JP2000232783A - スイッチング電源及びその主スイッチング素子の駆動制御回路 - Google Patents

スイッチング電源及びその主スイッチング素子の駆動制御回路

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JP2000232783A
JP2000232783A JP11033534A JP3353499A JP2000232783A JP 2000232783 A JP2000232783 A JP 2000232783A JP 11033534 A JP11033534 A JP 11033534A JP 3353499 A JP3353499 A JP 3353499A JP 2000232783 A JP2000232783 A JP 2000232783A
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英毅 佐藤
Toru Takahashi
徹 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主スイッチング素子の駆動制御回路を複雑化
せずに、ターンオフ時間を短くすることにより、主スイ
ッチング電源における電力損失を低減すること。 【解決手段】 主制御回路4と主スイッチング素子2と
の間に制限抵抗6、コンデンサ7、バイアス抵抗8、主
スイッチング素子の寄生容量9により微分回路が構成さ
れる。オン信号送出時にはゲート端子2aの電圧が主ス
イッチング素子2の閾値以上で、オフ信号送出時には0
V以下の電圧となるように上記微分回路を構成する制限
抵抗6、コンデンサ7、バイアス抵抗8の定数を設定す
ることにより、オフ信号送出時にはゲート端子2aに逆
バイアスを印加することが可能となる。この逆バイアス
の印加により、主スイッチング素子2の寄生容量9に充
電された電荷が急速に放電され、主スイッチング素子2
はオフ状態となる。従って、主スイッチンゲ素子2のタ
ーンオフ時間が著しく短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
に関し、特に、スイッチング電源における主スイッチン
グ素子の駆動制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】スイッチング電源は、周知のように種々
の電子装置や電子回路用の安定化電源として広く用いら
れている。スイッチング電源には、チョッパ型、フライ
バック型、フォワード型等種々の方式のものがあるが、
いずれもリアクトルや変圧器等の磁気誘導素子の入力側
に与える電流をトランジスタによりスイッチング制御し
ながら、出力側から一定値に制御されキャパシタにより
安定化された直流の出力電圧を取り出すものである。
【0003】かかる従来のスイッチング電源の一例とし
て、フライバックコンバータ方式のスイッチング電源を
図5に示す。図5は、従来のフライバックコンバータ方
式のスイッチング電源を簡略化して示す回路構成図であ
り、例えば、商用の交流電源10の交流電圧を整流回路
11を介して全波整流し、その整流された脈流電圧から
成る直流入力電圧を直流出力電圧に変換して負荷12に
供給するものである。このスイッチング電源は、同図に
示すように、整流回路11から直流入力電圧が1次巻線
1aの−側に印加される変圧器(磁気誘導素子)1と、
その1次巻線1aの+側に直列接続されたNチャネル型
MOSFETから成る主スイッチング素子2と、変圧器
(磁気誘導素子)1の2次巻線1b側に接続されたダイ
オード3及び平滑用コンデンサ5から成る整流平滑回路
13とを備え、主制御回路4によって主スイッチング素
子2を、例えば所定の時比率でオンオフ制御するように
構成されている。このように構成されたスイッチング電
源において、変圧器(磁気誘導素子)1の1次巻線1a
と2次巻線1bの極性を図のように選ぶと、主スイッチ
ング素子2がオンの時、2次巻線1b側出力はダイオー
ド3によりブロックされるので、負荷12には平滑用コ
ンデンサ5の蓄積電荷による直流出力電圧が供給され
る。反対に、主スイッチング素子2がオフすると、1次
