JP2000230457A - 内燃機関のシリンダヘッド - Google Patents

内燃機関のシリンダヘッド

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JP2000230457A
JP2000230457A JP11031345A JP3134599A JP2000230457A JP 2000230457 A JP2000230457 A JP 2000230457A JP 11031345 A JP11031345 A JP 11031345A JP 3134599 A JP3134599 A JP 3134599A JP 2000230457 A JP2000230457 A JP 2000230457A
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injector
fixing bolt
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boss
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Yoshihiko Hamamura
芳彦 濱村
Masahisa Nagata
雅久 永田
Takanori Kawazu
孝典 河津
Tomoaki Suzuki
智章 鈴木
Satoru Omoto
悟 大本
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Daihatsu Motor Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Daihatsu Motor Co Ltd
Toyota Motor Corp
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    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
    • F02F1/42Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads
    • F02F1/4214Shape or arrangement of intake or exhaust channels in cylinder heads specially adapted for four or more valves per cylinder
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F1/00Cylinders; Cylinder heads 
    • F02F1/24Cylinder heads
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    • F02F1/36Cylinder heads having cooling means for liquid cooling
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】隔壁によって上下方向に複数層に分割されるウ
ォータジャケットが設けられる場合であれ、インジェク
タを安定して固定することのできる内燃機関のシリンダ
ヘッドを提供する。 【解決手段】シリンダヘッド10内には、ミドルデッキ
13によって上下2分割されたウォータジャケット1
4,15が形成されている。一方、インジェクタ20の
上方にはクランプ22が架け渡されており、同クランプ
22が固定用ボルト23によって締め付けられることに
より、下方へ付勢された状態でインジェクタ20がシリ
ンダヘッド10の上部に締結固定される。固定用ボルト
23が螺入装着される固定用ボルトボス19は、上層ウ
ォータジャケット15を貫通し、同ジャケット15の上
下の隔壁を構成するトップデッキ12とミドルデッキ1
3とを連結するように形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のシリン
ダヘッドに関するものであり、特に筒内直接噴射式の内
燃機関に採用して好適なシリンダヘッドの構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、シリンダヘッド上部、燃
焼室の上方中央に対応する部位にインジェクタが配設さ
れる直接噴射式のディーゼル機関においては、シリンダ
ヘッド上部を貫通するように形成された収容孔にこのイ
ンジェクタが収容される。そして従来、こうして収容孔
内に収容されたインジェクタをシリンダヘッドに固定す
る構造としては、例えば特開平10−82355号公報
にみられるように、同インジェクタの上部とシリンダヘ
ッドの上部との間にクランプを懸架し、該懸架したクラ
ンプをその上方から固定ボルトによってシリンダヘッド
上部に押さえつけるように締結固定する構造が知られて
いる。このような締結構造を採用することにより、同直
接噴射式ディーゼル機関のように、各気筒に対して高圧
