、図4は、本発明による反射型液晶表
示装置用カラーフィルタを反射型液晶表示装置に用いた
際に、カラーフィルタの加法混色の原色(赤色、緑色、
青色)に相当する画素領域内のカラーフィルタ画素部か
ら射出される赤色の反射光(Re(R))、緑色の反射
光(Re(G))、青色の反射光(Re(B))の分光
透過率を模式的に示したものである。
【0032】例えば、図4における実線は赤色に相当す
る画素領域内のカラーフィルタ画素から射出される赤色
の反射光(Re(R))の分光透過率であるが、赤色の
反射光(Re(R))の分光透過率は、波長400〜6
00nmにおいては透過率がかなり低く、波長600〜
700nmにおいては透過率が高いものである。
【0033】また、図5は、本発明による反射型液晶表
示装置用カラーフィルタを反射型液晶表示装置に用いた
際に、カラーフィルタの加法混色の原色(赤色、緑色、
青色)に相当する画素領域から射出される赤色の反射光
(Re(R’))、緑色の反射光(Re(G’))、青
色の反射光(Re(B’))の分光透過率を模式的に示
したものである。
【0034】例えば、図5における実線は赤色に相当す
る画素領域から射出される赤色の反射光(Re
(R’))の分光透過率であるが、赤色の反射光(Re
(R’))の分光透過率は、波長400〜600nmに
おいては透過率がかなり高く、波長600〜700nm
においては透過率が高いものである。
【0035】図3に示すような分光透過率を有するシア
ン色カラーフィルタ画素(2C)、マゼンタ色カラーフ
ィルタ画素(2M)、イエロー色カラーフィルタ画素
(2Y)を設けた図2に示すような、反射型液晶表示装
置においては、例えば、その赤色に相当する画素領域
(R)にては、白色外光を赤色の反射光(Re
(R))、及び白色の反射光(Re(W))として反射
するが、加法による混色によって太白矢印で示す色濃度
の低い赤色の反射光(Re(R’))となり、その分光
透過率は図5に実線(Re(R’))で示すような分光
透過率のものとなる。
【0036】これは、図3に示すように透過波長域の広
い減法混色の原色(マゼンタ色波長400〜500nm
及び600〜700nm、イエロー色波長500〜70
0nm))の減法による混色であるために、色光は図4
に示すように、透過波長域の狭い加法混色の原色(赤色
波長600〜700nm)となり、同時に、波長400
〜600nmにおいては透過率が低いものとなる。
【0037】このような赤色の反射光(Re(R))
が、白色の反射光(Re(W))と加法による混色をす
ることによって、図5に示すように、赤色の反射光(R
e(R’))は、波長400〜600nmにおいては透
過率がかなり高く、波長600〜700nmにおいては
透過率が高い、すなわち、色濃度の低いものとなる。
【0038】同様に、その緑色に相当する画素領域
(G)にては、波長600〜700nmにおいて透過率
の低いシアン色カラーフィルタ画素(2C)と、波長4
00〜500nmにおいて透過率の低いイエロー色カラ
ーフィルタ画素(2Y)とにより、波長400〜500
nm及び波長600〜700nmにおいて透過率が高い
緑色の反射光(Re(G’))となるものである。ま
た、青色の反射光(Re(B’))においても同様であ
る。
【0039】すなわち、前記のように、液晶表示装置の
後方に設けられたバックライトを用いる透過型液晶表示
装置の際に使用されるカラーフィルタ、例えば、図7の
実線で示す波長400〜600nmにおいては透過率が
低く、波長600〜700nmにおいては透過率が高い
分光透過率を有する赤色カラーフィルタ画素のようなカ
ラーフィルタ画素を用いて、反射型液晶表示装置の際に
使用される色光の彩度が劣化することを犠牲にして明度
(透過率)の減少を補った分光透過率を有する、図7の
一点鎖線で示すような色光としているものである。
【0040】従って、本発明による反射型液晶表示装置
用カラーフィルタのカラーフィルタ画素(2)、すなわ
ち、減法混色の原色(シアン色、マゼンタ色、イエロー
色)のシアン色カラーフィルタ画素(2C)、マゼンタ
色カラーフィルタ画素(2M)、イエロー色カラーフィ
ルタ画素(2Y)に含まれる顔料の含有量は少ないもの
ではなく、透過型液晶表示装置用カラーフィルタのカラ
ーフィルタ画素に含まれる顔料の含有量と同程度のもの
である。
【0041】そして、これらシアン色カラーフィルタ画
素(2C)、マゼンタ色カラーフィルタ画素(2M)、
イエロー色カラーフィルタ画素(2Y)を形成する際に
用いる感光性着色樹脂組成物に含まれる顔料の含有量
は、透過型液晶表示装置用カラーフィルタのカラーフィ
