JP2000226382A - 光学活性テトラヒドロピラン誘導体,それを含有する液晶組成物及び液晶素子 - Google Patents

光学活性テトラヒドロピラン誘導体,それを含有する液晶組成物及び液晶素子

Info

Publication number
JP2000226382A
JP2000226382A JP11024532A JP2453299A JP2000226382A JP 2000226382 A JP2000226382 A JP 2000226382A JP 11024532 A JP11024532 A JP 11024532A JP 2453299 A JP2453299 A JP 2453299A JP 2000226382 A JP2000226382 A JP 2000226382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
general formula
compound
liquid crystal
embedded image
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11024532A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsufumi Ishizuka
達史 石塚
Shinichi Nayuki
新一 名雪
Mitsunori Takeda
充範 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kashima Oil Co Ltd
Original Assignee
Kashima Oil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kashima Oil Co Ltd filed Critical Kashima Oil Co Ltd
Priority to JP11024532A priority Critical patent/JP2000226382A/ja
Publication of JP2000226382A publication Critical patent/JP2000226382A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pyrane Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示素子あるいは電気光学素子に用いら
れる液晶材料として有用な新規な光学活性テトラヒドロ
ピラン誘導体,それを含有する液晶組成物及び液晶素子
の開発。 【解決手段】 一般式(Ia)、(Ib)、(I’a)
又は(I’b) 【化1】 で表される光学活性テトラヒドロピラン誘導体,それを
含有する液晶組成物及び液晶素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学活性テトラヒドロピ
ラン誘導体,それを含有する液晶組成物及び液晶素子に
関し、詳しくは、表示素子あるいは電気光学素子に用い
られる液晶材料として有用な新規な光学活性テトラヒド
ロピラン誘導体,それを含有する液晶組成物及び液晶素
子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種の表示素子,電子光学デバイ
ス,液晶センサなど、液晶の利用分野が著しく拡大しつ
つあり、それに伴って様々な構造の液晶化合物が提案さ
れてきた。特に、表示素子に用いられる液晶材料は、現
在のところネマティック液晶が主流であり、これを用い
たTN型あるいはSTN型の単純マトリックス方式及び
個々の画素ごとに薄膜トランジスタを付与したTFT型
のアクティブマトリックス方式が用いられている。しか
し、ネマティック液晶は、その駆動力が液晶材料の誘電
率の異方性と電場との弱い相互作用に基づくため、本質
的に応答速度が遅い(msecオーダー)という欠点を有し
ており、高速応答を要求される大画面の表示素子の材料
としては不利であった。これに対して、1975年マイ
ヤー( R. B. Meyer ) らにより初めて合成された強誘電
性液晶は、自発分極を有し、これが直接電界と作用する
ため、駆動力が大きく、1980年にクラーク( N. A.
Clark )らが表面安定化型強誘電性液晶素子(SSFL
CD)において、そのμsecオーダーの高速応答性と
メモリー性を発表して以来、注目を集め、これまで多く
の強誘電性液晶化合物が合成されてきた。
【0003】強誘電性液晶の応答速度はτ=η/(Ps
・E)で知られている。ここでηは回転粘性を示し、P
sは自発分極を示し、Eは電界強度を示す。これから、
高速応答性を得るため、粘性が小さく、自発分極の大き
な液晶材料が開発目標とされてきた。また、上記応答速
度は温度変化によりその変動が著しく、特に低温におけ
る応答性に劣ることから、応答速度の温度依存性の改善
が求められていた。このような液晶材料としては、化学
的安定性,広動作温度範囲などの特性が要求されるが、
単一の化合物でこれらの諸特性を満たすことは困難であ
った。したがって、従来、複数のカイラルスメクチック
C相(SmC* 相) を有する化合物どうしを混合した
り、粘性の低いスメクチックC相(SmC相)を有する
母体液晶に光学活性な化合物を添加して所望の性能を有
するSmC* 相を示す強誘電性液晶組成物を得る方法が
用いられてきた。後者の場合には、添加するカイラルド
ーパントは、それ自体SmC* 相を有していても、有し
ていなくてもよく、母体液晶との相溶性が良好で、大き
な自発分極を誘起し、粘性を増大させないことが要求さ
れる。
【0004】自発分極は、分子長軸に対して垂直な方向
の双極子モーメントが不斉炭素の影響により長軸回りの
自由回転が制御された結果生じると考えられている。し
たがって、双極子部分をコアと呼ばれる骨格部に近づ
ける、双極子部分と不斉炭素原子を近づける、不斉
炭素に立体的に大きな置換基をつけ、長軸回りの自由回
転を抑制する等の方法で自発分極を増大させる試みがな
されてきた。さらに最近、双極子部分と不斉炭素を5員
環ラクトンに直結させた構造の化合物が効果的に自由回
転を束縛し、大きな自発分極を有することが報告された
(Japanese Journal of Applied Physics, 29 巻,No.
6、 ppL 981 〜L 983)。このような状況下で本発明者ら
は、さらに新たなタイプの液晶として有望なテトラヒド
ロピラン環を有する新規な光学活性化合物を開発するこ
とを目的として鋭意研究を重ねた。
【0005】
【課題を解決するための手段】その結果、本発明者ら
は、テトラヒドロピラン環上の不斉炭素原子、及び分子
のいずれかの末端に、それ自体大きな電子吸引性を有す
るフルオロアルキル基を有する新規化合物が、単品で液
晶性を示すか、あるいは単品では液晶性を示さないが、
組成物とした場合に高速応答が期待でき、温度依存性の
少ない優れたドーパントとなりうることを見い出した。
本発明はかかる知見に基づいて完成したものである。す
なわち、本発明は一般式(Ia)、(Ib)、(I’
a)又は(I’b)
【0006】
【化8】
【0007】〔式中、Rfは炭素数1又は2のフルオロ
アルキル基を示し、R1 は炭素数1又は2のフルオロア
ルキル基を有する炭素数3〜20の直鎖又は分岐鎖アル
キル基を示し、R2 ,R3 及びR4 はそれぞれ独立に水
素又は炭素数1〜15の直鎖又は分岐鎖アルキル基,炭
素数2〜15のアルケニル基又は炭素数7〜10のアラ
ルキル基を示し、X1 は−COO−,−OCO−,−O
−を示し、X2 は−COO−,−OCO−,−CH2
−,−OCH2 −,−C≡C−又は単結合を示し、X3
は−COO−,−CH2 O−又は−O−を示し、X4
−O−又は−OCO−を示し、X5 は−COO−,−O
CO−,−O−又は単結合を示し、*は不斉炭素を示
し、Aが
【0008】
【化9】
【0009】のいずれかであるときBは
【0010】
【化10】
【0011】
【化11】
【0012】のいずれかを示し(ただし、この場合nは
1である。)、Bが
【0013】
【化12】
【0014】のいずれかであるときAは
【0015】
【化13】
【0016】
【化14】
【0017】のいずれかを示し、nは0又は1を示
す。〕で表される光学活性テトラヒドロピラン誘導体を
提供するものである。また、本発明は上記光学活性テト
ラヒドロピラン誘導体を含有する液晶組成物あるいはそ
の液晶組成物からなる液晶素子をも提供するものであ
る。
【0018】一般式(Ia)、(Ib)、(I’a)又
は(I’b)において、上記のようなRfは炭素数1又
は2のフルオロアルキル基を示し、具体的にはトリフル
オロメチル基,ジフルオロメチル基,クロロジフルオロ
メチル基,ペンタフルオロエチル基などであり、好まし
くはトリフルオロメチル基である。また、R1 はクロロ
ジフルオロメチル基を除き、上記Rfについて述べたと
同様の炭素数1又は2のフルオロアルキル基を有する炭
素数3〜20の直鎖又は分岐鎖アルキル基であり、炭素
