JP2003161933A - カラーフィルタ及び液晶表示装置 - Google Patents

カラーフィルタ及び液晶表示装置

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JP2003161933A JP2001362188A JP2001362188A JP2003161933A JP 2003161933 A JP2003161933 A JP 2003161933A JP 2001362188 A JP2001362188 A JP 2001362188A JP 2001362188 A JP2001362188 A JP 2001362188A JP 2003161933 A JP2003161933 A JP 2003161933A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色純度が高いと同時に、極めて明るいカラー
表示を行うことができ、かつ所望の色調を得ることがで
きるカラーフィルタを提供する。 【解決手段】 画素毎に、バックライト部37からの光
が透過する透過部Tと外光の反射光が透過する反射部R
1,R2とを備えた液晶表示装置用カラーフィルタであ
って、透過部Tが、イエロー色(Y)、マゼンタ色
(M)及びシアン色(C)の群から選択される2つの色
の組み合わせのフィルタ層20,22が積層された構造
21を有し、反射部が、2つの色と同一の色の組み合わ
せのフィルタ層20,22がそれぞれ単層で形成された
構造を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラーフィルタ及び
液晶表示装置に係わり、更に詳しくは、反射透過両用型
の液晶表示装置用のカラーフィルタ及び液晶表示装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、低消費電力、低電圧動作、軽量、
薄型及びカラー表示などを特徴とする液晶表示装置は、
情報機器などへ急速にその用途を拡大している。
【0003】液晶表示装置は、自ら発光する自発光型の
表示装置ではないため、光を供給して表示を行う必要が
あり、この光の供給方法によって、透過型と反射型とに
分類される。透過型の液晶表示装置では、液晶表示装置
の背後に蛍光管などのバックライトを配置して、そこか
ら入射される光に基づいて表示を行う。また、反射型の
液晶表示装置では、外光が反射層によって反射した光に
基づいて表示を行う。
【0004】透過型の液晶表示装置においては、バック
ライトを用いて表示を行うため、明るく、コントラスト
が高い表示を行うことができる反面、消費電力が大きい
という欠点がある。また、反射型の液晶表示装置におい
ては、バックライトを使用しないため、消費電力を極め
て小さくすることができる反面、周囲の明るさなどの使
用環境に表示特性が大きく影響するという欠点がある。
【0005】そこで、反射と透過との両方の機能を合わ
せもった反射透過両用型の液晶表示装置(以下、半透過
型の液晶表示装置ともいう)が開発されている。この半
透過型の液晶表示装置は、画素毎に、外光の反射光が透
過する反射部とバックライトからの光が透過する透過部
とが形成された構造を有している。
【0006】例えば、使用環境が真っ暗の場合には、透
過部を利用してバックライトからの透過光を利用して表
示を行う。また、使用環境が薄暗い場合には、透過部及
び反射部を両方用いて、バックライトからの透過光と外
光の反射光とを両方利用して表示を行う。更には、外光
が十分明るい場合には、外光の反射光を利用して表示を
行う。このように、半透過型の液晶表示装置では、反射
型、透過型及び反射透過型のうちのいずれかの表示方法
を用いて液晶画像を表示することができる。
【0007】カラー表示タイプの半透過型の液晶表示装
置においては、赤色(R)画素部、緑色(G)画素部及
び青色(B)画素部の3つの画素部(サブピクセル)で
表示単位であるピクセルを構成する。このため、カラー
表示タイプの半透過型の液晶表示装置には、赤色(R)
画素部、緑色(G)画素部及び青色(B)画素部にそれ
ぞれ対応する位置に赤色(R)フィルタ層、緑色(G)
フィルタ層及び青色(B)フィルタ層を有するカラーフ
ィルタが設けられている。
【0008】従来の半透過型の液晶表示装置用のカラー
フィルタでは、各色の画素部が同一色(R、G又はB)
のフィルタ層からなり、このフィルタ層は透過部及び反
射部により構成される。そして、カラーフィルタの透過
部では、バックライトの光が透過し、また、カラーフィ
ルタの反射部では、外光の反射光が透過することに基づ
いて、カラー表示を行っていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
半透過型の液晶表示装置用のカラーフィルタにおいて
は、反射部では外光が入射する時と反射して出射する時
の2回透過し、また、透過部ではバックライトからの光
の透過が1回であることから、透過光で表示を行うと明
るくなる反面、色純度が大きく低下するという不具合が
発生する。
【0010】また、半透過型の液晶表示装置は、主に、
携帯用などの小型・軽量の液晶表示装置として用いられ
るため、バックライトとして青色LEDを白色化したも
のが使用される場合がある。この場合、カラー表示を行
うと青みが強い表示となるため、色調を変えることで、
青みが強いカラー表示を補正することができるカラーフ
ィルタが切望されている。
【0011】なお、特開2000−111902号公報
には、反射部のカラーフィルタ部の一部分にカラーフィ
ルタが形成されていない部分を設けることにより、反射
部での色を薄くして、その反面、明るさを向上させるこ
とが記載されている。また、特開2000−16628
6号公報には、反射部のカラーフィルタ部に対応する部
分に透明層を設け、その上に着色層を形成することで、
反射部の着色層の膜厚を透過部の着色層の膜厚より薄く
して、反射部の明るさを向上させることが記載されてい
る。
【0012】しかしながら、これらの方法では、いずれ
も反射部での色の濃度を下げて明るさを向上させること
ができるという効果はあるものの、カラーフィルタの色
調を変えることは困難である。
【0013】本発明は、上記の問題点を鑑みて創作され
たものであり、色純度が高いと同時に、極めて明るいカ
ラー表示を行うことができ、かつ所望の色調を得ること
ができるカラーフィルタ及び液晶表示装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本発明はカラーフィルタに係り、画素毎に、バッ
クライト部からの光が透過する透過部と外光の反射光が
透過する反射部とを備えた反射透過両用型の液晶表示装
置のカラーフィルタであって、前記透過部が、イエロー
色(Y)、マゼンタ色(M)及びシアン色(C)の群か
ら選択される2つの色の組み合わせのフィルタ層が積層
された構造を有し、前記反射部が、前記2つの色と同一
の色の組み合わせのフィルタ層がそれぞれ単層で形成さ
れた構造を有することを特徴とする。
【0015】本発明によれば、カラーフィルタの一つの
画素部(赤色(R)画素部、緑色(G)画素部又は青色
(B)画素部)の透過部においては、3補色(イエロー
色(Y),マゼンタ色(M),シアン色(C))のうち
の2つの色の組み合わせのフィルタ層が積層されて形成
されており、バックライト部からの光がこの積層フィル
タを透過すると、2つの色の減色混合により、3原色
(赤色(R),緑色(G),青色(B))のうちのいず
れかの色になる。
【0016】一方、カラーフィルタの反射部において
は、透過部に積層された2つの色のフィルタ層と同一色
の組み合わせのフィルタ層がそれぞれ単層で形成されて
いる。そして、外光の反射光がこの単層で形成された2
つの色のフィルタ層をそれぞれ透過して2つの色の光を
放出し、それらの色が加色混合されて、3原色(赤色
(R),緑色(G),青色(B))のうちの一色(透過
部と略同一色)となるのものである。
【0017】このようにすることにより、カラーフィル
タの一つの画素部において、透過部ではバックライト部
からの光が透過して色純度が高く、明るい色が得られる
と同時に、反射部においても、外光の反射光が薄膜の2
つの異なる色の単層フィルタ層をそれぞれ透過し、この
2つの色が加色混合されて、極めて明るい色が得られる
ようになる。
【0018】また、反射部に形成された2つの異なる色
の単層フィルタ層の面積比を適宜変えることにより、色
調を容易に変化させることができる。このことにより、
