JP2000233746A - 鉄道車両の振動抑制装置 - Google Patents

鉄道車両の振動抑制装置

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JP2000233746A
JP2000233746A JP11350198A JP35019899A JP2000233746A JP 2000233746 A JP2000233746 A JP 2000233746A JP 11350198 A JP11350198 A JP 11350198A JP 35019899 A JP35019899 A JP 35019899A JP 2000233746 A JP2000233746 A JP 2000233746A
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port
control valve
proportional electromagnetic
speed proportional
spool
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JP11350198A
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Hiroshi Niimura
浩 新村
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Nippon Sharyo Ltd
Original Assignee
Nippon Sharyo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンパクトで高性能な耐久性のある鉄道車両の
振動抑制装置を提供する。 【解決手段】車体と台車にて両端を支持されたシリンダ
のロッド側室6aとヘッド側室4を、それぞれチェック
弁8、22を介して油タンク7に接続するとともにオン
ロードとアンロードとフェール時の固定ダンパに切り換
える方向切換および流量制御の機能を備えた1個の高速
比例電磁流量方向制御弁15のAポートとBポートにそ
れぞれ接続し、該高速比例電磁流量方向制御弁15の流
出側は油タンク7と連通するPポートとTポートを備
え、Pポートからの流路には少なくともオリフィス13
または低圧リリーフ弁12の一方を設け、検知した車体
と台車の上下または左右方向の加速度などに基づいて該
高速比例電磁流量方向制御弁15を作動させることによ
りオイルの流動抵抗を変化させて車体の振動を抑制す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両の走行に
おいて発生する車体の横揺れまたは縦揺れを抑制し、乗
り心地を向上させるための振動抑制装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両では、一般に台車と車体の間に
空気バネが設けられ、台車からの振動を緩和して乗り心
地を良くしているが、空気バネは振動を十分に減衰もし
くは絶縁させることができないので、振動が持続した
り、外乱に対して共振する問題がある。そこで、この空
気ばねの例えば横方向振動を減衰させるために台車と車
体間にダンパを設けている。
【0003】このダンパは、種々のものが使用されてい
るが、横方向振動の程度によって、制振度合いを変動可
能にしたいわゆるセミアクティブダンパが知られてお
り、例えば、特開平9−301164号公報に記載され
ている。このセミアクティブダンパの構成を図6で説明
する。
【0004】ダンパ10は、シリンダ3と油タンク7お
よびシリンダ3のロッド側室6aとヘッド側室4aから
それぞれ油タンク7へ連通する油圧回路から構成され
る。シリンダ3は、ピストンロッド6の末端が台車に、
シリンダヘッド4は車体に固定されている。そしてシリ
ンダ3のヘッド側室4aは、ピストン5に設けたチェッ
ク弁5aを介してロッド側室6aと連通されている。
【0005】油圧回路は、ヘッド側室4aはチェック弁
8を介して油タンク7に接続され、ロッド側室6aは流
路19からオリフィス55または高速電磁弁51〜54
を介して、流路20から油タンク7へ還流するように接
続されている。ピストンロッド6が縮んだ時は、ヘッド
側室4aのオイルがチェック弁5aを通ってロッド側室
6aに流れ、さらに流路19へ送られる。また、ピスト
ンロッド6が伸びた時は、ヘッド側室4aが負圧になり
