JP2000230408A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JP2000230408A
JP2000230408A JP3288999A JP3288999A JP2000230408A JP 2000230408 A JP2000230408 A JP 2000230408A JP 3288999 A JP3288999 A JP 3288999A JP 3288999 A JP3288999 A JP 3288999A JP 2000230408 A JP2000230408 A JP 2000230408A
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valve timing
pressure
rotation
control device
pressure chamber
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JP3288999A
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Junichi Matsudaira
純一 松平
Kazuhiro Iwahashi
和裕 岩橋
Toshiji Nishiwaki
俊示 西脇
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ロック機構を備える内燃機関のバルブタイミン
グ制御装置にあって、ロックの解除不全を確実に防止す
る。 【解決手段】カムシャフト11に固定された内部ロータ
12とクランクシャフトと同期回転するカムスプロケッ
ト15に固定されたハウジング16との間には、これら
を相対回動する作動油の圧力が供給される進角側及び遅
角側圧力室が形成されている。ロックピン31は、最遅
角位置において、ロック穴32内に嵌入することで相対
回動を規制し、上記進角側及び遅角側圧力室に対する圧
力の供給に伴いロック穴32から離脱することで規制を
解除する。最遅角位置からのバルブタイミングの進角に
際しては、予め作動油を遅角側圧力室に所定期間供給し
た後に進角側圧力室に作動油を供給するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の運転状
態に応じて機関バルブの開閉弁時期(バルブタイミン
グ)を可変制御する内燃機関のバルブタイミング制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、こうしたバルブタイミン
グ制御装置にあっては、内燃機関の出力軸であるクラン
クシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を変更
することにより、同カムシャフトの回転に伴って開閉駆
動される機関バルブのバルブタイミングを可変とする。
こうしたバルブタイミング制御装置の一例として、特開
平9−324612号公報に記載されたようなベーン方
式の装置が知られている。以下、こうしたベーン方式の
バルブタイミング制御装置の動作原理について、図7に
基づき説明する。
【0003】図7は、上記ベーン方式のバルブタイミン
グ制御装置の構造を模式的に示している。この図7に示
すように、上記バルブタイミング制御装置は、略円環形
状のハウジング103とその内部に収容された内部ロー
タ101とを有した可変バルブタイミング機構100を
備えている。内部ロータ101は、カムシャフト(図示
略)に、またハウジング103はクランクシャフト(図
示略)に同期して回転するカムプーリ105に、それぞ
れ一体回転可能に連結されている。なおこの例では、カ
ムシャフトは同図7の時計回り方向に回転するものとす
る。
【0004】内部ロータ101の外周には、その径方向
に延びる複数の(この例では2つの)ベーン(羽根)1
02が形成されている。また、ハウジング103の内周
には、その周方向に延びる複数の(この例では同じく2
つの)凹部104が形成されており、上記ベーン102
はこの凹部104内にそれぞれ配設されている。そして
各凹部104内には、上記配設されるベーン102によ
って区画されることで、それぞれ2つの圧力室106,
107が形成されている。
【0005】これら各圧力室106,107は油圧回路
上、それぞれ適宜の油通路を介して油圧制御弁120に
接続されている。この油圧制御弁120は、電子制御装
置122の指令信号に基づき動作し、各圧力室106,
107内にオイルポンプ121から送られる作動油を供
給、あるいは各圧力室106,107内から作動油を排
出する。そして、ベーン102は、その両側面に形成さ
れた各圧力室106,107内の圧力の相対的な関係に
より、上記凹部104内における相対回動位相が所望の
位相に設定される。その結果、内部ロータ101はハウ
ジング103に対して相対回動される、ひいてはカムプ
ーリ105に対するカムシャフトの相対回転位相が変更
されて、機関バルブのバルブタイミングが変更される。
【0006】なお、バルブタイミング制御は、具体的に
は次のように行われる。電子制御装置122は、機関の
運転状態に応じて適切なバルブタイミングを演算し、そ