巻線1aに生じた逆起電力が2次巻線1b側に伝達され
てダイオード3を介して平滑用コンデンサ5を充電する
と共に、その電圧が直流出力電圧として負荷12に供給
される。
【0004】このスイッチング電源において、上述した
主制御回路4による主スイッチング素子2のオンオフ
は、主制御回路4から送出される矩形波(スイッチング
パルス)を直接又は、図5に示す回路では、制限抵抗6
を介して主スイッチング素子2のゲート2aに印加する
ことにより制御している。尚、主スイッチング素子2の
ゲート2aとグラウンド線との間には、バイアス抵抗8
が設けられている。しかして、主制御回路4から送出さ
れる矩形波は、最低値を0V、最大値を主スイッチング
素子2(当該Nチャネル型MOSFET)の最大定格値
以下で閾値以上としたパルスにより構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかるスイッチング電
源において、従来より、主スイッチング素子の損失が電
力変換効率に与える影響が問題となっており、特に、図
5に示したようなNチャネル型MOSFETを主スイッ
チング素子として用いたスイッチング電源においてこの
影響が大きいことが危惧されている。
【0006】一般的に主スイッチング素子のオン抵抗値
が低く、寄生入力容量が小さいほどオンオフ時の損失、
つまりスイッチング損失が小さくなり、スイッチング電
源の電力変換効率が向上すると共に、主スイッチンゲ素
子の発熱を小さく抑えることができる。しかし素子の構
造上、オン抵抗と寄生入力容量は互いに排他的であり、
どちらの値とも小さくすることは、現在の素子構造にお
いては極めて困難である。
【0007】従って、従来は、スイッチング電源の動作
条件に応じて、電力変換効率、素子発熱において一番有
利となる素子を選択するようにしていたが、前述した通
り、オン抵抗と、寄生入力容量は瓦いに排他的であるた
めに、電力変換効率が制限されるという問題は根本的に
は解決されていない。
【0008】主スイッチング素子を駆動する方法とし
て、主に制御IC等を用いて主スイッチング素子のゲー
ト端子に、閾値以上で最大定格値以下の電圧と0Vの電
圧を交互に印加し、これにより主スイッチング素子のオ
ンオフ動作を行っている。この場合の、主スイッチング
素子の動作時の電力損失は、オン抵抗による損失とオン
オフ時の損失から成る。オン抵抗損失は、主スイッチン
グ素子のオン時のオン抵抗とドレイン/ソース間に流れ
る電流の積で表され、スイッチング損失は、主スイッチ
ング素子のターンオン時とターンオフ時のドレイン/ソ
ース間電圧と電流の積で表される。これにより、電力損
失は、(オン抵抗損失+スイッチング損失)/1周期の
時間の式、により求めることができる。従って、電力損
失を低減するには、前記式よりオン抵抗損失、スイッチ
ング損失を下げること、又はスイッチング周波数を下げ
る必要がある。オン抵抗はスイッチング素子固有のもの
で、素子のチップサイズや構造により決まる。そのた
め、回路設計においてスイッチング素子はなるべくオン
抵抗が小さく寄生容量も小さい素子を選択するのが一般
的である。
【0009】次に、スイッチング周波数であるが、スイ
ッチング周波数を下げると電力損失は低減できるが、周
辺回路部品の磁性部品、コンデンサを大きくする必要が
あり、製品の小型化が困難になる。また、反対にスイッ
チング周波数を上げると磁性部品やコンデンサの大きさ
を小さくできるが、主スイッチング素子のターンオン、
ターンオフ時のスイッチング損失が増えるため、むやみ
にスイッチング周波数を上げることもできない。
【0010】図6に、図5に示した従来のフライバック
コンバ一タ方式のスイッチング電源における、主スイッ
チング素子の動作波形を示す。図6から明らかなよう
に、ターンオフ時の損失が、全損失の殆どを占めてい
る。従って、スイッチング電源におけるスイッチング損
失を低減するには、ターンオフする時間を短くすること
により、ターンオフ時の損失を改善することが効果的で
ある。
【0011】本発明は、主スイッチング素子の駆動制御
回路を複雑化せずに、ターンオフ時間を短くすることに
