JP2000231105A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JP2000231105A
JP2000231105A JP11034178A JP3417899A JP2000231105A JP 2000231105 A JP2000231105 A JP 2000231105A JP 11034178 A JP11034178 A JP 11034178A JP 3417899 A JP3417899 A JP 3417899A JP 2000231105 A JP2000231105 A JP 2000231105A
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友之 白嵜
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剛 尾崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2重に映る像の発生を防止する。 【解決手段】 液晶パネル40は、所定の電圧が印加さ
れると、反射型偏光板30及び偏光板50を透過した直
線偏光している光の偏光方向を90度変化させ、所定の
電圧が印加されないと、光の偏光方向を変化させない。
反射型偏光板30は、所定方向に偏光している光のみを
透過させ、それ以外の光を反射する。位相差板20は、
反射型偏光板30を透過した直線偏光の光を円偏光に変
化させ、その光の反射光が再入射した時、再び直線偏光
に変化させる。なお、反射前後での直線偏光の方向は互
いに直交する。有機EL素子10は、透明電極と光を反
射する金属電極とを備え、位相差板20を透過した光を
反射し、電圧を印加されることによって発光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶を使用して文
字等を表示する液晶表示素子に関し、特に、バックライ
トを使用する液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は、時計や電卓の文字表示
等に使用される。液晶で表示された文字等を暗い場所で
見るためのバックライトには、無機EL(エレクトロル
ミネッセンス)素子や有機EL素子等が使用される。有
機EL素子をバックライトとして使用する液晶表示素子
は、例えば、図9(a)に模式的に示すように、有機E
L素子100と、偏光板200と、液晶パネル300
と、偏光板400と、から構成されている。
【0003】有機EL素子100は、ガラス等の基板5
00上に透明なアノード電極501、有機EL層50
2、反射性のカソード電極503が順次積層された構造
であり、アノード電極501とカソード電極503との
間に電圧を印加することによって発光体が発光する。こ
の有機EL素子100が発する光は、上記したように、
液晶表示素子のバックライト等に使用される。なお、カ
ソード電極503は金属電極であり、発光体が放射した
光や外光を反射する。また、アノード電極501は光を
透過する透明電極である。
【0004】偏光板200は、有機EL素子100の基
板500上に設けられ、所定の偏光方向を有する光のみ
を透過させる偏光軸を持つ。即ち、有機EL素子100
が発した様々に偏光している光が偏光板200に入射す
ると、偏光板200を通過した光は、ある1つの方向、
即ち、偏光軸の方向に光の振動面がある直線偏光とな
る。
【0005】液晶パネル300は、偏光板200上に設
けられ、対向面に透明電極が形成された図示せぬ一対の
基板間に液晶が封入されて形成されている。また、この
液晶はTN(ツイストネマティック)液晶である。液晶
パネル300の電極間に所定の電圧が印加されていない
場合、直線偏光している光が液晶パネル300を透過す
ると、その偏光方向は90度変化する。一方、液晶パネ
ル300の電極間に所定の電圧が印加されている場合、
直線偏光している光が液晶パネル300を通過しても、
その偏光方向は変化しない。
【0006】偏光板400は、液晶パネル300上に設
けられ、偏光板200と同様に、所定の偏光方向を有す
る光のみを透過させる。即ち、偏光板400に入射した
外光は、偏光板400を透過すると、直線偏光する。な
お、偏光板400及び偏光板200は、それぞれを透過
する光の偏光方向が互いに直交するように配置されてい
る。
【0007】上記構成の液晶表示素子では、偏光板40
0、偏光板200を透過する光の偏光方向は互いに直交
するので、液晶パネル300に所定の電圧を印加する
と、一方の偏光板を透過して液晶パネル300に入射し
た光の偏光方向は変化せず、その光は他方の偏光板によ
って遮断され、その部分が黒く見える。従って、このよ
うな液晶表示素子では、例えば液晶パネル300の一方
の基板上に形成される電極を複数のセグメントに分割
し、所定の電圧を印加するセグメントの組み合わせを変
えることによって文字等を表示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した液晶表示素子
では、有機EL素子100に電圧を印加していない場合
は、外光を使用して文字等を表示する。図9(a)中の
矢印は、外光の伝わり方を模式的に示している。なお、
図9(a)中の左側が、液晶パネル300に所定の電圧
を印加していない(OFF)状態(部分)を、右側が、
液晶パネル300に所定の電圧を印加している(ON)
状態(部分)を示している。
【0009】液晶パネル300がOFFの部分では、液
晶表示素子に入射した外光は、偏光板400によって直
線偏光した光となる。直線偏光の偏光方向は、液晶パネ
ル300を透過することによって90度変化し、その光
は偏光板200を透過する。偏光板200を透過した光
は、有機EL素子100のカソード電極503によって
反射され、上記と逆のプロセスを経て外部に出射する。
【0010】一方、液晶パネル300がONの部分で
は、図に示すように、液晶表示素子に入射した外光は、
上記したように、偏光板200によって遮断される。こ
の遮断によって、有機EL素子100及び偏光板200
の内、液晶パネル300がONである部分に相当する部
分(図9(a)中の斜線で示した部分)では、光が入射
しない。従って、有機EL素子100のカソード電極5
03上に影が生じる。なお、文字等を表示しない部分、
即ち液晶パネル300の電極が形成されていない部分
は、液晶パネル300がOFFの場合と同様に、入射し
た外光は有機EL素子100のカソード電極503によ
って反射されて外部へ出射する。
【0011】通常、外光により時計や計算機等の文字を
