JP2000010126A - エレクトロクロミック調光体及びエレクトロクロミック調光窓 - Google Patents

エレクトロクロミック調光体及びエレクトロクロミック調光窓

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JP2000010126A
JP2000010126A JP10177727A JP17772798A JP2000010126A JP 2000010126 A JP2000010126 A JP 2000010126A JP 10177727 A JP10177727 A JP 10177727A JP 17772798 A JP17772798 A JP 17772798A JP 2000010126 A JP2000010126 A JP 2000010126A
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Junichi Nagai
順一 永井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】紫外線により還元発色EC膜が自然着色するこ
とを抑制する。 【解決手段】導電膜2付きの第1の基板1上にWO3
ような還元発色EC膜3、さらにその上にNiOのよう
なp型半導体膜9を形成し、導電膜6付きの第2の基板
7上にNiOのような酸化発色EC膜5を形成し、両方
のEC膜を相対向させて形成される間隙に有機電解質4
を挟持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気的に着消色す
るエレクトロクロミック(EC)膜を用いたEC調光体
及びEC調光窓に関する。
【0002】
【従来の技術】調光体としては、従来から液晶、エレク
トロクロミック(EC)物質等を用いたものが知られて
いる。液晶を用いた調光体は、低電流で駆動できる利点
がある反面、光を散乱させるにとどまり遮光性が低いと
か、熱や紫外線に弱いとかの欠点があり、屋外における
太陽光の直射下では耐久性が低いものであった。
【0003】一方、EC物質を用いた調光体は、光の透
過率を可変でき、比較的に高温に強い利点がある。この
EC調光体の従来例を図3に示す。図3において1、7
はガラス、プラスチック等の基板、2、6はIn2
3 :Sn(SnがドープされたIn23 )、SnO
2 :F(FがドープされたSnO2 )、ZnO:Ga
(GaがドープされたZnO)等の導電膜、3は還元発
色EC膜で電気化学的に還元されると着色し酸化されて
元の透明に戻る酸化物(WO3 、TiO2 等)、5は酸
化発色EC膜で電気化学的に酸化されると着色し還元さ
れて元の透明に戻る酸化物(NiO、IrO2 等)、4
はリチウム等を含む有機電解質、8はエポキシ樹脂、ブ
チルゴム等のガス透過性の低いシール材を示している。
【0004】この導電膜2、6間に電圧を印加すること
により、電流が流れ還元発色EC膜3及び酸化発色EC
膜5が着消色する。このような従来型のEC調光体につ
いては、太陽光等の紫外線が照射されると、還元発色E
C膜3であるWO3 等が自然に着色するいわゆるフォト
クロミック現象を示しやすい。この自然着色した着色分
を消色させようとすると、酸化発色EC膜5側で非可逆
な反応(酸化発色EC膜、導電膜や有機電解質の分解)
を生じやすく、発泡や色ムラといった外観上の不具合が
生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、紫外線を吸
収して還元発色EC膜による自然着色を抑制する方法が
いろいろ提案されている。特開平1−259327に
は、光安定化剤を電解質に入れた系が提案されている。
しかし、これは光安定化剤自身が光電極反応をおこした
り、光重合性電解質に光安定化剤を添加すると重合しな
くなる等の欠点がある。特開昭55−6956には、紫
外線カットフィルタを光の照射面に設置する方法が提案
されているが、調光体を直接外気に触れる環境におくと
紫外線カットフィルタ自身が太陽光、風雨により劣化し
たり、車の可動窓に取り付けたときには摺動により磨耗
