JP2000231125A - エレクトロクロミック素子 - Google Patents
エレクトロクロミック素子Info
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Abstract
色の応答性を向上させ、反射率レンジを広くする。 【解決手段】 対向する二枚の透明基板2、3より内
面に透明導電膜4、5を形成し、透明基板の外面に金属
反射膜14を成膜し、金属膜14を保護膜15によりコ
ーティングし、透明導電膜4、5の間に電解液6及びエ
レクトロクロミック層7を配設し封止膜8、9で封止
し、電解液6は、非水溶媒と、Liイオン源となるLi
塩、メタロセン及びN,N’ージフェニルベンジジンを
含む溶質と、紫外線吸収剤とから構成される。
Description
ック素子、特に、自動車用防眩ミラー等に利用されるエ
レクトロクロミック素子に関し、特に、広い反射率レン
ジを有し、着色、消色の応答性が迅速な自己消色型のエ
レクトロクロミック素子に関する。
に利用されるエレクトロクロミック素子が活発に開発さ
れている。 自動車用防眩ミラーでは、通常の走行時に
は、エレクトロクロミック素子を消色(無色)状態とし
て反射率を大きくしてミラーとしての反射機能を発揮さ
せるが、後方からのヘッドライト等の強い光が照射され
ると着色状態となり反射率を低く抑え防眩作用を行うも
のである。
ての公知の技術としては、特開昭58ー30729号
公報、特開昭62ー294225号公報、特開昭6
3ー106730号公報、米国特許第5724187
号明細書等がある。
クロミック素子では、消色、着色状態が100%完璧に
近い方が、防眩ミラーや表示装置の性能としてはすぐれ
ている。特に、防眩ミラーについてみれば、消色、着色
の度合いは反射率の変化の変化となり、その反射率の領
域(反射率レンジ)が広い(例えば、70〜8%)方
が、防眩ミラーの持つ反射及び防眩の夫々の機能が十分
発揮できる。
回路により電圧を印加して着色反応を行わせ、逆電圧の
印加又は電極間の短絡により消色反応を行わせるが、防
眩ミラー、表示装置等においては、この着色、消色の応
答性が迅速であることが要求される。
時には、電圧(着色電圧)を印加しエレクトロクロミッ
ク素子を迅速に着色させて反射率を低下させるが、その
後逆電圧(消色電圧)を印加又は電極間を短絡して迅速
に消色してミラー本来の反射機能を復帰させるという、
着色・消色のための迅速な応答性が、自動車の安全運転
に要求される。
した場合、着色状態のままで反射機能の復帰が不可能と
なったり、あるいはゆっくりと消色し自動車用防眩ミラ
ーの反射機能の回復が遅くなったりしては、自動車の安
全運転上きわめて問題である。このような場合に、着色
状態から消色状態に迅速に自己消色するフェイルセーフ
機能が要求される。
や故障時の迅速な自己消色性の問題を意識し、解決手段
を与えるものではなかった。本発明は、上記の従来の問
題を解決することを目的として、電解液の溶質として、
Li塩に加えて、酸化発色剤であるメタロセン(フェロ
セン、ニッケロセン等)及びN,N’ージフェニルベン
ジジンとを組み合わせて使用することにより、反射率レ
ンジを十分確保しながらも、特に、着色、消色の応答性
をより迅速にするとともに、故障時でも迅速に消色する
自己消色性の向上を図ることを課題とするものである。
決するために、対向する二枚の透明基板と、該二枚の透
明基板の夫々より内側に位置して形成された対向する二
枚の透明導電膜と、該二枚の透明導電膜の間の位置に配
設され封止された電解液及びエレクトロクロミック層と
を備えて成るエレクトロクロミック素子であって、上記
電解液は、非水溶媒と、Liイオン源となるLi塩並び
にメタロセン及び酸化発色剤であるN,N’ージフェニ
ルベンジジンを含む溶質と、紫外線吸収剤とを含むこと
を特徴とするエレクトロクロミック素子を提供する。
面、上記一方の透明基板と透明導電膜との間、又は上一
方の透明基板の内側の透明導電膜の内面に成膜された金
属反射膜を有し、防眩ミラーとして利用できることを特
徴とする。
イッチにより直流電源接続される又は短絡される駆動回
路を設けて成ることを特徴とする。
に、対向する二枚の透明基板と、該二枚の透明基板の一
方の透明基板の内面に成膜された金属反射膜と、他方の
基板の内面に形成された透明導電膜と、上記金属反射膜
と上記透明導電膜との間にエレクトロクロミック層及び