見る場合、外光が液晶表示素子に入射する角度は液晶表
示素子の表面に対して正確に垂直な角度のみではない。
すなわち、視認者が液晶表示素子の表面に対して垂直な
方向から液晶表示素子を見ると、液晶表示素子が主に表
示に利用する外光は、垂直方向以外の方向から入射され
る光に限定される。この斜めから液晶表示素子に入射さ
れた光は、液晶表示素子から出射する際には、入射され
た箇所とは異なる位置から出射されるために液晶表示素
子に表示されている文字等とともに、最も利用されてい
る斜め方向の光による文字の影が発生し、例えば図9
(b)に示すように、文字が2重に映る。このように反
射型表示モード時に発生する視差は、外光が入射された
角度や外光の経路である液晶パネル300、偏光板20
0、400及び有機EL素子100の厚さに依存し、こ
れら部材100、200、300、400が厚くなるに
したがい増大する傾向があった。そして、外光の反射光
という外的要因により輝度が決定される表示光は、バッ
クライト光と異なり輝度を任意に明るくして影を隠した
り、バックライト光のように真後ろから液晶パネル30
0に向けて直進することができないため、この2重に映
る映像が特に目立っていた。なお有機EL素子100
は、無機EL素子の無機発光層に比べ発光する有機EL
層502を極めて薄く形成することができるため、素子
自体の厚さはほぼガラス等の基板500の厚さとなる。
以上のように、2重像が発生すると、文字等が不鮮明に
なり、表示素子としては性能が悪いという問題がある。
従って、本発明は、簡単な方法で像を明確に表示する液
晶表示素子を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の液晶表示素子は、所定方向に偏光軸を有す
る第1の直線偏光板と、前記第1の直線偏光板に隣接し
て設けられ、対向面に電極が形成された一対の基板間に
液晶が封入され、該電極間に印加された電圧によって変
化する液晶の配向状態に応じて、前記第1の直線偏光板
によって生成された光の偏光方向を所定角度だけ変化さ
せる液晶パネルと、前記液晶パネルに隣接して設けら
れ、所定方向に偏光軸を有し、この偏光軸の所定方向以
外の方向に反射軸を有する第2の直線偏光板と、前記第
2の直線偏光板に隣接して設けられた位相差板と、前記
位相差板に隣接して設けられ、前記位相差板を透過した
光を反射し、電圧を印加されている部分が発光する発光
手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】この発明によれば、液晶パネルに印加する
電圧の大きさに応じて、第1の直線偏光板から第2の直
線偏光板の方向へ入射した光を、第2の直線偏光板によ
って反射させることができる。このため、この光は発光
手段を介すること無しに出射されるので、発光手段の厚
さによる視差が生じることがない。従って、発光手段上
に影が生じることがなく、表示された像が2重に見えて
しまうことがないので、像を明確に表示することができ
る。また、液晶パネルに印加する電圧の大きさに応じて
第1の直線偏光板及び第2の直線偏光板を順次透過した
偏光された光は、位相差板で円偏光された後に発光手段
で反射され、再び位相差板に透過する際に元とは直交方
向に偏光されているため、第2の直線偏光板で反射さ
れ、位相差板での偏光、発光手段での反射を繰り返した
後、第2の直線偏光板及び第1の直線偏光板を経由する
ため、出射するまでには光量が十分ないため、階調表示
を得ることができる。
【0014】そして、発光手段で発光した光は、位相差
板で円偏光された後、第2の直線偏光板をそのまま透過
する成分と、第2の直線偏光板で反射される成分とに分
けられるが、反射された光成分は、再び位相差板の透
過、発光手段での反射、位相差板の透過を繰り返し、元
の光成分の偏光方向と直交した偏光方向になっているの
で、再び第2の直線偏光板に入射されるときには、その
まま透過することができる。
【0015】第1の直線偏光板の偏光軸と第2の直線偏
光板の偏光軸は、実質的に同一であっても、第1の直線
偏光板の偏光軸と第2の直線偏光板の偏光軸は、実質的
に直交していてもよい。
【0016】前記液晶表示素子は、前記位相差板と前記
発光手段との間に、所定波長の光のみを選択的に透過さ
せるフィルタを、さらに備えてもよい。前記フィルタが
透過させる光の波長域は、前記発光手段が発する光の波
長域を含んでもよい。このフィルタによって、外部に出
射する光の波長(色)を選択することができる。即ち、
発光手段が発する光の色純度を向上することができる。
【0017】前記液晶表示素子は、前記第2の直線偏光
板と前記位相差板との間に、該第2の直線偏光板を透過
する光と実質的に同一方向に直線偏光している光のみを
透過させる第3の直線偏光板を、さらに備えてもよい。
外光を利用した反射型表示モードで暗表示を行う際に、
直線偏光している光が、この第3の直線偏光板によっ
て、若干吸収されるために減衰され、像の部分は光が外
部へ出射しない。即ち、像のコントラストを向上するこ
とができる。
【0018】前記位相差板は、λ/4位相差板であって
もよい。前記発光手段は、前記位相差板側に形成された
透明電極と、前記位相差板の反対側に前記透明電極と対
向するように形成され、光を反射する反射電極と、前記
透明電極及び反射電極間に挟持されている発光体と、を
備えてもよい。前記発光体は、有機エレクトロルミネッ
センス材料で構成されていてもよい。このような有機エ
レクトロルミネッセンス材料は、無機エレクトロルミネ
ッセンス材料に比べて極めて薄くても十分な輝度の光を
発光でき、しかも可視光の透過率が高い。このため、例
えば、有機エレクトロルミネッセンス材料からの光を利
用する透過型表示モードに比べて一般に暗い外光を利用
する反射型表示モードにおいて、全体として明るい表示
を行うことができる。前記液晶はツイストネマティック
液晶であってもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
にかかる液晶表示素子について図面を参照して説明す
る。この液晶表示素子は、例えば、時計や携帯電話等の
文字表示等を行う携帯用情報機器に最適である。図1
は、液晶表示素子の構造を模式的に示す図である。液晶
表示素子は、図1に示すように、有機EL(エレクトロ
ルミネッセンス)素子10と、位相差板20と、反射型
偏光板30と、液晶パネル40と、偏光板50と、がこ
の順で配置されて構成されている。
【0020】まず、有機EL素子10の構成について説
明する。有機EL素子10は、例えばガラスでなる基板
11上の全面にアノードとして機能する透明電極12が