して紫外線カット性能が低下する欠点がある。特開平8
−271872や特開平9−73106には、透明基板
と透明導電膜の間に有機紫外線吸収剤を有する有機紫外
線吸収層を設けた調光素子が提案されているが、透明導
電膜の成膜時の熱的環境等や電解質の溶媒、溶質による
有機紫外線吸収層自身が変質する欠点がある。
【0006】このため、太陽光等の紫外線の照射を受け
ても、還元発色EC膜による自然着色を抑制し、かつそ
れに有用な機能を有する膜を基板の内側に配置できる構
成のEC調光体が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものであり、導電膜付きの第1の基
板上に還元発色EC膜が形成され、導電膜付きの第2の
基板上に酸化発色EC膜が形成され、両方のEC膜を相
対向させて形成される間隙に有機電解質が挟持されてい
るEC調光体において、還元発色EC膜と有機電解質と
の間に、p型半導体膜が設けられていることを特徴とす
るEC調光体を提供する。また、酸化発色EC膜と有機
電解質との間に、陽イオン伝導型水和酸化物による保護
膜が設けられていることを特徴とする上記EC調光体、
及び、上記EC調光体の酸化発色EC膜が設けられてい
る側の基板が外光にさらされる側に配置されていること
を特徴とするEC調光窓を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明では、還元発色EC膜と有
機電解質との間にp型半導体膜を設けているので、還元
発色EC膜のフォトクロミック現象による自然着色を抑
制できる。図1は本発明のEC調光体の基本的構成を示
す断面模式図であり、図2は、本発明のEC調光体の好
ましい構成を示す断面模式図である。図1、図2におい
て、1、7は基板、2、6は導電膜、3は還元発色EC
膜、5は酸化発色EC膜、4は有機電解質、8はシール
材、9はp型半導体膜、10は保護膜を示す。
【0009】基板1、7には、通常、ガラス、プラスチ
ック等の透明基板が用いられるが、調光鏡のような場合
には一方の基板は金属や不透明セラミック等の不透明基
板にされてもよく、又は透明基板に高反射性の膜を形成
してもよい。また、必要に応じて、ガスバリヤ性膜、ハ
ードコート膜、反射防止膜、アルカリ溶出防止膜、導電
膜との接着性向上膜等の膜を積層した基板とすることも
できる。この基板の厚さは、EC調光体の大きさや基板
材質にもよるが、ガラス基板の場合1〜10mm程度、
プラスチック基板の場合0.2〜10mm程度とされ
る。
【0010】導電膜2、6は、通常1〜10Ω/□程度
のIn23 :Sn、SnO2 :F、ZnO:Ga等の
透明導電膜が用いられる。これも、調光鏡のような場合
には一方の導電膜は反射性の金属膜等にすることもでき
る。必要に応じて、電気抵抗を低減するために、金属リ
ードを併用したり、部分的に導電膜をパターニングして
日付けや時間を表示したり、透過率が変化しない部分を
形成するようにしてもよい。この導電膜の厚さは、所定
の導電性能が得られるようにすればよい。
【0011】還元発色EC膜3は、電気化学的に還元さ
れると着色し、逆に酸化されると元の透明に戻るEC膜
である。本発明では、この還元発色EC膜3としては、
着色性能を重視するので、より少ない電荷量で着色しや
すい還元発色EC膜が用いられる。還元発色EC膜3の
厚さは、用いる材料の着色性能によって決まるが、10
0〜2000nm程度が好ましい。還元発色EC膜3と
しては、タングステンの酸化物が最も一般的であるが、
WO3 に限られずMoO3 、TiO2 等の材料も使用で
き、これらの混合酸化物を用いれば、青系ではあるが微
妙な色調の変化を与えることができる。
【0012】酸化発色EC膜5は、対極として知られて
いるEC膜であり、電気化学的に酸化されると着色し、
逆に還元されると元の透明に戻るEC膜である。EC調
光体としての着色性能は主に還元発色EC膜3で得れば
よいので、この酸化発色EC膜5の着色性能は低くてよ
い。しかし、より積極的に酸化発色しやすいEC膜を対
極として用いることにより、調光体に通電した際、還元
