JP2000231379A - 電子譜面台及び電子譜面の表示方法 - Google Patents
電子譜面台及び電子譜面の表示方法Info
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- JP2000231379A JP2000231379A JP11033992A JP3399299A JP2000231379A JP 2000231379 A JP2000231379 A JP 2000231379A JP 11033992 A JP11033992 A JP 11033992A JP 3399299 A JP3399299 A JP 3399299A JP 2000231379 A JP2000231379 A JP 2000231379A
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- Japan
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- music
- electronic
- data
- musical score
- score
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- Controls And Circuits For Display Device (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 演奏に合わせた自動譜面めくりが可能な電子
譜面台を提供する。 【解決手段】 演奏者が演奏を中断せずに譜面めくり信
号を入力することが可能なフットペダル104を設け
る。このフットペダル104を踏むことで、譜面めくり
信号が電子譜面台100に送信される。電子譜面台10
0では、液晶型タッチパネル式のディスプレイ101に
三次元CGによる電子譜面を表示しており、譜面めくり
信号が入力されたときは、これを紙媒体による譜面めく
りを模した形態で自動的に譜面めくり処理を行う。
譜面台を提供する。 【解決手段】 演奏者が演奏を中断せずに譜面めくり信
号を入力することが可能なフットペダル104を設け
る。このフットペダル104を踏むことで、譜面めくり
信号が電子譜面台100に送信される。電子譜面台10
0では、液晶型タッチパネル式のディスプレイ101に
三次元CGによる電子譜面を表示しており、譜面めくり
信号が入力されたときは、これを紙媒体による譜面めく
りを模した形態で自動的に譜面めくり処理を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば音楽演奏で
使用される譜面(楽譜)を電子化して表示する電子譜面
台に関し、特に、譜面めくりの自動化を可能にするため
の技術に関する。
使用される譜面(楽譜)を電子化して表示する電子譜面
台に関し、特に、譜面めくりの自動化を可能にするため
の技術に関する。
【0002】
【発明の背景】音楽演奏で使用される譜面は、紙媒体で
配布されるのが一般的である。しかし、譜面の配布を即
時的に行う際にファクシミリ装置等を利用する場合、紙
媒体の譜面では、品質劣化を免れ得ない。また、演奏者
は、演奏練習の際に、演奏上の注意点や変更点等を、譜
面上に逐次書き込みながら練習する場合がある。しか
し、譜面への書き込みが多くなると、美観的な面で問題
が生じるし、この書込がなされた譜面をファクシミリ装
置等で配布すると、配布された側では、かなり見づらく
なる。また、譜面を置くための譜面台は、一度に置くこ
とのできる枚数が限られているため、演奏者は、本やノ
ートのように譜面をめくりながら演奏しなければならな
い。そのため、バイオリンやチェロ等の、両手を使う楽
器を用いて演奏をしている場合は、演奏の休止時間にな
るまでは譜面めくりを行なうことが困難となる。
配布されるのが一般的である。しかし、譜面の配布を即
時的に行う際にファクシミリ装置等を利用する場合、紙
媒体の譜面では、品質劣化を免れ得ない。また、演奏者
は、演奏練習の際に、演奏上の注意点や変更点等を、譜
面上に逐次書き込みながら練習する場合がある。しか
し、譜面への書き込みが多くなると、美観的な面で問題
が生じるし、この書込がなされた譜面をファクシミリ装
置等で配布すると、配布された側では、かなり見づらく
なる。また、譜面を置くための譜面台は、一度に置くこ
とのできる枚数が限られているため、演奏者は、本やノ
ートのように譜面をめくりながら演奏しなければならな
い。そのため、バイオリンやチェロ等の、両手を使う楽
器を用いて演奏をしている場合は、演奏の休止時間にな
るまでは譜面めくりを行なうことが困難となる。
【0003】一方、紙媒体による譜面を電子化した電子
譜面システムが知られている。しかし、この種々の電子
譜面システムは、MIDI(Musical Instrument Digit
al Interface)規格の電子楽器を用いて電子譜面どおり
に自動演奏させることを目的としたものであり、これを
アナログ楽器(アコースティック楽器)においても利用
することはできないし、また、以下のような不便な点が
あったため、演奏者の練習用に使用することはできなか
った。
譜面システムが知られている。しかし、この種々の電子
譜面システムは、MIDI(Musical Instrument Digit
al Interface)規格の電子楽器を用いて電子譜面どおり
に自動演奏させることを目的としたものであり、これを
アナログ楽器(アコースティック楽器)においても利用
することはできないし、また、以下のような不便な点が
あったため、演奏者の練習用に使用することはできなか
った。
【0004】(1)電子譜面システムにおける譜面移動
は、スクロール処理等によって実現されており、実際の
紙媒体による譜面とはインタフェースがかなり異なって
いる。そのため、見方に習熟しないと、演奏者にとって
は非常に見づらいものとなる。 (2)譜面を単に電子化しただけでは、演奏を中断する
ことなく譜面めくりを行なうことができないので、紙媒
体の譜面めくりと同様の問題が生じる。つまり、適当な
タイミングを見計らって素早く譜面めくりの操作を行な
う必要があるので、演奏に対する集中力が損なわれる。 (3)ユーザが任意の記述をすることができない。つま
り、譜面へのメモ書き、注意書き等の画像的変更や、原
曲の譜面データに対する音楽的変更等の操作は、紙媒体
では容易に行えるものの、電子譜面上では実行できな
い。
は、スクロール処理等によって実現されており、実際の
紙媒体による譜面とはインタフェースがかなり異なって
いる。そのため、見方に習熟しないと、演奏者にとって
は非常に見づらいものとなる。 (2)譜面を単に電子化しただけでは、演奏を中断する
ことなく譜面めくりを行なうことができないので、紙媒
体の譜面めくりと同様の問題が生じる。つまり、適当な
タイミングを見計らって素早く譜面めくりの操作を行な
う必要があるので、演奏に対する集中力が損なわれる。 (3)ユーザが任意の記述をすることができない。つま
り、譜面へのメモ書き、注意書き等の画像的変更や、原
曲の譜面データに対する音楽的変更等の操作は、紙媒体
では容易に行えるものの、電子譜面上では実行できな
い。
【0005】本発明は、紙媒体であることによる上記不
具合や、従来の電子譜面システムにおける不便な点を解
消することができ、演奏者にとって便利な電子譜面台を
提供することを、その課題とする。本発明の他の課題
は、電子化された譜面をより自然に表現するための電子
譜面の表示方法を提供することにある。
具合や、従来の電子譜面システムにおける不便な点を解
消することができ、演奏者にとって便利な電子譜面台を
提供することを、その課題とする。本発明の他の課題
は、電子化された譜面をより自然に表現するための電子
譜面の表示方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
発明の電子譜面台は、電子譜面データに基づいて形成さ
れたページ単位の電子譜面を画像表示するための譜面デ
ィスプレイと、演奏者が演奏を中断せずとも所定の信号
を入力できるように構成された信号入力機構と、この信
号入力機構によって演奏中に入力された信号に応答して
前記譜面ディスプレイに表示されている電子譜面の自動
譜面めくり処理を行なう制御手段とを有することを特徴
