JPH1068967A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

Info

Publication number
JPH1068967A
JPH1068967A JP24705396A JP24705396A JPH1068967A JP H1068967 A JPH1068967 A JP H1068967A JP 24705396 A JP24705396 A JP 24705396A JP 24705396 A JP24705396 A JP 24705396A JP H1068967 A JPH1068967 A JP H1068967A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sub
display
pixel
liquid crystal
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24705396A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Yamamoto
滋 山本
Taketo Hikiji
丈人 曳地
Naoki Hiji
直樹 氷治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP24705396A priority Critical patent/JPH1068967A/ja
Publication of JPH1068967A publication Critical patent/JPH1068967A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数個の画素が平面的に配列される表示装置
において、画素のそれぞれについて、可視域全体に渡っ
て各色の分光透過率を向上させ、色再現範囲をより広げ
ると共に、すべての色について、彩度と明度のバランス
がとれ、鮮やかで明るいフルカラー表示を可能にする。 【解決手段】 画素のそれぞれは、平面的に配列された
2つの副画素63、64からなる。副画素63、64の
それぞれは、互いに表示色が異なる着色調光領域61R
と61G、61Bと62Gとを、光透過方向に2層積層
してなる。着色調光領域は、可視光域のすべてに渡って
光を透過する状態から、所定の波長帯域の光の吸収率が
連続的に制御されて、表示色の濃度が連続的に制御可能
である。副画素63、64のそれぞれの着色調光領域の
前記吸収率が、制御手段によりそれぞれ独立に制御され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多色表示が可能
な表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の表示装置として、液晶表示装置
の実用化が進んでいる。代表的なものは、図16の概略
図に示すように、特定の初期分子配列を持つ液晶層(例
えば、ネマティック液晶層)1と、2個の偏光子4、5
とからなるものである。この場合、液晶層1は、例えば
ツイストネマティックモードで働くものが用いられ、ガ
ラス基板7,8に設けられた透明電極2、3で挟まれ、
透明電極2と3との間に電圧が印加されることにより、
液晶層の初期分子配列が変形され、その際に生じる液晶
層の複屈折変化が、偏光子4、5により可視化される。
【0003】液晶層1は、光透過方向に直交する方向
に、マトリクス状に配列された複数の画素に分けられて
いる。そして、フルカラー化のためには、図17に示す
ように、1画素が、光透過方向に直交する方向の3個の
副画素11R,11G,11Bに分けられ、各副画素1
1R,11G,11Bのそれぞれに対して、赤、緑、青
のカラーフィルタ16R,16G,16Bが配設され
る。
【0004】この場合、共通電極の構成の透明電極14
がガラス基板18上に形成されると共に、透明電極14
に対向する透明電極15は、図17に示すように、副画
素毎に分離されて、ガラス基板19上に形成され、副画
素11R,11G,11Bは独立に複屈折変化を制御で
きるように構成される。そして、1画素毎の液晶層12
は、電極14、15間への電圧印加制御による複屈折変
化により、光透過状態と、遮光状態とが切り換えられる
光シャッターとして使用される。なお、17は、配向膜
であり、液晶層12の初期配向方向を制御するものであ
る。
【0005】この表示装置を、その後ろ側から、図16
に示すように、バックライト光源6により照明し、各副
画素の透過光を加法混色させることにより、それぞれ1
画素の色を表示する。
【0006】しかしながら、上述した表示装置の場合、
赤、緑、青の単色表示のとき、1画素を透過する光量
は、1/3に減少される上、偏光板の透過率が40%程
度のために、明るいオフィス等で表示画面を見るために
は、強いバックライト照明が要求される。このため、携
帯型機器のように低消費電力化が要求される電子機器の
ディスプレイとしての、この種の表示装置の使用の問題
点となっている。
【0007】この問題点を改善するために、特開昭63
−144326号公報には、カラーフィルタの代わり
に、分子の長軸方向と短軸方向とで可視光の吸収に異方
性を持つ2色性色素を一方向に整列させたカラー偏光子
を用いるとともに、液晶層を2層構造にしたものが提案
されている。この公報に記載の表示装置においては、互
いに同じ積層位置に配されるカラー偏光子を互いに補色
関係のものを用いることにより、赤、緑、青の単色表示
のとき、1画素を透過する光量を、2/3にすることが
でき、図17の場合よりも明るくすることができる。
【0008】しかし、この場合も、フルカラー表示の場
合には、副画素に対応してカラーフィルタを配置する構
成であるので、表示装置としての明るさの問題は、上述
した図17のツイストネマティック液晶を光シャッター
として使用した場合とまったく同様に残る。
【0009】前記のバックライトの消費電力の問題の解
決策としては、外光を利用する反射型ディスプレイがあ
る。しかしながら、前記のカラーフィルタを用いた表示
装置を反射型ディスプレイとした場合には、分光反射率
が1/3以下になり、さらに偏光板が必要な方式では、
1/6以下になるために、表示画面が暗すぎて色が認識
できない表示となってしまう。このために、この種の反
射型ディスプレイは、モノクローム(いわゆる白黒)の
ディスプレイとしてしか用いられなかった。
【0010】反射型カラーディスプレイとして、図18
に示すような構成が、刊行物1.「SID 92 DI
GEST」の437頁〜440頁に提案されている。す
なわち、この反射型カラーディスプレイは、図18に示
すように、1画素が、光透過方向に直交する方向の2個
の副画素21G,21Mに分けられ、各副画素21G,
21Mのそれぞれに対して、緑、マゼンタのカラーフィ
ルタ22G、23Mが配設される。そして、液晶層24
は、黒の色素を添加したゲストホストモードのものを使
用して偏光板を不要とし、さらに副画素21G,21M
ごとの個別電極を兼ねる反射板25に指向性を付与して
ゲインを持たせることで、マルチカラー表示とする。
【0011】図18において、26は、個別電極を兼ね
る反射板25に対向する共通透明電極である。また、2
7は液晶層24の初期配向を制御する配向膜、28およ
び29はガラス基板である。
【0012】しかし、この刊行物1.の反射型カラー表
示装置では、4色のマルチカラー表示に制限されてしま
うという不都合がある。また、緑とマゼンタを加法混色
することで白を表示するが、反射率は1/2以下となっ
てしまう。
【0013】また、カラーフィルタを使用せずに、フル
カラー表示する表示装置として、刊行物2.「Opti
cal Engineering,Vol.23,N
o.3」の247頁〜248頁には、ゲストホストモー
ドの液晶パネルを積層し、減色混合してカラー表示する
構造が提案されている。
【0014】前記刊行物2.のカラー表示装置は、図1
9に示すように、黄色の2色性色素を溶解した液晶層3
1Yと、マゼンタ色の2色性色素を溶解した液晶層31
Mと、シアン色の2色性色素を溶解した液晶層31Cと
を、3層に積層した構造を有する。そして、表示パネル
の下側には反射板39を設けることにより、反射型表示
装置とする。
【0015】各液晶層31Y,31M,31Cは、4枚