より、主スイッチング電源における電力損失を低減する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明者は、主スイッチング素子とその主制御回路
との間に抵抗及びコンデンサを直列に接続した駆動制御
回路を構成し、前記主制御回路から主スイッチング素子
をオフする制御信号を送出する時に、主スイッチング素
子を逆バイアスの状態にすることを考案した。
【0013】即ち、請求項1記載のスイッチング電源で
は、主スイッチング素子と、該主スイッチング素子をオ
ンオフ制御する制御回路と、該制御回路による前記主ス
イッチング素子のオンオフによりスイッチングされる磁
気誘導素子と、整流素子とを備え、直流入力電圧を、前
記主スイッチング素子のオンオフにより前記磁気誘導素
子及び前記整流素子を介して直流出力電圧に変換して負
荷に供給するスイッチング電源において、前記制御回路
と前記主スイッチング素子との間に抵抗及びコンデンサ
を直列に接続する構成を有し、前記制御回路から前記主
スイッチング素子をオフする制御信号を送出する時に、
前記主スイッチング素子を逆バイアスの状態にすること
を特微とする。
【0014】更に、請求項2記載のスイッチング電源で
は、前記主スイッチング素子は、NチャネルMOSFE
Tであることを特微とする。
【0015】尚、請求項3記載の絶縁型スイッチング電
源のように、前記スイッチング電源において、前記磁気
誘導素子を変圧器により構成しても良い。
【0016】また、請求項4記載のスイッチング電源に
おける主スイッチング素子の駆動制御回路では、スイッ
チングトランスと、該スイッチングトランスの一次巻線
の一端にソースが接続されたNチャネルMOSFETか
ら成るメインスイッチングトランジスタと、該メインス
イッチングトランジスタのゲートにスイッチングパルス
を印加してオンオフ駆動する駆動制御回路と、前記スイ
ッチングトランスの二次巻線に接続された整流回路とを
有するスイッチング電源における前記メインスイッチン
グトランジスタの駆動制御回路であって、該駆動制御回
路の出力信号端子と前記メインスイッチングトランジス
タのゲートとの間に抵抗及びコンデンサを直列に接続し
た微分回路を構成することにより、前記メインスイッチ
ングトランジスタのゲート電圧を逆バイアスに印加する
ことを特微とする。
【0017】
【作用】駆動制御回路のオフ信号の送出時に、主スイッ
チング素子のゲート端子を強制的に逆バイアスに印加す
ることで、主スイッチング素子のターンオフする時間が
短縮され、スイッチング損失が低減される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明においては、直流入力電圧
としては、商用の交流電圧を全波整流した脈流電圧や電
池電圧とすることができ、磁気誘導素子(インダクタン
ス素子)としては、周知の変圧器(1次/2次変換トラ
ンス)やコイルを、主スイッチング素子としては、周知
のMOSFET、IGBT、バイポーラトランジスタ等
を、整流平滑回路としては、周知のダイオード及びコン
デンサから成るものを、それぞれ使用することができ
る。
【0019】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。まず、図1〜2を参照し
て、本発明の実施の形態に係るスイッチング電源とその
主スイッチング素子の駆動制御回路について述べる。こ
の実施形態も、図5に示した従来のスイッチング電源と
同様に、フライバックコンバータ方式のものであり、図
5と同様の部分には同様の参照符号を付してある。
【0020】図1は、ワンチップICフライバックコン
バ一タ方式のスイッチング電源を簡略化して示す回路構
成図である。本実施形態は、直流電源(電池)の両端に
変圧器(1次/2次変換トランス)の1次巻線と主スイ
ッチング素子とを直列に接続し、変圧器(1次/2次変
換トランス)の2次巻線と負荷との間に整流平滑回路を
接続し、主スイッチング素子をオンオフ制御することに
より、変圧器(1次/2次変換トランス)の2次巻線か
ら交流電圧を発生させ、その交流電圧を整流平滑回路に
て直流電圧に変換して、直流電源(電池)の電圧とは異
なる一定電圧レベルの直流出力を負荷に供給する絶縁型
スイッチング電源について本発明を適用したものであ