燃料を噴射供給するインジェクタについても、これをシ
リンダヘッド上部に強固に固定することが可能となる。
【0003】一方、こうしたシリンダヘッドの冷却構造
として、特開昭61−175217号公報には、冷却水
を循環させるためのウォータジャケットをシリンダヘッ
ド内に上下2分割して設ける構造が記載されている。そ
して、このシリンダヘッドでは、下側のウォータジャケ
ット、上側のウォータジャケットの順に上記冷却水を流
すようにしている。そのため、燃焼室により近い部位、
すなわち熱負荷の高いシリンダヘッドの下部を優先して
冷却できるようになり、同シリンダヘッドの冷却効率が
向上されるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、直接噴射
式内燃機関のインジェクタ締結構造として、又一方では
こうしてインジェクタが締結されるシリンダヘッドの冷
却構造として、いずれも優れた構造ではある。しかし、
これら双方の構造を併せ採用するとなると、次のような
不都合も無視できないものとなる。
【0005】図4は、上記上下2分割したウォータジャ
ケットを備えるシリンダヘッドに、上記インジェクタの
締結構造を適用した場合について、同シリンダヘッドの
特にインジェクタ付近における側部断面構造を示したも
のである。
【0006】同図4に示すように、シリンダヘッド50
の底面を構成するボトムデッキ51と上面を構成するト
ップデッキ52との間には、上下に2段のウォータジャ
ケット54a,54bが形成されている。これらウォー
タジャケット54a,54bは、ミドルデッキ53によ
って区画されている。
【0007】一方、シリンダヘッド50には、これらボ
トムデッキ51とトップデッキ52とを貫通するインジ
ェクタ収容孔55が形成されており、その内部には同図
4に示されるような態様でインジェクタ56が配設され
ている。更に、シリンダヘッド50の上方には、インジ
ェクタ56の上部と同シリンダヘッド50の上部に設け
られた突部との間を架け渡すような態様でクランプ60
が配設されている。そして、このクランプ60の中央部
に挿入装着される固定用ボルト61の先端部は、シリン
ダヘッド50のトップデッキ52に設けられた固定用ボ
ルトボス62に対して螺入装着されるようになる。
【0008】すなわち、固定用ボルト61を締め付ける
ことで、クランプ60は、シリンダヘッド50との当接
部を支点として、インジェクタ56を上方から押さえつ
けるようになる。その結果、インジェクタ56は、下方
に向けて付勢された状態でシリンダヘッド50に締結固
定される。
【0009】ただし、このような構造では、固定用ボル
トボス52のボルト締め付け力を高めるためにトップデ
ッキ52の肉厚を厚くすると、上部ウォータジャケット
54aの断面積が小さくなるか、シリンダヘッド50が
大型化するという問題があった。そのため、固定用ボル
ト61の締め付け力を確保しようとすると、トップデッ
キ52の上記ボス62の周囲が押し上げられるように変
形するおそれがあり、またこうした変形が生じる場合に
は、インジェクタ56の締結力も低下し、同インジェク
タ56を安定して固定することができなくなる。
【0010】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、隔壁によって上下方向に複
数層に分割されるウォータジャケットが設けられる場合
であれ、インジェクタを安定して固定することのできる
内燃機関のシリンダヘッドを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、隔壁によって上下方向に
複数層に分割されたウォータジャケットを備えるととも
に、インジェクタの上部と間に架け渡されるクランプが
固定用ボルトによって、その上部に締結固定される内燃
機関のシリンダヘッドにあって、前記固定用ボルトが螺
入装着される固定用ボルトボスを、前記複数層に分割さ
れたウォータジャケットの最上層のウォータジャケット
を貫通してその上隔壁と下隔壁とを連結するように形成
することをその要旨とする。
【0012】上記構成によれば、最上層のウォータジャ
ケットの上隔壁と下隔壁が固定用ボルトボスを通じて部
分的に連結されることで、シリンダヘッドの同部分の剛
性が高められ、ひいてはその固定用ボルトボス付近の変
形も好適に抑制されるようになる。このため、インジェ
クタがたとえ直接噴射式など、高圧燃料を噴射供給する
ものであったとしても、これをシリンダヘッドに強固且
つ安定して締結固定することができるようになる。な
お、上記最上層のウォータジャケットは、この固定用ボ
ルトボスによってその一部が遮られるとはいえ、冷却水
の流路そのものが遮られるわけではないため、その冷却
作用も良好に維持される。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の内燃機関のシリンダヘッドにおいて、前記固定
用ボルトボスの周囲を前記最上層のウォータジャケット
内の冷却水が流通可能に形成されてなることをその要旨
とする。
