JP2000233295A - ガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ - Google Patents

ガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ

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JP2000233295A
JP2000233295A JP3201399A JP3201399A JP2000233295A JP 2000233295 A JP2000233295 A JP 2000233295A JP 3201399 A JP3201399 A JP 3201399A JP 3201399 A JP3201399 A JP 3201399A JP 2000233295 A JP2000233295 A JP 2000233295A
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welding
arc
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Yoshihiro Yokota
順弘 横田
Toshihiko Nakano
利彦 中野
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤの引張特性を規定することにより、溶
接作業時のワイヤ送給性が優れ、その結果アークが安定
し、良好な溶接作業性を得ることができるガスシールド
アーク溶接用ソリッドワイヤを提供する。 【解決手段】 ガスシールドアーク溶接用ソリッドワイ
ヤの引張強さを700乃至1000N/mm2、降伏比
を85乃至95%とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶接作業性を改善
したガスシールドアーク溶接用ソリッドワイヤに関し、
特に、ワイヤ送給性を向上させることでアークが安定し
良好な溶接作業性のアーク溶接を可能にするガスシール
ドアーク溶接用ソリッドワイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、ガスシールドアーク溶接は省力化
及び施工能率の向上を目的としてワイヤ送給速度が大と
なる溶接条件を採用する傾向にある。また、ワイヤ送給
装置から溶接トーチまでの間においてワイヤが通過する
コンジットケーブルは、曲げやすさの点と溶接作業の広
範囲化の点により軟質で長尺のコンジットケーブルが採
用される傾向にある。
【0003】しかしながら、このようにコンジットケー
ブルが長尺化すると、ワイヤがコンジットケーブル内に
あるコンジットチューブを通過するときに発生する抵抗
力が増大してしまう。この結果、アークが不安定にな
り、またワイヤ送給停止等のワイヤ送給不良が発生し、
極端な場合には、溶接不可能な状態となる。更に、ワイ
ヤ表面に銅メッキを施したワイヤの場合、抵抗力が増大
すると送給ローラによる銅メッキへの負担も増大し、メ
ッキが剥離しやすくなる。このメッキの剥離により、コ
ンジットチューブ内に蓄積される銅メッキ粉が増大する
と、ワイヤと溶接チップとの融着が発生し、トーチ振
動、ワイヤ送給不良又はコンジットチューブ内の銅メッ
キの詰まりが発生して、ワイヤ送給不良を引き起こす。
【0004】これらの溶接時のワイヤ送給性に対して、
特開平4−48553号公報には、メッキを施したソリ
ッドワイヤ表面に粒界酸化を起点とする亀裂を発生さ
せ、その割れをオイルポットとし、ワイヤがコンジット
チューブ内を通過するときに発生する抵抗力を低減させ
ることが開示されている。
【0005】また、特開平6−170579号公報に
は、ソリッドワイヤの引張強さを調整し、ペイルパック
ワイヤのビード蛇行を防止することが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
特開平4−48553号公報に記載された従来技術にお
いては、ワイヤ表面に亀裂があるため、メッキが剥離し
やすく、ワイヤ送給不良を起こしやすいという問題点が
ある。
【0007】また、特開平6−170579号公報に記
載された従来技術においては、ワイヤの引張強さ、降伏
比及びワイヤ送給性については言及されていない。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、ワイヤの引張特性を規定することにより、
溶接作業時のワイヤ送給性が優れ、その結果アークが安
定し、良好な溶接作業性を得ることができるガスシール
ドアーク溶接用ソリッドワイヤを提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るガスシール
ドアーク溶接用ソリッドワイヤは、引張強さが700乃