形成されている。この透明電極12は、外光および有機
EL素子10で発光される可視光に対して透過性を有す
る電極材料、例えばITO或いはIn(ZnO)
x(ただしx>0)で形成され、その膜厚は約0.05
〜0.2μmに設定されている。
【0021】透明電極12上には、N,N'-di(α-naphthy
l)-N,N'-diphenyl-1,1'-biphenyl-4,4'-diamineからな
る正孔輸送層13が形成されている。正孔輸送層13は
ディップコートまたはスピンコート法等の湿式成膜によ
り形成され、膜厚は、20nm〜100nm程度に設定
されている。
【0022】正孔輸送層13上には、それぞれ赤色、緑
色、青色に発光する領域に応じた電子輸送兼発光層14
が形成されている。電子輸送兼発光層14は、電子輸送
兼発光層の単層の場合でもよく、電子輸送層と発光層に
分かれていてもよい。赤色発光領域の電子輸送兼発光層
14は、赤色色素のcoumarin6がドープされたberylliu
m-bis(10-hydroxybenzo[h]quinolinate)からなり、緑色
発光領域の電子輸送兼発光層14は、beryllium-bis(10
-hydroxybenzo[h]quinolinate)からなり、青色発光領域
の電子輸送兼発光層14では、正孔輸送層13に接合さ
れた青色発光領域の青色発光層は、96wt%の4,4'-b
is(2,2-diphenylvinylene)biphenylと4wt%の4,4'-b
is((2-carbazole)vinylene)biphenylの混合物からな
り、青色発光層に接合された青色電子輸送層はaluminum
-tris(8-hydroxyquinolinate)からなる。正孔輸送層1
3と電子輸送兼発光層14を合わせた層厚は50nm〜
200nm程度であり、可視光に対し透過性を示す。こ
れら電子輸送兼発光層14上には、カソードとして機能
する、光反射性の金属、例えばAlLiやMgInでな
る反射電極15が形成されている。なお反射電極15の
材料としては、電子放出性の観点から仕事関数が低い材
料が望ましい。また、光反射性の観点から、より可視光
(400nm以上800nm以下の電磁波)に対し反射
性のある材料が望ましい。この反射電極15は、液晶パ
ネル40の表示領域と対応する形状並びに面積をもつ。
また、反射電極15は、任意の膜厚となるようにスパッ
タ法などを用いて成膜することができ、反射面が凹凸構
造であり、入射された光を散乱して反射する。
【0023】そして、図示しないが透明電極12、正孔
輸送層13、電子輸送兼発光層14及び反射電極15を
覆い、外部からの酸素及び水の浸入を防止する封止膜が
形成されている。以上、液晶表示素子の有機EL素子1
0の構成について説明したが、従来の技術で説明したよ
うに、正孔輸送層13と電子輸送兼発光層14の層厚を
薄くできる理由は、有機膜の成膜制御性が良いことと、
材料の電荷注入性特性に起因するものであり、特に有機
EL素子とすることにより実現し得たものである。そし
て、正孔輸送層13と電子輸送兼発光層14に透明電極
12を合わせた膜厚も、厚くても0.3μm程度と薄い
ものであるため、入射する外光の吸収による減衰を極僅
かとすることができる。
【0024】位相差板20は、λ/4位相差板であり、
有機EL素子10の基板11上に設けられ、透過する光
の位相差を変化させる。具体的には、直線偏光している
光が位相差板20を1回透過すると円偏光の光になり、
その光が有機EL素子10のアノード電極で反射され
て、2回目に透過すると再び直線偏光の光となる。ただ
し、位相差板20を透過する前の偏光方向と、位相差板
20を2回透過した後の偏光方向とは、互いに直交す
る。
【0025】反射型偏光板30は、位相差板20上に設
けられ、所定の方向に沿った偏光軸が設定され、この偏
光軸と平行である偏光方向を有する光を最も透過させる
性質を備え、同時にこの偏光軸と直交する方向に沿った
反射軸が設定され、この反射軸と平行である偏光方向を
有する光を最も入射側に反射する性質を有する反射型直
線偏光板である。
【0026】次に、液晶パネル40の構成の概略を説明
する。図1に示すように、液晶パネル40は、反射型偏
光板30上に設けられ、対をなす透明基板401側およ
び透明基板412側と、図示しないシール材と、で形成
される間隙に、例えば略90°にツイストネマティック
配向されたTN液晶407が封止されて構成されてい
る。
【0027】透明基板401の対向内側面(図の下面)
には、黒色のブラックマスク402、カラーフィルタ4
03が適宜配置されている。カラーフィルタ403は赤
色、緑色、青色の各色をそれぞれ分光するRフィルタ、
Gフィルタ、Bフィルタから構成され、Rフィルタ、G
フィルタ、Bフィルタはそれぞれストライプ状または、
後述する画素電極411に対応したドット配列をしてい
る。そして、Rフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタは、
それぞれ、有機EL素子10の赤色発光領域、緑色発光
領域、青色発光領域に対応しているので、有機EL素子
の特定の色の発光を効率よく透過できるので明るい表示
を行うことができる。ブラックマスク402は、互いに
分離しているカラーフィルタ403間に形成されてい
る。
【0028】また、これらブラックマスク402および
カラーフィルタ403の上には、透明な保護膜404が
形成され、保護膜404上にITOからなる可視光に対
し70%以上の透過性を有する共通電極405が表示領
域全面にわたって形成され、共通電極405上には配向
処理されたポリイミドからなる配向膜406が形成され
ている。一方、透明基板412の対向内側面(図の上
面)には、ITOでなる画素電極411および画素電極
411に接続されたスイッチング素子である薄膜トラン
ジスタ(TFT)408が、画素配列に従って多数配列
されている。配列パターンは、行方向及びそれに直交す
る列方向に並んで配列されたマトリクス配列や、対応す
るカラーフィルタのR、G、Bを1周期とした画素電極
411の列に隣接する列の画素電極411が半周期ずら
した、いわゆるデルタ配列等がある。TFT408は、
そのゲート電極が選択電圧を出力するゲートラインに接
続され、そのドレイン電極が信号電圧を出力するドレイ
ンラインに接続されている。これらTFT408を含む
非画素領域には、窒化シリコンからなる層間絶縁膜40
9がパターン形成され、画素電極411上及び層間絶縁
膜409上にはポリイミドからなり、配向処理が施され
た配向膜410が形成されている。配向膜406、41
