JP2000234064A - 弾性硬化性樹脂組成物 - Google Patents

弾性硬化性樹脂組成物

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JP2000234064A
JP2000234064A JP11036635A JP3663599A JP2000234064A JP 2000234064 A JP2000234064 A JP 2000234064A JP 11036635 A JP11036635 A JP 11036635A JP 3663599 A JP3663599 A JP 3663599A JP 2000234064 A JP2000234064 A JP 2000234064A
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meth
polymerizable
silyl group
acrylic monomer
hydrolyzable silyl
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JP11036635A
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Tatsuro Umeki
達郎 梅木
Hidemi Doi
秀美 土肥
Yoshihiro Tange
善弘 丹下
Hideaki Matsuda
▲ひで▼明 松田
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Okura Industrial Co Ltd
Original Assignee
Okura Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】室温下で短時間に硬化するという優れた作業性
を有し、更に、該組成物の硬化挙動が安定しており、高
いゴム弾性と強靭性を兼ね備えた硬化物を安定して与え
る弾性硬化性樹脂組成物を提供すること。 【解決手段】(A)加水分解性シリル基含有ポリマー、
(B)重合性(メタ)アクリルモノマー、(C)(A)
加水分解性シリル基含有ポリマーを硬化せしめるシラノ
ール縮合触媒、(D)(B)重合性(メタ)アクリルモ
ノマーを硬化せしめるラジカル重合触媒系、からなる弾
性樹脂組成物において、(A)加水分解性シリル基含有
ポリマーの重縮合反応による硬化が、(B)重合性(メ
タ)アクリルモノマーの重合反応による硬化と同じか、
または速くなるように調整されていることを特徴とする
弾性硬化性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は得られる硬化物が高
いゴム弾性と強靭性を兼備しており、接着剤、コーティ
ング剤およびシーリング剤等として好適に利用できる弾
性硬化性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来技術】従来から室温下で容易に硬化して強靭な硬
化物を与える硬化性樹脂組成物は、注型用、接着用ある
いはコーティング用に広く利用されている。その代表的
なものとしてエポキシ系およびアクリル系の二液型硬化
性樹脂組成物がある。このうち、アクリル系の二液型硬
化性樹脂組成物はエポキシ系二液型硬化性樹脂組成物と
比べて配合比の多少のずれによる硬化物の性能のばらつ
きが少ないため、二液を正確に計量混合するという手間
が省けることと、室温下で短時間に硬化するという利点
を有している。しかしながら、エポキシ系二液型硬化性
樹脂組成物と同様に、一般的にその硬化物は硬く柔軟性
に劣っており、しかも耐衝撃性に問題があるという欠点
を有していた。この欠点を改良するためにゴム等のエラ
ストマーを溶解させたり、重合性(メタ)アクリルモノ
マーとしてポリオキシアルキレングリコールのモノ(メ
タ)アクリレートやアルコキシポリオキシアルキレング
リコールのモノ(メタ)アクリレートのように分子中に
長鎖のエーテル基を含有する化合物を用いる工夫がなさ
れているが必ずしも十分とは言えなかった。
【0003】また、近年、エポキシ系樹脂と加水分解性
シリル基含有ポリマーを組み合わせた弾性硬化性樹脂組
成物が提案されている(特開昭58−47054号公
報、同61−247723号公報、同61−26872
0号公報)。これらの弾性硬化性樹脂組成物は、その硬
化物が弾性を有するという特徴を活かして接着剤、シー