電解液が配設され封止されて成るエレクトロクロミック
素子であって、上記電解液は、非水溶媒と、Liイオン
源となるLi塩並びに酸化発色剤であるメタロセン及び
N,N’ージフェニルベンジジンを含む溶質と、紫外線
吸収剤とを含むことを特徴とするエレクトロクロミック
素子を提供する。
切り換えスイッチにより直流電源に接続される又は短絡
される駆動回路を設けて成ることを特徴とする。
レン、γーブチロラクトンを含む群から選択された1種
以上であることを特徴とする。
ロセンを含む群から選択された1種以上であることを特
徴とする。
4を含む群から選択された1種以上であることを特徴と
する。
吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリア
ゾール系紫外線吸収剤及びシアノアクリレート系紫外線
吸収剤を含む群から選択された1種以上であることを特
徴とする。
ol/lであることを特徴とする。
して説明する。図1は本発明に係るエレクトロクロミッ
ク素子及びこの素子を利用した防眩ミラーの具体的な構
造を示す図である。図1(a)において、エレクトロク
ロミック素子1は、対向する二枚のガラス板2、3を有
する。二枚のガラス板2、3(透明基板)の内面には、
ITO、SnO2等の透明導電膜4、5が形成されてい
る。
電解液6とエレクトロクロミック層7が配設されてい
る。電解液6とエレクトロクロミック層7の両外側面は
エポキシ接着剤等の材料により封止膜8、9が形成され
封止されている。エレクトロクロミック層7は還元発色
剤であるWO3、MoO3等の金属酸化物で構成され
る。
ロクロミックの駆動電圧を印加する直流電源Eが切換ス
イッチ10を介し回路線11で接続され駆動回路12が
構成されている。これにより、着色時には図1の状態で
接続され、二枚の導電膜の間に駆動電圧が印加され、消
色時には切換スイッチ10が切り換えられて短絡され
る。着色駆動電圧として1.0〜1.5Vが適切であ
る。
炭酸プロピレン、γーブチロラクトン等を用い、溶質と
して、LiBF4、LiClO4等のLi+イオン源と
なるLi塩と、酸化発色剤であるフェロセン、ニッケロ
セン等のメタロセン及びN,N’ージフェニルベンジジ
ンとを用い、さらに紫外線吸収剤を添加して構成した。
この溶質の濃度は、0.001〜1.0mol/lが望
ましい。
レクトロクロミック物質のフォトエレクトロクロミック
現象(光を照射すると色を変え、暗所で再びもとの色に
戻る現象。)を防止するために電解液中に添加される。
そして、紫外線安定剤、ヒンダードアミン系光安定剤と
併用して添加すると、耐候性が向上する。
サリシレート、p−オクチルフェニルサリシレート等の
サリチル酸系紫外線吸収剤、2,2’,4,4’ーテト
ラヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシー4ーメトキシベンゾフ
ェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2−(2’
−ヒドロキシー5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2’−ヒドロキシー5’ーtertーブチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾー
ル系紫外線吸収剤、2−エチルヘキシルー2−シアノー
3,3’−ジフェニルアクリレート、エチルー2−シア
ノー3,3’ージフェニルアクリレート等のシアノアク
リレート系紫外線吸収剤等がある。又、紫外線吸収剤で
はないが、紫外線吸収剤と併用して使用することにより
耐候性を向上させる物質として、紫外線安定剤、ヒンダ
ードアミン系光安定剤がある。紫外線安定剤として、ニ
ッケルビス(オクチルフェニル)サルファイド、〔2,
2’ーチオビス(4ーtert−オクチルフェノラー
ト)〕−n−ブチルアミンニッケル等がある。又、光安
定剤として、SanolLS−770、Tinuvin
−622等のヒンダードアミン系光安定剤がある。
ック素子1を利用した防眩ミラー13の構造を示す図で
ある。対向する二枚のガラス板の一方のガラス板2の外
面に、Al、Ag、Cr等のいずれかの材料から成る金
属反射膜14を蒸着やスパッタリング等により成膜し、
このAl、Ag、Cr等の金属膜の防錆処理として、そ