発色EC膜3及び酸化発色EC膜5が同時に発色するた
め、微妙な色調の調整もしやすい。具体的には、Ni
O、IrO2 等の酸化物が用いられる。酸化発色EC膜
5の厚さは、用いる材料の対極性能によって決まるが、
100〜2000nm程度が好ましい。
【0013】特に、還元発色EC膜3としてWO3 を用
い、酸化発色EC膜5としてNiOを用いと、前者は青
色に発色し、後者は灰色に発色するので、全体が青系で
はあるがかなりニュートラルな発色になる。このため、
建物等に使用した場合、透過光の色づきを防止し、室内
のカラーバランスを崩しにくい利点もある。
【0014】有機電解質4は、リチウム、プロトン等の
還元発色EC膜を着消色させる陽イオンを含む有機電解
質である。具体的には、プロピレンカーボネート、γ−
ブチロラクトン、スルホラン、ジメチルスルホキシド、
テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等の有機溶媒
に、過塩素酸リチウム、テトラフルオロホウ酸リチウ
ム、トリフルオロ酢酸リチウム、過塩素酸テトラエチル
アンモニウム、テトラフルオロホウ酸テトラn−ブチル
アンモニウム等の支持電解質を溶解した液状の有機電解
質が使用できる。
【0015】さらに、そのような液状の有機電解質に、
ポリビニルピロリドン等のゲル化させるための高分子材
料を添加したゲル状有機電解質も使用できる。また、そ
のような液状の有機電解質に、N−ビニルピロリドン、
2−ヒドロキシブチルアクリレート、カルビトールアク
リレート等の重合性材料を混合しておき重合させること
により、高分子材料に液状の有機電解質が充填されたよ
うな構造となる高分子電解質も使用できる。ここで有機
電解質の電導度は1×10-4S/cm以上とすることに
より、電解質のイオン電導度が調光体の応答性に影響を
与えにくくすることができる。
【0016】シール材8は、基板間に挟持された両EC
膜、有機電解質等を外気から保護するシール材である。
具体的には、エポキシ樹脂、ブチルゴム等のガス透過性
の低いシール材が使用される。
【0017】p型半導体膜9は、還元発色EC膜3と有
機電解質4との間に配置され、本発明の還元発色EC膜
3のフォトクロミック現象による自然着色を抑制するた
めの膜である。具体的には、NiO、CoO、Cu2
O、CuOが好ましい。このp型半導体膜9の厚さは1
0〜500nm程度が好ましい。
【0018】本発明では、このp型半導体膜9が還元発
色EC膜3よりも外光(紫外線照射源)の入射側に配置
される。換言すれば、酸化発色EC膜5を設けた基板7
が外光側になるように配置される。建築用調光窓又は車
両用調光窓のように特定の側のみが外光にさらされる場
合には、酸化発色EC膜5を設けた基板7が外光側にな
るように配置される。
【0019】本発明において、このp型半導体膜9の作
用機構は必ずしも明確ではないが、図1において、還元
発色EC膜3としてWO3 膜を、その上のp型半導体膜
9としてNiO膜を用いた場合を例にとって説明する。
このp型半導体膜9のNiO膜に紫外光が到達すると、
Progress in Solid-State Chemistry Vol.5,Howard Rei
ss(ed.),Pergamon Press(1971),p.145-399に記載のよう
に、NiOのNi2+の(3d8 )の状態の電子は励起さ
れて、Ni2+(3d7 4s1 )又はNi+ (3d8 4s
1 )を生ずる。この場合、WO3 のように紫外光を受け
てO(2p)の電子が、空間的に位置の異なるW(5
d)へ励起されるのではなく、同じNiの回りの電子状
態に励起される。このため、再結合して元の電子状態に
戻りやすくなり、その結果紫外光照射に対してWO3
光励起されることなく、安定化されるものと考えられ
る。NiO以外のCoO、Cu2 O、CuOの酸化物で
も同様な作用をするものと考えられる。
【0020】保護膜10は、陽イオン伝導型水和酸化物
による保護膜であり、酸化発色EC膜5と有機電解質4
との間に配置されて設けられることが好ましい。具体的
には、プロトン伝導型、リチウム伝導型、プロトン−リ