透過部及び反射部のホワイトバランスをそれぞれ異なる
ものとすることができる。
【0019】上記したカラーフィルタにおいて、前記反
射部が、前記2つの色の組み合わせのフィルタ層のう
ち、少なくとも一方の色のフィルタ層の一部が形成され
ていない白抜き部分を有するようにしてもよい。
【0020】この場合、反射部の色フィルタ層から放出
される光の色と白抜き部から放出される光の白色とが混
色されて更に明るい色が得られるようになる。
【0021】また、上記したカラーフィルタにおいて、
前記反射部が、前記2つの色の組み合わせのフィルタ層
が積層された構造を更に含むようにしてもよい。つま
り、反射部の一部にも透過部のような積層部分を設けて
もよい。この場合には明るさが暗くなっていく反面、色
純度を向上させることができる。
【0022】また、上記したカラーフィルタにおいて、
前記反射部は、前記透過部を挟む第1反射部と第2反射
部とにより構成され、前記透過部に積層された2つの色
の組み合わせのフィルタ層のうち、一方の色のフィルタ
層が前記第1反射部に延在し、かつ他方の色のフィルタ
層が前記第2反射部に延在する構造を有することが好ま
しい。
【0023】このような構造にすることにより、イエロ
ー色(Y)のフィルタ層、マゼンタ色(M)のフィルタ
層及びシアン色(C)のフィルタ層を所定部分にそれぞ
れ1回パターニングすることで、各画素部において、透
過部では所定の2つの色のフィルタ層が積層し、かつ反
射部では所定の2つの色のフィルタ層がそれぞれ単層で
形成される構造を容易に得ることができる。
【0024】つまり、本発明のカラーフィルタにおいて
は、6色の違う色を用いてカラー表示を行うようにして
いるにも係らず、3色のカラーフィルタ層をパターニン
グすることで容易に製造することができる。
【0025】しかも、本発明のカラーフィルタの反射部
が透過部を挟む構造とする場合、本発明のカラーフィル
タを備えた第1の電極基材と第2の電極基材とを貼り合
わせることに基づいて液晶表示装置を製造するとき、2
つの電極基材の位置合わせに係る精度が比較的低くと
も、液晶表示装置の表示特性に不具合が発生することが
ない。
【0026】また、本発明のカラーフィルタを備えた液
晶表示装置は、本発明のカラーフィルタがプラスチック
フィルム上に転写技術により形成された電極基材を使用
することに基づいて製造されたものであることが好まし
い。転写技術を用いることにより、本発明のカラーフィ
ルタを備えたプラスチックフィルムを電極基材として用
いる半透過型液晶表示装置を、その製造条件などが制限
されることなしに容易に製造することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照しながら説明する。
【0028】(実施形態のカラーフィルタを備えた半透
過型の液晶表示装置)図1は本発明の実施形態のカラー
フィルタを備えた半透過型の液晶表示装置を示す部分断
面図、図2は図1のカラーフィルタの赤色(R)画素部
を拡大した部分断面図、図3(a)及び(b)は図2を
A方向から透視した部分縮小平面図、図4は図2の変形
例を示す部分断面図、図5は図1のカラーフィルタの緑
色(G)画素部を拡大した部分断面図、図6は図1のカ
ラーフィルタの青色(B)画素部を拡大した部分断面図
である。
【0029】最初に、本発明の実施形態のカラーフィル
タを備えた半透過型の液晶表示装置の全体構成について
説明する。図1に示すように、本実施形態の液晶表示装
置のカラーフィルタ25を備えた半透過型の液晶表示装
置38は、カラーフィルタ25を備えた走査電極基材3
6と信号電極基材36aとが対向して配置され、この2
つの基材36,36a間に液晶層35が封入された基本
構造を有している、同図に示すように、走査電極基材3
6においては、第1のプラスチックフィルム10の液晶
層35側の面に第1の接着層30を介してAl膜28及
びポリイミド膜26が形成されている。このポリイミド
膜26の第1のプラスチックフィルム10側の面には凹
凸が形成され、この凹凸上に各画素部(R,G,B)の
透過部に対応する部分に開口部28aを有するAl膜2
8が形成されている。このポリイミド膜26とAl膜2
8とにより反射層27が構成されている。
【0030】反射層27の上には、本発明の実施形態の
カラーフィルタ25が形成され、その上に第2の保護層
18を介してITO(Indium Tin Oxide)膜などからな
るストライプ状の第1の透明電極16が形成されてい
る。第1の透明電極16上には第1の保護膜14を介し
て液晶層35を配向させる第1の配向膜15が形成され
ている。
【0031】一方、信号電極基材36aにおいては、第
2のプラスチックフィルム10aの液晶層35側の面に
第2の接着層30aを介して第4の保護膜18aが形成
され、その上にITO(Indium Tin Oxide)膜などから
なるストライプ状の第2の透明電極16aが形成されて
いる。この第2の透明電極16aの上には第3の保護膜
14aを介して第2の配向膜15aが形成されている。
【0032】そして、走査電極基材36と信号電極基材
36aとが、第1の透明電極16と第2の透明電極16
aとが略直交するようにして一定間隔でシール材39に
よって貼り合わされ、この2枚の基材36,36aの間
には液晶層35が封入されている。
【0033】更に、走査電極基材36においては、第1
のプラスチック10の液晶層35側と反対側の面に第1
の位相差フィルム32が設けられ、その上に第1の偏光
フィルム34が設けられている。また、信号電極基材3
6aの第2のプラスチック10aの液晶層35側と反対
側の面に第2の位相差フィルム32aが設けられ、その
上に第2の偏光フィルム34aが設けられている。
【0034】また、液晶表示装置38の背後、すなわち
走査電極基材36側の面上にバックライト部37が設け
られている。バックライト部37はくさび形状の導光管
43とその端部に配置された光源41とにより構成され
ている。光源41から放出された光が導光管43内に備
えられた拡散反射部材により散乱されて液晶層35側に
放出される。この光源41として、例えば青色LEDを
白色化したものが用いられる。
【0035】本実施形態の液晶表示装置38では、走査
電極基材36の第1の透明電極16と信号電極基材36
aの第2の透明電極16aとが交差する領域が画素部と
なり、赤色(R)画素部、緑色(G)画素部及び青色
(B)画素部の3つの画素部(サブピクセル)が表示単
位であるピクセルを構成する。
【0036】このようにして、本実施形態のカラーフィ
ルタ25を備えた半透過型の液晶表示装置38が構成さ
れている。なお、本実施形態のカラーフィルタ25が信
号電極基材36aの第2の透明電極16aと第2の接着
層30aとの間に設けられている形態としてもよい。
【0037】次に、図2〜図5を参照しながら、本発明
の実施形態のカラーフィルタ25の詳細な説明を行う。
【0038】図2に示すように、カラーフィルタ25の
赤色(R)画素部は、透過部Tと第1及び第2反射部R
1,R2とにより構成されている。反射層27を構成す
るAl膜28には、透過部Tに対応する部分に開口部
(窓)28aが形成されている。バックライト部37か
ら放出される光は、この開口部28aを通して放出さ
れ、次いで、透過部Tを透過して所定の色の透過光BL
として放出される。一方、第1及び第2反射部R1,R
2では、外光Lがカラーフィルタ25などを透過し、そ
の後、Al膜28によって反射され、次いで、第1及び
第2反射部R1,R2をそれぞれ透過して所定の色の反
射光L1,L2として放出される。
【0039】本実施形態のカラーフィルタ25のR画素
部の透過部Tにおいては、イエロー色(Y)フィルタ層
20とマゼンタ色(M)フィルタ層22とが重なって構
成されたY・M積層フィルタ21が形成されている。こ
のため、バックライト部37から放出され、Y・M積層
フィルタ21を透過した透過光BLは、減色混合により
赤色の光となって放出される。
【0040】一方、カラーフィルタ25のR画素部の第
1反射部R1においては、透過部Tから延び出したイエ
ロー色(Y)フィルタ層20が単層で形成されており、
また、第2反射部R2においては、透過部Tから延び出
したマゼンタ色(M)フィルタ層22が単層で形成され
ている。
【0041】そして、カラーフィルタ25のR画素部の
第1反射部R1においては、入射した外光LがAl膜2
8によって反射され、イエロー色(Y)フィルタ層20
を透過してイエロー色の反射光L1が放出される。ま
