JPH0858892A - 飲料用ディスペンサ - Google Patents

飲料用ディスペンサ

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JPH0858892A
JPH0858892A JP21198094A JP21198094A JPH0858892A JP H0858892 A JPH0858892 A JP H0858892A JP 21198094 A JP21198094 A JP 21198094A JP 21198094 A JP21198094 A JP 21198094A JP H0858892 A JPH0858892 A JP H0858892A
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beverage
cooling coil
stirring blade
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Toshio Hayashi
利雄 林
Takao Okada
孝夫 岡田
Yoshiyuki Ozawa
由行 小澤
Shigeru Tsuchikawa
茂 土川
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Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Takasago Thermal Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 不要な動力を削減でき、低温の飲料を抽出す
ることが可能な高性能な飲料用ディスペンサを提供す
る。 【構成】 水槽2内に、氷蓄熱を行うための製氷コイル
3と、飲料を冷却するための冷却コイル5が設けられる
と共に、水槽内に充填された水をその回転により攪拌す
るための攪拌羽根10を備えた飲料用ディスペンサ1に
おいて、攪拌羽根の回転を司る制御手段14を設け、飲
料の排出などに対応させて攪拌羽根を回転させることに
より、動力の無駄使いをなくし、低温の飲料を抽出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飲料用ディスペンサに
関する。
【0002】
【従来の技術】飲料用ディスペンサは、ビール、お茶、
ジュース、コーラ等の飲料を、缶や瓶に入った形ではな
く、機械から直接コップに注ぐ方式の装置であり、飲み
物の種類に応じて、種々の形式の飲料用ディスペンサが
知られている。
【0003】例えば図11に示す如く、炭酸水製造装置
21に、管路22を介してボンベ23からの炭酸ガス
と、電磁弁25及び管路26を介して水がそれぞれ供給
される。この炭酸水製造装置21で製造された炭酸水が
管路27を介してディスペンサ28に供給され、他方、
タンク30内から管路31を介して濃縮シロップがディ
スペンサ28に供給される。そして、ディスペンサ28
の前面に配設されたレバー32を押すと、ディスペンサ
28内部においてそれら炭酸水と濃縮シロップが適正な
比率で混合、冷却される。こうして直前に製造された飲
料がレバー32の前方に配設されたノズル33から排出
される構成になっている。そして、以上のようなディス
ペンサ28においては、短時間で冷却を行わなければな
らないため、氷蓄熱を用いた冷却が一般に行われてい
る。
【0004】図12に示す如く、従来の一般的なディス
ペンサ28は、ケース35の下方に水槽36を備え、該
水槽36の内部に製氷コイル37と冷却コイル38が設
けられる。水槽36の周囲には断熱層39が装着され
る。製氷コイル37と冷却コイル38の更に内側には、
水槽36の上蓋40から垂設された回転軸41下端の攪
拌羽根42が設けられる。製氷コイル37には、上蓋4
0の上方に配置された圧縮機43及び凝縮器45で作ら
れた冷媒液が供給され、該冷媒液が製氷コイル37内で
蒸発して水槽36内の水46から熱を奪うことにより、
製氷コイル37の周囲に氷47が付着形成される。冷却
コイル38には、先に図5で説明したように、炭酸水製
造装置21及びタンク30より供給された炭酸水と濃縮
シロップを適正な比率で混合することにより製造された
飲料が流通される。
【0005】以上のように構成されたディスペンサ28
にあっては、製氷コイル37の周囲に氷47を付着形成
させた状態で攪拌羽根42を回転させることにより水槽
36内の水46を攪拌、冷却し、冷却コイル38内に流