の外表面を囲うように保護膜15でコーティングして、
他方のガラス板3側から入射する光を反射する防眩ミラ
ー13が構成される。保護膜15の材料としては、アク
リル樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコン樹脂系、エポキ
シ樹脂系等の塗料、又はシリコン系ゴム、塩化ビニル系
ゴム等のゴムを利用する。
電解液6、エレクトロクロミック層7、金属反射膜14
等の配置による、防眩ミラーの変形例を示す。図2
(a)は、ガラス板2の内面に反射金属膜14を成膜
し、その内面に透明導電膜4を形成した構造である。こ
の変形例では、反射金属膜14は、ガラス板2、透明導
電膜4により大気に接触しないような構造となってい
る。
膜4の内面に電解液6に接するように成膜して成る構造
である。図2(c)は、ガラス板2の内面に金属反射膜
14を成膜し、金属反射膜14が導電膜を兼ねた構成と
している。エレクトロクロミック層は、この金属反射膜
の内面に接している。駆動回路12の回路線11の一端
はこの金属反射膜14の表面に結合されている。金属反
射膜14は、ガラス板2と封止膜8により封止され、大
気に接触しない構造となっている。
ロミック素子の作用を、防眩ミラーに利用した場合で説
明する。今、エレクトロクロミック層として還元発色剤
WO 3を使用し、電解液の溶質は、Li塩、酸化発色剤
であるメタロセン(フェロセン、ニッケロセン等)及び
N,N’ージフェニルベンジジンを含み、このLi塩と
してLiClO4を、メタロセンとしてフェロセンを使
用した場合、図1(b)において、スイッチ10を閉じ
電圧1.0〜1.5Vを印加すると、導電薄膜と電解液
との界面では着色時に、ClO4 ーの吸着と、下記に
示す、N,N’ージフェニルベンジジンの酸化反応(着
色反応)が生じ緑色に着色し、同時に、下記に示す、
フェロセンの酸化反応(着色反応)が生じる。
トロクロミック層7に注入され、電解液6中のLi+イ
オンがエレクトロクロミック層7に注入されて、下記
に示す、還元反応(着色反応)が生じWO3は青色に着
色する。
枚の薄膜導電膜間を短絡させると、下記に示す、酸化
発色剤であるN,N’ージフェニルベンジジンは還元反
応(消色反応)が生じ消色し、同時に、下記に示す、
酸化発色剤であるフェロセンは還元反応が生じ消色す
る。そして、下記に示す還元発色剤WO3は酸化反応
(消色反応)が生じゼロ電位平衡となって消色する。
ガラス板3側から入射した光は、電解液6、エレクトロ
クロミック層7内を通過して金属反射膜14により反射
され高反射率の状態になり、ミラーとしての機能を発揮
する。そして、着色時には、光の透過率が低下して低反
射率の状態となり、反射光が低下して防眩機能を生じ
る。
間経過による反射率との変化について、本発明の電解液
の溶質として、Li塩に加えて使用される化合物を変え
た時の、反射率特性の比較実験データである。(イ)
は、本発明の構成を示すものであり、Li塩に加えて、
N,N’ージフェニルベンジジンとフェロセンとを組み
合わせて使用した場合である。(ロ)は、Li塩に加え
て、N,N’ージフェニルベンジジン単体で使用した場
合、(ハ)は、Li塩に加えて、フェロセン単体で使用
した場合の夫々の反射率特性曲線を示している。
よる(イ)では、電圧印加により、反射率がはぼ70%
から9%へと急激に低下して反射を急激に抑えることが
できるから迅速に防眩機能を生じることができる。又、
駆動回路を短絡すると、N,N’ージフェニルベンジジ
ンとフェロセンとを夫々単体で使用する(ロ)、(ハ)
に比較して急激に反射率が上昇し、しかも反射率はより
高く維持されるから、ミラーとしての反射機能を十分発
揮することができる。
比するという試験研究の目的に沿って、米国特許第5、
724、187号明細書中の「EXAMPLE1」に記
載さたエレクトロクロミック素子を、本件出願人におい
てその記載の範囲内で忠実に作成し、電圧印加及び短絡
の経過時間による反射率の変化の状態を測定して比較の
対象である「実験例」とし、これを本件発明による測定
値と対比した本件出願人実験比較データである。
1」に記載さたエレクトロクロミック素子に係る「実験
例」であり、実線は本出願に係るエレクトロクロミック
素子(本出願品)に係る測定値である。図4によると、
1.4Vの電圧を印加すると本出願品は実験例より迅速
に着色し反射率が低下し、逆に駆動回路を短絡すると、
