JP2002095248A - 同期整流装置及びこれを備えたスイッチング電源装置 - Google Patents

同期整流装置及びこれを備えたスイッチング電源装置

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JP2002095248A
JP2002095248A JP2000279809A JP2000279809A JP2002095248A JP 2002095248 A JP2002095248 A JP 2002095248A JP 2000279809 A JP2000279809 A JP 2000279809A JP 2000279809 A JP2000279809 A JP 2000279809A JP 2002095248 A JP2002095248 A JP 2002095248A
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Masato Sasaki
正人 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成により電界効果トランジスタを同
期整流させるとともに、電流連続モードで使用されると
きにおいて電界効果トランジスタの導通時間を常に長く
することができる同期整流装置及びこれを備えたスイッ
チング電源装置を提供する。 【解決手段】 MOSFET10のソース−ドレイン間
に流れる電流を寄生ダイオード10aに流れる電流を含
めて検出するカレントトランス8から出力される電圧を
抵抗12及びコンデンサ13からなる微分回路によって
微分してMOSFET10のゲートに供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電界効果トランジ
スタに流れる電流に同期して前記電界効果トランジスタ
をオン・オフさせる同期整流装置およびこれを備えたス
イッチング電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】入力電圧を所望の出力電圧とし且つ安定
化して負荷に供給するスイッチング電源装置では、安全
性やノイズの観点から一次側と二次側とを電気的に絶縁
する必要がある場合には、互いに絶縁された一次巻線及
び二次巻線を持つトランスが用いられる。トランスを備
えたスイッチング電源装置の従来例として、図5に示す
ようなフライバック型コンバータを用いたスイッチング
電源装置が挙げられる。
【0003】図5に示すフライバック型コンバータを用
いたスイッチング電源装置の構成について説明する。ま
ず、トランス1の一次側について説明する。直流電源3
の正極は、トランス1の一次巻線1pのコールド側に接
続されている。トランス1の一次巻線1pのホット側に
は、nチャネル形MOSFETであるスイッチングトラ
ンジスタ2のドレインが接続されている。また、スイッ
チングトランジスタ2のソースは直流電源3の負極に接
続されている。さらに、スイッチングトランジスタ2の
ゲートは後述する制御回路7の出力側に接続されてい
る。
【0004】次にトランス1の二次側について説明す
る。トランス1の二次巻線1sのホット側にはコンデン
サ5の正極が接続され、コンデンサ5の負極はダイオー
ド4のアノードに接続されている。また、ダイオード4
のカソードはトランス1の二次巻線1sのコールド側に
接続されている。さらに、コンデンサ5の両端に負荷6
が接続され、コンデンサ5の正極と負荷6との接続点に
制御回路7の入力側が接続されている。
【0005】上記構成のフライバック型コンバータを用
いたスイッチング電源装置の動作について図6を参照し
て説明する。スイッチングトランジスタ2が制御回路7
からHighレベルの電圧信号を受け取ってオン状態に
なると、スイッチングトランジスタ2のドレイン−ソー
ス間電圧VQ2が零になり、直流電源3からトランス1の
一次巻線1pに電流IQ2が流れる。電流IQ2はトランス
1の一次巻線1pのインダクタンスのために次第に増加
する波形となる。また、トランス1の一次巻線1pの電
圧VT1は直流電源3の出力電圧と等しい正電圧(ホット
側が負電位、コールド側が正電位)となる。そして、ト
ランス1の二次巻線1sにも誘起電圧が生じるがホット