のガラス基板32、33、34、35により、順次に挟
まれた構造とされ、各ガラス基板32、33、34、3
5の液晶層側には、光透過方向に直交する方向に複数の
画素を形成するように、複数に分割された透明電極36
aおよび36b、37aおよび37b、38aおよび3
8bが形成されている。一つの画素は、光透過方向に3
層に積層される、黄、マゼンタ、シアンの3色のゲスト
ホストモード液晶層により構成され、透明電極36aお
よび36b間、透明電極37aおよび37b間、透明電
極38aおよび38b間への印加電圧がそれぞれ制御さ
れ、前記3層からなる画素の表示色が減色混合されて、
カラー表示される。
【0016】この図19の表示方式は、色再現範囲は広
く、フルカラー表現が可能である。しかし、各色の画素
がガラス基板により離れているので、図19において、
例えば矢印ARで示す斜め方向から表示画面を見た場合
に、視差の発生のために、ずれが生じ、解像度を上げる
ことができない。
【0017】また、ガラス基板の枚数が多いために重量
がかさむ、中間の液晶層パネルの駆動が困難、作成プロ
セスが困難であるなどの欠点がある。
【0018】さらに、画素の駆動を薄膜トランジスタ
(TFT)等で行った場合には、配線等により1層当た
りの画素の開口率が小さくなるが、前記図19の表示装
置では、3層がガラス基板により離れているために、斜
め入射の光に対しては、液晶層パネルの透過率は、1層
当たりの開口率の3乗に比例することになる。このた
め、実際には、全体としての表示パネルの反射率は、か
なり小さくなってしまい、反射型のディスプレイには応
用が困難であった。
【0019】これに対して、ゲストホスト方式の液晶層
パネルを2枚積層して、フルカラー表現を可能にする表
示装置が、特表平3−501064号公報に示されてい
る。この公報に示されている表示装置は、図20に示す
ように、第1の液晶層41と第2の液晶層42との積層
構造において、1画素がそれぞれ平面的に区分されて配
列されている3個の副画素からなるように構成されてい
るが、それぞれの液晶層41、42では、1画素は、2
色に区分されている。
【0020】図20では、第1の液晶層41は、1画素
を構成する3個の副画素のうち1個の副画素が緑の2色
性色素を溶解した液晶層41Gで構成され、他の2個の
副画素が赤の2色性色素を溶解した液晶層41Rで構成
される。また、第2の液晶層42は、1画素を構成する
3個の副画素のうち1個の副画素が緑の2色性色素を溶
解した液晶層42Gで構成され、他の2個の副画素が青
の2色性色素を溶解した液晶層42Bで構成される。そ
して、緑の2色性色素を溶解した液晶層41Gと42G
とが、光透過方向に並ばないように構成されている。
【0021】図20において、43、44および45は
ガラス基板である。また、46は反射板である。さら
に、47、48は共通透明電極、49は副画素単位に配
設されている透明電極である。
【0022】以下の説明において、液晶層41Gを第1
層の緑調光領域、液晶42Gを第2層の緑調光領域、液
晶層41Rを赤調光領域、液晶層42Bを青調光領域
と、それぞれ呼ぶことにする。
【0023】図20の構成の表示装置によれば、赤、
緑、青の単色の表示時における各色の特定波長の光が1
画素を透過する面積(以下、色面積率Tcという)を2
/3にでき、また、黄、マゼンタ、シアンの分光反射率
を1/3にすることができる。
【0024】例えば、一画素を赤表示にする場合を例に
とると、図21に示すようになる。すなわち、この場
合、図21Aに示すように、第1の液晶層41の赤調光
領域41Rは赤着色状態(図ではRと記載する。以下、
同じ)に制御し、緑調光領域41Gは緑着色状態(図で
はGと記載する。以下、同じ)に制御する。また、第2
の液晶層42の緑調光領域42Gは透明状態(図ではT
と記載する。以下、同じ)に制御し、青調光領域42B
の第1の液晶層41の赤調光領域41Rと重なる副画素
部分は透明状態に制御し、緑調光領域41Gと重なる副
画素部分は青着色状態(図ではBと記載する。以下、同
じ)に制御する。
【0025】このように副画素を着色制御すれば加法混
色により、1画素を構成する3つの副画素は、図21B
に示すように、赤、赤、黒となり、1画素は赤に着色さ
れる。すなわち、1画素の面積の2/3が赤表示の領域
になり、光波長に対する色面積率Tcとの関係は、図2
1Cに示すように表される。緑および青の単色について
も同様に色面積率2/3で表示することができる。
【0026】次に、画素をマゼンタ色に着色する場合を
説明すると、図22に示すようになる。すなわち、この
場合、図22Aに示すように、第1の液晶層41の赤着
色領域41Rは赤着色状態に制御し、第1の液晶層41
の緑着色領域41Gは透明状態に制御する。また、第2
の液晶層42の緑着色領域42Gは透明状態に制御し、
青着色領域42Bは青着色状態に制御する。
【0027】このように副画素を着色制御すれば加法混
色により、1画素を構成する3つの副画素は、図22B
に示すように、赤、黒、青となる。したがって、色面積
率Tcがそれぞれ1/3の赤の副画素と青の副画素の加
法混色により1画素はマゼンタ色に着色される。このと
きの、光波長に対する色面積率Tcとの関係は、図22
Cに示すように表され、色面積率Tcは1/3となる。
黄およびシアンについても同様に色面積率1/3で表示
することができる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、特表平
3−501064号公報に示される表示装置は、1層の
液晶層を、赤、緑、青の副画素に分割した構成(赤、
緑、青の色面積率は1/3)に比べて、赤、緑、青の各
色光の透過率は、2倍になり、図20に示したように、
反射板46を液晶表示パネルの下に設けた反射型ディス
プレイとした場合にも、広い色再現範囲を表示すること
ができる。
【0029】しかし、赤、緑、青の各色の色面積率は1
画素の2/3であり、1画素分となっていない。また、
黄、マゼンタ、シアンの各色の色面積率は、従来例と変
わらず、1/3であるので、暗いという問題がある。こ
のため、特に、バックライトを使用しない反射型ディス
プレイに用いた場合には、明度が高い黄色は鮮やかな表
示ができないという問題がある。
【0030】そして、画像を表示する場合は、全ての色
について彩度と明度のバランスがとれている必要がある
ので、特表平3−501064号公報に示される表示装
置では、最も暗い黄、マゼンタ、シアンをベースとし
て、すべての色は、色面積率1/3の表示とする必要が
あり、暗い画像しか得られない。
【0031】この発明の目的は、新規な色配置構成によ
り、1画素において、可視域全体に渡って各色の分光透
過率を向上させ、色再現範囲をより広げると共に、すべ
ての色について、彩度と明度のバランスがとれ、鮮やか
で明るいフルカラー表示が可能な表示装置を提供するこ
とである。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明による表示装置は、複数個の画素が平面的
に配列される表示装置において、前記画素のそれぞれ
は、平面的に配列された2つの副画素からなり、前記副
画素のそれぞれは、互いに表示色が異なる着色調光領域
を、光透過方向に2層積層してなり、前記着色調光領域
は、可視光域のすべてに渡って光を透過する状態から、
所定の波長帯域の光の吸収率が連続的に制御されて、表
示色の濃度が連続的に制御可能であり、前記副画素のそ
れぞれの着色調光領域の前記吸収率が、制御手段により
それぞれ独立に制御されることを特徴とする。
【0033】
【作用】上述の構成の、この発明の表示装置において
は、平面的に多数配列される画素のそれぞれは、光透過
方向に積層される2層の着色調光領域からなる副画素が
2個、平面的に配列されて構成される。
【0034】そして、各副画素において、制御手段によ
り各着色調光領域の吸収率が制御されて、積層される2
層の着色調光領域が、共に、可視光域の全体に渡って光
を透過する状態とされると、それぞれの副画素は、透明
状態となり、加法混色により透明(白)が表示される。
【0035】また、制御手段により積層された2つの着
色調光領域の吸収率が最高とされて、共に、それぞれの
表示色の濃度が最高とされると、各着色調光領域は異な
る波長帯域の光を吸収するため、2層では透過する光が
なくなるので、副画素としては黒が表示される。