数3〜20の直鎖又は分岐鎖アルキル基としては、例え
ばn−プロピル基,イソプロピル基,n−ブチル基,イ
ソブチル基,sec−ブチル基,tert−ブチル基,
n−ペンチル基,n−ヘキシル基,n−ヘプチル基,n
−オクチル基,n−ノニル基,n−デシル基,n−ウン
デシル基,n−ドデシル基,n−トリデシル基,n−テ
トラデシル基,n−ペンタデシル基,n−ヘキサデシル
基,n−ヘプタデシル基,n−オクタデシル基,n−ノ
ナデシル基,n−エイコシル基などである。これらのう
ち、分岐鎖アルキル基であって、不斉炭素を有する基
は、光学活性基である。
【0019】さらに、R2 ,R3 及びR4 としては、そ
れぞれ独立に水素又は炭素数1〜15の直鎖又は分岐鎖
アルキル基、例えばメチル基,エチル基,n−プロピル
基,イソプロピル基,n−ブチル基,sec−ブチル
基,tert−ブチル基,n−ペンチル基,イソペンチ
ル基,1−メチルブチル基,n−ヘキシル基,n−ヘプ
チル基,1−メチルヘプチル基,n−オクチル基,1−
エチルヘプチル基,1−メチルオクチル基,n−ノニル
基,1−エチルオクチル基,1−メチルノニル基,n−
デシル基,n−ウンデシル基,n−ドデシル基,n−ト
リデシル基,n−テトラデシル基,n−ペンタデシル基
などである。また、炭素数2〜15のアルケニル基とし
ては、ビニル基,アリル基,1−プロペニル基,イソプ
ロペニル基,1−ブテニル基,2−ブテニル基,2−メ
チルアリル基,1−ペンテニル基,1−ヘキセニル基,
1−ヘプテニル基,1−オクテニル基,2−オクテニル
基,1−ノネニル基,2−ノネニル基,1−デセニル
基,2−デセニル基,1−ウンデセニル基,2−ウンデ
セニル基,1−ドデセニル基,2−ドデセニル基,1−
トリデセニル基,2−トリデセニル基,1−テトラデセ
ニル基,2−テトラデセニル基,1−ペンタデセニル
基,2−ペンタデセニル基などが挙げられる。炭素数7
〜10のアラルキル基としては、ベンジル基,フェネチ
ル基,フェニルプロピル基,フェニルブチル基などが挙
げられる。
【0020】本発明による一般式(Ia)、(Ib)、
(I’a)又は(I’b)の化合物は、様々な方法で製
造することができ、例えば以下の工程により製造するこ
とができる。 (1)X2 =単結合 及び X3 =−COO− の場
合:下記一般式(II) R1 −X1 −A−B−COHal ・・・(II) 〔式中、R1 ,X1 ,A及びBは前記と同じである。Ha
l は塩素,臭素,沃素等のハロゲンを示す。〕で表され
る化合物及び下記一般式(III)
【0021】
【化15】
【0022】〔式中、Rf,R2 ,R3 ,R4 ,X4
び*は前記と同じである。〕で表される化合物と反応さ
せることにより上記一般式(Ia)の化合物を得ること
ができる。この反応は、有機塩基、例えばピリジン,ト
リエチルアミン等の存在下に、トルエン,ベンゼン,塩
化メチレン等の溶媒中で−20℃〜80℃の温度で行う
ことができる。
【0023】(2)X2 =単結合, X3 =−CH2
− の場合:下記一般式(IV) R1 −X1 −A−B−CH2 Z ・・・(IV) 〔式中、R1 ,X1 ,A及びBは前記と同じであり、Z
は塩素,臭素,ヨウ素又はトシル基を示す。〕で表され
る化合物を、上記の一般式(III)で表される化合物と反
応させることにより上記一般式(Ia)の化合物を得る
ことができる。この反応は一般式(III)の化合物にアル
カリ金属ヒドリド,水酸化ナトリウムあるいは水酸化カ
リウムで代表される塩基を作用させた後、一般式(IV)
の化合物を加えることにより行うことができる。
【0024】(3)X2 =−COO−, X3 =−CO
O− の場合:下記一般式(V) BzO−B−COHal ・・・(V) 〔式中、B及びHal は前記と同じであり、Bzはベンジ
ル基を示す。〕で表される化合物を、上記一般式(III)
で表される化合物と反応させて、下記一般式(VI)
【0025】
【化16】
【0026】〔式中、Rf,Bz,B,X4 ,R2 ,R
3 ,R4 及び*は前記と同じである。〕で表される化合
物を得る。この反応は、有機塩基、例えばピリジン,ト
リエチルアミン等の存在下にトルエン,ベンゼン,塩化
メチレン等の溶媒中で−20℃〜80℃の温度で行うこ
とができる。次に、得られた一般式(VI)の化合物中の
ベンジル基を常法で脱離させれば、下記一般式(VII)
【0027】
【化17】
【0028】〔式中、Rf,B,X4 ,R2 ,R3 ,R
4 及び*は前記と同じである。〕で表される化合物が生
成する。この脱ベンジル化反応は、例えばPd/C触媒
の存在下でメタノール,エタノール,プロパノール等の
アルコール性溶媒又は酢酸を用いて常圧で水素化分解す
ることにより行うことができる。さらに、得られた一般
式(VII)の化合物を下記一般式(VIII) R1 −X1 −A−COHal ・・・(VIII) 〔式中、R1 ,X1 ,A及びHal は前記と同じであ
る。〕で表される化合物と反応させることにより上記一
般式(Ia)の化合物を得ることができる。この反応
は、有機塩基、例えばピリジン,トリエチルアミン等の
存在下にトルエン,ベンゼン,塩化メチレン等の溶媒中
で−20℃〜80℃の温度で行うことができる。
【0029】(4)X2 =−COO−, X3 =−CH
2 O− の場合:下記一般式(IX) ThpO−B−CH2 Z ・・・(IX) 〔式中、Thpはテトラヒドロピラニル基を示し、B及
びZは前記と同じである。〕で表される化合物を上記一
般式(III)で表される化合物と反応させて下記一般式
(X)
【0030】
【化18】
【0031】〔式中、Rf,Thp,B,X4 ,R2
3 ,R4 及び*は前記と同じである。〕で表される化
合物を得る。この反応は、一般式(III)で表される化合
物にアルカリ金属ヒドリド,水酸化ナトリウムあるいは
水酸化カリウムで代表される塩基を作用させた後、一般
式(IX)の化合物を加えることにより行うことができ
る。次に得られた一般式(X) の化合物中のThpを常
法で脱離させれば、下記一般式(XI)
【0032】
【化19】
【0033】〔式中、Rf,B,X4 ,R2 ,R3 ,R
4 及び*は前記と同じである。〕で表される化合物を得
る。このテトラヒドロピラニル基の脱離は、塩酸,硫酸
及びパラトルエンスルホン酸等の酸触媒存在下で、エー
テル,テトラヒドロフラン,クロロホルム等の溶媒を用
いて行うことができる。次に、得られた一般式(XI)の
化合物を上記一般式(VIII) で表される化合物と反応さ
せることにより上記一般式(Ia)の化合物を得ること
ができる。この反応は、有機塩基、例えばピリジン,ト
リエチルアミン等の存在下にトルエン,ベンゼン,塩化
メチレン等の溶媒中で−20℃〜80℃の温度で行うこ
とができる。
【0034】(5)X2 =−COO−, X3 =−O−
の場合:下記一般式(XII) ThpO−B−Hal ・・・(XII) 〔式中、Thp,B及びHal は前記と同じである。〕で
表される化合物を、上記一般式(III)で表される化合物
と反応させて、下記一般式(XIII)
【0035】
【化20】
【0036】〔式中、Rf,Thp,B,X4 ,R2
3 ,R4 及び*は前記と同じである。〕で表される化
合物を得る。この反応は、一般式(III)の化合物にアル
カリ金属ヒドリド,水酸化ナトリウムあるいは水酸化カ
リウムで代表される塩基を作用させた後、ジメチルホル
ムアミド,ジメチルスルホキシド等の還流条件下、触媒
としてヨウ化第一銅を用い、一般式(XII)で表される化
合物を反応させることにより行うことができる。次に得
られた一般式(XIII) で表される化合物中のテトラヒド
ロピラニル基を常法で脱離させれば、下記一般式(XIV)
【0037】
【化21】
【0038】〔式中、Rf,B,X4 ,R2 ,R3 ,R
4 及び*は前記と同じである。〕で表される化合物を得
る。このテトラヒドロピラニル基の脱離は、塩酸,硫酸
及びパラトルエンスルホン酸等の酸触媒存在下で、エー
テル,テトラヒドロフラン,クロロホルム等の溶媒を用
いて行うことができる。ここで得られた一般式(XIV)の
化合物を上記一般式(VIII) で表される化合物と反応さ
せることにより上記一般式(Ia)の化合物を得ること
ができる。この反応は、有機塩基、例えばピリジン,ト
リエチルアミン等の存在下にトルエン,ベンゼン,塩化
メチレン等の溶媒中で−20℃〜80℃の温度で行うこ
とができる。
【0039】(6)X2 =−CH2 O−, X3 =−C
OO− の場合:上記一般式(VII)で表される化合物及
び下記一般式(XV) R1 −X1 −A−CH2 Z ・・・(XV) 〔式中、R1 ,X1 ,A及びZは前記と同じである。〕
で表される化合物を反応させることにより上記一般式
(Ia)の化合物を得ることができる。この反応は、一
般式(VII)の化合物にアルカリ金属ヒドリド,水酸化ナ
トリウムあるいは水酸化カリウムで代表される塩基を作
用させた後、一般式(XV) で表される化合物を反応させ
ることにより行うことができる。