る。
【0021】即ち、このスイッチング電源は、同図に示
すように、直流電源(電池)15から直流入力電圧が1
次巻線1aの−側に印加される変圧器(磁気誘導素子)
1と、その1次巻線1aの+側に直列接続されたエンハ
ンスメント型NチャネルMOSFETから成る主スイッ
チング素子2と、変圧器(磁気誘導素子)1の2次巻線
1b側に接続されたダイオード3及び平滑用コンデンサ
5から成る整流平滑回路13とを備え、主制御回路4に
よって主スイッチング素子2を、例えば所定の時比率で
オンオフ制御するように構成されている。このように構
成されたスイッチング電源において、変圧器(磁気誘導
素子)1の1次巻線1aと2次巻線1bの極性を図のよ
うに選ぶと、主スイッチング素子2がオンの時、2次巻
線1b側出力はダイオード3によりブロックされるの
で、負荷12には平滑用コンデンサ5の蓄積電荷による
直流出力電圧が供給される。反対に、主スイッチング素
子2がオフすると、1次巻線1aに生じた逆起電力が2
次巻線1b側に伝達されてダイオード3を介して平滑用
コンデンサ5を充電すると共に、その電圧が直流出力電
圧として負荷12に供給される。このように、主スイッ
チング素子2をオンオフ制御することにより、変圧器1
の2次巻線1bから交流電圧を発生させ、その交流電圧
を整流平滑回路13にて直流電圧に変換して、直流電源
(電池)15の電圧とは異なる一定電圧レベルの直流出
力を負荷12に供給する。
【0022】このスイッチング電源において、上述した
主制御回路4による主スイッチング素子2のオンオフ
は、主制御回路4から送出される矩形波(スイッチング
パルス)を制限抵抗6及びコンデンサ7を介して主スイ
ッチング素子2のゲート2aに印加することにより制御
している。尚、主スイッチング素子2のゲート2aとグ
ラウンド線との間には、バイアス抵抗8が設けられてい
る。また、主スイッチング素子2には、寄生容量9(図
2参照)が生じている。
【0023】本実施形態の核心部である主スイッチング
素子の駆動制御回路について、その等価回路図を図2に
示しながら説明する。図2は、制限抵抗6、コンデンサ
7、バイアス抵抗8、主スイッチング素子2の寄生容量
9により構成される微分回路であり、素子の寄生容量9
のコンデンサ7側電極は、主スイッチング素子のゲート
端子に相当する。一般に制限抵抗6の値は、数10オー
ム以下でありバイアス抵抗8に比べ十分に小さい。
【0024】図1に示した主制御回路4はオン信号送出
時にE(V)、オフ信号送出時には0(V)の矩形波を
送出する。即ち、主制御回路4から送出される矩形波
は、上述した従来例と同様に、最低値を0V、最大値を
主スイッチング素子2(当該Nチャネル型MOSFE
T)の最大定格値以下で閾値以上としたパルスにより構
成される。
【0025】しかしながら、本実施形態の駆動制御回路
では、主制御回路4から送出される矩形波に対してゲー
ト端子2aの電圧は、上述した制限抵抗6、コンデンサ
7、バイアス抵抗8、主スイッチング素子2の寄生容量
9により構成される微分回路によりオン信号送出時に正
極に、オフ信号送出時には負極に印加されることにな
る。オン信号送出時からオフ信号送出時までの期間は、
制限抵抗6、コンデンサ7、バイアス抵抗8及び寄生容
量9の時定数によりゲ一ト端子2aの電圧が低下する。
反対に、オフ信号送出時からオン信号送出時までの期間
は、同様にバイアス抵抗8、寄生容量9、コンデンサ
7、制限抵抗6の時定数によりゲ一ト端子2aの電圧が
上昇する。
【0026】従って、オン信号送出時にはゲート端子2
aの電圧が主スイッチング素子2の閾値以上で、オフ信
号送出時には0V以下の電圧となるように上記微分回路
を構成する制限抵抗6、コンデンサ7、バイアス抵抗8
の定数を設定することにより、オフ信号送出時にはゲー
ト端子2aに逆バイアスを印加することが可能となる。
逆バイアスをゲート端子2aに印加することにより、主
スイッチング素子2の寄生容量9に充電された電荷が急
速に放電され、主スイッチング素子2はオフ状態とな
る。従つて、主スイッチンゲ素子2のターンオフする時
間を著しく短縮することができる。
【0027】
【実施例】以下に、本発明の一実施例について、図面を
