JP2000229668A - 糖アルコールの固結防止方法とその容器 - Google Patents

糖アルコールの固結防止方法とその容器

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JP2000229668A
JP2000229668A JP11033649A JP3364999A JP2000229668A JP 2000229668 A JP2000229668 A JP 2000229668A JP 11033649 A JP11033649 A JP 11033649A JP 3364999 A JP3364999 A JP 3364999A JP 2000229668 A JP2000229668 A JP 2000229668A
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真一 丸山
Katsuhiko Yamaguchi
克彦 山口
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Nikken Chemical and Synthetic Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯蔵中における糖アルコール粉末の品質など
を低下させることなく、固結を防止する方法並びにこの
方法に用いることができる包装容器を提供すること。 【解決手段】 糖アルコール粉末を水分透過性の内容器
に収容し、該内容器を水分不透過性の外容器に収容し、
かつ内容器と外容器の間に水分吸収性材料を存在させる
ことを特徴とする糖アルコール粉末の固結防止方法並び
に糖アルコール粉末を収容する内容器と該内容器を被包
する外容器よりなる二重包装容器において、内容器が水
分透過性であり、外容器が水分不透過性であると共に、
これら内容器と外容器の間に水分吸収性材料が存在する
ことを特徴とする糖アルコール粉末の包装容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糖アルコール粉末
の固結防止方法とそのための容器に関し、詳しくはエリ
スリトールやキシリトール等の糖アルコール粉末の保存
に際して固結を防止する方法並びに糖アルコール粉末の
固結防止用包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】糖アルコール粉末は保存中に固結するこ
とがあり、これを袋等に入れて貯蔵しておくと、極端な
場合には全体が一つに固まり、石のように硬くなってし
まう。従来、このような物質の固結防止のために、水分
不透過性の高い袋を二重にして用いたり、さらにはその
内袋と外袋の間にシリカゲル等の乾燥剤を入れて外界か
らの水分遮蔽性の完全を図っていた。しかし、このよう
な処置をしても、1年以上の長期保存を行った場合は、
袋内全体が固結してしまうことがあり、僅か数カ月の貯
蔵で固結してしまうこともあった。
【0003】固結防止手段として、エリスリトールの結
晶を水分含量が0.04重量%以下となるように乾燥す
る方法(特開平9−235243号公報)や、L−リジ
ン塩酸塩の2水和物結晶を115℃以上の温度で乾燥
し、そのまま包装することによって、固結性の低いα型
L−リジン塩酸塩無水物結晶の包装物を得る方法が提案
されている(特開昭57−45145号公報)。しかし
ながら、これらの方法によって作成された包装物を、実
際の貯蔵状況又は流通面を考慮し、積み重ねて貯蔵する
と、固結してしまい、完全な固結防止を図ることはでき
なかった。しかも、エリスリトールやL−リジン塩酸塩
に特有の改善策にすぎないという問題がある。その他、
潮解性のある物質や固結し易いアミノ酸を二重の包装容
器に収容し、該容器の間に乾燥剤を入れる方法や、その
ために用いる包装容器として、水分透過性を有する内容
器と水分不透過性の外容器とを組み合わせた包装容器が
開発されている(特開昭59−84765号公報、特開
平8−230894号公報)。
【0004】その他、吸湿し易い食品粉末等の保存時の
固結防止のために、シリカゲル等の乾燥剤を封入したパ
ックを該粉末と接触するするように包装容器内に入れる