れに応じた内部ロータ101の相対回動位相の目標値を
算出する。この目標値が現在の位相と異なる場合、電子
制御装置122は、上記圧力室106,107のいずれ
か一方から作動油を排出するとともに、他方に対しては
作動油を供給するように油圧制御弁120を作動制御す
る。その結果生じる各圧力室106,107間の圧力の
偏差に応じて内部ロータ101はハウジング103に対
して相対回動し、バルブタイミングが調整される。
【0007】そして、こうした調整の結果、目標値が現
在の位相と一致した場合、電子制御装置122は、上記
圧力室106,107に対する作動油の供給及び排出を
停止するよう油圧制御弁120を作動制御する。その結
果、ベーン102の両側部の圧力室106,107の圧
力は均等に保持され、内部ロータ101の相対回動位相
も維持されるようになる。
【0008】ところでこうしたバルブタイミング制御装
置では、機関始動時にはオイルポンプ121が十分な作
動油を供給できないため、内部ロータ101が回動して
ベーン102と凹部104の側壁とが衝突し、異音が生
じることがある。そこでこのバルブタイミング制御装置
では、こうした異音を防止するため、圧力低下時に内部
ロータ101をカムプーリ105に締結し、その相対回
動を規制するロック機構が設けられている。
【0009】このロック機構は、上記ベーン102の一
つに摺動可能に配設されたロックピン111と、内部ロ
ータ101が最遅角位置に位置するときに同ロックピン
111が挿入可能となるロック穴112とを備えてい
る。
【0010】ロックピン111はコイルばね113によ
ってロック穴112に挿入される方向に付勢されてい
る。そして同ロックピン111がロック穴112に挿入
されることで、内部ロータ101とカムプーリ105と
が機械的に締結され、それらの相対回動が規制される。
【0011】また、このロック機構には、ロックピン1
11をロック穴112から離脱させる方向に押圧する圧
力が導入されるロック解除用の圧力室(図示略)が設け
られている。この圧力室は、上記ベーン102の両側部
に形成された圧力室106,107と連通している。
【0012】機関の始動後にオイルポンプ121による
十分な作動油の供給が可能となり、圧力室106,10
7の少なくとも一方の圧力が十分に高まると、上記ロッ
ク解除用の圧力室の圧力も高まるようになる。そして、
この圧力により、上記ロックピン111がコイルばね1
13の付勢力に抗してロック穴112から離脱され、内
部ロータ101の相対回動の規制が解除される。こうし
て相対回動の規制が解除されると、内部ロータ101は
圧力室106,107の圧力差に基づく相対回動が可能
となり、同圧力室106,107の圧力調整に基づく上
記態様でのバルブタイミング制御が開始されるようにな
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうしたロ
ック機構を備えるバルブタイミング制御装置では、その
制御実行中、上記最遅角位置でバルブタイミングを保持
しているときに、摺接部などから作動油が漏洩すること
で、圧力室106,107内の圧力が低下することがあ
る。そして、漏洩する作動油の量が多い場合には、ロッ
クピン111を離脱させておくために必要な圧力が不足
して、ロックピン111がロック穴112内に挿入され
てしまうことがある。
【0014】一方、こうしてロックピン111が挿入さ
れたまま、内部ロータ101を相対回動させようとする
と、同ロックピン111の離脱が完了する前に相対回動
が開始され、同ロックピン111がロック穴112の側
壁などに挟み込まれることがある。そして、こうしてロ
ックピン111が挟み込まれるような場合には、ロック
の解除不全によるバルブタイミング装置の作動不良が生
じることがある。
【0015】本発明は、こうした実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、ロック機構を備えるものに
あって、ロックの解除不全を確実に防止することのでき
る内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供すること
にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、機関出力軸及びカムシャ
フトの一方及び他方に駆動連結されて互いに相対回動可
能な第1及び第2の回転体と、前記第1の回転体に対す
る前記第2の回転体の回転位相を変更するための液圧が
導入される第1及び第2の圧力室とを備え、これら第1
及び第2の圧力室に対する液圧調整に基づき前記第1の
回転体と前記第2の回転体との回転位相を変更させて前
記機関出力軸に対する前記カムシャフトの回転位相を可
変とする内燃機関のバルブタイミング制御装置におい
て、前記第1及び第2の回転体のバルブタイミング最大
制御位置に対応した回転位相においてこれら回転体の相
対回動を規制すると共に、前記第1及び第2の圧力室に
供給される液圧に基づき同規制を解除するロック機構を
備え、前記第1及び第2の回転体の該ロック機構による
相対回動の規制が行われる回転位相からの位相変更に際
し、前記第1及び第2の圧力室のうち、前記バルブタイ