参照して説明する。本実施例のスイッチング電源とその
主スイッチング素子の駆動制御回路の構成は、図1及び
図2に示したものと全く同様である。
【0028】本実施例においても、主スイッチング素子
2には、エンハンスメント型NチャネルMOSFETを
採用し、この主スイッチング素子2には、図2に示した
ように、寄生容量9が生じている。そこで、この寄生容
量9を考慮した上で、本実施例では、上述したように、
オン信号送出時にはゲート端子2aの電圧が主スイッチ
ング素子2の閾値以上で、オフ信号送出時には0V以下
の電圧となるように、上記微分回路を構成する制限抵抗
6、コンデンサ7、バイアス抵抗8それぞれの定数を設
定した。
【0029】図3は、本実施例において、主制御回路
(制御IC)4からの主スイッチング素子2をオンオフ
する電圧信号波形と、主スイッチング素子2のゲート端
子2aに印加される電圧波形を示す図である。
【0030】主制御回路(制御IC)4から送出される
主スイッチング素子2をオンオフする電圧信号波形は、
図3(a)に示すように、最低値を略0V、最大値を主
スイッチング素子2(当該エンハンスメント型Nチャネ
ルMOSFET)の最大定格値以下で閾値以上としたパ
ルスにより構成されるのは、上述した従来例と同様であ
る。
【0031】しかしながら、本実施例の駆動制御回路に
おいては、この電圧信号波形(パルス)が上記微分回路
を介する結果、オフ信号送出時のゲート端子2aの電圧
は、コンデンサ7、寄生容量9、制限抵抗6及びバイア
ス抵抗8の充放電によって、図3(b)から明らかなよ
うに、マイナス側(逆バイアス)に印加される。その結
果、主スイッチンゲ素子2は、急激にオフ状態となる。
【0032】図4に、本実施例における、主スイッチン
グ素子2の動作波形を示す。同図から分かるように、タ
ーンオフする時間が従来回路の場合の図6に比べて大幅
に短くなっている。即ち、図4(b)から明らかなよう
に、ドレイン電流はターンオフ時に急激に低下する一
方、図4(c)から明らかなように、ドレイン電圧はタ
ーンオフ時に急激に上昇する。従って、これら両者の重
なり部分に相当するターンオフ時のスイッチング損失
が、図4(a)に示すように、大幅に減少している。図
5に示した従来例では、主スイッチング素子の電力損失
が4.0Wであるのに対し、本実施例の場合、1.5W
に改善された。
【0033】以上、本発明を特定の実施形態について述
べたが、本発明はこれらに限られるものではなく、特許
請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の実施形態
についても適用される。
【0034】例えば、上述した実施形態では、フライバ
ックコンバ一タ方式のスイッチング電源を例として説明
したが、本発明は、フォワードコンバ一タ方式やプッシ
ュプル方式のスイッチング電源についても適用し得るの
は勿論である。また、上述した実施形態のような1次/
2次変換トランスを有していない非絶縁型コンバ一タ方
式のものでも構わない。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、Nチ
ャネルFET素子を主スイッチング素子に用いたスイッ
チング電源回路において、駆動制御回路の出力信号端子
と主スイッチング素子のゲート端子の間に、コンデンサ
を直列に接続した微分回路を構成し、この微分回路を介
して主スイッチング素子をオンオフ制御する信号を供給
することにより、主スイッチンゲ素子のゲート端子電圧
を逆バイアスに印加するので、ターンオン/オフに要す
る時間を十分に短くすることが可能となった。
【0036】このため、従来は主スイッチング素子のオ
ン抵抗と寄生容量の排他的特性のため十分に低いオン抵
抗値の素子を用いることが困難であったが、本発明では
十分にオン抵抗値の低い素子を用いることもできる。
【0037】また、主スイッチング素子の損失改善によ
り電力変換効率も向上し、その発熱も改善できるため、
主スイッチング素子の形状も従来より小さくすることが
できる。
【0038】このように、本発明により駆動制御回路を
複雑化せずに簡単な構成で、スイッチング電源回路を高
効率化し小型化し得るので、その工業的価値は極めて大
きなものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るスイッチング電源を簡
略化して示す回路図である。
【図2】本発明の実施形態に係る主スイッチング素子の
駆動制御回路を示す等価回路図である。
【図3】本発明の一実施例を説明するための図であり、
(a)は、その主制御回路(制御IC)からの主スイッ
チング素子をオンオフする電圧信号波形を、(b)は、
その主スイッチング素子のゲート端子に印加される電圧
波形を、それぞれ示す。
【図4】本発明の一実施例における主スイッチング素子
の動作波形を示す図であり、(a)は、そのスイッチン
グ損失を、(b)は、そのドレイン電流を、(c)は、
そのドレイン電圧を、それぞれ示す。
【図5】従来のスイッチング電源の一例を簡略化して示
す回路図である。
【図6】図5に示した従来のスイッチング電源における
主スイッチング素子の動作波形を示す図であり、(a)
は、そのスイッチング損失を、(b)は、そのドレイン
電流を、(c)は、そのドレイン電圧を、それぞれ示
す。
【符号の説明】
1 変圧器(磁気誘導素子) 1a 1次巻線 1b 2次巻線 2 主スイッチング素子 2a ゲート端子 3 ダイオード 4 主制御回路 5 平滑用コンデンサ 6 制限抵抗 7 コンデンサ 8 バイアス抵抗 9 主スイッチング素子の寄生容量 10 (商用)交流電源 11 整流回路 12 負荷 13 整流平滑回路
フロントページの続き Fターム(参考) 5H730 AA14 BB43 BB57 DD04 DD32 EE02 EE07 5H740 AA05 BA12 BB06 BB08 BC01 BC02 BC06 HH07 JA01 JB02 KK01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主スイッチング素子と、該主スイッチン
    グ素子をオンオフ制御する制御回路と、該制御回路によ
    る前記主スイッチング素子のオンオフによりスイッチン
    グされる磁気誘導素子と、整流素子とを備え、直流入力
    電圧を、前記主スイッチング素子のオンオフにより前記
    磁気誘導素子及び前記整流素子を介して直流出力電圧に
    変換して負荷に供給するスイッチング電源において、前
    記制御回路と前記主スイッチング素子との間に抵抗及び
    コンデンサを直列に接続する構成を有し、前記制御回路
    から前記主スイッチング素子をオフする制御信号を送出
    する時に、前記主スイッチング素子を逆バイアスの状態
    にすることを特微とするスイッチング電源。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスイッチング電源におい
    て、前記主スイッチング素子は、NチャネルMOSFE
    Tであることを特微とするスイッチング電源。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のスイッチング電源
    において、前記磁気誘導素子は変圧器であることを特微
    とする絶縁型スイッチング電源。
  4. 【請求項4】 スイッチングトランスと、該スイッチン
    グトランスの一次巻線の一端にソースが接続されたNチ
    ャネルMOSFETから成るメインスイッチングトラン
    ジスタと、該メインスイッチングトランジスタのゲート
    にスイッチングパルスを印加してオンオフ駆動する駆動
    制御回路と、前記スイッチングトランスの二次巻線に接
    続された整流回路とを有するスイッチング電源における
    前記メインスイッチングトランジスタの駆動制御回路で
    あって、該駆動制御回路の出力信号端子と前記メインス
    イッチングトランジスタのゲートとの間に抵抗及びコン
    デンサを直列に接続した微分回路を構成することによ
    り、前記メインスイッチングトランジスタのゲート電圧
    を逆バイアスに印加することを特微とする駆動制御回
    路。
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