リング剤、コーティング剤等に応用されている。しかし
ながら、この弾性硬化性樹脂組成物は、その構成要素で
あるエポキシ系樹脂の硬化反応が遅く、該組成物が完全
に硬化するには長い時間を要していた。
【0004】また、近年アクリル系モノマーと加水分解
性シリル基含有ポリマーを組み合わせた新しいタイプの
弾性硬化性樹脂組成物が提案されている(特開平5−3
31447号公報、同6−57173号公報、同6−2
06942号公報、同7−135700号公報、同7−
224251号公報、同7−228843号公報、同8
−283588号公報、同8−283589号公報)。
これらの弾性硬化性樹脂組成物には、それぞれの重合触
媒としてラジカル重合開始剤とイオン的重縮合触媒が配
合されており、アクリル系二液型硬化性組成物の優れた
作業性を有するとともに、その硬化物は加水分解性シリ
ル基含有ポリマーの分子構造に帰因する弾性を備えてい
る旨の記載がある。この組成物の硬化速度は上記したエ
ポキシ系樹脂と加水分解性シリル基含有ポリマーを組み
合わせた弾性硬化性樹脂組成物に比較すると改善されて
いる。しかしながら、本発明者らは特に重合性(メタ)
アクリルモノマーの重合速度が加水分解性シリル基含有
ポリマーの重縮合速度よりも速い弾性硬化性樹脂組成物
は硬化物が硬い樹脂状になり易く、該弾性硬化性樹脂組
成物の特徴である弾性が発現されにくいという問題を見
出した。また、該硬化物は用いるアクリル系モノマーか
ら得られるポリマーの硬さによって物性が大きく左右さ
れ、良好な弾性をしめすものの機械的強度が劣ったり、
機械的強度は良好であるが弾性に乏しい等、弾性と機械
的強度の両者を満足するものが得られ難いという問題を
見出した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は室温下で短時
間に硬化するという優れた作業性を有し、更に、該組成
物の硬化挙動が安定しており、高いゴム弾性と強靭性を
兼ね備えた硬化物を安定して与える弾性硬化性樹脂組成
物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は加水分解性
シリル基含有ポリマー、および、重合性(メタ)アクリ
ルモノマーの硬化特性を詳細に検討した。この結果、加
水分解性シリル基含有ポリマー、および、重合性(メ
タ)アクリルモノマー各々の硬化速度を制御することに
より上記課題が解決できることを見いだし本発明に至っ
た。即ち、本発明によれば、(A)加水分解性シリル基
含有ポリマー、(B)重合性(メタ)アクリルモノマ
ー、(C)(A)加水分解性シリル基含有ポリマーを硬
化せしめるシラノール縮合触媒、(D)(B)重合性
(メタ)アクリルモノマーを硬化せしめるラジカル重合
触媒系、からなる弾性樹脂組成物において、(A)加水
分解性シリル基含有ポリマーの重縮合反応による硬化
が、(B)重合性(メタ)アクリルモノマーの重合反応
による硬化と同じか、または速くなるように調整されて
いることを特徴とする弾性硬化性樹脂組成物が提供され
る。
【0007】また、より好ましくは、(A)加水分解性
シリル基含有ポリマーと相溶しない(B)重合性(メ
タ)アクリルモノマーが少なくとも1種以上含まれるこ
とを特徴とする上記の弾性樹脂硬化性樹脂組成物が提供
される。
【0008】さらに、(A)加水分解性シリル基含有ポ
リマーと(C)シラノール縮合触媒が、また、(B)重
合性(メタ)アクリルモノマーと(D)重合性(メタ)
アクリルモノマーを硬化せしめるラジカル重合触媒系と
が、一液内に共存しないように二液以上の形態で保存さ
れ、使用時複数の液を混合し、(A)〜(D)の成分を
共存せしめることにより硬化することを特徴とする上記
いずれかの弾性硬化性樹脂組成物が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、弾性硬化性樹脂
組成物を構成する加水分解性シリル基含有ポリマー及び
重合性(メタ)アクリルモノマー各々の硬化速度が制御
されている点にある。なお、ここでいう硬化速度とは
(A)加水分解性シリル基含有ポリマーと(B)重合性
(メタ)アクリルモノマーが共存する系において(A)
あるいは(B)の一方のみの硬化反応を進行させた場合
に、系全体がゲル化する速度を指す。すなわち本発明の
弾性硬化性樹脂組成物は、(A)加水分解性シリル基含
有ポリマーの重縮合反応による硬化が、(B)重合性
(メタ)アクリルモノマーの重合反応による硬化と同等