【0036】したがって、副画素単位で白と黒の表示が
でき、白黒の2値表示であれば、各副画素を一つの画素
として表示することが可能で、カラー表示の2倍の解像
度で文字やグラフなどが表示される。
【0037】また、制御により副画素を構成する2つの
着色調光領域の一方の着色調光領域の表示色の濃度が最
低とされて透明状態とされ、他方の着色調光領域の表示
色が最高濃度に制御されると、副画素の表示色は、前記
他方の着色調光領域の表示色になる。
【0038】そして、例えば、2個の副画素を構成する
4個の着色調光領域のうちの3個の着色調光領域は、そ
れぞれの表示色が赤、緑、青のもので構成し、他の1個
は、これら赤、緑、青のうちの1色の表示色のもので構
成し、かつ、光透過方向の2層の着色調光領域では、異
なる表示色とすることにより、フルカラー表示ができ
る。
【0039】この場合、1画素の表示色として赤、緑、
青のいずれかとする場合には、2個の副画素の一方の副
画素を、赤、緑、青のいずれかとし、他方の副画素を黒
あるいは白とする。したがって、1画素では色面積率
で、1/2の明るさで赤、緑、青を表示することができ
る。
【0040】また、シアン、マゼンタ、黄は、2個の副
画素の一方の副画素を、加法混色により当該シアン、マ
ゼンタ、黄を現出させるための一方の原色にし、他方の
副画素を加法混色の他方の原色とすることにより、表示
することができる。したがって、この場合も、1画素で
は色面積率で、1/2の明るさでシアン、マゼンタ、黄
を表示することができる。
【0041】したがって、すべての色について、1/2
の明るさで画像を表示することができ、彩度と明度のバ
ランスがとれた、鮮やかで明るいフルカラー表示ができ
るものである。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、この発明による表示装置の
実施の形態を、図を参照しながら説明する。
【0043】[第1の実施の形態]この第1の実施の形
態は、1画素を構成する2個の副画素のうちの一方の副
画素を形成する2層の着色調光領域の表示色は、赤、
青、緑の3原色のうちの2色とされ、他方の副画素を形
成する2層の着色調光領域の表示色は、3原色のうちの
残りの1色と、一方の副画素に使用された色のうちの1
色の組み合わせとされるものである。
【0044】図1は、この発明による表示装置の第1の
実施の形態の1画素の構成を説明するための断面図を示
すものである。この例の表示装置は、表示パネルを構成
するために平面的にマトリクス状に配列される複数個の
画素の1画素が、表示色が赤と緑の2層の着色調光領域
からなる第1副画素と、表示色が青と緑の2層の着色調
光領域からなる第2副画素とで構成される例である。
【0045】図1において、51は上側ガラス基板、5
2は中間ガラス基板、53は下側ガラス基板である。上
側ガラス基板51および下側ガラス基板53の、中間ガ
ラス基板52との対向面側には、それぞれ副画素に対応
する大きさに分割された、ITO膜(酸化インジウム
膜)からなる分割透明電極54および55が、上側ガラ
ス基板51と、下側ガラス基板53とで、互いに光透過
方向に同じ位置に整列するように設けられる。また、中
間ガラス基板52の両面には、ITO膜からなり、共通
電極となる透明電極56、57が設けられる。
【0046】そして、上側ガラス基板51と中間ガラス
基板52との間に、後述するような2種の液晶層61R
および61Bを含む上側層61が設けられる。また、下
側ガラス基板53と中間ガラス基板52との間には、1
種の液晶層62Gからなる下側層62が設けられる。
【0047】そして、この例の場合には、各電極54、
55、56、57の上には、垂直配向膜層59a,59
b,59c,59dが設けられ、各液晶層61R,61
Bおよび液晶層62Gの初期配向方向(電圧非印加時の
配向方向)を基板51、52、53面に垂直な方向に制
御している。これにより、各液晶層61R,61B,6
2Gの駆動電圧の低減と、透過状態における透過率の向
上を図っている。
【0048】3つの液晶層61R,61B,62Gは、
この例では、ネマチック液晶に2色性色素を混合し、さ
らにカイラル剤を混合したPCGH(Phase Ch
ange Guest Host)方式の液晶層により
構成する。この方式により偏光板を不要にできる。
【0049】上側層61の液晶層61Rと液晶層61B
との間には、色素の混合防止のために隔壁58が設けら
れる。下側層62は1画素全面にわたり1種の液晶層6
2Gのみとされており、隔壁は不要となる。
【0050】液晶層61Rは赤を表示色とする着色調光
領域を構成する。すなわち、液晶層61Rは、電極54
と電極56との間に印加される電圧により、表示色とし
ての赤の光以外の波長の帯域の光の吸収率が制御され
て、赤の濃度が制御される。
【0051】この赤の液晶層61Rに対する印加電圧の
変化に応じた透過光スペクトル変化、すなわち、当該赤
の着色調光領域の透過スペクトル変化を図2に示す。ま
た、このときの、この赤の着色調光領域における青およ
び緑の光吸収波長λbおよびλgでの光透過率の、当該
液晶層61Rに対する印加電圧依存性を示す特性曲線を
図3に示す。
【0052】次に、この構成における表示原理について
説明する。図2および図3からわかるように、赤の着色
調光領域では、印加電圧に応じて、液晶に混合された2
色性色素により、青色光および緑色光の波長λbおよび
λgの透過率が変化する。赤の着色調光領域では、赤の
光の透過率は「1」であるので、図3において、青色光
および緑色光の成分の透過率の変化は、破線W1,W
2,W3…で示すように、この赤の着色調光領域におけ
る白色光透過率の変化を意味する。
【0053】したがって、赤の着色調光領域、この例で
は液晶層61Rでは、その表示色である赤の濃度が、印
加電圧に応じて白色光透過率が変化することにより、変
化する。
【0054】また、液晶層61Bは青を表示色とする着
色調光領域を構成する。すなわち、液晶層61Bは、電
極54と電極56との間に印加される電圧により、表示
色としての青の光以外の波長の帯域の光の吸収率が制御
されて、青の濃度が制御される。
【0055】この青の着色調光領域の、その印加電圧の
変化に応じた透過スペクトル変化を図4に示す。また、
このときの、この青の着色調光領域における緑および赤
の光吸収波長λgおよびλrでの光透過率の、印加電圧
依存性を示す特性曲線は、図3に示したものに等しい。
【0056】すなわち、青の着色調光領域では、印加電
圧に応じて、液晶に混合された2色性色素により、赤色
光および緑色光の波長λrおよびλgの透過率が変化す
る。青の着色調光領域では、青の光の透過率は「1」で
あるので、赤色光および緑色光の成分の透過率の変化
は、前述したのと同様に、この青の着色調光領域におけ
る白色光透過率の変化を意味する。
【0057】したがって、青の着色調光領域、この例で
は液晶層61Bでは、その表示色である青の濃度が、印
加電圧に応じて白色光透過率が変化することにより、変
化する。
【0058】液晶層62Gは緑を表示色とする着色調光
領域を構成する。ただし、液晶層62Gに対しては、分
割透明電極55が表示装置の表示面に平行な平面方向に
2個、配列されるので、独立に制御可能な2個の緑の着
色調光領域を構成する。
【0059】そして、液晶層62Gの2つの緑の着色調
光領域は、それぞれ電極55と電極57との間に独立に
印加される電圧により、表示色としての緑の光以外の波
長の帯域の光の吸収率が制御され、緑の濃度が制御され
る。
【0060】この緑の着色調光領域の印加電圧の変化に
応じた透過スペクトル変化を図4に示す。また、このと
きの、この緑の着色調光領域における青および赤の光吸
収波長λbおよびλrでの光透過率の、印加電圧依存性
を示す特性曲線は、図3に示したものに等しい。
【0061】すなわち、緑の着色調光領域では、印加電
圧に応じて、液晶に混合された2色性色素により、青色
光および緑色光の波長λbおよびλrの透過率が変化す
る。液晶層62Gでは、緑の光の透過率は「1」である
ので、青色光および赤色光の成分の透過率の変化は、前
述したのと同様に、この緑の着色調光領域における白色
光透過率の変化を意味する。
【0062】したがって、緑の着色調光領域、この例で
は液晶層62Gでは、その表示色である緑の濃度が、印
加電圧に応じて白色光透過率が変化することにより、変
化する。