至1000N/mm2、降伏比が85乃至95%である
ことを特徴とする。
【0010】本発明においては、前記引張強さは、70
0乃至900N/mm2であることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、詳細に説
明する。本願発明者等は、良好なワイヤ送給性、アーク
安定性及び溶接作業性を有するガスシールドアーク溶接
用ソリッドワイヤを得るために種々の実験研究を行なっ
た。その結果、ソリッドワイヤの引張強さと降伏比とが
ワイヤ送給性、アーク安定性及び溶接作業性に大きく影
響を及ぼすことを見出した。
【0012】従来のガスシールドアーク溶接用ソリッド
ワイヤの製造方法には大きく分けて、以下の2種類の方
法がある。即ち、1つの方法としては直径が8mm程度
の原線(圧延線材)を冷間伸線し、3mm前後の中間径
に加工した後、焼鈍、酸洗い及び銅メッキを施した後、
最終製品径への仕上げ伸線を行い溶接用ワイヤとする方
法がある。
【0013】2つめの方法としては、直径が8mm程度
の原線(圧延線材)の状態で原線焼鈍、酸洗い、銅メッ
キを施した後、冷間伸線して最終製品径まで伸線を行い
溶接用ワイヤとする方法がある。
【0014】最終製品の引張強さは焼鈍を原線又は中間
の何れかで行うか、またその焼鈍温度、時間及びその後
の最終製品径までの冷間伸線での加工率等により影響を
受ける。従来の方法においては、一般的に初めの方法で
は引張強さが低く、2つめの方法では引張強さは高い傾
向にある。
【0015】本願発明者等は溶接用ワイヤのワイヤ送給
性に与える因子として上述の引張強さに加えて、降伏比
も重要な因子であることを見出した。
【0016】従来の1つめの方法では溶接用ワイヤの降
伏比が低めであり、2つめの方法では溶接用ワイヤの降
伏比が高めであることがわかり、本願の引張強さと降伏
比とを分離して溶接ワイヤ送給性との関連を検討した例
は見当たらなかった。
【0017】引張強さと降伏比とを制御するには、上述
の工程において、焼鈍を行う時点(原線又は中間)、焼
鈍温度、焼鈍時間及びその後の最終製品径までの冷間伸
線での加工率を変化させることにより可能である。ま
た、上述の工程において銅メッキを施した後、焼鈍を行
うことでも制御が可能である。従来は銅メッキの後は焼
鈍を行うことは一般的ではなかったが、鉄地の素線を焼
鈍する場合と銅メッキが施された素線を焼鈍する場合で
は熱吸収が異なり、焼鈍中の素線の温度が異なる。鉄地
の素線の場合では素線表面状態により熱吸収が異なるた
めバラツキが生じ易い。一方、銅メッキの施された素線
では素線表面の状態のバラツキが少ないため焼鈍後の素
材の引張強さ及び降伏比のバラツキも少ない利点があ
る。
【0018】以下、本発明のガスシールドアーク溶接用
ソリッドワイヤの引張強さ及び降伏比の限定理由につい
て説明する。
【0019】引張強さ:700乃至1000N/mm2 引張強さが700N/mm2未満の場合、ワイヤがコン
ジットチューブ内を通するときに、コンジットチュー
ブ内でワイヤにたわみが発生する。これにより、溶接チ
ップ先端でのワイヤ送給速度が変動し、アーク安定性及
び溶接作業性の低下を引き起こす。
【0020】一方、引張強さが1000N/mm2を超
える場合、ワイヤがコンジットチューブ内を通過すると
きに発生する抵抗力が増大する。これにより、ワイヤ送
給性、アーク安定性及び溶接作業性が低下する。従っ
て、引張強さの範囲は、700乃至1000N/mm2
とする。より好ましいワイヤの引張強さの強度は700
乃至900N/mm2とする。
【0021】降伏比:85乃至95% ワイヤの降伏比が85%未満の場合には、ワイヤは塑性
変形しやすいためにワイヤとコンジットチューブの接触
面積が増大する。その結果、ワイヤとコンジットチュー
ブとの摩擦抵抗が増大する。これにより、ワイヤがコン
ジットチューブ内を通過するときの抵抗力が増大し、ワ
イヤ送給性が低下し、ひいてはアーク安定性及び溶接作
業性が低下する。
【0022】一方、ワイヤの降伏比が95%を超える場
合には、ワイヤが屈曲したコンジットチューブ内を通過
するとき、ワイヤが塑性変形するのに必要な力が増大
し、ワイヤがコンジットチューブの屈曲部を通過するの
に必要な力が増大する。これにより、ワイヤ送給性が低
下し、ひいてはアーク安定性及び溶接作業性が低下す
る。また、キャストのあるワイヤが溶接チップ内の真っ
直ぐな穴を通過するとき、ワイヤが塑性変形されにくい
ため、溶接チップ内を通過するときの抵抗力が増大し、
アーク不安定又はワイヤ送給停止等のワイヤ送給不良を
引き起こす。従って、降伏比の範囲は85乃至95%と
する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0024】第1実施例 JIS Z3312 YGW11に属するワイヤの表面
