JP2000231666A - 容器入り液体の加熱冷却方法、その装置、及び、自動販売機 - Google Patents

容器入り液体の加熱冷却方法、その装置、及び、自動販売機

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JP2000231666A
JP2000231666A JP11346107A JP34610799A JP2000231666A JP 2000231666 A JP2000231666 A JP 2000231666A JP 11346107 A JP11346107 A JP 11346107A JP 34610799 A JP34610799 A JP 34610799A JP 2000231666 A JP2000231666 A JP 2000231666A
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JP11346107A
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Sakae Kato
栄 加藤
Nobuyuki Murata
信行 村田
Yukio Kimura
幸雄 木村
Masaki Inoue
正喜 井上
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D31/00Other cooling or freezing apparatus
    • F25D31/006Other cooling or freezing apparatus specially adapted for cooling receptacles, e.g. tanks
    • F25D31/007Bottles or cans

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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Vending Machines For Individual Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 缶入り液体を急速に高温又は低温状態にする
ことが可能な容器入り液体の加熱冷却方法、その装置、
及び、自動販売機を提供する。 【解決手段】 自動販売機10内に備えた加熱冷却装置
20には、加熱部21と冷却部22とに、共に受容カッ
プ23が設けられ、その下面には振動子33が連設され
ている。また、加熱部21の受容カップ23の外周面に
は、誘導加熱を行うためのコイル36が巻装され、冷却
部22の受容カップ23の外周面には、液体窒素ボンベ
38に連なるノズル37の噴出口が向けられている。そ
して、受容カップ23内に収容された缶飲料物11の缶
体11Aが加熱又は冷却されつつ、振動子33の駆動に
よって超音波が与えられて熱伝達が促進され、缶体11
A内の液体11Bが急速に高温又は低温状態になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、缶飲料物等の容器
入り液体を、急速に加熱冷却する方法、その装置、及
び、自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】容器入り液体として、例えば、缶ジュー
ス、缶コーヒー等の缶飲料物があり、それらの多くは自
動販売機や、コンビニエンスストアの冷蔵又は保温ケー
スに蓄えられ、消費者の選択により、いつでも低温又は
高温状態にして提供を受けることができるようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動販売機
や冷蔵ケース等は、適温の缶飲料物を即座に提供する必
要があるため、すぐに消費されないものまでもが常に保
冷又は保温されている。このため、大きな電力が必要と
なり、例えば自動販売機の場合は、全国に約30万台設
置されているので、それらを合わせた総消費電力は、大
型発電器の1台の発電量にも相当し、このような消費電
力をいかに抑えるかが問題となっていた。その対策とし
て、缶飲料物を急速に低温又は高温状態する技術が求め
られている。もし、その技術が実用可能となれば、適温
の缶飲料物を即座に受け取るという消費者のニーズを満
たすと共に、缶飲料物の保温又は保冷が不要となって消
費電力を低減させることができる。
【0004】そのような試みとして、従来では、缶飲料
物の容器たる缶を加熱又は冷却し、その缶飲料物を高速
回転させることによって液体を撹拌して熱伝達を促進さ
せるという装置が提案されていたが、缶飲料物を短時間
で高速回転させる部分の構造が煩雑になるため、その代
替案が求められていた。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、缶入り液体を急速に高温又は低温状態にすることが