【0014】上記構成により、固定用ボルトボスが上隔
壁と下隔壁とを連結したことで、最上層のウォータジャ
ケットの冷却水の流れが若干妨げられる可能性はある
が、同固定用ボルトボス周囲の流れが許容されているた
め、その周囲の冷却性が悪化することはない。
【0015】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の内燃機関のシリンダヘッドにおいて、前記固定
用ボルトボスは、前記最上層のウォータジャケット内を
流れる冷却水の流れ方向について前記インジェクタの下
流側に形成されてなることをその要旨とする。
【0016】上記構成によれば、固定用ボルトボスを冷
却水の流れ方向についてインジェクタの下流側に位置さ
せるようにしたことで、固定用ボルトボスによってイン
ジェクタ周りの冷却水の流れが阻害されることを回避す
ることができるようになる。また、固定用ボルトボスか
らの伝熱によって暖まった冷却水がインジェクタに直接
流れることも回避できる。そのため、インジェクタの冷
却性能を高く保持しながらも、同インジェクタの固定強
化やシリンダヘッドの剛性向上を図ることができるよう
になる。
【0017】
【発明の実施形態】以下、本発明の内燃機関のシリンダ
ヘッドを直接噴射式のディーゼル機関のシリンダヘッド
として具体化した一実施の形態について、詳細に説明す
る。
【0018】図1は、本実施形態のシリンダヘッドの側
部断面構造を示している。同図1に示すように、シリン
ダヘッド10には、その底面を構成するボトムデッキ1
1と、上面を構成するトップデッキ12とが形成されて
おり、これらの間には、冷却水を流通させるためのウォ
ータジャケット14,15が形成されている。また、ボ
トムデッキ11とトップデッキ12との間には、ミドル
デッキ13が形成されている。そしてこのミドルデッキ
13によって、上記ウォータジャケット14,15は上
下方向に区画された2つの層、すなわち上層ウォータジ
ャケット15と下層ウォータジャケット14とに分割さ
れている。そして、シリンダヘッド10を冷却する冷却
水は、まず下層ウォータジャケット14に流され、その
後折り返すようにして上層ウォータジャケット15に流
される。そのため、下層ウォータジャケット14と上層
ウォータジャケット15とでは、同図1に矢印で示すよ
うに、冷却水は逆方向に流される。
【0019】そして、本実施の形態のシリンダヘッド1
0では、このようにウォータジャケットを上下方向に2
段に分割し、下層ウォータジャケット14、上層ウォー
タジャケット15の順に冷却水を流すことで、燃焼室に
近く、従って熱負荷の高いシリンダヘッド10の下部を
優先的に冷却して、その冷却効率を高めている。
【0020】一方、このシリンダヘッド10には、イン
ジェクタを収容するための収容孔16が形成された収容
用ボス17が、各ウォータジャケット14,15を上下
方向に貫通するように設けられている。そして、シリン
ダヘッド10には、この収容孔16内に収容されるイン
ジェクタをシリンダヘッド10に締結し、固定するため
の構造が設けられている。
【0021】図2に、シリンダヘッド10の上記インジ
ェクタを固定するための構造についてその付近の側部断
面構造を示す。同図2に示すように、このシリンダヘッ
ド10にあっては、上記収容用ボス17内に収容された
インジェクタ20の上部とカムキャップ24を固定する
カムキャップ用ボルト25の頭部との間に架け渡される
ようにクランプ22が配設されている。このクランプ2
2は、その中央部に挿入装着される固定用ボルト23に
よってシリンダヘッド10の上部に固定されるようにな
る。
【0022】一方、シリンダヘッド10には、上記固定
用ボルト23が螺入装着されるボルト穴18が形成され
た固定用ボルトボス19が設けられている。この固定用
ボルトボス19は、上層ウォータジャケット15を貫通
し、同ジャケット15の上隔壁にあたるトップデッキ1
2と下隔壁にあたるミドルデッキ13とを連結するよう
に形成されている。
【0023】そして、このボルト穴18に固定用ボルト
23を螺入装着し、同ボルト23を締め付けることで、
クランプ22は、カムキャップ用ボルト25の頭部との
当接部を支点としてインジェクタ20を上方から押さえ
つけるようになる。その結果、インジェクタ20は、下
方に向けて付勢された状態で収容孔16内に締結固定さ
れるようになる。
【0024】ところで、同締結構造にあって、インジェ
クタ20はこのように付勢された状態で締結固定されて
いるため、固定用ボルト23が螺入装着された固定用ボ
ルトボス19も、同ボルト23の軸力によって上方に向
けて付勢された状態となる。ただし、本実施の形態のシ
リンダヘッド10では、上記のようにそのトップデッキ
12とミドルデッキ13とが固定用ボルトボス19によ
って部分的に連結されているため、シリンダヘッド10
の同部分の剛性が高められ、ひいては上記ボルト23の
軸力による変形等も好適に抑制されるようになる。そし
てこのため、インジェクタ20をより強固に、且つ安定
して締結固定することができるようになる。
【0025】また、固定用ボルトボス19によって、ト