ことが行われている。しかし、この方法は、被包装物が
乾燥剤によって汚染される可能性があるため、かかる汚
染を回避しなければならない輸液用アミノ酸等の医薬品
原体、医薬品製造原料などの高純度が要求される粉末の
包装には適当でない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、貯蔵
中における糖アルコール粉末の品質や純度を低下させる
ことなく、固結を防止する方法並びにこの方法に用いる
ことができる包装容器を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、糖アルコ
ール粉末の固結防止を図る方法並びにそのために用いる
包装用容器を開発すべく検討した。糖アルコール粉末が
固結する原因については、該粉末粒子の表面に微量の水
分が存在し、そこに粒子を形成している物質が溶解し、
粒子間が接触した状態で、水分が蒸発することにより、
該溶解した物質が析出し、これがバインダーとして作用
して粒子間を結合させるのではないかと考えた。このこ
とを確認するため、粒子間に乾燥剤を介在させて包装
し、この状態で貯蔵したところ、固結は起こらなかっ
た。次に、貯蔵途中で該乾燥剤を取り除いて貯蔵を続け
たところ、暫くして固結が認められた。このときの包装
内の気相の湿度を測定した結果、乾燥剤を除去した直後
よりも湿度が増加していることが判明した。よって、上
記の推定が正しいことが明らかとなった。また、包装容
器1体で保存したときには、固結しない場合でも、貯蔵
状況又は流通面を考慮し、積み重ねて貯蔵することを想
定して実験したところ、包装容器を積み重ねて貯蔵する
場合には、荷重により固結することが明らかとなった。
【0007】本発明は、かかる知見に基づいて完成され
たものである。請求項1に記載の発明は、糖アルコール
粉末を水分透過性の内容器に収容し、該内容器を水分不
透過性の外容器に収容し、かつ内容器と外容器の間に水
分吸収性材料を存在させることを特徴とする糖アルコー
ル粉末の固結防止方法である。請求項2に記載の発明
は、糖アルコール粉末を水分吸収性の内容器に収容し、
該内容器を水分不透過性の外容器に収容することを特徴
とする糖アルコール粉末の固結防止方法である。請求項
3に記載の発明は、糖アルコール粉末を水分不透過性の
容器に収容し、該容器の底部に水分透過性の袋に収納し
た水分吸収性材料を入れることを特徴とする糖アルコー
ル粉末の固結防止方法である。請求項4に記載の発明
は、請求項1又は2記載の糖アルコール粉末を入れた内
容器を収容している外容器を、さらに保護用外容器に収
容することを特徴とする糖アルコール粉末の固結防止方
法である。請求項5に記載の発明は、請求項3記載の糖
アルコール粉末を入れた容器を、さらに保護用外容器に
収容することを特徴とする糖アルコール粉末の固結防止
方法である。請求項6に記載の発明は、糖アルコール粉
末が、予め水分含量0.15重量%以下にし、かつ粒子
径が300μm以下の粉末を98重量%以上含有するエ
リスリトールまたはキシリトール粉末としたものである
請求項1〜5のいずれかに記載の方法である。
【0008】請求項7に記載の発明は、糖アルコール粉
末を収容する内容器と該内容器を被包する外容器よりな
る二重包装容器において、内容器が水分透過性であり、
外容器が水分不透過性であると共に、これら内容器と外
容器の間に水分吸収性材料が存在することを特徴とする
糖アルコール粉末の包装容器である。請求項8に記載の
発明は、請求項7の外容器を、さらに保護用外容器で収
容するように構成したことを特徴とする糖アルコール粉
末の包装容器である。請求項9に記載の発明は、糖アル
コール粉末を収容する内容器と該内容器を被包する外容
器よりなる二重包装容器において、内容器が水分吸収性
であり、外容器が水分不透過性であることを特徴とする
糖アルコール粉末の包装容器である。請求項10に記載
の発明は、請求項9の外容器を、さらに保護用外容器で
収容するように構成したことを特徴とする糖アルコール
粉末の包装容器である。請求項11に記載の発明は、糖
アルコール粉末を収容する水分不透過性の容器および該
容器の底部に、水分吸収性材料を収納した水分透過性の