ルタ画素の形成に用いられる感光性着色樹脂組成物と同
程度の含有量のものである。
【0042】このように、透過型液晶表示装置用カラー
フィルタのカラーフィルタ画素の形成に用いられる感光
性着色樹脂組成物と同程度の含有量の感光性着色樹脂組
成物を用いるので、そのフォトリソグラフィー工程にお
いては、カラーフィルタ画素の膜の下層にあたるカラー
フィルタ基板近傍の感光性着色樹脂組成物の硬化が過度
に進むことはなく、硬化した膜が現像、水洗などの工程
において剥離せず、また、硬化した膜の上層が現像など
の工程において溶解し易くならず、膜状となっているカ
ラーフィルタ画素の膜全体を均一に硬化させることが可
能となり、カラーフィルタ画素が正常に形成されるもの
となる。
【0043】また、本発明は、シアン色、マゼンタ色、
イエロー色のいずれの色も存在しない部分(白抜け部)
の面積が、赤色、緑色、青色に相当する各画素領域の面
積の10%以上であることを特徴とする反射型液晶表示
装置用カラーフィルタである。上記のように、例えば、
赤色に相当する画素領域においては、透過波長域の広い
減法混色の原色(マゼンタ色波長400〜500nm及
び600〜700nm、イエロー色波長500〜700
nm))の減法による混色であるために、赤色の反射光
は図4に示すように、透過波長域の狭い加法混色の原色
(赤色波長600〜700nm)となり、同時に、波長
400〜600nmにおいては透過率が低いものとな
る。
【0044】このような赤色の反射光(Re(R))
が、白色の反射光(Re(W))と加法による混色をす
ることによって、図5に示すように、赤色の反射光(R
e(R’))は、波長400〜600nmにおいては透
過率がかなり高く、波長600〜700nmにおいては
透過率が高い、色濃度の低い赤色となる。すなわち、白
色の反射光(Re(W))は、赤色の反射光(Re
(R))を図7における一点鎖線で示すような、彩度が
劣化することを犠牲にして明度(透過率)の減少を補っ
た色濃度の低いものにしているのである。
【0045】この白色の反射光(Re(W))を得るた
めの、シアン色、マゼンタ色、イエロー色のいずれの色
も存在しない部分(白抜け部(W))の面積は、使用す
るシアン色、マゼンタ色、イエロー色の分光透過率と、
所望する赤色、緑色、青色に相当する各画素領域の反射
光の分光透過率とにより定められるものであり、赤色、
緑色、青色に相当する各画素領域の面積の10%以上で
あることが好ましいものである。
【0046】図6(イ)〜(ニ)は、本発明による反射
型液晶表示装置用カラーフィルタの一実施例の製造工程
をその部分断面で示す説明図である。図6(イ)に示す
ように、先ず、透明基板(1)上に適宜の材料、方法に
よりブラックマトリックス(3)を形成する。
【0047】次に、図6(ロ)に示すように、イエロー
色顔料(例えば、C.I.ナンバー;PY139)を含
有させた感光性着色樹脂組成物を用い、フォトリソグラ
フィー法によりイエロー色カラーフィルタ画素(2Y)
を形成する。用いる感光性着色樹脂組成物の顔料の含有
量は、透過型液晶表示装置用カラーフィルタのカラーフ
ィルタ画素の形成に用いられる感光性着色樹脂組成物と
同程度の含有量のものである。また、そのフォトリソグ
ラフィー工程にての露光、現像、水洗などの条件は、透
過型液晶表示装置用カラーフィルタのカラーフィルタ画
素の形成の際の条件と略同様のものである。
【0048】次に、図6(ハ)に示すように、シアン色
顔料(例えば、C.I.ナンバー;PB17)を含有さ
せた感光性着色樹脂組成物を用い、フォトリソグラフィ
ー法によりシアン色カラーフィルタ画素(2C)を形成
する。続いて、図6(ニ)に示すように、マゼンタ色顔
料(例えば、C.I.ナンバー;PR207)を含有さ
せた感光性着色樹脂組成物を用い、フォトリソグラフィ
ー法によりマゼンタ色カラーフィルタ画素(2M)を形
成し、反射型液晶表示装置用カラーフィルタを得る。
【0049】上記フォトリソグラフィー工程における露
光、現像、水洗などの条件は、透過型液晶表示装置用カ
ラーフィルタのカラーフィルタ画素の形成の際の条件と
略同様のものであるので、カラーフィルタ画素の形成は
容易なものであり、また、得られるカラーフィルタ画素
には剥離や溶解などは発生せず正常なカラーフィルタ画
素となる。
【0050】
【発明の効果】本発明は、加法混色の原色(赤色、緑
色、青色)によってカラー表示を行う反射型液晶表示装
置用カラーフィルタであって、赤色、緑色、青色に相当
する画素領域が、赤色、緑色、青色の各々の補色である
シアン色、マゼンタ色、イエロー色の内の2色の重ね合
わせで構成され、赤色に相当する画素領域はマゼンタ色