側が負電位、コールド側が正電位であるので、ダイオー
ド4の整流作用によりダイオード4を流れる電流IR
零になる。このようにして、スイッチングトランジスタ
2がオン状態の期間はトランス1の一次巻線1pにエネ
ルギーが蓄積される。
【0006】スイッチングトランジスタ2が制御回路7
からLowレベルの電圧信号を受け取ってオフ状態にな
ると、電流IQ2の増加が止まり零になるのでトランス1
のコアの磁束変化が止まり、トランス1の一次巻線1p
の電圧VT1は負電圧(ホット側が正電位、コールド側が
負電位)となる。電圧VQ2はトランス1の一次巻線1p
の逆起電圧も加わって大きくなる。また、トランス1の
二次側では、トランス1の一次巻線1pに蓄積されてい
たエネルギーによって二次巻線1sに誘起電圧(ホット
側が正電位、コールド側が負電位)が生じる。この誘起
電圧によってダイオード4には順方向の電圧が印加され
るので、電流IRは正の値となりコンデンサ5に電荷が
蓄えられる。尚、負荷6が大きくなると、電流IQ2およ
びIRのピーク値が大きくなる。
【0007】制御回路7は、負荷6に供給される出力電
圧を検出し、出力電圧が所定値になるようにスイッチン
グトランジスタ2のオン・オフ期間を制御する。制御回
路7ではスイッチング電源装置の一次側と二次側を絶縁
するためにフォトカプラによって信号の伝達が行われて
いる。
【0008】このようなスイッチング電源装置では高効
率化を図るため、一般にダイオード4に順方向電圧降下
が小さいショットキーバリアダイオードを用い、整流損
失を低減している。しかし、ショットキーバリアダイオ
ードの接合金属の選択を種々検討しても順方向電圧降下
を小さくするには限界がある。そこで、さらなる整流損
失の低減を図るために、ダイオード4の代わりにオン抵
抗の小さいMOSFETが用いられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この場合、MOSFE
Tが整流手段として作用するためにはMOSFETを駆
動させる同期整流装置を設ける必要がある。例えば図5
のフライバック型コンバータを用いたスイッチング電源
装置においてMOSFETをダイオード4に代替して設
けた場合、スイッチングトランジスタ2をオフ状態にし
たときにMOSFETをオン状態とし、スイッチングト
ランジスタ2をオン状態にしたときにMOSFETをオ
フ状態にする必要がある。すなわち、MOSFETに備
えられる同期整流装置は、スイッチングトランジスタ2
のオン・オフ制御と逆のオン・オフ制御を行う必要があ
り、同期整流装置の制御構成が複雑となるという問題が
あった。
【0010】このような問題点を解決する手段が、特開
平9−172775号公報に開示されている。しかし、
この手段では、同期整流装置を備えるMOSFETのゲ
ートに供給される定電圧の設定が低ければ、負荷が大き
くなったとき二次側に電流が流れている状態で一次側の
スイッチングトランジスタがオン状態になってしまい、
大きなエネルギー損失が生じる。このため、定電圧は電
流連続モードにおいて電流ピークが最も大きいところで
設定されるが、このような設定では負荷電流が小さいと
きにMOSFETの導通時間が短くなってしまうという
不具合があった。
【0011】本発明は、上記の問題点に鑑み、簡単な構
成により電界効果トランジスタを同期整流させるととも
に、電流連続モードで使用されるときにおいて電界効果
トランジスタの導通時間を常に長くすることができる同
期整流装置を提供することを目的とする。また、このよ
うな同期整流装置を備えたスイッチング電源装置を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る同期整流装置においては、電界効果ト
ランジスタのソース−ドレイン間に流れる電流を寄生ダ
イオードに流れる電流を含めて検出する電流検出手段
と、該電流検出手段が出力する出力電圧に応じて前記電
界効果トランジスタのゲートに電圧を供給することによ
って前記電界効果トランジスタを駆動する制御手段と、
を備えるとともに、前記制御手段は、前記電流検知手段
が出力する電圧を微分して前記電界トランジスタのゲー
トに供給するような構成とする。さらに、前記制御手段
