JP2000226615A - 小内径の中空部品内面高周波焼入方法および装置 - Google Patents

小内径の中空部品内面高周波焼入方法および装置

Info

Publication number
JP2000226615A
JP2000226615A JP11030211A JP3021199A JP2000226615A JP 2000226615 A JP2000226615 A JP 2000226615A JP 11030211 A JP11030211 A JP 11030211A JP 3021199 A JP3021199 A JP 3021199A JP 2000226615 A JP2000226615 A JP 2000226615A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
hollow part
water
hollow
water cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11030211A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Ishikawa
健 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
Priority to JP11030211A priority Critical patent/JP2000226615A/ja
Publication of JP2000226615A publication Critical patent/JP2000226615A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Landscapes

  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、内径が15mm以下の孔を有する
中空部品などの孔の内面のみを高周波焼入れすることが
でき、かつ加熱効率の高い小内径の中空部品内面高周波
焼入方法および装置を提供すること。 【解決手段】 孔の内面が高周波焼入れされる中空部品
35の孔36の中に間隔を保って水冷管2を入れ、この水冷
管2の他端部と該中空部品35の他端部とを上中空部品押
さえ部材6などにより電気的に接続し、高周波電流を支
持部材3、下中空部品押さえ部材5などを介して該水冷
管の一端部と該中空部品の一端部との間に流して該中空
部品35の孔36の内面37を加熱し、その後冷却して焼入れ
をすることを特徴とする小内径の中空部品内面高周波焼
入方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小内径の中空部品
内面高周波焼入方法および装置、詳細には内径が15m
m以下の中空部品の内面に高周波焼入れをするのに適し
た小内径の中空部品内面高周波焼入方法および装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、精密機械のシリンダーなどの内径
が小さい中空部品の孔の内面のみを焼入れする装置とし
て、図10に示すように高周波電源(図示してない)の両
端子に接続されU字状の水冷往復加熱コイル(ヘアピン
状コイル)42が該中空部品35の孔36の中に入るように中
空部品35を設置し、該中空部品35を水冷往復加熱コイル
42を中心にして回転しながら該中空部品35の孔36の内面
37に渦電流を発生させて高周波誘導加熱し、該中空部品
35の孔36に環状の焼入れ液供給管43から焼入れ液を注入
して高周波焼入れをするものが知られていた。
【0003】しかし、この装置は、往復加熱コイルを用
いているため孔の径が15mm(往復加熱コイルの管の
外径4mm×2、管と管の間が4mm、管と中空部品35
の孔36の内面37との間が1.5mm×2の計15mm)
以下の中空部品35の孔36の内面37のみに焼入れをするこ
とができなかった。そのため、孔の径が15mmの中空
部品35は、全体を焼入れしているが、全体を焼入れする
と焼戻し工程などの余計な工程を必要とするという欠点
があった。また、U字状の往復加熱コイルを使用してい
るため、互いに加熱コイルが反対側の加熱コイルに邪魔
され、また往復加熱コイル42と中空部品35との間隔が近
