JP2827089B2 - 高周波加熱コイル - Google Patents

高周波加熱コイル

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JP2827089B2
JP2827089B2 JP6339844A JP33984494A JP2827089B2 JP 2827089 B2 JP2827089 B2 JP 2827089B2 JP 6339844 A JP6339844 A JP 6339844A JP 33984494 A JP33984494 A JP 33984494A JP 2827089 B2 JP2827089 B2 JP 2827089B2
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JP
Japan
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heating
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conductor
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coil
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茂男 吉田
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Fuji Electronics Industry Co Ltd
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Fuji Electronics Industry Co Ltd
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

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  • General Induction Heating (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベアリングケースのよ
うな円筒状ワークの内面を焼入するためにその内面を高
周波加熱する高周波加熱コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】ボールベアリングのベアリングケース
は、ボールが接触する内面の摩耗を抑えるために焼入処
理を受けるのが一般的である。そして、その焼入では内
面加熱のために通常高周波誘導加熱が用いられる。図3
にベアリングケースの内面加熱に使用する従来の加熱コ
イルおよびそのコイルを用いた加熱方法を示す。
【0003】ワーク10は自動車のステアリング系統に
使用される円筒状のベアリングケースである。ワーク1
0の内面には、多数のボールが嵌合するU溝11が2段
に設けられている。また、ワーク10の両端部内面に
は、他の部分より内径が大きい切欠き部12が周方向に
連続して設けられている。ワーク10の内面を加熱する
ための加熱コイル20は、ワーク10内に同心状に挿入
される円形の加熱導体21と、加熱導体21から軸方向
に延出した一対のリード導体22とからなる。加熱導体
21は、ここではU溝11に対応して2段に設けられて
いる。
【0004】ワーク10の加熱を行うときは、ワーク1
0の受台を兼ねる下側のコンセントリング30の上にワ
ーク10を載せ、そのワーク10の上に上側のコンセン
トリング30を載せる。上下のコンセントリング30
は、いずれも内周部がワーク10の切欠き部12に嵌合
するようになっている。こうしてワーク10のセットが
終わると、ワーク10の内側に加熱コイル20の加熱導
体21を挿入し、ワーク10を周方向に回転させながら
リード導体22を介して加熱導体21に高周波電流を通
す。その通電経路は、一方のリード導体22,一方の加
熱導体21,他方の加熱導体21,他方のリード導体2
2の順となる。
【0005】この通電により、ワーク10の内面に高周
波誘導電流が発生し、U溝11の内面を含むワーク10
内面が加熱される。その加熱範囲を図にクロスハッチン
グで示す。ここで上下のコンセントリング30を使用せ
ずに加熱を行うと、加熱導体21から発生する磁束がワ
ーク10の軸心方向両端側へ広がり、その結果、図に破
線で示すように、加熱範囲が、段差部である切欠き部1
2との境界部に達する。そうなると、応力の集中する境
界部に硬度差が生じ、この部分で割れが生じやすくな
る。すなわち上下のコンセントリング30は、磁束が加
熱導体21の両端側へ広がるのを防ぎ、切欠き部12と
の境界部に加熱範囲が及ばないようにするためのもので
ある。このコンセントリング30は導電体からなり、ワ
ーク10との間が図示されないセラミックチップ等によ
って絶縁される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の加熱
コイル20は、コンセントリング30を併用することに
より、ワーク10の両端部内面に形成された段差部に加
熱範囲が及ぶのを防ぐことができる。ここで、上下のコ
