JP2000234687A - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP2000234687A
JP2000234687A JP11038420A JP3842099A JP2000234687A JP 2000234687 A JP2000234687 A JP 2000234687A JP 11038420 A JP11038420 A JP 11038420A JP 3842099 A JP3842099 A JP 3842099A JP 2000234687 A JP2000234687 A JP 2000234687A
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poppet valve
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Tetsuo Takano
哲郎 高野
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Yokohama Hydex Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結合及び分離に際し、加圧源を停止する必要
がなく、流体の加圧中にも着脱が容易にでき、流体の漏
洩なしに着脱を簡易迅速にできる管継手を提供する。 【解決手段】 雌本体13からなる雌継手12と、雄本
体27からなる雄継手30からなり、分離状態では雌継
手12と雄継手30にそれぞれ内設した各流体流路3
1、32が閉鎖されており、結合及び分離途中のそれぞ
れの当接状態ではそれぞれの部材間に介設した2つのシ
ールリング22、24がシーリング状態になっており、
さらに両継手の結合時には各流体流路31、32が連通
していること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雌継手と雄継手の
分離時には、各雌本体及び雄本体内の各弁体によりそれ
ぞれの流体流路を自動的に閉鎖して流体の漏洩を防ぎ、
加圧中に着脱が可能な主として高圧油圧回路等の用途に
適用する管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の管継手としては、例えば図4に示
すごとく雌本体51内に止め輪52で固定したガイド5
3と、それに摺動可能なシールリング54付のポペット
弁55からなる雌継手40と、雄本体65内に止め輪6
4で固定したガイド63と、それに摺動可能なシールリ
ング59付のポペット弁56からなる雄継手41とをシ
ールリング58を介してシーリング状態として結合し、
ボール61と操作ばね60付の操作環57で固着するボ
ールロック式のものが使われており、一方その分離時に
は、それぞれのばね67と66のばね力で各ポペット弁
55と56を雌本体51と雄本体65の内周端部に圧着
して流体流路を閉鎖するようになっている。
【0003】上記のごとき高圧流体用の簡易着脱式管継
手においては、その結合状態において流体の圧力によっ
てその結合部に大きな分離力がかかり、特に、一般に使
用されている上記のごときボールロック式のものでは、
ボール61とそのボール受け部に局所的な大きい分離力
がかかり、ボール61の受け部は、この分離力によっ
て、塑性変形を起こし、繰り返しの使用によって破損を
引き起こすという問題がある。また、このような管継手
を油圧配管に使用の場合、加圧源を停止させても配管内
部に圧力が残ることがあり、その状態で管継手を分離操
作することは困難になる。
【0004】上記において分離操作が困難になる原因
は、前記ボールロック部分に圧力に比例した分離力がか
かっているため、操作環57の操作が硬くなるためで、
無理に操作環57を操作すると、ボールロック部分の寿
命を縮める原因となり、そこで圧力低下のための弁装置
を追加し、圧力を低下させてから分離操作を行なう必要
がある。
【0005】次に、上記従来の管継手の結合操作時の問
題点としては、各雌継手40と雄継手41をそれぞれ分
離状態で加圧した場合や、前記のごとく配管内に流体圧
力がかかった状態で無理に分離した後の再結合時等の場
合に、管継手の内部に圧力が残り、管継手の結合が困難
になることである。
【0006】この困難の原因としては、ポペット弁55
と56を閉じる方向の内圧による力が加わっているた
め、結合操作と同時に各ポペット弁55、56を開放す
る構造の管継手では、結合する際にポペット弁55、5
6を後退させることができないためであり、そのため、
この状態で結合するために非常に労力を要したり、圧力
を抜くためにポペット弁55、56をハンマーでたたい
てポペット弁55、56を損傷させたりすることがあ
る。また、上記の内部圧力を低下させるには、流体の油
を抜く必要があり、多量の油を流出させて、作業環境を
悪化させる原因となっている。