いところ(真横の部分)もあるが、大部分は離れており
加熱効率が低いという欠点もあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、内径が15
mm以下の孔を有する中空部品でも内面のみを高周波焼
入れすることができ、かつ加熱効率の高い小内径の中空
部品内面高周波焼入方法および装置を提供することを課
題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の小内径の中空部品内面高周波焼入方法にお
いては、孔の内面が高周波焼入れされる小内径の中空部
品(以下、単に「中空部品」という。)の孔の中に間隔
を保ってコイルの一部を構成する銅製などの水冷管を入
れ、この水冷管の他端部と該中空部品の他端部とを電気
的に接続し、高周波電流を該水冷管の一端部と該中空部
品の一端部との間に流して該中空部品の孔の内面を加熱
し、加熱後水冷、空冷などより冷却して焼入れをするこ
とである。
【0006】また、本発明の小内径の中空部品内面高周
波焼入装置においては、コイルの一部を構成し、孔の内
面が高周波焼入れされる中空部品の孔の中に間隔を保っ
て入る水冷管と、高周波電源の一方の端子に接続される
とともにコイルの一部を構成し、該水冷管を固定して取
り付けた支持部材と、高周波電源の他方の端子に接続さ
れるとともにコイルの一部を構成し、該支持部材に絶縁
板を介して固定され、該水冷管が間隔を保って通る孔を
有するとともに、焼入れ液排出用通路を有する下中空部
品押さえ部材と、コイルの一部を構成し、容易に取り外
すことができるとともに上記下中空部品押さえ部材との
間に上記中空部品を挟んで固定することができ、かつ上
記水冷管の上端部が下側に密着して入る水冷管用孔およ
びこの水冷管用孔に連通し、水冷管冷却水が通る水冷管
冷却水用孔が設けられ、さらに焼入れ液を加熱面に流す
環状溝およびこの環状溝に焼入れ液を供給する焼入れ液
供給用通路を有する上中空部品押さえ部材と、この上中
空部品押さえ部材を押して固定する上中空部品押さえ部
材固定具などとからなり、使用状態において支持部材
3、水冷管2、処理される中空部品35、上中空部品押さ
え部材6および下中空部品押さえ部材5を通って高周波
電流が流れるようにした、すなわち全体を一巻きのコイ
ルになるようにするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の小内径の中空部品内面高
周波焼入方法および装置について、図面を参照して説明
する。図1は、本発明の一実施例の小内径の中空部品内
面高周波焼入装置の高周波焼入れ処理される中空部品を
装着した状態の平面図、図2は、図1のものの正面図、
図3は図1のA−A断面図、図4は、図2のB−B矢視
図、図5は、図1に示したものの上中空部品押え部材の
平面図、図6は、図5のもののC−C断面図、図7は図
1に示した本発明の一実施例の小内径の中空部品内面高
周波焼入装置によって高周波焼入れ処理される中空部品
の平面図および図8は、図7のもののD−Dの断面図で
ある。
【0008】先ず、本発明の小内径の中空部品内面高周
波焼入方法について説明する。本発明の小内径の中空部
品内面高周波焼入方法は、孔の内面が高周波焼入れされ
る中空部品35の孔36の中に間隔を保って水冷管2を入
れ、この水冷管2の他端部と該中空部品35の他端部とを
電気的に接続し、該水冷管の一端部と該中空部品の一端
部との間に高周波電流を流して該中空部品35の孔36の内
面37を加熱し、その後加熱面を冷却して焼入れすること
であるが、中空部品35は、小内径、好ましくは7mm以
上の貫通する孔36があるもので、焼入れをすることがで
きる材料のものであれば孔36の形状および外形が如何な
るものでもよい。
【0009】本発明の方法に用いる水冷管2は、高周波
電流を流して加熱するためのものであるので、高周波電
流を流すこができ、内部に冷却水を流すことがてきるも
のであり、径が処理され中空部品35の孔36の内面37より
やや小さい、例えば2mm以上小さいものであれば、従
来から高周波誘導加熱用コイルに用いられている銅製の
水冷管でもよいし、他のものでもよい。また、水冷管2
の他端部と処理される中空部品35の他端部とを電気的に
接続する方法は、図1〜図3などに示すように上中空部
品押さえ部材6を用いて水冷管2を内部に取り外しでき