油タンク7からチェック弁8を介してオイルが吸入され
るとともに、ロッド側室6aのオイルが流路19へ排出
される。
【0006】ピストンロッド6の伸縮によって流路19
に送られたオイルは、オリフィス55または高速電磁弁
51〜54を介して流路20から油タンク7へ還流する
が、オンロード(ダンパに減衰力を発生させる)の場合
は、高速電磁弁51〜53のソレノイドのON,OFF
を適宜組み合わせて開閉し(いわゆるダンパ定数を変更
して)、オリフィス55〜57を通過させてオリフィス
の絞り効果による減衰力を発生させる。なお、オリフィ
ス56、57はオリフィス55より大きく設定されてい
る。
【0007】また、高速電磁弁54を介して流路20へ
オイルを還流させるアンロード(ダンパに減衰力を発生
させない)経路や、無通電状態(フェイル時ともいう)
においてオリフィス58を介して流路20へオイルを還
流させるフェイル用流路を備えている。なお、59は低
圧リリーフ弁である。
【0008】ダンパ定数は、車体に設けた左右方向の加
速度を検知する加速度検出手段から、車体につながるシ
リンダヘッド4の左右方向の速度を算出して制御入力信
号とし、一方、ダンパのピストンロッド6の伸縮速度を
速度検出手段で検出し、前記制御入力信号とからダンパ
定数を設定している。
【0009】速度検出手段は、ピストンロッド6の側面
に、軸方向に等間隔にて埋めこまれた磁性体ビット60
を磁気センサ61でカウントし、所定時間内のカウント
値からピストンロッド6の速度を算出するものが使用さ
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来のセミアクティブダンパを備えた振動抑制装置に
は、車体の多様な振動状態に対応するため高速電磁弁が
複数個使用され、高速電磁弁のON,OFFによって流
路を切り換えており、弁はポペット式で耐久性はある
が、制御を行う流路と行わない流路、流量を変化させる
ための分岐流路などを設ける必要があり、これらを切り
換えるために少なくとも2個以上の電磁弁を組み合わせ
ている。
【0011】このため、油圧回路の構成が複雑で大きな
マニホールドブロックを必要とするなどダンパの重量が
増加するばかりでなく、取付スペースが少ない車両には
適用できないという問題があった。また、複数のバルブ
をほぼ同時に作動させる必要から、駆動アンプ部の容量
を大きくせざるをえず、これが装置全体が大きくなる要
因となっている。さらに、上記の装置では減衰力を無段
階に得ることができないので、きめ細かな制御が行え
ず、とくに減衰係数の設定を変更する必要がある場合
は、オリフィスが固定諸元であるのでダンパを取り外
し、交換または改造しなければならない。
【0012】また、高速電磁弁は単純な開閉弁であり、
弁の状態に異常を来してもこれを検知できないため、車
体の揺れがある程度大きくなったら異常であるとの判断
をする制御を別途付設する必要があるが、乗客に不快な
振動を体験させた後でなければ制御できない。また、不
適正な車体の振動が所定の範囲以下のときは検知されな
いため、本来の振動抑制効果を発揮せずに運用を続けて
しまうこともあった。
【0013】そこで、本発明は、上記問題点を解消し、
装置をコンパクトにした鉄道車両の振動抑制装置を提供
することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では次の手段を採った。即ち、車体と台車に
て両端を支持されたシリンダのロッド側室とヘッド側室
を、それぞれチェック弁を介して油タンクに接続すると
ともにオンロードとアンロードとフェール時の固定ダン
パに切り換える方向切換および流量制御の機能を備えた
1個の高速比例電磁流量方向制御弁のAポートとBポー
トにそれぞれ接続し、該高速比例電磁流量方向制御弁の
流出側は油タンクと連通するPポートとTポートを備
え、Pポートからの流路には少なくともオリフィスまた
は低圧リリーフ弁の一方を設け、車体と台車の上下また
は左右方向の加速度などに基づいて該高速比例電磁流量
方向制御弁を作動させることによりオイルの流動抵抗を
変化させて車体の振動を抑制することを特徴としてい
る。
【0015】この発明で使用されるダンパは、能動的に
力を発生させて振動を押さえるアクティブダンパではな
く、振動状態に対して適応的にこれを減衰させることに
より効率良くエネルギを散逸させる、いわゆるセミアク
ティブダンパであり、車体の横揺れのほか縦揺れの振動
を抑制するためのものである。