とする。これにより、演奏者は、演奏を中断することな
く、演奏の進行にあわせた電子譜面を見ることができる
ようになる。
発明の電子譜面台は、電子譜面データに基づいて形成さ
れたページ単位の電子譜面を画像表示するための譜面デ
ィスプレイと、演奏者が演奏を中断せずとも所定の信号
を入力できるように構成された信号入力機構と、この信
号入力機構によって演奏中に入力された信号に応答して
前記譜面ディスプレイに表示されている電子譜面の自動
譜面めくり処理を行なう制御手段とを有することを特徴
とする。これにより、演奏者は、演奏を中断することな
く、演奏の進行にあわせた電子譜面を見ることができる
ようになる。
【0007】前記電子譜面の表示態様に関わるユーザの
設定内容を保持しておく設定内容保持手段を具備し、前
記制御手段が、前記保持されている設定内容に応じて前
記電子譜面の表示態様を変えるように構成することもで
きる。このようにすれば、ユーザが、例えば特定箇所の
表示が繰り返されるように設定しておき、自分が苦手な
部位を繰り返し練習することが可能となる。
設定内容を保持しておく設定内容保持手段を具備し、前
記制御手段が、前記保持されている設定内容に応じて前
記電子譜面の表示態様を変えるように構成することもで
きる。このようにすれば、ユーザが、例えば特定箇所の
表示が繰り返されるように設定しておき、自分が苦手な
部位を繰り返し練習することが可能となる。
【0008】第2発明の電子譜面台は、外部入力される
音データと構造的に対応可能な電子譜面データに基づい
て形成されたページ単位の電子譜面を表示するための譜
面ディスプレイと、前記音データを取り込む音データ取
込装置と、取り込まれた音データと前記電子譜面データ
とを対比して前記電子譜面における演奏中の譜面位置を
同定する同定手段と、演奏中に前記同定手段により同定
された譜面位置に応じて前記譜面ディスプレイに表示さ
れている電子譜面の自動譜面めくり処理を行なう制御手
段とを有することを特徴とする。この電子譜面台では、
演奏者が指示せずとも、自動的に演奏箇所が同定されて
譜面めくりが行なわれるので、演奏者は、譜面めくりに
気をとられることなく、演奏のみに集中できるようにな
る。
音データと構造的に対応可能な電子譜面データに基づい
て形成されたページ単位の電子譜面を表示するための譜
面ディスプレイと、前記音データを取り込む音データ取
込装置と、取り込まれた音データと前記電子譜面データ
とを対比して前記電子譜面における演奏中の譜面位置を
同定する同定手段と、演奏中に前記同定手段により同定
された譜面位置に応じて前記譜面ディスプレイに表示さ
れている電子譜面の自動譜面めくり処理を行なう制御手
段とを有することを特徴とする。この電子譜面台では、
演奏者が指示せずとも、自動的に演奏箇所が同定されて
譜面めくりが行なわれるので、演奏者は、譜面めくりに
気をとられることなく、演奏のみに集中できるようにな
る。
【0009】第3発明の電子譜面台は、原曲の楽譜デー
タを保持しておく原曲データ保持手段と、電子譜面を表
示する譜面ディスプレイと、前記原曲の楽譜データに対
してなされた音楽的変更に関わる変更データを前記楽譜
データとは独立して保持する変更データ保持手段と、前
記音楽的変更がなされた場合は前記楽譜データ及び変更
データに基づく電子譜面を前記譜面ディスプレイに表示
させ、前記音楽的変更がなされていない場合は前記楽譜
データに基づく電子譜面を前記譜面ディスプレイに表示
させるとともに、所定の入力信号に応答して前記譜面デ
ィスプレイに表示されている電子譜面の自動譜面めくり
処理を行なう制御手段とを有することを特徴とする。こ
の電子譜面台では、特定の箇所をフォルテやピアノで演
奏するというように、演奏者個々による譜面に対する変
更を自由に記録しておくことが可能になる。
タを保持しておく原曲データ保持手段と、電子譜面を表
示する譜面ディスプレイと、前記原曲の楽譜データに対
してなされた音楽的変更に関わる変更データを前記楽譜
データとは独立して保持する変更データ保持手段と、前
記音楽的変更がなされた場合は前記楽譜データ及び変更
データに基づく電子譜面を前記譜面ディスプレイに表示
させ、前記音楽的変更がなされていない場合は前記楽譜
データに基づく電子譜面を前記譜面ディスプレイに表示
させるとともに、所定の入力信号に応答して前記譜面デ
ィスプレイに表示されている電子譜面の自動譜面めくり
処理を行なう制御手段とを有することを特徴とする。こ
の電子譜面台では、特定の箇所をフォルテやピアノで演
奏するというように、演奏者個々による譜面に対する変
更を自由に記録しておくことが可能になる。
【0010】また、前記原曲の楽譜データへの変更及び
その取り消しの履歴を表す変更履歴情報を保持する履歴
データ保持手段をさらに有し、この変更履歴情報を用い
て前記変更の取り消し及び取り消された変更の再実行を
許容するように構成することで、譜面の変更/変更の取
り消しを自由に行なうことが可能になる。
その取り消しの履歴を表す変更履歴情報を保持する履歴
データ保持手段をさらに有し、この変更履歴情報を用い
て前記変更の取り消し及び取り消された変更の再実行を
許容するように構成することで、譜面の変更/変更の取
り消しを自由に行なうことが可能になる。
【0011】さらに、前記譜面ディスプレイに表示され
ている電子譜面の該当部位への追記画像データの入力を
受け付ける入力手段と、前記入力された追記画像データ
を前記該当部位の位置情報と共に保持する追記画像保持
手段とを設け、追記画像データを前記電子譜面上で実時
間又は任意の時点で再生できるように構成しても良い。
このように構成すると、演奏者が、例えば演奏ミスが多
い部位を強調するためのマーク等を電子譜面上に表示す
ることが可能になる。
ている電子譜面の該当部位への追記画像データの入力を
受け付ける入力手段と、前記入力された追記画像データ
を前記該当部位の位置情報と共に保持する追記画像保持
手段とを設け、追記画像データを前記電子譜面上で実時
間又は任意の時点で再生できるように構成しても良い。
このように構成すると、演奏者が、例えば演奏ミスが多
い部位を強調するためのマーク等を電子譜面上に表示す
ることが可能になる。
【0012】なお、画像管理及び画像確認を容易にする
ため、前記入力された追記画像データに基づく画像と追
記前のデータに基づく画像とが別レイヤ上に形成される
ようにし、それぞれの画像が、他のレイヤのものと異な
る形態で表示できるように構成することが好ましく、前
記入力手段も、前記譜面ディスプレイに形成されたタッ
チパネルと、このタッチパネル上の該当部位の位置を指
定する位置指定部材とを含んで構成し、任意の部位に手
書き入力ができるように構成することが好ましい。
ため、前記入力された追記画像データに基づく画像と追
記前のデータに基づく画像とが別レイヤ上に形成される
ようにし、それぞれの画像が、他のレイヤのものと異な
る形態で表示できるように構成することが好ましく、前
記入力手段も、前記譜面ディスプレイに形成されたタッ
チパネルと、このタッチパネル上の該当部位の位置を指
定する位置指定部材とを含んで構成し、任意の部位に手
書き入力ができるように構成することが好ましい。
【0013】軽量化を図る観点からは、前記譜面ディス
プレイを液晶ボードで構成する。
プレイを液晶ボードで構成する。
【0014】また、上述の各電子譜面台において、自動
譜面めくり処理の形態は、望ましくは、表示されている
電子譜面のページの一端を起点としてそのページを枢軸
的に回転させる三次元表示によって次のページを表示す
ることで、紙媒体の譜面における譜面めくり状態を模す
ようにする。このようにすれば、譜面めくりがなされた
ことが、通常の紙媒体による譜面と同様に、演奏者に認
識させることができる。
譜面めくり処理の形態は、望ましくは、表示されている
電子譜面のページの一端を起点としてそのページを枢軸
的に回転させる三次元表示によって次のページを表示す
ることで、紙媒体の譜面における譜面めくり状態を模す
ようにする。このようにすれば、譜面めくりがなされた
ことが、通常の紙媒体による譜面と同様に、演奏者に認
識させることができる。
【0015】本発明の電子譜面台は、従来の譜面台のよ
うな形態でアコースティック楽器においても利用できる
ほか、ピアノ等の大型楽器に一体に組み込んで利用する