るように固定し、この上中空部品押さえ部材6を該中空
部品35の上に押しつけるようにしてもよいし、電気的に
接続されれば他の方法でもよい。
【0010】本発明の方法における高周波電流を水冷管
2の一端部に流す方法は、図1〜3などに示すように該
水冷管2の一端部を固定した支持部材3から流すように
してもよいし、水冷管2の一端部に高周波電源の一方の
端子を直接接続してもよいし、他の方法でもよい。高周
波電流を該中空部品35の一端部から流すようにするに
は、図1〜3などに示すように中空部品を下側から支持
している下中空部品押さえ部材5を通して流すようにし
てもよいし、該中空部品35の一端部から直接流すように
してもよいし、他の方法でもよい。
【0011】本発明の方法の上記中空部品35を加熱後加
熱面を冷却する方法は、水冷または油冷の場合には図1
〜3などに示すように上中空部品押さえ部材6を介して
焼入れ液を水冷管2と中空部品35の間に流すようにして
よいし、他の方法で焼入れ液を流入させてもよい。また
衝風冷却の場合には、上記図に記載されている焼入れ液
供給通路から空気を流入させてもよいし、他の方法で衝
風を送って冷却してもよい。また空冷しても焼入れをす
ることができるものであれば、加熱後そのままにしても
よいし、そのまま取り出してもよい。本発明の方法に使
用する高周波電流の周波数は、上記中空部品35の孔36の
内面37が必要の温度に加熱できれは如何なる周波数でも
よいが、80〜200KHzが適当である。
【0012】次に、本発明の小内径の中空部品内面高周
波焼入装置1について説明する。本発明の装置は、水冷
管2、支持部材3、絶縁板4、下中空部品押さえ部材
5、上中空部品押さえ部材6、上中空部品押さえ部材固
定具8などからなり、使用状態において支持部材3、水
冷管2、処理される中空部品35、上中空部品押さえ部材
6および下中空部品押さえ部材5を通って高周波電流が
流れるようにした、すなわち全体を一巻きのコイルにな
るようにするものである。これらのうちの水冷管2は、
上記本発明の方法で説明したとおりのものであるので、
ここでは説明を省略する。
【0013】本発明の装置の支持部材3は、高周波電源
の一方の端子に接続されるとともにコイルの一部を構成
し、上記水冷管2を固定するものである。その形状は、
図1〜図4などに記載したものでもよいし、高周波電源
の一方の端子に接続することができるとともにコイルの
1部を構成することができ、かつ上記水冷管2を固定す
ることができるものであれば如何なる形状でもよい。ま
た固定方法も、上記図に示したように絶縁体からなる支
持台の床7にボルトで吊るすようにしてもよいし、支持
台のようなものの上に載せて固定してもよいし、他の方
法で固定してもよい。
【0014】本発明の装置の上記絶縁板4は、支持部材
3と下中空部品押え部材5とを電気的に絶縁するための
もので、ゴム、耐火物などからなるものであるが、温度
が高くなるので、耐火物製のものが好ましい。さらに、
本発明の装置の上記下中空部品押さえ部材5は、高周波
電源の一方の端子に接続することができるとともにコイ
ルの一部を構成し、処理される中空部品35を上中空部品
押さえ部材6との間に挟んで固定することができ、さら
に上記水冷管2を間隔を空けて通すことがきるとともに
焼入れ液を排出することができるようにするものであ
る。その上部の形状は、上記中空部品35の形状に対応し
て該中空部品35が前後左右に移動しないように凸部また
は凹部を形成するのが好ましい。他の部分の形状は、図
1〜図3などに示したような形状でもよいし、上記機能
を有するものであれば他の形状でもよい。固定方法は、
上記図に示したように支持台の床7と絶縁体4とに挟ま
れて固定されてもよいし、支持部材3に絶縁したボルト
で固定するなどの他の方法で固定されてもよい。
【0015】本発明の装置の上記上中空部品押さえ部材
6は、水冷管2の他端部を固定するとともに水冷管2と
処理される中空部品35を電気的に接続してコイルの一部
を構成するものであり、また容易に取り外すことができ
るとともに上記下中空部品押さえ部材5との間に処理さ
れる中空部品35を挟んで固定することができ、かつ水冷
管冷却水を通すことができ、さらに焼入れ液を該中空部
品35の加熱面に流すことができるようにするものであ
る。その下部の形状は該中空部品35の形状に対応して該