袋を配置したことを特徴とする糖アルコール粉末の包装
容器である。請求項12に記載の発明は、請求項11の
外容器を、さらに保護用外容器で収容するように構成し
たことを特徴とする糖アルコール粉末の包装容器であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明について詳しく説
明する。糖アルコール粉末が固結するには、湿度の他
に、被包装物である該粉末の水に対する溶解度、貯蔵温
度、粉末粒子間の接触面積(粒子の形状と粒度)などの
影響を受ける。それ故、被包装物と貯蔵温度が定まれ
ば、固結が生起しない湿度の上限を知ることができる。
そのための簡単な試験方法は、デシケータ内に各種飽和
無機塩水溶液を封入し、上層の湿度を一定に保持した容
器内に、乾燥した糖アルコールの結晶を入れた容器(蓋
なし)を収容し、固結の状況を観察して固結が生起した
直後の湿度を測定する方法である。これにより、固結を
起こさない湿度の上限を概略的に知ることができる。
【0010】続いて、包装容器内を該固結が発生しない
湿度に維持できるように、容器内の水分透過性(透湿
度)を所定値とするために、容器の材質、構造などを決
定すると共に、容器内に入れる乾燥剤の種類と量を選択
する。なお、透湿度は、JIS Z0208に準じて湿度40
℃、相対湿度差90%RHの条件で測定された値であ
る。
【0011】前記したように、請求項7、8に記載した
本発明の包装容器は、糖アルコール粉末を収容する内容
器と該内容器を被包する外容器よりなる二重包装容器で
構成されている。そして、内容器は水分透過性の材料で
作り、外容器は水分不透過性の材料で作る。内容器は透
湿度の高いものが好ましいが、透湿度の下限は、被包装
物の種類や貯蔵温度等により異なる。したがって、貯蔵
条件下において被包装物が固結しない透湿度を有する材
料を選択して内容器を作ればよい。そうすれば、内容器
の中を被包装物が固結しない湿度に維持することができ
る。例えば、エリスリトールの粉末を室温で貯蔵する場
合、内容器の透湿度は500g/m2 ・日以上が適当
で、3000g/m2 ・日以上が好ましい。このような
条件を満たす材料としては、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリアミド、セル
ロース等の不織布、ナイロン、酢酸セルロース、ポリビ
ニルアルコール等のフィルム、微細孔を有する各種有孔
フィルム、炭酸マグネシウム添加ポリプロピレン等の無
機塩添加フィルム、不織布や有孔フィルムを張り合わせ
た複合フィルムなどが挙げられる。内容器の形状につい
ては制限がなく、例えば平袋、ガゼット袋、筒条物、箱
体などがある。また、容器の大きさ、厚みなどは用途や
収容する物品の性質等を考慮して適宜決定すればよい。
【0012】一方、外容器は水分不透過性の材料で作る
が、具体的には透湿度が15g/m2 ・日以下、好まし
くは5g/m2 ・日以下のものが適当である。このよう
な材質を例示すると、低密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、塩化ビニリデン、ポリプロピレン、ポリエチ
レンテレフタレート等のフィルムや、これらフィルムに
シリカを蒸着したもの、アルミニウム蒸着フィルム、ア
ルミナ蒸着フィルム、アルミ箔をラミネートしたアルミ
ニウムラミネートフィルム、プラスチック、金属等があ
る。外容器の形状についても同様に制限がなく、平袋、
ガゼット袋等の袋の他、筒条物、箱体などであってもよ
い。容器の大きさ、厚みなどについても、上記と同じ
く、用途や収容する物品の性質等を考慮して適宜決定す
ればよい。内容器と外容器は一部がヒートシール等によ
り接合されて一体化した容器であってもよい。
【0013】次に、水分吸収性材料の具体例としては、
乾燥剤が挙げられる。乾燥剤は、被包装物に内包されて
おり、貯蔵中などに徐々に表面に現れる水分を、吸収し
て固結を防止することができるものであればよい。例え
ば、シリカゲル、乾燥塩化カルシウム、生石灰、高分子
吸湿剤、鉱物性吸湿剤などが挙げられる。乾燥剤の種類
と量は、前述のように、内容器の内部を被包装物が固結
しない湿度に維持できるように選択する。例えば、乾燥