ミング最大制御位置を維持する側の圧力室に対して所定
期間液圧を供給した後に当該制御位置を解除する側の圧
力室に液圧を供給することをその要旨とする。
【0017】上記構成によれば、第1及び第2の回転体
のロック機構による相対回動の規制が行われるバルブタ
イミング最大制御位置からの位相変更に先立ち、予め当
該制御位置を維持する側の圧力室、すなわち回転位相を
変更しようとする方向とは逆方向に相対回動させる側の
圧力室に、所定期間液圧が供給されるようになる。
【0018】このとき、第1及び第2の回転体の回転位
相は、バルブタイミングの最大制御位置に対応した回転
位相、すなわち相対回動範囲の上限若しくは下限にある
ため、この制御位置を維持する側の圧力室に対して液圧
を供給しても、これらの回転位相は維持される。こうし
てバルブタイミング最大制御位置を維持しながらその対
応する圧力室に対して液圧を供給することで、ロック機
構による相対回動の規制を確実に解除することができる
ようになる。
【0019】そしてその後に、同制御位置を解除する
側、すなわち回転位相を変更しようとする側の圧力室に
液圧を供給するようにすることで、ロック機構が確実に
解除された状態で、第1及び第2の回転体の相対回動を
開始できるようになる。したがって、ロックの解除不全
を確実に防止し、バルブタイミング制御装置の円滑な作
動を図ることができるようになる。
【0020】また、請求項2に記載の発明は、機関出力
軸及びカムシャフトの一方及び他方に駆動連結されて互
いに相対回動可能な第1及び第2の回転体と、前記第1
の回転体に対する前記第2の回転体の回転位相を変更す
るための液圧が導入される第1及び第2の圧力室とを備
え、これら第1及び第2の圧力室に対する液圧調整に基
づき前記第1の回転体と前記第2の回転体との回転位相
を変更させて前記機関出力軸に対する前記カムシャフト
の回転位相を可変とする内燃機関のバルブタイミング制
御装置において、前記第1及び第2の回転体のバルブタ
イミング最大制御位置に対応した回転位相においてこれ
ら回転体の相対回動を規制すると共に、前記第1及び第
2の圧力室に供給される液圧に基づき同規制を解除する
ロック機構を備え、前記第1及び第2の回転体の該ロッ
ク機構による相対回動の規制が行われる回転位相におい
ては、前記第1及び第2の圧力室のうち、当該制御位置
を維持する側の圧力室に対して液圧を供給しつつ当該回
転位相を保持することをその要旨とする。
【0021】上記構成によれば、ロック機構による相対
回動の規制が行われる回動位相において、第1及び第2
の回転体の回転位相を保持している間、同規制が行われ
る制御位置を維持する側の圧力室に対して液圧が供給さ
れているようになる。このとき、当該制御位置を維持す
る側の圧力に対して液圧を供給しても、第1及び第2の
回転体はそれ以上相対回動しないため、それらの回転位
相は維持される。したがって、回転位相を維持しながら
もロックを解除しておくことができるため、この場合
も、ロックの解除不全による作動不良を確実に防止する
ことができ、バルブタイミング制御装置の円滑な作動を
図ることができるようになる。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を具体化した第1の実施の形態について、詳細に説明
する。
【0023】図1は、本実施の形態のバルブタイミング
制御装置の可変バルブタイミング機構の側部断面構造
と、同制御装置の油圧回路構造とを併せて示している。
また、図2は、上記可変バルブタイミング機構の正面断
面構造を示している。
【0024】まず、図1に示すように、回転に伴い機関
バルブを開閉駆動するカムシャフト11は、シリンダヘ
ッド23の上端部及びベアリングキャップ24によって
回転可能に支持されている。このカムシャフト11の先
端には、内部ロータ12がセンタボルト14によって、
一体となって回転するように固定されている。
【0025】このカムシャフト11の先端部には、機関
出力軸であるクランクシャフト(図示略)と駆動連結さ
れ、これと同期して回転するカムスプロケット15がカ
ムシャフト11に対して相対回転可能に装着されてい
る。このカムスプロケット15には、ハウジング16及
びカバー17が取付ボルト18によって、一体となって
回転するように取り付けられている。ハウジング16は
円環形状をなしており、その内周部に上記内部ロータ1
2を内包するように設けられている。また、カバー17
は、これらハウジング16及び内部ロータ12の先端面
を覆っている。
【0026】一方、図2に示すように、内部ロータ12
の外周には、複数の(ここでは4つの)ベーン13が設
けられている。このベーン13は、ハウジング16の内
周にその周方向に沿って形成された溝状の凹部19内に
収容されている。この凹部19は、ベーン13によって
2つの圧力室21,22に区画されている。なお以下で
は、これら圧力室21,22のうち、ベーン13から見
てカムシャフト11の回転方向(同図2では時計回り方
向側)に形成される圧力室22を「遅角側圧力室」、ま
たその反対側に形成される圧力室21を「進角側圧力
室」という。
【0027】内部ロータ12の各ベーン13の先端及び
ハウジング16の凹部19同士を区画する凸状の部分2