中空部品35が前後左右に移動しないように凸部または凹
部を形成するのが好ましい。他の部分の形状は、図1〜
図3などに示したような形状でもよいし、上記機能を有
するものであれば他の形状でもよい。
【0016】本発明の装置の上記上中空部品押え部材固
定具8は、上記上中空部品押さえ部材6を簡単に取り外
しできるようにして固定するとともに、これを介して処
理される中空部品35を固定するものである。これは、図
1〜図3などに示しているようにナット31を外して押さ
え部材11をボルト29を軸にして回転し、上中空部品押さ
え部材6を持ち上げることができるようにした構造のも
のでもよいし、油圧シリンダーなどを用いて上記上中空
部品押さえ部材6を持ち上げたり、固定したりするよう
にしたものでもよいし、他の方法で固定できるようにし
てもよい。
【0017】
【作用】本発明の作用を図9を参照して説明する。本発
明の方法および装置は、図9に示すように高周波焼入れ
処理される中空部品35を上中空部品押え部材6の下に置
き、図示しない高周波電源の一方の端子を支持部材3に
接続し、他方の端子を下中空部品押さえ部材5に接続
し、水冷管冷却水を33の方向に流しながら、高周波電流
を流すと、高周波電流が32の方向またはこの反対方向に
流れることにより該中空部品35の孔36の内面37に渦電流
が発生してそれにより高周波誘導加熱されるとともに、
高周波電流が該中空部品35を流れることにより高周波通
電加熱され、加熱面に焼入れ液を34の方向に流すなどに
よって冷却することにより高周波焼入れをすることがで
きるので、被処理物の中空部品35の孔36の内面37は、高
周波誘導加熱されるとともに、高周波通電加熱されるの
で、加熱効率が高くなる。また、被処理物の中空部品35
の孔36の中に1本の水冷管2を入れるだけであるので、
小径の孔の内面を焼入れすることができる。
【0018】
【実施例】次に、本発明の小内径の中空部品内面高周波
焼入装置の一例について説明する。本発明の小内径の中
空部品内面高周波焼入装置1は、図1〜6に示すように
コイルの一部を構成し、孔の内面が高周波焼入れされる
中空部品35の孔36の中に間隔を保って入れる水冷管2
と、この水冷管2を取り付けたコイルの一部を構成する
支持部材3と、コイルの一部を構成する下中空部品押さ
え部材5と、取り外すことができるとともにコイルの一
部を構成する上中空部品押さえ部材6と、上中空部品押
さえ部材固定具8などとからなるものである。
【0019】本発明の小内径の中空部品内面高周波焼入
装置1は、中空部品35の孔36の内面37に高周波焼入れを
するための装置であり、如何なる外形および孔の形状の
中空部品の孔36の内面37に高周波焼入れをすることがで
きるものであるが、本実施例においては、外形および孔
の形状に下中空部品押さえ部材5および上中空部品押さ
え部材6の形状が影響されるので、ここでその形状を説
明する。本実施例により高周波焼入れ処理される中空部
品は、図7、図8、図2などで示したように中央の下端
側と上端側に大きな径の孔38、41があり、中央に焼入れ
処理される孔39の内面37があり、この孔39と上端側の大
きな径の孔41との間に中間の径の孔40があり、外形が図
のようなものである。なお、符号36は孔全体を示す。
【0020】上記水冷管2は、コイルの一部を構成し、
これを高周波電流が流れることにより処理される中空部
品35の孔36(39)の内面37に渦電流を発生させて加熱する
ためのもので、その外径が処理される中空部品35の孔39
の内径より小さい(3.0mm程度小さい)銅製のもの
で、内部に冷却水が流れるようになっており、支持部材
3の中央部に一端部側が固定されるとともに端部にシー
ル24されてホース25が取り付けられているものである。
【0021】上記水冷管2を固定している支持部材3
は、コイルの一部を構成し、これを介して水冷管2に高
周波電流を流すようにしたもので、中央部に水冷管2を
固定し、外周に通電端子取付け部12が設けられており、
上に耐火物製の絶縁板4が載せられ、更にその上に下中
空処理部品押さえ部材5が載せられており、周囲が支持
台の床7に5本のボルト28により取付けられている銅製
のものである。この支持部材3の通電端子取付け部12に
は図示してないが、高周波電源の端子の一方が接続され
る。