【0040】(7)X2 =−OCH2 −, X3 =−C
OO− の場合:下記一般式(XVI) ZCH2 −B−COHal ・・・(XVI) 〔式中、Z,B及びHal は前記と同じである。〕で表さ
れる化合物を、上記一般式(III)で表される化合物と反
応させて下記一般式(XVII)
【0041】
【化22】
【0042】〔式中、Rf,Z,B,X4 ,R2
3 ,R4 及び*は前記と同じである。〕で表される化
合物を得る。この反応は、有機塩基、例えばピリジン,
トリエチルアミン等の存在下にトルエン,ベンゼン,塩
化メチレン等の溶媒中で−20℃〜80℃の温度で行う
ことができる。次いで、下記一般式(XVIII) R1 −X1 −A−OH ・・・(XVIII) 〔式中、R1 ,X1 及びAは前記と同じである。〕で表
される化合物に、上記化合物(XVII) を反応させること
により上記一般式(Ia)の化合物を得ることができ
る。この反応は、一般式(XVIII)の化合物にアルカリ金
属ヒドリド,水酸化ナトリウムあるいは水酸化カリウム
で代表される塩基を作用させた後、一般式(XVII) で表
される化合物を加えることにより行うことができる。
【0043】なお、本発明においては、前記一般式(I
b)の化合物は、上記(1)〜(7)の製造方法におい
て、一般式(II) の化合物としてX1 をX5 に、R1
4に置き換えた化合物を用い、上記(1)〜(7)の
方法と同様にして製造することができる。本発明におけ
る上記一般式(III)においてX4 をX5 に、R4 をR1
に置き換えた化合物は、本発明の一般式(Ib)の化合
物の製造に用いられる新規な中間体であるが、この化合
物は、様々な方法で製造することができ、例えば以下の
工程により製造することができる。 (イ)Rf=CF3 ,R2 =R3 =水素の場合: 反応a フランをシリル化して下記一般式(XIX)
【0044】
【化23】
【0045】〔式中、TMSはトリメチルシリル基を示
す。〕で表される化合物を得、この化合物をさらにトリ
フルオロアセチル化して下記一般式(XX)
【0046】
【化24】
【0047】で表される化合物を得る。この反応はテト
ラヒドロフラン,ジエチルエーテル等の溶媒を用い、有
機リチウム化合物、例えばn−ブチルリチウムとトリメ
チルシリルクロリドを用いてシリル化した後、上記のブ
チルリチウムとトリフルオロ酢酸エチルを用いてトリフ
ルオロアセチル化することにより、−78℃〜0℃の温
度で行うことができる。 反応b 得られた一般式(XX) の化合物を常法により還元して下
記一般式(XXI)
【0048】
【化25】
【0049】〔式中、TMSは前記と同じである。〕で
表される化合物を得る。この反応は還元剤として例えば
水素化ホウ素ナトリウム,水素化アルミニウムリチウ
ム,塩化第二錫等を用いて行うことができる。得られた
一般式(XXI)の化合物を酸クロリドと反応させてアシル
化する。ここでアシル化剤として用いる酸クロリドは具
体的には、塩化アセチル,塩化プロピオニル,塩化イソ
ブチロイル,塩化オクタノイル,塩化ベンゾイル等であ
る。 反応c 得られた下記一般式(XXII)
【0050】
【化26】 〔式中、R’COはアシル基を示す。〕で表される化合
物を酵素を用いて不斉加水分解することにより下記一般
式(XXIII)
【0051】
【化27】 〔式中、TMSおよび*は前記と同じである。〕で表さ
れる光学活性なアルコール及び下記一般式(XXIIIa)
【0052】
【化28】
【0053】〔式中、R’CO,TMSおよび*は前記
と同じである。〕で表される光学活性なエステルを得
る。この反応に用いる酵素としては、いわゆる加水分解
酵素であれば各種のものを用いることができ、例えばリ
パーゼPS,リパーゼMY,リパーゼOF,セルラーゼ
等が挙げられる。上記の一般式(XXIIIa) で表されるエ
ステルは、化学的加水分解及び別の酵素による不斉加水
分解により、一般式(XXIII)で表されるアルコールと鏡
像体の関係にある光学活性アルコールに変換することが
できる。 反応d 次に、一般式(XXIII)で表されるアルコールをシリル化
して下記一般式(XXIV)
【0054】
【化29】
【0055】〔式中、TBSはt−ブチルジメチルシリ
ル基を示す。TMSおよび*は前記と同じである。〕で
表される化合物を得る。この反応はシリル化剤としてt
−ブチルジメチルシリルクロリドを用いて行うことがで
きる。 反応e 得られた一般式(XXIV) で表されるシリル誘導体を酸化
して下記一般式(XXV)
【0056】
【化30】
【0057】〔式中、TBS及び*は前記と同じであ
る。〕で表される化合物を得る。この反応は、酸化剤と
して、例えばモノパーオキシフタル酸マグネシウム塩,
過酸化水素を用いて酢酸,クロロホルム等の溶媒中で行
うことができる。また、この反応では、ジアステレオマ
ー混合物を得るが、これらの化合物はシリカゲルカラム
クロマトグラフィーにより容易に分離することができ
る。 反応f 得られた一般式(XXV)で表される化合物を常法により水
素添加して、下記一般式(XXVI)
【0058】
【化31】
【0059】〔式中、TBS及び*は前記と同じであ
る。〕で表される化合物を得る。ここで、水素添加は、
溶媒として例えばエタノール,メタノール,ヘキサン,
酢酸エチル,ベンゼン,トルエン等を用い、触媒として
パラジウム・チャコールを用いて水素雰囲気下で行うこ
とができる。 反応g 得られた一般式(XXVI) で表されるラクトン誘導体を還
元して下記一般式(XXVII)
【0060】
【化32】
【0061】〔式中、TBS及び*は前記と同じであ
る。〕で表される化合物を得る。ここで、還元剤として
は例えば、水素化ジイソブチルアルミニウムを用いて、
ジエチルエーテル,テトラヒドロフラン等の溶媒中、−
20〜−78℃で行うことができる。 反応h 次いで、このようにして得られた一般式(XXVII)で表さ
れるγ−ラクトールを塩基で処理して下記一般式(XXVI
II)
【0062】
【化33】
【0063】〔式中、TBS及び*は前記と同じであ
る。〕で表される化合物を得る。この反応は、塩基とし
てカリウム−t−ブトキシド等を用いて、ジエチルエー
テル,テトラヒドロフラン等の溶媒中、−20〜−78
℃で行うことができる。 反応i 得られた一般式(XXVIII) で表されるδ−ラクトールを
酸触媒下で一般式R1OH(式中、R1 は前記と同じで
ある。)で表されるアルコールと反応させ下記一般式
(XXIX)
【0064】
【化34】
【0065】(式中、R1 ,TBS及び*は前記と同じ
である。)で表される化合物を得る。この反応は、アル
コール溶媒中、酸触媒として例えばパラトルエンスルホ
ン酸等を用いて0〜50℃で行うことができる。 反応j さらに、得られた一般式(XXIX) で表される化合物の脱
シリル化を行えば、下記一般式(XXX)
【0066】
【化35】
【0067】(式中、R1 及び*は前記と同じであ
る。)で表される目的の光学活性な含フッ素化合物を得
ることができる。この脱シリル化は、例えばテトラヒド
ロフラン溶媒中、触媒としてテトラ−n−ブチルアンモ
ニウムフルオライドを用い、0〜50℃で行うことがで
きる。なお、前記一般式(XXVII)を得る反応で生成する
2種類のジアステレオマーは、この段階において、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーにより容易に分離する
ことができる。 (ロ)Rf=CF3 ,R3 =水素の場合:上記(1)反
応fで得られた一般式(XXVI) で表される化合物を一般
式R2 X(式中、R2 は前記と同じである。Xはハロゲ
ンを示す。)で表されるアルキルハライド,アラルキル
ハライドまたはアルケニルハライド等と反応させて、下
記一般式(XXXI)
【0068】
【化36】
【0069】(式中、R2 ,TBS及び*は前記と同じ
である。)で表される化合物を得る。この反応は、テト
ラヒドロフラン,エーテル等の溶媒中、−78℃〜−2
0℃でn−ブチルリチウムと有機塩基(ヘキサメチルジ
シラザン,ジイソプロピルアミン等)を用いて行うこと
ができる。次に、得られた一般式(XXXI) で表される化
合物を上記(1)反応g以降に組み込むことによって、
下記一般式(XXXII)
【0070】
【化37】
【0071】(式中、R1 ,R2 及び*は前記と同じで
ある。)で表される目的の光学活性な含フッ素化合物を
得ることができる。 (ハ)Rf=CF3 ,R2 =水素の場合:上記(1)反
応eで得られた一般式(XXV )で表される化合物を一般
式、R3X(式中、R3 は前記と同じである。Xはハロ
ゲンを示す。)で表されるアルキルハライド,アラルキ
ルハライドまたはアルケニルハライド等と反応させて、
下記一般式(XXXIII)
【0072】
【化38】
【0073】(式中、R3 ,TBS及び*は前記と同じ
である。)で表される化合物を得る。この反応は、有機
銅試薬、例えばジ−n−ブチル銅リチウム等を用い、−
78℃〜−20℃で行うことができる。また、この反応
では、ジアステレオマー混合物は得られず、アンチ型化