こともできるものである。
うな形態でアコースティック楽器においても利用できる
ほか、ピアノ等の大型楽器に一体に組み込んで利用する
こともできるものである。
【0016】上記課題を解決する本発明の電子譜面の表
示方法は、所定のディスプレイ上に複数ページの電子譜
面を形成するための原曲の楽譜データ及びその変更履歴
と、前記電子譜面上に追記された画像データとを別レイ
ヤで単一ファイルに保持しておき、前記楽譜データ及び
その変更履歴と前記追記された画像データとを前記ファ
イルからページ単位に読み出して前記ディスプレイに電
子譜面を表示させるとともに、前記電子譜面に基づくペ
ージ切替状態を検知したときに、自動的に、表示中の電
子譜面のページの一端を起点としてそのページを枢軸的
に回転させる三次元表示によって次のページを前記ディ
スプレイに表示させることで、紙媒体の譜面における譜
面めくり状態を模することを特徴とする方法である。
示方法は、所定のディスプレイ上に複数ページの電子譜
面を形成するための原曲の楽譜データ及びその変更履歴
と、前記電子譜面上に追記された画像データとを別レイ
ヤで単一ファイルに保持しておき、前記楽譜データ及び
その変更履歴と前記追記された画像データとを前記ファ
イルからページ単位に読み出して前記ディスプレイに電
子譜面を表示させるとともに、前記電子譜面に基づくペ
ージ切替状態を検知したときに、自動的に、表示中の電
子譜面のページの一端を起点としてそのページを枢軸的
に回転させる三次元表示によって次のページを前記ディ
スプレイに表示させることで、紙媒体の譜面における譜
面めくり状態を模することを特徴とする方法である。
【0017】この方法において、前記原曲の楽譜データ
及びその変更履歴に基づく画像と、前記追記された画像
データに基づく画像とを区別できるようにするため、そ
れぞれ異なる形態で前記ディスプレイに表示させるよう
にする。
及びその変更履歴に基づく画像と、前記追記された画像
データに基づく画像とを区別できるようにするため、そ
れぞれ異なる形態で前記ディスプレイに表示させるよう
にする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態を説明する。 <電子譜面台の概要>図1(a)は、本発明を適用した
電子譜面台100の正面図、同(b)はその側面図であ
る。この電子譜面台100は、譜面ディスプレイの一例
となる液晶型タッチパネル式のディスプレイ101上に
電子譜面を表示すると共に、位置指定部材の一例である
ペン103を用いて電子譜面に対する操作、書込等を可
能にする機能を有している。タッチパネル及びそれを用
いたペン103については、公知の技術を用いることが
できる。なお、ペンを用いずに、指で直接入力を可能と
しても良い。
実施形態を説明する。 <電子譜面台の概要>図1(a)は、本発明を適用した
電子譜面台100の正面図、同(b)はその側面図であ
る。この電子譜面台100は、譜面ディスプレイの一例
となる液晶型タッチパネル式のディスプレイ101上に
電子譜面を表示すると共に、位置指定部材の一例である
ペン103を用いて電子譜面に対する操作、書込等を可
能にする機能を有している。タッチパネル及びそれを用
いたペン103については、公知の技術を用いることが
できる。なお、ペンを用いずに、指で直接入力を可能と
しても良い。
【0019】この電子譜面台100には、また、ボタン
102、フットペダル104、可搬型記憶媒体(リムー
バブルメディア)の差し入れ/取り出し口105が設け
られている。ボタン102等は、通常は、ペン103と
共に譜面めくりなどの操作を行うためのコントロール用
デバイスとして使用されるが、他の任意の機能を割り当
てることも可能である。差し入れ/取り出し口105
は、電子譜面を可搬型記憶媒体に記録するためのもので
あり、これによって、電子譜面の保存・移動を可能にし
ている。なお、図示を省略してあるが、ハードディスク
等の内蔵型記憶媒体による電子譜面の保存も可能であ
る。このように、紙媒体を使用していた従来の譜面を電
子化することによって、持ち運びの利便性を向上させる
ことができる。また、通信機構を具備させることで、ネ
ットワークを利用して譜面を電子的に配送することも可
能となる。
102、フットペダル104、可搬型記憶媒体(リムー
バブルメディア)の差し入れ/取り出し口105が設け
られている。ボタン102等は、通常は、ペン103と
共に譜面めくりなどの操作を行うためのコントロール用
デバイスとして使用されるが、他の任意の機能を割り当
てることも可能である。差し入れ/取り出し口105
は、電子譜面を可搬型記憶媒体に記録するためのもので
あり、これによって、電子譜面の保存・移動を可能にし
ている。なお、図示を省略してあるが、ハードディスク
等の内蔵型記憶媒体による電子譜面の保存も可能であ
る。このように、紙媒体を使用していた従来の譜面を電
子化することによって、持ち運びの利便性を向上させる
ことができる。また、通信機構を具備させることで、ネ
ットワークを利用して譜面を電子的に配送することも可
能となる。
【0020】ディスプレイ101の側面部には、Lin
e−IN端子106、Line−OUT端子107が設
けられている。例えば、電子譜面台100をLine−
OUT端子107を通じてスピーカに接続することによ
って、このスピーカを通じて音を出したり、また、Li
ne−IN端子106を通じてマイクロフォンにつなぐ
ことにより、電子譜面台100に音をとり込み、現在ど
こを演奏しているかを自動的に同定することができるよ
うになっている。
e−IN端子106、Line−OUT端子107が設
けられている。例えば、電子譜面台100をLine−
OUT端子107を通じてスピーカに接続することによ
って、このスピーカを通じて音を出したり、また、Li
ne−IN端子106を通じてマイクロフォンにつなぐ
ことにより、電子譜面台100に音をとり込み、現在ど
こを演奏しているかを自動的に同定することができるよ
うになっている。
【0021】<電子譜面台の使用形態>図2(a)は、
従来の譜面台301の使用形態を示した図である。良く
知られるように、従来の譜面台301は、単なる紙を置
く台でしかない。演奏者302は、両手を使って演奏を
しているので、譜面が複数枚あると、譜面をめくる際に
演奏を一時停止しなければならない。これに対し、図2
(b)に示す本実施形態の電子譜面台100では、演奏
中でも演奏者302が演奏を中断せずに入力できるよう
にするため、足で操作可能な入力手段、例えばフットペ
ダル104を設けている。演奏者302がこのフットペ
ダル104を踏むことで、譜面めくり信号が電子譜面台
100に送信される。
従来の譜面台301の使用形態を示した図である。良く
知られるように、従来の譜面台301は、単なる紙を置
く台でしかない。演奏者302は、両手を使って演奏を
しているので、譜面が複数枚あると、譜面をめくる際に
演奏を一時停止しなければならない。これに対し、図2
(b)に示す本実施形態の電子譜面台100では、演奏
中でも演奏者302が演奏を中断せずに入力できるよう
にするため、足で操作可能な入力手段、例えばフットペ
ダル104を設けている。演奏者302がこのフットペ
ダル104を踏むことで、譜面めくり信号が電子譜面台
100に送信される。
【0022】電子譜面台100は、自動譜面めくり処理
を実現するためのデータ処理手段を有しており、このデ
ータ処理手段が上記譜面めくり信号に応答して、ディス
プレイ101上で電子譜面をめくるための表示制御を行
なう。このように、演奏に合わせて電子譜面を自動的に
めくってくれるので、演奏/練習の際に煩わしさが無く
なる。また、演奏者が、手を使わずに足で電子譜面をめ
くれるようになるので、演奏/練習の際の譜面めくり操
作の煩わしさが無くなる。
を実現するためのデータ処理手段を有しており、このデ
ータ処理手段が上記譜面めくり信号に応答して、ディス
プレイ101上で電子譜面をめくるための表示制御を行
なう。このように、演奏に合わせて電子譜面を自動的に
めくってくれるので、演奏/練習の際に煩わしさが無く
なる。また、演奏者が、手を使わずに足で電子譜面をめ
くれるようになるので、演奏/練習の際の譜面めくり操
作の煩わしさが無くなる。
【0023】この図には記載していないが、マイクロフ