【0022】上記絶縁板4は耐火物製の図に示したよう
な孔の明いた円盤状のものである。この絶縁板4の上に
載せられている下中空部品押さえ部材5は、処理される
中空部品35を図4、図3などに示すように上面に支持す
るとともに、コイルの一部を構成するもので、中央に上
記中空部品35の孔36とほぼ同じ径の孔14が設けられ、こ
の中に水冷管2が通るようになっており、さらに下部に
孔14に通じる焼入れ液排出通路15が設けられ、この孔14
の周囲の上側に該中空部品35の孔36の一部の孔38と係合
する環状の突起16が設けられ、外周に通電端子取付け部
13が設けられているものである。この下中空部品押え部
材5の通電端子取付け部13には図示してないが、高周波
電源の端子の一方が接続される。
【0023】上中空部品押さえ部材6は、図5、図6、
図2などに示すように処理される中空部品35を間に挟ん
で固定するとともにコイルの一部を構成するもので、中
央の下部に該中空部品35の孔36の一部の孔39とほぼ同じ
径の孔17が設けられ、この中に水冷管2が間隔を空けて
通るようになっており、該孔17に続いて水冷管2が入っ
て密着する孔18が設けられ、この孔18より小さい径で、
この孔19に続くとともに上に開いている水冷管冷却水用
孔19が設けられ、孔17の周囲に該中空部品35の孔36の一
部の孔41に係合する下側に突出する突起20が設けられ、
孔17の上側に開口部が開いた焼入れ液用環状溝21が設け
られ、この焼入れ液用環状溝21に焼入れ液を供給する焼
入れ液供給通路22が設けられ、さらに水冷管冷却水用孔
18にホース27を接続するためのシール用の環状の突起23
が設けられ、この突起23にシール26されてホース27が取
り付けられているものである。
【0024】上記上中空部品押さえ部材固定具8は、図
1〜図3などに示すように支持台の床7に建てた第一支
柱9および第二支柱10、第一支柱9に2本のボルト29で
回動自在に取り付けられた押さえ部材11などからなるも
のである。この第二支柱10には、上部に押さえ部材11に
設けた2個の孔に係合する2本のボルト30が埋め込まれ
ており、ナット31を締めつけることにより押さえ部材11
を上中空部品押さえ部材6に押しつけることができるよ
うになっているものである。また押さえ部材11は、中央
にシール用の環状の突起23、ホース27などが通る孔を有
するとともに第二支柱10に固定したボルト30に係合する
孔を設けたものである。
【0025】次に、本発明の使用方法の一例を図9を参
考にして説明する。図示されてない高周波電源の一方の
端子を支持部材3の通電端子取付け部12に接続し、他方
の端子を下中空部品押さえ部材5の通電端子取付け部13
に接続し、スイッチをオフにした状態において、ナット
31を外して上中空部品押さえ部材固定具8の押さえ部材
11を矢印のように回転して持ち上げ、次に上中空部品押
え部材6を持ち上げ、処理される中空部品35を所定の場
所に装入し、この中空部品35の上に上中空部品押さえ部
材6を下ろし、その上に上記押さえ部材11を下ろし、第
二支柱10に固定したボルト30にナット31を回して締めつ
けて上中空部品押さえ部材6および該中空部品35を固定
する。次に、水冷管2に水冷管冷却水を流しながらスイ
ッチをオンにして高周波電流を流して、中空部品35の孔
36の内面37を加熱し、所定の時間(前もって必要な加熱
時間を測定してある)が経過した後スイッチをオフと
し、焼入れ液を供給通路21に入れて冷却して焼入れをす
る。所定の時間(前もって必要な冷却時間を測定してあ
る)冷却した後焼入れ液の供給を停止する。その後水冷
管冷却水の供給を停止、ナット31を外して押さえ部材11
を矢印のように回転して持ち上げ、焼入れ処理される中
空部品35を取り出す。再度処理する場合にはこれらの工
程を繰り返すことによって行うことができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の小内径の中空部品内面高周波焼
入方法および装置は、上記構成にしたことにより、次の
ような優れた効果を奏する。 (1)処理される中空部品35の孔36の中に1本の水冷管
を入れるだけであるので、従来の方法および装置ではで
きなかった小内径の孔の内面のみを焼入れすることがで
きる。 (2)処理される中空部品35の孔36の内面37を高周波誘