通させた飲料を冷却する。こうして直前に製造した低温
かつ新鮮な飲料をディスペンサ28全面のノズル33か
ら排出できる構成になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のような飲料用デ
ィスペンサにおいて、飲料の排出がないときは水槽内の
水温は全体的にほぼ0℃になっているが、飲料の排出が
連続的に行われると、水槽内の水温は上昇する。従来の
飲料用ディスペンサにあっては、飲料の排出の有無など
に関わらず攪拌羽根を常に回転させるようになっている
ために動力の無駄使いを生じている。
【0007】本発明の目的は、不要な動力を削減でき、
低温の飲料を抽出することが可能な高性能な飲料用ディ
スペンサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め本発明にあっては、以上のように水槽内に、氷蓄熱を
行うための製氷コイルと、飲料を冷却するための冷却コ
イルが設けられると共に、水槽内に充填された水をその
回転により攪拌するための攪拌羽根を備えた飲料用ディ
スペンサにおいて、該攪拌羽根の回転を司るための制御
手段を設けることとした。
【0009】この本発明にかかる飲料用ディスペンサ
は、更に次の特徴を兼ね備えることが可能である。 ・水槽を円筒形状とし、製氷コイルと冷却コイルも水槽
と中心軸が同じである円筒形状に配置し、かつ、冷却コ
イルと攪拌羽根を製氷コイルの内側に配設したこと。 ・製氷コイルの内側において、中心軸が同じである複数
の層状の冷却コイルを配設したこと。 ・攪拌羽根によって水槽内に形成される旋回流を遮るた
めの邪魔板を設けたこと。 ・制御手段において、水槽内面が低温となって冷却コイ
ルが高温となったときに攪拌羽根を回転させるように構
成したこと。 ・冷却コイルが低温となった後においても更に所定時間
攪拌羽根を回転させるタイマを設けたこと。 ・制御手段において、水槽内面の温度と冷却コイルの温
度の差が予め設定されている閾値を超えた時に攪拌羽根
を回転させるように構成したこと。 ・水槽内面の温度と冷却コイルの温度の差が閾値以下と
なった後においても更に所定時間攪拌羽根を回転させる
タイマを設けたこと。 ・制御手段において、冷却コイルの入り口近傍の飲料圧
力が高く、冷却コイルの出口近傍の飲料の圧力が低くな
った時に攪拌羽根を回転させるように構成したこと。 ・冷却コイルの出口近傍の飲料の圧力が高くなった後に
おいても更に所定時間攪拌羽根を回転させるタイマを設
けたこと。 ・制御手段において、冷却コイルの入り口近傍の飲料の
圧力と冷却コイルの出口近傍の飲料の圧力の差が予め設
定されている閾値を超えた時に攪拌羽根を回転させるよ
うに構成したこと。 ・冷却コイルの入り口近傍の飲料の圧力と冷却コイルの
出口近傍の飲料の圧力の差が閾値以下となった後におい
ても更に所定時間攪拌羽根を回転させるタイマを設けた
こと。
【0010】
【作用】制御手段を用いて飲料の排出などに対応させて
攪拌羽根を回転させることにより、動力の無駄使いをな
くすると共に、飲料抽出時に充分な攪拌を行うことによ
り、低温の飲料の抽出を図る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例にかかる飲料用ディス
ペンサを図面をもとにして説明する。図1は、本発明実
施例の飲料用ディスペンサ1の上部を省略した平面図で
あり、図2は、図1A−A断面矢視図である。
【0012】円筒形状に形成された水槽2の内部に、氷
蓄熱を行うための製氷コイル3と、飲料を冷却するため
の冷却コイル5が設けられる。水槽2と同様に、これら
製氷コイル3と冷却コイル5も全体として水槽2内にお
いて水槽2と中心軸が同じである円筒形状に配置され、
また、冷却コイル5は製氷コイル3の内側に配設されて
いる。図示の冷却コイル5は中心軸が共通する大径部5
aと小径部5bにより二層状に構成されており、これら
大径部5aと小径部5bは図示しないバイパスによって
連通している。
【0013】製氷コイル3の内部には図示しない圧縮機
及び凝縮器で作られた冷媒液が供給され、製氷コイル3
は冷凍サイクルの蒸発器として機能し、これにより水槽
2内の水6から熱を奪って製氷コイル2の周囲に氷7を
付着形成させている。製氷コイル3が全体として円筒形
状に配置されていることにより、こうして付着形成され
た氷7も円筒形状をなし、冷却コイル5は該氷7の内側
に位置している。冷却コイル5には、先に図5で説明し
たものと同様に製造された飲料が導入され、その飲料が