チウム混合伝導型等のイオン伝導性を有し、電気化学的
に腐食されにくい酸化物、例えば、Ta25 、Sb2
5 、LiNbO3 、CeO2 、Y23 、La23
等の水和酸化物が用いられる。保護膜10の厚さは、1
0〜2000nm程度が好ましい。本発明の調光体を繰
り返し着消色させたとき対極が溶解する現象を生じる場
合、この保護膜を用いることにより、この現象を抑制で
きる。
【0021】この導電膜2、6間に電圧を印加する駆動
装置を接続することにより、電流が流れ還元発色EC膜
3及び酸化発色EC膜5が着消色する。このようにして
製造されたEC調光体は、必要に応じて柄をプリントし
たフィルム、補強板等を貼って用いてもよく、基板自体
として強化ガラスや合わせガラスのような安全ガラスを
用いてもよく、基板表面に熱線反射層、熱線吸収層、導
電層、反射防止層等を形成してもよい。
【0022】本発明のEC調光体は、主として調光窓に
用いられる。この調光窓としては、一般建築物の窓用、
間仕切り用、天窓用、ドア用等の建築物用、自動車、船
舶、列車、航空機用の窓用等種々の窓用に使用できる。
本発明の調光窓は、特に、紫外線による自然着色を低減
でき、EC調光体からなるのでもともと耐熱性もよく、
紫外線による劣化も生じにくいので、外に面して太陽光
の直射環境下で用いられるような窓にも使用できる。
【0023】
【実施例】例1(実施例) 図1の構成で、1、7の基板として300mm角の厚さ
2mmのガラス基板を用い、導電膜2、6として3Ω/
□のIn23 :Snの透明導電膜、還元発色EC膜3
として膜厚500nmのWO3 膜、p型半導体膜9とし
て膜厚200nmのNiO膜、酸化発色EC膜5として
膜厚1000nmのNiO膜をスパッタ法で成膜した。
有機電解質4としては、過塩素酸リチウムをγ−ブチロ
ラクトンに1mol/l溶解させたものを用い、周辺に
エポキシ樹脂製のシール材8を設置した基板間に封入し
EC調光体を作製した。
【0024】このようにして作製されたEC調光体に対
し、図1の導電膜2、6の間に還元発色EC膜(WO3
膜)3側が負極になるように、直流電圧1.5Vを印加
したところ、可視光透過率は70%から10%に変化し
た。印加電圧の極性を逆にして、酸化発色EC膜5側が
負極になるように、直流電圧1.0Vを印加したところ
元の透過率70%まで完全に消色した。
【0025】このEC調光体を、紫外線照射試験とし
て、消色状態(可視光透過率70%)にした状態で、カ
ーボンアークのウエザーメーターを用いて、図1の基板
7をカーボンアーク側に向けて紫外線を6000時間照
射した。この照射前後におけるEC調光体の透過率の低
下は5%以下であった。この紫外線照射試験後、着消色
繰り返し試験を行ったが、10万回繰り返しても透過率
比(消色時透過率/着色時透過率)は5以上であった。
【0026】例2(比較例) 例1のp型半導体膜9であるNiO膜を設けない他は例
1と同様にして、図3に示すようなEC調光体を作製し
た。このEC調光体に対して、例1と同様の紫外線照射
試験を行った。この照射前後におけるEC調光体の透過
率の低下は10%以上であった。この紫外線照射試験
後、着消色繰り返し試験を行ったが、10万回繰り返し
た場合、透過率比は3以下になった。
【0027】例3(実施例) 例1の酸化発色EC膜5の上に、保護膜としてとして膜
厚300nmのSb25 膜をスパッタ法で成膜した他
は例1と同様にして、図2に示すようなEC調光体を作
製した。この照射前後におけるEC調光体の透過率の低
下は3%以下であり、例1よりも良好であった。この紫
外線照射試験後、着消色繰り返し試験を行ったが、10
万回繰り返した場合、透過率比は5以上であった。
【0028】例4〜6(実施例) p型半導体膜9を、NiOのかわりにCoO(例4)、
Cu2 O(例5)、CuO(例6)に変更した他は例3
と同様にして、EC調光体を作製した。紫外線照射試験
の結果及びその後の透過率比は、例3と同様であった。
【0029】例7(実施例) 保護膜を、Sb25 のかわりにTa25 に変更した
他は例3と同様にして、EC調光体を作製した。紫外線