た、R画素部の第2反射部R2においては、入射した外
光LがAl膜28によって反射され、マゼンタ色(M)
フィルタ層22を透過してマゼンタ色の反射光L2が放
出される。
【0042】第1反射部R1から放出されたイエロー色
の反射光L1と、第1反射部R2部から放出されたマゼ
ンタ色の反射光L2とを離れた位置から見ると、イエロ
ー色とマゼンタ色とが加色混合されて、赤色として視認
することができる。
【0043】このようにして、カラーフィルタ25の透
過部Tと第1及び第2反射部R1,R2とにより構成さ
れる一つの赤色(R)画素部全体を赤色として視認する
ことができる。
【0044】本実施形態のカラーフィルタ25の赤色
(R)画素部の近傍を図2のA部から平面的に透視する
と、図3(a)に示すように、第1の透明電極16と信
号電極基材36aの第2の透明電極16a(破線で示
す)とが交差する領域(斜線部)が1つの赤色(R)画
素部となっている。そして、前述したように、赤色
(R)画素部の透過部TにはY・M積層フィルタ21が
形成され、第1及び第2反射部R1,R2にはそれぞれ
イエロー色(Y)フィルタ層20とマゼンタ色(M)フ
ィルタ層22とが単層で形成されている。透過部Tの面
積は一つの画素部の全面積の10〜20%程度である。
【0045】図3(a)においては、赤色(R)画素部
の垂直方向の中央部全てを透過部Tとした形態を例示し
たが、図3(b)に示すように、赤色(R)画素部の中
心領域に透過部Tが設けられた形態としてもよい。
【0046】つまり、図2のA部から平面的に透視する
と、図3(b)に示すように、赤色(R)画素部の向っ
て左側部にイエロー色(Y)フィルタ層20、右側部に
マゼンタ色(M)フィルタ層22がそれぞれ形成されて
いる。そして、赤色(R)画素部の中心領域には、イエ
ロー色(Y)フィルタ層20が、マゼンタ(M)色フィ
ルタ層22側に部分的に延在する凸部20Iを有し、こ
の凸部20Iがマゼンタ(M)色フィルタ層22の一部
に重なって形成されている。これに加えて、マゼンタ
(M)色フィルタ層22が、イエロー色(Y)フィルタ
層20側に部分的に延在する凸部22Iを有し、この凸
部22Iがイエロー色(Y)フィルタ層20の一部に重
なって形成されている。
【0047】このようにして、この2つの凸部20I,
22Iが形成された部分が透過部Tを構成し、この透過
部TにY・M積層フィルタ21が形成された構造になっ
ている。一方、第1及び第2反射部R1,R2にはそれ
ぞれイエロー色(Y)フィルタ層20とマゼンタ色
(M)フィルタ層イエロー色(Y)フィルタ層20が単
層で形成されている。
【0048】そして、図1に示される反射層27のAl
膜28の透過部Tに相当する部分には、図3(b)の透
過部Tの四角形と略同一の開口部28aが形成されてい
る。
【0049】次に、カラーフィルタ25の赤色(R)画
素部の変形例を説明する。上記した図2、図3(a)及
び(b)に示すカラーフィルタ25においては、第1及
び第2反射部R1,R2の全体にわたって、イエロー色
(Y)フィルタ層20とマゼンタ色(M)フォルタ層2
2とがそれぞれ単層で形成されている形態を例示したも
のである。
【0050】カラーフィルタ25の赤色(R)画素部の
変形例1は、図4(a)に示すように、第1反射部R1
の一部領域にイエロー(Y)色フィルタ層20が形成さ
れていない白抜き部W1が設けられている。また、第2
反射部R2の一部領域にマゼンタ色(M)フィルタ層2
2が形成されていない白抜き部W2が設けられている。
このように、第1及び第2反射部R1,R2に白抜き部
W1,W2を設けることにより、第1及び第2反射部R
1,R2から放出される反射光L1,L2を更に明るく
することができる。なお、上記した例に限定されるもの
ではなく、第1及び第2反射部R1,R2のうち、少な
くとも一方の反射部に白抜き部が形成されている形態で
あればよい。
【0051】また、変形例2としては、図4(b)に示
すように、第1反射部R1において、マゼンタ色(M)
フィルタ層22が第1反射部R1の所定部まで延びて形
成されており、第1反射部R1の一部の領域にも、Y.
M積層フィルタ21が形成されている。また、同様に、
第2反射部R2では、イエロー色(Y)フィルタ層20
が第2反射部R2の所定部まで延びて形成されており、
第2反射部R2の一部の領域においてもY.M、積層フ
ィルタ21が形成されている。なお、上記した例に限定
されるものではなく、第1及び第2反射部R1,R2の
うち、少なくともいずれかの反射部の一部の領域に、Y
・M積層フィルタ21が形成されている形態であればよ
い。
【0052】また、他の変形例としては、図2の透過部
TのY・M積層フィルタ21において、イエロー色
(Y)色フィルタ層20が反射層27側に形成されるよ
うに逆に積層された構造としてもよい。
【0053】更にまた、他の変形例としては、図2にお
いて、2つの色のフィルタ層20,22が左右逆転して
形成された構造、すなわち第1反射部R1と透過部Tに
マゼンタ色(M)フィルタ層22が形成され,第2反射
部R2と透過部Tにイエロー(Y)色フィルタ層20が
形成された形態としてもよい。
【0054】次に、カラーフィルタ25の緑色(G)画
素部について説明する。カラーフィルタ25の緑色
(G)画素部は、図5に示すように、上記した赤色
(R)画素と同様に、透過部Tと第1及び第2反射部R
1,R2とにより構成されている。なお、赤色(R)画
素部と同様に、透過部Tが画素部の垂直方向の中央部全
体に形成された形態としてもよいし、また、画素部の中
心領域に形成された形態としてもよい。
【0055】本実施形態のカラーフィルタ25の緑色
(G)画素部では、透過部Tにおいては、イエロー色
(Y)フィルタ層20aとシアン色(C)フィルタ層2
4とが重なって構成されたY・C積層フィルタ23が形
成されている。このため、バックライト部37から放出
され、Y.C積層フィルタ23を透過した透過光BL
は、減色混合により緑色(G)の光となって放出され
る。
【0056】一方、第1反射部R1においては、透過部
Tから延び出したイエロー色(Y)フィルタ層20aが
単層で形成されており、また、第2反射部R2において
は、透過部Tから延び出したシアン色(C)フィルタ層
24が単層で形成されている。そして、第1反射部R1
では、外光LがAl膜28によって反射され、イエロー
色(Y)フィルタ層20aを透過してイエロー色の反射
光L1が放出される。また、第2反射部R2では、外光
LがAl膜28によって反射され、シアン色(C)フィ
ルタ層22を透過してシアン色の反射光L2が放出され
る。
【0057】第1反射部R1から放出されたイエロー色
(Y)の反射光L1と、第2反射部R2から放出された
シアン色(C)の反射光L2とを離れた位置から見る
と、イエロー色(Y)とシアン色(C)とが加色混合さ
れて、緑色(R)として視認することができる。このよ
うにして、透過部Tと第1及び第2反射部R1,R2と
により構成される一つの緑色(R)画素部全体を緑色
(G)として視認することができる。
【0058】なお、緑色(G)画素部においても、前述
した赤色(R)画素部の変形例と同様な形態としてもよ
い。
【0059】次に、本実施形態のカラーフィルタ25の
青色(B)画素部について説明する。
【0060】本実施形態のカラーフィルタ25の青色
(G)画素部においても、図6に示すように、上記した
赤色(R)画素部と同様に、透過部Tと第1及び第2反
射部R1,R2により構成されている。なお、赤色
(R)画素部と同様に、透過部Tが画素部の垂直方向の
中央部全体に形成された形態としてもよいし、また、画
素部の中心領域に形成された形態としてもよい。
【0061】本実施形態のカラーフィルタ25の青色
(B)画素部では、透過部Tにおいては、マゼンタ色
(M)フィルタ層22aとシアン色(C)フィルタ層2
4aとが重なって構成されたM・C積層フィルタ29が
形成されている。このため、バックライト部37から放
出され、M・C積層フィルタ29を透過した透過光BL
は、減色混合により青色(B)の光となって放出され
る。
【0062】一方、第1反射部R1においては、透過部
Tから延び出したマゼンタ色(M)フィルタ層22aが
単層で形成されており、また、第1反射部R2において
は、透過部Tから延び出したシアン色(C)フィルタ層
24aが単層で形成されている。
【0063】そして、第1反射部R1では、外光LがA
l膜28によって反射され、マゼンタ色(M)フィルタ
層22aを透過してマゼンタ色(M)の反射光L1が放