ォンを用いて演奏音を取り込んで解析することで、演奏
者が譜面上のどこを弾いているかを同定して譜面めくり
を自動化することも可能である。但し、演奏者306が
楽曲の反復練習をしているような場合は、フットペダル
104、ボタン102、ペン103などの、演奏者自身
が譜面めくりのタイミングを入力するためのデバイスを
用意しておき、このデバイスを通じて譜面めくりを行な
うことが好ましい。勿論、反復する範囲が予め定められ
ている場合には、その範囲を指定しておいて、その範囲
の最後にまできたら、自動的にその範囲の最初の部分に
まで譜面をめくり戻すように設定しておくことで、反復
練習における自動譜面めくりを実現することも可能であ
る。
ォンを用いて演奏音を取り込んで解析することで、演奏
者が譜面上のどこを弾いているかを同定して譜面めくり
を自動化することも可能である。但し、演奏者306が
楽曲の反復練習をしているような場合は、フットペダル
104、ボタン102、ペン103などの、演奏者自身
が譜面めくりのタイミングを入力するためのデバイスを
用意しておき、このデバイスを通じて譜面めくりを行な
うことが好ましい。勿論、反復する範囲が予め定められ
ている場合には、その範囲を指定しておいて、その範囲
の最後にまできたら、自動的にその範囲の最初の部分に
まで譜面をめくり戻すように設定しておくことで、反復
練習における自動譜面めくりを実現することも可能であ
る。
【0024】<データ処理手段の詳細構成>図3は、電
子譜面台100が有するデータ処理手段の詳細な構成図
である。このデータ処理手段は、プログラムされたCP
U402を備えたデータ処理部400を有し、操作デバ
イスとディスプレイ101とがこのデータ処理部400
に接続された構成となっている。
子譜面台100が有するデータ処理手段の詳細な構成図
である。このデータ処理手段は、プログラムされたCP
U402を備えたデータ処理部400を有し、操作デバ
イスとディスプレイ101とがこのデータ処理部400
に接続された構成となっている。
【0025】操作デバイスは、ボタン102、フットペ
ダル104、キーボード110、ペン103等で構成さ
れ、各々に種々の機能が割り当てられている。前述のペ
ン103、フットぺダル104に譜面めくり信号を入力
する機能を割り当ててあるのはその一例である。操作受
付部412は、この操作デバイスからの信号をCPU4
02に導く。
ダル104、キーボード110、ペン103等で構成さ
れ、各々に種々の機能が割り当てられている。前述のペ
ン103、フットぺダル104に譜面めくり信号を入力
する機能を割り当ててあるのはその一例である。操作受
付部412は、この操作デバイスからの信号をCPU4
02に導く。
【0026】CPU402は、所定のプログラムコード
によって、自動譜面めくりの処理や上記操作デバイスか
ら入力された信号に基づく処理を実行する。後者の処理
の内容は、例えば以下のようなものである。ボタン10
2とフットペダル104が手で操作するか足で操作する
かの違いであり、これらによって入力された信号に対し
ては、基本的には同じ内容の処理を行う。また、ペン1
03から信号に対しては、譜面への書き込みやファイル
の呼び出し/保存などの基本的なオペレーションでカバ
ーするような処理を行う。また、キーボード110から
の信号に対しては、ユーザ設定や詳細な動作設定を行え
るようにする。
によって、自動譜面めくりの処理や上記操作デバイスか
ら入力された信号に基づく処理を実行する。後者の処理
の内容は、例えば以下のようなものである。ボタン10
2とフットペダル104が手で操作するか足で操作する
かの違いであり、これらによって入力された信号に対し
ては、基本的には同じ内容の処理を行う。また、ペン1
03から信号に対しては、譜面への書き込みやファイル
の呼び出し/保存などの基本的なオペレーションでカバ
ーするような処理を行う。また、キーボード110から
の信号に対しては、ユーザ設定や詳細な動作設定を行え
るようにする。
【0027】CG生成部411は、3次元的なグラフィ
ックス表現、例えば後述する紙媒体による自然な譜面め
くりを模した表現形態をCPU402との協働によって
可能にするものである。なお、CG生成部411の機能
は、ソフトウエアのみならず、ハードウェア的に構成す
ることも可能である。
ックス表現、例えば後述する紙媒体による自然な譜面め
くりを模した表現形態をCPU402との協働によって
可能にするものである。なお、CG生成部411の機能
は、ソフトウエアのみならず、ハードウェア的に構成す
ることも可能である。
【0028】出力部401は、例えば、電子譜面それ自
体や電子譜面上に追記された画像、あるいは、自動譜面
めくりの様子等をディスプレイ101に表示させるもの
である。
体や電子譜面上に追記された画像、あるいは、自動譜面
めくりの様子等をディスプレイ101に表示させるもの
である。
【0029】<電子譜面台の動作>次に、本実施形態の
電子譜面台100における基本動作を説明する。図4
は、動作中における電子譜面台100による処理手順図
である。電子譜面台100では、操作デバイスからCP
U402に譜面めくり信号が入力されたかどうかを常時
チェックしている。譜面めくり信号が入力されたときは
(ステップS101:Yes)、その信号が、現在表示中
の次ページへの移行を指示する譜面めくり信号であるか
どうかをチェックする(ステップS102)。次ページ
への譜面めくり信号である場合は、後述する譜面めくり
処理を実行し、ディスプレイ101に次ページの電子譜
面を表示させる(ステップS102:Yes、S10
3)。その他の場合は、ユーザが予め設定したユーザ設
定動作を実行する(ステップS102:No、S10
4)。例えば、電子譜面上の特定の楽譜部分を繰り返し
練習したい旨がその譜面めくり信号によって表現されて
いる場合は、次ページへの譜面めくりに代えて、その特
定部位の画面表示を行なう。この場合は、譜面めくり信
号に応答して、特定ページあるいは特定部位の画面がデ
ィスプレイに表示される。その後、演奏が終了したかど
うかを判定し、演奏が終了していない場合は、ステップ
S103の処理に戻る(ステップS5:No)。その他の
場合は、処理を終了する(ステップS5:Yes)。
電子譜面台100における基本動作を説明する。図4
は、動作中における電子譜面台100による処理手順図
である。電子譜面台100では、操作デバイスからCP
U402に譜面めくり信号が入力されたかどうかを常時
チェックしている。譜面めくり信号が入力されたときは
(ステップS101:Yes)、その信号が、現在表示中
の次ページへの移行を指示する譜面めくり信号であるか
どうかをチェックする(ステップS102)。次ページ
への譜面めくり信号である場合は、後述する譜面めくり
処理を実行し、ディスプレイ101に次ページの電子譜
面を表示させる(ステップS102:Yes、S10
3)。その他の場合は、ユーザが予め設定したユーザ設
定動作を実行する(ステップS102:No、S10
4)。例えば、電子譜面上の特定の楽譜部分を繰り返し
練習したい旨がその譜面めくり信号によって表現されて
いる場合は、次ページへの譜面めくりに代えて、その特
定部位の画面表示を行なう。この場合は、譜面めくり信
号に応答して、特定ページあるいは特定部位の画面がデ
ィスプレイに表示される。その後、演奏が終了したかど
うかを判定し、演奏が終了していない場合は、ステップ
S103の処理に戻る(ステップS5:No)。その他の
場合は、処理を終了する(ステップS5:Yes)。
【0030】<付加機能>次に、電子譜面台100の付
加機能について説明する。図3に示す電子譜面台100
は、演奏者に譜面を見せるための通常の譜面台としての
機能以上の各種付加機能が設けられている。例えば、M
IDI音源408は、MIDI規格に準じた演奏デー
タ、すなわち電子譜面に記述されている音符データをL
ine−OUT端子107を通じてスピーカから楽音を
出力させるものであり、シーケンサ406は、演奏デー
タを制御して、テンポの変更、演奏するパートの選択等
を可能にするものである。この場合のデータ構造につい
ては後ほど説明するが、シーケンサ406により音符や
楽典記号のデータを出力部401に送り、ディスプレイ
101から表示させるといったことも行うことができ