冷却コイル5の大径部5aと小径部5b内に全体に流通
するように構成されている。
【0014】水槽2の内壁面には一対の邪魔板8が設け
られ、該邪魔板8の内縁端が製氷コイル2の周囲に付着
形成された円筒形状の氷7の更に内側に突出するように
なっている。上述の如く大径部5aと小径部5bにより
二層状に構成された冷却コイル5の更に内側には、攪拌
羽根10が配設される。攪拌羽根10は、水槽2の天板
11の上方に配置されたモータ12の回転軸13に装着
されている。
【0015】攪拌羽根10を回転させるモータ12は、
制御手段14からの指令に基づいて稼働/停止するよう
になっており、飲料用ディスペンサ1において飲料が排
出されると、それに対応して該モータ12が稼働し、攪
拌羽根10が回転する。
【0016】以上のように構成された本発明実施例の飲
料用ディスペンサ1にあっては、先に図11で説明した
場合と同様に、製氷コイル3に冷媒液が供給されること
により製氷コイル3の周囲には円筒形状の氷7が付着形
成された状態にされ、炭酸水製造装置で製造された炭酸
水と濃縮シロップなどからなる飲料が冷却コイル5に導
入されている。そして、このように氷蓄熱が十分になさ
れ、飲料が冷却コイル5に導入された状態で、飲料用デ
ィスペンサ1において飲料が排出されると、それに対応
して制御手段15からモータ12に稼働指令が発せら
れ、攪拌羽根10が回転するようになっている。
【0017】ここで、制御手段14における制御は、例
えば水槽2の内面が低温であり冷却コイル5が高温とな
ったときに、モータ12に稼働指令を発して攪拌羽根1
0を回転させるようにして行われる。即ち、図3に示す
ように、冷却コイル5と水槽2の内面の表面に測温セン
サ15、16を装着し、これら測温センサ15、16で
測定された冷却コイル5の温度T1と槽2内面の温度T2
をそれぞれ制御手段14に入力すると共に、制御手段1
4から発した稼働/停止の指令をモータ12に出力でき
るように構成する。なお、これら測温センサ15、16
は例えばアルメル−クロメル熱電対で構成する。そし
て、測温センサ15、16で測定された冷却コイル5の
温度T1と槽2内面の温度T2が何れも高温もしくは低温
である時、及び、温度T1が低温で温度T2が高温である
時はモータ12に対し回転を停止する指令を発するよう
に構成する。一方、温度T1が高温で温度T2が低温とな
った時はモータ12に対し稼働指令を発するように構成
する。
【0018】図4、図5はそのように冷却コイル5の温
度T1と槽2内面の温度T2に基づいてモータ12を稼働
/停止するように構成した実施例の飲料用ディスペンサ
1における制御行程を図面により示したものである。即
ち、水槽2内の蓄熱状況がまだ不十分である場合や飲料
用ディスペンサ1において飲料が排出されていない場合
の如く、冷却コイル5の温度T1と槽2内面の温度T2
両方が高い時、及び、冷却コイル5の温度T1が低く、
槽2内面の温度T2が高い時は、制御手段14からモー
タ12に停止の指令が発せられ、攪拌羽根10は回転し
ない。
【0019】一方、水槽2内に蓄熱が十分になされてい
る場合において飲料用ディスペンサ1から飲料が排出さ
れた場合は、冷却コイル5の温度T1が上昇して高温と
なり、槽2内面の温度T2は製氷コイル2によって形成
された氷7により低温となる。このように冷却コイル5
の温度T1が高く、槽2内面の温度T2が低くなった時
は、制御手段14からモータ12に対し稼働指令が発せ
られる。こうして攪拌羽根10が回転し、製氷コイル3
によって形成された氷7の内側において水槽2内の水6
が攪拌され、冷却コイル5内に流通している飲料が効率
よく冷却されることとなる。
【0020】こうして、飲料が抽出されている場合は、
冷却コイル5の温度は常に高温であり、そのまま攪拌は
続行される。飲料の抽出が終わると、冷却コイル5の温
度は低温となるが、その後も、更にタイマ17により所
定時間攪拌羽根10を回転させ、タイマ17における設
定時間が経過した後、再び制御手段14からモータ12
に停止の指令が発せられ、攪拌羽根10の回転が止まる
こととなる。このように、タイマ17にを用いることに
よって、抽出が頻繁に行われる場合の攪拌モータの起動
・停止の回数を低減させることができるようになる。し
かして、タイマ17によって所定時間攪拌羽根10を回
転させて水槽水温を低減させた後、モータ12を停止さ
せる。
【0021】また、以上のように冷却コイル5の温度T
1と槽2内面の温度T2に基づいてモータ12を制御する
場合、制御手段14において閾値である温度差を予め設
