JP2000233519A - 吸収体の挿入方法および該方法によって構成される吸収体収納容器 - Google Patents
吸収体の挿入方法および該方法によって構成される吸収体収納容器Info
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Abstract
て、吸収体の挿入状態を安定化させる。 【解決手段】 最初に、吸収体1を押圧部材4,5,6
で圧縮する。次に、吸収体1と押圧部材4,5とを同時
に容器3内に挿入する。次に、吸収体1を容器3内に保
持したまま、押圧部材4,5を容器3から引き抜く。最
後に、吸収体1と接する押圧部材4,5,6の電荷を除
去する。
Description
る容器への吸収体の挿入方法および該方法によって構成
される吸収体収納容器に関する。さらに詳しくは、収納
容器よりも大きな吸収体を収納容器に挿入する吸収体の
挿入方法および該方法によって構成される吸収体収納容
器に関する。
に用いられる記録手段の一形態として、記録ヘッドとイ
ンクタンクを一体化して装置に着脱自在に搭載し、記録
を行なうものがある。このような記録ヘッドとインクタ
ンクとが一体化されたカートリッジタイプのインクタン
クは、記録ヘッドに対して所定の負圧を発生させる必要
があり、その一方法としてインクタンク内に吸収体を挿
入し、その吸収体にインクを含浸させたものがある。
吸収体の挿入作業は、例えば、予め圧縮した吸収体を一
つずつインクタンクに人手によって吸収体を挿入する方
法をとっていた。そして挿入された吸収体に対してイン
クを注入していた。このように人手によって吸収体を挿
入する作業は手間が掛かると共に、大量生産に対しては
不向きであり、且つ吸収体挿入時に不必要なしわが生じ
てしまったり、インクタンク内壁に対して吸収体が良好
に密着していない部分が生じたりした。
収体にしわや隙間がある場合、その部分に、注入したイ
ンクのインク溜りができてしまう。このようなインクタ
ンクを用いて記録が行われてもインク溜りのインクは使
用されることなく残存してしまう。また、インク溜りに
よってインクの流れが阻害され、インク供給性が劣化
し、インク吐出が正常に行われず、印字品位の低下を招
くことにもなる。
用いて吸収体を均一に圧縮してインクタンク内に挿入す
る方法がある。均一に圧縮された状態で挿入された吸収
体は、上述のようなインク溜りを生ずることはない。し
かし、吸収体に注入されたインクの使用効率が十分では
なかった。
インクタンク内に挿入される吸収体が、記録ヘッドのイ
ンク供給口に向かって徐々に圧縮性が高くなるようにす
ることが好ましい。
押圧部材を用いて、吸収体の側面を対面毎に均等に圧縮
し、容器の開口から容器内に挿入した後、吸収体の第
1,第2押圧部材で押えられていない開放面を、第3の
押圧部材を用いて容器の反対側に向って押し、更に容器
を移動させることにより、また、第3の押圧部材による
吸収体の押圧タイミングと第1,第2の押圧部材を引き
抜くタイミングとを調整することにより、容器内に吸収
体の粗密を作る手法が提案されている。また、容器の移
動速度や、吸収体と押圧部材との摩擦係数を制御するこ
とにより、粗密状態を制御する提案もある。
従来例では、吸収体の挿入工程を繰り返していくと、吸
収体と押圧部材、押圧部材と容器が擦れ合うために、押
圧部材に電荷が蓄積し、押圧部材と吸収体との摩擦係数
が、その電荷量によって変化することから一定の粗密関
係を安定的に作ることが困難であった。
ので、押圧部材の電荷を除去することにより、電荷に伴
う摩擦係数の変化を低減することが可能となり、くり返
し行なわれる吸収体の挿入状態を安定化させることがで
き、更に押圧部材表面に吸い寄せられるゴミの量を低減
することができ、吸収体挿入工程において容器内にゴミ
が混入する機会を減らすことができる吸収体の挿入方法
および該方法によって構成される吸収体収納容器を提供
することを目的とする。