可能な容器入り液体の加熱冷却方法、その装置、及び、
自動販売機の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る容器入り液体の加熱冷却方法は、容
器に入れた液体を、急速に高温又は低温状態にするため
の方法であって、容器又は液体のいずれかを加熱又は冷
却し、容器内の液体の熱伝達を促進するための超音波を
与えるところに特徴を有する。
【0007】請求項2に係る容器入り液体の加熱冷却装
置は、容器に入れた液体を、急速に高温又は低温状態に
するための装置であって、容器を加熱又は冷却する加熱
冷却手段と、容器が加熱又は冷却された状態で、容器内
の液体の熱伝達を促進させるための超音波を与える超音
波振動子とを備えたところに特徴を有する。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項2記載の容
器入り液体の加熱冷却装置にあって、容器は、液体を内
包した缶体によって構成されており、その缶体を受容し
かつその外面に接する受容カップを備え、超音波振動子
は、受容カップを介して又は直接、容器に超音波を与え
るところに特徴を有する。
【0009】請求項4に係る自動販売機は、缶体に液体
を内包してなる缶飲料物を、貨幣の投入に応じて、急速
に高温又は低温状態にして排出する自動販売機におい
て、排出直前の缶飲料物の缶体を、加熱又は冷却する加
熱冷却手段と、缶体が加熱又は冷却された状態で、容器
内の液体の熱伝達を促進させるための超音波を与える超
音波振動子とを備えてなるところに特徴を有する。
【0010】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>請求項1の
発明によれば、容器又は液体のいずれかを加熱又は冷却
し、超音波を与えると、その超音波の加速度、キャビテ
ーション、直進流等によりミクロ的な撹拌、拡散等が生
じる。これにより、容器内の液体の熱伝達が促進して、
液体が急速に高温又は低温状態になる。
【0011】<請求項2の発明>請求項2の発明によれ
ば、加熱冷却手段によって容器が加熱又は冷却されると
共に、超音波振動子の駆動によって超音波が与えられ、
その超音波の加速度、キャビテーション、直進流等によ
りミクロ的な撹拌、拡散等が生じる。これにより、容器
内の液体の熱伝達が促進して、液体が急速に高温又は低
温状態になる。
【0012】<請求項3の発明>請求項3によれば、超
音波振動子を駆動すると、超音波振動子から受容カップ
を介して又は直接、超音波が缶体、液体に与えられ、ミ
クロ的な撹拌、拡散等が生じて熱伝達が促進され、もっ
て、急速に、液体が加熱又は冷却された缶体と同じ温度
となる。ここで、缶飲料物は、受容カップ内に収容され
て、安定した状態で超音波を受けるから、確実に熱伝達
の促進が図られる。
【0013】<請求項4の発明>請求項4によれば、貨
幣を投入し、高温又は低温のいずれかの缶飲料物を選択
すると、加熱冷却手段が排出直前の缶飲料物の缶体を加
熱又は冷却し、超音波振動子の駆動によって超音波が与
えられて、その超音波の加速度、キャビテーション、直
進流等によりミクロ的な撹拌、拡散等が生じる。これに
より、液体の熱伝達が促進して、液体が急速に高温又は
低温状態になるから、常時、缶飲料物を保温又は保冷し
ておく必要がなくなり、消費電力を低減することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>以下、本発明を
自動販売機に適用した第1実施形態について、図1〜図
5を参照しつつ説明する。自動販売機10は、図1に示
されており、その正面に備えたパネル12には、各種の
缶飲料物11のサンプルSが展示されると共に、各サン
プルSごとに高温状態で提供されるホット商品か、低温
状態で提供されるクール商品かの別が明示されている。
そして、消費者は、貨幣を投入部13に投入し、各サン
プルSに対応したボタン14を押すことによって、好み
の缶飲料物11の提供を受けることができる。なお、缶
飲料物11は、図3に示すように、アルミニウム等の金
属からなる缶体11Aにコーヒー、ジュース等の液体1
1Bを内包した構成となっている。
【0015】自動販売機10の内部には、その上側部分
に各種の缶飲料物11が貯蔵されている。この貯蔵部分
では、各缶飲料物11は、保温又は保冷されることな
く、常温で保管されている。そして、貨幣の投入とボタ
ン14の操作とに応じて、選択された種類の缶飲料物1
1が、図2に示したホット商品用ホッパ15Hか、クー
ル商品用ホッパ15Cかのいずれかに選択されて降下さ
れる。
【0016】自動販売機10のうち前記貯蔵部分の下側
には、加熱冷却装置20が備えられている。加熱冷却装
置20には、図2に示すように、前記各ホッパ15H,
15Cに対応して、加熱部21と冷却部22とが備えら
れている。加熱部21と冷却部22とには、共に、水平