定しておき、冷却コイル5の温度T1と槽2内面の温度
2の差がその閾値を超えた時に、モータ12に稼働指
令を発して攪拌羽根10を回転させるように構成するこ
ともできる。この場合も図4、5で説明した場合と同様
に、水槽2内の蓄熱状況がまだ不十分である場合や飲料
用ディスペンサ1において飲料が排出されていない場合
の如く、冷却コイル5の温度T1と槽2内面の温度T2
両方が高い時、及び、冷却コイル5の温度T1が低く、
槽2内面の温度T2が高い時は、制御手段14からモー
タ12に停止の指令が発せられ、攪拌羽根10は回転し
ない。
【0022】一方、水槽2内に蓄熱が十分になされてい
る場合において飲料用ディスペンサ1から飲料が排出さ
れた場合は、冷却コイル5の温度T1が上昇し、槽2内
面の温度T2は製氷コイル2によって形成された氷7に
より低温となる。このように冷却コイル5の温度T1
高く、槽2内面の温度T2が低くなってこれら温度T1
2の差が閾値を超えた時は、制御手段14からモータ
12に対し稼働指令が発せられる。こうして攪拌羽根1
0が回転し、製氷コイル3によって形成された氷7の内
側において水槽2内の水6が攪拌され、冷却コイル5内
に流通している飲料が効率よく冷却されることとなる。
従って、このように制御手段14において閾値を設定す
ることによっても、先に図4、5で説明した場合と同様
に、飲料用ディスペンサ1において飲料が排出された場
合に対応してモータ12を稼働させることが可能とな
る。
【0023】また、制御手段14における制御は、例え
ば冷却コイル5の入り口近傍の飲料の圧力が高く、冷却
コイル5の出口近傍の飲料の圧力が低くなった時に、モ
ータ12に稼働指令を発して攪拌羽根10を回転させる
ように構成することもできる。即ち、図6に示すよう
に、冷却コイル5の出口近傍と入り口近傍に圧力センサ
18、19をそれぞれ装着し、これら圧力センサ18、
19によって測定される冷却コイル5の出口近傍の飲料
の圧力P1と冷却コイル5の入り口近傍の飲料の圧力P2
をそれぞれ制御手段14に入力すると共に、制御手段1
4から発した稼働/停止の指令をモータ12に出力でき
るように構成する。そして、圧力センサ18、19で測
定されたそれら圧力P1と圧力P2が何れも高い(大気圧
以上)かもしくは低い(大気圧程度である)時はモータ
12に対し回転を停止する指令を発するように構成す
る。一方、圧力P1が低く(大気圧程度であって)圧力
2が高い(大気圧以上である)時はモータ12に対し
稼働指令を発するように構成する。
【0024】図7、図8はそのように冷却コイル5の出
口近傍の飲料の圧力P1と冷却コイル5の入り口近傍の
飲料の圧力P2の差に基づいてモータ12を稼働/停止
するように構成した実施例の飲料用ディスペンサ1にお
ける制御行程を図面により示したものである。即ち、飲
料用ディスペンサ1の冷却コイル5に対してまだ飲料が
導入されていない場合や、飲料の導入は行われているが
飲料用ディスペンサ1から飲料が排出されていない場合
の如く、冷却コイル5の出口近傍の飲料の圧力P1と冷
却コイル5の入り口近傍の飲料の圧力P2の両方が低い
かまたは高い時は、制御手段14からモータ12に停止
の指令が発せられ、攪拌羽根10は回転しない。
【0025】一方、冷却コイル5に対して飲料が導入さ
れ、飲料用ディスペンサ1から飲料が排出された場合
は、冷却コイル5の出口近傍の飲料の圧力P1はほぼ大
気圧と等しい程度の低い圧力となるが、冷却コイル5の
入り口近傍の飲料の圧力P2は炭酸水製造装置などから
飲料が導入されていることにより、大気圧よりも高い圧
力の状態となる。このように冷却コイル5の出口近傍の
飲料の圧力P1が低く、冷却コイル5の入り口近傍の飲
料の圧力P2が高いものとなった時は、制御手段14か
らモータ12に対し稼働指令が発せられる。こうして攪
拌羽根10が回転し、製氷コイル3によって形成された
氷7の内側において水槽2内の水6が攪拌され、冷却コ
イル5内に流通している飲料が効率よく冷却されること
となる。
【0026】かくして、飲料用ディスペンサ1からの飲
料の排出が終了すると、冷却コイル5の出口近傍の飲料
の圧力P1は再び高いものとなるが、その後も、更にタ
イマ20により所定時間攪拌羽根10を回転させる。か
くして、タイマ20における設定時間が経過した後、再
び制御手段14からモータ12に停止の指令が発せら
れ、攪拌羽根10の回転が止まる。しかして、以下同様
の行程を繰り返すことによって、飲料用ディスペンサ1
において飲料が排出された場合に対応してモータ12を