法は、第1,第2,第3の押圧部材の引き抜きタイミン
グや押圧タイミングによって行なっており、粗密分布を
構成する方法として不安定要素が含まれていた。
る前の段階で所望の粗密分布を構成し、その後容器内に
挿入することができる、容器内への吸収体の挿入方法お
よび該方法によって構成された吸収体収納容器を提供す
ることを目的とする。
する前に構成した後、容器内に吸収体を挿入する方法を
くり返し行なっても安定して所望の粗密分布を構成可能
とした吸収体の挿入方法および該方法によって構成され
る吸収体収納容器を提供することを目的とする。
め、本発明の吸収体の挿入方法は、吸収体をその寸法よ
りも小さい容器に挿入する吸収体挿入方法において、前
記吸収体を押圧部材で圧縮する工程と、前記吸収体と前
記押圧部材とを同時に前記容器内に挿入する工程と、前
記吸収体を前記容器内に保持した儘、前記押圧部材を前
記容器から引き抜く工程とを有し、前記吸収体と接する
前記押圧部材の電荷を除去することを特徴とする。
押圧部材の電荷を除去されることにより、電荷に伴う摩
擦係数の変化を低減することが可能となり、吸収体の挿
入状態が安定化され、更に押圧部材表面に吸い寄せられ
るゴミの量が低減され、吸収体挿入工程においてタンク
内にゴミが混入する機会を減らすことが可能になる。さ
らに、前記吸収体はポリウレタン、ポリプロピレンある
いはポリエチレンであってもよい。
チレン系樹脂あるいはポリエチレンテレフタレートであ
ってもよい。
ングあるいはフッ素樹脂コーティングされていてもよ
く、またはテフロンシートあるいはポリエチレンフィル
ムが貼られていてもよく、またはテフロン樹脂であって
もよい。
体を互いに対向する一対の押圧部材で圧縮時に前記押圧
部材から前記吸収体が片寄ってはみ出した状態で圧縮す
る第1の工程と、前記第1の工程における前記吸収体の
圧縮方向と交差する方向に、前記吸収体を互いに対向す
る一対の押圧部材で圧縮する第2の工程と、前記吸収体
の圧縮を保持したままの状態で、前記吸収体を前記押圧
部材と共に容器内に収容する工程と、前記押圧部材のみ
を前記容器から引き抜く工程とからなる。
吸収体を一対の押圧部材によって圧縮している状態で、
その圧縮方向と交差する方向に吸収体を一対の押圧部材
によってさらに圧縮することにより、吸収体と押圧部材
との間に生じる摩擦力によって、吸収体を圧縮する力が
吸収体の内部に伝播し難くなり、吸収体の内部に疎密分
布が形成される。加えて、吸収体を容器内に挿入する際
に吸収体と容器の内面との間に押圧部材を介することに
より、挿入時に吸収体の表面にしわが生じてしまうこと
等が防止される。
前記押圧部材の端部からのはみ出し量を、前記吸収体の
前記押圧部材からはみ出す方向に関する長さに対して、
0.01〜0.5倍とする構成とすることにより、吸収
体の内部に形成される疎密分布を所望に応じて変化させ
ることが可能となる。
から片寄ってはみ出している部分は、前記第2の工程に
おいて前記押圧部材によって押し縮められる構成とする
ことにより、吸収体は第1の工程における前記吸収体の
圧縮方向と交差する方向に疎密分布が形成される。
られ、該液体供給口は前記容器内に収容された前記吸収
体の前記押圧部材の端部から片寄ってはみ出した部分の
近傍に配置されている構成としてもよい。
体を互いに対向する一対の除電機構を備えた押圧部材で
圧縮時に前記押圧部材から前記吸収体が片寄ってはみ出
した状態で圧縮する第1の工程と、前記第1の工程にお
ける前記吸収体の圧縮方向と交差する方向に、前記吸収
体を互いに対向する一対の除電機構を備えた押圧部材で
圧縮する第2の工程と、前記吸収体の圧縮を保持したま
まの状態で、前記吸収体を前記押圧部材と共に容器内に
収容する工程と、前記押圧部材のみを前記容器から引き
抜く工程とからなる。
をその寸法よりも小さい容器に挿入する吸収体挿入方法
により吸収体を挿入した吸収体収納容器であって、前記
吸収体を押圧部材で圧縮する工程と、前記吸収体と前記