ンセントリング30のうち下側のコンセントリング30
はワーク10の受台を兼ねているので、作業性に悪影響
を及ぼすことはない。しかし、上側のコンセントリング
30は、ワーク10の加熱のたびにワーク10に載せた
りワーク10から取り外したりする必要があり、加熱作
業の作業性を低下させる大きな原因になっている。ま
た、コンセントリング30の位置がワーク10の端部形
状に影響されるために、その端部形状によっては加熱導
体21からコンセントリング30が遠く離れ、その磁束
抑制効果が十分と言えない場合もある。
【0007】本発明はかかる事情に鑑みて創案されたも
のであり、コンセントリングを使用してワークの両端部
内面に加熱範囲が広がるのを効果的に防ぎ、しかもコン
セントリングを使用しない場合と同じ作業性で加熱を行
うことができる高周波加熱コイルを提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の高周波加熱コイ
ルは、円筒状ワークの内面を焼入するためにその内面を
高周波加熱する高周波加熱コイルであって、ワークの内
面側に同心状に挿入されてその内面に対向する円形の加
熱導体を有し、該加熱導体に通電を行うために加熱導体
からその軸心方向にリード導体を延出させたコイル本体
と、加熱導体の軸心方向両端側に磁束が広がるのを防ぐ
ためにその軸心方向両端側に配置された一対のコンセン
トリングと、一対のコンセントリングを内側からそれぞ
れ支持する一対の支持部材を連結部材により連結し、一
対の支持部材および連結部材の少なくとも1つをコイル
本体に連結したリング支持手段とを具備したことを特徴
としている。
【0009】好ましくは、一対の支持部材を連結部材に
対して軸心方向に移動自在にするコンセントリング位置
調整手段を備えるようにする。具体的には、リング支持
手段の連結部材を加熱導体の軸心部分に位置するボルト
となして、このボルトをコイル本体のリード導体に回動
可能に連結すると共に、一対の支持部材をそのボルトに
螺合するナット部材となし、一方の支持部材にリード導
体を貫通させた構成とする。
【0010】
【作用】本発明の高周波加熱コイルでは、一対のコンセ
ントリングをコイル本体に連結一体化しているので、コ
イル本体をワーク内に挿入すると、その挿入に伴ってコ
ンセントリングもワークの両端部内側に挿入される。ま
た、コンセントリングの挿入位置がワークの端部形状に
影響されない。そして、加熱時にそのコンセントリング
によってワークの両端部内面に加熱範囲が広がるのを効
果的に防ぐことができる。コンセントリング位置調整手
段を備えた場合、コンセントリングを軸心方向に位置調
整することができる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の1実施例を示す高周波加熱コイル
の縦断面図、図2は図1のA−A線断面矢視図である。
【0012】本コイル40は、円筒状をしたワーク10
の内面加熱に使用される。ワーク10は、図3に示した
ものと同じ自動車用のベアリングケースであって、中央
部内面に2段のU溝11を有し、両端部内面に切欠き部
12を有する。
【0013】コイル40の主な構成部材は、コイル本体
41、一対のコンセントリング42、コンセントリング
42の支持手段43である。
【0014】コイル本体41は、図3に示した従来の加
熱コイル20と同じ構成であり、その加熱導体21に対
応する上下2段の加熱導体41aと、リード導体22に
対応する一対のリード導体41bとからなる。
【0015】上下の加熱導体41aは、ワーク10内に
同心状に挿入され、ワーク10の内面に形成された上下
2段のU溝11に各対向する。一対のリード導体41b
は、加熱導体41aの内側にあってその軸心に沿って上
方へ延出し、図示されない高周波電源に接続されてい
る。
【0016】ここでコイル本体41は銅の円管からな
り、電源から供給される高周波電流が一方のリード導体
41b,一方の加熱導体41a,他方の加熱導体41
a,他方のリード導体41bの順番で流れ、内部を冷却
水が流れる。
【0017】一対のコンセントリング42は、加熱導体
41aとほぼ同じ内外径の導電体からなり、加熱導体4
1aをワーク10内に挿入したときにワーク10の両端
部内側に位置するように、支持手段43により加熱導体
41aの上下に同心状に支持されている。
【0018】支持手段43は、上下のコンセントリング
42を内側から支持する上下2段の支持部材43aと、
加熱導体41aの軸心部に位置し上下の支持部材43a
の中心部を貫通してこれらを連結する連結部材43bと
を有する。これらは、いずれもガラスラミネート、ベー
ク等の絶縁材により構成されている。
【0019】ここで連結部材43bは、外面に雄ネジを
有するボルトである。その上端部は、支持部材43cに
よってリード導体41bに回動自在に連結されている。
また、上下の支持部材43aはそのボルトに螺合するナ
ット部材とされており、一対のリード導体41bは上側
の支持部材43aを貫通している。
【0020】なお、上記したボルトとナット部材との構
成はコンセントリング位置調整手段に相当する。コンセ
ントリング位置調整手段として、ラックとつめレバーか