か、又は速くなるように調整されている。このことによ
り、加水分解性シリル基含有ポリマーの硬化物、あるい
は、それが系全体に比べリッチな硬化物をマトリックス
相、重合性(メタ)アクリルモノマーの硬化物、あるい
は、それが系全体に比べリッチな硬化物を分散相とし
た、ミクロ相分離構造を有する硬化物を与える。この硬
化物は、硬化過程における加水分解性シリル基含有ポリ
マー成分とアクリル系ポリマー成分のマクロ的な相分離
が抑制されているため、高弾性で硬化物の組成が均一で
あるという特長を有している。
【0010】具体的に硬化速度を制御する手段として
は、(A)加水分解性シリル基含有ポリマーの重縮合反
応にあっては、加水分解性シリル基含有ポリマーの種類
を変化させたり、(C)シラノール縮合触媒の種類およ
び/または含有量を操作すること等によって制御でき
る。一方、(B)重合性(メタ)アクリルモノマーの重
合反応にあっては、重合性(メタ)アクリルモノマーの
種類を変化させたり、(D)ラジカル重合開始剤の種類
および/または含有量を操作したり、重合抑制剤を用い
ること等によって制御できる。また、好ましくは(A)
加水分解性シリル基含有ポリマーと相溶しない(B)重
合性(メタ)アクリルモノマーが少なくとも1種以上含
まれることにより前記ミクロ相分離構造がより明確に形
成され、高弾性かつ機械的強度の高い硬化物が得られ
る。以下本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明において用いられる加水分解性シリ
ル基含有ポリマーとは分子中にアルコキシシリル基のよ
うな加水分解性基を2個以上有するものであり、例とし
てメチルジメトキシシリル基またはトリメトキシシリル
基を末端に含有するポリプロピレンオキサイド系やポリ
シロキサン系およびポリイソブチレン系の液状ポリマー
があげられる。これらの加水分解性シリル基含有ポリマ
ーが水分と接触すると、加水分解性シリル基含有ポリマ
ーが加水分解されてシラノール基が生成し、触媒の存在
下、該シラノール基間で重縮合反応が起こり、三次元的
な網目構造が形成される。
【0012】また、本発明において必須成分として用い
られる重合性(メタ)アクリルモノマーとしては、(メ
タ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、シクロへ
キシル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレ
ート、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステ
ル、多価アルコールのポリ(メタ)アクリレート、エポ
キシ樹脂に(メタ)アクリル酸を付加反応させて得られ
るエポキシ(メタ)アクリレート、ウレタンポリ(メ
タ)アクリレート、ポリエステルポリ(メタ)アクリレ
ート、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物
のジ(メタ)アクリレート等が例示できる。これらのう
ち、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル等
の水酸基を有する重合性(メタ)アクリルモノマーや、
(メタ)アクリル酸のようにカルボキシル基を有する重
合性(メタ)アクリルモノマーを適宜併用すると、硬化
物に良好な機械的強度と接着性を付与でき好ましい。ま
た重合性(メタ)アクリルモノマーをラジカル重合させ
得られる(メタ)アクリルポリマーが硬い場合はより機
械的強度の高い硬化物が得られ、柔らかい場合はより高
弾性の硬化物が得られるので使用目的によって適宜選択
することができる。
【0013】前記加水分解性シリル基含有ポリマーの重
縮合触媒としてはモノメチルホスフェート、ジメチルホ
スフェート、モノエチルホスフェート、ジエチルホスフ
ェート、モノイソプロピルホスフェート、ジイソプロピ
ルホスフェート、モノブチルホスフェート、ジブチルホ
スフェート、モノ−β−クロロエチルホスフェート、ジ
−β−クロロエチルホスフェート、モノ−β−ブロモエ
チルホスフェート、ジ−β−ブロモエチルホスフェー
ト、モノエトキシエチルホスフェート、ジエトキシエチ
ルホスフェート、モノブトキシエチルホスフェート、ジ
ブトキシエチルホスフェート、フェニルホスフェート、
ジフェニルホスフェートなどの分子中にアルキル基、ハ
ロゲン化アルキル基、アルコキシアルキル基、またはア