押圧部材とを同時に前記容器内に挿入する工程と、前記
吸収体を前記容器内に保持した儘、前記押圧部材を前記
容器から引き抜く工程とを有し、前記吸収体と接する前
記押圧部材の電荷を除去可能に構成され、上記本発明の
吸収体を挿入した上記本発明の容器から成ることを特徴
とする。
を互いに対向する一対の押圧部材で圧縮時に前記押圧部
材から前記吸収体が片寄ってはみ出した状態で圧縮する
第1の工程と、前記第1の工程における前記吸収体の圧
縮方向と交差する方向に、前記吸収体を互いに対向する
一対の押圧部材で圧縮する第2の工程と、前記吸収体の
圧縮を保持したままの状態で、前記吸収体を前記押圧部
材と共に容器内に収容する工程と、前記押圧部材のみを
前記容器から引き抜く工程とによって構成される。
納容器では、吸収体が内部に疎密分布が形成された状態
に圧縮されているため、吸収体が均一に圧縮されている
場合に比べて、吸収体に含浸された液体をより有効に利
用することが可能となる。
前記押圧部材の端部からのはみ出し量が、前記吸収体の
前記押圧部材からはみだす方向に関する長さに対して、
0.01〜0.5倍である構成とすることにより、吸収
体の内部に形成される疎密分布を所望に応じて変化させ
ることが可能となる。
から片寄ってはみ出している部分は、前記第2の工程に
おいて前記押圧部材によって押し縮められる構成として
もよい。
られ、該液体供給口は前記容器内に収容された前記吸収
体の前記押圧部材の端部から片寄ってはみ出した部分の
近傍に配置されている構成としてもよい。
を互いに対向する一対の除電機構を備えた押圧部材で圧
縮時に前記押圧部材から前記吸収体が片寄ってはみ出し
た状態で圧縮する第1の工程と、前記第1の工程におけ
る前記吸収体の圧縮方向と交差する方向に、前記吸収体
を互いに対向する一対の除電機構を備えた押圧部材で圧
縮する第2の工程と、前記吸収体の圧縮を保持したまま
の状態で、前記吸収体を前記押圧部材と共に容器内に収
容する工程と、前記押圧部材のみを前記容器から引き抜
く工程とによって構成される。
図面を参照して説明する。
施形態を示す斜視図である。
クタンクは、液体であるインクが含浸される吸収体1
と、吸収体1が収容されるインクタンク容器3とを有し
ている。インクタンク容器3には、吸収体1に含浸され
たインクを、記録媒体(不図示)にインクを吐出して記
録を行うインクジェット記録ヘッド(不図示)等に供給
するためのインク供給口2が設けられている。
圧部材4,5,6によって押圧されて圧縮された後に、
インクタンク容器3内に挿入されるものである。吸収体
1の図示両側面は一対の第1の押圧部材4によって押圧
され、図示上面および下面は一対の第2の押圧部材5に
よって押圧され、図示背面は第3の押圧部材6によって
押圧される。
1の挿入方法について説明する。
対の互いに対向する第1の押圧部材4を吸収体1の図示
両側面に、一対の互いに対向する第2の押圧部材5を吸
収体1の図示上面および下面に、第3の押圧部材6を吸
収体1の図示背面にそれぞれ配置する。
1の押圧部材4および一対の第2の押圧部材5によって
吸収体1を圧縮する。このとき、圧縮された吸収体1の
縦幅(図示上面と下面との間の幅)および横幅(図示両
側面間の幅)が、インクタンク容器3内部の縦幅および
横幅以下の寸法となるように、吸収体1を押圧する。次
に、図1(c)に示すように、吸収体1を圧縮した状態
を保ったまま、吸収体1を押圧部材4,5と共にインク
タンク容器3の内部に挿入する。このように、吸収体1
を、インクタンク容器3の内面との間に押圧部材4,5
を介して容器3内に挿入することにより、挿入時に吸収
体1にしわが生じてしまうこと等が防止される。さら
に、第3の押圧部材6によって吸収体1をインクタンク
容器3の内壁に押圧させ、吸収体1の奥行き幅(図示正
面と背面との間の幅)がインクタンク容器3内部の奥行
き幅以下の寸法となるように、吸収体1を圧縮する。
ンクタンク容器3に押圧させたままの状態で、各押圧部