0は、所定の距離に離間されており、共通電極405と
画素電極411との間に電界が生じないときの液晶40
7の初期配向を略90゜に制御している。液晶パネル4
0の電極405、411間に所定の電圧が印加されてい
ない場合、直線偏光している光が液晶パネル40を透過
すると、その偏光方向は90度変化する。一方、液晶パ
ネル40の電極間に所定の電圧が印加されている場合、
直線偏光している光が液晶パネル40を通過しても、そ
の偏光方向は変化しない。なお、液晶パネル40と反射
型偏光板30は、拡散粘着層等を介して接着されてい
る。
【0029】偏光板50は、液晶パネル40上に設けら
れ、所定の方向に偏光軸が設定され、この偏光軸に平行
な偏光方向を有する光のみを透過させる直線偏光板であ
る。即ち、様々に偏光している光(例えば、太陽光)が
偏光板50に入射すると、偏光板50を通過した光は、
ある1つの方向に直線偏光している。なお、偏光板50
が光を透過させる偏光軸の方向は、反射型偏光板30が
透過させる光の偏光軸の方向と実質的に同一である。以
下では、偏光板50及び反射型偏光板30を透過する直
線偏光の光が有する偏光方向をP1で表し、P1に垂直
な直線偏光の方向をP2で表す。また、円偏光はCPで
表す。
【0030】次に、上記構成の液晶表示素子を使用して
文字等を表示する場合の動作について説明する。上記し
たように、液晶表示素子の有機EL素子10及び液晶パ
ネル40は、それぞれ所定の電圧が印加されている状態
と印加されていない状態とで作用が異なる。すなわち、
周囲が明るい環境で外光を利用した反射型表示モードと
周囲が暗い環境で有機EL素子10をバックライトとし
て適用したときの透過型表示モードとでは偏光作用によ
り同じ電圧を印加した場合に表示光の階調反転が起き
る。有機EL素子10及び液晶パネル40をそれぞれE
L、LCと表し、所定の電圧を印加して、有機EL素子
10を発光するか又は液晶407の分子を電界方向に配
向させる場合をON、印加せず、有機EL素子10を発
光しないか又は液晶407の分子を初期配向の状態にす
る場合をOFFで表すと、電圧印加には、反射型表示モ
ードの(1)EL(OFF)/LC(OFF)、(2)
EL(OFF)/LC(ON)と、透過型表示モードの
(3)EL(ON)/LC(OFF)、(4)EL(O
N)/LC(ON)の4つの場合がある。以下では、以
上の4つの場合についてそれぞれ説明する。
【0031】(1)EL(OFF)/LC(OFF)の
場合 これは、例えば明るい場所で文字等を表示していない画
素の状態である。すなわち、非表示画素の色及び輝度が
画素領域以外の背景の色及び輝度と一致している状態で
ある。また、この場合、有機EL素子10は電圧を印加
されておらず、発光していないので、外光のみを考え
る。図2は、液晶表示素子に入射した外光の偏光が、ど
のように変化するかを示す模式図である。図2中の矢印
は光の進行方向を示している。
【0032】様々な偏光方向を有する外光は、初めに偏
光板50を透過する。偏光板50は、P1方向に直線偏
光している光のみを選択的に透過させるので、偏光板5
0を透過した外光(入射光)は、P1方向に直線偏光し
た入射光となる。直線偏光P1の入射光は、液晶パネル
40を透過する。この場合、液晶パネル40には所定の
電圧が印加されていないので、入射光の偏光方向は90
度回転する。即ち、液晶パネル40を透過した入射光
は、P2方向に直線偏光する。直線偏光P2の入射光
は、次に反射型偏光板30に入射するが、反射型偏光板
30はP1方向に直線偏光している光のみを透過させ、
その他の光を反射させるので、入射光は反射型偏光板3
0によって反射され、出射光となる。
【0033】直線偏光P2の出射光は、液晶パネル40
に入射する。そして、上記入射光と同様に、液晶パネル
40によって偏光方向が90度回転する。従って、液晶
パネル40を透過した出射光はP1方向に直線偏光す
る。直線偏光P1の出射光は、偏光板50をそのまま透
過し、外部へ出射される。
【0034】以上のようにして、液晶表示素子に入射し
た外光は、液晶パネル40と偏光板50を2回ずつ透過
するだけ外部へ出射するので、入射光の光量に対して出
射光の光量に大きな減衰はない。そして、この光は有機
EL素子10を通過していないので視差が極めて小さ
い。
【0035】なお、液晶パネル40の電極が形成されて
いない部分、即ち文字等を表示しない背景では、上記と
同様に入射した外光は反射型偏光板30によって反射さ
れ、外部に出射するため、非表示画素は背景と同色で等
しい輝度になるため何も映らない状態になる。
【0036】(2)EL(OFF)/LC(ON)の場
合 これは、例えば明るい場所で文字等を表示している画素
の状態である。また、この場合も、有機EL素子10は
電圧を印加されておらず、発光していないので、外光の
みを考える。図3は、液晶表示素子に入射した外光の偏
光が、どのように変化するかを示す模式図である。図3
中の矢印等は、上記と同一のものを表す。図3中のCP
は、上記したように、光が円偏光であることを示す。様
々な偏光方向を有する外光(入射光)は、上記と同様に
偏光板50を透過し、P1方向に直線偏光した入射光と
なる。
【0037】次に、直線偏光P1の入射光は、液晶パネ
ル40を透過する。この場合、液晶パネル40には所定
の電圧が印加されているので、液晶407の分子が電界
方向に配向し、入射光の偏光方向はほとんど変化しな
い。即ち、液晶パネル40を透過した入射光はP1方向
に直線偏光したままである。そして、入射光は、反射型
偏光板30に入射する。この場合、反射型偏光板30は
P1方向に直線偏光している光のみを透過させるので、
入射光は反射型偏光板30を透過し、位相差板20に入
射する。
【0038】入射光は、位相差板20を透過すると、そ
の偏光がP1方向の直線偏光から円偏光CPに変化す
る。そして、円偏光CPの入射光は、有機EL素子10
のカソード電極(反射電極15)で反射され、第1の反
射光となる。円偏光CPである第1の反射光は、位相差
板20に入射する。そして、位相差板20を透過する
と、第1の反射光はP2方向に直線偏光した光、即ち、
位相差板20を透過する前の入射光の偏光方向(P1)
に垂直な方向に直線偏光した光となる。
【0039】偏光方向P2は反射型偏光板30を透過可
能な偏光方向(P1)に垂直であるので、第1の反射光
は、反射型偏光板30によって反射され、第2の反射光
となる。
【0040】直線偏光P2である第2の反射光は、上記
入射光と同様に、位相差板20を透過し、その偏光が円
偏光CPとなり、有機EL素子10のカソード電極で再
び反射されて出射光となる。円偏光CPの出射光は、位