【0016】このダンパのヘッド側室の断面積は、ピス
トンロッド径の断面積の2倍とし、固定諸元ダンパとし
て機能させたい場合に、ピストンロッドが伸びた時と縮
んだ時でロッド側室から排出されるオイルの量が同一に
なるようにしている。そして、シリンダのヘッド側室と
ロッド側室が高速比例電磁流量方向制御弁を介して油タ
ンクと接続され、検知した車体と台車の加速度などに基
づいて高速比例電磁流量方向制御弁を制御し、アンロー
ド、オンロードの切り換えを行うとともに、オンロード
時には流量制御を行って、その時の振動状態に適応する
流量として、その流路抵抗によって振動を減衰させるも
のである。なお、車体および台車から得る情報は、速度
でもよい。
【0017】また、高速比例電磁流量方向制御弁は、信
号線の断線などで無通電状態になったときに、一定の振
動抑制を行う固定ダンパへ切り換える機能を備えてお
り、他にダンパ制御用の電磁弁は必要としない。高速比
例電磁流量方向制御弁から油タンクへ連通する流路は、
高速比例電磁流量方向制御弁のPポートからのものとT
ポートからのものの2つがあり、Pポートからの流路に
は流路抵抗を持たせるためのオリフィスか低圧リリーフ
弁が設けられている。なお、オリフィスと低圧リリーフ
弁は並列にして両者を設けてもよい。
【0018】このオリフィスまたは低圧リリーフ弁は、
フェール時に固定ダンパとして機能するように、絞りま
たはリリーフ圧(流路抵抗)が設定されているが、万
一、オイル内に異物が混入して高速比例電磁流量方向制
御弁のスプールが作動せず、Pポートが全開のままで固
渋した場合に、ダンパの伸縮のいずれか一方側で少なく
とも固定ダンパと同じ減衰力が得られるように設定すれ
ば、より安全性の高いものとなる。
【0019】Pポートから吐出されるオイルは、流量制
御されたものであるので、このオリフィスによってさら
に流量制限されることになる。高速比例電磁流量方向制
御弁は、直流比例ソレノイドによりスプールを直接駆動
し、入力電圧の大きさにより流量を制御し、入力電圧の
極性により流れの方向が制御される。また、スプールの
位置を作動トランスでフィードバック制御する機能を付
加するのがよい。
【0020】一般の油圧回路では、流量を無段階に切り
換えるものとして、上記フィードバックの無い比例流量
弁も使用されているが、これはスプールの位置決め精度
が低く、目標とする絞りに安定して保持させることは困
難である。このため、鉄道車両の振動抑制の可変ダンパ
には使用されず、複数の固定絞りをON−OFF弁によ
って切り換えたり組み合わせることによっていた。
【0021】高速比例電磁流量方向制御弁の切り換える
ポジションは、上記のオンロードとアンロードとフェー
ル時の固定ダンパに切り換える方向切換機能を備えれ
ば、どのように回路を設定してもよいが、請求項2に記
載のように、AポートおよびBポートがPポートへ連通
するポジションと、AポートがTポートへBポートが
Pポートへ連通するポジションと、AポートとBポー
トが閉鎖されているポジションと、AポートがPポー
トへBポートがTポートへ連通するポジションの4つ
とし、そして、ポジションとポジションは、車体と
台車の左右方向の加速度を検知し、検知信号を処理した
制御信号(電圧)に基づいて通過流量を無段階に変更で
きるようにするのがよい。
【0022】さらに、請求項3に記載のように、Aポー
トまたはBポートからPポートへ連通するとき、即ち、
オンロード時は、スプールの移動に連れて通過流量が大
きくなり、AポートまたはBポートからTポートへ連通
するとき、即ち、アンロード時は、スプールの移動に関
係なく大量に流通するように開口面積を設定すれば、ス
プールの摺動距離を大きくすることなく、より高性能な
制御ができる。
【0023】ダンパ定数を決めるための振動状態の検知
および検知信号の演算処理は、車体と台車の左右方向の
加速度を検知して行うのが簡便であるが、従来技術で説
明したダンパに付設したストロークセンサで行ってもよ
い。また、請求項4に記載のように、スプールの位置を
作動トランスでフィードバック制御する機能を付加し、
高速比例電磁流量方向制御弁のスプールが制御電圧に対
応する所定の位置にない場合に警報を出すスプールモニ
タを設ければ、オイルに異物が混入してスプールが正常
に作動しない場合などに即座に対応でき、ダンパ不良に
よる不快な振動を乗客に体験させずに済む。
【0024】
【発明の実施の形態】以下本発明の振動抑制装置を図1
に示す実施形態例に基づいて説明する。ダンパ30のシ