0の先端には、シール部材28が装着されている。この
シール部材28は、図1に示すように、板ばね29によ
って上記各凹部19の内壁面及び内部ロータ12の外周
面にそれぞれ圧接されている。そのため、このシール部
材28によって、上記進角側圧力室21及び遅角側圧力
室22の間がシールされる。また、こうして進角側圧力
室21及び遅角側圧力室22の間がシールされること
で、これら両圧力室21,22内に作動油が充填された
状態では、それら作動油を介して内部ロータ12とハウ
ジング16とが連結され、ハウジング16に固定された
カムスプロケット15の回転がカムシャフト11へと伝
達されるようになる。
【0028】また、このバルブタイミング制御装置で
は、これら圧力室21,22内の作動油の圧力によって
内部ロータ12をハウジング16に対して相対回動させ
るようにしている。
【0029】すなわち、進角側圧力室21内の圧力を遅
角側圧力室22内の圧力に対して高くした場合、内部ロ
ータ12はハウジング16に対してカムシャフト11の
回転方向に相対回動される。このとき、内部ロータ12
に固定されたカムシャフト11の回転位相は、ハウジン
グ16に固定されたカムスプロケット15と同期回転す
るクランクシャフトの回転位相に対して進角されるよう
になる。
【0030】一方、遅角側圧力室22内の圧力を進角側
圧力室21内の圧力に対して高くした場合、内部ロータ
12はハウジング16に対してカムシャフト11の回転
方向と逆方向に相対回動され、カムシャフト11の回転
位相はクランクシャフトの回転位相に対して遅角される
ようになる。
【0031】なお、このバルブタイミング制御装置で
は、内部ロータ12は、ベーン13が凹部19の一方の
側壁に当接する位相から同凹部19の反対側の側壁に当
接する位相までの範囲で相対回動できるようになってい
る。すなわち、この相対回動可能な位相の範囲が、この
バルブタイミング制御装置における回動位相の制御範囲
となる。以下では、内部ロータ12が最も遅角方向(カ
ムシャフト11の回転方向とは逆方向)に相対回動した
ときの位置、すなわち上記制御範囲の遅角側の最大制御
位置を「最遅角位置」といい、最も進角方向(カムシャ
フト11の回転方向)に相対回動したときの位置、すな
わち上記制御範囲の進角側の最大制御位置を「最進角位
置」という。
【0032】このように本実施の形態のバルブタイミン
グ制御装置では、上記各圧力室21,22内の圧力制御
に基づき、内部ロータ12を上記「最遅角位置」から
「最進角位置」までの範囲で相対回動させている。そし
てこの相対回動によって、クランクシャフトに対するカ
ムシャフト11の相対回転位相を変更し、同カムシャフ
ト11の回転に伴い開閉駆動される機関バルブの開閉弁
時期(バルブタイミング)を可変としている。
【0033】また、本実施の形態のバルブタイミング制
御装置では、機関始動時などの圧力低下時に、内部ロー
タ12の相対回動を規制するようにロック機構が設けら
れている。
【0034】図1及び図2に示すように、ベーン13の
一つには、カムシャフト11の軸方向と平行に延びる段
付きの収容孔30が形成されており、この収容孔30の
内部の空間には、ロックピン31が往復摺動可能に配設
されている。
【0035】このロックピン31は、図3及び図4にそ
の断面構造を示すように、外周面が上記収容孔30の内
周面に摺接した状態で、図3に示す位置から図4に示す
位置までの間をカムシャフト11の軸方向に移動するよ
うになっている。また、ロックピン31はコイルばね3
3によってカムスプロケット15側に向けて付勢されて
いる。このロックピン31のカムシャフト1の先端側の
端部には拡径された段部31aが形成されており、この
段部31aと上記収容孔30の段部30aとの間には環
状の空間37が形成されている。この環状の空間37
は、上記ベーン13に形成された油通路36を通じて上
記進角側圧力室21に接続されており、同圧力室21内
の圧力が伝達されるようになっている。
【0036】一方、カムスプロケット15には、内部ロ
ータ12が上記最遅角位置に位置するときに、上記ロッ
クピン31が挿入可能なロック穴32が形成されてい
る。図3に示すように、ロックピン31がコイルばね3
3の付勢力によってこのロック穴32内に挿入すること
で、内部ロータ12はカムスプロケット15に機械的に
締結され、その相対回動が規制(ロック)されるように
なる。
【0037】このロック穴32内の空間38は、上記ベ
ーン13とカムスプロケット15との摺接面に形成され
た溝35を通じて上記遅角側圧力室22と接続されてお
り、同圧力室22内の圧力が伝達されるようになってい
る。
【0038】なお、上記環状の空間37及びロック穴3
2内の空間38は、ロックピン31を収容孔30から離
脱させるためのロック解除用の圧力室となっている。こ
れらロック解除用圧力室37,38内の作動油の圧力
は、上記ロックピン31を収容孔30から離脱させる方
向に作用する。したがって、上記進角側圧力室21及び
遅角側圧力室22の一方若しくは両方の圧力が高まり、
これらと接続されたロック解除用圧力室37,38内の
圧力が十分に高まると、図4に示すように、ロックピン
31は収容孔30から離脱する方向に移動して、上記相