本出願品は実験例より迅速に消色し反射率が上昇する。
素子を防眩ミラーに利用した場合に、電圧印加、短絡に
応答して防眩時の着色と通常使用時の相互の切り換え
が、迅速に行われる。
が途絶えた場合について説明する。故障の例としては、
部品の焼損による回路の短絡又は開放、半田のクラック
(破損)による回路の開放、ハーネスの切断による回路
の開放、コネクタの抜けによる回路の開放等がある。
間経過による反射率との変化について、本発明におい
て、回路が短絡した場合の自己消色(短絡消色)と開放
した場合の自己消色(開放消色)について、電圧印加時
及び回路の短絡又は開放時の反射率特性の比較実験デー
タである。
短絡の場合(実線で示されている。)は、短絡後迅速に
反射率が上昇(迅速に消色状態となる)し、防眩ミラー
はその反射機能を回復する。又、事故による回路の開放
の場合(点線で示されている。)は、短絡の場合より若
干反射率の立ち上がりは遅いが、約1分経過すれば反射
率はほぼ正常の状態(70%に)に回復するから、自動
車の安全運転の観点から好ましい。
用インナーミラーサイズ(280×80mm)のITO
基板(透過率80%、抵抗値8Ω/□)を2枚用い、片
側にWO3膜を真空蒸着法にて6000オングストロー
ムに成膜した。成膜後2枚の基板をエポキシ樹脂にて8
0μmのセルギャップにて接着した。
して、過塩素酸リチウム(LiClO4)0.4mol
/1、N,Nージフェニルベンジジン0.05mol/
l、2,2’,4,4’ーテトラヒドロキシべンゾフェ
ノン2wt%を溶質として電解液を作製し、真空注入法
により、電解液を空セルに充填し、エレクトロクロミツ
ク素子を作製した。
空蒸着法より成膜し、反射型エレクトロクロミック素子
とした。このエレクトロクロミック素子の反射率変化は
消色時1.4Vの駆動電圧により、消色70%、着色8
%の特性を示した。
を溶媒として、過塩素酸リチウム(LiCl04)0.
4mol/1、N,N−ジフェニルベンジジン0.05
mol/l、フェロセン0.01mol/l、2,
2’,4,4’ーテトラヒドロキシベンゾフェノン2
wt%を溶質として電解液を作製し、真空注入法によ
り、電解液を空セルに充填し、エレクトロクロミック素
子を作製した。
空蒸着法より成膜し、反射型のエレクトロクロミック素
子とした。このエレクトロクロミック素子の反射率変化
は消色時1.4Vの駆動により、消色70%、着色9%
の特性を示した。
説明したが、特許請求の範囲の技術事項の範囲内では、
上記実施の形態又は実施例にに限らず色々な態様がある
ことは言うまでもない。
センと、N,N’ージフェニルベンジジンの夫々を単体
として使用せずに両者を組み合わせて使用したので、着
色、消色の応答性を向上させ、しかも反射率レンジを広
げることができ、瞬間的な照射量の増大に対する迅速な
防眩機能を発揮するばかりでなく、通常のミラーとして
の使用時には高い反射率をもってミラーとしての機能を
発揮することができる。
絡した場合の自己消色による反射率の上昇が、きわめて
迅速に行われるので、通常の使用時における消色切換の
迅速性はもちろんのこと、エレクトロクロミックミラー
が着色状態で駆動電圧回路、電源等の故障により短絡し
た場合若しくは開放した場合にでも、自己消色は迅速に
行われるから、ミラーとしての反射機能の回復はきわめ
て迅速に行われ、反射鏡の機能不全による運転者の危険
を回避でき、安全運転に多大の効果を奏する。
子を利用した防眩ミラーを説明する図である。
防眩ミラーの変形例を示す図である。
反射率との変化について、本発明の電解液の溶質とし
て、Li塩に加えて使用される化合物を変えた時の、反
射率特性の比較実験データである。
反射率との変化について、公知例と本発明のエレクトロ
クロミック素子との本件出願人において測定し作成した
比較実験データである。
反射率との変化について、本発明に係るエレクトロクロ
ミック素子の駆動回路を短絡し消色した場合(短絡消
色)と開放し消色した場合(開放消色)の比較実験デー
タである。
Claims (10)
- 【請求項1】 対向する二枚の透明基板と、該二枚の
透明基板の夫々より内側に位置して形成された対向する
二枚の透明導電膜と、該二枚の透明導電膜の間の位置に
配設され封止された電解液及びエレクトロクロミック層
とを備えて成るエレクトロクロミック素子であって、 上記電解液は、非水溶媒と、Liイオン源となるLi