合物のみが生成する。次に、得られた一般式(XXXIII)
で表される化合物を上記(1)反応g以降に組み込むこ
とによって、下記一般式(XXXIV)
【0074】
【化39】
【0075】(式中、R1 ,R3 及び*は前記と同じで
ある。)で表される目的の光学活性な含フッ素化合物を
得ることができる。また、下記一般式(XXXV) R5 −OH ・・・(XXXV) 〔式中、R5 は炭素数1〜15の直鎖又は分岐鎖アルキ
ル基,炭素数2〜15のアルケニル基又は炭素数7〜1
0のアラルキル基を示す。〕で表される化合物および下
記一般式(XXXVI)
【0076】
【化40】 で表される化合物と反応させることにより、下記一般式
(XXXVII)
【0077】
【化41】
【0078】〔式中、Rf,R2 ,R3 ,R5 ,TBS
及び*は前記と同じである。〕で表される化合物を得る
ことができる。この反応は、無溶媒又はテトラヒドロフ
ラン等の溶媒中、酸触媒として例えばパラトルエンスル
ホン酸等を用いて0〜50℃で行うことができる。次
に、得られた一般式(XXXVII)で表される化合物の脱シ
リル化を行い、一般式(XXXVIII)
【0079】
【化42】
【0080】〔式中、Rf,R2 ,R3 ,R5 及び*は
前記と同じである。〕で表される化合物を得る。この脱
シリル化反応は、種々の方法で行うことができるが、例
えばテトラヒドロフラン溶媒中、触媒としてテトラ−n
−ブチルアンモニウムフルオライドを用い、0〜50℃
で行うことができる。次いで、一般式(XXXIX) R1 −Z ・・・(XXXIX) 〔式中、R1 は前記と同じであり、Zは塩素,臭素,沃
素又はトシル基を示す。〕で表される化合物と上記一般
式(XXXVIII)で表される化合物を反応させることによ
り、一般式(XXXX)
【0081】
【化43】
【0082】〔式中、Rf,R1 ,R2 ,R3 ,R5
び*は前記と同じである。〕で表される化合物を得るこ
とができる。この反応は、一般式(XXXVIII )で表され
る化合物にアルカリ金属ヒドリド,水酸化ナトリウム又
は水酸化カリウム等の塩基を作用させた後、一般式(XX
XIX)で表される化合物を加えることにより行うことがで
きる。さらに、得られた一般式(XXXX)で表される化合
物を酸触媒下で反応させることにより、一般式(XXXXI)
【0083】
【化44】
【0084】〔式中、Rf,R1 ,R2 ,R3 及びX4
は前記と同じである。〕で表される化合物を得ることが
できる。この反応は、水の存在下で、テトラヒドロフラ
ン,エーテル,トルエン等の溶媒中、酸触媒として例え
ばパラトルエンスルホン酸,塩酸,硫酸等を用いて0〜
100℃で行うことができる。上記の方法により上記光
学活性な含フッ素化合物を得ることもできる。
【0085】また、本発明による一般式(I’a)の化
合物は、様々な方法で製造することができるが、例えば
以下の工程により製造することができる。 (1’)X3 =−COO−,X4 =−OCO− 及び
n=0の場合:下記一般式(II’) R1 −X1 −B−COHal ・・・(II’) 〔式中、R1 ,X1 およびBは前記と同じである。Hal
は塩素,臭素,沃素等のハロゲンを示す。〕で表される
化合物および下記一般式(III ’)
【0086】
【化45】 〔式中、Rf,R2 ,R3 及び*は前記と同じである。
TBSはt−ブチルジメチルシリル基を示す。〕で表さ
れる化合物と反応させることにより下記一般式(IV’)
【0087】
【化46】
【0088】〔式中、Rf,R1 ,R2 ,R3 ,B,X
1 ,TBS及び*は前記と同じである。〕で表される化
合物を得ることができる。この反応は、有機塩基、例え
ばピリジン,トリエチルアミン等の存在下に、トルエ
ン,ベンゼン,塩化メチレン等の溶媒中で−20℃〜8
0℃の温度で行うことができる。次に、得られた一般式
(IV’)で表される化合物の脱シリル化を行い、一般式
(V’)
【0089】
【化47】
【0090】〔式中、Rf,R1 ,R2 ,R3 ,B,X
1 及び*は前記と同じである。〕で表される化合物を得
る。この脱シリル化反応は、種々の方法で行うことがで
きるが、例えばテトラヒドロフラン溶媒中、触媒として
テトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライドを用い、
0〜50℃で行うことができる。なお、上記一般式
(V’)で表される化合物は、2種類のジアステレオマ
ーの混合物であるが、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにより容易に分離することができる。この一般式
(V’)で表される化合物を一般式(VI’) R4 −COHal ・・・(VI’) 〔式中、R4 及びHalは前記と同じである。〕で表さ
れる化合物と反応させることにより、目的とする前記
(I’a)で表される化合物を得ることができる。この
反応は、有機塩基、例えばピリジン,トリエチルアミン
等の存在下に、トルエン,ベンゼン,塩化メチレン等の
溶媒中で−20℃〜80℃の温度で行うことができる。
【0091】(2’)X3 =−COO−,X4 =−O−
及び n=0の場合:下記一般式(VII ’) R5 −OH ・・・(VII ’) 〔式中、R5 は炭素数1〜15の直鎖又は分岐鎖アルキ
ル基,炭素数2〜15のアルケニル基又は炭素数7〜1
0のアラルキル基を示す。〕で表される化合物および上
記一般式(III ’)で表される化合物と反応させること
により、下記一般式(VIII’)
【0092】
【化48】
【0093】〔式中、Rf,R2 ,R3 ,R5 ,TBS
及び*は前記と同じである。〕で表される化合物を得る
ことができる。この反応は、無溶媒又はテトラヒドロフ
ラン等の溶媒中、酸触媒として例えばパラトルエンスル
ホン酸等を用いて0〜50℃で行うことができる。次
に、得られた一般式(VIII’)で表される化合物の脱シ
リル化を行い、一般式(IX’)
【0094】
【化49】
【0095】〔式中、Rf,R2 ,R3 ,R5 及び*は
前記と同じである。〕で表される化合物を得る。この脱
シリル化反応は、種々の方法で行うことができるが、例
えばテトラヒドロフラン溶媒中、触媒としてテトラ−n
−ブチルアンモニウムフルオライドを用い、0〜50℃
で行うことができる。次いで、一般式(X’) R4 −Z ・・・(X’) 〔式中、R4 は前記と同じであり、Zは塩素,臭素,沃
素又はトシル基を示す。〕で表される化合物と上記一般
式(IX’)で表される化合物を反応させることにより、
一般式(XI’)
【0096】
【化50】
【0097】〔式中、Rf,R2 ,R3 ,R4 ,R5
び*は前記と同じである。〕で表される化合物を得るこ
とができる。この反応は、一般式(IX’)で表される化
合物にアルカリ金属ヒドリド,水酸化ナトリウム又は水
酸化カリウム等の塩基を作用させた後、一般式(X’)
で表される化合物を加えることにより行うことができ
る。さらに、得られた一般式(XI’)で表される化合物
を酸触媒下で反応させることにより、一般式(XII ’)
【0098】
【化51】
【0099】〔式中、Rf,R2 ,R3 ,R4 及び*は
前記と同じである。〕で表される化合物を得ることがで
きる。この反応は、水の存在下で、テトラヒドロフラ
ン,エーテル,トルエン等の溶媒中、酸触媒として例え
ばパラトルエンスルホン酸,塩酸,硫酸等を用いて0〜
100℃で行うことができる。この一般式(XII ’) で
表される化合物と前記一般式(II’)で表される化合物
を反応させることにより、目的とする前記(I’a)で
表される化合物を得ることができる。この反応は、有機
塩基、例えばピリジン,トリエチルアミン等の存在下
に、トルエン,ベンゼン,塩化メチレン等の溶媒中で−
20℃〜80℃の温度で行うことができる。
【0100】(3’)X3 =−CH2 O−,X4 =−O
CO− 及び n=0の場合:下記一般式(XIII’) R1 −X1 −B−CH2 Z ・・・(XIII’) 〔式中、R1 ,X1 ,B及びZは前記と同じである。〕
で表される化合物と前記一般式(III ’) で表される化
合物を反応させることにより下記一般式(XIV ’)
【0101】
【化52】
【0102】〔式中、Rf,R1 ,R2 ,R3 ,X1
B,TBS及び*は前記と同じである。〕で表される化
合物を得ることができる。この反応は、例えば酸触媒と
してパラトルエンスルホン酸,塩酸,硫酸等を用い、テ
トラヒドロフラン,ジエチルエーテル,塩化メチレン,
トルエン等の溶媒中、0〜100℃で行うことができ
る。次に、得られた一般式(XIV ’) で表される化合物
の脱シリル化を行い、一般式(XV’)
【0103】
【化53】
【0104】〔式中、Rf,R1 ,R2 ,R3 ,X1
B及び*は前記と同じである。〕で表される化合物を得
る。この脱シリル化反応は、種々の方法で行われること
ができるが、例えばテトラヒドロフランの溶媒中、触媒
としてテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライドを
用い、0〜50℃で行うことができる。なお、上記一般
式(XV’)で表される化合物は、2種類のジアステレオ
マーの混合物であるが、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーにより容易に分離することができる。この一般式
(XV’)で表される化合物と前記一般式(VI’)で表さ
れる化合物を反応させることにより、目的とする前記
(I’a)で表される化合物を得ることができる。この
反応は、有機塩基、例えばピリジン,トリエチルアミン
等の存在下に、トルエン,ベンゼン,塩化メチレン等の
溶媒中で−20℃〜80℃の温度で行うことができる。
【0105】(4’)X3 =−CH2 O−,X4 =−O
− 及び n=0の場合:前記一般式(XV’)で表され
る化合物と前記一般式(X’)で表される化合物を反応
させることにより、目的とする前記(I’a)で表され
る化合物を得ることができる。この反応は、一般式(X
V’)で表される化合物に、アルカリ金属ヒドリド,水
酸化ナトリウム又は水酸化カリウム等の塩基を作用させ
た後、一般式(X’)で表される化合物を加えることに
よって得ることができる。 (5’)X2 =−COO−,X3 =−COO−,X4
−O− 及び n=1の場合:一般式(XVI ’) Bz−O−B−COHal ・・・(XVI ’) 〔式中、Bzはベンジル基を示し、B及びHal は前記と
同じである。〕で表される化合物と前記一般式(XII
’) で表される化合物を反応させることにより、下記
一般式(XVII’)
【0106】
【化54】
【0107】〔式中、Rf,R2 ,R3 ,R4 ,B,B
z及び*は前記と同じである。〕で表される化合物を得
ることができる。この反応は、有機塩基、例えばピリジ
ン,トリエチルアミン等の存在下に、トルエン,ベンゼ
ン,塩化メチレン等の溶媒中で−20℃〜80℃の温度
で行うことができる。次に、得られた一般式(XVII’)
で表される化合物の脱ベンジル化反応を行い、一般式
(XVIII ’)
【0108】
【化55】
【0109】〔式中、Rf,R2 ,R3 ,R4 ,B及び
*は前記と同じである。〕で表される化合物を得る。こ
の脱ベンジル化反応は、種々の方法で行うことができる
が、例えばパラジウム・カーボン(Pd/C)触媒存在
下、メタノール,エタノール,プロパノール等のアルコ
ール溶媒又は酢酸を用い、常圧で水素化分解することに
より行うことができる。この一般式(XVIII ’) で表さ
れる化合物と一般式(XIX ’) R1 −X1 −A−COHal ・・・(XIX ’) 〔式中、R1 ,X1 ,A及びHalは前記と同じであ
る。〕で表される化合物を反応させることにより、目的
とする前記(I’a)で表される化合物を得ることがで
きる。この反応は、有機塩基、例えばピリジン,トリエ
チルアミン等の存在下に、トルエン,ベンゼン,塩化メ
チレン等の溶媒中で−20℃〜80℃の温度で行うこと
ができる。なお、本発明においては、前記一般式(I’
b)の化合物は、上記(1’)〜(5’)の製造方法に
おいて、一般式(II’) 、(XIII')、(XIX') の各々の
化合物としてX1 をX5 に、R1 をR4 に置き換えた化
合物を用い、更に、一般式(VI'),一般式(X')の化合
物としてR4 をR1 に置き換えた化合物を用いることに
より、上記(1’)〜(5’)の方法と同様にして製造
することができる。本発明の一般式(Ia)で表される
化合物を製造するため、原料物質として用いる一般式
(III)で表される化合物は、様々な方法で製造すること
ができる。この一般式(III)で表される化合物の代表的
なものとしては、例えば、
【0110】
【化56】
【0111】
【化57】
【0112】
【化58】
【0113】
【化59】
【0114】
【化60】
【0115】
【化61】
【0116】等が挙げられる。また、本発明の一般式
(Ib)で表される化合物を製造する場合の原料物質と
しては、上記一般式(III)で表される化合物のR4 で表
される基の部分で分子の末端となる部分が、トリフルオ
ロメチル基,ジフルオロメチル基,クロロジフルオロメ
チル基,ペンタフルオロエチル基などの炭素数1又は2
のフルオロアルキル基で置換されたものを挙げることが
できる。上記のようにして得られる本発明の一般式(I
a)の化合物としては、例えば
【0117】
【化62】
【0118】
【化63】
【0119】
【化64】
【0120】
【化65】
【0121】〔式中、R1 ,X1 ,X4 ,R2 ,R3
4 及び*は前記と同じである。〕等が挙げられる。ま
た、前記のようにして得られる本発明の一般式(I'
a)の化合物としては、例えば
【0122】
【化66】
【0123】
【化67】
【0124】
【化68】 〔式中、R1 ,X1 ,X4 ,R2 ,R3 ,R4 及び*は
前記と同じである。〕等が挙げられる。本発明の一般式
(Ib)の化合物としては、例えば、
【0125】
【化69】
【0126】
【化70】
【0127】
【化71】
【0128】
【化72】
【0129】
【化73】
【0130】
【化74】
【0131】
【化75】
【0132】
【化76】
【0133】
【化77】
【0134】
【化78】 等が挙げられる。また、本発明の一般式(I’b)の化
合物としては、例えば、
【0135】
【化79】
【0136】
【化80】
【0137】
【化81】
【0138】
【化82】
【0139】
【化83】
【0140】
【化84】
【0141】
【化85】
【0142】
【化86】
【0143】
【化87】
【0144】
【化88】
【0145】等が挙げられる。本発明の液晶組成物は、
(a)一般式(Ia),(I’a),(Ib)及び
(I’b)で表される化合物の少なくとも1種と(b)
(a)以外のカイラルスメクチックC相(SmC* )を
有する化合物あるいは混合物及び/又は(c)(a)以
外のスメクチックC相(SmC)を有する化合物あるい
は混合物を配合することにより得ることができる。この
場合、一般式(Ia),(I’a),(Ib)又は
(I’b)で表される化合物の配合量は各種状況に応じ
て適宜選定すれば良いが、好ましくは得られる液晶組成
物の0.1〜99重量%、特に好ましくは1〜90重量%
である。また、本発明の液晶組成物の別の態様として、
一般式(Ia),(I’a),(Ib)又は(I’b)
で表される化合物の少なくとも2種からなる液晶組成物
を挙げることができる。
【0146】上記(b)及び(c)の化合物あるいは混
合物としては従来知られている様々な物質を用いること
ができる。上記(b)の化合物としては具体的には例え
ば、福田,竹添「強誘電性液晶の構造と物性」コロナ社
(1990),p229,表7.1に記載した化合物が挙
げられる。上記(c)の化合物としては好ましくは下記
一般式(A)
【0147】
【化89】 〔式中、R6 は置換基を有していてもよい炭素数1〜1
5のアルキル基又はアルコキシ基,R7 は置換基を有し
ていてもよい炭素数1〜15のアルキル基、Qは−O
−,−COO−,−OCO−,OCOO−又は単結合、
Eは
【0148】
【化90】 を示す。nは、0又は1である。また、X5 は前記と同
じである。〕で表される化合物を挙げることができる。
具体的には下記の化合物を挙げることができる。
【0149】
【化91】
【0150】また、本発明の液晶素子は上述の一般式
(Ia),(I’a),(Ib)又は(I’b)の化合
物あるいは上記液晶組成物を一対の電極基板間に配設し
てなるものである。この液晶素子は、例えばInO3
SnO2 ,ITO(酸化インジウムと酸化スズとの混合
酸化物)などからなる透明電極を有する透明基板上に、
さらにポリビニルアルコール,ポリイミドなどからなる
配向制御膜を設けた1対の基板を張り合わせてセルを作
製し、その上下に偏光板を配設することにより得られ
る。この素子は複屈折モードを利用して、表示素子ある
いは電気光学素子として使用することができる。また、
本発明の上記光学活性テトラヒドロピラン誘導体を少な
くとも1種用いた新規なラセミ混合物は、ベース液晶の
配合成分などに有効に用いることができる。
【0151】
【実施例】次に、実施例に基づいて本発明をさらに具体
的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。また、以下の各例において、本発明の一般式(I
a),(I’a),(Ib),(I’b)で表される光
学活性化合物のR,S表示は、下記の式
【0152】
【化92】 〔式中、Rf,R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,X1 ,X2
3 ,X4 ,A,B,n及び*は前記と同じである。〕
の位置番号に基づいて行った。
【0153】実施例1 (2R,5R,6R)−テトラヒドロ−2−(4,4,
4−トリフルオロブチルオキシ)−6−トリフルオロメ
チル−5−ヒドロキシピラン及び(2S,5R,6R)