リール基を含有する酸性リン酸エステル;モノアクリロ
イルオキシエチルホスフェート、ジアクリロイルオキシ
エチルホスフェート、モノメタクリロイルオキシエチル
ホスフェート、ジメタクリロイルオキシエチルホスフェ
ート、モノアクリロイルオキシプロピルホスフェート、
ジアクリロイルオキシプロピルホスフェート、モノメタ
クリロイルオキシプロピルホスフェート、ジメタクリロ
イルオキシプロピルホスフェート、モノアクリロイルオ
キシ−β−クロロプロピルホスフェート、ジアクリロイ
ルオキシ−β−クロロプロピルホスフェート、モノメタ
クリロイルオキシ−β−クロロプロピルホスフェート、
ジメタクリロイルオキシ−β−クロロプロピルホスフェ
ートなどの分子中に(メタ)アクリル基を合有する酸性
リン酸エステル;フェニルホスホン酸、ジフェニルホス
ホン酸などのホスホン酸類;フェニル亜ホスホン酸、ジ
フェニル亜ホスホン酸などの亜ホスホン酸類;エチルピ
ロホスフェート、ブチルピロホスフェートなどの酸性ピ
ロリン酸エステル;リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、ピ
ロリン酸、ポリリン酸等のリンのオキシ酸;水酸化リチ
ウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウム
メチラート等の塩基性化合物類;テトライソプロピルチ
タネート、テトラ−n−ブチルチタネート、オクチル酸
錫、オクチル酸コバルト、オクチル酸鉛、オクチル酸亜
鉛、オクチル酸カルシウム、ナフテン酸亜鉛、ナフテン
酸コバルト、ジ−n−ブチル錫ジアセテート、ジ−n−
ブチル錫ジオクトエート、ジ−n−ブチル錫ジラウレー
ト、ジ−n−ブチル錫ジマレエート等の含金属化合物類
等が挙げられ、単独あるいは複数組み合わせて用いるこ
とができるが、被着物への密着性が良好であるという観
点から分子中に(メタ)アクリル基を合有する酸性リン
酸エステルが特に好ましい。
【0014】一方、前記した重合性(メタ)アクリルモ
ノマーを硬化させるためのラジカル重合触媒系としては
次に示すような公知の有機過酸化物と還元剤とからなる
のレドックス触媒を用いることができる。すなわち、有
機過酸化物としてはt−ブチルハイドロパーオキサイ
ド、p−メンタンハイドロパーオキサイド、クメンハイ
ドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロ
パーオキサイド等のハイドロパーオキサイド類;t−ブ
チルパーオキシラウレート、t−ブチルパーオキシベン
ゾエート、t−ブチルパーオキシデカノエート等のパー
オキシエステル類;1,5−ジ−t−ブチルパーオキシ
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等のパーオキ
シケタール類;アセト酢酸エチルパーオキサイド等のケ
トンパーオキサイド類;過酸化ベンゾイル等のジアシル
パーオキサイド類が挙げられる。また、還元剤として
は、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジメチル−P
−トルイジン、ジイソプロパノール−P−トルイジン、
トリエチルアミン等の3級アミン類;ジエチレントリア
ミン、トリエチレンテトラミン、ペンタエチレンヘキサ
ミン等のポリアミン類;メチルエチルケトンオキシム、
メチルイソブチルケトンオキシム、アセトフェノンオキ
シム等のオキシム化合物;チウラムジスルフィド、テト
ラメチルチウラムモノスルフィド、テトラエチルチウラ
ムモノスルフィド等のチウラム化合物;チオ尿素、エチ
レンチオ尿素、ベンゾイルチオ尿素、アセチルチオ尿
素、テトラメチルチオ尿素等のチオ尿素類;銅、コバル
ト、マンガン、バナジウム等の金属の有機酸塩又は無機
酸塩及びアセチルアセトンなどとの有機キレート化合
物;アスコルビン酸、没食子酸等の還元性有機化合物;
メルカプタン類;サッカリン及びその塩類等が拳げられ
る。
【0015】その他本発明においては、重合性(メタ)
アクリルモノマーを含有する成分の保存安定性を高める
ものとして、2,6−ジ−tブチル−4メチルフェー
ル、2,2−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチ
ルフェノール)、ベンゾキノン、ハイドロキノン、メチ
ルハイドロキノン、エチレンジアミン4酢酸4ナトリウ
ム、シュウ酸、N−メチルN−ニトロソアニリン、N−