る。これにより、模範演奏・伴奏機能等が可能となり、
難しいパッセージ等を練習する時等に役立つ。また、伴
奏データを使用すれば、一人で練習をする場合に、一人
では演奏しきれない伴奏部分を電子譜面台100が演奏
することも可能となり、練習等に役立たせることができ
る。
加機能について説明する。図3に示す電子譜面台100
は、演奏者に譜面を見せるための通常の譜面台としての
機能以上の各種付加機能が設けられている。例えば、M
IDI音源408は、MIDI規格に準じた演奏デー
タ、すなわち電子譜面に記述されている音符データをL
ine−OUT端子107を通じてスピーカから楽音を
出力させるものであり、シーケンサ406は、演奏デー
タを制御して、テンポの変更、演奏するパートの選択等
を可能にするものである。この場合のデータ構造につい
ては後ほど説明するが、シーケンサ406により音符や
楽典記号のデータを出力部401に送り、ディスプレイ
101から表示させるといったことも行うことができ
る。これにより、模範演奏・伴奏機能等が可能となり、
難しいパッセージ等を練習する時等に役立つ。また、伴
奏データを使用すれば、一人で練習をする場合に、一人
では演奏しきれない伴奏部分を電子譜面台100が演奏
することも可能となり、練習等に役立たせることができ
る。
【0031】音入力部405及び音解析部403は、外
部から音をマイクロフォン等の音入力装置で採取し、そ
のピッチを検出することで、鳴っている音が何であるか
を分析するものである。音入力部405は、例えば、L
ine−IN端子106を通じて音入力装置から音を受
け付けるものである。音解析部403は、演奏部位を同
定するものである。具体的には、入力された音(例え
ば、実演奏している音)と、電子譜面中のMIDI規格
(勿論他の規格を用いても良い)に準じた演奏データと
を比較することによって、電子譜面上で現在演奏してい
る位置の同定を行なう。電子譜面に忠実に演奏している
のであれば、例えば、音の入力によってピッチ検出を行
い、また、元の演奏データによるリズム(テンポ)推定
をすることによって現在の演奏箇所を同定することが可
能となる。また、現在演奏している場所を強調表示する
等を行なうことで、演奏部位を電子譜面上に指示するこ
とも可能となる。
部から音をマイクロフォン等の音入力装置で採取し、そ
のピッチを検出することで、鳴っている音が何であるか
を分析するものである。音入力部405は、例えば、L
ine−IN端子106を通じて音入力装置から音を受
け付けるものである。音解析部403は、演奏部位を同
定するものである。具体的には、入力された音(例え
ば、実演奏している音)と、電子譜面中のMIDI規格
(勿論他の規格を用いても良い)に準じた演奏データと
を比較することによって、電子譜面上で現在演奏してい
る位置の同定を行なう。電子譜面に忠実に演奏している
のであれば、例えば、音の入力によってピッチ検出を行
い、また、元の演奏データによるリズム(テンポ)推定
をすることによって現在の演奏箇所を同定することが可
能となる。また、現在演奏している場所を強調表示する
等を行なうことで、演奏部位を電子譜面上に指示するこ
とも可能となる。
【0032】演奏位置の同定手法は、基本的にはFFT
(高速フーリエ変換)等の周波数分析によるピッチ検出
と、演奏データに含まれるテンポ情報とを用いたリズム
推定処理によって実現することができる。
(高速フーリエ変換)等の周波数分析によるピッチ検出
と、演奏データに含まれるテンポ情報とを用いたリズム
推定処理によって実現することができる。
【0033】記憶媒体105及びメモリ410は、電子
譜面に関するデータやファイルを記録するものである
が、電子的な情報を記録できるものであれば、どのよう
な種類の媒体であっても良い。好ましくは、データの保
存や書き込みは、すべて一つのファイルで管理するよう
にする。このようにファイル化された電子譜面に関する
データは、電子的な保存が可能であり、自由に持ち運び
可能であることは勿論のこと、電子メール等により即時
的に誰かに配布することも可能となる。
譜面に関するデータやファイルを記録するものである
が、電子的な情報を記録できるものであれば、どのよう
な種類の媒体であっても良い。好ましくは、データの保
存や書き込みは、すべて一つのファイルで管理するよう
にする。このようにファイル化された電子譜面に関する
データは、電子的な保存が可能であり、自由に持ち運び
可能であることは勿論のこと、電子メール等により即時
的に誰かに配布することも可能となる。
【0034】なお、オーケストラ等のように多数の同時
演奏者がいて、各自の演奏箇所の同定が困難となること
もある。この場合は、上述のフットペダル104のよう
な個別的なデバイスによって、個々の演奏者の足による
譜面めくり操作を実現する。
演奏者がいて、各自の演奏箇所の同定が困難となること
もある。この場合は、上述のフットペダル104のよう
な個別的なデバイスによって、個々の演奏者の足による
譜面めくり操作を実現する。
【0035】<データ構造>図5は、電子譜面台100
で用いる電子譜面データの構造を示した図である。電子
譜面台100では、基本的に一つのファイルから成る電
子譜面データを用いる。この電子譜面データ(ファイ
ル)は、レイヤ1の楽譜データ(原曲)501とレイヤ
2の手書き入力データ503、変更履歴としての楽譜変
更データ502の3つで構成される。
で用いる電子譜面データの構造を示した図である。電子
譜面台100では、基本的に一つのファイルから成る電
子譜面データを用いる。この電子譜面データ(ファイ
ル)は、レイヤ1の楽譜データ(原曲)501とレイヤ
2の手書き入力データ503、変更履歴としての楽譜変
更データ502の3つで構成される。
【0036】原曲の楽譜データ501は、さらに、MI
DIに準拠した音符データ504、ユーザ独自の楽典記
号データ505、楽譜に付随するデータ(例えばMID
Iに準拠した伴奏データ)506に分けられる。音符デ
ータ504は、楽音の長さや高さ等が記述されたデータ
である。楽典記号データ505には、スラー、タイ、フ
ェルマータ、強弱記号等、一般に用いられる楽譜構成記
号であり、それぞれ音符データ504に合わせて記述さ
れる。この音符データ504と楽典記号データ505
は、電子譜面を形成するための基データである。楽譜に
付随するデータ506は、ディスプレイ表示はされない
が、音符データ504に合わせて、自分が演奏するパー
ト以外の演奏データがMIDI準拠で記録されている。
DIに準拠した音符データ504、ユーザ独自の楽典記
号データ505、楽譜に付随するデータ(例えばMID
Iに準拠した伴奏データ)506に分けられる。音符デ
ータ504は、楽音の長さや高さ等が記述されたデータ
である。楽典記号データ505には、スラー、タイ、フ
ェルマータ、強弱記号等、一般に用いられる楽譜構成記
号であり、それぞれ音符データ504に合わせて記述さ
れる。この音符データ504と楽典記号データ505
は、電子譜面を形成するための基データである。楽譜に
付随するデータ506は、ディスプレイ表示はされない
が、音符データ504に合わせて、自分が演奏するパー
ト以外の演奏データがMIDI準拠で記録されている。
【0037】MIDIは、コンピュータなどで楽器を制
御して、自動演奏させたり、演奏した曲の譜面をデータ
として取り込んだりするための一般的規格であり、この
MIDI準拠のデータを持つことにより、大抵の電子楽
器やパーソナルコンピュータで、その規格に準じたデー
タを扱うことができる。例えばスピーカ等からの演奏出
力ができる。またこれによって、基本的な電子譜面デー
タとなり、販売や流通の1単位となる。
御して、自動演奏させたり、演奏した曲の譜面をデータ
として取り込んだりするための一般的規格であり、この
MIDI準拠のデータを持つことにより、大抵の電子楽
器やパーソナルコンピュータで、その規格に準じたデー
タを扱うことができる。例えばスピーカ等からの演奏出
力ができる。またこれによって、基本的な電子譜面デー
タとなり、販売や流通の1単位となる。
【0038】原曲の楽譜データ501だけだと、演奏者
は自由に書き込みをすることができない。そこで、本実
施形態では、楽譜変更データ502と手書き入力データ
503を用意する。このうち、楽譜変更データ502