−テトラヒドロ−2−(4,4,4−トリフルオロブチ
ルオキシ)−6−トリフルオロメチル−5−ヒドロキシ
ピランの合成
【0154】
【化93】
【0155】(a)(5R,6R)−テトラヒドロ−5
−t −ブチルジメチルシロキシ−6−トリフルオロメチ
ル−2−ヒドロキシピラン1.0g (3.3ミリモル),
4,4,4−トリフルオロブタノール0.5g (4.0ミリ
モル)をジクロロメタン10ミリリットルに溶かし,パ
ラトルエンスルホン酸0.1gを加え,0 ℃で10時間反応
した。蒸留水を加えて反応を停止し,ジクロロメタンで
抽出した。次に,飽和食塩水で洗浄し,無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。ジクロロメタンを減圧留去後,シリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製し,アセタール
化合物0.73g (1.8ミリモル)を得た。また得られた
化合物はジアステレオマー混合物であるが,分離せずに
次の反応に用いた。
【0156】(b)上記反応により得られたアセタール
化合物0.73g (1.8ミリモル)をテトラヒドロフラン
5ミリリットルに溶かし,テトラ−n −ブチルアンモニ
ウムフルオライドの1.0 モル/リットルのテトラヒドロ
フラン溶液1.0ミリリットルを加えて,0 ℃で1 時間,
室温で40時間反応した。蒸留水を加えて反応を停止
し,ジエチルエーテルで抽出した。次に,飽和食塩水で
洗浄し,無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ジエチルエ
ーテルを減圧留去後,シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで分離精製し,目的とする(2R,5R,6R)−
テトラヒドロ−2−(4,4,4−トリフルオロブチル
オキシ)−6−トリフルオロメチル−5−ヒドロキシピ
ラン0.12g (0.4ミリモル)及び(2S,5R,6
R)−テトラヒドロ−2−(4,4,4−トリフルオロ
ブチルオキシ)−6−トリフルオロメチル−5−ヒドロ
キシピラン0.3g (1.0ミリモル)を得た。
【0157】得られた化合物の物理的性質を以下に示
す。 (2R,5R,6R)−テトラヒドロ−2−(4,4,
4−トリフルオロブチルオキシ)−6−トリフルオロメ
チル−5−ヒドロキシピラン 分子式:C10146 3 1 H-NMR ;δ(ppm) 1.76〜2.26 (m,9H) 3.42〜3.52 (m,1H) 3.71〜3.88 (m,3H) 4.86 (s,1H)19 F-NMR (基準:CFCl3 );δ(ppm) −66.89 (t,J=10.9Hz) −75.28 (d,J=5.9Hz) 比旋光度 [ α] =−67.1°(C(濃度)=1.36,溶媒:メタ
ノール)
【0158】 (2S,5R,6R)−テトラヒドロ−2−(4,4,4−トリフルオロブチル オキシ)−6−トリフルオロメチル−5−ヒドロキシピラン 分子式:C10146 3 1H-NMR ;δ(ppm) 1.56〜2.22 (m,9H) 3.53〜3.70 (m,2H) 3.86〜3.93 (m,2H) 4.52 (dd,J=2.2,8.5Hz,1H) 19F-NMR (基準:CFCl3 );δ(ppm) −66.95 (t,J=11.0Hz) −75.28 (d,J=6.3Hz) 比旋光度 [ α] =+23.7°(C(濃度)=1.00,溶媒:メタノール) 実施例2 (2S,5R,6R)−テトラヒドロ−2−(4,4,
4−トリフルオロブチルオキシ)−6−トリフルオロメ
チル−5−(4”−ヘキシルオキシビフェニル−4’−
カルボニルオキシ)ピランの合成
【0159】
【化94】
【0160】(a)実施例1で得られた(2S,5R,
6R)−テトラヒドロ−6−トリフルオロメチル−2−
(4,4,4−トリフルオロブチルオキシ)−5−ヒド
ロキシピラン0.15g (0.5ミリモル)と4’−ヘキシ
ルオキシ−4−ビフェニルカルボン酸0.16g (0.6ミ
リモル)のトルエン溶液5ミリリットル中にN,N’−
ジシクロヘキシルカルボジイミド0.16g (0.8ミリモ
ル),4−ジメチルアミノピリジン0.1gを加え,室温で
24時間反応した。蒸留水を加えて反応を停止し,ジエ
チルエーテルで抽出した。次に,飽和食塩水で洗浄し,
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ジエチルエーテルを
減圧留去後,シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精
製し,目的とする(2S,5R,6R)−テトラヒドロ
−2−(4,4,4−トリフルオロブチルオキシ)−6
−トリフルオロメチル−5−(4”−ヘキシルオキシビ
フェニル−4’−カルボニルオキシ)ピラン0.24g
(0.4ミリモル)を得た。
【0161】得られた化合物の物理的性質を以下に示
す。 (2S,5R,6R)−テトラヒドロ−2−(4,4,4−トリフルオロブチル オキシ)−6−トリフルオロメチル−5−(4”−ヘキシルオキシビフェニル− 4’−カルボニルオキシ)ピラン 分子式:C29346 5 1H-NMR ;δ(ppm) 0.89〜0.94 (m,3H) 1.32〜2.46 (m,16H) 3.58 (dt,J=9.7,6.1Hz,1H) 3.96 (dt,J=9.8,6.1Hz,1H) 4.00 (t,J=6.6Hz,2H) 4.08 (dq,J=8.6,6.4Hz,1H) 4.65 (dd,J=2.2,7.9Hz,1H) 5.23 (ddd,J=5.0,8.9,9.2Hz,1H) 7.00 (d,J=4.4Hz,2H) 7.52 (d,J=4.3Hz,2H) 7.62 (d,J=4.2Hz,2H) 8.04 (d,J=4.2Hz,2H) 19F-NMR (基準:CFCl3 );δ(ppm) −66.84 (t,J=11.0Hz) −75.80 (d,J=6.3Hz) 比旋光度 [ α] =+4.8°(C(濃度)=1.08,溶媒:クロロホルム) 実施例3 (2R,5R,6R)−テトラヒドロ−5−(4,4,
4−トリフルオロ)ブチルオキシ)−6−トリフルオロ
メチル−2−(4”−ヘキシルオキシビフェニル−4’
−カルボニルオキシ)ピランの合成
【0162】
【化95】
【0163】(a)(5R,6R)−テトラヒドロ−5
−t −ブチルジメチルシロキシ−6−トリフルオロメチ
ル−2−ヒドロキシピラン6.9g (23.1ミリモル),
ヘキサノール2.8g (27.7ミリモル),パラトルエン
スルホン酸0.1 グラム,ジクロロメタン35ミリリット
ルを用いて実施例1(a)と同様の操作を行い,アセタ
ール化合物7.6g (19.8ミリモル)を得た。また得ら
れた化合物はジアステレオマー混合物であるが,分離せ
ずに次の反応に用いた。 (b)上記反応により得られたアセタール化合物7.6g
(19.8ミリモル)をテトラヒドロフラン20ミリリッ
トルに溶解し,テトラ−n −ブチルアンモニウムフルオ
ライドの1.0 モル/リットルのテトラヒドロフラン溶液
6.6ミリリットルを加えて,0 ℃で1 時間,室温で30
時間反応した。以下,実施例1(b)と同様の操作を行
い,アルコール化合物4.6g (17ミリモル)を得た。
また得られた化合物はジアステレオマー混合物である
が,分離せずに次の反応に用いた。
【0164】(c)上記反応により得られたアルコール
化合物2.0g(7.3ミリモル)のテトラヒドロフラン溶
液(10ミリリットル)を,60%水素化ナトリウム0.
4g(16.0ミリモル)のテトラヒドロフラン(10ミ
リリットル)溶液に窒素雰囲気下0℃で滴下し30分間
撹拌した。次いで,パラトルエンスルホン酸4,4,4
−トリフルオロブチルエステル2.1g (7.3ミリモル)
及びジメチルスルホキシド6ミリリットルを加え,室温
で18時間反応させた。蒸留水を加えて反応を停止し,
ジエチルエーテルで抽出した。次に,飽和食塩水で洗浄
し,無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ジエチルエーテ
ルを減圧留去後,シリカゲルカラムクロマトグラフィー
で精製し,エーテル化合物2.0g (5.3ミリモル)を得
た。
【0165】(d)上記反応により得られたエーテル化
合物2.0g (5.3ミリモル)をテトラヒドロフラン13
0ミリリットルに溶かし,蒸留水27ミリリットル及び
濃硫酸2.7ミリリットルを加え,50時間還流した。1
規定水酸化カリウム水溶液を加え反応を停止し,反応物
をジエチルエーテルで抽出した。次いで,抽出物を飽和
食塩水で洗浄し,無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ジ
エチルエーテルを減圧留去した後,シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製し,ヘミアセタール化合物1.2
g (4.2ミリモル)を得た。 (e)上記反応により得られたヘミアセタール化合物0.