ニトロソジフェニルアミン等のラジカル重合禁止剤、ア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(AB
S樹脂)、メタクリル酸エステル−ブタジエン−スチレ
ン共重合体(MBS樹脂)、メタクリル酸エステル−ブ
タジエンアクリロニトリル−スチレン共重合体(MBA
S樹脂)等の熱可塑性樹脂をはじめとする有機充填剤、
およぴ、炭酸カルシウム、酸化チタン、水酸化アルミニ
ウム、シリカ等の無機充填剤、加水分解性シリル基含有
ポリマーの重縮合反応促進のための水、さらに、染料や
顔料等を添加することもできる。なお、本発明の速硬化
型弾性硬化性樹脂組成物はプライマー型の構成をとるこ
ともでき、この場合は公知の溶剤、可塑剤を組み合わせ
て用いてもよい。
【0016】次いで、本発明の弾性硬化性樹脂組成物を
構成する(A)加水分解性シリル基含有ポリマー、
(B)重合性(メタ)アクリルモノマー、(C)(A)
加水分解性シリル基含有ポリマーを硬化せしめるシラノ
ール縮合触媒、(D)(B)重合性(メタ)アクリルモ
ノマーを硬化せしめるラジカル重合触媒系、の量的な問
題について説明する(なお簡単のため、ここでは記号の
みで各成分を表記することがある)。まず(A)、
(B)の配合比は重量比で、(A)/(B)=90/1
0〜10/90とされる。そして硬化物に求められる性
能に応じて、この範囲内で(A)、(B)の配合比がそ
れぞれ増減される。一方、(C)、(D)の配合量は、
本発明の骨子であるところの、「(A)加水分解性シリ
ル基含有ポリマーの重縮合反応による硬化が、(B)重
合性(メタ)アクリルモノマーの重合反応による硬化と
同じか、または速くなるように調整する」必要があるた
め、(A)、(B)の種類、配合量により適宜決定され
るものであるが、重量比で(C)/(A)=0.1/1
00〜10/100に、(D)/(B)=0.01/1
00〜10/100の範囲にとどめるのが望ましい。
【0017】以上述べた各組成から本発明の弾性硬化性
樹脂組成物が調整される。ここにおいて、本発明の弾性
硬化性樹脂組成物を調整後すぐに硬化させるのではな
く、接着剤や、シーリング剤、コーティング剤等のごと
く調整後一定期間後に使用する用途においては、保存中
に硬化反応が開始されないような組成の組み合わせとな
るよう2液に振り分けるようにする。このように2液に
分けることにより、該弾性硬化性樹脂組成物は調整して
から使用されるまでの間の保存が可能となるとともに、
一且使用した後の残分の再保存も可能となり便利であ
る。このようにして調整保存された本発明の弾性硬化性
樹脂組成物は接着剤、シーリング剤、コーティング剤と
して最適なものである。本発明の弾性硬化性樹脂組成物
を2液に分けるには、基本的には、加水分解性シリル基
含有ポリマーと該加水分解性シリル基含有ポリマーを硬
化させるための触媒を共存させないようにするととも
に、重合性(メタ)アクリルモノマーを硬化させるため
のレドックス触媒を構成する過酸化物と還元剤とを共存
しないようにすればよい。
【0018】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説
明する。実施例および比較例にて行なう硬化試験は、 ゲル化時間の測定 接着強度の測定 硬化物の物性の測定 であり次のように行った。
【0019】ゲル化時間 〔加水分解性シリル基含有ポリマーのゲル化時間の測
定〕23℃、50%RHの恒温恒湿室内で、数種の重合
性(メタ)アクリルモノマーを所定の比率で混合したア
クリルベース液と、加水分解性シリル基含有ポリマーを
混合して得られた混合液に、加水分解性シリル基含有ポ
リマーの重縮合触媒を所定量添加して混合し、ゲル化す
るまでの時間を測定しゲル化時間とした。 〔重合性(メタ)アクリルモノマーのゲル化時間の測
定〕23℃、50%RHの恒温恒湿室内で、数種の重合
性(メタ)アクリルモノマーを所定の比率で混合したア
クリルベース液と、加水分解性シリル基含有ポリマーを
混合して得られた混合液に、重合性(メタ)アクリルモ
ノマーの重合触媒を所定量添加して混合し、ゲル化する
までの時間を測定しゲル化時間とした。 〔弾性硬化性樹脂組成物のゲル化時間の測定〕23℃、
50%RHの恒温恒湿室内で、弾性硬化性樹脂組成物の
第一液と第二液を等量混合し、ゲル化するまでの時間を
測定しゲル化時間とした。
【0020】接着強度 23℃、50%RHの恒温恒湿室内で、2液に振り分け
られた組成の一液と二液を等量混合し、2つの被着体に