は、微分回路と、該微分回路の入力端子間と出力端子間
の少なくとも一方に設けられる定電圧ダイオードと、を
備えるようにしてもよい。
【0013】また、本発明に係るスイッチング電源装置
においては、トランスと、該トランスの一次側巻線に接
続されるスイッチング手段と、前記トランスの二次側巻
線に接続される整流手段および平滑手段と、を有するフ
ライバック型コンバータを備えるとともに、前記整流手
段は上述した構成の同期整流装置とする。
【0014】また、本発明に係るスイッチング電源装置
においては、トランスと、該トランスの一次側巻線に接
続されるスイッチング手段と、前記トランスの二次側巻
線に直列に接続される整流手段および転流手段と、該転
流手段に並列接続されるコイルおよび平滑手段と、を有
するフォワード型コンバータを備えるとともに、前記整
流手段および前記転流手段のうち、少なくとも前記転流
手段は上述した構成の同期整流装置とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に係るスイッ
チング電源装置について図面を参照して説明する。図1
は、本発明の一実施形態におけるフライバック型コンバ
ータを用いたスイッチング電源装置の構成を示したもの
である。図5の従来のフライバック型コンバータを用い
たスイッチング電源装置と同一の部分には同一の符号を
付し、説明を省略する。
【0016】まず同期整流装置について説明する。同期
整流装置は、ソースからドレインに向かう方向を順方向
とする寄生ダイオード10aを有するnチャネル形MO
SFET10の電流を検出するカレントトランス8と、
カレントトランス8からの出力電圧に応じてMOSFE
T10をオン・オフ制御するMOSFET制御回路9
と、を備えている。
【0017】MOSFET10のソースはトランス1の
二次巻線1sのコールド側に接続されており、MOSF
ET10のドレインはカレントトランス8の入力端子の
一端に接続されている。また、カレントトランス8の入
力端子の他端は、コンデンサ5の負極に接続されてい
る。
【0018】カレントトランス8の出力端子間には、定
電圧ダイオード11が接続されている。定電圧ダイオー
ド11のカソードはコンデンサ13の一端に接続され、
定電圧ダイオード11のアノードは抵抗12の一端及び
MOSFET10のドレインに接続されている。また、
コンデンサ13の他端は、抵抗12の他端及びMOSF
ET10のゲートに接続されている。
【0019】これにより、MOSFET制御回路9はカ
レントトランス8からの出力電圧を微分してMOSFE
T10のゲートに出力することができる。
【0020】次に、このようなスイッチング電源装置の
動作について、スイッチング電源装置の各部の電流・電
圧波形を示した図2を参照して説明する。
【0021】スイッチングトランジスタ2が制御回路7
からHighレベルの電圧信号を受け取ってオン状態に
なると、スイッチングトランジスタ2のソース−ドレイ
ン間電圧VQ2は零となり、直流電源3からトランス1の
一次巻線1pに電流IQ2が流れる。電流IQ2はトランス
1の一次巻線1pのインダクタンスのために次第に増加
する波形となる。また、トランス1の一次巻線1pの電
圧VT1は直流電源3の出力電圧と等しい正電圧(ホット
側が負電位、コールド側が正電位)となる。そして、ト
ランス1の二次巻線1sに生じる誘起電圧はMOSFE
T10の寄生ダイオード10aに対して逆極性となるか
ら、MOSFET10はオフ状態となり、MOSFET
10を流れる電流IRは零である。従って、カレントト
ランス8の出力電圧VIR、MOSFET10のゲート−
ソース間に印加される駆動電圧V GSも零となり、スイッ
チングトランジスタ2がオン状態の期間中MOSFET
10はオフ状態を持続する。
【0022】スイッチングトランジスタ2が制御回路7
からLowレベルの電圧信号を受け取ってオフ状態にな
ると、電圧VQ2は上昇し、また、電流IQ2は零となる。
またトランス1の二次巻線1sに生じる誘起電圧は、M
OSFET10の寄生ダイオード10aの順方向の極性
となり、この寄生ダイオード10aを介して電流が流
れ、カレントトランス8の出力電圧が抵抗12とコンデ
ンサ13によって微分され、駆動電圧VGSとしてMOS