は、音符データ507と楽典記号データ508で構成さ
れる。これらは、音符データ504及び楽典記号データ
505と構造は一緒であるが、音符/楽典記号の移動/
消去等といった変更を履歴管理することによって、元の
状態に容易に戻せるようにする点で、記録形態が多少異
なっている(変更履歴として持つ)。変更履歴は、一回
の変更や、1日のうちの変更などといった時系列的な管
理をユーザが行う。譜面の内容の変更/訂正は、直接電
子譜面上でできる。いつでも元の状態に楽譜データを戻
すことができるので、紙の譜面では容易にできなかった
譜面の変更/変更取り消しが自在にできるようになる。
は自由に書き込みをすることができない。そこで、本実
施形態では、楽譜変更データ502と手書き入力データ
503を用意する。このうち、楽譜変更データ502
は、音符データ507と楽典記号データ508で構成さ
れる。これらは、音符データ504及び楽典記号データ
505と構造は一緒であるが、音符/楽典記号の移動/
消去等といった変更を履歴管理することによって、元の
状態に容易に戻せるようにする点で、記録形態が多少異
なっている(変更履歴として持つ)。変更履歴は、一回
の変更や、1日のうちの変更などといった時系列的な管
理をユーザが行う。譜面の内容の変更/訂正は、直接電
子譜面上でできる。いつでも元の状態に楽譜データを戻
すことができるので、紙の譜面では容易にできなかった
譜面の変更/変更取り消しが自在にできるようになる。
【0039】電子譜面台100は、電子譜面の上に、ペ
ン103もしくは指で直接書き込みを行なうことで手書
き入力データ503が生成されるようになっている。手
書き入力データ503は、文字データ509や図形デー
タ510で構成される。これは、ユーザが演奏上注意す
る所や良く間違える所などに印を入れたり、注意書きを
記入したりすることに耐えるために用意するものである
が、これらは楽譜データ501、楽譜変更データ502
とは別のレイヤ(層)で管理する。これにより、手書き
入力データ503のレイヤを見せたり、隠したりするこ
とによって、自由に書き込みをしても元の譜面の状態に
すぐに戻すことができるようになる。
ン103もしくは指で直接書き込みを行なうことで手書
き入力データ503が生成されるようになっている。手
書き入力データ503は、文字データ509や図形デー
タ510で構成される。これは、ユーザが演奏上注意す
る所や良く間違える所などに印を入れたり、注意書きを
記入したりすることに耐えるために用意するものである
が、これらは楽譜データ501、楽譜変更データ502
とは別のレイヤ(層)で管理する。これにより、手書き
入力データ503のレイヤを見せたり、隠したりするこ
とによって、自由に書き込みをしても元の譜面の状態に
すぐに戻すことができるようになる。
【0040】このように、元の楽譜データ/図形データ
/文字データ/楽譜の変更/のように、複数レイヤ/変
更履歴で管理することにより、それぞれのデータを個々
に独立して管理可能とすることが可能となる。このよう
な構成により、各レイヤ間での干渉をなくすことができ
る。従って、電子譜面に書き込みを行なっても、変更前
の楽譜データを自由に参照する等の操作が可能となる。
/文字データ/楽譜の変更/のように、複数レイヤ/変
更履歴で管理することにより、それぞれのデータを個々
に独立して管理可能とすることが可能となる。このよう
な構成により、各レイヤ間での干渉をなくすことができ
る。従って、電子譜面に書き込みを行なっても、変更前
の楽譜データを自由に参照する等の操作が可能となる。
【0041】<手書き入力の場合の表示処理>図6に、
ユーザが譜面に手書き入力した場合における電子譜面の
表示の具体例を示す。譜面例601は、図5で示す音符
データ504と図形データ510が別レイヤで書き込ま
れた場合である。譜面例602は、音符データ504だ
け、譜面例603は図形データ510だけ(その他のデ
ータは便宜上薄く表示)、604は文字データ509だ
け(その他のデータは便宜上薄く表示)をそれぞれ表示
したものである。
ユーザが譜面に手書き入力した場合における電子譜面の
表示の具体例を示す。譜面例601は、図5で示す音符
データ504と図形データ510が別レイヤで書き込ま
れた場合である。譜面例602は、音符データ504だ
け、譜面例603は図形データ510だけ(その他のデ
ータは便宜上薄く表示)、604は文字データ509だ
け(その他のデータは便宜上薄く表示)をそれぞれ表示
したものである。
【0042】ここでは、演奏者が譜面を見ながら練習を
しているときに、手書きで丸く囲ってある部分は「注
意」という記述をした例である。このような場合は多々
生じ得る。例えば、紙の譜面でこのように記述してしま
うと、消去する場合はそれなりの手間がかかり、また消
去した後にまた同じような記述をしたいときにはもう一
度書き込まなければならない。しかし、本発明の上記デ
ータ構造をとっていれば、譜面例602の状態から譜面
例601へ、あるいはその逆へと自由に変更することが
できる。また、文字データ509と図形データ510の
レイヤを別にすることにより、文字だけの変更や、図形
だけの変更も容易になるので、書込の自由度が高くな
る。
しているときに、手書きで丸く囲ってある部分は「注
意」という記述をした例である。このような場合は多々
生じ得る。例えば、紙の譜面でこのように記述してしま
うと、消去する場合はそれなりの手間がかかり、また消
去した後にまた同じような記述をしたいときにはもう一
度書き込まなければならない。しかし、本発明の上記デ
ータ構造をとっていれば、譜面例602の状態から譜面
例601へ、あるいはその逆へと自由に変更することが
できる。また、文字データ509と図形データ510の
レイヤを別にすることにより、文字だけの変更や、図形
だけの変更も容易になるので、書込の自由度が高くな
る。
【0043】このような手書き入力による記述は、場合
によっては、演奏者本人にとっては有益でも、他人に流
通させる場合はまったくの不要なものになってしまうか
もしれない。しかし、紙による譜面とは異なり、図5に
示すようなデータ配列とすることで、手書き入力データ
503のレイヤだけを消去して元の譜面の状態にすぐ戻
すことが容易に実現できる。このようにして、従来の紙
媒体と同様に、ユーザが譜面に独自の書込を行なうこと
が可能となっている。
によっては、演奏者本人にとっては有益でも、他人に流
通させる場合はまったくの不要なものになってしまうか
もしれない。しかし、紙による譜面とは異なり、図5に
示すようなデータ配列とすることで、手書き入力データ
503のレイヤだけを消去して元の譜面の状態にすぐ戻
すことが容易に実現できる。このようにして、従来の紙
媒体と同様に、ユーザが譜面に独自の書込を行なうこと
が可能となっている。
【0044】なお、コンピュータ上で仮想の本(ブック
メタファ)を実現する技術は、既に実現されており、ま
た、ディスプレイやタブレットの上をペンでなぞること
によって、電子文書に絵や字を書き込む技術も既に実現
されている。従って、上述のように手書きで譜面に文字
を書き込むことは、従来技術を用いて実現可能である。
また、一般の画像処理ソフトウェアでは、レイヤ管理を
することによって、元の画像データを損なうことなく、
画像に変化を加えて見せることができ、上記データ構造
においても、レイヤ管理を行なうことで、元の譜面の画
像データを損なうことなく、手書きでの書き込みを行な
うことができる。
メタファ)を実現する技術は、既に実現されており、ま
た、ディスプレイやタブレットの上をペンでなぞること
によって、電子文書に絵や字を書き込む技術も既に実現
されている。従って、上述のように手書きで譜面に文字
を書き込むことは、従来技術を用いて実現可能である。
また、一般の画像処理ソフトウェアでは、レイヤ管理を
することによって、元の画像データを損なうことなく、
画像に変化を加えて見せることができ、上記データ構造
においても、レイヤ管理を行なうことで、元の譜面の画
像データを損なうことなく、手書きでの書き込みを行な
うことができる。
【0045】<3次元CGによる譜面めくり処理>図7
に、3次元CGによる譜面めくり処理のイメージを示
す。前述のように、従来の電子譜面システムではスクロ
ールや画面切り替えによって譜面移動を実現しており、
実際の紙の譜面とはインタフェースがかなり異なる。即