【0007】さらに、上記従来の管継手では、ポペット
弁55、56の作動のための各ばね66、67が流体に
さらされており、流体による大流量流動の時に、ばね6
6、67が流体に押されて変形したり、ばね66、67
からの金属イオンの発生等の問題があった。さらに従来
の管継手では、加圧源を停止せずに管継手の雌本体40
と雄本体41との着脱を行うための策が講じられていな
かった。
【0008】そのため、管継手を装着した機械の稼働中
に配管部品を一部交換する際に、加圧源を停止する必要
があり、管継手を含むシステム全体の生産性が低下する
という問題があった。
【0009】以上のごとき問題点を解消するために、自
動閉止管接手に関する実公昭36−4070号の考案が
なされており、この公知の考案においては、図5に示す
ごとく、2つの継手本体71と72との結合時におい
て、流体圧力による分離力が作用せず、各継手本体7
1、72の結合状態をロックする接続用円筒73や止杆
74等からなるロック装置に負荷がかからないため、そ
のロック装置を簡略化できるとされている。
【0010】一方、一般に油圧配管においては、加圧源
を停止させても配管内部に流体圧力が残ることが普通で
あり、若干の圧力が有る状態でも、管継手の結合や分離
操作が可能である必要がある。
【0011】これに対し、上記実公昭36−4070号
の考案においては、図5に示すごとく継手本体71と7
2との結合及び分離装置過程において、横孔75をシー
ルしない状態があり、固定弁77の端面に矢印Sのごと
く内圧力が作用して分離力が発生する。
【0012】そのため、結合過程では、継手本体72に
対する継手本体71の挿入操作ができず、無理に押し込
んだ時は、結合時のシールが完了する前にポペット弁7
6が開くため、矢印Rのごとき流体の漏れが発生する。
また、この管継手の分離過程では、急激に分離して、そ
の安全性に問題があり、ポペット弁76がシールする前
に結合時のシールが無効になるため、流体の漏れが発生
するという問題点があるため、現在殆ど使用されていな
い。
【0013】さらに、従来の管継手では、加圧源を停止
せずに管継手の着脱を行なうための対策が講じられてい
なかったため、機械の稼働中に配管部品の一部を交換す
る際に、加圧源を停止する必要があり、管継手を含むシ
ステム全体の生産性が低下していた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、その結合及
び分離に際し、加圧源を停止する必要がなく、流体の加
圧中にも着脱が容易にでき、かつ流体の漏洩なしに着脱
を簡易迅速に行なうことができて、システムの生産性の
向上をはかりうる管継手を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、雌本体内に固
定弁を固定し、固定弁と雌本体内との間に摺動可能に設
けた筒状弁を有する雌継手と、雄本体内に摺動可能にポ
ペット弁を設けた雄継手とが分離状態では、雌継手及び
雄継手それぞれに内設した各流体流路がそれぞれに閉鎖
され、また雌継手と雄継手とが結合及び分離途中の当接
状態では、上記筒状弁外周と雄本体内周及び固定弁外周
とポペット弁内周にそれぞれ介設した2つのシールリン
グがシーリング状態になり、さらに雌継手と雄継手の押
圧結合時には固定弁とポペット弁が当接して雌継手内の
流体流路が固定弁と筒状弁との間から雄本体とポペット
弁外周との間に設けた雄継手内の流体流路と連通し、し
かも筒状弁とポペット弁の後方が外気に導通するように
し、また本発明の管継手は、上記雄本体内とポペット弁
外周との間に設けた雄継手内の流体流路が、ポペット弁
外周の外径部の一部と雄本体内の内径部の一部とを近づ
けて形成し、雌継手と雄継手との分離時には雄継手内の
流体流路が狭くなり、一方、雌継手と雄継手との結合時
には雄継手内の流体流路が広くなるように形成するよう
にした。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態について説明するが、図1はその一実施形態の管継
手の分離状態の側断面図、図2は上記の結合及び分離過
程の状態の側断面図、そして図3は上記の結合状態の側
断面図であり、以下に上記の管継手の概略の構成につき
説明する。
【0017】まず、この管継手はそれぞれの流体流路3
1及び32を内設した雌継手12及び雄継手30とから
なり、その雌継手12は二つの部材からなる雌本体13
内に固定弁21をナット11により固定し、この固定弁
21と雌本体13との間には、図で左右に雌側ばね33
を介して摺動可能に設けた筒状弁19を有している。ま
た、雄継手30にも二の部材からなる雄本体27内に空
間2内に設けた雄側ばね28を介して摺動可能にポペッ
ト弁25を設けている。
【0018】そこで、図1のごとく雌継手12と雄継手
30との分離状態では、雌継手12に内設した流体流路