剤としてシリカゲルや乾燥塩化カルシウムを用いる場
合、被包装物の0.5〜5重量%程度が好ましい。ま
た、乾燥剤の他の水分吸収性材料としては、ゼオライト
や前述の乾燥剤を水分透過性の材料に練り込んだもの、
又は高分子水分吸収体からなる水分吸収性フィルムなど
も挙げられる。これらの水分吸収性材料は、内容器又は
外容器のいずれかと、もしくは内容器及び外容器の両者
と、その一部又は全部がラミネートされ、一体となった
ものであっても良い。
【0014】請求項9、10に記載した本発明の包装容
器は、糖アルコール粉末を収容する内容器と該内容器を
被包する外容器からなる二重包装容器で構成されてい
る。そして、内容器はゼオライトや前述の乾燥剤を水分
透過性の材料に練り込んだものや高分子水分吸収体から
なる水分吸収性フィルムなどで作られ、外容器は前記の
水分不透過性の材料で作られる。なお、内容器と外容器
は、その一部又は全部がラミネートされ一体となったも
のであっても良い。外容器は、前記の請求項7、8で使
用したものと同一である。
【0015】請求項11、12に記載した本発明の包装
容器は、水分不透過性の容器で構成されており、該容器
の底部に、乾燥剤等の水分吸収性材料を収納した水分透
過性の袋を配置したものである。容器の材質や乾燥剤の
種類と量などについては、上記した通りである。
【0016】本発明の包装容器は、上記請求項7、9に
記載した外容器あるいは請求項11に記載した容器を被
包する保護用外容器を備えたものであってもよい。保護
用外容器は、積み重ねが可能な程度の堅牢性を有してい
る必要がある。そのため、材質としては、段ボールなど
が好適である。前記袋状等の包装容器に糖アルコールを
充填したものを倉庫などに積み重ねて貯蔵すると、それ
自体の重みで内容物が固結する。そこで、該包装容器を
保護用外容器である段ボール箱等に収容して積み重ねれ
ば、荷重による固結を回避することが可能となる。しか
も、荷崩れを防ぐこともできる。これが、請求項8、1
0、12に記載した本発明の容器である。保護用外容器
としては、請求項7、9に記載の外容器あるいは請求項
11に記載の容器を収容し得る大きさの段ボール箱が通
常用いられる。
【0017】本発明の包装方法は、上記した本発明の包
装容器を使用して糖アルコール粉末を包装する方法であ
る。糖アルコール粉末を包装するために用いる容器を選
定するに場合、乾燥直後の糖アルコール粉末を温湿度セ
ンサーを組み込んだ密閉容器に入れ、その湿度変化を連
続的に測定しておくとよい。すなわち、得られた測定値
に基づいて該糖アルコール粉末を固結させることなく貯
蔵することができるような、適切な透湿度を有する容器
を選定することができる。
【0018】包装容器として、上記請求項7、8に記載
した内容器と外容器からなるものを使用する場合の包装
方法について説明すると、内容器が袋のときは、糖アル
コール粉末を入れた後、開口部をヒートシール、接着剤
による接着の他、紐やゴムバンド等で縛って閉止する。
また、内容器が筒状であるときは、端部を同様にして閉
止し、箱状であるときも、開口部を同様な手段で閉止す
ればよい。次いで、該内容器を外容器で被包する。外容
器の開口部についても同様にして閉止すればよいが、開
口端の折り返しや巻き上げを行うことにより、密封性を
高めることができる。外容器が筒や箱であるときは、蓋
を被着するとよい。なお、包装に際しての水分吸収性材
料の取扱いは、前記した通りに行えばよい。また、包装
物を積み重ねる場合であって、荷重による固結の心配が
あるときは、前記のように、該包装物を保護用外容器に
収容すればよい。
【0019】ところで、本発明が適用される糖アルコー
ル粉末としては、エリスリトール、キシリトール、ソル
ビトール、マンニトール、マルチトールなどが代表的な
ものであるが、本発明は、これらの糖アルコールの微粉
品を保存する方法としても適している。特に、エリスリ
トールやキシリトールの粉末を、ピンミル等で粉砕して
得られる粒子径が300μm篩下の粉末を98重量%以
上含有する粉末の場合は、固結の防止に有効である。さ
らに、粉末の水分含量が0.15重量%以下となるよう
に予備的処理によって乾燥させておくことも固結防止に
有効である。