材4,5をインクタンク容器3内から引き抜き、続いて
第3の押圧部材6を吸収体1から引き離す(図1(d)
参照)。これにより、インクタンク容器3内への吸収体
1の挿入工程が完了する。
1にしわが生じてしまったり、インクタンク容器3の内
面に対して吸収体1が良好に密着していない隙間部分が
生じたりすることを防止することができる。
1が、第3の押圧部材6に押し出され、かつ、ポリプロ
ピレンである容器3が第1の押圧部材4と第2の押圧部
材5から離れると、吸収体1と第1の押圧部材4及び第
2の押圧部材5、容器3と第1の押圧部材4及び第2の
押圧部材5とが擦れ合うために、図2に示されるように
電荷が発生することとなる。
の押圧部材4、第2の押圧部材5に溜ることになるが、
吸収体1及び容器3は、一度しか吸収体1の挿入が行わ
れないため、余り問題とはならない。
部材5は、次の吸収体1の挿入では、図2で示されるよ
うな電荷(図中+で示す)を持った帯電状態10となる
ため、吸収体1と押圧部材7(第1、第2、第3の押圧
部材を総称表示する。)との間の摩擦係数が、電荷を持
っていない時と比較して変化する。
より、押圧部材7の電荷量は変化することとなり、それ
に連れて吸収体1と押圧部材7との間の摩擦係数が変化
する。
変化により、吸収体1の挿入状態は明らかに変化するこ
とから、挿入状態の安定化のためには、摩擦係数を一定
にすべく、具体的には、第1の押圧部材4及び第2の押
圧部材5の電荷を取り除くことが必要となる。
材7とテフロンシート9との間の粘着層を示し、符号1
4は除電ブロア15から発生される空気イオンを示す。
方法の実施例を挙げる。なお、押圧部材7は導電性部材
であり、押圧部材7は接地11されている。
テフロンシート9面に導電性シート12を貼り付け、こ
の導電性シート12を接地11することにより、テフロ
ンシート9表面の電荷を除去し、これにより、吸収体挿
入工程を繰り返した際の挿入回数による挿入状態の変化
を低減することができた。
テフロンシート9を貫通するように押圧部材7にネジ1
3を通し、テフロンシート9表面がネジ13を通じて接
地11されることにより、テフロンシート9表面の電荷
を除去し、吸収体挿入工程を繰り返した際の挿入回数に
よる挿入状態の変化を低減することができた。また、テ
フロンシート9を貫通して押圧部材7にネジ13を通し
ていることにより押圧部材7とテフロンシート9の剥離
を防ぐことができる。
テフロンシート9面に対して除電ブロア15を施し、テ
フロンシート9表面の電荷を除去することにより、吸収
体挿入工程を繰り返した際の挿入回数による挿入状態の
変化を低減することができた。
圧部材の電荷を除去することにより、電荷に伴う摩擦係
数の変化を低減することが可能となり、吸収体の挿入状
態を安定化させることができ、更に押圧部材表面に吸い
寄せられるゴミの量を低減することができ、吸収体挿入
工程においてタンク内にゴミが混入する機会を減らすこ
とができるという効果を呈する。
の挿入方法における容器内挿入前の吸収体の圧縮工程
(図1(b)参照)について、図6および図7を参照し
て詳しく説明する。図6および図7は、図1に示した液
体容器内への吸収体の挿入方法における吸収体の圧縮工
程を示す断面図である。図6は第1の押圧部材による吸
収体の圧縮力が比較的大きい場合を示し、図7は第1の
押圧部材による吸収体の圧縮力が比較的小さい場合を示
す。第1の押圧部材4による吸収体1の圧縮状態によっ
て、第2の押圧部材5によって圧縮された際の吸収体1
の粗密の程度が異なる。
は、まず最初に、図6(a)および図7(a)にそれぞ
れ示すように、一対の第1の押圧部材4によって吸収体
1の両側面間を挟むとともに、一対の第2の押圧部材5
によって吸収体1の上下面間を挟む。このとき、第1の
押圧部材4は、粗密分布を設けたい領域である吸収体1
の下部を第1の押圧部材4の下方からはみ出すように配
置する。そのはみ出し量は、吸収体1の縦方向の長さに