リンダ3の構成は、ピストンロッド6の末端が台車に、
シリンダヘッド4は車体に固定されており、シリンダ3
のヘッド側室4aおよびロッド側室6aは、それぞれチ
ェック弁8、チェック弁22を介して油タンク7に接続
されている。なお、ロッド6の断面積はヘッド側室4a
の断面積の1/2となっている。
【0025】また、ヘッド側室4aは流路17によって
チェック弁9を介して高速比例電磁流量方向制御弁15
のBポートに接続され、ロッド側室6aは流路19によ
って高速比例電磁流量方向制御弁15のAポートに接続
されている。そして、高速比例電磁流量方向制御弁15
の流出側にはPポートとTポートが設けられており、T
ポートは流路20によって油タンク7に接続され、Pポ
ートは流路18によってオリフィス13を介して流路2
0に接続されている。また、この流路18には低圧リリ
ーフ弁12がオリフィス13と並列に設けられている。
【0026】さらに、流路19と流路20とは高圧リリ
ーフ弁11を介して流路21によって接続され、同様に
流路17とタンク7とは高圧リリーフ弁24を介して流
路23によって接続されている。なお、14および16
はオイルフィルタである。高速比例電磁流量方向制御弁
15は直流比例ソレノイドによりスプールを直接駆動
し、スプールの位置を作動トランスでフィードバック制
御しており、入力電圧の大きさにより流量を制御し、入
力電圧の極性により流れの方向が制御される。
【0027】この高速比例電磁流量方向制御弁15は、
スプールの位置によって、AポートおよびBポートがP
ポートへ連通するポジションと、AポートがTポート
へBポートがPポートへ連通するポジションと、Aポ
ートとBポートが閉鎖されているポジションと、Aポ
ートがPポートへBポートがTポートへ連通するポジシ
ョンの4個のポジションを備えている。
【0028】そして、ポジションとポジションで
は、車体と台車の左右方向の加速度を検知し、検知信号
を処理した制御信号(電圧)によって通過流量が無段階
に変更される。図2(a)は、ポジションにおけるス
プールの位置を示すもので、AポートとTポートが連通
するとともにBポートとPポートが連通している状態を
示している。図2(b)は各ポートの開口部断面を示す
もので、Bポートは開き始めは開口部断面が小さく(1
5b)、少量しか通さないように構成されている。一
方、Aポートは開き始めから開口部断面が大きく大量に
流通させるように構成されている。
【0029】このように、AポートまたはBポートがP
ポートと連通する場合は、その開き始めは開口断面積が
小さく(15a、15b)、AポートまたはBポートが
Tポートと連通する場合は、開き始めから開口部断面が
大きく大量に流通させるように構成されている。
【0030】図3は、このように構成された高速比例電
磁流量方向制御弁15の各ポジションにおける流量特性
を示すもので、ポジションにおいては、Aポートから
Tポートへは十分大きな開度であり、流量はスプールの
移動に伴って変化しないが、BポートからPポートへの
流量はスプールの移動方向と移動量に比例して増減す
る。
【0031】また、ポジションではBポートからTポ
ートへは十分大きな開度で流量はスプールの移動に伴っ
て変化しないが、AポートからPポートへの流量はスプ
ールの移動方向と移動量に比例して増減する。なお、B
ポートからの流入量は、Aポートからの流入量に対し2
倍となっているため、ポジションのダンパ縮みと、ポ
ジションのダンパ伸びにて発生力を等しくするには、
BポートからPポートへの全開流量の2倍以上に設定す
る必要があるが、ポジションの弁開度指令をポジショ
ンの弁開度指令の2倍以上となるようにソフト上で設
定すれば、高速比例電磁流量方向制御弁15のポート形
状をポジション、ポジションで同じ構成としても問
題がない。
【0032】ここで、2倍以上とした理由は、流路18
にて高速比例電磁流量方向制御弁15と直列関係にある
オリフィス13において発生する減衰力が、ポジション
のダンパ縮みの方が、ポジションのダンパ伸びより
も大きいためで、オリフィス13と高速比例電磁流量方
向制御弁15の絞りによる減衰力の合計が、ポジション
のダンパ縮みとポジションのダンパ伸びにて等しく
なるようにするには、2倍からさらに上乗せする必要が
あるためである。ただし、縦振動に使用する場合にはポ
ジションのダンパ縮みとポジションのダンパ伸びに
て減衰力が等しくなるようにする必要はない。
【0033】このように構成されているので、高速比例