【0020】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明は以下の実施例により限定されるも
のではない。 実施例1 キシリトール(販売元:日研化学株式会社)を以下の条
件で粉砕し、300μm篩下の粉末を99.9重量%で
含有するキシリトール粉末を得た。 粉砕条件 粉砕機: 奈良式自由粉砕機M−4型(株式会社奈良機
械製作所製、回転数4278rpm、スクリーン0.8
mmφ) 粉体供給: 電磁フィーダー、供給速度700kg/h
【0021】包装方法を図面を参照して説明すると、図
1においてキシリトール粉末(1)20kgをJIS−
Z0208による透湿度が2.1g/m2 ・24hであ
る水分不透過性のポリ袋(2)(愛知プラスチック社
製)に充填し、縦幅40cm×横幅30cmのJIS−
Z0208による透湿度が4790g/m2 ・24hの
不織布(販売元:旭・デュポンフラッシュパンプロダク
ツ社)の袋に100g(対微粉末0.5%)のシリカゲ
ル(富士株式会社製、商品名:フジシリカゲルA型)を
入れて密封した乾燥剤(3)を入れ、ヒートシールし
た。これを、保管中にポリ袋の中の乾燥剤が段ボール箱
(4)の底側でキシリトール微粉末の下に敷かれる状態
にしたものと、これをさらに縦51cm×横38cm×
高さ25cmの段ボール箱に収納し、段ボール箱をクラ
フトテープ張りしたものを倉庫(倉庫内温度10〜40
℃)に4ヶ月間保管した。保管後の固結状態を、それぞ
れ触診したところ、全体が柔らかく、固結していなかっ
た。
【0022】実施例2 図面を参照して説明すると、図2において、実施例1と
同一のキシリトール粉末(1)20kgをJIS−Z0
208による透湿度が4790g/m2 ・24hの不織
布からなる内袋(5)に入れ、開口部を輪ゴムで結わえ
て閉じた(6)。これをJIS−Z0208による透湿
度が2.1g/m2 ・24hのポリフィルムからなる外
袋(7)に入れ、内袋と外袋の間には100g(対微粉
末0.5%)のシリカゲル(富士株式会社製、商品名:
フジシリカゲルA型)を封入した乾燥剤(3)を入れ
た。外袋の開口部をヒートシールしたものと、これをさ
らに縦51cm×横38cm×高さ25cmの段ボール
箱(4)に収納し、クラフトテープ張りしたものを倉庫
(倉庫内温度10〜40℃)に4ヶ月間保管した。保管
後の固結状態を、それぞれ触診したところ、全体が柔ら
かく、固結していなかった。
【0023】実施例3 エリスリトール(販売元:日研化学株式会社)を以下の
条件で粉砕および乾燥し、300μm篩下の粉末を10
0重量%で含有するエリスリトール粉末を得た。 粉砕条件 粉砕機: 奈良式自由粉砕機M−4型(株式会社奈良機
械製作所製、回転数3550rpm、スクリーン0.6
mmφ) 粉体供給: 電磁フィーダー、供給速度600kg/h 乾燥温度: 73℃
【0024】粉砕後に乾燥して得たエリスリトール粉末
20kgを実施例2と同じ包装条件で6ヶ月間保管し
た。保管後の固結状態を、触診した。その結果、6ヶ月
後でも固結していない状態が保たれていた。
【0025】実施例4 実施例2のキシリトールを袋に入れて収納したものと、
当該袋をさらに段ボールに収納したもの、実施例3のエ
リスリトールを袋に入れて収納したもの並びに当該袋を
さらに段ボールに収納したものを、それぞれ3段に積み
重ねて倉庫(倉庫内温度10〜40℃)に4ヶ月間保管
した。保管後の固結状態を触診したところ、キシリトー
ル及びエリスリトールの袋を段ボールに収納して保管し
たものは、いずれも全体が柔らかく、固結していなかっ
た。また、キシリトール及びエリスリトールの袋のみで
保管したものについては、3段積み重ねの一番上の袋は
固結していなかったが、2段目と3段目の袋は固結して
いた。
【0026】
【発明の効果】本発明により、貯蔵中における糖アルコ
ール粉末の品質や純度を低下させることなく、固結を防
止する方法並びにこの方法に用いることができる包装容
器が提供される。また、糖アルコール粉末を入れた容器
(袋状など)を段ボール箱のような保護用外容器に収容
すれば、積み重ねた場合でも糖アルコール粉末の固結を