相差板20を透過すると、P1方向に直線偏光した光と
なる。従って、反射型偏光板30を透過することができ
る。
【0041】反射型偏光板30を透過した出射光は、液
晶パネル40に入射する。液晶パネル40はONである
ので、液晶パネル40を透過した出射光の偏光方向(P
1)は、変化しない。そして、直線偏光P1の出射光
は、偏光板50を透過し、外部へ出射される。
【0042】以上のようにして、液晶表示素子に入射し
た外光は、外部へ出射するが、上記したように、反射型
偏光板30、液晶パネル40、及び、偏光板50を2回
ずつ透過し、位相差板20を4回透過するので、出射光
の光量は入射光の光量に比べて少なくなる。例えば、位
相差板20を1回透過することによって、光量が80%
にまで減少する場合、光が位相差板20を4回透過する
だけで、その光量は透過前の約40%にまで減少する。
この場合の出射光の光量は、図2で示した(1)EL
(OFF)/LC(OFF)での出射光の光量よりも少
ない。即ち、液晶パネル40に所定の電圧を印加する
と、電圧を印加した部分の出射光量が減少して、そこだ
けより暗い像として見える。従って、液晶パネル40に
所定の電圧を印加する電極を、文字の形にパターニング
しておけば、文字を表示することができる。
【0043】また、液晶パネル40に電圧を印加してい
ない部分では、図2に示したように、外光が有機EL素
子10まで到達しないので、輝度が光の経路の長さと入
射角に依存している出射光の、入射してから出射するま
での経路が短いため、従来のように、表示された文字が
2重に見えることがない。このようにEL(OFF)/
LC(OFF)の非表示画素とEL(OFF)/LC
(ON)の表示画素は、明るい背景に暗い(色の付い
た)像の表示を行う。
【0044】(3)EL(ON)/LC(OFF)の場
合 これは、例えば暗い場所で文字等を表示していない画素
の状態である。また、この場合、有機EL素子10は電
圧を印加されており、発光している。即ち、バックライ
トが点灯している。
【0045】図4は、液晶表示素子に入射した外光、及
び、有機EL素子10から放射されたEL光の偏光が、
どのように変化するかを示す模式図である。図4中の矢
印、P1、P2、及び、CPは、それぞれ上記と同一の
ものを表す。液晶表示素子に入射した外光は、図2に示
した外光と同様に、反射型偏光板30によって反射さ
れ、外部に出射する。
【0046】一方、有機EL素子10から放射されたE
L光は、様々な偏光方向を有しており、初めに位相差板
20を透過する。位相差板20を透過したEL光はそれ
ぞれ互いに異なる特定の振動面を有する光がそれぞれ円
偏光されるが、透過する前の偏光方向があらゆる方向の
光なので特定の円偏光のみを透過することがなく結果的
に特徴的な偏光強度を持たず、反射型偏光板30に入射
する。
【0047】反射型偏光板30はP1方向に直線偏光し
ている光を透過させるので、入射したEL光の内、偏光
方向がP1である成分は、反射型偏光板30を透過し
て、第1の透過光となる。偏光方向がP1でない、即ち
実質的にP2方向に直線偏光している成分は、反射型偏
光板30によって反射され、反射光となる。
【0048】反射型偏光板30を透過した第1の透過光
は、液晶パネル40に入射する。液晶パネル40はOF
Fであるので、第1の透過光の偏光方向は、液晶パネル
40を透過すると、90度変化する。即ち、液晶パネル
40を透過した第1の透過光はP2方向に直線偏光した
光となる。直線偏光P2である第1の透過光は、偏光板
50に入射するが、偏光板50を透過可能な偏光方向が
P1であるので、偏光板50を透過せずに吸収されてし
まう。
【0049】一方、反射型偏光板30で反射されたP2
方向に直線偏光している反射光は、位相差板20を透過
する。位相差板20を透過した反射光の偏光は円偏光C
Pとなり、有機EL素子10のカソード電極によって反
射され、第2の透過光となる。
【0050】円偏光CPである第2の透過光は、位相差
板20を透過し、P1方向に直線偏光した光となる。従
って、第2の透過光は、反射型偏光板30を透過する。
以降、第2の透過光は、上記第1の透過光と同様に、液
晶パネル40を透過して偏光板50で吸収され、外部に
は出射しない。
【0051】以上のようにして、液晶表示素子に入射し
た外光は、液晶パネル40と偏光板50を2回ずつ透過
して外部へ出射する。このとき入射光となる外光が暗け
れば、より暗い出射光となるので、実質的には非表示画
素は暗くなる。そして、有機EL素子10から放射され
たEL光は、偏光板50で吸収され、外部へはほとんど
出射しない。従って、(3)EL(ON)/LC(OF
F)の状態では、実質的に、上記した(1)EL(OF
F)/LC(OFF)の状態と同じであり、文字等は表
示されない。
【0052】なお、液晶パネル40の電極が形成されて
いない部分、即ち文字等を表示しない部分では、上記と
同様に、入射した外光は反射型偏光板30によって反射
されて外部へ出射し、有機EL素子10からのEL光は
偏光板50によって遮断される。
【0053】(4)EL(ON)/LC(ON)の場合 これは、例えば暗い場所で文字等を表示している画素の
状態であり、(2)EL(OFF)/LC(ON)の場
合の表示画素の状態と異なり、背景よりも明るい表示に
なる。また、この場合も、有機EL素子10は電圧を印
加されており、発光している。即ち、バックライトが点
灯している。
【0054】図5は、液晶表示素子に入射した外光、及
び、有機EL素子10から放射されたEL光の偏光が、
どのように変化するかを示す模式図である。図5中の矢
印、P1、P2、及び、CPは、それぞれ上記と同一の
ものを表す。液晶表示素子に入射した外光は、図3に示
した外光と同様に、位相差板20を4回透過して、外部
へ出射する。外光が暗ければこの出射光は無視してよい
程度になる。
【0055】一方、有機EL素子10から放射されたE
L光は、図4で示したEL光と同様に、位相差板20を
透過し、反射型偏光板30に入射する。反射型偏光板3
0に入射したEL光の内、偏光方向がP1である成分
は、反射型偏光板30を透過して、第1の放射光とな
る。偏光方向がP1でない、即ち実質的にP2方向に直
線偏光している成分は、反射型偏光板30によって反射
され、反射光となる。
【0056】反射型偏光板30を透過した第1の放射光
は、液晶パネル40に入射する。液晶パネル40はON
であるので、第1の放射光の偏光方向は、液晶パネル4
0を透過しても変化しない。即ち、液晶パネル40を透
過した第1の放射光は、P1方向に直線偏光したままで