【0063】そして、光透過方向に積層される状態の上
側層61の液晶層61R(赤の着色調光領域)と下側層
62の液晶層62G(緑の着色調光領域)との2層によ
り、第1副画素63が構成され、また、光透過方向に積
層される状態の上側層61の液晶層61B(青の着色調
光領域)と下側層62の液晶層62G(緑の着色調光領
域)との2層により、第2副画素64が構成される。
【0064】そして、各副画素63、64を構成する2
層の着色調光領域のそれぞれへの電圧印加の制御は、図
6に示すように、ガラス基板51および53上に形成さ
れたTFT(薄膜トランジスタ)70のアクティブマト
リクス回路および、これを駆動する外部回路により行
う。
【0065】すなわち、図6に示すように、各副画素の
電極54(または電極55)に対してはTFT70のソ
ース電極が接続される。そして、表示パネルの垂直方向
に同位置で、水平方向に並ぶすべての副画素のTFT7
0のゲート電極は共通に接続され、ライン方向の駆動信
号が供給されるゲートライン71の一つにそれぞれ接続
される。
【0066】また、表示パネルの水平方向に同位置で、
垂直方向に並ぶ画素を構成する副画素のTFT70のド
レインは、図6に示すように、それぞれデータラインに
接続される。この場合、データラインは、2個の副画素
の上側層61用のライン72R,72Bと、2個の副画
素の下側層62用のライン73G,73Gとからなる。
そして、第1の副画素63の上層および下層のTFT7
0のドレインは、ライン72Rおよび73Gに、第2の
副画素64の上層および下層のTFT70のドレイン
は、ライン72Bおよび73Gに、それぞれ接続され
る。
【0067】データライン72R,72Bの組と、73
G,73Gの組には、1画素を表示するための、画素ご
との赤、緑、青のドライブ信号が供給される。これら
赤、緑、青のドライブ信号は、カラー表示を行うための
画素データから生成される。
【0068】なお、中間基板52の両面に設けられる共
通電極56および57は、所定の電位、例えば接地電位
とされる。
【0069】また、アクテイブマトリクスには、a−S
i(アモルフアスシリコン)型TFTやP0ly−Si
(ポリシリコン)型TFT、CdSe(カドミウムセレ
ン)型TFTを用いたり、また、2端子素子であるMI
Mダイオードなどを用いることができる。
【0070】次に、この第1の実施の形態の表示パネル
の製法について説明する。
【0071】ガラス基板51上に透明電極54をスパッ
タにより形成してアクティブマトリクス基板を形成し、
その電極54の上に配向膜59aを設ける。次に、両面
に透明電極56、57を形成し、これら透明電極56、
57の上に配向膜59b,59cを形成した中間ガラス
基板52を、シール剤により、隔壁58を設けて、ガラ
ス基板51のアクティブマトリクス基板上に、貼り合わ
せる。
【0072】また、ガラス基板53上に透明電極54を
スパッタにより形成してアクティブマトリクス基板を形
成し、その電極54の上に配向膜59aを設けたもの
を、中間ガラス基板52の裏側の配向膜59c上に、シ
ール剤により貼り合わせてセルを作成する。
【0073】シールパターンは、注入口を赤、青、緑を
3辺にわけて、各色の2色性色素を含む液晶を順次別々
に注入する。セルギャップはスペーサにより、例えば1
0μmとなるようにした。
【0074】液晶は、ZLI−1840を用い、2色性
色素は、すべて三井東圧化学株式会社製の材料を用い
た。すなわち、例えば、赤の色素にはM−86を、緑の
色素にはM−361とM403との混合を、青の色素に
はSl497を、それぞれ用いた。カイラル剤はピッチ
が3μmとなるように混合した。
【0075】また、アクティブマトリクスは、a−Si
(アモルファスシリコン)型TFTを用いて構成した。
【0076】次に、この実施の形態の表示装置で表示さ
れる表示色について説明する。
【0077】まず、印加電圧値が、零であるときには、
各着色調光領域としての液晶層61R,61B、62G
のそれぞれでは、2色性色素による吸収が生じ、これら
液晶層61R,61B,62Gは、それぞれ赤、青、緑
の最も濃い表示濃度となる。
【0078】また、印加電圧値をそれぞれ所定値以上と
して、前記の各液晶層61R,61B,62G中の2色
性色素による吸収がない状態にすれば、これら液晶層6
1R,61B,62Gのそれぞれは、透明となる。
【0079】したがって、印加電圧制御により、副画素
63、64を構成する積層された2つの着色調光領域を
構成する2つの液晶層の白色光透過率がそれぞれ独立に
制御されて、両方の液晶層の表示色の濃度が共に最低と
されて透明とされれば、加法混色により、副画素63、
64は透明(白)を表示する。また、両方の液晶層の表
示色の濃度が共に最高にされると、つまり、着色調光領
域が共に異なる原色とされると、透過する光がなくなる
ので、副画素63、64は黒を表示する。
【0080】例えば、青の着色調光領域と緑の着色調光
領域の2層積層からなる第2副画素64の場合、上側の
着色調光領域が、青の表示色で最高濃度とされたときの
透過光スペクトルは図7Aに示すように青の波長の光の
みを透過するものとなり、また、下側の着色調光領域
が、緑の表示色で最高濃度とされると、その透過光スペ
クトルは図7Bに示すように緑の波長の光のみを透過す
るものとなる。したがって、上側の着色調光領域は青色
光のみが透過するが、それは下側の着色調光領域は透過
できないので、その結果、すべての可視光は透過せず、
その副画素は、黒となるのである。
【0081】そして、それぞれの着色調光領域の表示色
の濃度を最高とせずに、中間の濃度とし、2層の着色調
光領域の透過率を同様に制御することにより、グレイが
表示されるものである。
【0082】以上のことから、この実施の形態の表示装
置は、副画素単位で白と黒の表示を行なうことができ
る。つまり、この実施の形態では、表示画像データが、
白黒の2値表示データであるときには、その2値表示デ
ータにより各副画素を一つの画素として駆動するように
する。このように駆動することで、この実施の形態によ
れば、白黒の2値表示の場合には、カラー表示の2倍の
解像度で文字やグラフなどを表示することができる。
【0083】また、各液晶層61R,61B,62Gへ
の印加電圧制御により、副画素63,64を構成する2
つの着色調光領域である液晶層の一方の液晶層の表示色
の濃度が最低とされて、透明状態とされ、他方の液晶層
が着色状態に制御されると、各副画素の表示色は、前記
着色状態の液晶層の表示色になる。
【0084】例えば、青の着色調光領域と緑の着色調光
領域の2層積層からなる副画素の場合、上側の着色調光
領域が、最低濃度とされたときの透過光スペクトルは図
7Dに示すように、すべての可視光帯域の光を透過する
ものとなる。そして、このとき、下側の着色調光領域
が、緑の表示色で最高濃度とされると、その透過光スペ
クトルは図7Eに示すように、緑の波長の光のみを透過
するものとなる。したがって、両者の混合である副画素
では、上側の着色調光領域は透過した可視光のうちの緑
の光のみが、下側の着色調光領域を透過することになる
ので、結果として、その副画素は、緑の表示色の状態と
なる。
【0085】そして、この場合に、前述したように、着
色状態となる液晶層は、印加電圧の制御により白色光透
過率を制御することにより、表示色濃度が印加電圧の値
に応じたものとすることができるので、副画素の表示色
は、その着色状態である液晶層の表示色の最も彩度の高
い状態から、そのときの白色光透過率に応じた白色を混
色した濃度の中間の表示色の状態を連続的に取り得る。
【0086】以上のように、この実施の形態において
は、1画素を構成する2個の副画素63、64のそれぞ
れを構成する2つの着色調光領域としての液晶層のそれ
ぞれを、独立に、上述のように制御することができるの
で、以下に説明するように、1画素を、赤、緑、青、シ
アン、マゼンタ、イエローなどの種々の表示色とするこ
とができると共に、当該表示色の色および無彩色の色を
階調表示することが可能になる。
【0087】この場合に、各表示色の色相を変化させる
ことなく、容易に中間調表示ができる。このため、2つ
の副画素63、64の加法混色により、中間調表示も可
能なフルカラー表示ができるものである。その上、従来
の表示装置に比べて、高輝度で、鮮やかな色表現を行う
ことできる。
【0088】例えば、1画素を赤色に表示する場合に