FET10のゲート−ソース間に印加される。これによ
り、MOSFET10はオン状態となる。
【0023】従って、トランス1の二次巻線1sに生じ
る誘起電圧により、オン抵抗が小さいMOSFET10
を介して電流IRが流れ、カレントトランス8の出力電
圧も継続して発生する。このため、抵抗12とコンデン
サ13とによりMOSFET10のゲート−ソース間に
は駆動電圧VGSが印加される続けるのでMOSFET1
0はオン状態を持続する。
【0024】その後、トランス1の一次巻線1pの蓄積
エネルギーの減少に伴い電流IRが減少すると、カレン
トトランス8の出力電圧も減少する。カレントトランス
8の出力電圧が減少し、駆動電圧VGSがMOSFET1
0の閾値電圧Vth以下になると、MOSFET10はオ
フ状態となる。抵抗12の抵抗値とコンデンサ13の容
量を適切な値に設定することでスイッチングトランジス
タ2がオン状態となる直前にMOSFET10をオフ状
態にすることができる。
【0025】また、負荷6が大きくなると電流IRのピ
ーク値が大きくなるが、定電圧ダイオード11でカレン
トトランス8の出力電圧のピーク値を制限しているので
負荷6が大きくなっても確実に整流動作を継続する。逆
に、負荷6が小さくなると電流IRは不連続モードにな
り、電流IRのピーク値が小さくなるため、電流IRが流
れている期間に対してMOSFET10がオン状態であ
る期間は短くなる。しかしながら、整流損失の低減が望
まれているのは、負荷6の状態が途中負荷ではなく定格
負荷のときにおいてであり、トランス1は負荷6の状態
が定格負荷のときに電流連続モードになるように設計さ
れているので、問題ない。
【0026】次に本発明の第二実施形態について説明す
る。図3は、フォワード型コンバータを用いたスイッチ
ング電源装置の構成を示したものである。尚、図1の第
一実施形態のスイッチング電源装置と同一部分には同一
の部号を付し、説明を省略する。一次側の構成は図1と
同様であるので説明を省略し、二次側の構成について説
明する。
【0027】トランス1’の二次巻線1’sのホット側
にダイオード14のアノードが接続されている。ダイオ
ード14のカソードはコイル15の一端と、MOSFE
T10のソースと、に接続されている。コイル15の他
端は、コンデンサ5の正極及び負荷6の一端に接続され
ている。コンデンサ5の負極及び負荷6の他端は二次巻
線1’sのコールド側に接続されるとともにカレントト
ランス8を介して、MOSFET10のドレインにも接
続される。コンデンサ5の正極と負荷6の一端との接続
点には、制御回路7の入力側が接続されている。
【0028】また、カレントトランス8の出力端子間に
は、定電圧ダイオード11が接続されている。定電圧ダ
イオード11のカソードはコンデンサ13の一端に接続
され、定電圧ダイオード11のアノードは抵抗12の一
端及びMOSFET10のドレインに接続されている。
また、コンデンサ13の他端は、抵抗12の他端及びM
OSFET10のゲートに接続されている。これによ
り、MOSFET制御回路9はカレントトランス8から
の出力電圧を微分してMOSFET10のゲートに出力
することができる。
【0029】次にこのようなスイッチング電源装置の動
作について、スイッチング電源装置の各部の電流・電圧
波形を示した図4を参照して説明する。
【0030】スイッチングトランジスタ2が制御回路7
からHighレベルの電圧信号を受け取ってオン状態に
なると、スイッチングトランジスタ2のソース−ドレイ
ン間電圧VQ2は零となり、直流電源3からトランス1’
の一次巻線1’pに電流IQ2が流れる。また、トランス
1’の一次巻線1’pの電圧VT1は直流電源3の電圧と
等しい正電圧(ホット側が正電位、コールド側が負電
位)となる。そして、トランス1’の二次巻線1’sに
生じる誘起電圧VT1はダイオード14に対して順方向の
電圧となるから、ダイオード14には電流I14が流れ電
圧VT1はダイオード14を介してコンデンサ5と負荷6
に供給される。このとき、MOSFET10の寄生ダイ
オード10aには逆方向の電圧が印加されることになる
ので、寄生ダイオード10aの電流IRは零となる。従
って、カレントトランス8の出力電圧VIR、MOSFE
T10のゲート−ソース間に印加される駆動電圧VGS