ち、五線は、左から右、上から下という風に見ていくの
であるが、従来は、スクロールを行なう場合には上から
下へとスクロールさせ、また、画面切り換えを行なう場
合には前ページの最後から次ページの最初に切り替える
という手段をとっている。例えば、譜面の画面上に入り
きらない部分は、スクロール等によって画面の切り替え
を行なっている。従って、従来の紙媒体での譜面めくり
を見慣れている演奏者にとっては、違和感が大きいと感
じられることがある。
に、3次元CGによる譜面めくり処理のイメージを示
す。前述のように、従来の電子譜面システムではスクロ
ールや画面切り替えによって譜面移動を実現しており、
実際の紙の譜面とはインタフェースがかなり異なる。即
ち、五線は、左から右、上から下という風に見ていくの
であるが、従来は、スクロールを行なう場合には上から
下へとスクロールさせ、また、画面切り換えを行なう場
合には前ページの最後から次ページの最初に切り替える
という手段をとっている。例えば、譜面の画面上に入り
きらない部分は、スクロール等によって画面の切り替え
を行なっている。従って、従来の紙媒体での譜面めくり
を見慣れている演奏者にとっては、違和感が大きいと感
じられることがある。
【0046】これに対し、本発明の電子譜面台100で
は、一般的な楽譜と同様に、譜面を2ページ表示し、紙
が3次元的にめくれるようなCG(図6の譜面例701
から譜面例702のようなもの)を提示することによっ
て、紙による譜面での長所「前のページを見ながら次の
ページもみる」といった点を、電子譜面でも実現するこ
とができる。つまり、表示されているページの一端、通
常はページの左端を軸としてページを枢軸的に回転させ
てめくり処理を行なう。この際、通常の紙媒体の紙面と
同様に、紙がその弾性によりアーチ状にしなった状態を
再現して譜面めくりを行なってもよい。このような紙の
しなやかな動きを再現することで、一層、従来の紙媒体
による譜面との違和感を少なくすることができる。
は、一般的な楽譜と同様に、譜面を2ページ表示し、紙
が3次元的にめくれるようなCG(図6の譜面例701
から譜面例702のようなもの)を提示することによっ
て、紙による譜面での長所「前のページを見ながら次の
ページもみる」といった点を、電子譜面でも実現するこ
とができる。つまり、表示されているページの一端、通
常はページの左端を軸としてページを枢軸的に回転させ
てめくり処理を行なう。この際、通常の紙媒体の紙面と
同様に、紙がその弾性によりアーチ状にしなった状態を
再現して譜面めくりを行なってもよい。このような紙の
しなやかな動きを再現することで、一層、従来の紙媒体
による譜面との違和感を少なくすることができる。
【0047】この3次元CGは、公知のNRUBS曲面
等を利用し生成することが可能である。なお、この例で
は2ページ表示としたが、所望に応じて、3ページ、4
ページ、あるいはそれ以上のページを表示して、演奏中
のページだけでなく、その前後のページを同時に見られ
るようにしても良い。このように、あたかも本をめくる
ような3次元の表示をすることによって、前ページの最
後から次ページの最初への切り替えを紙と時と同じよう
に自然な形で実現することが可能となる。なお、譜面例
701のような表示を行なうと、譜面めくりを行なう瞬
間は、多少譜面が見づらくなるかも知れない。しかし、
逆に、これは、譜面めくりを行なったことを演奏者に自
然な形で伝えることができるという効果が得られるもの
である。
等を利用し生成することが可能である。なお、この例で
は2ページ表示としたが、所望に応じて、3ページ、4
ページ、あるいはそれ以上のページを表示して、演奏中
のページだけでなく、その前後のページを同時に見られ
るようにしても良い。このように、あたかも本をめくる
ような3次元の表示をすることによって、前ページの最
後から次ページの最初への切り替えを紙と時と同じよう
に自然な形で実現することが可能となる。なお、譜面例
701のような表示を行なうと、譜面めくりを行なう瞬
間は、多少譜面が見づらくなるかも知れない。しかし、
逆に、これは、譜面めくりを行なったことを演奏者に自
然な形で伝えることができるという効果が得られるもの
である。
【0048】以上、詳細に説明したように、本実施形態
の電子譜面台100によれば、紙媒体による譜面や従来
の電子譜面システムでは実現できない以下の優れた効果
が得られる。
の電子譜面台100によれば、紙媒体による譜面や従来
の電子譜面システムでは実現できない以下の優れた効果
が得られる。
【0049】(1)長大な曲を演奏する際には、必然的
に譜面めくり回数が多くなるが、この電子譜面台100
では、演奏を中断することなく自動的に譜面めくり処理
を行なうことができるので、演奏者は、紙媒体による譜
面を用いた場合よりも一層演奏に集中することができる
ようになる。
に譜面めくり回数が多くなるが、この電子譜面台100
では、演奏を中断することなく自動的に譜面めくり処理
を行なうことができるので、演奏者は、紙媒体による譜
面を用いた場合よりも一層演奏に集中することができる
ようになる。
【0050】(2)楽曲の変更/訂正などを直接電子譜
面上で行なうことや、コンピュータによる模範演奏・伴
奏機能等を実現する構成をとることもできるし、現在ど
こを演奏しているのかを、画面上で指示することもでき
る。
面上で行なうことや、コンピュータによる模範演奏・伴
奏機能等を実現する構成をとることもできるし、現在ど
こを演奏しているのかを、画面上で指示することもでき
る。
【0051】(3)電子譜面に追記した部分は、原曲の
楽譜データとは別情報として管理するので、演奏者によ
る書込部分のみを消去することが可能である。従って、
書込をしていない、元の電子譜面にいつでも容易に戻す
ことができる。
楽譜データとは別情報として管理するので、演奏者によ
る書込部分のみを消去することが可能である。従って、
書込をしていない、元の電子譜面にいつでも容易に戻す
ことができる。
【0052】(4)マイクロフォンその他の音入力装置
等を併用することで、現在どこを演奏しているかを、画
面上で表示させることが可能となる。
等を併用することで、現在どこを演奏しているかを、画
面上で表示させることが可能となる。
【0053】(5)記録媒体を通じて譜面内容を電子デ
ータとして手軽に配布することが可能となるうえ、書込
部分も電子データとして配布することが可能となる。従
来は、譜面と書込部分とをファクシミリ送信すると、画
像の劣化は免れなかったが、本発明によれば、もとの画
質を維持したまま、即時的に誰かに配布することが可能
になる。
ータとして手軽に配布することが可能となるうえ、書込
部分も電子データとして配布することが可能となる。従
来は、譜面と書込部分とをファクシミリ送信すると、画
像の劣化は免れなかったが、本発明によれば、もとの画
質を維持したまま、即時的に誰かに配布することが可能
になる。
【0054】なお、本発明の電子譜面台は、図8に示さ
れるように、鍵盤型の楽器201と一体に組み込んで構
成することもできる。符号202は電子譜面台のディス
プレイである。このようにすると、電子譜面台のコンパ
クト化が可能になり、しかも使用性に優れた楽器を実現
することができる。
れるように、鍵盤型の楽器201と一体に組み込んで構
成することもできる。符号202は電子譜面台のディス
プレイである。このようにすると、電子譜面台のコンパ
クト化が可能になり、しかも使用性に優れた楽器を実現
することができる。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、「演奏
者(ユーザ)にとって従来の紙製の譜面での利便性を損
なわずに、電子譜面を取り扱う」ことは、従来知られて
いる個々の技術では実現が困難であったのに対し、本発
明によればそれが容易に実現される。
者(ユーザ)にとって従来の紙製の譜面での利便性を損
なわずに、電子譜面を取り扱う」ことは、従来知られて
いる個々の技術では実現が困難であったのに対し、本発
明によればそれが容易に実現される。
【図1】(a)は本発明の一実施形態に係る電子譜面台
の正面図、(b)は側面図。
の正面図、(b)は側面図。
【図2】(a)は従来の譜面台の使用形態を示す説明
図、(b)は本実施形態の電子譜面台の使用形態を示す