出される。また、第2反射部R2では、外光LがAl膜
28によって反射され、シアン色(C)フィルタ層24
aを透過してシアン色(C)の反射光L2が放出され
る。
【0064】第1反射部R1から放出されたマゼンタ色
(M)の反射光L1と、第2反射部R2から放出された
シアン色(C)の反射光L2とを離れた位置から見る
と、マゼンタ色(M)とシアン色(C)とが加色混合さ
れて、青色(B)として視認することができる。
【0065】このようにして、透過部Tと第1及び第2
反射部R1,R2とにより構成される一つの青色(B)
画素部全体を青色(B)として視認することができる。
【0066】なお、青色(B)画素部においても、前述
した赤色(R)画素部の変形例と同様な形態としてもよ
い。
【0067】以上説明したように、本実施形態のカラー
フィルタ25では、一つの色画素部が透過部T及び第1
及び第2反射部R1,R2により構成されている。そし
て、透過部Tにおいては、イエロー色(Y)色、マゼン
タ色(M)及びシアン色(C)色から選択される2つの
色のフィルタ層が積層された構造を有している。また、
第1及び第2反射部R1,R2においては、透過部Tの
2つの色のフィルタ層の色と同一色の組み合わせのフィ
ルタ層がそれぞれ単層で形成された構造を有している。
【0068】つまり、カラーフィルタ25の一つの画素
部の透過部Tにおいては、バックライト部37から放出
された光が各色の画素部の積層フィルタ21,23,2
9を透過すると、補色(Y,M,C)のうちの2つの色
が減色混合されて、3原色(R,G,B)のうちのいず
れかの色になる。
【0069】また、カラーフィルタ25の反射部R1,
R2においては、反射光L1,L2が第1及び第2反射
部R1,R2に形成されたフィルタ層をそれぞれ透過し
て、イエロー色(Y)色、マゼンタ色(M)及びシアン
色(C)色から選択される2つの色の組み合わせの光が
それぞれ放出される。そして、それら2つの色が加色混
合されて、3原色(R,G,B)のうちのいずれかの色
となるのものである。
【0070】このような構成のカラーフィルタ25を用
いることにより、一つの色画素部において、透過部Tで
は、バックライト部37から出射光BLが放出されて、
色純度が高く、明るい色が得られると同時に、第1及び
第2反射部R1,R2においても、外光の反射光L1,
L2が薄膜の2つの異なった色の単層フィルタ層をそれ
ぞれ透過し、この2つの色が加色混合されて、極めて明
るい色として視認することができるようになる。
【0071】また、図4(a)に例示したように、第1
及び第2反射部R1,R2の一部の領域にフィルタ層が
形成されていない白抜き部W1,W2を形成することに
より、反射光L1,L2を更に明るい色とすることがで
きる。また、図4(b)に示すように、第1反射部R1
又は第2反射部R2にも積層フィルタ層を設けることに
より、表示は暗くなるが、色純度を向上させることもで
きる。
【0072】しかも、本実施形態のカラーフィルタ25
の一つの画素部の第1及び第2反射部R1,R2にそれ
ぞれ形成された2つの色の組み合わせの単層のフィルタ
層の面積比を適宜変えることにより、色調を容易に変え
ることができる。これについては、以下の本願発明者の
調査の欄で具体的に説明する。
【0073】(本願発明者の調査)本願発明者は、透明
基材の上に、本実施形態のカラーフィルタ25に使用さ
れるイエロー色(Y)フィルタ層20、マゼンタ色
(M)フィルタ層22、シアン色(C)フィルタ層24
及びそれらを積層して赤色(R)、緑色(G)、青色
(B)を発光する積層フィルタをそれぞれ形成し、各フ
ィルタ層の分光透過率をそれぞれ調査した。なお、各色
のフィルタ層20,22,24の形成方法については、
後で説明する半透過型の液晶表示装置の製造方法の欄を
参照されたい。
【0074】図7は本実施形態のカラーフィルタに係る
イエロー色(Y)フィルタ層、マゼンタ色(M)フィル
タ層及びシアン色(C)フィルタ層の分光透過率を示す
もの、図8はY・M積層フィルタ、Y・C積層フィルタ
及びM・C積層フィルタの分光透過率を示すものであ
る。
【0075】図7に示すように、イエロー色(Y)フィ
ルタ層20では、530nm〜620nmにおいて透過
率が80%以上得られた。また、マゼンタ色(m)フィ
ルタ層22では、450nm付近及び610nm〜70
0付近nmにおいて透過率が70%以上得られた。ま
た、シアン色(C)色フィルタ層24においては、45
0〜500nm付近で透過率が80%以上得られた。
【0076】図8に示すように、イエロー色(Y)フィ
ルタ層20とマゼンタ色(M)フィルタ層22とを積層
した構造(Y+M)では、赤色(R)の波長を含む60
5〜630nm付近で透過率が80%以上得られた。ま
た、イエロー色(Y)フィルタ層20aとシアン色
(C)フィルタ層24とを積層した構造(Y+C)で
は、緑色(G)の波長を含む530〜550nm付近で
透過率が70%以上得られた。また、マゼンタ色(M)
フィルタ層22aとシアン色(C)フィルタ層24aと
を積層した構造(M+C)では、青色(B)の波長を含
む450〜460nm付近で透過率が70%以上得られ
た。
【0077】次に、本願発明者は、本実施形態のカラー
フィルタ25のR、G、B画素部における透過部Tから
それぞれ放出される光の赤色(R)、緑色(G)、青色
(B)の色度座標(x,y)及び刺激値Yをそれぞれ求
めた。この計算においては、前述した図8に示す分光透
過率とJIS Z8722(物体色の測定方法)の計算
式とに基づいて行った。
【0078】また、カラーフィルタ25のR、G、B画
素部における第1及び第2反射部R1,R2からそれぞ
れ放出された光の色が加色混合されて生成した赤色
(R)、緑色(G)及び青色(B)の色度座標(x,
y)及び刺激値Yをそれぞれシミュレーションにより求
めた。
【0079】この計算においては、JIS Z8722
(物体色の測定方法)の計算式に基づいて行った。ま
た、第1反射部R1及び第2反射部R2にそれぞれ形成
される2つの色の組み合わせのフィルタ層の面積比を
1:1として計算した。また、光源としてD65光源を
用いて計算を行った。
【0080】また、カラーフィルタ25の第1及び第2
反射部R1,R2からそれぞれ放出された2つの光の色
が混色されて生成した色の色度座標(x,y)及び刺激
値Yにおいては、イエロー色(Y)、マゼンタ色(M)
又はシアン色(C)のフィルタ層のそれぞれの分光透過
率を2乗することにより、それぞれの色のフィルタ層の
分光透過率とした。これは、カラーフィルタ25の第1
及び第2反射部R1,R2から放出される反射光は、外
光が入射し、反射層で反射された光であって、カラーフ
ィルタ25を2回透過するためである。
【0081】そして、カラーフィルタ25の赤色(R)
画素部における第1及び第2反射部R1,R2からそれ
ぞれ放出された光の色が混色されて生成された赤色
(R)の三刺激値X、Y、Zを式1に基づいて算出し
た。すなわち、例えば、反射部の赤色(R)の刺激値Y
においては、イエロー色(Y)の刺激値Yyとマゼンタ
色(M)の刺激値Ymとを加算した値を2で除算した値
を用いた。同様にして、反射部の赤色(R)の刺激値
X,Zを求めた。また、反射部の緑色(G)画素部及び
青色(B)画素部においても、同様にしてそれぞれの三
刺激値X、Y、Zを算出した。
【0082】
【式1】
【0083】図9は本実施形態のカラーフィルタに係る
透過部から放出される光の色(透過色)及び反射部から
放出される光の色(反射色)の色度座標を示すものであ
る。図9に示すように、カラーフィルタ25の赤色
(R)画素部の透過部Tに相当する構造、すなわちイエ
ロー色(Y)フィルタ層20とマゼンタ色(M)フィル
タ層22との積層体を透過して生成された赤色光の色度
座標x,y(図9の透過Red)は、(0.5677、
0.3250)であって、刺激値Yは16.18であっ
た。
【0084】また、カラーフィルタ25の緑色(G)画
素部の透過部Tに相当する構造、すなわちイエロー色
(Y)フィルタ層20aとシアン色(C)フィルタ層2
4との積層体を透過して生成した緑色光の色度座標x,
y(図9の透過Green)は、(0.2723,0.
5926)であって、刺激値Yは39.98であった。
【0085】また、カラーフィルタ25の青(B)色画
素部の透過部Tに相当する構造、すなわちマゼンタ色
(M)フィルタ層22aとシアン色(C)フィルタ層2
4aとの積層体を透過して生成された青色光の色度座標
x,y(図9の透過Blue)は(0.1571,0.