稼働させることが可能となり、不要な動力が削減され、
省エネルギ化を図ることができる。
【0027】また、以上のように冷却コイル5の出口近
傍の飲料の圧力P1と冷却コイル5の入り口近傍の飲料
の圧力P2の差に基づいてモータ12を制御する場合、
制御手段14において閾値である圧力差を予め設定して
おき、冷却コイル5の出口近傍の飲料の圧力P1と冷却
コイル5の入り口近傍の飲料の圧力P2の差がその閾値
を超えた時に、モータ12に稼働指令を発して攪拌羽根
10を回転させるように構成することもできる。この場
合も図7、8で説明した場合と同様に、飲料用ディスペ
ンサ1の冷却コイル5に対してまだ飲料が導入されてい
ない場合や、飲料の導入は行われているが飲料用ディス
ペンサ1から飲料が排出されていない場合の如く、冷却
コイル5の出口近傍の飲料の圧力P1と冷却コイル5の
入り口近傍の飲料の圧力P2の両方が低いかまたは高い
時は、制御手段14からモータ12に停止の指令が発せ
られ、攪拌羽根10は回転しない。
【0028】一方、冷却コイル5に対して飲料が導入さ
れ、飲料用ディスペンサ1から飲料が排出された場合
は、冷却コイル5の出口近傍の飲料の圧力P1はほぼ大
気圧と等しい程度の低い圧力となるが、冷却コイル5の
入り口近傍の飲料の圧力P2は炭酸水製造装置などから
飲料が導入されていることにより、大気圧よりも高い圧
力の状態となる。こうしてこれら圧力P1、P2の差が閾
値を超えた時は、制御手段14からモータ12に対し稼
働指令が発せられる。こうして攪拌羽根10が回転し、
製氷コイル3によって形成された氷7の内側において水
槽2内の水6が攪拌され、冷却コイル5内に流通してい
る飲料が効率よく冷却されることとなる。従って、この
ように制御手段14において閾値を設定する構成によっ
ても、先に図7、8で説明した場合と同様に、飲料用デ
ィスペンサ1において飲料が排出された場合に対応して
モータ12を稼働させることが可能となる。
【0029】そして、本発明実施例の飲料用ディスペン
サ1にあっては、水槽2内に邪魔板8を設けていること
により、水槽2内の水6を全体的に循環させて能力の高
い攪拌を行うことができる。即ち、図9に示すように邪
魔板8がない場合は、攪拌羽根10を回転駆動させると
水槽2内において攪拌羽根10の近傍には攪拌羽根10
と等速で水6が旋回運動を行う固体渦域9が形成され
る。そして、この固体渦域9における水6の速度uは、
次式によって表される。 u = rω r:槽中心からの水平距離 ω:旋回角速度 このように、邪魔板8がない場合は、水槽2の中心部に
固体渦域9が形成されて、この固体渦域9とその外側と
の間で水6の出入りが充分になされないようになり、水
槽2内の水が全体的に循環しにくい状態となる。
【0030】一方、図10に示すように邪魔板8を設け
た場合は、攪拌羽根10を回転駆動させると水槽2内に
おいて攪拌羽根10の回転によって生じた旋回流が邪魔
板8にぶつかり、水6は邪魔板8に沿って上下に循環し
て流れるようになる。その結果、攪拌羽根10と等速で
旋回運動しようとする固体渦域は消滅されて、水槽2内
において流動している水6と攪拌羽根10との速度差が
大きくなることも相まって、槽内の乱れレベルが高まり
攪拌能力が増大する。
【0031】かくして、以上に説明したように、この飲
料用ディスペンサ1によれば、制御手段14を用いるこ
とにより、飲料の排出などに対応させて攪拌羽根10を
回転させることにより、動力の無駄使いをなくすことが
でき、省エネルギ化を図ることが可能となる。
【0032】以上、本発明の一実施例を説明したが、本
発明はこれに限定されず、種々の態様を採り得るもので
ある。例えば、冷却コイル5の内部にフロースイッチを
配置して、該フロースイッチによって飲料の流通が検知
された場合に制御手段14からモータ12に稼働開始の
指令を発するように構成することも可能である。また、
攪拌羽根10の形式は、例えば八枚平羽根、ディスク形
状のもの、パドル翼湾曲羽根、ファウドラー型翼、ブル
マージン型翼、プロペラ等種々のものが採用できる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、制御手段を用いて飲料
の排出などに対応させて攪拌羽根を回転させることによ
り、不要な動力を削減し、低温の飲料を随時抽出するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の飲料用ディスペンサの上部を省
略した平面図
【図2】図1A−A断面矢視図