対して0.01〜0.5倍であることが望ましい。な
お、本実施形態では吸収体1の上部と押圧部材4の上端
とが同じ高さになっているが、吸収体1の上部が押圧部
材4の上端からはみ出していても構わないが、粗密分布
を作ろうとしている領域以上の長さをはみ出させること
は好ましくない。
ように、第1の押圧部材4によって吸収体1の横幅を圧
縮する。第1の押圧部材4が吸収体1を圧縮すると、吸
収体1が第1の押圧部材4を押し返す反発力F1(図6
(b))または反発力F2(図7(b))が発生する。
図6(b)または図7(b)に示すように第2の押圧部
材5によって吸収体1の縦幅を圧縮する際に、吸収体1
の側面と第1の押圧部材4との間に発生する摩擦力R1
(図6(b))およびR2(図7(b))は、第1の押
圧部材4と吸収体1との間の摩擦係数をμとすると、そ
れぞれ、 R1=μF1 ,R2=μF2 …(1) と表される。
が比較的大きい場合(図6参照)には、第1の押圧部材
4が吸収体1を圧縮する量は、その圧縮力が比較的小さ
い場合(図7参照)よりも大きくなる。そのため、吸収
体1に生じる反発力F1(図6(b)参照)と反発力F2
(図7(b)参照)との関係は、 F1>F2 …(2) となり、第1の押圧部材4と吸収体1との間に生じる摩
擦力R1(図6(b)参照)と摩擦力R2(図7(b)参
照)との関係は、式(1)および(2)より、 R1>R2 …(3) となる。
る摩擦力が大きくなる程、第2の押圧部材5が吸収体1
の下面を押圧する力は吸収体1の上部方向に伝播し難く
なり、吸収体1は下部が局所的に圧縮された状態となる
(図6(c)参照)。逆に、第1の押圧部材4と吸収体
1との間に生じる摩擦力が小さくなる程、第2の押圧部
材5が吸収体1の下面を押圧する力は吸収体1の上部方
向に伝播し易くなり、吸収体1は図6の場合より粗密分
布の差が小さい状態に圧縮された状態となる(図7
(c)参照)。
る圧縮状態のみならず、第1の押圧部材4からはみ出さ
せた吸収体1の量(長さ)によっても分布を調整するこ
とは可能である。すなわち、粗密分布を大きくしたい場
合には第1の押圧部材4からの吸収体1のはみ出し量を
多くし、粗密分布を小さめにしたい場合はその逆にす
る。
第1の押圧部材4による吸収体1の横幅の圧縮力量を所
望の力量に調整し、あるいは、吸収体1のはみ出し量を
調整し、第2の押圧部材5によって吸収体1の縦幅を圧
縮することにより、吸収体1の縦幅方向に沿って吸収体
1の内部に所望の疎密分布を形成することができる。さ
らに、図1(d)に示すように、吸収体1の圧縮率が最
も高い下部の近傍にインク供給口2を設けることによ
り、吸収体1に含浸されたインクを最も有効に利用する
ことができるインクタンクが構成される。
ように、吸収体1が第1の押圧部材4および第2の押圧
部材5によって押圧されている状態では、上述したよう
に、吸収体1はインクタンク容器3の内部寸法よりも小
さい寸法に圧縮されている。そのため、吸収体1は、イ
ンクタンク容器3内に挿入されて押圧部材4,5が引き
抜かれると自身の復元力によって膨張し、図6(d)お
よび図7(d)に示すように、インクタンク容器3の内
面にぴったりと密着した状態で収容される。なお、吸収
体1が自身の復元力によって膨張した後にも、吸収体1
の内部に形成されていた疎密分布は維持された状態とな
っている。
素材はポリウレタンであったが、ポリプロピレンであっ
てもポリエチレンであっても、さらにそれらを組み合せ
たものでもかまわない。
ったが、ポリスチレン系樹脂でもポリエチレンテレフタ
レートでもかまわない。
られていたが、押圧部材に直接テフロンコーティングを
してもかまわない。
ィングでもよい。
材がテフロン樹脂であってもよい。また、押圧部材にポ
リエチレンフィルムが貼られていてもよい。
器内に挿入される吸収体が一対の押圧部材によって圧縮
されている状態で、その圧縮方向に交差する方向に吸収
体が一対の押圧部材によってさらに圧縮されるので、吸