7g (2.4ミリモル)と4’−ヘキシルオキシ−4−ビ
フェニルカルボン酸クロリド0.9g (2.8ミリモル)の
トルエン溶液5ミリリットル中にトリエチルアミン0.7
ミリリットルを加え,室温で18時間反応した。この反
応溶液に蒸留水を加え,反応を停止し,エーテルにより
抽出した。次いで飽和食塩水で洗浄し,無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。エーテルを減圧留去した後,シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーで精製し,目的とする
(2R,5R,6R)−テトラヒドロ−5−(4,4,
4−トリフルオロブチルオキシ)−6−トリフルオロメ
チル−2−(4”−ヘキシルオキシビフェニル−4’−
カルボニルオキシ)ピラン0.8g (0.5ミリモル)を得
た。
【0166】得られた化合物の物理的性質を以下に示
す。 (2R,5R,6R)−テトラヒドロ−5−(4,4,
4−トリフルオロブチルオキシ)−6−トリフルオロメ
チル−2−(4”−ヘキシルオキシビフェニル−4’−
カルボニルオキシ)ピラン 分子式:C29346 5 1 H-NMR ;δ(ppm) 0.92 (t,J=6.9Hz,3H) 1.32〜1.56 (m,7H) 1.76〜1.90 (m,6H) 2.11〜2.23 (m,4H) 3.47〜3.50 (m,1H) 3.60〜3.67 (m,2H) 4.01 (t,J=6.5Hz,2H) 6.13 (dd,J=2.6,7.1Hz,1H) 6.99 (d,J=8.7Hz,2H) 7.42 (d,J=8.7Hz,2H) 7.63 (d,J=8.4Hz,2H) 8.10 (d,J=8.4Hz,2H)19 F-NMR (基準:CFCl3 );δ(ppm) −66.83 (t,J=11.0Hz) −75.02 (d,J=7.1Hz) 比旋光度 [ α] =−7.5°(C(濃度)=1.02,溶媒:クロロ
ホルム) 実施例4 (2S,5R,6R)−テトラヒドロ−5−(4”−
(4,4,4−トリフルオロ)ブチルオキシビフェニル
−4’−カルボニルオキシ)−6−トリフルオロメチル
−2−ヘキシルオキシピランの合成
【0167】
【化96】
【0168】(a)実施例3(b)で得られたジアステ
レオマー混合物のアルコール化合物1.3g (4.8ミリモ
ル)をカラムクロマトグラフィーにより,分離精製し,
(2R,5R,6R)の不斉炭素を有するアルコール化
合物0.3g (1.0ミリモル)及び(2S,5R,6R)
の不斉炭素を有するアルコール化合物1.0g (3.8ミリ
モル)をそれぞれ得た。 (b)(a)で得られた(2S,5R,6R)の不斉炭
素を有するアルコール化合物0.4g (1.5ミリモル),
4’−(4,4,4−トリフルオロ)ブチルオキシ−4
−ビフェニルカルボン酸0.45g (1.5ミリモル),
N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド0.47g
(2.3ミリモル),4−ジメチルアミノピリジン0.1g,
トルエン7ミリリットルを用いて,実施例2(a)と同
様の操作を行い,目的とする(2S,5R,6R)−テ
トラヒドロ−5−(4”−(4,4,4−トリフルオ
ロ)ブチルオキシビフェニル−4’−カルボニルオキ
シ)−6−トリフルオロメチル−2−ヘキシルオキシピ
ラン0.3g (0.5ミリモル)を得た。
【0169】得られた化合物の物理的性質を以下に示
す。 (2S,5R,6R)−テトラヒドロ−5−(4”−(4,4,4−トリフル オロ)ブチルオキシビフェニル−4’−カルボニルオキシ)−6−トリフルオロ メチル−2−ヘキシルオキシピラン 分子式:C29346 5 1H-NMR ;δ(ppm) 0.90 (t,J=6.6Hz,3H) 1.26〜1.39 (m,6H) 1.57〜1.84 (m,4H) 1.98〜2.14 (m,3H) 2.29〜2.46 (m,3H) 3.49 (dt,J=9.4,6.9Hz,1H) 3.92 (dt,J=9.4,6.7Hz,1H) 4.05〜4.11 (m,3H) 4.65 (dd,J=2.0,7.1Hz,1H) 5.21 (ddd,J=5.0,9.0,9.4Hz,1H) 6.98 (d,J=8.8Hz,2H) 7.56 (d,J=8.7Hz,2H) 7.62 (d,J=8.4Hz,2H) 8.05 (d,J=8.3Hz,2H) 19F-NMR (基準:CFCl3 );δ(ppm) −66.79 (t,J=10.8Hz) −75.77 (d,J=6.3Hz) 比旋光度 [ α] =+7.2°(C(濃度)=1.00,溶媒:クロロホルム) 実施例5 (2R,5R,6R)−テトラヒドロ−2−(4”−
(4,4,4−トリフルオロ)ブチルオキシビフェニル
−4’−カルボニルオキシ)−6−トリフルオロメチル
−5−ヘキシルオキシピランの合成
【0170】
【化97】
【0171】(a)実施例3(b)より得られたアルコ
ール化合物1.3g(4.8ミリモル)のテトラヒドロフラ
ン溶液(4ミリリットル)を,60%水素化ナトリウム
0.2g (8.7ミリモル)のテトラヒドロフラン(6ミリ
リットル)溶液に窒素雰囲気下0℃で滴下し30分間撹
拌した。次いで,ヘキシルブロマイド0.7g (4.2ミリ
モル)及びジメチルスルホキシド1.6ミリリットルを加
え,室温で18時間反応させた。蒸留水を加えて反応を
停止し,ジエチルエーテルで抽出した。次に,飽和食塩
水で洗浄し,無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ジエチ
ルエーテルを減圧留去後,シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーで精製し,エーテル化合物1.1g (3.2ミリモ
ル)を得た。
【0172】(b)上記反応により得られたエーテル化
合物1.1g (3.2ミリモル)をテトラヒドロフラン48
ミリリットルに溶かし,蒸留水9.5ミリリットル及び濃
硫酸0.95ミリリットルを加え,50時間還流した。1
規定水酸化カリウム水溶液を加え反応を停止し,反応物
をジエチルエーテルで抽出した。次いで,抽出物を飽和
食塩水で洗浄し,無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ジ
エチルエーテルを減圧留去した後,シリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製し,ヘミアセタール化合物0.6
g (2.3ミリモル)を得た。 (c)上記反応により得られたヘミアセタール化合物0.
3g (1.2ミリモル)と4’−(4,4,4−トリフル
オロ)ブチルオキシ−4−ビフェニルカルボン酸クロリ
ド0.46g (1.3ミリモル)のトルエン溶液6ミリリッ
トル中にトリエチルアミン0.3ミリリットルを加え,室
温で18時間反応した。この反応溶液に蒸留水を加え,
反応を停止し,エーテルにより抽出した。次いで飽和食
塩水で洗浄し,無水硫酸マグネシウムで乾燥した。エー
テルを減圧留去した後,シリカゲルカラムクロマトグラ
フィーで精製し,目的とする((2R,5R,6R)−
テトラヒドロ−2−(4”−(4,4,4−トリフルオ
ロ)ブチルオキシビフェニル−4’−カルボニルオキ
シ)−6−トリフルオロメチル−5−ヘキシルオキシピ
ラン0.43g (0.75ミリモル)を得た。
【0173】得られた化合物の物理的性質を以下に示
す。 (2R,5R,6R)−テトラヒドロ−2−(4”−
(4,4,4−トリフルオロ)ブチルオキシビフェニル
−4’−カルボニルオキシ)−6−トリフルオロメチル
−5−ヘキシルオキシピラン 分子式:C29346 5 1 H-NMR ;δ(ppm) 0.90 (t,J=6.7Hz,3H) 1.18〜1.38 (m,6H) 1.52〜1.60 (m,2H) 1.77〜1.84 (m,2H) 2.05〜2.16 (m,3H) 2.17〜2.40 (m,3H) 3.43〜3.64 (m,3H) 4.01〜4.09 (m,3H) 6.15 (dd,J=2.6,6.6Hz,1H) 6.98 (d,J=8.8Hz,2H) 7.57 (d,J=8.7Hz,2H) 7.62 (d,J=8.4Hz,2H) 8.10 (d,J=8.4Hz,2H)19 F-NMR (基準:CFCl3 ) ;δ(ppm) −66.83 (t,J=10.8Hz) −74.94 (d,J=7.3Hz) [ α] =−5.8°(C(濃度)=1.00,溶媒:クロロ
ホルム) 実施例6 (2R,5R,6R)−テトラヒドロ−5−(4,4,
4−トリフルオロ)ブチルオキシ−6−トリフルオロメ
チル−2−(4−(4−トランス−ペンチルシクロヘキ
シル)ベンゾイルオキシ)ピランの合成
【0174】
【化98】
【0175】(a)実施例3(d)で得られたヘミアセ
タール化合物0.5g (1.7ミリモル)と4−(4−トラ
ンス−ペンチルシクロヘキシル)安息香酸クロリド0.6
g (2.0ミリモル)を用いて,実施例3(e)と同様の
操作を行い,目的とする(2R,5R,6R)−テトラ
ヒドロ−5−(4,4,4−トリフルオロ)ブチルオキ
シ−6−トリフルオロメチル−2−(4−(4−トラン
ス−ペンチルシクロヘキシル)ベンゾイルオキシ)ピラ
ン0.5g(0.9ミリモル)を得た。得られた化合物の物
理的性質を以下に示す。 (2R,5R,6R)−テトラヒドロ−5−(4,4,
4−トリフルオロ)ブチルオキシ−6−トリフルオロメ
チル−2−(4−(4−トランス−ペンチルシクロヘキ
シル)ベンゾイルオキシ)ピラン 分子式:C28386 4 1 H-NMR ;δ(ppm) 0.86〜0.92 (m,3H) 1.02〜1.58 (m,13H) 1.73〜1.90 (m,8H) 2.09〜2.52 (m,5H) 3.45〜3.68 (m,3H) 3.95〜4.01 (m,1H) 6.09 (dd,J=2.6,7.2Hz,1H) 7.27 (d,J=8.3Hz,2H) 7.98 (d,J=8.3Hz,2H)19 F-NMR (基準:CFCl3 );δ(ppm) −66.76 (t,J=11.0Hz) −75.02 (d,J=7.0Hz) 比旋光度 [ α] =−6.9°(C(濃度)=1.10,溶媒:クロロ