は、図8a)に示すように、第1副画素63の上側層6
1の液晶層61Rは赤の着色状態(図でRは最高濃度を
示す。以下同じ)、下側層62の液晶層62Gは透明
(図ではTと記載)とする。また、第2副画素64の上
側層61の液晶層61Bは透明、下側層62の液晶層6
2Gは緑の着色状態(図でGは最高濃度を示す。以下同
じ)とする。
【0089】このようにすれば、第1副画素63の上側
の液晶層61Rは、図8b)の左側において実線で示す
ように赤の波長の光のみを透過する透過光スペクトルと
なり、下側の液晶層62Gは同図において一点鎖線で示
すようにすべての可視光を透過する透過スペクトルとな
る。したがって、図7D〜Fに示したようにして第1副
画素63の透過光スペクトルは、図8c)の左側に示す
ようになり、この第1副画素63の表示色は、図8d)
に示すように赤となる。
【0090】また、第2副画素64の上側の液晶層61
Bは、図8b)の右側において実線で示すように青の波
長の光のみを透過する透過光スペクトルとなり、下側の
液晶層62Gは同図において一点鎖線で示すように緑の
波長の光のみを透過する透過スペクトルとなる。したが
って、図7A〜Cに示したようにして第2副画素64の
透過光スペクトルは、図8c)の右側に示すようにな
り、この第2副画素64の表示色は、図8d)に示すよ
うに黒となる。
【0091】この場合、図8d)に示すように、2個の
副画素のうちの一方が赤で表示され、他方が黒で表示さ
れることで、1画素が赤の表示色の状態となるので、そ
のときの1画素の透過光スペクトルは図8e)に示すよ
うなものとなり、色面積率Tcは1/2となる。したが
って、鮮やかな赤表示が可能になる。
【0092】このように、1画素を構成する2個の副画
素63、64は、赤と緑、青と緑からなるので、1画素
を各原色の赤、青、緑に着色する場合は、それぞれ2個
の副画素63、64のうちの一方の副画素により、上述
と同様にして、当該原色を表示させるようにし、他方の
副画素を黒の表示をさせることにより、色面積率Tcが
1/2の、鮮やかな赤、緑、青の3原色表示が行われ
る。
【0093】次に、1画素をシアンで表示する場合につ
いて、図9を参照しながら説明する。
【0094】シアンは、緑と青の加法混色により表現で
きるので、図9Aに示すように、1画素をシアン色に表
示する場合には、図9a)に示すように、第1副画素6
3の上側層61の液晶層61Rは透明状態、下側層62
の液晶層62Gは緑の着色状態とする。また、第2副画
素64の上側層61の液晶層61Bは青の着色状態(図
でBは最高濃度を示す。以下同じ)、下側層62の液晶
層62Gは透明状態とする。
【0095】このようにすれば、第1副画素63の上側
の液晶層61Rは、図9b)の左側において実線で示す
ように、すべての可視光を透過する透過スペクトルとな
り、下側の液晶層62Gは同図において一点鎖線で示す
ように、緑の波長の光のみを透過する透過光スペクトル
となる。したがって、図7D〜Fに示したようにして第
1副画素63の透過光スペクトルは、図9c)の左側に
示すようになり、この第1副画素63の表示色は、図9
d)に示すように緑となる。
【0096】また、第2副画素64の上側の液晶層61
Bは、図9b)の右側において実線で示すように青の波
長の光のみを透過する透過光スペクトルとなり、下側の
液晶層62Gは同図において一点鎖線で示すように緑の
波長の光のみを透過する透過スペクトルとなる。したが
って、図7D〜Fに示したようにして第2副画素64の
透過光スペクトルは、図9c)の右側に示すようにな
り、この第2副画素64の表示色は、図9d)に示すよ
うに青となる。
【0097】この場合、図9dに示すように、2個の副
画素のうちの一方が緑で表示され、他方が青で表示され
ることで、加法混色により、1画素がシアンの表示色の
状態となるので、そのときの1画素の透過光スペクトル
は図9e)に示すようなものとなり、色面積率Tcは1
/2となる。したがって、鮮やかなシアン表示が可能に
なる。
【0098】このように、1画素を構成する2個の副画
素63、64は、赤と緑、青と緑からなるので、1画素
をシアン、マゼンタ、黄の各色に着色する場合は、それ
ぞれ2個の副画素63、64のうちの一方の副画素によ
り、前記各色を加法混色で表示するときの一方の原色を
表示させ、他方の副画素を加法混色の他方の原色を表示
させることにより、色面積率Tcが1/2の、鮮やかな
シアン、マゼンタ、黄の表示が行われる。
【0099】従来技術の欄で説明した特表平3−501
064号公報の表示装置の場合には、赤、緑、青の色表
示の場合の色面積率は、2/3であり、一方、シアン、
マゼンタ、黄の色面積率は1/3であり、すべての色で
バランスを取ることができず、すべての色について彩度
と明度のバランスがとれている必要がある画像表示にお
いては、最も暗いシアン、マゼンタ、黄をベースとした
色面積率が1/3の画像しか得られなかったが、上述し
たこの実施の形態によれば、すべての色について色面積
率が1/2の明るい、鮮やかな画像表示を行うことがで
きる。
【0100】そして、この実施の形態の表示装置は、図
10に示すように、表示装置を観視者が見る側とは反対
側にバックライト光源65を設けることにより、透過型
の表示装置とすることができる。また、図11に示すよ
うに、表示装置を観視者が見る側とは反対側に反射板6
6を設けることにより、反射型表示装置とすることがで
きる。なお、バックライト光源65は、この発明の表示
装置が従来よりも透過率が高いので低輝度の、消費電力
の低いものを使用できる。
【0101】また、反射型表示装置の場合には、電極5
5を、例えばアルミニウムで構成して、反射層を兼ねる
ように構成して、反射板66を省略することもできる。
【0102】なお、この第1の実施の形態における3つ
の液晶層の表示色は、上述の例に限らない。すなわち、
上側層61の2つの液晶層は、表示色が赤と緑の組み合
わせのものからなり、下側層62の液晶層は、表示色が
青とすることができるし、また、上側層61の2つの液
晶層は、表示色が青と緑の組み合わせのものからなり、
下側層62の液晶層は、表示色が赤とすることができ
る。
【0103】また、上側層61と、下側層62とが上下
逆の構成であってもよい。さらには、下側層62は、一
つの液晶層とせずに、分けてもよい。その場合には、各
副画素の2層は、表示色の組み合わせを変えなければ、
上下関係は問わない。
【0104】[第2の実施の形態]この第2の実施の形
態の表示装置は、1画素を構成する2個の副画素のうち
の一方の副画素を形成する2層の着色調光領域の表示色
は、赤、青、緑の3原色のうちの2色とされ、他方の副
画素を形成する2層の着色調光領域の表示色は、3原色
のうちの残りの1色と、その1色と補色関係にある色の
組み合わせとされるものである。
【0105】以下に説明する例では、表示パネルを構成
するために平面的にマトリクス状に配列される複数個の
画素の1画素が、表示色が赤と緑の2層の着色調光領域
からなる第1副画素と、表示色が青と黄の2層の着色調
光領域からなる第2副画素とで構成される例である。
【0106】また、この第2の実施の形態においては、
着色調光領域として、2色性色素を液晶に混合し、ゲス
トホストモードで作用するものを使用するとともに、透
過率を最大にするために、特公平3−52843号公報
に示された、液晶ドロップレットを樹脂に分散させたP
DLC(Polymer Dispersed Liq
uid Crystal)を用いる。ここで、液晶ドロ
ップレットとは、液晶をカプセル状の収容手段に封入し
たものである。
【0107】ここで、カプセルまたはカプセル状という
用語は、外壁面と内壁面とを持つ殻状の収容体のみを意
味するものではなく、媒体材料の連続ウエブまたはシー
ト内に形成された空洞を含む意味に用いられている。
【0108】前記特公平3−52843号公報に示され
た液晶構成体は、湾曲面を有するカプセル状の収容手段
に、誘電異方性が正のネマティック液晶材料が封入され
たものを、例えばポリビニルアルコールなどの支持基材
により支持して、液晶粒の集合層を形成したものであ
る。この液晶粒の集合層に対して電界がかけられないと
きには、カプセルの湾曲面により液晶材料の配向が影響
を受けて、光の散乱が増大し、不透明状態になり、電界
がかけられるときには、液晶材料が電界に応じて配向