電磁流量方向制御弁15がポジションに位置するとき
に、ピストンロッド6が伸びたときは、ロッド側室6a
のオイルは流路19から高速比例電磁流量方向制御弁1
5のAポートに流入し、Tポートから流路20を通って
油タンク7へ流れるが、上記説明したように、このとき
はスプールの位置によって流量制御されることなくAポ
ートからTポートへ流れるのでアンロード(ダンパに減
衰力を発生させない)となる。なお、このときヘッド側
室4aは負圧になり油タンク7からオイルが吸入され
る。
【0034】逆にピストンロッド6が縮んだときは、ヘ
ッド側室4aのオイルは流路17を通って高速比例電磁
流量方向制御弁15のBポートへ送られ、Pポートから
流路18に流れ、オリフィス13を通って流路20から
油タンク7へ流れる。そして、このときPポートへの流
出量はスプールの移動量によって無段階に変化する。
【0035】したがって、Pポートの開度をスプールに
よって制御することによってオンロード(ダンパに減衰
力を発生させる)の制振力が無段階に制御される。この
場合、流路18の流量が多く所定の圧力以上になった場
合は、低圧リリーフ弁12から流路20へ流出する。な
お、このときロッド側室6aは負圧になり油タンク7か
らオイルが吸入される。
【0036】高速比例電磁流量方向制御弁15がポジシ
ョンに位置するときに、ピストンロッド6が伸びたと
きは、ロッド側室6aのオイルは流路19を通り高速比
例電磁流量方向制御弁15のAポートに流入し、Pポー
トから流路18に流れ、オリフィス13を通って流路2
0から油タンク7へ流れる。そして、このときPポート
への流出量はスプールの移動量によって無段階に変化す
るので、Pポートの開度をスプールによって制御するこ
とによって、オンロードの制振力が無段階に制御され
る。なお、このときヘッド側室4aは負圧になり油タン
ク7からオイルが吸入される。
【0037】また、ピストンロッド6が縮んだときは、
ヘッド側室4aのオイルは流路17を通って高速比例電
磁流量方向制御弁15のBポートへ送られ、Tポートか
ら流路20を通って油タンク7へ流れるが、Aポートか
らTポートへはスプールの位置によって流量制御がなさ
れないので、アンロードとなる。なお、このときロッド
側室6aは負圧になり油タンク7からオイルが吸入され
る。
【0038】高速比例電磁流量方向制御弁15がポジシ
ョンに位置するときに、ピストンロッド6が伸縮した
ときは、Aポート、Bポート、PポートおよびTポート
の全てが閉鎖しているので、ピストンロッド6の伸びに
よってロッド側室6aから流出するオイルは、流路21
から高圧リリーフ弁11を作動させ油タンク7へ流出す
る。同様に、ピストンロッド6の縮みによってヘッド側
室4aから流出するオイルは、流路23から高圧リリー
フ弁24を作動させ油タンク7へ流出する。
【0039】なお、これら高圧リリーフ弁11、24
は、ポジションまたはポジションの位置におけるオ
ンロード時でもピストンロッド6の速度が速くヘッド側
室4aまたはロッド側室6aからの吐出流量が大きい場
合にも作動する。これによって、過剰なダンパ力を防ぐ
とともにダンパの破損を防止している。
【0040】また、フェール時(高速比例電磁流量方向
制御弁15に一切電源がない状態)は、高速比例電磁流
量方向制御弁15は戻しバネによってポジションに切
り換えられる。このときに、ピストンロッド6が伸びた
場合は、ロッド側室6aのオイルは流路19から高速比
例電磁流量方向制御弁15のAポートに流入し、Pポー
トから流路18に流れ、オリフィス13を通って流路2
0から油タンク7へ流れる。このときは、スプールの移
動はないので、流量制御は行われず最大流量が流通す
る。したがって、オリフィス13によって絞られる固定
の制振力が得られる。
【0041】一方、ピストンロッド6が縮んだときは、
ヘッド側室4aのオイルが流路17を通って高速比例電
磁流量方向制御弁15のBポートへ送られるが、このと
き、流量の半分は流路19を通って油タンク7へ流れ、
残った分はPポートから流路18に流れ、オリフィス1
3を通って流路20から油タンク7へ流れる。
【0042】流路18へ流れる流量は、ヘッド側室4a
がロッド側室6aの2倍の断面積を有するように設定さ
れているので、ピストンロッド6が伸びたときと同じに
なる。 したがって、フェール時においてはピストンロ
ッド6が伸びたときも縮んだときも、オリフィス13に
よる流路抵抗の制振力となる。