0898)であって、刺激値Yは7.83であった。
【0086】また、本実施形態のカラーフィルタ25の
R、G、B画素部の透過部Tからそれぞれ放出された赤
色(R)光、緑色(G)光及び青色(B)光が加色混合
されて生成された白色(ホワイトバランス)の色度座標
x,y(図9透過WB)は、(0.2951,0.31
31)であって、刺激値Yは21.33であった。
【0087】このように、上記した条件によりカラーフ
ィルタ25を作成すると、図9に示すように、透過部T
では、透過Red、透過Green及び透過Blueの
3点の色度座標により構成される三角形の内側の色度座
標で示される色を表現することができる。この色度特性
においては、一般的な透過型専用の液晶表示装置に用い
られている3原色(R,G,B)のフィルタ層を備えた
カラーフィルタと同等のものであり、また、通常用いら
れる反射型のカラーフィルタをそのまま使用した場合に
比べてよい色純度が得られている。
【0088】一方、本実施形態のカラーフィルタ25の
赤色(R)画素部の第1反射部R1(イエロー色(Y)
フィルタ層20)と第2反射部R2(マゼンタ色(M)
フィルタ層22)とをそれぞれ透過した2つの光の色が
加色混合されて生成した赤色(R)の色度座標x,y
(図9の反射Red)は、(0.3981,0.345
0)であって、刺激値Yは43.48であった。
【0089】また、本実施形態のカラーフィルタ25の
緑色(G)画素部の第1反射部R1(イエロー色(Y)
フィルタ層20a)と第2反射部R2(シアン色(C)
フィルタ層34)とをそれぞれ透過した光の色が加色混
合されて生成した緑色(G)の色度座標x,y(図9の
反射Green)は、(0.3178,0.3967)
であって、刺激値Yは54.70であった。
【0090】また、本実施形態のカラーフィルタ25の
青色(B)画素部の第1反射部R1(マゼンタ色(M)
フィルタ層22a)と第2反射部R2(シアン色(C)
フィルタ層24a)とをそれぞれ透過した光の色が加色
混合されて生成した青色(B)の色度座標x,y(図9
の反射Blue)は、(0.2275,0.2059)
であって、刺激値Yは27.80であった。
【0091】また、本実施形態のカラーフィルタ25の
R、G、B画素部の第1及び第2反射部R1,R2から
それぞれ視認される赤色(R)、緑色(G)及び青色
(B)が加色混合されて生成した白色(ホワイトバラン
ス)の色度座標x,y(図9の反射WB)は、(0.3
158,0.3200)であって、刺激値Yは40.9
9であった。
【0092】このように、上記した条件によりカラーフ
ィルタを作成すると、図9に示すように、第1及び第2
反射部R1,R2では、反射Red、反射Green及
び反射Blueの3点の色度座標により構成される三角
形の内側の色度座標で示される色を表現することができ
る。
【0093】上記した調査結果において、本実施形態の
カラーフィルタ25の赤色(R)画素部の第1及び第2
反射部R1,R2をそれぞれ透過した2つの光の色が加
色混合されて生成された赤色(R)の色度yは、一般的
な反射型のカラーフィルタの赤色(R)フィルタ層を透
過した光の赤色(R)の色度yと比べると多少大きい。
【0094】この計算結果は、イエロー色(Y)フィル
タ層20とマゼンタ色(M)フィルタ層22との面積比
が1:1の場合のものであって、赤色(R)の色度yを
小さい方向に補正するには、イエロー色(Y)の成分を
減らす方向、すなわちイエロー色(Y)フィルタ層20
の面積をマゼンタ色(M)の面積より小さくすればよ
い。
【0095】また、本実施形態のカラーフィルタ25の
青色(B)画素部の第1及び第2反射部R1、R2をそ
れぞれ透過した2つの光の色が加色混合されて生成され
た青色(B)の色度xは、一般的な反射型のカラーフィ
ルタの青色(B)フィルタ層を透過した光の青色(B)
の色度xと比べると多少大きい。
【0096】この計算結果は、マゼンタ色(M)フィル
タ層22aとシアン色(C)フィルタ層24aとの面積
が1:1の場合のものであって、青色(B)の色度xを
小さい方向に補正するには、シアン色(C)の成分を増
やす方向、すなわちシアン色(C)フィルタ層24aの
面積をマゼンタ色(M)フィルタ層22aの面積より大
きくすればよい。
【0097】そこで、本願発明者は、本実施形態のカラ
ーフィルタ25の赤色(R)画素部の第1及び第2反射
部R1,R2にそれぞれ形成されるイエロー色(Y)フ
ィルタ層20とマゼンタ色(M)フィルタ層22との面
積を1:2にして、赤色(R)の色度座標を算出した。
更に、イエロー色(Y)フィルタ層20とマゼンタ色
(M)フィルタ層22との面積が1:1の場合を基準に
して、イエロー色(Y)フィルタ層20の面積比を徐々
に大きくした場合とマゼンタ色(M)フィルタ層22の
面積比を徐々に大きくした場合の色度座標がどのように
変化するかを調査した。
【0098】また、本実施形態のカラーフィルタ25の
青色(B)画素部の第1及び第2反射部R1、R2にそ
れぞれ形成されるマゼンタ色(M)フィルタ層22aと
シアン色(C)フィルタ層24aとの面積を1:3にし
て、青色(B)の色度座標を算出した。更に、マゼンタ
色(M)フィルタ層22aとシアン色(C)フィルタ層
24aとの面積が1:1の場合を基準にして、マゼンタ
色(M)フィルタ層22aの面積比を徐々に大きくした
場合とシアン色(C)フィルタ層24aの面積比を徐々
に大きくした場合において、色度座標がどのように変化
するかを調査した。
【0099】また、緑色(G)画素部においても、イエ
ロー色(Y)フィルタ層20aとシアン色(C)フィル
タ層24との面積が1:1の場合を基準にして、イエロ
ー色(Y)フィルタ層20aの面積比を徐々に大きくし
た場合とシアン色(C)フィルタ層24の面積比を徐々
に大きくした場合において、色度座標がどのように変化
するかを調査した図10は本実施形態のカラーフィルタ
の反射部の面積比と色度座標との関係を示すものであ
る。図10において、Red(Y:M=1:1)、Gr
een(Y:C=1:1)及びBlue(C:M=1:
1)で示される色度座標は、図9の反射部の色度座標を
比較のために再度プロットしたものである。
【0100】赤色(R)画素部の反射部のイエロー
(Y)フィルタ層20とマゼンタ色(M)フィルタ層2
2との面積比を1:2にしてシミュレーションした結
果、図10に示すように、カラーフィルタの赤色(R)
画素部の第1及び第2反射部R1,R2から生成された
赤色(R)の色度座標x,y(図10のRed(Y:M
=1:2)は、(0.3718,0.2787)であっ
て、刺激値Yは33.51であった。すなわち、色度y
が、0.3450(Y:M=1:1の場合)から0.2
787(Y:M=1:2の場合)に小さくなって赤色が
補正されたことが分かる。
【0101】また、青色(B)画素部の第1及び第2反
射部R1,R2から生成される青色(R)の色度座標
x,y(図10のBlue(C:M=3:1)は、
(0.1917,0.2407)であって、刺激値Yは
30.41であった。すなわち、色度xが、0.227
5(C:M=1:1の場合)から0.1917(C:M
=3:1の場合)に小さくなって青色が補正されたこと
が分かる。
【0102】以上の条件でカラーフィルタを作成する
と、一般的な反射型のカラーフィルタと同等の色が得ら
れるようになる。つまり、図10のRed(Y:M=
1:2)、Green(Y:C=1:1)及びBlue
(C:M=3:1)の色度座標から構成される破線で示
される三角形の内側の色度座標の色を表現することがで
きる。
【0103】また、図10に示すように、赤色(R)画
素部の反射部においては、イエロー色(Y)フィルタ層
20とマゼンタ色(M)フィルタ層22の面積比を1:
1を基準にして、イエロー色(Y)フィルタ層20の面
積比を徐々に大きくしていくと、「Y増加1」の方向に
赤色(R)の色度座標が変化する。逆に、マゼンタ色
(M)フィルタ層22の面積比を徐々に大きくしていく
と「M増1」の方向に赤色(R)の色度座標が変化す
る。
【0104】また、緑色(G)画素部の反射部において
は、イエロー色(Y)フィルタ層20aとシアン色
(C)フィルタ層24の面積比を1:1を基準にして、
イエロー色(Y)フィルタ層20aの面積比を徐々に大
きくしていくと、「Y増2」の方向に緑色(G)の色度
座標が変化する。逆に、シアン色(C)フィルタ層24
の面積比を徐々に大きくしていくと「C増1」の方向に
緑色(G)の色度座標が変化する。
【0105】また、青色(B)画素部の反射部において
は、シアン色(C)フィルタ層24aとマゼンタ色
(M)フィルタ層22aの面積比を1:1を基準にし
て、シアン色(C)フィルタ層24aの面積比を徐々に
大きくしていくと、「C増2」の方向に青色(B)の色
度座標が変化する。逆に、マゼンタ色(M)フィルタ層
22aの面積比を徐々に大きくしていくと「M増2」の
方向に青色(B)の色度座標が変化する。
【0106】以上の調査結果より、本実施形態のカラー
フィルタ25の赤色(R)画素部の第1及び第2反射部
R1、R2においては、イエロー色(Y)フィルタ層2
0の面積を、マゼンタ色(M)フィルタ層22の面積よ
り小さくすることが好ましく、好適には、面積比(Y:
M)を1:2程度にすればよいことが分かった。
【0107】また、緑色(R)画素部の第1及び第2反
射部R1、R2においては、イエロー色(Y)フィルタ
層20aとシアン色(C)フィルタ層24との面積比