方向を向いた駆動軸24が備えられると共に、その先端
に固定したL字型のブラケット25の水平片25Aに、
受容カップ23が配されている。
【0017】受容カップ23は、図3及び図4に示すよ
うに、上端の開口部23Aから缶飲料物11を収容でき
る構造をなす。より詳細には、周壁27と底壁28の周
縁部分とを構成する基部29と、基部29の底面の開口
29Aを閉塞するように底面に上方から重ね合わされて
ねじ止めされた振動板30とからなる。周壁27の上端
部分には、テーパ壁31が備えられ、これにより、缶飲
料物11が多少ずれて降下されても、テーパ壁31によ
って受容カップ23の中心部に案内されるようになって
いる。そして、受容カップ23は、常には、開口部23
Aがホッパ15H,15Cの下端の開口に対向し、そこ
から排出された常温の缶飲料物11を受容すると共に、
前記駆動軸24が駆動すると、横転して缶飲料物11を
商品排出経路26(図2参照)内へと排出する。
【0018】また、受容カップ23のうち振動板30の
上面には、円環状のパッキン32が敷設されており、超
音波の増幅を図ってある。なお、このパッキン32は、
缶飲料物11が受容カップ23の下端部まで降下した時
の衝撃を吸収する効果も奏する。
【0019】さて、受容カップ23のうち振動板30の
下面には、超音波振動子33(以下、単に「振動子3
3」という)が連設されており、この振動子33が前記
ブラケット25に固定されている。振動子33は、図5
に示した発振回路34に連なっており、これから発振信
号を受けて駆動する。なお、この発振回路34は、いわ
ゆるコルピッツ回路のコイル部分をチタン酸ジルコン酸
鉛(PZT)素子35に置き換えた構成となっている。
なお、缶飲料物11に内包された液体が炭酸入りの場合
には、超音波を受けてキャビテーションが発生するか否
かが問題となる。そこで、本実施形態の発振回路34及
び振動子33は、少なくとも炭酸入りの液体に対して
は、キャビテーションを生じない帯域の超音波に与える
ように設定してある。
【0020】図3に示すように、加熱部21に配された
受容カップ23の外周面には、コイル36が巻装されて
いる。このコイル36は、本発明に係る加熱手段を構成
しており、励磁されることによって缶飲料物11の缶体
11Aに誘導電流が流され、もって缶体11Aが誘導加
熱される。
【0021】図4に示すように、冷却部22に配された
受容カップ23の外周面には、液体窒素ボンベ38に連
なるノズル37の噴出口が向けられており、これが本発
明に係る冷却手段を構成している。そして、図示しない
電磁バルブの開閉によって、液体窒素ボンベ38から液
体窒素が排出され、排出経路の途中に設けたプール部3
9で空気によって希釈されてノズル37から噴出され
る。それが、受容カップ23の外周面に吹きかけられ
て、受容カップ23が冷却される。
【0022】次に、本実施形態の作用効果について説明
する。自動販売機10は、図示しない電源に接続され
て、貨幣を投入可能な待機状態となる。この状態で貨幣
が投入され、クール商品(例えば、冷たい缶ジュース)
のボタン14が押された場合には、以下のようになる。
即ち、自動販売機10内に常温で保管された缶飲料物1
1が、クール商品用ホッパ15Cに降下され、そのホッ
パ15Cの下面開口から加熱冷却装置20の冷却部22
に備えた受容カップ23内に入り込む。すると、図示し
ない電磁バルブが開放状態となり、ノズル37から受容
カップ23の外周面へと、空気によって希釈された液体
窒素が噴出され、受容カップ23が冷却される。これと
共に、発振回路34から信号を受けて振動子33が駆動
し、振動板30、パッキン32を介して缶飲料物11に
超音波が与えられ、この状態が所定のタイマに設定され
た数秒間持続される。これにより、缶体11Aが冷却さ
れた状態で、缶飲料物11全体に超音波が伝わり、その
超音波の加速度、キャビテーション、直進流等によりミ
クロ的な撹拌、拡散等が生じ、もって、缶体11Aと液
体11Bとの間、及び、液体11B自体の内部で熱伝達
が促進されて、缶飲料物11が急速に低温状態になる。
前記タイマに設定された数秒間が過ぎると、電磁弁が閉
鎖されると共に、発振回路34が停止する。そして、駆
動軸24の回転によって受容カップ23が横転され、低
温状態になった缶飲料物11が商品排出経路26内を降
下して、自動販売機10の取出口に落とされる。
【0023】一方、ホット商品(例えば、暖かい缶コー
ヒー)のボタン14が押された場合には、以下のように
なる。即ち、常温で保管された缶飲料物11が、ホット
商品用ホッパ15Hに降下され、加熱冷却装置20の加
熱部21に備えた受容カップ23内に入り込む。する
と、受容カップ23に巻装されたコイル36に電流が流
され、誘導加熱によって受容カップ23及び缶飲料物1
1の缶体11Aが加熱される。これと共に、やはり振動
子33が駆動して、缶飲料物11に超音波が与えられ、