同量ずつ塗布した後、2つの被着体を擦り合わせるよう
にして貼り合わせて固定し、24時間後に同条件下で次
に示す諸強度を測定した。 〔引張剪断強度〕1.6×25×100mmの形状の冷
間圧延鋼板を12mmのラップで接着し、ASTM D
1002−64に準拠して測定。 〔衝撃強度〕25×25×18mmと25×25×12
mmの形状の冷間圧延鋼材を接着し、ASTM D95
0−54に準拠して測定。
【0021】硬化物物性 23℃、50%RHの恒温恒湿室内で、第一液と第二液
を等量混合し、硬化が始まる前にPET製フィルムに保
護された軟鋼板の型枠に流し込み23℃で1日間硬化さ
せ、厚さ2mmの硬化物シートを得た。この硬化物シー
トをJIS K6301に準拠して1号形ダンベルに打
ち抜き、23℃、引張り速度500mm/分で引張り強
さ(T)、伸び率(E)を測定した。
【0022】[実施例1] ・加水分解性シリル基含有ポリマーのゲル化時間の測定 メタクリル酸:45重量部と、BPE−500(新中村
化学工業(株)製ビスフェノールAのエチレンオキサイ
ド付加物のメタクリル酸エステル):55重量部の合計
100重量部を室温で攪拌・混合してアクリルベース液
(1)を得た。このアクリルベース液(1):100重
量部と、加水分解性シリル基含有ポリマーとして、SA
T−200(鐘淵化学工業(株)製ポリプロピレンオキ
サイド主鎖のメチルジメトキシシリル基末端変成シリコ
ーン):100重量部を加え、攪拌・混合するとアクリ
ルベース液(1)はSAT−200と相溶するため無色
・透明の混合液:200重量部が得られた。さらにこの
混合液に加水分解性シリル基含有ポリマーの重縮合触媒
としてAP−2(大八化学工業(株)製モノエチルアシ
ッドホスフェートとジエチルアシッドホスフェートの当
量混合物):4重量部を添加・混合しゲル化するまでの
時間を測定した。アクリルベース液(1)は重合しない
が、SAT−200はAP−2を触媒として重縮合し、
12分で均一で柔軟なゲル状物となった。 ・重合性(メタ)アクリルモノマーのゲル化時間の測定 前記混合液:200重量部に重合性(メタ)アクリルモ
ノマーのレドックス触媒として有機過酸化物であるパー
クミルH80(日本油脂(株)製クメンハイドロパーオ
キサイド80%含有芳香族炭化水素溶液):1重量部
と、還元剤であるモノベンゾイルチオ尿素(BTU):
1重量部を添加・混合しゲル化するまでの時間を測定し
た。SAT−200は重縮合しないが、アクリルベース
液(1)はパークミルH80とBTUをレドックス触媒
として重合し、25分でアクリルポリマーが析出し、系
全体が硬くてもろい硬化物となった。
【0023】以上より、この硬化系が加水分解性シリル
基含有ポリマーの重縮合が重合性(メタ)アクリルモノ
マーの重合よりも速い硬化系であることが確認された。
次に、この硬化系と同様な硬化系を形成する二液型の硬
化性樹脂組成物を下記する手順により調整した。 ・第一液の調製 SAT−200:100重量部と、パークミルH80:
1重量部を、ラボスターラーを使用して室温で攪拌・混
合して加水分解性シリル基含有ポリマーを主成分とする
第一液を調製した。 ・第二液の調製 アクリルベース液(1):100重量部と、AP−2:
4重量部と、BTU:1重量部を、ラボスターラーを使
用して室温で攪拌・溶解混合して重合性(メタ)アクリ
ルモノマーを主成分とする第二液を調製した。
【0024】調製した第一液と第二液を1:1の重量比
で混合し、ゲル化時間、接着強度、硬化物物性の
測定を行なった。その結果を表1に示す。得られた硬化
物は硬くて弾性があり強靭であった。
【0025】[比較例1] ・加水分解性シリル基含有ポリマーのゲル化時間の測定 実施例1と同じ配合とするため、ゲル化時間は12分で
ある。 ・重合性(メタ)アクリルモノマーのゲル化時間の測定 パークミルH80を3重量部添加する以外は実施例1と
同様にしてゲル化時間を測定した。1分20秒でアクリ
ルポリマーが析出し、系全体が硬くてもろい硬化物とな
った。
【0026】以上より、この硬化系が加水分解性シリル
基含有ポリマーの重縮合が重合性(メタ)アクリルモノ
マーの重合よりも遅い硬化系であることが確認された。
次に、この硬化系と同様な硬化系を形成する二液型の硬
化性樹脂組成物を下記する手順により調整した。 ・第一液の調製 SAT−200:100重量部と、パークミルH80:
3重量部を、ラボスターラーを使用して室温で攪拌・混
合して加水分解性シリル基含有ポリマーを主成分とする