し、光の散乱を排除して透明状態を生じさせる。
【0109】液晶材料に2色性色素を混合し、液晶分子
の配向が2色性色素の回転配向を生じさせるようにすれ
ば、光の吸収特性を大きく変化させることができる。す
なわち、電圧無印加の状態では、前述したように液晶ド
ロップレット内の液晶分子の配向は、各ドロップレット
間で異なり、PDLCの層全体では、液晶はランダムに
配向していることと同等となるので、色素も同様にラン
ダム配向となり、PDLC層は、着色状態となる。そし
て、PDLC層と垂直に電圧を印加すると、液晶分子と
2色性色素は、層と垂直に配向し、透明状態になる。
【0110】この特公平3−52843号公報の技術に
よれば、偏光板は不要であり、偏光板による明るさの低
減を回避して高輝度の表示装置を実現することができ
る。
【0111】図12は、この発明による表示装置の第2
の実施の形態の1画素の構成を説明するための断面図を
示すものである。
【0112】この例の場合の上側、中間、下側の3枚の
ガラス基板51、52、53と、それらの上に形成され
る透明電極54、55、56、57は、前述した第1の
実施の形態の場合と同様であるので、同一符号を付して
その説明を省略する。また、アクティブマトリクスの構
成についても第1の実施の形態と同様である。
【0113】この第2の実施の形態においては、上側層
81は、表示色が赤の液晶層81Rと、表示色が青の液
晶層82とで構成される。また、下側層82は、表示色
が緑の液晶層82Gと、表示色が黄色の液晶層82Yと
で構成される。そして、この場合、光透過方向に赤の液
晶層81Rと緑の液晶層81Gとが積層され、また、青
の液晶層81Bと黄色の液晶層82Yとが積層されるよ
うに構成される。各液晶層81R,81B,82G,8
2Yが、それぞれ着色調光領域を構成する。
【0114】そして、上側ガラス基板51の分割透明電
極54の一つと、これに対向する下側ガラス基板53の
分割透明電極55の一つとで、挟まれる上側層81の着
色調光領域を構成する液晶層と、下側層82の着色調光
領域を構成する液晶層との組により一つの副画素が形成
され、表示パネルの表示面方向に並ぶ2個の副画素を1
画素として構成する。すなわち、この第2の実施の形態
の場合には、光透過方向に積層される赤の液晶層81R
と緑の液晶層82Gとの2層により第1の副画素83が
形成され、光透過方向に積層される青の液晶層81Bと
黄色の液晶層82Yとの2層により第2の副画素84が
形成される。
【0115】液晶層81R,82G,81B,82Yの
それぞれは、後述もするように、赤、緑、青、黄色の2
色性色素をそれぞれ混合したネマティック液晶(例え
ば、Merck ZLI−1840)をポリビニルアル
コールを媒体としてカプセル状とした液晶ドロップレッ
トDpを、樹脂Pyに分散させて構成される。
【0116】各副画素83、84を構成する着色調光領
域としての液晶層81R,82G、81B,82Yのう
ち、液晶層81R,81B,82Gは、それぞれ図2、
図4、図5に示したような透過光スペクトル特性を備え
るもので、前述した液晶層61R,61B,62Gとま
ったく同様の透過光スペクトル特性を備える。
【0117】そして、黄色の着色調光領域としての液晶
層82Yは、図13に示すように、加法混色すると黄色
になる緑と赤の波長λg,λrの帯域の光は常に透過
で、青の波長λbの帯域の光の吸収率が、図14に示す
ように印加電圧により連続的に変化して、表示色として
の黄色の濃度が変化するものである。
【0118】また、各副画素83、84を構成する着色
調光領域としての液晶層81R,82G、81B,82
Yのそれぞれへの電圧印加の制御は、第1の実施の形態
の場合と同様にして、前述の図6に示すように、ガラス
基板51および53上に形成されたTFT(薄膜トラン
ジスタ)70のアクティブマトリクス回路および、これ
を駆動する外部回路により行う。
【0119】次に、この第2の実施の形態の表示パネル
の製法について説明する。
【0120】この実施の形態では、2色性色素を混合し
た、正の誘電異方性を有するネマティック液晶(ZLI
−1840)に、ポリビニルアルコールおよび純水を混
合させ、そして、十分混合させることにより、数μmの
大きさの懸濁粒子よりなる乳濁液を得る。これを、ガラ
ス基板51上のアクティブマトリクス回路基板上に、例
えばスクリーン印刷により塗布する。
【0121】まず、赤の2色性色素を含む前記乳濁液
を、分割透明電極54、55のピッチに合わせて、1画
素ごとにストライプ状に塗布する。これを、例えばホッ
トプレート上で加熱することにより乾燥させことによ
り、ポリビニルアルコールを硬化させる。これにより、
赤の2色性色素を含む液晶ドロップレットDpを樹脂P
yに分散した液晶層81Rを形成する。
【0122】次に、青の2色性色素を含む前記乳濁液
を、前記液晶層81Rに隣接して、同様に塗布して、青
の2色性色素を含む液晶ドロップレットDpを樹脂Py
に分散した液晶層81Bを形成する。以上により、ガラ
ス基板51上に、赤、青の液晶層81R,81Bの組を
繰り返し配列した上側層81を形成する。
【0123】次に、上側層81とまったく同様にして、
ガラス基板53上のアクティブマトリクス基板上に、順
次に青、赤、緑の2色性色素を含む液晶ドロップレット
Dpを樹脂Pyに分散した液晶層82G,82Yを繰り
返し形成して、下側層82を形成する。この場合、2色
性色素は、液晶ドロップレット内に入っているので、着
色調光領域間を移動することはなく、拡散防止のための
隔壁は不要である。
【0124】この上側層81と、下側層82とを、表裏
両面に透明電極56、57を形成したガラス基板42を
挟んで貼り合わせることにより、1画素が図12に示す
ようなものとなる透過型表示パネルを形成する。なお、
バックライトを下側ガラス基板53の下側に設けて、よ
り明るい構成することもできる。その場合に、透過率が
高いので、バックライトを低輝度にすることができ、消
費電力を押さえることができる。
【0125】なお、この第2の実施の形態の場合におい
ても、下側ガラス基板53の下側に、さらに反射板を設
けることにより、反射型ディスプレイを構成することも
できる。また、反射板を設ける代わりに、下側層82の
電極55をアルミニウムなどの反射材で構成して、電極
と反射層を兼用させるようにすることもできる。
【0126】なお、貼り合わせに際しては、上側層81
の液晶層の表示色と、下側層82の液晶層の表示色と
が、前述したような組み合わせ関係となるように位置合
わせを行う。なお、中間基板52上の透明電極56、5
7は、分割透明電位54および55に対する共通電極で
あるので、パターニングおよび貼り合わせの際の位置合
わせ精度は必要としない。
【0127】この実施の形態において、2色性色素とし
ては、すべて三井東圧化学株式会社製の材料を用いた。
すなわち、赤の色素にはM−86を、緑の色素にはM−
361とM403との混合を、青の色素にはSI−49
7を、黄色の色素にはSI−209を、それぞれ用い
た。これは例示であり、他の色素を用いても勿論よい。
【0128】また、アクティブ・マトリクスには、a−
Si(アモルファスシリコン)型TFTを用いて構成す
る。なお、開口率を上げるために、poly−Si(ポ
リシリコン)型TFTや、CdSe(カドミウムセレ
ン)型TFTを用いたり、また、2端子素子であるMI
Mダイオードなどを用いてもよい。
【0129】次に、この第2の実施の形態の表示装置で
表示される表示色について説明する。
【0130】第1の副画素83は、第1の実施の形態の
第1の副画素とまったく同一の着色調光領域の構成であ
り、これにより、この第1の副画素を透明(白)と、黒
の表示が行えるのは前述の通りである。第2の副画素8
4は、青の着色調光領域と、青とは補色関係の黄色の着
色調光領域からなる。2層が補色関係であるので、この
第2の副画素84についても、2層のそれぞれを最も濃
い濃度の表示色の状態にしたときには、2層を透過する
光はないので、黒が表示できる。したがって、この第2
の実施の形態も、白黒表示については、第1の実施の形
態とまったく同様の作用効果を有する。
【0131】また、1画素を赤、青、緑の3原色で表示
およびシアン、マゼンタで表示する場合も、第1の実施
の形態と同様にして、色面積率1/2で行うことができ
る。ただ、1画素を黄色で表示する場合のみが第1の実
施の形態と異なる。