零となり、スイッチングトランジスタ2がオン状態の期
間中MOSFET10はオフ状態を持続する。
【0031】スイッチングトランジスタ2が制御回路7
からLowレベルの電圧信号を受け取ってオフ状態にな
ると、電圧VQ2は上昇し、、電流IQ2は零となる。ま
た、トランス1’の二次巻線1’sに生じる誘起電圧V
T1は、ダイオード14に対して逆方向の電圧となるか
ら、電流I14は零になる。そして、スイッチングトラン
ジスタ2がオン状態の期間のときにコイル15が蓄積し
たエネルギーによって、コイル15から平滑コイル5お
よび負荷6を介してMOSFET10に電圧が供給され
る。この電圧は寄生ダイオード10aに対して順方向の
電圧であるので、寄生ダイオード10aを介して電流I
Rが流れ、カレントトランス8の出力電圧が抵抗12と
コンデンサ13によって微分され、駆動電圧VGSとして
MOSFET10のゲート−ソース間に印加される。こ
れにより、MOSFET10はオン状態となる。
【0032】従って、トランス1の二次巻線1sに生じ
る誘起電圧により、オン抵抗が小さいMOSFET10
を介して電流IRが流れ、カレントトランス8の出力電
圧も継続して発生する。このため、抵抗12とコンデン
サ13とによりMOSFET10のゲート−ソース間に
は駆動電圧VGSが印加される続けるのでMOSFET1
0はオン状態を持続する。
【0033】その後、コイル15の蓄積エネルギーの減
少に伴い電流IRが減少すると、カレントトランス8の
出力電圧も減少する。カレントトランス8の出力電圧が
減少し、駆動電圧VGSがMOSFET10の閾値電圧V
th以下になると、MOSFET10はオフ状態となる。
抵抗12の抵抗値とコンデンサ13の容量を適切な値に
設定することでスイッチングトランジスタ2がオン状態
となる直前にMOSFET10をオフ状態にすることが
できる。
【0034】また、負荷6が大きくなると電流IRのピ
ーク値が大きくなるが、定電圧ダイオード11でカレン
トトランス8の出力電圧のピーク値を制限しているので
負荷6が大きくなっても確実に整流動作を継続する。逆
に、負荷6が小さくなると電流IRは不連続モードにな
り、電流IRのピーク値が小さくなるため、電流IRが流
れている期間に対して、MOSFET10がオン状態で
ある期間は短くなる。しかしながら、整流損失の低減が
望まれているのは、負荷6の状態が途中負荷ではなく定
格負荷のときにおいてであり、トランス1は負荷6の状
態が定格負荷のときに電流連続モードになるように設計
されているので、問題ない。
【0035】尚、本実施形態では、整流手段としてダイ
オード14を用いたが、本発明はこれに限定されること
はなく、整流手段として同期整流装置を備えたMOSF
ETを用いてもよい。また、第一及び第二実施形態にお
いてMOSEFTにnチャネル形のものを用いたが、本
発明はこれに限定されるものではなく、pチャネル形M
OSEFTを用いることもできる。この場合、導電形式
に応じて定電圧ダイオード11の接続極性を設定すると
よい。
【0036】
【発明の効果】本発明によると、電界効果トランジスタ
を駆動する制御手段は電界効果トランジスタを流れる電
流を検知する電流検知手段が出力する電圧を微分して前
記電界効果トランジスタのゲートに供給するので、制御
手段の回路定数を適切に設定することによって、電流連
続モードで使用されるときは前記電界効果トランジスタ
に流れる電流値の大小に関わらず前記ゲートに供給され
る電圧を前記電界効果トランジスタの閾値電圧以上にす
ることができる。これにより、簡単な構成により電界効
果トランジスタを同期整流させるとともに、電流連続モ
ードで使用されるときにおいて電界効果トランジスタの
導通時間を常に長くすることができる。
【0037】また、本発明によると、前記制御手段は、
微分回路と、該微分回路の入力端子間と出力端子間の少
なくとも一方に設けられる定電圧ダイオードと、を備え
ているので、定電圧ダイオードで電流検出手段の出力電
圧のピーク値を制限することができる。これにより、電
界効果トランジスタに流れる電流が大きくなったときも
前記電界効果トランジスタの整流動作を確実に継続する
ことができる。
【0038】また、本発明によると、整流手段に同期整