塩、酸化発色剤であるメタロセン及びN,N’ージフェ
ニルベンジジンを含む溶質と、紫外線吸収剤とを含むこ
とを特徴とするエレクトロクロミック素子。 - 【請求項2】 上記二枚の透明基板の一方の透明基板
の外面、上記一方の透明基板と透明導電膜との間、又は
上記一方の透明基板の内側の透明導電膜の内面に成膜さ
れた金属反射膜を有し、防眩ミラーとして利用できるこ
とを特徴とする請求項1記載のエレクトロクロミック素
子。 - 【請求項3】 上記2枚の透明導電膜の間に、切り換
えスイッチにより直流電源接続される又は短絡される駆
動回路を設けて成ることを特徴とする請求項1又は2記
載のエレクトロクロミック素子。 - 【請求項4】 対向する二枚の透明基板と、該二枚の
透明基板の一方の透明基板の内面に成膜された金属反射
膜と、他方の基板の内面に形成された透明導電膜と、上
記金属反射膜と上記透明導電膜との間にエレクトロクロ
ミック層及び電解液が配設され封止されて成るエレクト
ロクロミック素子であって、 上記電解液は、非水溶媒と、Liイオン源となるLi塩
並びに酸化発色剤であるメタロセン及びN,N’ージフ
ェニルベンジジンを含む溶質と、紫外線吸収剤とを含む
ことを特徴とするエレクトロクロミック素子。 - 【請求項5】 上記透明導電膜と上記金属反射膜の間
に、切り換えスイッチにより直流電源に接続される又は
短絡される駆動回路を設けて成ることを特徴とする請求
項4記載のエレクトロクロミック素子。 - 【請求項6】 上記非水溶媒は、スルホラン、炭酸プ
ロピレン、γーブチロラクトンを含む群から選択された
1種以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
かに記載のエレクトロクロミック素子。 - 【請求項7】 上記メタロセンは、フェロセン及びニ
ッケロセンを含む群から選択された1種以上であること
を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のエレクト
ロクロミック素子。 - 【請求項8】 上記Li塩は、LiBF4及びLiC
lO4を含む群から選択された1種以上であることを特
徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のエレクトロク
ロミック素子。 - 【請求項9】 上記紫外線吸収剤は、サリチル酸系紫
外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾト
リアゾール系紫外線吸収剤及びシアノアクリレート系紫
外線吸収剤を含む群から選択された1種以上であること
を特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のエレクト
ロクロミック素子。 - 【請求項10】 上記溶質の濃度は、0.001〜
1.0mol/lであることを特徴とする請求項1〜9
のいずれかに記載のエレクトロクロミック素子。
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Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
JP2008506160A (ja) * | 2004-07-12 | 2008-02-28 | チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド | 安定化されたエレクトロクロミック媒質 |
JP2011095487A (ja) * | 2009-10-29 | 2011-05-12 | Tokai Rika Co Ltd | エレクトロクロミックミラー |
CN111399300A (zh) * | 2018-11-14 | 2020-07-10 | 菲尔齐费尔公司 | 具有边缘保护的电致变色膜 |
-
1999
- 1999-01-13 JP JP00708799A patent/JP3556850B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN111399300B (zh) * | 2018-11-14 | 2023-05-12 | 菲尔齐费尔公司 | 具有边缘保护的电致变色膜 |
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