対回動の規制(ロック)が解除される。
【0039】こうして本実施の形態のバルブタイミング
制御装置では、機関始動直後の圧力低下時には内部ロー
タ12の相対回動を最遅角位置で規制(ロック)し、オ
イルポンプ41が十分な作動油を供給できるようになる
と直ちに上記相対回動の規制を解除して、バルブタイミ
ング制御を行えるようにしている。
【0040】続いて、上記進角側及び遅角側圧力室2
1,22、及びロック解除用圧力室37,38内の作動
油の圧力を調整するための油圧回路構成について、図1
に基づき説明する。
【0041】同図1に示すように、進角側圧力室21及
び遅角側圧力室22は、カムシャフト11の内部やシリ
ンダヘッド23の内部などに形成された進角側油通路4
4及び遅角側油通路45を通じて、それぞれ油圧制御弁
42に接続されている。この油圧制御弁42には、オイ
ルポンプ41によってオイルパン40から吸引吐出され
た潤滑油の一部が可変バルブタイミング機構の作動油と
して給油通路46を通じて供給されるようになってい
る。更にこの油圧制御弁42からは、同油圧制御弁42
に接続されたドレイン通路47を通じてオイルパン40
へと作動油を還流するようになっている。
【0042】そして油圧制御弁42は、電子制御装置5
0のデューティ制御に基づき作動し、上記進角側及び遅
角側油通路44,45に対して給油通路46及びドレイ
ン通路47のいずれかを連結する。こうして進角側油通
路44及び遅角側油通路45に作動油を供給する、ある
いはこれら油通路44,45から作動油を排出すること
によって、油圧制御弁42は上記進角側圧力室21及び
遅角側圧力室22内の圧力を調整している。
【0043】次に、以上のように構成される本実施の形
態のバルブタイミング制御装置の制御態様について説明
する。図5は、本実施の形態におけるバルブタイミング
制御の処理手順を示すフローチャートである。
【0044】油圧制御弁42を作動制御する電子制御装
置50には、図1に示すように、クランクシャフトの回
転位相を検出するクランク角センサ51、カムシャフト
11の回転位相を検出するカム角センサ52、内燃機関
を冷却する冷却水の水温を検出する水温センサ53、内
燃機関に導入される吸入空気量を調整するスロットル弁
の開度を検出するスロットル開度センサ54などの各種
センサの検出信号が入力されている。
【0045】バルブタイミング制御の開始にあたり、電
子制御装置50は、現在の機関運転状態に応じたバルブ
タイミング(内部ロータ12の進角量)の目標値を算出
する(図5のステップS100)。具体的には、電子制
御装置50は、上記クランク角センサ51の検出結果か
ら算出される機関回転数と、スロットル開度センサ54
が検出したスロットル開度との2次元マップから求めら
れる値を、水温センサ53が検出した冷却水の水温によ
って補正することで上記目標値を算出している。なお、
上記2次元マップには、予め実験や理論などによって求
められた、機関回転数及びスロットル開度に応じた適切
なバルブタイミング(内部ロータ12の進角量)が記憶
されている。
【0046】こうして目標値を算出した後、電子制御装
置50は、現時点における実際のバルブタイミング、す
なわちバルブタイミングの検出値を検出する(ステップ
S110)。ここでは、上記クランク角センサ51の検
出結果から求められるクランクシャフトの回転位相と、
カム角センサ52の検出結果から求められるカムシャフ
ト11の回転位相との差から上記検出値を求めている。
【0047】こうしてバルブタイミングの目標値と検出
値求めた後、電子制御装置50は、これら目標値と検出
値とに基づき油圧制御弁42の作動制御を行う。このと
き、電子制御装置50は、次の(a1),(b1)に示
す条件、すなわち(a1)実際のバルブタイミング、す
なわち上記検出値が上記最遅角位置に対応する値である
こと(ステップS120において「YES」)、及び
(b1)バルブタイミングの目標値が上記最遅角位置に
対応する値以外であることテップS130において「Y
ES」)、のいずれもが満たされている場合には、ステ
ップS140の処理を実行する。これら(a1),(b
1)の条件が共に満たされるのは、内部ロータ12が上
記最遅角位置に位置した状態で、バルブタイミングを進
角するように目標値が設定されているときである。
【0048】そしてこの場合、電子制御装置50は、油
圧制御弁42に対して遅角指令信号を所定期間出力(ス
テップS140)した後に、次に説明するフィードバッ
ク制御を実行する(ステップS150)。すなわち、最
遅角位置からバルブタイミングを進角させるときには、
作動油を予め遅角側圧力室22に所定期間供給してから
進角側圧力室21に供給するようにしている。なお、本
実施の形態では、上記所定期間は、数m秒程度の時間で
あり、ロックピン31の離脱を十分に完了できるように
設定されている。
【0049】他方、上記条件(a1),(b1)のいず
れかが満たされていない場合(ステップS120におい
て「NO」若しくはステップS130において「NO」
の場合)、あるいは上記ステップS140の処理を終え
た後、電子制御装置50は次のようなバルブタイミング
のフィードバック制御を行っている(ステップS15