らなる構成のものを採用してもかまわない。
【0021】本コイル40を使用してワーク10の内面
を加熱するには、まず、ワーク10を受台50の上に載
せて位置決め固定する。このとき、コイル40はワーク
10の上方にある。ワーク10のセットが終わると、受
台50を上昇させて、ワーク10内側の所定位置にコイ
ル本体41の加熱導体41aを挿入する。そうすると、
コンセントリング42がワーク10の両端部内側に挿入
される。そして、コイル本体41に高周波電流を通じ
る。これにより、ワーク10の内面表層部が高周波加熱
される。
【0022】このとき、加熱導体41aの上下にコンセ
ントリング42が存在しているので、加熱導体41aか
ら上下へ磁束が発生するのが抑えられる。そのため、加
熱範囲が切欠き部12との境界部に及ぶのが防止され
る。
【0023】支持手段43の連結部材43bを回転させ
ると、回転しない上側の支持部材43aが軸心方向に移
動する。連結部材43bを固定し、下側の支持部材43
aを回転させると、その支持部材43aが軸心方向に移
動する。これにより、上下のコンセントリング42が軸
心方向に独立に移動し、ワーク10の両端部内面におけ
る加熱範囲が微調整される。
【0024】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明の高周波加
熱コイルは、一対のコンセントリングを装備するので、
ワークの両端部内面に加熱範囲が広がるのを防ぐことが
できる。そのコンセントリングをコイル本体に連結した
ので、これをワークに着脱する必要がなく、コンセント
リングを使用しない場合と同じ手間で能率よく加熱作業
を行うことができる。ワークの端部形状に関係なくコン
セントリングの挿入位置を設定できるので、加熱範囲を
抑える効果も高い。しかもコンセントリング位置調整手
段を備えた場合、コンセントリングの間隔を変えること
ができるので、ワーク内面の加熱範囲を微調整すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す高周波加熱コイルの縦
断面図である。
【図2】図1のA−A線断面矢視図である。
【図3】従来の高周波加熱コイルおよびその使用方法を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 ワーク 11 U溝 12 切欠き部 40,20 高周波加熱コイル 41 コイル本体 41a 加熱導体 41b リード導体 42,30 コンセントリング 43 支持手段 43a 支持部材 43b 連結軸 50 受台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C21D 1/10,1/42,9/40 H05B 6/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状ワークの内面を焼入するためにそ
    の内面を高周波加熱する高周波加熱コイルであって、ワ
    ークの内面側に同心状に挿入されてその内面に対向する
    円形の加熱導体を有し、該加熱導体に通電を行うために
    加熱導体からその軸心方向にリード導体を延出させたコ
    イル本体と、加熱導体の軸心方向両端側に磁束が広がる
    のを防ぐためにその軸心方向両端側に配置された一対の
    コンセントリングと、一対のコンセントリングを内側か
    らそれぞれ支持する一対の支持部材を連結部材により連
    結し、一対の支持部材および連結部材の少なくとも1つ
    をコイル本体に連結したリング支持手段とを具備するこ
    とを特徴とする高周波加熱コイル。
  2. 【請求項2】 一対の支持部材を連結部材に対して軸心
    方向に移動自在にするコンセントリング位置調整手段を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の高周波加熱コイ
    ル。
  3. 【請求項3】 コンセントリング位置調整手段は、リン
    グ支持手段の連結部材を加熱導体の軸心部分に位置する
    ボルトとなして、このボルトをコイル本体のリード導体
    に回動可能に連結すると共に、一対の支持部材をそのボ
    ルトに螺合するナット部材となし、一方の支持部材にリ
    ード導体を貫通させた構成となっていることを特徴とす
    る請求項2に記載の高周波加熱コイル。
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JP4811006B2 (ja) * 2005-12-09 2011-11-09 日産自動車株式会社 高周波熱処理方法および高周波熱処理装置
JP5446002B2 (ja) * 2009-09-10 2014-03-19 高周波熱錬株式会社 高周波焼入装置
JP5584935B2 (ja) * 2010-11-10 2014-09-10 住友電工焼結合金株式会社 高周波焼き入れ用治具
KR101505860B1 (ko) * 2014-10-07 2015-03-25 삼금공업(주) 필링 장치

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