説明図。
図、(b)は本実施形態の電子譜面台の使用形態を示す
説明図。
【図3】本実施形態による電子譜面台の機能構成図。
【図4】電子譜面台における基本動作を説明するための
フローチャート。
フローチャート。
【図5】本発明に係る電子譜面方式のデータ配置例を示
した説明図。
した説明図。
【図6】電子譜面の表示の具体例を示した説明図。
【図7】(a)は譜面が静止している状態、(b)は自
動譜面めくり状態を示した図。
動譜面めくり状態を示した図。
【図8】本発明の他の実施形態を示す外観図。
100 電子譜面台 101 液晶型タッチパネルディスプレイ 102 ボタン 103 ペン 104 フットペダル 105 リムーバブルメディアの差し入れ/取り出し口 106 Line−IN端子 107 Line−OUT端子 110 キーボード 400 データ処理部 401 出力部 402 CPU 403 音解析部 405 音入力部 406 シーケンサ 408 MIDI音源 410 メモリ 501 楽譜データ(原曲) 502 楽譜変更データ 503 手書き入力データ 504,507 音符データ 505,508 楽典記号データ 506 楽譜に付随するデータ 509 文字データ 510 図形データ 601,602,701,701 譜面例
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C082 AA21 AA25 AA31 AA37 BA02 BA12 BA27 BA46 BB12 BB14 BB32 BD02 CA18 CA42 CA51 CA72 CA76 CA81 CB01 CB05 DA32 DA86 DA87 MM05 5D082 AA03 AA15 AA18 AA30 BB01 BB03 BB06 BB07 BB25 FF03
Claims (12)
- 【請求項1】 電子譜面データに基づいて形成されたペ
ージ単位の電子譜面を画像表示するための譜面ディスプ
レイと、 演奏者が演奏を中断せずとも所定の信号を入力できるよ
うに構成された信号入力機構と、 この信号入力機構によって演奏中に入力された信号に応
答して前記譜面ディスプレイに表示されている電子譜面
の自動譜面めくり処理を行なう制御手段と、 を有することを特徴とする電子譜面台。 - 【請求項2】 前記電子譜面の表示態様に関わるユーザ
の設定内容を保持しておく設定内容保持手段をさらに有
し、 前記制御手段は、前記保持されている設定内容に応じて
前記電子譜面の表示態様を変えるように構成されている
ことを特徴とする、 請求項1記載の電子譜面台。 - 【請求項3】 外部入力される音データと構造的に対応
可能な電子譜面データに基づいて形成されたページ単位
の電子譜面を表示するための譜面ディスプレイと、 前記音データを取り込む音データ取込装置と、 取り込まれた音データと前記電子譜面データとを対比し
て前記電子譜面における演奏中の譜面位置を同定する同
定手段と、 演奏中に前記同定手段により同定された譜面位置に応じ
て前記譜面ディスプレイに表示されている電子譜面の自
動譜面めくり処理を行なう制御手段と、 を有することを特徴とする電子譜面台。 - 【請求項4】 原曲の楽譜データを保持しておく原曲デ
ータ保持手段と、 電子譜面を表示する譜面ディスプレイと、 前記原曲の楽譜データに対してなされた音楽的変更に関
わる変更データを前記楽譜データとは独立して保持する
変更データ保持手段と、 前記音楽的変更がなされた場合は前記楽譜データ及び変
更データに基づく電子譜面を前記譜面ディスプレイに表
示させ、前記音楽的変更がなされていない場合は前記楽
譜データに基づく電子譜面を前記譜面ディスプレイに表
示させるとともに、所定の入力信号に応答して前記譜面
ディスプレイに表示されている電子譜面の自動譜面めく
り処理を行なう制御手段と、 を有することを特徴とする電子譜面台。 - 【請求項5】 前記原曲の楽譜データへの変更及びその
取り消しの履歴を表す変更履歴情報を保持する履歴デー
タ保持手段をさらに有し、この変更履歴情報を用いて前
記変更の取り消し及び取り消された変更の再実行を許容
することを特徴とする、 請求項4記載の電子譜面台。 - 【請求項6】 前記譜面ディスプレイに表示されている
電子譜面の該当部位への追記画像データの入力を受け付
ける入力手段と、 前記入力された追記画像データを前記該当部位の位置情
報と共に保持する追記画像保持手段とを有し、 追記画像データを前記電子譜面上で実時間又は任意の時
点で再生できるように構成されていることを特徴とす
る、 請求項1〜5のいずれかの項記載の電子譜面台。 - 【請求項7】 前記入力された追記画像データに基づく
画像と追記前のデータに基づく画像とが別レイヤ上に形
成されるものであり、 それぞれの画像が、他のレイヤのものと異なる形態で表
示できるように構成されていることを特徴とする、 請求項6記載の電子譜面台。 - 【請求項8】 前記入力手段が、前記譜面ディスプレイ
に形成されたタッチパネルと、このタッチパネル上の該
当部位の位置を指定する位置指定部材とを含み、任意の
部位に手書き入力ができるように構成されていることを
特徴とする、 請求項6記載の電子譜面台。 - 【請求項9】 前記譜面ディスプレイが液晶ボードであ
ることを特徴とする、 請求項1〜8のいずれの項記載の電子譜面台。 - 【請求項10】 前記自動譜面めくり処理は、表示され
ている電子譜面のページの一端を起点としてそのページ
を枢軸的に回転させる三次元表示によって次のページを
表示することで、紙媒体の譜面における譜面めくり状態
を模する処理であることを特徴とする、 請求項1〜8のいずれかの項記載の電子譜面台。 - 【請求項11】 所定のディスプレイ上に複数ページの
電子譜面を形成するための原曲の楽譜データ及びその変
更履歴と、前記電子譜面上に追記された画像データとを
別レイヤで単一ファイルに保持しておき、 前記楽譜データ及びその変更履歴と前記追記された画像
データとを前記ファイルからページ単位に読み出して前
記ディスプレイに電子譜面を表示させるとともに、 前記電子譜面に基づくページ切替状態を検知したとき
に、自動的に、表示中の電子譜面のページの一端を起点
としてそのページを枢軸的に回転させる三次元表示によ
って次のページを前記ディスプレイに表示させること
で、紙媒体の譜面における譜面めくり状態を模すること
を特徴とする、電子譜面の表示方法。 - 【請求項12】 前記原曲の楽譜データ及びその変更履
歴に基づく画像と、前記追記された画像データに基づく
画像とをそれぞれ異なる形態で前記ディスプレイに表示
させることを特徴とする、請求項11記載の表示方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11033992A JP2000231379A (ja) | 1999-02-12 | 1999-02-12 | 電子譜面台及び電子譜面の表示方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11033992A JP2000231379A (ja) | 1999-02-12 | 1999-02-12 | 電子譜面台及び電子譜面の表示方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000231379A true JP2000231379A (ja) | 2000-08-22 |
Family
ID=12401987
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11033992A Pending JP2000231379A (ja) | 1999-02-12 | 1999-02-12 | 電子譜面台及び電子譜面の表示方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000231379A (ja) |
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1999
- 1999-02-12 JP JP11033992A patent/JP2000231379A/ja active Pending
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