【0043】次に高速比例電磁流量方向制御弁15の制
御について図4に基づいて説明する。高速比例電磁流量
方向制御弁15は、車体と台車の左右方向の加速度を検
出し、この信号を演算処理して高速比例電磁流量方向制
御弁15のポジションの選択と流量を制御するためバル
ブの開度(Pポート)を算出してスプールの移動に必要
な電圧をアンプ47から出力されることによって作動す
る。
【0044】車体の左右方向の加速度は、車体1に設け
られたGセンサ40で検出し、演算処理装置45に入力
する。入力した信号はGアンプで増幅してA/D変換器
でデジタル信号に変換してから実加速度を演算し、これ
を積分して車体1の左右方向の速度vBを算出する。そ
して、右方向か左方向かによって正負の符号が付けられ
る。
【0045】また、台車の左右方向の加速度は、ダンパ
3の台車2側に設けたGセンサ41で検出し、演算処理
装置45で同様に台車の左右方向の速度vDを算出す
る。このvBおよびvDは車体1および台車2の左右方
向の速度を目標として加工処理された信号であり、vB
−vD=vBDがダンパ速度の目安に相当する。
【0046】高速比例電磁流量方向制御弁15の流量制
御は制御電圧(直流)の値を変えてスプールを移動させ
AポートまたはBポートの開口面積を変えることによっ
ているが、高速比例電磁流量方向制御弁15のソレノイ
ドへ印加する制御電圧VFは、例えばVF=vB/|v
B|・(A−C)なる関係式で与える。ここで、Aはバ
ルブ全開時における印加電圧である。
【0047】ここで、スカイフック制御として一般的な
目標制御力Uは、vBにゲイン係数Kを乗じたもので、
C=|U/(vBD・B)|かつ、C<Aなる関係式で
表される。なお、Bは試験などで得られる経験値であ
る。今、vB=−2cm/s、A=10v、B=150
0、U=1200kgf、vBD=−0.1cm/sと
すると、VF(制御電圧)=−2.0vとなる。
【0048】この制御装置には、スプールの移動を監視
するスプールモニタが付設されており、図5で説明す
る。スプールモニタは、高速比例電磁流量方向制御弁1
5のスプールが制御電圧VFに対応する所定の位置にな
い場合に警報を出し、ダンパが正常であることを監視す
るものである。
【0049】この高速比例電磁流量方向制御弁15に
は、作動トランスでスプールの位置に対応するモニタ電
圧(Vs)が出力されるようにしてある。例えば、スプ
ールモニタ電圧Vsが高速比例電磁流量方向制御弁15
のポジションに対応して、ポジションでは−10v、
では−5v、では0v、では+5vに設定されて
いる(図5(a))。制御開始のスイッチをONする
と、スプールモニタ電圧Vsを監視し、スプールモニタ
電圧Vsが−6v以下である場合には、スプールの位置
が異常であると判断しアンプ47の電源をOFFにし
て、[フェールポジションのままです]などの警告表示
が出される。
【0050】また、スプールモニタ電圧Vsの絶対値が
3v以上でかつアンプ指令電圧VFにスプールモニタ電
圧Vsを乗じた値が負(0以下)になったときは、スプ
ールの位置が異常であると判断しアンプ47の電源をO
FFにして、[逆ポートに開いています]などの警告表
示が出される(図5(b))。
【0051】また、制御開始スイッチがOFFにて、ス
プールモニタ電圧が−9v以上になったときは、スプー
ルの位置が異常であると判断しアンプ47の電源をOF
Fにして、[制御ポジションのままです]などの警告表
示が出される(図5(c))。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
振動抑制装置のダンパに使用する電磁弁は1個で済み、
ダンパをコンパクトにでき、フェールセーフ弁も別個に
必要としない。また、ダンパ定数を無段階に切り換える
ことができ高性能なダンパとなった。そして、従来のよ
うにバルブの組み合わせを選択するための判断則やメモ
リーなどの高速演算できるコンピュータを必要とせず、
制御装置が簡素化される。
【0053】また、高速比例電磁流量方向制御弁のポジ
ションとポジションは一方が全開に近く、他方が微
小になるように、ダンパの伸縮に対し異なる特性を機械
的に発生可能としたので、高頻度に切り換わるダンパの
伸縮に伴いポジションを切り換える必要が無くな
り、このタイミングではダンパ定数を調整する範囲でス
プールが移動する程度でよいので、実質的にスプールの
移動量は格段に少なくなり、耐久性の問題も解消され
る。
【0054】さらに、従来セミアクティブ方式では不可