照射試験の結果及びその後の透過率比は、例3と同様で
あった。
【0030】例8(実施例) 例1の液状の有機電解質(過塩素酸リチウムをγ−ブチ
ロラクトンに1mol/lで溶解させたもの)6mlに
対してウレタンアクリレート(東亞合成化学工業社製
「M−1200」)1gの割合で混合しさらに光重合開
始剤(チバ・ガイギー社製「ダロキュア1173」)を
混合した有機電解質を用いた他は例1と同様にしてEC
調光体を製造した後に、基板7側から光を照射して、ウ
レタンアクリレートを光重合させ、有機電解質をフィル
ム化した。紫外線照射試験の結果及びその後の透過率比
は、例1と同様であった。
【0031】
【発明の効果】本発明では、還元発色EC膜にp型半導
体膜を積層しているので、紫外線によるEC膜の自然着
色を抑制できる。このため、EC調光体に他の紫外線カ
ット膜を外付けしたり内蔵したりする必要がない。した
がって、外付けした場合のEC調光体の外面が弱くなっ
て傷つきやすくなる問題や、内蔵した場合の内蔵紫外線
カット膜が溶解する問題を生じにくい。さらに、紫外線
カット膜を曲面に形成するのは一般に難しいが、それが
不要になるので、曲面基板に対しても対応しやすい。ま
た、紫外線吸収剤を電解質中に混入しなくてよいので、
電解質中の紫外線吸収剤がEC特性や電解質の重合性に
悪影響を与える問題も生じない。
【0032】また、酸化発色EC膜に保護膜を設置する
ことにより、通常では溶解して繰り返し着色・消色でき
ないような材料も使用でき、酸化発色EC膜や電解質の
選択の幅が増え、着色時の微妙な色調の調整が容易にな
る効果も認められる。
【0033】また、対極のレドックス物質が薄膜に固定
されているため、レドックス物質を溶解させた電解質に
比べ応答性を損なわない範囲で電解質の厚さを厚くで
き、さらに、曲げガラスの曲げ精度が低くても歩留が低
下しにくいので、生産性も良い利点がある。本発明は、
本発明の効果を損しない範囲内で、種々の応用が可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のEC調光体の基本的な構成を示す断面
模式図。
【図2】本発明のEC調光体の好ましい構成を示す断面
模式図。
【図3】従来のEC調光体の基本的な構成を示す断面模
式図。
【符号の説明】
1、7:基板 2、6:導電膜 3:還元発色EC膜 4:有機電解質 5:酸化発色EC膜 8:シール材 9:p型半導体 10:保護膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電膜付きの第1の基板上に還元発色エレ
    クトロクロミック膜が形成され、導電膜付きの第2の基
    板上に酸化発色エレクトロクロミック膜が形成され、両
    方のエレクトロクロミック膜を相対向させて形成される
    間隙に有機電解質が挟持されているエレクトロクロミッ
    ク調光体において、還元発色エレクトロクロミック膜と
    有機電解質との間に、p型半導体膜が設けられているこ
    とを特徴とするエレクトロクロミック調光体。
  2. 【請求項2】酸化発色エレクトロクロミック膜と有機電
    解質との間に、陽イオン伝導型水和酸化物による保護膜
    が設けられていることを特徴とする請求項1記載のエレ
    クトロクロミック調光体。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のエレクトロクロミッ
    ク調光体の酸化発色エレクトロクロミック膜が設けられ
    ている側の基板が外光にさらされる側に配置されている
    ことを特徴とするエレクトロクロミック調光窓。
JP10177727A 1998-06-24 1998-06-24 エレクトロクロミック調光体及びエレクトロクロミック調光窓 Withdrawn JP2000010126A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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