第一液を調製した。 ・第二液の調製 アクリルベース液(1):100重量部と、AP−2:
4重量部と、BTU:1重量部を、ラボスターラーを使
用して室温で攪拌・溶解混合して重合性(メタ)アクリ
ルモノマーを主成分とする第二液を調製した。
【0027】調製した第一液と第二液を1:1の重量比
で混合し、実施例1と同様に硬化試験を行った。その結
果を表1に示す。得られた硬化物は硬くて弾性に乏し
く、実施例1にくらべて伸び率が低下した。
【0028】
【表1】
【0029】[実施例2] ・加水分解性シリル基含有ポリマーのゲル化時間の測定 メタクリル酸:10重量部と、M−600A(共栄社化
学(株)製2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルア
クリレート):40重量部と、UV−7000B(日本
合成化学工業(株)製ウレタンアクリレート):50重
量部の合計100重量部を室温で攪拌・混合してアクリ
ルベース液(2)を得た。このアクリルベース液
(2):100重量部と、加水分解性シリル基含有ポリ
マーとして、SAT−200:100重量部を加え、攪
拌・混合するとUV−7000BがSAT−200と相
溶しないため均一に白濁した混合液:200重量部が得
られた。さらにこの混合液に加水分解性シリル基含有ポ
リマーの重縮合触媒としてAP−2:4重量部を添加・
混合しゲル化するまでの時間を測定した。アクリルベー
ス液は重合しないが、SAT−200はAP−2を触媒
として重縮合し、8分で均一で柔軟なゲル状物となっ
た。 ・重合性(メタ)アクリルモノマーのゲル化時間の測定 前記混合液:200重量部に重合性(メタ)アクリルモ
ノマーのレドックス触媒として有機過酸化物であるパー
クミルH80:1重量部と、還元剤であるBTU:2重
量部を添加・混合しゲル化するまでの時間を測定した。
SAT−200は重縮合しないが、アクリルベース液
(2)はパークミルH80とBTUをレドックス触媒と
して重合し、17分でアクリルポリマーが析出し、系全
体が硬くてもろい硬化物となった。
【0030】以上より、この硬化系が加水分解性シリル
基含有ポリマーの重縮合が重合性(メタ)アクリルモノ
マーの重合よりも速い硬化系であることが確認された。
次に、この硬化系と同様な硬化系を形成する二液型の硬
化性樹脂組成物を下記する手順により調整した。 ・第一液の調製 SAT−200:100重量部と、パークミルH80:
1重量部を、ラボスターラーを使用して室温で攪拌・混
合して加水分解性シリル基含有ポリマーを主成分とする
第一液を調製した。 ・第二液の調製 アクリルベース液(2):100重量部と、AP−2:
4重量部と、BTU:2重量部を、ラボスターラーを使
用して室温で攪拌・溶解混合して重合性(メタ)アクリ
ルモノマーを主成分とする第二液を調製した。
【0031】調製した第一液と第二液を1:1の重量比
で混合し、ゲル化時間、接着強度、硬化物物性の
測定を行なった。その結果を表2に示す。得られた硬化
物は柔軟で実施例1の硬化物よりも更に弾性に富み、引
張強さも良好であった。
【0032】[比較例2] ・加水分解性シリル基含有ポリマーのゲル化時間の測定 AP−2を2重量部添加する以外は実施例2と同様にし
てゲル化時間を測定した。20分で均一で柔軟なゲル状
物となった。 ・重合性(メタ)アクリルモノマーのゲル化時間の測定 パークミルH80を3重量部添加する以外は実施例1と
同様にしてゲル化時間を測定した。7分30秒でアクリ
ルポリマーが析出し、系全体が硬くてもろい硬化物とな
った。
【0033】以上より、この硬化系が加水分解性シリル
基含有ポリマーの重縮合が重合性(メタ)アクリルモノ
マーの重合よりも遅い硬化系であることが確認された。
次に、この硬化系と同様な硬化系を形成する二液型の硬
化性樹脂組成物を下記する手順により調整した。 ・第一液の調製 SAT−200:100重量部と、パークミルH80:
3重量部を、ラボスターラーを使用して室温で攪拌・混
合して加水分解性シリル基含有ポリマーを主成分とする
第一液を調製した。 ・第二液の調製 アクリルベース液(2):100重量部と、AP−2:
2重量部と、BTU:2重量部を、ラボスターラーを使
用して室温で攪拌・溶解混合して重合性(メタ)アクリ
ルモノマーを主成分とする第二液を調製した。
【0034】調製した第一液と第二液を1:1の重量比
で混合し、実施例1と同様に硬化試験を行った。その結
果を表2に示す。得られた硬化物は弾性はあるものの硬