能であった電磁弁の開度情報が検知できるので、たとえ
制御中であっても指令値と大きく異なる場合は、制御を
中止して高速比例電磁流量方向制御弁への電源を絶て
ば、フェール時ポジションへ機械的にスプールが移動す
るので、ダンパの発生力は固定諸元のダンパと同等にで
きる。したがって、乗客はダンパ異常時にも不快な振動
をほとんど感知することがない。
【0055】また、事前に高速比例電磁流量方向制御弁
の異常を検知できるので問題になる前に交換することが
可能となるなど実用性においても種々の優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての鉄道車両の制振装
置のダンパ30の構成を示す回路図である。
【図2】図1の高速比例電磁流量方向制御弁15の機能
説明図である。
【図3】高速比例電磁流量方向制御弁15の特性を示す
図である。
【図4】本発明の制振装置のブロック図である。
【図5】高速比例電磁流量方向制御弁15のスプールモ
ニタの制御フローを示す図である。
【図6】従来のダンパ10の構成例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1…車体 2…台車 3…シリンダ 4…シリンダヘッド 4a…ヘッド側室 5…ピストン 6…ピストンロッド 6a…ロッド側室 7…油タンク 8、9…チェック弁 10…ダンパ 11…高圧リリーフ弁 12…低圧リリーフ弁 13…オリフィス 14…オイルフィルタ 15…高速比例電磁流量方向制御弁 16…オイルフィルタ 17、18、19…流路 20、21…流路 22…チェック弁 23…流路 24…高圧リリーフ弁 30…ダンパ 40、41…Gセンサ 45…演算処理装置 47…アンプ 51、52、53、54…高速電磁弁 55、56、57、58…オリフィス 59…低圧リリーフ弁 60…磁性体ビット 61…磁気センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体と台車にて両端を支持されたシリンダ
    のロッド側室とヘッド側室を、それぞれチェック弁を介
    して油タンクに接続するとともにオンロードとアンロー
    ドとフェール時の固定ダンパに切り換える方向切換およ
    び流量制御の機能を備えた1個の高速比例電磁流量方向
    制御弁のAポートとBポートにそれぞれ接続し、該高速
    比例電磁流量方向制御弁の流出側は油タンクと連通する
    PポートとTポートを備え、Pポートからの流路には少
    なくともオリフィスまたは低圧リリーフ弁の一方を設
    け、車体と台車の上下または左右方向の加速度などに基
    づいて該高速比例電磁流量方向制御弁を作動させること
    によりオイルの流動抵抗を変化させて車体の振動を抑制
    することを特徴とする鉄道車両の振動抑制装置。
  2. 【請求項2】高速比例電磁流量方向制御弁は、Aポート
    およびBポートがPポートへ連通するポジションと、A
    ポートがTポートへ連通するとともにBポートがPポー
    トへ連通するポジションと、AポートおよびBポートが
    閉鎖されているポジションと、AポートがPポートへ連
    通するとともにBポートがTポートへ連通するポジショ
    ンとで構成され、該AポートがTポートへ連通するとと
    もにBポートがPポートへ連通するポジションとAポー
    トがPポートへ連通するとともにBポートがTポートへ
    連通するポジションは、検知した車体と台車の上下また
    は左右方向の加速度などに基づいて通過流量を無段階に
    変更できるものであることを特徴とする請求項1記載の
    鉄道車両の振動抑制装置。
  3. 【請求項3】高速比例電磁流量方向制御弁は、Aポート
    またはBポートからPポートへ連通するときは、スプー
    ルの移動量に連れて通過流量が大きくなり、Aポートま
    たはBポートからTポートへ連通するときは、スプール
    の移動に関係なく大量に流通するようにしたことを特徴
    とする請求項2記載の鉄道車両の振動抑制装置。
  4. 【請求項4】高速比例電磁流量方向制御弁のスプールが
    制御電圧に対応する所定の位置にない場合に警報を出す
    スプールモニタを設けたことを特徴とする請求項2記載
    の鉄道車両の振動抑制装置。
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