JP2604995B2 - 加圧流体用高速連結装置 - Google Patents

加圧流体用高速連結装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、加圧流体を搬送するホ
ースを連結するための高速連結装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来技術では、雄型結合部と、該雄型結
合部を挿入する雌型結合部から成る高速連結装置が知ら
れている。
【０００３】連結されるホース中では時には１００バー
ルにも達する高圧の故に、過去においては高速連結装置
の連結作業中に装置内の環状封止部が高圧の圧媒液に直
接接触してしまうことが度々あった。そしてその結果と
して、特に雄型結合部中のＯリングが非常に激しいオイ
ル流と直接接触し、それにより封止部が痛められたり劣
化したりするので連結後にオイル漏れ等が発生すること
があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、従来技術の欠点を解決することであり、結合部内に
高圧の液体を包含している場合でも装着取り外しが安全
に行える新しいタイプの高速連結装置と、該装置内に配
置されている封止部に好ましくない損傷を与えることを
確実に避け得ると共にそれにより液体の漏れ等を防ぐ手
段を供給することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記し
た目的は、液体の吸入口と排出口を有し、またその内部
に、バネ手段の作用に抗して作動し得る中空部と協働し
て動作する固定遮断ボルトを有する雌型結合部と、加圧
流体が流通するための挿通口と内部封止手段を有する円
筒状突起と係合し、また前記雌型結合部内に挿入され得
る雄型結合部とを有し、該雄型結合部内には、部分的に
固定されている支持部により支持されているバネが付勢
されている閉鎖壁をその前端に有する摺動可能な中空部
が配置され、該中空部は前記円筒状突起の内部表面上に
形成される環状段部をその定位置で押圧する外部周辺カ
ラーを有し、該中空部はさらに、中間Ｏリングと共に、
ばね手段が前記円筒状突起の内周面上の遮断壁を押圧し
ている封止面を有する遮断体を支持しまた摺動させるこ
とを可能にし、また該遮断体が開孔を有し、それにより
前記封止面が加圧流体を流通させることを特徴とする構
造を有する高速連結装置を使用することにより達成され
る。
【０００６】本願による高速連結装置によれば、雄型結
合部の突起部を雌型結合部中に挿入することが可能とな
るが、この連結は非常に楽に行われ、また装着あるいは
取り外しの過程において雄型結合部中のＯリングが加圧
液に接触することがなくなり、又該加圧流体は唯一封止
部が完璧に遮断された時のみ流れるようになる。
【０００７】
【実施例】本発明に従って設計された装置を、添付図面
に示す単なる例として挙げた一実施例の形態で以下に詳
細に説明する。図１〜４で明確に示されているように、
全体に参照番号１を附した高速連結装置は、雌型結合部
２と雄型結合部３から成る。
【０００８】該雌型結合部２は、加圧流体が流通するた
めの軸孔４を従来通りの方法で有している。また、これ
も公知の方法により該軸孔４内の固定位置にバネ８の作
用に抗して作動し得る中空遮断体７と、また該中空体７
の外周面上に形成された段部を押圧しているバネ１０に
より付勢されている環状袖９とに協働して動作する、遮
断座６を有するボルト５が備えられている。
【０００９】雄型結合部３は加圧流体が流通するための
軸孔４を有している。そして該軸孔４中には液体流通用
の開孔１２を備えた局部的に固定された支持部１１が配
置されているが、螺旋形のネジ１３が該支持部１１を押
圧し、中空部１５の閉鎖壁１４に作用している。また該
中空部１５の外周面上には環状突起１６が形成され、こ
れにより該中空部はボルト４０の内部から突出している
段部１７を押圧している。そして該ボルト体４０の内部
においては、その先端に封止手段１７がＯリングの形で
備わっている。さらにまた、環状遮断肩を形成する段部
１８が該ボルト体内部に形成されている。そしてこの環
状遮断段部１８に対しては弁体２０の一部を形成してい
る環状遮断面１９が押圧されており、該弁体２０は例え
ばカップ型をしており、前記支持部１１を押圧するバネ
２１により付勢されている。
【００１０】遮断面１９と該バネ２１により付勢されて
いるカップ体２０の間には流体を流通させる放射状の開
孔２２が位置している。
【００１１】さらに、ネジ１３に付勢されている中空ボ
ルト１５は静止状態の雄型結合部３内で押圧され、それ
により該突出カラー１６は段部１７により係止されてい
るので封止リング１７はこの位置でカバーされ保護され
ている。また同時にバネ２１はカップ型弁体２０に作用
し、その遮断面１９をボルト体４０の遮断肩１８に押圧
している。
【００１２】従って、このカップ型弁体２０と中空部１
５の間に位置する封止リング３０の働きにより加圧流体
の流通は不可能になった。
【００１３】雄型結合部３のボルト体４０を雌型結合部
２の軸孔４内に図２に示されるように挿入することで中
空部１５の壁１４がボルト５に押圧され、ボルト体４０
は雌型結合部２の軸孔４内に進入し、そうすることによ
って袖９を圧縮されたバネ１０の作用に抗して変位させ
る。
【００１４】封止リング１７は中空部７によりカバーさ
れ保護されており、液体は軸孔４にはまだ流れない。
【００１５】ボルト４０が雌型結合部２の孔４内に挿入
され続けると、バネ１０は中空体７の変位を引き起こし
てボルト５の遮断座６を解除する。
【００１６】図３に見られるように、この状態におい
て、環状遮断面１９はまだ雄型結合部３の中空ボルト４
０の内部に形成されている遮断肩１８を押圧している。
【００１７】該雄型結合部３をさらに雌型結合部２の孔
４内に挿入し続けると、バネ２１の作用に抗してカップ
体２０の軸方向の変位を引き起こし、ついに遮断肩１８
から環状遮断面１９が離れるが、まさにその時のみ加圧
流体は流通路４内で、つまり結合部２から３、あるいは
その逆に流通することが可能になるのである。
【００１８】さて、連結装置１内で流体を自由に流通さ
せる構成部分を再度図５のように拡大して示したが、こ
こに見られるように、カップ型弁体２０はバネ２１の作
用に逆抗して環状突起１６により押し戻され、その結果
弁体２０の環状遮断面１９が遮断肩１８より外れ、よっ
て結合部２と３が一体化された時のみ加圧流体が障害な
く弁体２０の放射状開孔２２を介して流通されるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の高速連結装置を構成する２つの構成要
素の組み立て前の状態を示す図である。
【図２】高速連結装置の２つの構成要素の第１組立段階
を示す図である。
【図３】高速連結装置の該２つの構成要素の組立がさら
に進んだ状態を示す図である。
【図４】高速連結装置の該２つの構成要素の組立がさら
に進んで今や完璧に組立てられ、その中を加圧流体が流
通している状態を示す図である。
【図５】雄型結合部内に位置する遮断手段の詳細を拡大
して示した図である。
【符号の説明】
１ 高速連結装置 ２ 雌型結合部 ３ 雄型結合部 ５ ボルト ７、９ 中空部 ８、１０ バネ手段 １１ 支持部 １３、２１ バネ手段 １５ 中空部 １６ 外部周辺カラー １８ 遮断壁 １９ 封止面 ２０ 遮断体