ップデッキ12とミドルデッキ13とを連結すること
で、シリンダヘッド10全体の剛性を高めることができ
るようにもなる。
【0026】なお、上記上層ウォータジャケット15
は、この固定用ボルトボス19によってその一部が遮ら
れることとはなるが、冷却水の流路そのものが遮られる
訳ではないため、同ジャケット15による冷却作用は良
好に維持される。
【0027】次に、本実施の形態のシリンダヘッドの特
に上層ウォータジャケット15部分における冷却構造に
ついて説明する。図3は、シリンダヘッド10の図1に
おけるIII−III線に沿った平面断面構造を、すなわち上
層ウォータジャケット15部分におけるシリンダヘッド
10の平面断面構造を示したものである。同図3には、
上層ウォータジャケット15内での冷却水の流れも矢印
によって併せ示している。
【0028】同図3に示すように、本実施の形態のシリ
ンダヘッド10にあって、上記固定用ボルトボス19
は、インジェクタ20が配設される収容用ボス17に対
し、上層ウォータジャケット15での冷却水の流れ方向
の下流側に配設されている。そのため、固定用ボルトボ
ス19が収容用ボス17周囲の冷却水の流れを阻害する
ことはなく、同ボス19を設けたことによるインジェク
タ20の冷却性の低下もない。
【0029】また、固定用ボルトボス19を上層ウォー
タジャケット15の上隔壁と下隔壁とを連結するように
形成したことで、同ジャケット16内での冷却水の流れ
が若干悪化する可能性はあるが、同固定用ボルトボス1
9の周囲の冷却水の流れが許容されているため、周囲の
冷却性が悪化することはない。
【0030】以上説明したように、本実施の形態のシリ
ンダヘッド10によれば、以下に列記するような多くの
優れた効果が得られるようになる。 (1)トップデッキ12とミドルデッキ13とが固定用
ボルトボス19によって部分的に連結されているため、
シリンダヘッド10の同部分の剛性が高められ、ひいて
は上記ボルト23の軸力による変形等も好適に抑制され
るようになる。そしてこのため、インジェクタ20をよ
り強固に、且つ安定して締結固定することができるよう
になる。このため、インジェクタ20が高圧燃料を噴射
供給するものであったとしても、これをシリンダヘッド
10に強固且つ安定して締結固定することができるよう
になる。
【0031】(2)また、トップデッキ12とミドルデ
ッキ13とを固定用ボルトボス19によって連結したこ
とで、シリンダヘッド10全体としての剛性が向上され
るようにもなる。
【0032】(3)また、固定用ボルトボス19を収容
用ボス17に対し冷却水の流れ方向について下流側に配
設したことで、同固定用ボルトボス19を設けたことに
よるインジェクタ20の冷却性に対する影響を回避でき
るようになる。
【0033】(4)更に、固定用ボルトボス19を上層
ウォータジャケット15の上隔壁と下隔壁とを連結する
ように形成したことで、同ジャケット16内での冷却水
の流れが若干悪化する可能性はあるが、同固定用ボルト
ボス19の周囲の冷却水の流れが許容されているため、
周囲の冷却性が悪化することはない。
【0034】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、同実施の形態を変更した以下のよう
な形態として実施することもできる。 ・上記実施の形態では、固定用ボルトボス19を、収容
用ボス17に対して冷却水の流れ方向の下流側に配設
し、しかもその周囲に冷却水が十分に流れるような位置
に配設する構成としたが、その配置位置は基本的に任意
である。要は、上層ウォータジャケット15を貫通して
トップデッキ12とミドルデッキ13とを連結し得る固
定用ボルトボス19を設けることで、上下2層のウォー
タジャケットを備えるものであっても、その剛性を高め
た上でインジェクタの締結強化を図ることはできる。
【0035】・また、上記実施の形態では、上下2層に
分割されたウォータジャケット14,15を備える構造
のシリンダヘッドに本発明を適用した場合について説明
したが、上下方向に更に3層以上に分割されたウォータ
ジャケットを備えるシリンダヘッドについても、上記実
施の形態に準じたかたちで本発明を適用することはでき
る。すなわちこの場合であれ、最上層のウォータジャケ
ットを貫通し、同最上層のウォータジャケットの上隔壁
及び下隔壁に対応するデッキを連結するように固定用ボ
ルトボスを形成することで、上記実施の形態に準じた効
果を得ることはできる。
【0036】・また、上記実施の形態では、直接噴射式
ディーゼル機関のシリンダヘッドに本発明を適用した場
合について説明したが筒内直接噴射式ガソリン機関等、
他の内燃機関のシリンダヘッドについても本発明は同様
に適用することができる。要は、隔壁によって上下方向
に複数層に分割されたウォータジャケットを備えるとと
もに、クランプ及び固定用ボルトによってシリンダヘッ
ド上部に締結固定される構造を有するシリンダヘッドで
あれば本発明は適用可能である。また、上記インジェク
タが筒内直接噴射式のものである場合に適用して本発明