防止することができ、しかも荷崩れの心配も回避でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の包装容器の1態様を示す説明図であ
る。
【図2】 本発明の包装容器の別の態様を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 糖アルコール粉末 2 水分不透過性の容器 3 乾燥剤 4 段ボール箱 5 内容器 6 輪ゴムによる閉止部 7 外容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 克彦 愛知県知多市北浜町24番12 日研化成株式 会社内 Fターム(参考) 3E067 AA05 AB26 BA05B BA05C BA12B BC06C CA07 CA08 CA10 EE25 EE29 FA04 FB15 FC01 GB12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糖アルコール粉末を水分透過性の内容器
    に収容し、該内容器を水分不透過性の外容器に収容し、
    かつ内容器と外容器の間に水分吸収性材料を存在させる
    ことを特徴とする糖アルコール粉末の固結防止方法。
  2. 【請求項2】 糖アルコール粉末を水分吸収性の内容器
    に収容し、該内容器を水分不透過性の外容器に収容する
    ことを特徴とする糖アルコール粉末の固結防止方法。
  3. 【請求項3】 糖アルコール粉末を水分不透過性の容器
    に収容し、該容器の底部に水分透過性の袋に収納した水
    分吸収性材料を入れることを特徴とする糖アルコール粉
    末の固結防止方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の糖アルコール粉末
    を入れた内容器を収容している外容器を、さらに保護用
    外容器に収容することを特徴とする糖アルコール粉末の
    固結防止方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の糖アルコール粉末を入れ
    た容器を、さらに保護用外容器に収容することを特徴と
    する糖アルコール粉末の固結防止方法。
  6. 【請求項6】 糖アルコール粉末が、予め水分含量0.
    15重量%以下で、かつ粒子径が300μm篩下の粉末
    を98重量%以上含有するエリスリトールまたはキシリ
    トール粉末としたものである請求項1〜5のいずれかに
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 糖アルコール粉末を収容する内容器と該
    内容器を被包する外容器よりなる二重包装容器におい
    て、内容器が水分透過性であり、外容器が水分不透過性
    であると共に、これら内容器と外容器の間に水分吸収性
    材料が存在することを特徴とする糖アルコール粉末の包
    装容器。
  8. 【請求項8】 請求項7の外容器を、さらに保護用外容
    器で収容するように構成したことを特徴とする糖アルコ
    ール粉末の包装容器。
  9. 【請求項9】 糖アルコール粉末を収容する内容器と該
    内容器を被包する外容器よりなる二重包装容器におい
    て、内容器が水分吸収性であり、外容器が水分不透過性
    であることを特徴とする糖アルコール粉末の包装容器。
  10. 【請求項10】 請求項9の外容器を、さらに保護用外
    容器で収容するように構成したことを特徴とする糖アル
    コール粉末の包装容器。
  11. 【請求項11】 糖アルコール粉末を収容する水分不透
    過性の容器および該容器の底部に、水分吸収性材料を収
    納した水分透過性の袋を配置したことを特徴とする糖ア
    ルコール粉末の包装容器。
  12. 【請求項12】 請求項11の容器を、さらに保護用外
    容器で収容するように構成したことを特徴とする糖アル
    コール粉末の包装容器。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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