流装置を備えた電界効果トランジスタを用いるので、整
流手段の整流損失を減少させることができる。これによ
り、スイッチング電源装置の効率を改善することができ
る。また、前記同期整流装置に設けられる前記電界効果
トランジスタを駆動する制御手段は、電界効果トランジ
スタを流れる電流を検知する電流検知手段が出力する電
圧を微分して前記電界効果トランジスタのゲートに供給
するので、電流連続モード時において電界効果トランジ
スタの導通時間を常に長くすることができる。
【0039】また、本発明によると、転流手段および整
流手段のうち、少なくとも転流手段に同期整流装置を備
えた電界効果トランジスタを用いるので、整流損失を減
少させることができる。これにより、スイッチング電源
装置の効率を改善することができる。また、前記同期整
流装置に設けられる前記電界効果トランジスタを駆動す
る制御手段は、電界効果トランジスタを流れる電流を検
知する電流検知手段が出力する電圧を微分して前記電界
効果トランジスタのゲートに供給するので、電流連続モ
ード時において電界効果トランジスタの導通時間を常に
長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態のスイッチング電
源装置の構成を示す図である。
【図2】 本発明の第一実施形態のスイッチング電
源装置の動作波形を示す図である。
【図3】 本発明の第二実施形態のスイッチング電
源装置の構成を示す図である。
【図4】 本発明の第二実施形態のスイッチング電
源装置の動作波形を示す図である。
【図5】 従来のスイッチング電源装置の構成を示
す図である。
【図6】 従来のスイッチング電源装置の動作波形
を示す図である。
【符号の説明】
1、1’ トランス 1p、1’p 一次巻線 1s、1’s 二次巻線 2 スイッチングトランジスタ 4、14 ダイオード 5、13 コンデンサ 8 カレントトランス 9 MOSFET制御回路 10 MOSFET 10a 寄生ダイオード 11 定電圧ダイオード 12 抵抗 15 コイル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電界効果トランジスタのソース−ドレイン
    間に流れる電流を寄生ダイオードに流れる電流を含めて
    検出する電流検出手段と、該電流検出手段が出力する電
    圧に応じて前記電界効果トランジスタのゲートに電圧を
    供給することによって前記電界効果トランジスタを駆動
    する制御手段と、を備え、前記電界効果トランジスタを
    駆動する同期整流装置であって、 前記制御手段は前記電流検知手段が出力する電圧を微分
    して前記電界トランジスタのゲートに供給することを特
    徴とする同期整流装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、微分回路と、該微分回路
    の入力端子間と出力端子間の少なくとも一方に設けられ
    る定電圧ダイオードと、を備える請求項1に記載の同期
    整流装置。
  3. 【請求項3】トランスと、該トランスの一次側巻線に接
    続されるスイッチング手段と、前記トランスの二次側巻
    線に接続される整流手段および平滑手段と、を有するフ
    ライバック型コンバータを備えたスイッチング電源装置
    において、 前記整流手段は請求項1または請求項2に記載の同期整
    流装置を備える電界効果トランジスタであることを特徴
    とするスイッチング電源装置。
  4. 【請求項4】トランスと、該トランスの一次側巻線に接
    続されるスイッチング手段と、前記トランスの二次側巻
    線に直列に接続される整流手段および転流手段と、該転
    流手段に並列接続されるコイルおよび平滑手段と、を有
    するフォワード型コンバータを備えたスイッチング電源
    装置において、 前記整流手段および前記転流手段のうち、少なくとも前
    記転流手段は請求項1または請求項2に記載の同期整流
    装置を備える電界効果トランジスタであることを特徴と
    するスイッチング電源装置。
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