31は、筒状弁19の右側の先端部4と固定弁21に設
けられたシールリング20とが接当することで閉鎖され
ており、また雄継手30に内設した流体流路32は、雄
本体27の内部側面とポペット弁25に設けられたシー
ルリング23とが接当する。
【0019】次に、図2に示すごとく雌継手12と雄継
手30とが結合及び分離途中の単なる当接状態では、上
記の筒状弁19の外周と、雄本体27の内周に設けられ
たシールリング22及び固定弁21の外周とポペット弁
25の内周に設けられたシールリング24がそれぞれシ
ーリング状態が完了した状態になっている。
【0020】さらに、図3に示すごとく雌継手12と雄
継手30とを押圧した結合完了状態では、固定弁21と
の先端部5とポペット弁25とはそれぞれ対向した端面
で当接して、雌継手12内の流体流路31が、固定弁2
1と筒状弁19との間から雄本体27内とポペット弁2
5外周との間に設けた雄継手30内の流体流路32と連
通するようになっているが、その際、筒状弁19の後方
は空間1を介して筒状弁19の最大外径部と雌本体13
の隙間経由、そしてポペット弁25の後方は空間2を介
して連通孔8及び9経由それぞれ外気に導通するように
なっている。
【0021】なお、図1に示す雌本体13内の3で示す
連通孔は、流体流路31の一部をなし、また雄本体27
内の26はポペット弁25と雄本体27とのシールリン
グを、そして29は雄本体27を形成する両部材間のシ
ールリングを示している。
【0022】また、上記雌継手12と雄継手30との結
合状態においては、従来の管継手と同様に、図1にボー
ル17、止め輪18、操作ばね15を内設した操作環1
4からなるボールロック式が採用されている。
【0023】さらに、上記本発明の実施形態において
は、雄本体27内とポペット弁25外周との間に設けた
雄継手30内の流体流路32が、ポペット弁25外周の
外径部7の一部と雄本体27内の内径部6の一部とを近
づけて形成することにより、雌継手12と雄継手30と
の分離時には雄継手30内の流体流路32が狭くなった
り、一方、雌継手12と雄継手30との結合時にはその
流体流路32が広くなり、流体の流れが大きな連通孔1
0に円滑に流れるようにしている。
【0024】分離時には、ポペット弁25の外周と雄本
体27の内径の流体流路が狭くなっており、図2の状態
から、わずかに押し込まれ、弁が開き始めるときでも、
ポペット弁25の外周と雄本体27の内径の流体流路が
狭い状態になっているため、急激な流体の流れを抑制す
ることが出来る。これによって、シールリング20と2
3の急激な流体の流れによる損傷を防止し、繰り返しの
加圧中着脱での寿命が向上する。
【0025】次に、上記の実施形態の管継手の細部につ
いて説明すると、ポペット弁25の先端と、雄本体27
の間のシールリング23の径とポペット弁25と雄本体
27の流体流路32と外気に連通した空間2を遮断する
シールリング26の径の大小によって、分離時の圧力に
よってポペット弁25が受ける力が変化する。即ち、シ
ールリング23とシールリング26の径が同じ時、ポペ
ット弁25に圧力による後退を阻止する方向の力を全く
発生させることがなく、シールリング23の径よりシー
ルリング26の径が小さい時、ポペット弁25に圧力に
よる後退を阻止する方向の力がシール径の差に応じて発
生するが、この場合はシールリング23を押し付ける荷
重が大きくなり、シーリングをより確実に行なうことが
できる。
【0026】また、シールリング23の径より、シール
リング26の径が大きい時、ポペット弁25に後退方向
の力がシール径の差に応じて発生するが、この場合は、
管継手を分離時に異常な圧力が発生した際に圧力を逃が
したい場合にリリーフ弁のような機能として使用でき
る。
【0027】次に、シールリング24とシールリング2
6の径の大小によって結合時及び結合、分離過程でポペ
ット弁25が受ける力が変化する。すなわち、シールリ
ング24とシールリング26の径が同じとき、ポペット
弁25は圧力により前進、後退方向の力を受けない。こ
の場合は、ポペット弁25が結合及び分離過程において
常に固定弁21の先端面と密着した状態を維持するた
め、挿入代を短くコンパクトに設計できる。
【0028】また、シールリング24よりシールリング
26の径が大きいとき、ポペット弁25は圧力により後
退方向の力が発生する。この場合は、ポペット弁25が
結合及び分離過程において固定弁21の先端面から離
れ、固定弁21の先端部5の長さを十分に取らないとシ
ールリング24が固定弁21の先端円柱部から逸脱す
る。
【0029】シールリング24が固定弁21の先端円柱
部から逸脱すると、加圧された流体が、大気と連通した
雄本体27内部の空間に急激に流れ、シールリング24
を溝から脱落または損傷させる。従って、固定弁21の
先端円柱部の長さを、ポペット弁25が最大限後退して
もシールリング24から外れないだけの長さに設定する