【図3】冷却コイルの温度と槽内面の温度に基づいてモ
ータを制御するように構成したディスペンサの説明図
【図4】図3のディスペンサの制御行程を示す図面
【図5】図3のディスペンサの制御行程をフローチャー
トで示す図面
【図6】冷却コイルの出口近傍の飲料の圧力と冷却コイ
ルの入り口近傍の飲料の圧力の差に基づいてモータを制
御するように構成したディスペンサの説明図
【図7】図6のディスペンサの制御行程を示す図面
【図8】図6のディスペンサの制御行程をフローチャー
トで示す図面
【図9】邪魔板がない場合の水槽内の水の攪拌状態を示
す図面
【図10】邪魔板がある場合の水槽内の水の攪拌状態を
示す図面
【図11】ディスペンサの斜視図
【図12】従来のディスペンサの内部構造を示す断面図
【符号の説明】
1 飲料用ディスペンサ 2 水槽 3 製氷コイル 5 冷却コイル 8 邪魔板 10 攪拌羽根 14 制御手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽内に、氷蓄熱を行うための製氷コイ
    ルと、飲料を冷却するための冷却コイルが設けられると
    共に、水槽内に充填された水をその回転により攪拌する
    ための攪拌羽根を備えたものにおいて、該攪拌羽根の回
    転を司る制御手段を設けたことを特徴とする飲料用ディ
    スペンサ。
  2. 【請求項2】 水槽を円筒形状とし、製氷コイルと冷却
    コイルも水槽と中心軸が同じである円筒形状に配置し、
    かつ、冷却コイルと攪拌羽根を製氷コイルの内側に配設
    したことを特徴とする請求項1に記載の飲料用ディスペ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 製氷コイルの内側において、中心軸が同
    じである複数の層状の冷却コイルを配設したことを特徴
    とする請求項2に記載の飲料用ディスペンサ。
  4. 【請求項4】 攪拌羽根によって水槽内に形成される旋
    回流を遮るための邪魔板を設けたことを特徴とする請求
    項1〜3の何れかに記載の飲料用ディスペンサ。
  5. 【請求項5】 制御手段において、水槽内面が低温とな
    って冷却コイルが高温となったときに攪拌羽根を回転さ
    せるように構成したことを特徴とする請求項1〜4の何
    れかに記載の飲料用ディスペンサ。
  6. 【請求項6】 冷却コイルが低温となった後においても
    更に所定時間攪拌羽根を回転させるタイマを設けたこと
    を特徴とする請求項5に記載の飲料用ディスペンサ。
  7. 【請求項7】 制御手段において、水槽内面の温度と冷
    却コイルの温度の差が予め設定されている閾値を超えた
    時に攪拌羽根を回転させるように構成したことを特徴と
    する請求項1〜4の何れかに記載の飲料用ディスペン
    サ。
  8. 【請求項8】 水槽内面の温度と冷却コイルの温度の差
    が閾値以下となった後においても更に所定時間攪拌羽根
    を回転させるタイマを設けたことを特徴とする請求項7
    に記載の飲料用ディスペンサ。
  9. 【請求項9】 制御手段において、冷却コイルの入り口
    近傍の飲料圧力が高く、冷却コイルの出口近傍の飲料の
    圧力が低くなった時に攪拌羽根を回転させるように構成
    したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の飲
    料用ディスペンサ。
  10. 【請求項10】 冷却コイルの出口近傍の飲料の圧力が
    高くなった後においても更に所定時間攪拌羽根を回転さ
    せるタイマを設けたことを特徴とする請求項9に記載の
    飲料用ディスペンサ。
  11. 【請求項11】 制御手段において、冷却コイルの入り
    口近傍の飲料の圧力と冷却コイルの出口近傍の飲料の圧
    力の差が予め設定されている閾値を超えた時に攪拌羽根
    を回転させるように構成したことを特徴とする請求項1
    〜4の何れかに記載の飲料用ディスペンサ。
  12. 【請求項12】 冷却コイルの入り口近傍の飲料の圧力
    と冷却コイルの出口近傍の飲料の圧力の差が閾値以下と
    なった後においても更に所定時間攪拌羽根を回転させる
    タイマを設けたことを特徴とする請求項11に記載の飲
    料用ディスペンサ。
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