ある。従って、第1の放射光は、偏光板50を透過し、
外部へ出射する。この第1の放射光の輝度及び色合い
は、有機EL素子10及び位相差板20等の設定により
任意に制御することができる。
【0057】一方、反射型偏光板30で反射された反射
光は、位相差板20を透過する。位相差板20を透過し
た反射光の偏光は円偏光CPとなり、有機EL素子10
のカソード電極によって反射され、第2の放射光とな
る。円偏光CPである第2の放射光は、位相差板20、
反射型偏光板30を透過し、P1方向に直線偏光した光
となる。
【0058】以降は、上記第1の放射光と同様に、第2
の放射光は、液晶パネル40、偏光板50を透過して、
外部に出射する。この第2の放射光の輝度及び色合い
は、有機EL素子10及び位相差板20等の設定により
任意に制御することができる。
【0059】以上のようにして、液晶表示素子に入射し
た外光は、外部へ出射するが、上記した(2)EL(O
FF)/LC(ON)の場合と同様に、反射型偏光板3
0、液晶パネル40、及び、偏光板50を2回ずつ透過
し、位相差板20を4回透過するので、出射光の光量は
入射光の光量に比べて少なくなる。また、外光による出
射光の光量は、図4で示した(3)EL(ON)/LC
(OFF)での出射光の光量よりも少ない。しかしこの
場合は、有機EL素子10が発光しており、そのEL光
が外部に第1の放射光及び第2の放射光として出射する
ので、電圧が印加されている部分はEL光によって光っ
て見える。従って、液晶パネル40に所定の電圧を印加
する電極を、文字の形にパターニングしておけば、文字
をEL光で表示することができる。なお、暗い場所で
は、外光が弱いので、外光の出射光はほとんど無視で
き、実質的にEL光のみによって文字等が表示されるこ
とになる。この場合、有機EL素子10が、例えば緑色
の光を発する場合、文字等は緑色の光で表示されること
になる。
【0060】また、液晶パネル40に所定の電圧を印加
していない部分では、図4に示したように、外光が有機
EL素子10まで到達せず、液晶パネル40に所定の電
圧を印加している部分では、図5に示したように、光が
遮断される所がない。即ち、有機EL素子10のカソー
ド電極上には光が照射されている。従って、従来のよう
に、光が遮断された部分の影によって、表示された文字
が2重に見えることがない。また液晶パネル40に所定
の電圧を印加している部分では、図5に示すように光が
有機EL素子10で反射するが、有機EL素子10が液
晶パネル40の直下に配置されているため、反射型モー
ドで最も利用される斜め方向の光と違い、2重像になり
にくい。しかも有機EL素子10を高い輝度で発光させ
ると影が薄くなり、さらに像は2重になりにくくなる。
【0061】次に、本発明の第2の実施の形態にかかる
液晶表示素子について図面を参照して説明する。この液
晶表示素子は、液晶パネル40からカラーフィルタ40
3を排し、図6に示すように、第1の実施の形態で示し
た液晶表示素子の有機EL素子10及び位相差板20の
間に、カラーフィルタ60を設けている。
【0062】カラーフィルタ60は、所定波長域の光の
みを選択的に透過させる。なお、第1の実施の形態にか
かる液晶表示素子の有機EL素子10の電子輸送兼発光
層14を緑色を発光するberyllium-bis(10-hydroxybenz
o[h]quinolinate)のみにすると、カラーフィルタ60に
入射する光の波長とその光の透過率との関係が、例え
ば、図7の実線で示されるとき、有機EL素子10が発
する光のスペクトルは、図7の白丸でプロットした線で
示されるとなる。即ち、カラーフィルタ60を透過する
光の波長域と、有機EL素子10が発する光の波長域と
は、ほぼ同一であるとする。上記のような液晶表示素子
中を透過する光(外光及びEL光)の偏光方向は、第1
の実施の形態と同様に変化する。
【0063】(1)EL(OFF)/LC(OFF)、
及び、(3)EL(ON)/LC(OFF)の状態で
は、カラーフィルタ60を透過して、外部へ出射する光
はないので、第1の実施の形態と同様の結果となる。一
方、(2)EL(OFF)/LC(ON)、及び、
(4)EL(ON)/LC(ON)の状態での光の入
射、出射等は、第1の実施の形態と同様であるが、出射
光の色(波長)がカラーフィルタ60によって選択され
ている。
【0064】なお、(2)EL(OFF)/LC(O
N)の状態で、外光は、ある波長領域(図7では緑色)
だけがカラーフィルタ60を透過するので、その他の波
長域の光が吸収され全体として光量が減少する。さら
に、上記したように、反射型偏光板30、液晶パネル4
0、及び、偏光板50を2回ずつ透過し、位相差板20
を4回透過することによって、その光量が減少する。従
って、外光の出射光は、実質的にゼロとなり、液晶パネ
ル40の所定電圧を印加されている部分がより暗い像と
して見ることができる。また、(4)EL(ON)/L
C(ON)の状態では、外光とEL光の両方が外部に出
射する。この場合も、外光の出射光は、実質的にゼロと
なるので、カラーフィルタ60を透過したEL光によっ
て、文字等が表示されるが、有機EL素子10の発光ス
ペクトルとカラーフィルタ60の透過スペクトルが近似
しているため、表示光としてのロスが少ない。
【0065】以上のように、カラーフィルタ60を使用
すると、(2)EL(OFF)/LC(ON)の状態で
は、外光の出射光量が大きく減少し、表示される像のコ
ントラストを向上することができる。また、外光の入
射、反射、出射は、第1の実施の形態と同様であるの
で、カラーフィルタ60を使用した場合も、従来のよう
に、光が遮断された部分の影によって、表示された文字
が2重に見えることがない。
【0066】また、カラーフィルタ60を透過する光の
波長域が、有機EL素子10が発するEL光の波長域と
実質的に同一である場合、(4)EL(ON)/LC
(ON)の状態で、有機EL素子10からのEL光は、
カラーフィルタ60によって遮断されることなく出射
し、外光は上記のように遮断される。従って、有機EL
素子10のEL光が効率よく放射され、像が明るく表示
される。即ち、表示される像のコントラストが向上され
る。なお、この場合も、外光及びEL光の入射、反射、
出射は、第1の実施の形態と同様であるので、従来のよ
うに、光が遮断された部分の影によって、表示された文
字が2重に見えることがない。
【0067】次に、第3の実施の形態にかかる液晶表示
素子について図面を参照して説明する。この液晶表示素
子は、図8に示すように、第1の実施の形態で示した液
晶表示素子の位相差板20及び反射型偏光板30の間
に、偏光板70を設けている。