とイエロー色、緑色に相当する画素領域はシアン色とイ
エロー色、青色に相当する画素領域はシアン色とマゼン
タ色の重ね合わせであり、且つ該赤色、緑色、青色に相
当する画素領域内に、シアン色、マゼンタ色、イエロー
色のいずれの色も存在しない部分(白抜け部)を有する
ので、感光性着色樹脂組成物を用いてフォトリソグラフ
ィー法により反射型液晶表示装置用カラーフィルタのカ
ラーフィルタ画素を形成する際に、そのフォトリソグラ
フィー工程にてカラーフィルタ画素が剥離されてしまっ
たり、カラーフィルタ画素が溶解されてしまったりする
ことなく、カラーフィルタ画素が正常に形成される、加
法混色の原色(赤色、緑色、青色)によってカラー表示
を行う反射型液晶表示装置用カラーフィルタとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による反射型液晶表示装置用カラーフィ
ルタの一実施例の部分断面図である。
【図2】本発明による反射型液晶表示装置用カラーフィ
ルタが、反射型液晶表示装置に用いられた際の部分断面
図である。
【図3】本発明による反射型液晶表示装置用カラーフィ
ルタのシアン、マゼンタ、イエローの各単層の分光透過
率を模式的に示したものである。
【図4】本発明による反射型液晶表示装置用カラーフィ
ルタのカラーフィルタ画素(2色積層部)の分光透過率
を模式的に示したものである。
【図5】本発明による反射型液晶表示装置用カラーフィ
ルタを反射型液晶表示装置に用いた際の分光透過率を模
式的に示したものである。
【図6】(イ)〜(ニ)は、本発明による反射型液晶表
示装置用カラーフィルタの一実施例の製造工程をその部
分断面で示す説明図である。
【図7】透過型液晶表示装置用及び反射型液晶表示装置
用カラーフィルタの赤色カラーフィルタ画素の分光透過
率を示した図である。
【図8】従来法における反射型液晶表示装置の一例を断
面で示す説明図である。
【符号の説明】
1、11…透明基板 2、12…カラーフィルタ画素 2C…シアン色カラーフィルタ画素 2M…マゼンタ色カラーフィルタ画素 2Y…イエロー色カラーフィルタ画素 3…ブラックマトリックス 5、15…液晶 6…光反射層 7…基板 8、18…対向基板 9…本発明による反射型液晶表示装置用カラーフィルタ 10…反射型液晶表示装置 13…オーバーコート層 14…透明電極層 16…電極層 17…基板 19…カラーフィルタ R…赤色に相当する画素領域 G…緑色に相当する画素領域 B…青色に相当する画素領域 I(W)…白色外光 Re …反射光 Re(R)…カラーフィルタ画素からの赤色の反射光 Re(G)…カラーフィルタ画素からの緑色の反射光 Re(B)…カラーフィルタ画素からの青色の反射光 Re(W)…白抜け部からの白色の反射光 Re(R’)…赤色に相当する画素領域からの赤色の反
射光 Re(G’)…緑色に相当する画素領域からの緑色の反
射光 Re(B’)…青色に相当する画素領域からの青色の反
射光 W…白抜け部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加法混色の原色(赤色、緑色、青色)によ
    ってカラー表示を行う反射型液晶表示装置用カラーフィ
    ルタであって、該赤色、緑色、青色に相当する画素領域
    が、赤色、緑色、青色の各々の補色であるシアン色、マ
    ゼンタ色、イエロー色の内の2色の重ね合わせで構成さ
    れ、赤色に相当する画素領域はマゼンタ色とイエロー
    色、緑色に相当する画素領域はシアン色とイエロー色、
    青色に相当する画素領域はシアン色とマゼンタ色の重ね
    合わせであり、且つ該赤色、緑色、青色に相当する画素
    領域内に、シアン色、マゼンタ色、イエロー色のいずれ
    の色も存在しない部分(白抜け部)を有することを特徴
    とする反射型液晶表示装置用カラーフィルタ。
  2. 【請求項2】前記シアン色、マゼンタ色、イエロー色の
    いずれの色も存在しない部分(白抜け部)の面積が、赤
    色、緑色、青色に相当する各画素領域の面積の10%以
    上であることを特徴とする請求項1記載の反射型液晶表
    示装置用カラーフィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100520613B1 (ko) * 2001-12-12 2005-10-10 세이코 엡슨 가부시키가이샤 액정 표시 장치, 액정 표시 장치용 기판 및 전자 기기

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