電加熱と高周波通電加熱の両方で加熱することができる
ので、加熱効率を非常に高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の小内径の中空部品内面高周
波焼入装置の処理される中空部品を装着した状態の平面
図である。
【図2】図1のものの正面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図2のB−B矢視図である。
【図5】図1に示したものの上中空部品押え部材6の平
面図である。
【図6】図5のもののC−C断面図である。
【図7】図1に示した本発明の一実施例の小内径の中空
部品内面高周波焼入装置によって高周波焼入れされる中
空部品の平面図である。
【図8】図7のもののD−Dの断面図である。
【図9】本発明の作用および効果を説明するための説明
図である。
【図10】従来の小内径の中空部品内面高周波焼入装置の
概念断面図である。
【符号の簡単な説明】
1 (小内径の)中空部品内面高周波焼入装置 2 水冷管 3 支持部材 4 絶縁板 5 下中空部品押さえ部材 6 上中空部品押さえ部材 7 支持台の床 8 上中空部品押え部材固定具 9 第一支柱 10 第二支柱 11 押さえ部材 12、13 通電端子取付け部 14 下中空部品押さえ部材の孔 15 焼入れ液排出通路 16 下中空部品押さえ部材の突起 17 上中空部品押さえ部材の孔 18 水冷管用孔 19 水冷管冷却水用孔 20 上中空部品押さえ部材の突起 21 焼入れ液用環状溝 22 焼入れ液供給通路 23 シール用の環状の突起 24,26 シール 25,27 ホース 28,29,30 ボルト 31 ナット 32 高周波電流の流れ 33 水冷管冷却水の流れ 34 焼入れ液の流れ 35 (処理される)中空部品 36,38 〜41 中空部品の孔 37 焼入れされる孔の内面 42 往復加熱コイル 43 環状の焼入れ液供給管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 孔の内面が高周波焼入れされる中空部品
    (35)の孔(36)の中に間隔を保って水冷管(2)を入
    れ、この水冷管(2)の他端部と該中空部品(35)の他
    端部とを電気的に接続し、高周波電流を該水冷管の一端
    部と該中空部品の一端部との間に流して該中空部品(3
    5) の孔(36)の内面(37)を加熱し、その後加熱面を冷却
    して高周波焼入れすることを特徴とする小内径の中空部
    品内面高周波焼入方法。
  2. 【請求項2】 上記冷却が中空部品(35)の孔(36)の
    内面(37)と水冷管(2)との間に冷却水を流して行う
    ことであることを特徴とする請求項1に記載の小内径の
    中空部品内面高周波焼入方法。
  3. 【請求項3】 孔の内面が高周波焼入れされる中空部品
    (35)の孔(36)の中に間隔を保って入る水冷管(2)
    と、高周波電源の一方の端子に接続され、該水冷管
    (2)を取り付けた支持部材(3)と、高周波電源の他
    方の端子に接続され、該支持部材(3)に絶縁板(4)
    を介して固定され、該水冷管(2)が間隔を保って通る
    孔(15)を有するとともに、焼入れ液排出用通路(16)
    を有する下中空部品押さえ部材(5)と、この下中空部
    品押さえ部材(5)との間に該中空部品(35)を挟んで
    固定することができ、かつ該水冷管(2)の上端部が下
    側に密着して入る水冷管用孔(18)およびこの水冷管用
    孔(18)に連通し、水冷管冷却水が通る水冷管冷却水用
    孔(19)が設けられ、さらに焼入れ液を加熱面に流す環
    状溝(21)およびこの環状溝(21)に焼入れ液を供給す
    る焼入れ液供給用通路(22)を有する上中空部品押さえ
    部材(6)と、上中空部品押さえ部材6を押さえて固定
    す上中空部品押さえ部材固定具(8)とからなることを
    特徴とする小内径の中空部品内面高周波焼入装置。