必要がある。
【0030】以上の点を加味し、シールリング24、シ
ールリング23、シールリング26の径を使用圧力、管
継手のサイズ等の条件から適切に設定することによって
求める特性を得ることが出来る。
【0031】次にシールリング20の径とシールリング
16の径の大小によって分離時に圧力により筒状弁19
が受ける力が変化する。即ち、シールリング20と、シ
ールリング16の径が同じ時、筒状弁19に圧力による
後退を阻止する方向の力を全く発生させない。
【0032】シールリング20の径より、シールリング
16の径が大きいとき、筒状弁19に圧力による後退を
阻止する方向の力がシール径の差に応じて発生するが、
この場合は、シールリング20を押し付ける荷重が大き
くなり、シールをより確実に行なうことが出来る。
【0033】また、シールリング20の径より、シール
リング16の径が小さいとき、筒状弁19に後退方向の
力がシール径の差に応じて発生するが、この場合は、管
継手を分離時に異常な圧力が発生した際に圧力を逃がし
たい場合にリリーフ弁のような機能として使用できる。
【0034】さらに、シールリング22とシールリング
16の径の大小によって結合時及び結合、分離過程で筒
状弁19が受ける力が変化する。即ち、シールリング2
2とシールリング16の径が同じとき、筒状弁19は圧
力により前進、後退方向の力を受けない。この場合は、
筒状弁19は結合及び分離過程において常に雄本体27
の先端面と密着した状態を維持するため、挿入代を短く
コンパクトに設計できる。
【0035】シールリング22よりシールリング16の
径が小さいとき、筒状弁19は圧力により後退方向の力
が発生する。この場合は、筒状弁19が結合及び分離過
程において雄本体27の先端面から離れ、筒状弁19の
先端円筒部長さを十分に取らないとシールリング22が
筒状弁19の先端円筒部から逸脱する。
【0036】シールリング22が筒状弁19の先端円筒
部から逸脱すると、加圧された流体が、大気と連通した
雌本体内部の空間に急激に流れ、シールリング22を溝
から脱落または損傷させる。従って、筒状弁19の先端
円筒部の長さを、筒状弁19が最大限後退してもシール
リング22から外れないだけの長さに設定する必要があ
る。
【0037】以上の点を加味し、シールリング16、シ
ールリング20、シールリング22の径を使用圧力、管
継手のサイズ等の条件から適切に設定することによって
求める特性を得ることが出来る。
【0038】次に、前記本発明の実施形態における管継
手における結合状態、結合過程から分離過程、そして分
離完了までの作用につき順次説明する。まず、結合状態
においては、流体流路31、32を両側からシールする
同一径のシールリング22、24により各々流体導通部
から隔てられた空間1及び空間2は大気圧であるから、
雄継手30及び雌継手12は、結合及び分離方向の圧力
による力を受けることがない。2つの小さい寸法差のシ
ールリング22、24を用いる場合は、シールリング2
2、24の寸法差に応じて圧力による力が発生するが、
この場合は流体通過部の確保が容易になり、コンパクト
に設計できる。
【0039】次に、結合過程では、ポペット弁25と筒
状弁19は、後退する際に流体の容積圧縮が無く、それ
ぞれ後退する側の空間に流体圧が殆ど作用しないからポ
ペット弁25と筒状弁19を後退させ、流路を形成する
のに必要な圧力による力は作用しないか、人力による通
常の操作力の範囲を超えない程度となる。また、流路が
開き始める前に、雄本体27と筒状弁19の間のシール
をシールリング22により完了し、ポペット弁25と固
定弁21の間のシールをシールリング24により完了す
るため、外部への油の流出が無く、流路を両側からシー
ルする同一径のシールリング22、24により各々流体
導通部から隔てられた空間1、2は流体の流入が無く大
気圧を維持するため、流路が開き初めても結合状態と同
じく圧力による分離力が作用しないか、人力による通常
の操作力の範囲を越えることはない。結合操作開始から
結合完了時までの全ての過程で、結合操作を阻害する方
向に作用する圧力による力が、人力による通常の操作力
の範囲を越えないため、加圧中に結合操作が円滑、かつ
安全に行なうことができる。
【0040】さらに分離過程においては、ロック装置を
解除しても圧力による分離力が作用していないから急激
に分離することが無く、各流路が固定弁21と筒状弁1
9及び雄本体27とポペット弁25にてそれぞれ遮断さ
れるまで雄本体27と筒状弁19の間のシール及びポペ
ット弁25と固定弁21の間のシールがシールリング2
2と24で完全にされているため、すべての分離過程に
おいて分離力が作用しないか、急激な分離力とならず、
結合状態及び結合、分離の全ての過程で、圧力をバラン
スさせる状態を保つことができる。
【0041】以上のごとく、結合操作開始から結合完了
時までの全ての過程で、結合操作を阻害する方向に作用