(Y:C)を1:1程度にするのが好ましいことが分か
った。
【0108】また、青色(R)画素部の第1及び第2反
射部R1、R2においては、シアン色(C)フィルタ層
24aの面積を、マゼンタ色(M)フィルタ層22aの
面積より大きくなるようにすることが好ましく、好適に
は、面積比(C:M)を3:1程度にすればよいことが
分かった。
【0109】また、第1反射部R1と第2反射部R2と
の面積比を固定し、積層フィルタ層の面積を増やしてい
くと、色度座標は、光源の色度座標と各面積比の色度座
標とを結ぶ線の延長線方向(外側)に移動するようにな
る。また、同様にして、反射部の白抜き部の面積を増や
していくと、光源の色度座標と各面積比の色度座標とを
結ぶ線上における光源の色度座標側(内側)に移動する
ようになる。
【0110】以上のように、本実施形態のカラーフィル
タ25では、各画素部の第1及び第2反射部R1、R2
にそれぞれ形成される2つの色のフィルタ層の面積比を
変えることにより、所望の範囲において分光透過率を自
由に設計することができる。従って、本実施形態のカラ
ーフィルタ25を備えた半透過型の液晶表示装置38に
おいては、明るく、かつ色純度が高く、しかも色再現範
囲の広い液晶画像が得られるようになる。
【0111】更に、透過部Tと反射部R1、R2のカラ
ーフィルタのホワイトバランスを変えることが可能とな
る。例えば、バックライト部37の光源としてLEDを
白色化したものを用いる場合、自然光より青みが強い光
になってしまうため、透過部のホワイトバランスは、反
射部のホワイトバランスより青みが弱いことが好まし
い。本実施形態のカラーフィルタでは、これを補正する
ことが可能となる。
【0112】(実施形態のカラーフィルタを備えた半透
過型の液晶表示装置の製造方法)図11〜図13は本発
明の実施形態のカラーフィルタを備えた液晶表示装置の
製造方法を示す部分断面図である。
【0113】プラスチックフィルムを基材としてカラー
フィルタや液晶表示装置を製造する場合、通常、その製
造過程を考慮すると、プラスチックフィルムの耐熱性の
点から高温処理を行うことができないため、低抵抗のI
TO膜をプラスチックフィルム上に直接成膜することは
困難である。
【0114】また、半透過型の液晶表示装置を製造する
場合、透明電極(ITO膜)はプラスチックフィルムよ
り熱膨張係数が大きいことから、プラスチックフィルム
上で光透過用の開口部を有する反射層、カラーフィルタ
層及び透明電極などをお互いに精度よく位置合わせを行
いながら、それらをプラスチックフィルム上に直接形成
していくことは困難である。
【0115】上記した問題を鑑み、本実施形態の液晶表
示装置においては、以下に示すような製造方法により製
造されることが好ましい。
【0116】本発明の実施形態のカラーフィルタを備え
た半透過型の液晶表示装置の製造方法のうち、最初に、
走査電極基材に係る製造方法を説明する。
【0117】図11(a)に示すように、まず、基板の
一例として、膜厚が0.7〜1.1mm程度、大きさが
300mm×300mm程度の耐熱性のガラス基板40
を用意する。その後、ガラス基板40上に、膜厚が例え
ば4μmのポリイミド樹脂からなる剥離層12を形成す
る。
【0118】次いで、図11(b)に示すように、剥離
層12上に膜厚が10〜30nmのSiO2などからな
る第1の保護膜14を形成し、続いて、膜厚が0.1〜
0.4μmのITO(Indium tin oxide)層をスパッタ
リング法により形成する。このとき、耐熱性のガラス基
板40を用いているので、基板温度を例えば200℃程
度とすることができ、これにより、シート抵抗値で例え
ば10〜15Ω/口の低抵抗のものを成膜することがで
きる。また、基板温度が200〜250℃のイオンプレ
ーティング法を用いても同様な膜特性のITO膜を成膜
することができる。
【0119】続いて、フォトリソグラフィー及びエッチ
ングにより、ITO層をパターニングしてストライプ状
の第1の透明電極16a,16b,16cを形成する。
ここで、第1の透明電極16a,16b,16cがそれ
ぞれ赤色(R)画素部、緑色(G)画素部、及び青色
(B)画素部に対応するものとなり、各色の画素部
(R,G,B)には、それぞれ透過部T、第1反射部R
1及び第2反射部R2が区画される。
【0120】次いで、剥離層12及び第1の透明電極1
6上に、スピンコート法などにより、例えば、熱硬化性
のアクリル樹脂の塗工液を塗布して塗工膜を形成する。
続いて、この塗工膜を加熱、硬化して膜厚が例えば2〜
5μmの第2の保護層18を形成する。
【0121】次いで、図11(c)に示すように、第1
の保護層18上に黒色顔料を分散したレジスト層又は黒
色染料を溶解したポリイミド層を形成する。続いて、こ
れをパターニングして第1の透明電極16のパターン間
上に透明電極16のパターン間の幅より大きなパターン
幅を有する遮光層19を形成する。
【0122】次いで、遮光層19及び第2の保護層18
の上であって、かつR画素部及びG画素部の透過部Tと
第1反射部R1とに対応する部分に、それぞれイエロー
色(Y)フィルタ層20,20aを形成する。
【0123】例えば、以下の方法でイエロー色(Y)フ
ィルタ層20,20aを形成すればよい。すなわち、ま
ず、染料(オリエント化学社製:Valifast Y
ellow 1101)1.50g、固形分32%のポ
リイミド前駆体溶液(溶剤:ジメチルアセトアミド)1
0.4g、シランカップリング剤(信越化学工業社製:
KBM573)0.08g及び表面改質剤(日本樹脂社
製:MF200)0.08gを、メチルセロソルブ6
0.0gに溶解させた塗工液を用意する。
【0124】その後、この塗工液を遮光層19及び第2
の保護膜18上にスピンコータなどにより例えば600
rpm、4秒の条件で塗布して塗工膜を形成する。続い
て、この塗工膜を露光・現像してパターンを形成した
後、240℃で12分間熱処理することにより、膜厚が
0.62μmのイエロー色(Y)フィルタ層20,20
aが形成される。
【0125】次に、図12(a)に示すように、遮光層
19及び第2の保護層18の上であって、かつR画素部
の透過部Tと第2反射部R2とに対応する部分と、B画
素部の透過部Tと第1反射部R1とに対応する部分に、
それぞれマゼンタ色(M)フィルタ層22,22aを形
成する。
【0126】例えば、以下の方法でマゼンタ色(M)フ
ィルタ層22,22aを形成すればよい。すなわち、ま
ず、染料(ダイワ化成社製:Daiwa IJ RED
319H)0.36g、固形分32%のポリイミド前
駆体溶液(溶剤:ジメチルアセトアミド)に溶解させた
溶液3.70g、シランカップリング剤(信越化学工業
社製:KBM573)0.02g及び表面改質剤(日本
樹脂社製:MF200)0.02gを,メチルセロソル
ブ33.0gに溶解させた塗工液を用意する。
【0127】その後、この塗工液を遮光層19、第2の
保護膜18及びイエロー色(Y)色フィルタ層20,2
0a上にスピンコータなどにより例えば600rpm、
4秒の条件で塗布し塗工膜を形成する。続いて、この塗
工膜を露光・現像してパターンを形成した後、240℃
で12分間熱処理することにより、膜厚が1.37μm
のマゼンタ色(M)フィルタ層22,22aが形成され
る。
【0128】続いて、図12(b)に示すように、遮光
層19及び第2の保護層18の上であって、かつG画素
部の透過部Tと第2反射部R2とに対応する部分と、B
画素部Bの透過部Tと第2反射部R2とに対応する部分
とに、それぞれシアン色(C)フィルタ層24,24a
を形成する。
【0129】例えば、以下の方法でシアン色(C)フィ
ルタ層24,24aを形成すればよい。すなわち、ま
ず、染料(ダイワ化成社製:Brilliant Bl
ueFCF)0.42g、固形分32%のポリイミド前
駆体溶液(溶剤:ジメチルアセトアミド)に溶解させた
溶液10.4g、シランカップリング剤(信越化学工業
社製:KBM573)0.08g及び表面改質剤(日本
樹脂社製:MF200)0.08gをメチルセルソルブ
60.0gに溶解させた塗工液を用意する。
【0130】その後、この塗工液を遮光層19、第2の
保護膜18、イエロー色(Y)色フィルタ層20,20
a及びマゼンタ色(M)色フィルタ層22,22a上に
スピンコータなどにより例えば600rpm、4秒の条
件で塗布して塗工膜を形成する。続いて、この塗工膜を
露光・現像してパターンを形成した後、240℃で12
分間熱処理することにより、膜厚が1.25μmのシア
ン色(C)フィルタ層24,24aが形成される。
【0131】これにより、R,G,B画素部ごとに、透
過部Tに所定の色のフィルタ層が積層され、かつ第1及
び第1反射部R1,R2に所定の色のフィルタ層がそれ
ぞれ単層で形成されたカラーフィルタ25が形成され
る。
【0132】なお、各色のフィルタ層を形成する順番
は、上記した例に限定されるものではなく、イエロー
(Y)色フィルタ層20,20a、マゼンタ色(M)フ
ィルタ層22,22a及びシアン色フィルタ層24,2
4aをどのような順番で形成してもよい。また、各色の
画素部において、第1反射部R1及び第2反射部R2に
それぞれ形成されるフィルタ層が上記した例と逆になる
ようにして形成してもよい。例えば、赤色(R)の画素
部においては、第1反射部R1と透過部Tにマゼンタ色
(M)フィルタ層22を形成し、第2反射部R2と透過
部Tにイエロー色フィルタ層20を形成してもよい。