この状態が数秒間持続される。これにより、缶体11A
が加熱された状態で、缶飲料物11全体に超音波が伝わ
り、その超音波の加速度、キャビテーション、直進流等
によりミクロ的な撹拌、拡散等が生じ、もって、缶体1
1Aと液体11Bとの間、及び、液体11B自体の内部
で熱伝達が促進されて、缶飲料物11が急速に高温状態
になる。そして、これが自動販売機10の取出口に落と
される。
【0024】さて、自動販売機10は、通常、一度設置
されたら電源がオン状態に保持される。ここで、本実施
形態の自動販売機10では、缶飲料物11を保温又は保
冷せずに、常温で保管しており、しかも、貨幣が投入さ
れない限り、前記コイル36等の加熱冷却手段は稼働し
ないから、電源がオン状態に保持されても、ほとんど電
力を消費しない。
【0025】このように、本実施形態の自動販売機10
によれば、缶飲料物11を貨幣の投入に応じて、急速に
高温又は低温状態にして排出できるから、常時、缶飲料
物11を保温又は保冷しておく必要がなくなり、消費電
力を低減することができる。また、本実施形態では、缶
飲料物11は、受容カップ23内に収容されて安定した
状態で超音波を受けるから、確実に熱伝達の促進が図ら
れて高温又は低温状態となる。
【0026】<第2実施形態>本実施形態の加熱装置4
0は、図6に示されており、電子レンジをベースとし、
その加熱室内の底面40Aに、振動子41を備えると共
に、その振動子41の上端に受け皿42を設けた構成と
なっている。そして、例えば、常温で保管されたコーヒ
ー43を紙コップ44に注いで、前記受け皿42上に設
置し、スタートスイッチ45をオン操作すると、電子レ
ンジの加熱効果によってコーヒー43が加熱されつつ振
動子41によって超音波が与えられる。これにより、コ
ーヒー43自体が暖められつつ、ミクロ的に撹拌、拡散
等されて熱伝達が促進し、急速にかつ全体が均等に高温
状態とされる。
【0027】<第3実施形態>本実施形態は図7に示さ
れており、前記第1実施形態の縦向きの受容カップ23
に代えて、横向き樋状の受容カップ60を備え、その上
方に配置したホッパ61から、缶飲料物11を横向きに
して、前記受容カップ60内に降下させる。
【0028】具体的には、受容カップ60は、例えば、
長手方向の両端に脚部61,61を備えてブラケット6
2から上方に離して固定され、長手方向の中央分部の底
面には、矩形窓63が貫通形成されている。そして、ブ
ラケット62のうち矩形窓63との対向位置に、前記第
1実施形態と同様の振動子33が固定され、図8に示す
ように、この振動子33の上面33Aが、受容カップ6
0に収容された缶飲料物11の側面に当接するようにな
っている。
【0029】そして、受容カップ60の側方に配置した
図示しないノズルから缶飲料物11の外面へと冷媒を噴
出したときに、振動子33から缶飲料物11に直接、超
音波を与えて、缶飲料物11を急速に低温状態とするこ
とができる。
【0030】なお、冷却完了後には、例えば、受容カッ
プ60の長手方向の延長線上に設けたピストン64(図
7参照)にて、缶飲料物11を水平方向に押して、商品
排出口に降下させてもよいし、前記第1実施形態と同様
に、ブラケット62を傾けて、缶飲料物11を商品排出
口に降下させてもよい。
【0031】<第4実施形態>本実施形態は、図9に示
されており、前記第3実施形態のうち振動子33の取り
付け構造、及び、ホッパ61の構造が異なる。具体的に
は、ブラケット62のうち矩形窓63との対向位置に、
ソレノイドによってロッド66を上下駆動可能な駆動装
置65を備え、ロッド66の先端に振動子33を固定し
てある。また、ホッパ61のうち一対の対向壁61S,
61Sを下方に垂下して、受容カップ60の両側を覆う
ことで、缶飲料物11が確実に受容カップ60内に降下
されるようにしてある。
【0032】本実施形態では、常には、振動子33が受
容カップ60から下方に離れた位置に待機しており、こ
の状態で、缶飲料物11が受容カップ60内に降下され
る。これにより、缶飲料物11が降下した時に振動子3
3に強く衝突することが防がれ、缶飲料物11の側面の
変形を防ぐと共に、振動子33の信頼性を向上させるこ
とができる。そして、缶飲料物11が受容カップ60内
に収容された状態で、駆動装置65が駆動されて、ロッ
ド66が振動子33を上方に移動し、振動子33の上面
33Aが缶飲料物11の側面に当接する。そして、例え
ば、ホッパの対向壁60Sを貫通するように設けた図示
しないノズルから缶飲料物11の外面へと冷媒を噴出し
たときに、振動子33から缶飲料物11に直接、超音波
を与えて、缶飲料物11を急速に低温状態とすることが
できる。
【0033】<他の実施形態>本発明は、前記実施形態
に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するよ
うな実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、