JP11030211A 1999-02-08 1999-02-08 小内径の中空部品内面高周波焼入方法および装置 Pending JP2000226615A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11030211A JP2000226615A (ja) 1999-02-08 1999-02-08 小内径の中空部品内面高周波焼入方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11030211A JP2000226615A (ja) 1999-02-08 1999-02-08 小内径の中空部品内面高周波焼入方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000226615A true JP2000226615A (ja) 2000-08-15

Family

ID=12297404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11030211A Pending JP2000226615A (ja) 1999-02-08 1999-02-08 小内径の中空部品内面高周波焼入方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000226615A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100335662C (zh) * 2005-01-28 2007-09-05 三一重工股份有限公司 混凝土输送管生产工艺
CN102268524A (zh) * 2011-07-14 2011-12-07 中国第一重型机械集团大连加氢反应器制造有限公司 一种u型不锈钢钢管固熔过程用装卡装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100335662C (zh) * 2005-01-28 2007-09-05 三一重工股份有限公司 混凝土输送管生产工艺
CN102268524A (zh) * 2011-07-14 2011-12-07 中国第一重型机械集团大连加氢反应器制造有限公司 一种u型不锈钢钢管固熔过程用装卡装置
CN102268524B (zh) * 2011-07-14 2013-01-16 中国第一重型机械集团大连加氢反应器制造有限公司 一种u型不锈钢钢管固溶过程用装卡装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5072234B2 (ja) ラックバーの高周波焼入装置
US20090266811A1 (en) Soldering Apparatus and Soldering Method
JP2000087135A (ja) 足付軸部材の誘導加熱焼入装置
JP4235336B2 (ja) ラックバーの高周波焼入方法及びその高周波焼入装置
JP2000226615A (ja) 小内径の中空部品内面高周波焼入方法および装置
JP2001276967A (ja) 高周波ろう付け方法とそのろう付け装置
JP4428545B2 (ja) 高周波誘導加熱用のコイル装置
JP2006028589A (ja) 直接通電焼入装置による焼入焼戻方法
JP2011058059A (ja) 高周波焼入装置
JP3589478B2 (ja) 丸鋸チップソー台金の焼入方法及びその装置
JP2827089B2 (ja) 高周波加熱コイル
JP3522993B2 (ja) 誘導加熱コイル及び誘導加熱方法
JPH05271749A (ja) 長尺ワークの表面焼入装置
JP2003129129A (ja) 誘導加熱焼入装置
JP3392200B2 (ja) 丸鋸チップソー台金の焼入方法及びその装置
CN215887165U (zh) 一种半轴套管用表面淬火感应器
JP2530502Y2 (ja) 一発焼入形高周波焼入コイル
KR200358007Y1 (ko) 유도가열코일
RU2184406C1 (ru) Установка для диффузионной сварки
KR20190050534A (ko) 기판처리장치 및 이를 이용한 기판처리방법
JPS625620A (ja) 液冷却形コイルの冷却装置
JP2001348615A (ja) 内面焼入れ装置
JP2531333Y2 (ja) 直接通電用焼入コイル
JPH0554535U (ja) 等速ジョイントの内面焼入装置
JP4232963B2 (ja) 金属パイプの高周波誘導加熱装置