に銅メッキを施した。このワイヤに冷間伸線加工の途中
で焼鈍径、焼鈍温度及び焼鈍時間を種々に変化させた軟
化焼鈍を行ない、仕上伸線にて直径1.2mmまで伸線
加工を行なった。そして、これらのワイヤに対し、ワイ
ヤ引張強さ、降伏比、溶接時のワイヤ送給性を評価し
た。
【0025】ワイヤ引張強さ及び降伏比の測定は、図1
に示すように、ワイヤWの長さ1mから長さ16cmの
引張試験片pを採取した。これをワイヤ長手方向に対
し、連続70回行ない、長さ70mのワイヤから70本
引張試験片pを採取し、引張試験を行なった。なお、降
伏比は(ワイヤの上降伏点又は耐力)/ワイヤ引張強
さ、とした。また、ワイヤの原断面積はワイヤの鋼部の
断面積とした。
【0026】溶接時のワイヤ送給性の評価は、表1に示
す溶接条件で溶接を行ない、図2に示すように、長さ6
mのコンジットケーブル1に直径150mmのループを
2ヶ所設け、ワイヤWがコンジットチューブ内を通過す
るときの抵抗力を高めた装置を使用し、ワイヤ送給モー
タ2の負荷電流値を測定して評価した。ワイヤ送給モー
タ2の負荷電流が3.0Aを超える場合には、ワイヤが
コンジットチューブ内を通過するときの抵抗力が大き
く、ワイヤ送給性が低下しアークが不安定になる。これ
らの結果を表2に示す。なお、ワイヤ送給性の評価は、
送給モータの負荷電流の値により評価し、負荷電流の値
が2.0A以下を良好、即ち◎とし、2.0Aを超え
3.0A以下を可、即ち○とし、3.0Aを超えるもの
を不可、即ち×とした。送給モータの負荷電流は送給機
の形式などにより変動するが、上記の基準は電源として
松下製Pana−Auto New K500(モータ;PMED 12 MA1
4K)を使用した場合である。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】上記表2に示すように、ワイヤ引張強さ及
び降伏比が本発明の特許請求の範囲内にある実施例1乃
至10は、ワイヤ送給性が優れた結果を得ることができ
た。
【0030】一方、ワイヤ引張強さ及び降伏比が本発明
の特許請求の範囲外にある比較例21乃至30は、ワイ
ヤ送給性について良好な結果を得ることができなかっ
た。
【0031】比較例21は、ワイヤ引張強さ及び降伏比
が本発明の範囲未満であるために、送給モータ負荷電流
値が上昇し、ワイヤ送給不良及びアーク不安性が認めら
れた。
【0032】比較例22及び23はワイヤ引張強さは本
発明の範囲内にあるが、比較例2は、降伏比が本発明の
範囲未満であり、比較例3は降伏比の上限が本発明の範
囲を超えているために、送給モータ負荷電流値が上昇
し、ワイヤ送給不良及びアーク不安定性が認められた。
【0033】比較例24は、降伏比は本発明の範囲内に
あるが、ワイヤ引張強さが本発明の範囲を超えているた
めに、送給モータ負荷電流値が上昇し、ワイヤ送給不良
及びアーク不安性が認められた。
【0034】比較例25は、ワイヤ引張強さ及び降伏比
が共に本発明の範囲を超えているために、送給モータ負
荷電流値が上昇し、ワイヤ送給不良及びアーク不安性が
認められた。
【0035】比較例26は、降伏比は本発明の範囲内に
あるが、ワイヤ引張強さの下限が本発明の範囲未満であ
るために、送給モータ負荷電流値が上昇し、ワイヤ送給
不良及びアーク不安性が認められた。
【0036】比較例27及び30は、ワイヤ引張強さ及
び降伏比の上限が本発明の範囲を超えているために、送
給モータ負荷電流値が上昇し、ワイヤ送給不良及びアー
ク不安性が認められた。
【0037】比較例28及び29は、ワイヤ引張強さ及
び降伏比の下限が本発明の範囲未満であるために、送給
モータ負荷電流値が上昇し、ワイヤ送給不良及びアーク
不安性が認められた。
【0038】本実施例においては、ガスシールドアーク
溶接用ソリッドワイヤの引張強さ及び降伏点を適性に調
整することによりワイヤ送給性、アーク安定性及び溶接
作業性が良好になることがわかった。
【0039】第2実施例 JIS Z3312 YGW11に属するワイヤの表面
に銅メッキを施した。このワイヤに冷間伸線加工の途中
で焼鈍径、焼鈍温度及び焼鈍時間を種々に変化させた軟
化焼鈍を行ない、仕上伸線にて直径1.6mmまで伸線
加工を行なった。そして、これらのワイヤに対し、ワイ
ヤ引張強さ、降伏比、溶接時のワイヤ送給性を評価し
た。なお、降伏比は(ワイヤの上降伏点又は耐力)/ワ
イヤ引張強さ、とした。また、ワイヤの原断面積はワイ
ヤの鋼部の断面積とした。
【0040】ワイヤ引張強さ及び降伏比の測定は、第1
実施例と同様に図1に示すように、長さ70mのワイヤ
Wから70本引張試験片pを採取し、引張試験を行なう
ことにより求めた。
【0041】溶接時のワイヤ送給性の評価は、表3に示
す溶接条件で溶接を行ない、第1実施例と同様に図2に
示すように、長さ6mのコンジットケーブル1に直径1