0)。このフィードバック制御は次のように行われる。
【0050】まず、バルブタイミングの検出値が目標値
よりも遅角側にある場合、電子制御装置50は、バルブ
タイミングを進角させるべく油圧制御弁42に進角指令
信号を出力する。油圧制御弁42は、この進角指令信号
が入力されると、進角側油通路44を給油通路46に連
結すると共に、遅角側油通路45をドレイン通路47連
結するように作動し、進角側圧力室21には作動油が供
給され、遅角側圧力室22からは作動油が排出されるよ
うになる。この結果、進角側圧力室21内の圧力が遅角
側圧力室22内の圧力に対して高められ、内部ロータ1
2はハウジング16に対して進角方向に相対回動される
ようになる。したがって、内部ロータ12に固定された
カムシャフト11の回転位相は、ハウジング16に固定
されたカムスプロケット15と同期回転するクランクシ
ャフトの回転位相に対して進角され、機関バルブのバル
ブタイミングも進角されるようになる。
【0051】一方、バルブタイミングの検出値が目標値
よりも進角側にある場合、電子制御装置50は、油圧制
御弁42に遅角指令信号を出力する。油圧制御弁42は
この遅角指令信号が入力されると、遅角側油通路45を
給油通路46に連結すると共に進角側油通路44をドレ
イン通路47と連結するように作動する。この結果、進
角側圧力室21からは作動油が排出され、遅角側圧力室
22には作動油が供給されるようになるため、内部ロー
タ12はハウジング16に対して遅角方向に相対回動
し、バルブタイミングも遅角されるようになる。
【0052】また、バルブタイミングの検出値が目標値
と一致する場合、電子制御装置50は、油圧制御弁42
に対して保持指令信号を出力する。油圧制御弁42は、
この保持指令信号を入力すると、進角側油通路44及び
遅角側油通路45の両方に対する作動油の供給及び排出
を停止させるように作動する。この結果、進角側及び遅
角側圧力室21,22内の圧力は保持され、内部ロータ
12の相対回動が停止されるため、機関バルブのバルブ
タイミングは現状に保持されるようになる。
【0053】こうしてバルブタイミングを目標値に近づ
け、一致させるようにフィードバック制御が行われる。
ところで、本実施の形態において、上記ステップS14
0の処理にかかる制御を行うのは、以下のような理由に
よる。
【0054】先述のように、通常のフィードバック制御
では、バルブタイミングを保持するときには、進角側及
び遅角側圧力室21,22に対する作動油の供給及び排
出を停止し、これら圧力室21,22内の圧力を保持す
るようにしている。しかしながら、バルブタイミングの
保持動作が長時間にわたると、カムシャフト11の軸受
け部などから作動油が漏洩して、各圧力室21,22内
の圧力が徐々に低下することがある。漏洩する作動油の
量が多い場合、バルブタイミングを保持させておくた
め、あるいはロックピン31をロック穴32から離脱さ
せておくために必要な圧力さえ確保できなくなることが
ある。
【0055】ここで、最遅角位置以外で保持を行ってい
る場合には、バルブタイミングの保持に必要な圧力が不
足すると、内部ロータ12はカムの駆動トルクによって
遅角方向に相対回動されてしまい、実際のバルブタイミ
ングが目標値からずれてしまうため、上記フィードバッ
ク制御が働き、ずれを保証すべく作動油の供給が行われ
る。そのため、上記圧力の不足も解消されるようにな
る。
【0056】しかしながら、最遅角位置で保持が行われ
ている場合には、バルブタイミングの保持に必要な圧力
が不足したとしても、ベーン13が凹部19の側壁と当
接しており、内部ロータ12はそれ以上遅角方向に相対
回動できないため、結果としてバルブタイミングは目標
値に留まるようになる。そのため、最遅角位置での保持
動作中は、作動油の供給が一切行われず、圧力不足を解
消することができない。したがって、やがてロックピン
31を離脱させておくために必要な作動油の圧力も不足
して、同ロックピン31がロック穴32内に挿入してし
まう。こうした状態で、いきなりバルブタイミングを進
角させようとすると、ロックピン31がロック穴32内
から離脱しないまま、内部ロータ12の相対回動が開始
され、ロック解除不全による作動不良が発生するおそれ
がある。
【0057】そこで上記本実施の形態のバルブタイミン
グ制御のように、最遅角位置からの進角に先立ち、予め
遅角側圧力室22に対して所定期間作動油を供給してお
くことで、実際に進角動作を開始するときに、確実にロ
ックを解除しておくことができるようになる。そのた
め、上記ロック解除不全による動作不良を確実に防止す
ることができる。
【0058】なお、最遅角位置で遅角側圧力室22に作
動油を供給しても、内部ロータ12はそれ以上遅角方向
には相対回動できないため、バルブタイミングはそのま
ま維持されている。
【0059】以上説明したように、本実施の形態のバル
ブタイミング制御装置によれば、以下の効果を得ること
ができる。 (1)最進角位置からのバルブタイミングの進角に先立
ち、予め作動油を遅角側圧力室22に所定期間供給する
ようにすることで、最遅角位置からの進角動作の開始に
あたりロックピン31を確実に離脱させておくことがで
き、ロックの解除不全による動作不良を確実に防止する