下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実
施することができる。
【0034】(1)図10に示すように、例えば、自動
販売機内には、缶飲料物11が滑り落とされる樋型経路
50が備えられており、その途中部分を缶飲料物11の
長さに切離してその下面に超音波振動子51を備えてな
る受部52を設けた構成としもよい。そして、受部52
のうち樋部分の下端に設けたストッパ53によって缶飲
料物11を一時的に受部52に停止させ、その状態でノ
ズル54から缶飲料物11の外面へと冷媒を噴出しつつ
超音波を与えれば、缶飲料物11を急速に低温状態とす
ることができる。なお、冷却完了後には、ストッパ53
を下げて、缶飲料物11を商品排出口に自然降下させれ
ばよい。
【0035】(2)缶飲料物の種類に応じ、熱伝達率を
向上させるための最適な超音波の周波数が相違する場合
(例えば、缶飲料物の大きさが異なったり、液体の粘度
が異なる場合)には、その缶飲料物11に応じて超音波
の周波数を切り換える構成としてもよい。
【0036】(3)冷却手段として、例えば、ペルチェ
効果を利用した素子を備えた構成としてもよい。より具
体的には、前記第1実施形態の受容カップ23の底面
に、ペルチェ効果を発揮するように2種類の金属を接合
してなる素子を配置し、その2種類の金属のうち冷却側
の極を缶飲料物11に密着される構成としてもよい。
【0037】(4)前記第1実施形態の受容カップ23
において、振動板30を取り除いて、その受容カップ2
3の底面の中央を開放し、そこに振動子33を突入させ
て缶飲料物11に当接させ、振動子33から缶飲料物1
1の底面に直接、超音波を与える構成としてもよい。な
お、この場合、受容カップ24は、その底面の周縁部か
ら脚部を垂下させて、ブラケット25に固定すればよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る自動販売機の斜視
【図2】その自動販売機に内蔵された加熱冷却装置の斜
視図
【図3】加熱部の側断面図
【図4】冷却部の側断面図
【図5】振動子を駆動するための発振回路
【図6】第2実施形態に係る加熱装置の一部破断正断面
【図7】第3実施形態を受容カップ及び超音波振動子を
示す一部破断正断面図
【図8】その受容カップの正断面図
【図9】第4実施形態の受容カップの正断面図
【図10】変形例を示す斜視図
【符号の説明】
10…自動販売機 11…缶飲料物 11A…缶体 11B…液体 20…加熱冷却装置 23,60…受容カップ 33,41,51…超音波振動子 36…コイル(加熱手段) 37,54…ノズル(冷却手段) 38…液体窒素ボンベ(冷却手段) 40…加熱装置 42…受け皿 43…コーヒー(液体) 44…紙コップ(容器) 52…受部(加熱冷却装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 正喜 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器に入れた液体を、急速に高温又は低
    温状態にするための方法であって、 前記容器又は前記液体のいずれかを加熱又は冷却し、前
    記容器内の液体の熱伝達を促進するための超音波を与え
    ることを特徴とする容器入り液体の加熱冷却方法。
  2. 【請求項2】 容器に入れた液体を、急速に高温又は低
    温状態にするための装置であって、 前記容器を加熱又は冷却する加熱冷却手段と、 前記容器が加熱又は冷却された状態で、前記容器内の液
    体の熱伝達を促進させるための超音波を与える超音波振
    動子とを備えたことを特徴とする容器入り液体の加熱冷
    却装置。
  3. 【請求項3】 前記容器は、液体を内包した缶体によっ
    て構成されており、その缶体を受容しかつその外面に接
    する受容カップを備え、 前記超音波振動子は、前記受容カップを介して又は直
    接、前記容器に超音波を与えることを特徴とする請求項
    2記載の容器入り液体の加熱冷却装置。
  4. 【請求項4】 缶体に液体を内包してなる缶飲料物を、
    貨幣の投入に応じて、急速に高温又は低温状態にして排
    出する自動販売機であって、 排出直前の前記缶飲料物の前記缶体を、加熱又は冷却す
    る加熱冷却手段と、 前記缶体が加熱又は冷却された状態で、前記容器内の液
    体の熱伝達を促進させるための超音波を与える超音波振
    動子とを備えてなることを特徴とする自動販売機。
JP11346107A 1998-12-07 1999-12-06 容器入り液体の加熱冷却方法、その装置、及び、自動販売機 Pending JP2000231666A (ja)

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