【0068】偏光板70は、反射型偏光板30や偏光板
50の偏光軸方向と同じ偏光方向、即ち、直線偏光P1
の光のみを透過させる。上記のように、偏光板70が、
位相差板20と反射型偏光板30の間にあるので、液晶
表示素子中を透過する光は、その変更方向が位相差板2
0と反射型偏光板30の間で直線偏光P1でなければ、
偏光板70に遮断されてしまう。
【0069】具体的には、(2)EL(OFF)/LC
(ON)の場合、図3に示したように、外光の入射光
は、有機EL素子10のカソード電極によって反射さ
れ、第1、第2の反射光となり、位相差板20を4回透
過する。しかし、位相差板20を透過した第1の反射光
の偏光方向は、直線偏光P2であるので、偏光板70で
吸収される。このとき、偏光板70に若干の反射漏れが
あっても、反射型偏光板30が漏れ光を反射し、さらに
偏光板70が吸収する。従って、(2)EL(OFF)
/LC(ON)の場合、液晶パネル40に所定の電圧を
印加した部分では、光が外部へより出射されにくく、そ
の部分がより暗い像として見える。従って、液晶パネル
40に所定の電圧を印加する電極を、文字の形にパター
ニングしておけば、文字を表示することができる。ま
た、この場合は、外部へ光が出射しないので、図3に示
した場合よりも、文字等がはっきりと表示される。即
ち、表示される像のコントラストが向上される。
【0070】さらに、液晶パネル40に所定の電圧を印
加していない部分では、外光が反射型偏光板30で十分
反射されずに透過しても、偏光板70によって吸収され
る。このため、有機EL素子10の厚さによる文字の2
重像が解消できる。
【0071】また、(4)EL(ON)/LC(ON)
の場合、外光の入射光は、上記(2)EL(OFF)/
LC(ON)の場合と同様に、位相差板20と反射型偏
光板30の間にある偏光板70によって吸収される。一
方、有機EL素子10から放射されたEL光は、様々な
偏光方向を含んだまま位相差板20を透過する。そし
て、偏光方向が直線偏光P1の成分は偏光板70を透過
して反射型偏光板30に入射し、それ以外の成分は偏光
板70によって遮断される。即ち、図5中に示した、反
射型偏光板30によって反射された反射光が存在しな
い。偏光板70を透過したEL光は、そのまま反射型偏
光板30、液晶パネル40、及び、偏光板50を透過し
て外部へ出射する。従って、(4)EL(ON)/LC
(ON)の場合、有機EL素子10から放射された光に
よって、文字等が表示される。
【0072】なお、この場合も、液晶パネル40に所定
の電圧を印加していない部分では、図4に示したよう
に、外光が反射型偏光板30を透過せず、液晶パネル4
0に所定の電圧を印加している部分では、EL光が外部
へ出射する。即ち、図4に示したように有機EL素子1
0には外光がほとんど入射されず、また、図5に示した
ように液晶パネル40の直下からEL光が出射されるの
で、表示された文字が2重に見えることがない。
【0073】なお、上記第1及び第2の実施の形態で示
した反射型偏光板30と偏光板50を、それぞれを透過
する光の偏光軸が互いに直交するように配置しても、上
記と同様の結果を得ることができる。ただしこの場合
は、液晶パネル40に所定の電圧を印加するか否かを上
記実施の形態とは逆にしなければならない。例えば、偏
光板50を透過する光の偏光方向を直線偏光P1、反射
型偏光板30を透過する光の偏光方向を直線偏光P2と
すると、図2に示したのと同様の結果を得るためには、
EL(OFF)/LC(ON)としなければならず、図
3と同様の結果を得るためには、EL(OFF)/LC
(OFF)としなければならない。また、図5に示した
のと同様の結果を得るためには、EL(ON)/LC
(OFF)としなければならず、図4と同様の結果を得
るためには、EL(ON)/LC(ON)としなければ
ならない。
【0074】上記第2の実施の形態で示したカラーフィ
ルタ60を透過する光の波長域が、有機EL素子10が
発する光の波長域よりも広い場合、(4)EL(ON)
/LC(ON)の状態では、上記と同様に、外光の多く
は遮断され、有機EL素子10のEL光が効率よく放射
される。従って、像を明るく表示し、像のコントラスト
を向上することができる。また、カラーフィルタ60を
透過する光の波長域が、有機EL素子10が発する光の
波長域よりも狭い場合、(4)EL(ON)/LC(O
N)の状態では、カラーフィルタ60によって、外部に
出射させるEL光の色純度を向上することができる。
【0075】上記した有機EL素子10のアノード電極
は、表示する文字等の形にパターニングされていてもよ
い。また、有機EL素子10の代わりに、無機EL素
子、アクリル樹脂等の拡散板とそれに隣接した発光素子
等を使用してもよいが、ハーフミラー等の反射体を備え
て、位相差板20を透過した光を反射しなければならな
い。偏光板50は、透過する光を直線偏光させる偏光フ
ィルムや偏光プリズム等でもよい。
【0076】上記第1及び第2の実施の形態では、透過
型表示モード及び反射型表示モードのいずれも二階調の
みの説明であったが、これに限らず共通電極405と画
素電極411との電圧を制御して三階調以上の表示を行
うことができる。また、TFT408によるアクティブ
マトリクス駆動に限らず単純マトリクス駆動にも適用で
きる。
【0077】液晶パネル40は、TN液晶以外でもよ
い。ただし、液晶パネル40に所定の電圧を印加してい
る部分を像として表示する場合、反射型偏光板30は、
透過させる光の偏光方向が、液晶パネル40がONの時
に液晶パネル40を透過した光の偏光方向と一致するよ
うに配置されなければならない。また、液晶パネル40
に電圧を印加していない部分を像として表示する場合、
反射型偏光板30は、透過させる光の偏光方向が、液晶
パネル40がOFFの時に液晶パネル40を透過した光
の偏光方向と一致するように配置されなければならな
い。
【0078】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によって、液晶パネルに印加する電圧の大きさに応じ
て、第1の直線偏光板から第2の直線偏光板の方向へ入
射した光を、第2の直線偏光板によって反射させること
ができる。このため、この光は発光手段を介すること無
しに出射されるので、発光手段の厚さによる視差が生じ
ることがない。従って、発光手段上に影が生じることが
なく、表示された像が2重に見えてしまうことがないの
で、像を明確に表示することができる。また、液晶パネ
ルに印加する電圧の大きさに応じて第1の直線偏光板及
び第2の直線偏光板を順次透過した偏光された光は、位