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 流体の吸入口と排出口（４）を有し、ま
    たその内部に、バネ手段（８、１０）の作用に抗して作
    動し得る中空部（７、９）と協働して動作する固定遮断
    ボルト（５）を有する雌型結合部（２）と、加圧流体が
    流通するための挿通口（４）と内部封止手段（１７）を
    有する円筒状突起（４０）と係合し、また前記雌型結合
    部（２）内に挿入され得る雄型結合部（３）とを有し、 該雄型結合部（３）内には、部分的に固定されている支
    持部（１１）により支持されているバネ（１３）が押圧
    されている閉鎖壁（１４）をその前端に有する摺動可能
    な中空部（１５）が配置され、該中空部（１５）は前記
    円筒状突起（４０）の内部表面上に形成された環状段部
    （１７）をその定位置で押圧する外部周辺カラー（１
    ６）を有し、該中空部（１５）はさらに、中間Ｏリング
    （３０）と共に、バネ手段（２１）が前記円筒状突起
    （４０）の内周面上の遮断壁（１８）を押圧している封
    止面（１９）を有する遮断体（２０）を支持しまた摺動
    させることを可能にし、また該遮断体（２０）が開孔
    （２２）を有し、それにより前記封止面（１９）が加圧
    流体を流通させる、ことを特徴とする加圧流体用高速連
    結装置（１）。
  2. 【請求項２】 前記支持部（１１）は前記雄型結合部
    （３）の挿通口（４）内の部分的に固定された位置に配
    置され、また流体を流通させる開孔（１２）も有するこ
    とを特徴とする前記請求項１に記載の加圧流体用高速連
    結装置。
  3. 【請求項３】 前記遮断体（２０）は前記中空部（１
    ５）に面した側にＯリング（３０）を有することを特徴
    とする前記請求項１に記載の加圧流体用高速連結装置。
JP13497495A 1994-06-10 1995-06-01 加圧流体用高速連結装置 Expired - Lifetime JP2604995B2 (ja)

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