ことができる。
【0060】(第2の実施の形態)続いて、本発明を具
体化したバルブタイミング制御装置の第2の実施の形態
について説明する。
【0061】この第2の実施の形態のバルブタイミング
制御装置においても、適用対象となる制御装置の構成に
ついては、図1〜図4に示される先の第1の実施の形態
の制御装置と同様であり、それら構成に関する重複する
説明は省略する。
【0062】図6は、本実施の形態のバルブタイミング
制御装置におけるバルブタイミング制御の処理手順を示
すフローチャートである。同図6に示すように、本実施
の形態のバルブタイミング制御装置でも、バルブタイミ
ング制御の開始にあたり、バルブタイミングの目標値と
検出値とを算出する(ステップS200,ステップS2
10)。
【0063】そして、次の(a2),(b2)に示す条
件、すなわち (a2)実際のバルブタイミング(検出値)が、上記最
遅角位置に対応する値となっていること(ステップS2
20において「YES」)、(b2)バルブタイミング
の目標値が、上記最遅角位置に対応する値となっている
こと(ステップS230において「YES」)、のいず
れもが満たされている場合には、電子制御装置50は、
ステップS240の処理を実行する。これらの条件(a
2),(b2)のいずれもが満たされるのは、内部ロー
タ12が最遅角位置に位置した状態で、バルブタイミン
グをそのまま保持するように目標値が設定されていると
きである。
【0064】そしてこの場合、電子制御装置50は、最
遅角位置以外で保持を行うときとは異なる制御、すなわ
ち前述した通常のフィードバック制御とは異なる制御を
行う。前述のように、通常のフィードバック処理では、
保持時には、各圧力室21,22に対する作動油の供給
及び排出を停止している。これに対して最遅角位置で保
持を行う場合には、電子制御装置50は、油圧制御弁4
2に対して遅角指令信号を出力し、遅角側圧力室22に
対して作動油を供給するようにしている。
【0065】なお、このとき、内部ロータ12は最遅角
位置に位置しており、それ以上遅角方向に相対回動でき
ないため、上記のように遅角側圧力室22に対して作動
油を供給しても、バルブタイミングは最遅角位置のまま
保持される。しかも、保持動作中、遅角側圧力室22に
対して作動油が供給され続けているため、軸受け部など
からの作動油の漏洩があったとしても、必要なだけの圧
力を確保でき、ロックピン31が解除された状態を維持
できるようになる。したがって、最遅角位置からバルブ
タイミングの進角動作を開始するときに、確実にロック
ピン31が解除された状態としておくことができ、先述
のようなロックの解除不全による作動不良を確実に防止
することができるようになる。
【0066】また、保持動作中も、ロックが確実に解除
されているため、保持終了後直ちにバルブタイミングを
進角させることができる。したがって、ロックの解除不
全を確実に防止しながらも、高い応答性能を維持するこ
とができる。
【0067】他方、上記条件(a2),(b2)のいず
れか一方でも満たされていない場合(ステップS220
において「NO」あるいはステップS230において
「NO」の場合)、電子制御装置50は先述したような
バルブタイミングの通常のフィードバック制御を実行す
る(ステップS250)。
【0068】以上説明したように、本実施の形態のバル
ブタイミング制御装置によれば、以下の効果を得ること
ができる。 (1)最遅角位置でのバルブタイミングの保持に際し
て、遅角側圧力室22に作動油を供給するようにしたこ
とで、バルブタイミングを最遅角位置に保持しながら
も、保持動作中もロックピン31を離脱させ続けておく
ことができ、ロック解除不全による動作不良を確実に防
止することができる。
【0069】(2)保持動作中も、ロックが確実に解除
されているため、保持終了後直ちにバルブタイミングを
進角させることができ、ロックの解除不全を確実に防止
しながらも、高い応答性能を維持することができる。
【0070】なお、上記各実施の形態では、ロック機構
は最遅角位置で内部ロータ12及びハウジング16の相
対回動を規制する構成としていたが、最進角位置で同内
部ロータ12及びハウジング16の相対回動を規制する
ロック機構を備える構成についても同様に適用可能であ
る。そしてこの場合も、上記各実施の形態に準じた態様
でバルブタイミング制御を行うことで、同様の効果が得
られるようになる。
【0071】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ロック
機構による相対回動の規制が行われるバルブタイミング
最大制御位置からの位相変更に先立ち、予め当該制御位
置を維持する側の圧力室に対して所定期間液圧を供給す
るようにしたことで、ロック機構が確実に解除された状
態で、第1及び第2の回転体の相対回動を開始できるよ
うになる。したがって、ロックの解除不全を確実に防止
し、バルブタイミング制御装置の円滑な作動を図ること
ができるようになる。
【0072】また、請求項2に記載の発明によれば、ロ
ック機構による相対回動の規制が行われる回動位相にお
いて第1及び第2の回転体の回転位相を保持している間
にも、当該制御位置を維持する側の圧力室に対して液圧