収体の内部に疎密分布を形成した状態で吸収体を容器内
に挿入することができ、吸収体に含浸された液体を有効
に利用することができる吸収体収納容器を構成すること
ができる。
もくり返し実行されると、吸収体との摩擦によって押圧
部材が帯電することは前述した通りである。したがっ
て、上記の挿入工程においても、押圧部材に対して上述
したような除電構成を適用することにより、安定した粗
密分布をくり返し行なうことができる吸収体挿入方法を
提供することができる。
押圧部材の電荷を除去することにより、電荷に伴う摩擦
係数の変化を低減することが可能となり、吸収体の挿入
状態を安定化させることができ、更に押圧部材表面に吸
い寄せられるゴミの量を低減することができ、吸収体挿
入工程においてタンク内にゴミが混入する機会を減らす
ことができる。
る吸収体が一対の押圧部材によって圧縮されている状態
で、その圧縮方向に交差する方向に吸収体が一対の押圧
部材によってさらに圧縮されるので、吸収体の内部に疎
密分布を形成した状態で吸収体を容器内に挿入すること
ができ、吸収体に含浸された液体を有効に利用すること
ができる吸収体収納容器を構成することができる。
斜視図である。
図である。
除電している様子を示す断面図である。
いる様子を示す断面図である。
子を示す断面図である。
における吸収体の圧縮工程を示す断面図である。
における吸収体の圧縮工程を示す断面図である。
Claims (23)
- 【請求項1】 吸収体をその寸法よりも小さい容器に挿
入する吸収体挿入方法において、前記吸収体を押圧部材
で圧縮する工程と、前記吸収体と前記押圧部材とを同時
に前記容器内に挿入する工程と、前記吸収体を前記容器
内に保持した儘、前記押圧部材を前記容器から引き抜く
工程とを有し、前記吸収体と接する前記押圧部材の電荷
を除去することを特徴とする吸収体の挿入方法。 - 【請求項2】 前記吸収体はポリウレタンであることを
特徴とする請求項1に記載の吸収体の挿入方法。 - 【請求項3】 前記吸収体はポリプロピレンであること
を特徴とする請求項1に記載の吸収体の挿入方法。 - 【請求項4】 前記吸収体はポリエチレンであることを
特徴とする請求項1に記載の吸収体の挿入方法。 - 【請求項5】 前記容器はポリプロピレンであることを
特徴とする請求項1に記載の吸収体の挿入方法。 - 【請求項6】 前記容器はポリスチレン系樹脂であるこ
とを特徴とする請求項1に記載の吸収体の挿入方法。 - 【請求項7】 前記容器はポリエチレンテレフタレート
であることを特徴とする請求項1に記載の吸収体の挿入
方法。 - 【請求項8】 前記押圧部材はテフロンコーティングさ
れていることを特徴とする請求項1に記載の吸収体の挿
入方法。 - 【請求項9】 前記押圧部材はテフロンシートが貼られ
ていることを特徴とする請求項1に記載の吸収体の挿入
方法。 - 【請求項10】 前記押圧部材はポリエチレンフィルム
が貼られていることを特徴とする請求項1に記載の吸収
体の挿入方法。 - 【請求項11】 前記押圧部材はフッ素樹脂コーティン
グされていることを特徴とする請求項1に記載の吸収体
の挿入方法。 - 【請求項12】 前記押圧部材はテフロン樹脂であるこ
とを特徴とする請求項1に記載の吸収体の挿入方法。 - 【請求項13】 吸収体を互いに対向する一対の押圧部
材で圧縮時に前記押圧部材から前記吸収体が片寄っては
み出した状態で圧縮する第1の工程と、 前記第1の工程における前記吸収体の圧縮方向と交差す
る方向に、前記吸収体を互いに対向する一対の押圧部材
で圧縮する第2の工程と、 前記吸収体の圧縮を保持したままの状態で、前記吸収体
を前記押圧部材と共に容器内に収容する工程と、 前記押圧部材のみを前記容器から引き抜く工程とからな
る吸収体の挿入方法。 - 【請求項14】 前記片寄ってはみ出した吸収体の前記
押圧部材の端部からのはみ出し量を、前記吸収体の前記
押圧部材からはみ出す方向に関する長さに対して、0.