する圧力による力が、作用しないか、もしくは人力によ
る通常の操作力の範囲を越えず、また、分離操作開始か
ら分離操作完了までの全ての過程で、ロック装置を解除
しても急激な分離方向の圧力による力が作用しないか
ら、結合操作及び分離操作を円滑、かつ安全に行なうこ
とができる。
【0042】
【発明の効果】以上に説明した本発明の管継手を油圧回
路等の特に高圧用途に採用すれば、結合状態で圧力に依
る力が管継手を結合あるいは分離させる方向へ作用しな
いから長寿命で、分離状態でポペット弁に結合を阻止す
る方向の圧力による力が作用せず、結合操作開始から結
合完了時までの全ての過程で、結合操作を阻害する方向
に作用する圧力による力が、人力による通常の操作力の
範囲を越えず、分離操作開始から分離操作完了までの全
ての過程で、急激な分離方向の力が作用しないから、加
圧中あるいは残圧下に於いて結合あるいは分離操作が安
全、かつ容易に油を流出させることなく、容易に着脱が
可能で、管継手を使用した装置を管継手の着脱のために
停止する必要が無いから生産性が向上する効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における管継手の分離状態
の側断面図である。
【図2】図1の結合及び分離過程の状態の側断面であ
る。
【図3】図2の結合状態の側断面図である。
【図4】従来の管継手の結合状態の側断面図である。
【図5】図4と異なる従来例である公知の考案の自動閉
止管接手の説明用側断面図である。
【符号の説明】
6 内径部 7 外径部 12 雌継手 13 雌本体 19 筒状体 21 固定弁 22 シールリング 24 シールリング 25 ポペット弁 27 雄本体 30 雄継手 31 流体流路 32 流体流路
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月13日(2000.3.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、雌本体内に固
定弁を固定し、固定弁と雌本体内との間に摺動可能に設
けた筒状弁を有する雌継手と、雄本体内に摺動可能にポ
ペット弁を設けた雄継手とが分離状態では、雌継手及び
雄継手それぞれに内設した各流体流路がそれぞれに閉鎖
され、また雌継手と雄継手とが結合及び分離途中の当接
状態では、上記筒状弁外周と雄本体内周及び固定弁外周
とポペット弁内周にそれぞれ介設した2つのシールリン
グがシーリング状態になり、さらに雌継手と雄継手の押
圧結合時には固定弁とポペット弁が当接して雌継手内の
流体流路が固定弁と筒状弁との間から雄本体とポペット
弁外周との間に設けた雄継手内の流体流路と連通した管
継手からなり、またかかる管継手において筒状弁とポペ
ット弁の後方が外気に導通するようにした管継手、さら
にはかかる管継手において、雄本体内とポペット弁外周
との間に設けた雄継手内の流体流路が、ポペット弁外周
の外径部の一部と雄本体内の内径部の一部とを近づけて
形成し、雌継手と雄継手との分離時には雄継手内の流体
流路が狭くなり、一方、雌継手と雄継手との結合時には
雄継手内の流体流路が広くなるように形成した点にも特
徴を有する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌本体内に固定弁を固設し、固定弁と雌
    本体との間に摺動可能に設けた筒状弁を有する雌継手
    と、雄本体内に摺動可能にポペット弁を設けた雄継手と
    が分離状態では、雌継手及び雄継手それぞれに内設した
    各流体流路がそれぞれに閉鎖され、また雌継手と雄継手
    とが結合及び分離途中の当接状態では、上記筒状弁外周
    と雄本体内周及び固定弁外周とポペット弁内周にそれぞ
    れ介設した2つのシールリングがシーリング状態にな
    り、さらに雌継手と雄継手の押圧結合時には固定弁とポ
    ペット弁が当接して雌継手内の流体流路が固定弁と筒状
    弁との間から雄本体とポペット弁外周との間に設けた雄
    継手内の流体流路と連通し、しかも筒状弁とポペット弁
    の後方が外気に導通するようにした管継手。
  2. 【請求項2】 雄本体内とポペット弁外周との間に設け
    た雄継手内の流体流路が、ポペット弁外周の外径部の一
    部と雄本体内の内径部の一部とを近づけて形成し、雌継
    手と雄継手との分離時には雄継手内の流体流路が狭くな
    り、一方、雌継手と雄継手との結合時には雄継手内の流
    体流路が広くなるように形成した請求項1記載の管継
    手。
JP03842099A 1999-02-17 1999-02-17 管継手 Expired - Fee Related JP4438117B2 (ja)

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