50mmのループを2ヶ所設け、ワイヤWがコンジット
チューブ内を通過するときの抵抗力を高めた装置を使用
し、ワイヤ送給モータ2の負荷電流値を測定して評価し
た。負荷電流が4.5Aを超える場合には、ワイヤWが
コンジットチューブ内を通過するときの抵抗力が大き
く、ワイヤ送給性が低下しアークが不安定になる。これ
らの結果を表4に示す。なお、評価は、送給モータの負
荷電流値により評価し、負荷電流の値が3.5A以下を
良好、即ち◎とし、3.5Aを超え4.5A以下を可、
即ち○とし、4.5Aを超えるものを不可、即ち×とし
た。送給モータの負荷電流は送給機の形式などにより変
動するが、上記の基準は電源として松下製Pana−Auto
new K500(モータ;PMED 12 MA14K)を使用した場合
である。
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】上記表4に示すように、ワイヤ引張強さ及
び降伏比が本発明の特許請求の範囲内にある実施例11
乃至20は、ワイヤ送給性が優れた結果を得ることがで
きた。
【0045】一方、ワイヤ引張強さ及び降伏比が本発明
の特許請求の範囲外にある比較例31乃至40は、ワイ
ヤ送給性について良好な結果を得ることができなかっ
た。
【0046】比較例31は、ワイヤ引張強さ及び降伏比
が本発明の特許請求の範囲未満であるために、送給モー
タ負荷電流値が上昇し、ワイヤ送給不良及びアーク不安
性が認められた。
【0047】比較例32は、送給モータ負荷電流値は
4.5A以下であり、ワイヤ送給性は良好であったが、
ワイヤ引張強さの下限が本発明の範囲未満であるため
に、ワイヤがコンジットチューブ内でたわみ、その結
果、溶接チップの先端でのワイヤ送給速度が変化したた
めにアーク不安定による溶接作業性劣化が認められた。
【0048】比較例33及び34は、ワイヤ引張強さは
本発明の範囲内にあるが、比較例3は降伏比が本発明の
範囲未満であり、比較例4は降伏比の上限が本発明の範
囲を超えているために、送給モータ負荷電流値が上昇
し、ワイヤ送給不良及びアーク不安性が認められた。
【0049】比較例35は、ワイヤ引張強さ及び降伏比
がいずれも本発明の範囲を超えているために、送給モー
タ負荷電流値が上昇し、ワイヤ送給不良及びアーク不安
性が認められた。
【0050】比較例36は、降伏比が本発明の範囲未満
であるために、送給モータ負荷電流値が上昇し、ワイヤ
送給不良及びアーク不安性が認められた。
【0051】比較例37は、降伏比の下限が本発明の範
囲未満であるために、送給モータ負荷電流値が上昇し、
ワイヤ送給不良及びアーク不安性が認められた。
【0052】比較例38及び40は、ワイヤ引張強さ及
び降伏比の上限が本発明の範囲を超えているために、送
給モータ負荷電流値が上昇し、ワイヤ送給不良及びアー
ク不安性が認められた。
【0053】比較例39は、ワイヤ引張強さ及び降伏比
の下限が本発明の範囲未満であるために、送給モータ負
荷電流値が上昇し、ワイヤ送給不良及びアーク不安性が
認められた。
【0054】本実施例においては、ガスシールドアーク
溶接用ソリッドワイヤの引張強さ及び降伏点を適性に調
整することによりワイヤ送給性が向上し、ひいてはアー
ク安定性及び溶接作業性が良好になる。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ガ
スシールドアーク溶接用ソリッドワイヤの引張強さ及び
降伏比を適正に調節することにより、溶接作業時のワイ
ヤ送給性が優れ、その結果アークが安定し、良好な溶接
作業性を具備するガスシールドアーク溶接用ソリッドワ
イヤを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】引張試験片の採取方法を示す模式図である。
【図2】ワイヤ送給性及びアーク安定性の測定方法を示
す概略図である。
【符号の説明】
1:コンジットケーブル 2:ワイヤ送給モータ p:引張試験片 W:ワイヤ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引張強さが700乃至1000N/mm
    2、降伏比が85乃至95%であることを特徴とするガ
    スシールドアーク溶接用ソリッドワイヤ。
  2. 【請求項2】 前記引張強さは、700乃至900N/
    mm2であることを特徴とする請求項1に記載のガスシ
    ールドアーク溶接用ソリッドワイヤ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100359481B1 (ko) * 1999-02-25 2002-10-31 고려용접봉 주식회사 송급성이 뛰어난 용접용 솔리드 와이어
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