【0132】すなわち、図15は、この第2の実施の形
態において1画素を黄色表示する場合を説明するための
図である。すなわち、1画素を黄色に表示する場合に
は、図15a)に示すように、第1副画素83の上側層
81の液晶層81Rは赤の着色状態、下側層82の液晶
層82Gは緑の着色状態とする。また、第2副画素84
の上側層81の液晶層81Bは透明、下側層82の液晶
層82Yは黄色の着色状態とする。
【0133】このようにすれば、第1副画素83の上側
の液晶層81Rは、図15b)の左側において実線で示
すように赤の波長の光のみを透過する透過光スペクトル
となり、下側の液晶層82Gは同図において一点鎖線で
示すように緑の波長の光のみを透過する透過スペクトル
となる。したがって、第1副画素83の透過光スペクト
ルは、図15c)の左側に示すようになり、この第1副
画素83の表示色は、図15d)に示すように黒とな
る。
【0134】また、第2副画素84の上側の液晶層81
Bは、図15b)の右側において実線で示すように、す
べての可視光を透過する透過光スペクトルとなり、下側
の液晶層82Yは同図において一点鎖線で示すように緑
および赤の波長の光のみを透過する透過スペクトルとな
る。したがって、第2副画素84の透過光スペクトル
は、図15c)の右側に示すようになり、この第2副画
素84の表示色は、図15d)に示すように黄色とな
る。
【0135】この場合、図15d)に示すように、2個
の副画素のうちの一方が黒で表示され、他方が黄色で表
示されることで、1画素が黄色の表示色の状態となるの
で、そのときの1画素の透過光スペクトルは図15e)
に示すようなものとなり、色面積率Tcは1/2とな
る。したがって、鮮やかな黄色表示が可能になる。しか
も、加法混色によらず、予め用意された2色性色素によ
る黄色であるので、鮮やかな彩度の高い黄色表示とな
る。
【0136】フルカラー表示においては黄の彩度は高い
ことが要求されるので、上述のように黄色を特に彩度を
高く表示することができるこの第2の実施の形態の着色
調光領域の表示色割り当ては、好適である。
【0137】なお、この第1の実施の形態における3つ
の液晶層の表示色は、上述の例に限らない。例えば表示
色が赤と青の2層の着色調光領域からなる第1副画素8
3と、表示色が緑とマゼンタの2層の着色調光領域から
なる第2副画素84とにより1画素を構成してもよい
し、また、表示色が青と緑の2層の着色調光領域からな
る第1副画素83と、表示色が赤とシアンの2層の着色
調光領域からなる第2副画素84とにより1画素を構成
するようにしてもよい。また、上側層と下側層とは反転
した構成であってもよい。
【0138】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による表
示装置は、フルカラー表示する各色の透過する面積を画
素の1/2とし、偏光板も必要がないので、すべての色
に対して高い透過率を得ることができる。従来例の特表
平3ー501064号の表示装置と比較すると、フルカ
ラー画像を1.5倍の透過率で形成することができる。
【0139】また、この発明によれば、透過型として用
いる場合には、バックライトの輝度を減らせるので、消
費電力を減らすことができる。また、反射型として用い
る場合は、高い反射率を得ることができるので、フルカ
ラーによる明度と彩度の高い、さらに視差がないことに
より高画質な画像表示を行うことができる。
【0140】透過型とバックライトを組み合わせた表示
装置よりさらに消費電力を減らすことができ、携帯型装
置においてもフルカラーの画像を表示させることが可能
となる。
【0141】また、表示パネル製造上においては特表平
3ー501064号の表示装置と比較して、一画素内の
副画素数が2と少なく、1.5倍の高解像度化が図れ
る。さらに、同一画素数の表示パネルを形成する場合で
は、独立に制御する着色調光領域の数が2/3で済むと
共に、駆動回路のプロセスルールが大きく取れるので歩
留まりが向上するという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による表示装置の第1の実施の形態の
1画素の断面図を示す図である。
【図2】表示色が赤の着色調光領域の透過光スペクトル
を示す図である。
【図3】着色調光領域に対する印加電圧と透過率との関
係を示す図である。
【図4】表示色が青の着色調光領域の透過光スペクトル
を示す図である。
【図5】表示色が緑の着色調光領域の透過光スペクトル
を示す図である。
【図6】第1の実施の形態の表示装置の表示駆動方式の
例を説明するための図である。
【図7】第1の実施の形態の表示装置の副画素の表示色
の例を説明するための図である。
【図8】第1の実施の形態の表示装置において1画素を
赤表示する場合を説明するための図である。
【図9】第1の実施の形態の表示装置において1画素を
シアン表示する場合を説明するための図である。
【図10】第1の実施の形態の表示装置を透過型表示装
置の構成とした場合の一例を示す図である。
【図11】第1の実施の形態の表示装置を反射型表示装
置の構成とした場合の一例を示す図である。
【図12】この発明による表示装置の第2の実施の形態
の1画素の断面図を示す図である。
【図13】表示色が黄色の着色調光領域の透過光スペク
トルを示す図である。
【図14】着色調光領域に対する印加電圧と透過率との
関係を示す図である。
【図15】第2の実施の形態の表示装置において1画素
を黄色表示する場合を説明するための図である。
【図16】従来の、液晶を用いた表示装置の概略を説明
するための図である。
【図17】従来の表示装置の例の1画素分の構成例を示
す断面図である。
【図18】他の従来の表示装置の構成例を示す断面図で
ある。
【図19】他の従来の表示装置の構成例を示す断面図で
ある。
【図20】さらに他の従来の表示装置の構成例を示す断
面図である。
【図21】図20の従来例の表示装置の赤表示の場合を
説明するための図である。
【図22】図20の従来例の表示装置のマゼンタ表示の
場合を説明するための図である。
【符号の説明】
51、52、53 ガラス基板 54、55 副画素対応の透明電極 56、57 共通電極 58 隔壁 59a〜59d 配向膜 61、81 上側層 62、82 下側層 61R,61B,81R,81B 上側層の液晶層 62G,82G,82Y 下側層の液晶層 63、83 第1副画素 64、84 第2副画素 65 バックライト光源 66 反射板 70 TFT Dp 液晶ドロップレット Py 樹脂

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の画素が平面的に配列される表示装
    置において、 前記画素のそれぞれは、平面的に配列された2つの副画
    素からなり、 前記副画素のそれぞれは、互いに表示色が異なる着色調
    光領域を、光透過方向に2層積層してなり、 前記着色調光領域は、可視光域のすべてに渡って光を透
    過する状態から、所定の波長帯域の光の吸収率が連続的
    に制御されて、表示色の濃度が連続的に制御可能であ
    り、 前記副画素のそれぞれの着色調光領域の前記吸収率が、
    制御手段によりそれぞれ独立に制御されることを特徴と
    する表示装置。
  2. 【請求項2】前記画素のそれぞれが、 前記表示色が赤と緑の2層の前記着色調光領域からなる
    第1の副画素と、前記表示色が青と緑の2層の前記着色
    調光領域からなる第2の副画素とにより構成される、 または、 前記表示色が赤と青の2層の前記着色調光領域からなる
    第1の副画素と、前記表示色が青と緑の2層の前記着色
    調光領域からなる第2の副画素とにより構成される、 あるいは、 前記表示色が赤と青の2層の前記着色調光領域からなる
    第1の副画素と、前記表示色が赤と緑の2層の前記着色
    調光領域からなる第2の副画素とにより構成される、 ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 【請求項3】前記画素のそれぞれが、 前記表示色が赤と緑の2層の前記着色調光領域からなる
    第1の副画素と、前記表示色が青と黄の2層の前記着色
    調光領域からなる第2の副画素とにより構成される、 または、 前記表示色が赤と青の2層の前記着色調光領域からなる
    第1の副画素と、前記表示色が緑とマゼンタの2層の前