は特に有効であるものの、これが必ずしも筒内直接噴射
式である必要はない。
【0037】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、最上層
のウォータジャケットの上隔壁と下隔壁が固定用ボルト
ボスを通じて部分的に連結されることで、シリンダヘッ
ドの同部分の剛性が高められ、ひいてはその固定用ボル
トボス付近の変形も好適に抑制されるようになる。この
ため、インジェクタがたとえ直接噴射式など、高圧燃料
を噴射供給するものであったとしても、これをシリンダ
ヘッドに強固且つ安定して締結固定することができるよ
うになる。なお、上記最上層のウォータジャケットは、
この固定用ボルトボスによってその一部が遮られるとは
いえ、冷却水の流路そのものが遮られるわけではないた
め、その冷却作用も良好に維持される。
【0038】また、請求項2に記載の発明によれば、固
定用ボルトボスが上隔壁と下隔壁とを連結したことで、
最上層のウォータジャケットの冷却水の流れが若干妨げ
られる可能性はあるが、同固定用ボルトボス周囲の流れ
が許容されているため、その周囲の冷却性が悪化するこ
とはない。
【0039】また、請求項3に記載の発明によれば、固
定用ボルトボスを冷却水の流れ方向についてインジェク
タの下流側に位置させるようにしたことで、固定用ボル
トボスによってインジェクタ周りの冷却水の流れが阻害
されることを回避することができるようになる。また、
固定用ボルトボスからの伝熱によって暖まった冷却水が
インジェクタに直接流れることも回避できる。そのた
め、インジェクタの冷却性能を高く保持しながらも、同
インジェクタの固定強化やシリンダヘッドの剛性向上を
図ることができるようになる。
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるシリンダヘッドの一実施形態に
ついてその側部断面構造を示す断面図。
【図2】同シリンダヘッドにおけるインジェクタ締結構
造を示す断面図。
【図3】図1のIII−III線に沿った断面図。
【図4】従来想定されるシリンダヘッドについてそのイ
ンジェクタ締結部付近の側部断面構造を示す断面図。
【符号の説明】
10,50…シリンダヘッド、11,51…ボトムデッ
キ、12,52…トップデッキ、13,53…ミドルデ
ッキ、14…下層ウォータジャケット、15…上層ウォ
ータジャケット、16,55…収容孔、17…収容用ボ
ス、18…ボルト穴、19,62…固定用ボルトボス、
20,56…インジェクタ、22,60…クランプ、2
3,61…固定用ボルト、24…カムキャップ、25…
カムキャップ用ボルト、54a,54b…ウォータジャ
ケット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 雅久 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 河津 孝典 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 鈴木 智章 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 大本 悟 大阪府池田市ダイハツ町1番1号 ダイハ ツ工業 株式会社内 Fターム(参考) 3G024 AA04 AA05 AA06 CA05 CA11 CA26 DA01 DA02 FA01 GA28

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】隔壁によって上下方向に複数層に分割され
    たウォータジャケットを備えるとともに、インジェクタ
    の上部と間に架け渡されるクランプが固定用ボルトによ
    って、その上部に締結固定される内燃機関のシリンダヘ
    ッドであって、 前記固定用ボルトが螺入装着される固定用ボルトボスが
    前記複数層に分割されたウォータジャケットの最上層の
    ウォータジャケットを貫通してその上隔壁と下隔壁とを
    連結するように形成されてなることを特徴とする内燃機
    関のシリンダヘッド。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の内燃機関のシリンダヘッ
    ドにおいて、 前記固定用ボルトボスの周囲を前記最上層のウォータジ
    ャケット内の冷却水が流通可能に形成されてなることを
    特徴とする内燃機関のシリンダヘッド。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の内燃機関のシリンダヘッ
    ドにおいて、 前記固定用ボルトボスは、前記最上層のウォータジャケ
    ット内を流れる冷却水の流れ方向について前記インジェ
    クタの下流側に形成されてなることを特徴とする内燃機
    関のシリンダヘッド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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