相差板で円偏光後に発光手段で反射され、再び位相差板
に透過する際に元とは直交方向に偏光されているため、
第2の直線偏光板で反射され、位相差板での偏光、発光
手段での反射を繰り返した後、第2の直線偏光板及び第
1の直線偏光板を経由するため、出射するまでには光量
が十分ないため、階調表示を得ることができる。
【0079】そして、発光手段で発光した光は、位相差
板で円偏光された後、第2の直線偏光板をそのまま透過
する成分と、第2の直線偏光板で反射される成分とに分
けられるが、反射された光成分は、再び位相差板の透
過、発光手段での反射、位相差板の透過を繰り返し、元
の光成分の偏光方向と直交した偏光方向になっているの
で、再び第2の直線偏光板に入射されるときには、その
まま透過することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる液晶表示素
子の構成を模式的に示す図である。
【図2】有機EL素子及び液晶パネルに電圧が印加され
ていない状態での、外光の進行及び偏光を示す模式図で
ある。
【図3】有機EL素子に電圧が印加されておらず、液晶
パネルに電圧が印加されている状態での、外光の進行及
び偏光を示す模式図である。
【図4】有機EL素子に電圧が印加されており、液晶パ
ネルに電圧が印加されていない状態での、光の進行及び
偏光を示す模式図である。
【図5】有機EL素子及び液晶パネルに電圧が印加され
ている状態での、光の進行及び偏光を示す模式図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施の形態にかかる液晶表示素
子の構成を模式的に示す図である。
【図7】カラーフィルタを透過する光の透過率と、有機
EL素子の発する光のスペクトルを示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態にかかる液晶表示素
子の構成を模式的に示す図である。
【図9】従来の液晶表示素子の構成と、文字が2重に見
えている状態を模式的に示す図である。
【符号の説明】
10・・・有機EL素子、11・・・基板、12・・・透明電
極、13・・・正孔輸送層、14・・・電子輸送兼発光層、1
5・・・反射電極、20・・・位相差板、30・・・反射型偏光
板、40・・・液晶素子、50・・・偏光板、60・・・カラー
フィルタ、70・・・偏光板、01・・・透明基板、402・・
・ブラックマスク、403・・・カラーフィルタ、404・・
・保護膜、405・・・共通電極、406・・・配向膜、40
7・・・液晶、408・・・TFT(薄膜トランジスタ)、4
09・・・層間絶縁膜、410・・・配向膜、411・・・画素
電極、412・・・透明基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/00 335 G09F 9/00 335Z 336 336H Fターム(参考) 2H091 FA02Z FA08X FA08Z FA14Z FA44Z FB07 HA07 LA16 5G435 AA00 BB12 BB15 BB16 CC09 DD13 EE26 EE33 FF03 FF05 FF13 GG12 GG25

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定方向に偏光軸を有する第1の直線偏光
    板と、 前記第1の直線偏光板に隣接して設けられ、対向面に電
    極が形成された一対の基板間に液晶が封入され、該電極
    間に印加された電圧によって変化する液晶の配向状態に
    応じて、前記第1の直線偏光板によって生成された光の
    偏光方向を所定角度だけ変化させる液晶パネルと、 前記液晶パネルに隣接して設けられ、所定方向に偏光軸
    を有し、この偏光軸の所定方向以外の方向に反射軸を有
    する第2の直線偏光板と、 前記第2の直線偏光板に隣接して設けられた位相差板
    と、 前記位相差板に隣接して設けられ、前記位相差板を透過
    した光を反射し、電圧を印加されている部分が発光する
    発光手段と、 を備えることを特徴とする液晶表示素子。
  2. 【請求項2】前記第1の直線偏光板の偏光軸と前記第2
    の直線偏光板の偏光軸は、実質的に同一であることを特
    徴とする請求項1に記載の液晶表示素子。
  3. 【請求項3】前記第1の直線偏光板の偏光軸と前記第2
    の直線偏光板の偏光軸は、実質的に直交していることを
    特徴とする請求項1に記載の液晶表示素子。
  4. 【請求項4】前記液晶表示素子は、前記位相差板と前記
    発光手段との間に、所定波長の光のみを選択的に透過さ
    せるフィルタを、さらに備えることを特徴とする請求項
    1乃至3の何れか1項に記載の液晶表示素子。
  5. 【請求項5】前記フィルタが透過させる光の波長域は、
    前記発光手段が発する光の波長域を含むことを特徴とす
    る請求項4に記載の液晶表示素子。
  6. 【請求項6】前記液晶表示素子は、前記第2の直線偏光
    板と前記位相差板との間に、前記第2の直線偏光板を透
    過する光と実質的に同一方向に直線偏光している光のみ
    を透過させる第3の直線偏光板を、さらに備えることを
    特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の液晶表
    示素子。
  7. 【請求項7】前記位相差板は、λ/4位相差板であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の液
    晶表示素子。
  8. 【請求項8】前記発光手段は、前記位相差板側に形成さ
    れた透明電極と、前記位相差板の反対側に前記透明電極
    と対向するように形成され、光を反射する反射電極と、
    前記透明電極及び反射電極間に挟持されている発光体
    と、を備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか
    1項に記載の液晶表示素子。
  9. 【請求項9】前記発光体は、有機エレクトロルミネッセ
    ンス材料で構成されていることを特徴とする請求項8に
    記載の液晶表示素子。
  10. 【請求項10】前記液晶はツイストネマティック液晶で
    あることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記
    載の液晶表示素子。
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