    記着色調光領域からなる第2の副画素とにより構成され
    る、 あるいは、 前記表示色が青と緑の2層の前記着色調光領域からなる
    第1の副画素と、前記表示色が赤とシアンの2層の前記
    着色調光領域からなる第2の副画素とにより構成され
    る、 ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  4. 【請求項4】前記着色調光領域のそれぞれは、2色性色
    素を含む液晶ドロップレットを含む樹脂で構成され、 前記制御手段は、前記着色調光領域のそれぞれを挟むよ
    うに設けられた電極に印加する電気信号を制御すること
    により、前記吸収率の制御を行うようにすることを特徴
    とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の表示
    装置。
  5. 【請求項5】前記画素の、観視者側とは反対側に反射板
    を配置したことを特徴とする請求項1〜請求項4のいず
    れかに記載の表示装置。
JP24705396A 1996-08-29 1996-08-29 表示装置 Pending JPH1068967A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24705396A JPH1068967A (ja) 1996-08-29 1996-08-29 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24705396A JPH1068967A (ja) 1996-08-29 1996-08-29 表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1068967A true JPH1068967A (ja) 1998-03-10

Family

ID=17157724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24705396A Pending JPH1068967A (ja) 1996-08-29 1996-08-29 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1068967A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003003109A1 (en) * 2001-06-28 2003-01-09 Minolta Co., Ltd. Display panel and displaying apparatus having the panel
WO2006035213A3 (en) * 2004-09-28 2006-08-10 Univ Cambridge Tech Large scale liquid crystal structures
KR100855478B1 (ko) * 2001-12-28 2008-09-01 엘지디스플레이 주식회사 액정표시패널과 그의 구동장치 및 구동방법
JP2008292631A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Fuji Xerox Co Ltd 表示媒体
KR100947453B1 (ko) 2008-06-18 2010-03-11 삼성모바일디스플레이주식회사 유기전계 발광 표시장치의 화소 구조
US7859512B2 (en) 2003-03-05 2010-12-28 Canon Kabushiki Kaisha Color image display panel and driving method thereof
WO2011036994A1 (en) * 2009-09-28 2011-03-31 Sharp Kabushiki Kaisha Full color gamut display device using multicolor pixel elements and method thereof
JP2012037897A (ja) * 1998-10-07 2012-02-23 Microsoft Corp グレー・スケールおよびカラー表示の方法および装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012037897A (ja) * 1998-10-07 2012-02-23 Microsoft Corp グレー・スケールおよびカラー表示の方法および装置
WO2003003109A1 (en) * 2001-06-28 2003-01-09 Minolta Co., Ltd. Display panel and displaying apparatus having the panel
JP2003015555A (ja) * 2001-06-28 2003-01-17 Minolta Co Ltd 表示パネル及び該パネルを備えた表示装置
KR100855478B1 (ko) * 2001-12-28 2008-09-01 엘지디스플레이 주식회사 액정표시패널과 그의 구동장치 및 구동방법
US7859512B2 (en) 2003-03-05 2010-12-28 Canon Kabushiki Kaisha Color image display panel and driving method thereof
WO2006035213A3 (en) * 2004-09-28 2006-08-10 Univ Cambridge Tech Large scale liquid crystal structures
US7916248B2 (en) 2004-09-28 2011-03-29 Cambridge Enterprise Limited Large scale liquid crystal structures
JP2008292631A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Fuji Xerox Co Ltd 表示媒体
KR100947453B1 (ko) 2008-06-18 2010-03-11 삼성모바일디스플레이주식회사 유기전계 발광 표시장치의 화소 구조
WO2011036994A1 (en) * 2009-09-28 2011-03-31 Sharp Kabushiki Kaisha Full color gamut display device using multicolor pixel elements and method thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3362758B2 (ja) 反射型カラー表示装置
JP3071658B2 (ja) 液晶表示素子
JP3738549B2 (ja) 液晶表示素子
US20050243047A1 (en) Color display device
JP2003280042A (ja) 調光素子
KR20010109333A (ko) 액정표시장치
EP0735406B1 (en) Colour display
WO2013135077A1 (zh) 液晶显示面板及其制作方法、液晶显示器
JPH1068967A (ja) 表示装置
JP3776022B2 (ja) カラー液晶表示装置
JPH0519688B2 (ja)
JPH1063203A (ja) 反射型カラー表示装置
JPH09185086A (ja) 表示装置
JP2000075278A (ja) 液晶表示装置
JPH0961854A (ja) カラー液晶表示素子
JPH05216057A (ja) 液晶表示装置
JPH1010567A (ja) 表示装置
JP3274367B2 (ja) 反射型液晶表示装置及び反射型液晶表示装置の駆動方法
JPH1184403A (ja) 液晶表示装置とその製造方法
JP2007047814A (ja) カラー液晶表示装置
JPH09281482A (ja) 液晶表示素子
JPH10274780A (ja) 反射型液晶表示装置およびその駆動方法
JPH07287213A (ja) 液晶表示装置
JP3893403B2 (ja) カラー液晶表示装置
JP2000019564A (ja) 反射型液晶表示装置