01〜0.5倍とする請求項13に記載の吸収体の挿入
方法。 - 【請求項15】 前記吸収体の前記押圧部材の端部から
片寄ってはみ出している部分は、前記第2の工程におい
て前記押圧部材によって押し縮められる請求項13に記
載の吸収体の挿入方法。 - 【請求項16】 前記容器には液体供給口が設けられ、
該液体供給口は前記容器内に収容された前記吸収体の前
記押圧部材の端部から片寄ってはみ出した部分の近傍に
配置されている請求項13に記載の吸収体の挿入方法。 - 【請求項17】 吸収体を互いに対向する一対の除電機
構を備えた押圧部材で圧縮時に前記押圧部材から前記吸
収体が片寄ってはみ出した状態で圧縮する第1の工程
と、 前記第1の工程における前記吸収体の圧縮方向と交差す
る方向に、前記吸収体を互いに対向する一対の除電機構
を備えた押圧部材で圧縮する第2の工程と、 前記吸収体の圧縮を保持したままの状態で、前記吸収体
を前記押圧部材と共に容器内に収容する工程と、 前記押圧部材のみを前記容器から引き抜く工程とからな
る吸収体の挿入方法。 - 【請求項18】 吸収体をその寸法よりも小さい容器に
挿入する吸収体挿入方法により吸収体を挿入した吸収体
収納容器であって、前記吸収体を押圧部材で圧縮する工
程と、前記吸収体と前記押圧部材とを同時に前記容器内
に挿入する工程と、前記吸収体を前記容器内に保持した
儘、前記押圧部材を前記容器から引き抜く工程とを有
し、前記吸収体と接する前記押圧部材の電荷を除去可能
に構成され、請求項2〜4の何れかに記載の吸収体を挿
入した請求項5〜7の何れかに記載の容器から成ること
を特徴とする吸収体収納容器。 - 【請求項19】 吸収体を互いに対向する一対の押圧部
材で圧縮時に前記押圧部材から前記吸収体が片寄っては
み出した状態で圧縮する第1の工程と、 前記第1の工程における前記吸収体の圧縮方向と交差す
る方向に、前記吸収体を互いに対向する一対の押圧部材
で圧縮する第2の工程と、 前記吸収体の圧縮を保持したままの状態で、前記吸収体
を前記押圧部材と共に容器内に収容する工程と、 前記押圧部材のみを前記容器から引き抜く工程とによっ
て構成される吸収体収納容器。 - 【請求項20】 前記片寄ってはみ出した吸収体の前記
押圧部材の端部からのはみ出し量が、前記吸収体の前記
押圧部材からはみだす方向に関する長さに対して、0.
01〜0.5倍である請求項19に記載の吸収体収納容
器。 - 【請求項21】 前記吸収体の前記押圧部材の端部から
片寄ってはみ出している部分は、前記第2の工程におい
て前記押圧部材によって押し縮められる請求項19に記
載の吸収体収納容器。 - 【請求項22】 前記容器には液体供給口が設けられ、
該液体供給口は前記容器内に収容された前記吸収体の前
記押圧部材の端部から片寄ってはみ出した部分の近傍に
配置されている請求項19に記載の吸収体収納容器。 - 【請求項23】 吸収体を互いに対向する一対の除電機
構を備えた押圧部材で圧縮時に前記押圧部材から前記吸
収体が片寄ってはみ出した状態で圧縮する第1の工程
と、 前記第1の工程における前記吸収体の圧縮方向と交差す
る方向に、前記吸収体を互いに対向する一対の除電機構
を備えた押圧部材で圧縮する第2の工程と、 前記吸収体の圧縮を保持したままの状態で、前記吸収体
を前記押圧部材と共に容器内に収容する工程と、 前記押圧部材のみを前記容器から引き抜く工程とによっ
て構成される吸収体収納容器。
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