【0133】次いで、図12(c)に示すように、表面
に凹凸を備えたポリイミド膜26を形成する。この工程
は例えば以下に示す方法により行えばよい。すなわち、
まず、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン酸とベン
ゾフェノンテトラカルボン酸ニ無水液とをジメチルアセ
トアミド中で公知の方法で縮合することにより、ポリイ
ミド前駆体溶液(固形分18%)を作成する。
【0134】その後、このポリイミド前駆体溶液300
gを150℃で60分加熱攪拌し、ポリイミド前駆体溶
液の前駆体の一部をイミド化して硬化させることによ
り、部分的にイミド化した(部分的に硬化した)中間体
を含む溶液を作成する。例えば、上記した条件下によ
り、前駆体の45〜50%程度がイミド化して硬化す
る。
【0135】次いで、部分的に硬化した中間体を含む溶
液100重量部、シクロヘキサノン100重量部、及び
上記した前駆体溶液内の前駆体と同一構造のポリイミド
前駆体30重量部の割合で混合して均一な塗布液を作成
する。
【0136】次いで、スピンコート法などにより、カラ
ーフィルタ25の上に上記した塗布液を所定量滴下し、
例えば1000rpmで12秒間回転させ、風乾するこ
とにより塗工膜を形成する。このとき、塗工膜にはポリ
イミド前駆体の一部がイミド化した中間体が、溶剤に対
して溶解性を低くした状態で溶解されており、塗工膜を
風乾することにより、溶剤がかなり残留した状態から中
間体が析出し、塗工膜の表面側においては、中間体の一
部が突出して凹凸が形成された状態となる。
【0137】続いて、この塗工膜を、例えば200℃で
熱処理することにより、塗工膜内の未硬化の部分が完全
にイミド化されて硬化し、図12(c)に示すように、
表面に凹凸が形成されたポリイミド膜26が形成され
る。これにより、カラーフィルタ25のローカル段差が
緩和されて平坦化される次いで、表面側に凹凸が形成さ
れたポリイミド膜26を、30分間、風冷後、ポリイミ
ド膜26の凹凸面上に真空蒸着法などにより、膜厚が例
えば50〜100nmのアルミニウム(Al)膜28を
形成する。続いて、このAl膜28上にR,G,B画素
部の各透過部Tに対応する部分が開口したレジスト膜を
形成し、このレジスト膜をマスクにしてAl膜28をエ
ッチングした後、レジスト膜を除去する。これにより、
R,B,G画素部の各透過部Tに対応するAl膜28の
部分に開口部28aが形成される。
【0138】このようにして、図12(c)に示すよう
に、ポリイミド膜26と透過部Tに対応する部分に開口
部28aを有するAl膜28とにより構成される反射層
27が形成される。
【0139】なお、金属膜の材料として、Alの他に、
チタン(Ti)、銀(Ag)、白金(Pt)、タンタル
(Ta)及びパラジウム(Pd)のいずれか、又はこれ
らを含む合金を使用することができる。
【0140】次いで、同じく図12(c)に示すよう
に、反射層27上に、紫外線硬化樹脂(旭電化社製:K
R−400)に粒径が2〜15μmの範囲のスペーサ粒
子(日本触媒社製:エポスターGP−H)を少量混入分
散させたものをスプレーにより2〜15μmの膜厚の範
囲になるように調整して第1の接着層30を形成する。
このとき、カラーフィルタ25や反射層27の凹凸によ
って形成された段差が第1の接着層30により埋め込ま
れて平坦化される。
【0141】このようにして、ガラス基板20上に、下
から順に、剥離層12、第1の保護膜14、第1の透明
電極16、第2の保護層18、カラーフィルタ25及び
反射層27及び第1の接着層30からなる転写層31が
形成される。
【0142】次に、ガラス基板40上に形成された転写
層31を第1のプラスチックフィルム10上に転写する
方法を説明する。
【0143】まず、図13(a)に示すように、ガラス
基板40の第1の接着層30の面に第1のプラスチック
フィルム10の一方の面を対向させ重ねて配置する。そ
の後、第1のプラスチックフィルム10側から高圧水銀
灯によりUV照射を行うことで、光硬化型樹脂である第
1の接着層30を硬化させることにより、プラスチック
フィルム10と転写層31を有するガラス基板40とを
貼り合わせる。
【0144】なお、高圧水銀灯の代わりにパルスキセノ
ン光源を用いてもよい。このパルスキセノン光源は発光
強度が大きく、少ない照射時間で第1の接着層30を硬
化させることができるので、照射に伴うプラスチックフ
ィルム10の温度上昇を抑えることができる。
【0145】次いで、同じく図13(a)に示すよう
に、ガラス基板40に貼り合わせたプラスチックフィル
ム10の一端を例えば直径200mmのロール42に固
定し、このロール42を回転させながら第1のプラスチ
ックフィルム10を引き剥がす。このとき、ガラス基板
40と剥離層12との界面(図13(a)のC部)から
剥がれ、第1のプラスチックフィルム10上に、下から
順に、第1の接着層30、反射層27、カラーフィルタ
25、第2の保護層18、第1の透明電極16、第1の
保護層14及び剥離層12からなる転写層31が転写さ
れる。
【0146】次いで、酸素プラズマで処理することによ
り、又は、ヒドラジン対エチレンジアミンの比率が1:
1の混合液、若しくはエタノール、水及び苛性カリ(水
酸化カリウム)からなる混合液などのアルカリ混合液に
浸漬させることにより、第1のプラスチックフィルム1
0上の剥離層12を除去する。
【0147】次いで、図13(b)に示すように、第1
の保護層14上に膜厚が例えば100nmの液晶材料を
配向させる配向膜15を形成し、この配向膜40の表面
をラビング処理する。これにより、本実施形態のカラー
フィルタ25を備えた液晶表示装置38の走査電極基材
36が作成される。
【0148】次に、信号電極基材36aを作成する。す
なわち、まず、前述した転写方法と同様な方法を用い
て、第2のプラスチックフィルム10b上に、下から順
に、第2の接着層30a、第2の保護層18a、第2の
透明電極16a及び第1の保護層14aを形成する。そ
の後、第1の保護層14a上に第2の配向膜15aを形
成し、この第2の配向膜15aの表面にラビング処理を
施すことにより、信号電極基材36aが作成される。
【0149】なお、信号電極基材36aに本実施形態の
カラーフィルタ25が形成されている形態とする場合
は、前述した方法と同様な方法により、第2の接着層3
0aと第2の保護膜の間にカラーフィルタ25が形成さ
れるようにすればよい。
【0150】次いで、走査電極基材36の所定領域に、
液晶材料を封じ込めるためのシール剤をディスペンサ装
置やスクリーン印刷法により塗布してシール層39を形
成する。続いて、走査電極基材42a上に、粒径が5μ
m程度の接着性スペーサを塗布する。
【0151】次いで、図1に示すように、走査電極基材
36のシール層44が形成された面と信号電極基材36
aの第2の配向膜15aが形成された面とを、第1の透
明電極16と第2の透明電極16aとが略直交するよう
にして位置合わせして配置し、加熱する。このとき、2
つの電極基材36,36a間には接着性スペーサがある
ので、一定の間隔が保たれる。
【0152】なお、信号電極基材36aの所定領域にシ
ール層を形成し、続いて、接着性スペーサを塗布し、そ
の後、走査電極基材36と信号電極基材36aとを同様
に貼着してもよい。
【0153】次いで、貼着された走査電極基材36と信
号電極基材36aとの所定部を切断することにより、複
数の液晶表示装置用部材を得る。
【0154】次いで、同じく図1に示すように、走査電
極基材36と信号電極基材36aとの間に、予め、開け
ておいたシール層の液晶注入口から液晶材料を注入した
後、封止剤で液晶注入口を密閉して液晶層25を形成す
る。
【0155】続いて、同じく図1に示すように、第1の
プラスチックフィルム10の液晶層35側と反対側の面
に位相差フィルム32を貼着し、更に、位相差フィルム
32の上に偏光フルム34を貼着する。また、同様に、
第2のプラスチックフィルム10aの液晶層35側と反
対側の面に,位相差フィルム32a及び偏光フルムaを
貼着する。
【0156】これにより、図1に示すような、本実施形
態のカラーフィルタ25を備えた半透過型の液晶表示装
置38が完成する。
【0157】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカラーフ
ィルタの一つの画素部の透過部には、補色(Y,M,
C)のうちの2色の組み合わせのフィルタが積層され、
バックライト部からの光が積層フィルタを透過すると、
2つの色が減色混合により、3原色(赤色(R),緑色
(G),青色(B))のうちの一色となる。また、反射
部には、透過部と同一色の2色の組み合わせのフィルタ
層がそれぞれ単層で形成され、外光の反射光が2色のフ
ィルタ層をそれぞれ透過して2つの色の光を放出し、こ
の2つの色が加色混合されて、透過部の光と略同一色と
なるものである。
【0158】このようにすることにより、カラーフィル
タ一つの画素部において、透過部ではバックライト部か
らの光が透過して色純度が高く、明るい色が得られると
同時に、反射部においても、外光の反射光が薄膜の2つ
の色の単層フィルタ層をそれぞれ透過し、この2つの色
が加色混合されて、極めて明るい色が得られるようにな
る。しかも、反射部に形成された2つの色の単層フィル
タ層の面積比を適宜変えることにより、色調を容易に変