く、実施例2にくらべて伸び率が低下した。
【0035】
【表2】
【0036】以上のごとく実施例1及び2で示された、
(A)加水分解性シリル基含有ポリマーの硬化を(B)
重合性(メタ)アクリルモノマーの硬化よりも速くする
ように調整された弾性硬化性樹脂組成物は弾性に優れた
硬化物を与える。更に実施例2で示されたように、
(A)加水分解性シリル基含有ポリマーと相溶しない
(B)重合性(メタ)アクリルモノマーが少なくとも1
種以上含まれる弾性硬化性樹脂組成物は、高弾性でかつ
機械的強度に優れた硬化物を与えることが明らかであ
る。
【0037】本発明の目的は、室温下で短時間に硬化す
るという優れた作業性を有し、更に、該組成物の硬化挙
動が安定しており、高いゴム弾性と強靭性を兼ね備えた
硬化物を安定して与える弾性硬化性樹脂組成物を提供す
ることである。その実施態様をいくつかの好適な例を示
して説明してきたが、これらは、例示であって限定では
ない。よって、当業者によるこれらの例の変形は特許請
求の範囲に示された思想範囲内にある限り、本発明の一
部に含まれるのと考えられる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、室
温下で短時間に硬化するという優れた作業性を有し、更
に、該組成物の硬化挙動が安定しており、高いゴム弾性
と強靭性を兼ね備えた硬化物を安定して与える弾性硬化
性樹脂組成物が提供される。本発明の弾性硬化性樹脂組
成物は、より高弾性が要求される接着剤、コーティング
剤、シーリング剤に好適に用いられるものであり、産業
に利するところ大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 3/24 CFH C08J 3/24 CFHA C08K 5/101 C08K 5/101 (72)発明者 松田 ▲ひで▼明 香川県丸亀市中津町1515番地 大倉工業株 式会社内 Fターム(参考) 4F070 AA12 AA52 AA60 AB07 AC83 GA01 GC09 4J002 BB201 CD202 CF272 CH051 CH052 CK022 CP051 DE057 DH037 EC077 EF046 EG047 EG049 EH076 EK018 EK038 EK048 EK058 EK068 EN029 EN049 ES019 EV129 EV169 EW047 EW057 EW127 EW137 EZ009 EZ027 EZ047 FD147 FD148 FD159 GH00 GJ01 GJ02 4J011 FB19 PA34 PA64 PA90 PA99 PB40 PC02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)加水分解性シリル基含有ポリマ
    ー、(B)重合性(メタ)アクリルモノマー、(C)
    (A)加水分解性シリル基含有ポリマーを硬化せしめる
    シラノール縮合触媒、(D)(B)重合性(メタ)アク
    リルモノマーを硬化せしめるラジカル重合触媒系、から
    なる弾性樹脂組成物において、(A)加水分解性シリル
    基含有ポリマーの重縮合反応による硬化が、(B)重合
    性(メタ)アクリルモノマーの重合反応による硬化と同
    じか、または速くなるように調整されていることを特徴
    とする弾性硬化性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (A)加水分解性シリル基含有ポリマー
    と相溶しない(B)重合性(メタ)アクリルモノマーが
    少なくとも1種以上含まれることを特徴とする請求項1
    に記載の弾性樹脂硬化性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (A)加水分解性シリル基含有ポリマー
    と(C)シラノール縮合触媒が、また、(B)重合性
    (メタ)アクリルモノマーと(D)重合性(メタ)アク
    リルモノマーを硬化せしめるラジカル重合触媒系とが、
    一液内に共存しないように二液以上の形態で保存され、
    使用時複数の液を混合し、(A)〜(D)の成分を共存
    せしめることにより硬化することを特徴とする請求項1
    または2に記載の弾性硬化性樹脂組成物。
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