が供給するようにしたことで、回転位相を維持しながら
もロックを解除しておくことができる。したがって、ロ
ックの解除不全による動作不良を確実に防止し、バルブ
タイミング制御装置の円滑な作動を図ることができるよ
うになる。
【0073】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバルブタイミング制御装置の第1実施
形態について主にその可変バルブタイミング機構の側部
断面構造を示す図。
【図2】同可変バルブタイミング機構の正面断面構造を
示す断面図。
【図3】同可変バルブタイミング機構のロック機構の断
面構造を示す部分断面図。
【図4】同じくロック機構の断面構造を示す部分断面
図。
【図5】第1実施形態のバルブタイミング制御の処理手
順を示すフローチャート。
【図6】本発明のバルブタイミング制御装置の第2実施
形態についてそのバルブタイミング制御の処理手順を示
すフローチャート。
【図7】ベーン方式のバルブタイミング制御装置の構造
を模式的に示す略図。
【符号の説明】
11…カムシャフト、12…内部ロータ、13…ベー
ン、14…センタボルト、15…カムスプロケット、1
6…ハウジング、17…カバー、18…取付ボルト、1
9…凹部、21…進角側圧力室、22…遅角側圧力室、
23…シリンダヘッド、24…ベアリングキャップ、2
8…シール部材、29…板ばね、30…収容孔、31…
ロックピン、32…ロック穴、33…コイルばね、3
5,36…油通路、37,38…ロック解除用圧力室、
40…オイルパン、41…オイルポンプ、42…油圧制
御弁、44…進角側油通路、45…遅角側油通路、46
…給油通路、47,48…ドレイン通路、50…電子制
御装置、51…クランク角センサ、52…カム角セン
サ、53…水温センサ、54…スロットル開度センサ。
フロントページの続き (72)発明者 西脇 俊示 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 Fターム(参考) 3G016 AA06 AA19 BA22 BA38 CA04 CA13 CA17 CA19 CA21 CA24 CA27 CA33 CA36 CA48 CA51 CA52 CA59 DA06 DA22 GA00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関出力軸及びカムシャフトの一方及び他
    方に駆動連結されて互いに相対回動可能な第1及び第2
    の回転体と、前記第1の回転体に対する前記第2の回転
    体の回転位相を変更するための液圧が導入される第1及
    び第2の圧力室とを備え、これら第1及び第2の圧力室
    に対する液圧調整に基づき前記第1の回転体と前記第2
    の回転体との回転位相を変更させて前記機関出力軸に対
    する前記カムシャフトの回転位相を可変とする内燃機関
    のバルブタイミング制御装置において、 前記第1及び第2の回転体のバルブタイミング最大制御
    位置に対応した回転位相においてこれら回転体の相対回
    動を規制すると共に、前記第1及び第2の圧力室に供給
    される液圧に基づき同規制を解除するロック機構を備
    え、 前記第1及び第2の回転体の該ロック機構による相対回
    動の規制が行われる回転位相からの位相変更に際し、前
    記第1及び第2の圧力室のうち、前記バルブタイミング
    最大制御位置を維持する側の圧力室に対して所定期間液
    圧を供給した後に当該制御位置を解除する側の圧力室に
    液圧を供給することを特徴とする内燃機関のバルブタイ
    ミング制御装置。
  2. 【請求項2】機関出力軸及びカムシャフトの一方及び他
    方に駆動連結されて互いに相対回動可能な第1及び第2
    の回転体と、前記第1の回転体に対する前記第2の回転
    体の回転位相を変更するための液圧が導入される第1及
    び第2の圧力室とを備え、これら第1及び第2の圧力室
    に対する液圧調整に基づき前記第1の回転体と前記第2
    の回転体との回転位相を変更させて前記機関出力軸に対
    する前記カムシャフトの回転位相を可変とする内燃機関
    のバルブタイミング制御装置において、 前記第1及び第2の回転体のバルブタイミング最大制御
    位置に対応した回転位相においてこれら回転体の相対回
    動を規制すると共に、前記第1及び第2の圧力室に供給
    される液圧に基づき同規制を解除するロック機構を備
    え、 前記第1及び第2の回転体の該ロック機構による相対回
    動の規制が行われる回転位相においては、前記第1及び
    第2の圧力室のうち、当該制御位置を維持する側の圧力
    室に対して液圧を供給しつつ当該回転位相を保持するこ
    とを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
JP3288999A 1999-02-10 1999-02-10 内燃機関のバルブタイミング制御装置 Pending JP2000230408A (ja)

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