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施形態のカラーフィルタを備
えた半透過型の液晶表示装置を示す部分断面図である。
【図2】図2は図1のカラーフィルタの赤色(R)画素
部を拡大した部分断面図である。
【図3】図3(a)及び(b)は図2をA方向から透視
した部分縮小平面図である。
【図4】図4(a)及び(b)は図2のカラーフィルタ
の赤色(R)画素部の変形例を示す部分断面図である。
【図5】図5は図1のカラーフィルタの緑色(G)画素
部を拡大した部分断面図である。
【図6】図6は図1のカラーフィルタの青色(B)画素
部を拡大した部分断面図である。
【図7】図7は本実施形態のカラーフィルタに係るイエ
ロー色(Y)フィルタ層、マゼンタ色(M)フィルタ層
及びシアン色(C)フィルタ層の分光透過率を示すもの
である。
【図8】図8はY・M積層フィルタ、Y・C積層フィル
タ及びM・C積層フィルタの分光透過率を示すものであ
る。
【図9】図9は本実施形態のカラーフィルタの透過部及
び反射部から放出される光の色の色度座標をそれぞれ示
すものである。
【図10】図10は本実施形態のカラーフィルタの各画
素部の第1及び第2反射部にそれぞれ形成される2色の
フィルタ層(YとM、YとC又はMとC)の面積比を変
化させた場合のR、G、Bの色度座標を示すものであ
る。
【図11】図11は本発明の実施形態のカラーフィルタ
を備えた液晶表示装置の製造方法を示す部分断面図(そ
の1)である。
【図12】図12は本発明の実施形態のカラーフィルタ
を備えた液晶表示装置の製造方法を示す部分断面図(そ
の2)である。
【図13】図13は本発明の実施形態のカラーフィルタ
を備えた液晶表示装置の製造方法を示す部分断面図(そ
の3)である
【符号の説明】
10・・・第1のプラスチックフィルム、10a・・・
第2のプラスチックフィルム、12・・・剥離層、14
・・・第1の保護層、14a・・・第3の保護層、15
・・・第1の配向膜、15a・・・第2の配向膜、16
・・・第1の透明電極、16a・・・第2の透明電極、
18・・・第2の保護層、18a・・・第4の保護層、
19・・・遮光層、20,20a・・・イエロー色
(Y)フィルタ層、21・・・Y・M積層フィルタ、2
2,22a・・・マゼンタ色(M)フィルタ層、23・
・・Y・C積層フィルタ、24,24a・・・シアン色
(C)フィルタ層、25・・・カラーフィルタ、26・
・・ポリイミド膜、27・・・反射層、28・・・Al
膜、29・・・M・C積層フィルタ、30・・・第1の
接着層、30a・・・第2の接着層、32・・・第1の
位相差フィルム、32a・・・第2の位相差フィルム、
31・・・転写層、34・・・第1の偏光フィルム、3
4a・・・第2の偏光フィルム、36・・・走査電極基
材、36a・・・信号電極基材、37・・・バックライ
ト部、38・・・半透過型の液晶表示装置、40・・・
ガラス基板、41・・・光源、43・・・導光管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/00 336 G09F 9/00 336J 9/30 349 9/30 349B 9/35 9/35 (72)発明者 古川 忠宏 東京都文京区小石川4丁目14番12号 共同 印刷株式会社内 Fターム(参考) 2H048 BA11 BA45 BA47 BB02 BB03 BB08 BB44 2H091 FA02X FA16Y FD06 GA03 LA15 2H092 KA18 KB04 PA01 PA08 PA12 5C094 AA08 AA10 BA43 CA24 ED03 5G435 AA03 AA04 BB12 BB15 CC12 EE23 EE27

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素毎に、バックライト部からの光が透
    過する透過部と外光の反射光が透過する反射部とを備え
    たカラーフィルタであって、 前記透過部が、イエロー色(Y)、マゼンタ色(M)及
    びシアン色(C)の群から選択される2つの色の組み合
    わせのフィルタ層が積層された構造を有し、 前記反射部が、前記2つの色と同一の色の組み合わせの
    フィルタ層がそれぞれ単層で形成された構造を有するこ
    とを特徴とするカラーフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記反射部は、前記透過部を挟む第1反
    射部と第2反射部とにより構成され、前記透過部に積層
    された2つの色の組み合わせのフィルタ層のうち、一方
    の色のフィルタ層が前記第1反射部に延在し、かつ他方
    の色のフィルタ層が前記第2反射部に延在する構造を有
    することを特徴とする請求項1に記載のカラーフィル
    タ。
  3. 【請求項3】 前記反射部において、前記2つの色の組
    み合わせのフィルタ層のうち、少なくとも一方の色のフ
    ィルタ層の一部が形成されていない白抜き部を有するこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のカラーフィル
    タ。
  4. 【請求項4】 前記反射部において、前記2つの色の組
    み合わせのフィルタ層が積層された構造を更に含むこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載のカラーフィルタ。
  5. 【請求項5】 前記イエロー色(C)、マゼンタ色
    (M)及びシアン色(Y)、の群から選択される2つの
    色の組み合わせが、赤色(R)画素部では、イエロー色
    (Y)とマゼンタ色(M)との組み合わせであって、緑
    色(G)画素部では、イエロー色(Y)とシアン色
    (C)との組み合わせであり、青色(B)画素部では、
    シアン色(C)とマゼンタ色(M)との組み合わせであ
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記
    載のカラーフィルタ。
  6. 【請求項6】 前記赤色(R)画素部の反射部では、前
    記イエロー色(Y)のフィルタ層の面積が、前記マゼン
    タ色(M)のフィルタ層の面積より小さく、かつ前記緑
    色(G)画素部の反射部では、前記イエロー色(Y)の
    フィルタ層と前記シアン色(C)のフィルタ層との面積
    が略同一であり、かつ前記青色(B)画素部の反射部で
    は、前記シアン色(C)のフィルタ層の面積が、前記マ
    ゼンタ色(M)のフィルタ層の面積より大きくなるよう
    にしたことを特徴とする請求項5に記載のカラーフィル
    タ。
  7. 【請求項7】 前記赤色(R)画素部の反射部では、前
    記イエロー色(Y)のフィルタ層と前記マゼンタ色
    (M)のフィルタ層との面積比(Y:M)が、1:2程
    度であって、前記青色(B)画素部の反射部では、前記
    シアン色(C)のフィルタ層と前記マゼンタ色(M)の
    フィルタ層との面積比(C:M)が、3:1程度になる
    ようにしたことを特徴とする請求項6に記載のカラーフ
    ィルタ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の
    カラーフィルタを備えた液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の
    カラーフィルタと、前記カラーフィルタの上方に形成さ
    れた第1の透明電極とを備えた第1の電極基材と、 前記第1の電極基材の前記第1の透明電極側の面に所定
    間隔をもって貼り合わされて配置され、前記第1の電極
    基材側に第2の透明電極を備えた第2の電極基材と、 前記第1の電極基材及び前記第2の電極基材の間に挟持
    された液晶層とを有することを特徴とする液晶表示装
    置。
  10. 【請求項10】 前記第1の電極基材が、 前記カラーフィルタの下に、前記透過部に対応する部分
    が開口された金属膜を含む反射層を備えたことを特徴と
    する請求項9に記載の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の電極基材が、 前記第2の透明電極の下に、前記透過部に対応する部分
    が開口された金属膜を含む反射層を備えたことを特徴と
    する請求項9に記載の液晶表示装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の電極基材及び第2の電極基
    材の少なくともいずれか一方が、プラスチックフィルム
    上に、接着層を介して、前記反射層、前記カラーフィル
    タ及び前記透明電極うちの少なくとも1つが転写により
    形成されたものであることを特徴とする請求項9〜11
    のいずれか一項に記載の液晶表示装置。
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JP2006227341A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Seiko Epson Corp 液晶装置、液晶装置の製造方法及び電子機器
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