ホルム) 実施例7 (2R,5R,6R)−テトラヒドロ−6−トリフルオ
ロメチル−2−(4”−(7,7,8,8,8−ペンタ
フルオロ)オクチルオキシビフェニル−4’−カルボニ
ルオキシ)−5−ヘキシルオキシピランの合成
【0176】
【化99】
【0177】(a)実施例5(b)で得られたヘミアセ
タール化合物0.27g(1.0ミリモル)と4’−(7,
7,8,8,8−ペンタフルオロ)オクチルオキシ−4
−ビフェニルカルボン酸クロリド0.5g (1.2ミリモ
ル)を用いて実施例5(c)と同様の操作を行い,目的
とする(2R,5R,6R)−テトラヒドロ−6−トリ
フルオロメチル−2−(4”−(7,7,8,8,8−
ペンタフルオロ)オクチルオキシビフェニル−4’−カ
ルボニルオキシ)−5−ヘキシルオキシピラン0.49g
(0.73ミリモル)を得た。得られた化合物の物理的性
質を以下に示す。 (2R,5R,6R)−テトラヒドロ−6−トリフルオ
ロメチル−2−(4”−(7,7,8,8,8−ペンタ
フルオロ)オクチルオキシビフェニル−4’−カルボニ
ルオキシ)−5−ヘキシルオキシピラン 分子式:C33408 5 1 H-NMR ;δ(ppm) 0.90 (t,J=6.7Hz,3H) 1.26〜2.14 (m,21H) 2.29〜2.34 (m,1H) 3.46 (dt,J=8.9,6.6Hz,1H) 3.52〜3.64 (m,2H) 3.98〜4.07 (m,3H) 6.15 (dd,J=2.3,6.5Hz,1H) 6.95 (d,J=8.7Hz,2H) 7.56 (d,J=8.8Hz,2H) 7.62 (d,J=8.4Hz,2H) 8.10 (d,J=8.4Hz,2H)19 F-NMR (基準:CFCl3 );δ(ppm) −74.99 (d,J=7.2Hz,3F) −85.95 (m,3F) −118.77 (t,J=18.2Hz,2F) 比旋光度 [ α] =−4.5°(C(濃度)=1.02,溶媒:クロロ
ホルム) 実施例8 化合物
【0178】
【化100】
【0179】がそれぞれ25重量%からなる母体液晶A
を作製した。この液晶Aに実施例2で得られた光学活性
テトラヒドロピラン誘導体が2 重量%となるように混合
し,液晶組成物を作製した。この液晶組成物を等方性液
体状態でパラレルラビング処理を施したポリイミド配向
膜を有するセル間隔2.0μmの液晶素子に注入し,徐冷
して配向させた。40℃及び10℃でVpp=20Vの
矩形波電圧を印加したときの応答時間(τ0- 50)を測定
した結果を表1に示す。なお,応答時間は直交ニコル下
における透過光強度が0〜50%まで変化する時間とし
て求めた。
【0180】実施例9〜13,比較例1,2 実施例3〜7で得られた化合物を用い,実施例8と同様
に液晶組成物を作製し、同様に測定を行った。さらに以
下の化合物A,Bを用いて同様に液晶組成物を作製し、
同様に測定を行った。得られた結果を表1にあわせて示
す。
【0181】
【表1】
【0182】
【化101】
【0183】
【発明の効果】本発明の如き、分子末端に特定のフルオ
ロアルキル基を有する光学活性テトラヒドロフラン誘導
体を使用することにより、応答速度が速く、かつ温度変
化に対する変動の少なく広い温度範囲において高速応答
性を示す液晶組成物及び液晶素子が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 19/34 C09K 19/34 G02F 1/13 500 G02F 1/13 500 // C07M 7:00 (72)発明者 竹田 充範 茨城県鹿島郡神栖町東和田4番地 鹿島石 油株式会社鹿島製油所内 Fターム(参考) 4C062 AA22 4C063 AA01 BB08 CC78 CC82 DD12 DD28 DD29 DD78 4H027 BA06 BD02 BD08 BD23 DE01 DN03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(Ia)、(Ib)、(I’a)
    又は(I’b) 【化1】 〔式中、Rfは炭素数1又は2のフルオロアルキル基を
    示し、R1 は炭素数1又は2のフルオロアルキル基を有
    する炭素数3〜20の直鎖又は分岐鎖アルキレン基を示
    し、R2 ,R3 及びR4 はそれぞれ独立に水素又は炭素
    数1〜15の直鎖又は分岐鎖アルキル基,炭素数2〜1
    5のアルケニル基又は炭素数7〜10のアラルキル基を
    示し、X1 は−COO−,−OCO−,−O−を示し、
    2 は−COO−,−OCO−,−CH2 O−,−OC
    2 −,−C≡C−又は単結合を示し、X3 は−COO
    −,−CH2 O−又は−O−を示し、X4 は−O−又は
    −OCO−を示し、X5 は−COO−,−OCO−,−
    O−又は単結合を示し、*は不斉炭素を示し、Aが 【化2】 のいずれかであるときBは 【化3】 【化4】 のいずれかを示し(ただし、この場合nは1であ
    る。)、Bが 【化5】 のいずれかであるときAは 【化6】 【化7】 のいずれかを示し、nは0又は1を示す。〕で表される
    光学活性テトラヒドロピラン誘導体。
  2. 【請求項2】 (a)請求項1記載の光学活性テトラヒ
    ドロピラン誘導体の少なくとも1種と(b)前記(a)
    以外のカイラルスメクチックC相(SmC* )を有する
    化合物あるいは混合物、及び/又は(c)該(a)以外
    のスメクチックC相(SmC)を有する化合物あるいは
    混合物とからなる液晶組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光学活性テトラヒドロピ
    ラン誘導体の少なくとも2種からなる液晶組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の光学活性テトラヒドロピ
    ラン誘導体あるいは請求項2又は3記載の液晶組成物
    を、一対の電極基板間に配設してなることを特徴とする
    液晶素子。
JP11024532A 1999-02-02 1999-02-02 光学活性テトラヒドロピラン誘導体,それを含有する液晶組成物及び液晶素子 Pending JP2000226382A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11024532A JP2000226382A (ja) 1999-02-02 1999-02-02 光学活性テトラヒドロピラン誘導体,それを含有する液晶組成物及び液晶素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11024532A JP2000226382A (ja) 1999-02-02 1999-02-02 光学活性テトラヒドロピラン誘導体,それを含有する液晶組成物及び液晶素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000226382A true JP2000226382A (ja) 2000-08-15

Family

ID=12140777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11024532A Pending JP2000226382A (ja) 1999-02-02 1999-02-02 光学活性テトラヒドロピラン誘導体,それを含有する液晶組成物及び液晶素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000226382A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4886623A (en) Ferroelectric smectic liquid crystal compound and composition containing the same
JP2755821B2 (ja) 光学活性テトラヒドロピラン誘導体,それを含有する液晶組成物及び液晶素子
US5443755A (en) Optically active tetrahydropyrane derivatives, liquid crystal composition and liquid crystal device containing the same
JP2977410B2 (ja) 強誘電性液晶組成物およびこれを用いた素子
US5595684A (en) Optically active tetrahydropyran derivative, liquid crystal composition, and liquid crystal device containing the same
JP2797114B2 (ja) 光学活性ラクトン誘導体,その中間体,液晶組成物及び液晶表示素子
JP3218123B2 (ja) 光学活性テトラヒドロピラン誘導体,それを含有する液晶組成物及び液晶素子
JP3115963B2 (ja) 光学活性テトラヒドロピラン誘導体,それを含有する液晶組成物及び液晶素子
JP2000226382A (ja) 光学活性テトラヒドロピラン誘導体,それを含有する液晶組成物及び液晶素子
EP0741136B1 (en) Optically active dihydropyran derivative, and liquid crystal composition, liquid crystal device, and racemic mixture comprising the derivative
JP3115993B2 (ja) 光学活性ジヒドロピラン誘導体,それを含有する液晶組成物,液晶素子及びラセミ混合物
JP2786782B2 (ja) 光学活性テトラヒドロピラン誘導体,それを含有する液晶組成物及び液晶素子
JP2786776B2 (ja) 光学活性テトラヒドロピラン誘導体及び液晶組成物
JPH07330753A (ja) 光学活性テトラヒドロピラン誘導体,それを含有する液晶組成物及び液晶素子
JPH0711253A (ja) 反強誘電性液晶組成物あるいはフェリ誘電性液晶組成物及びそれからなる液晶素子
JP2821031B2 (ja) 光学活性γ−ラクトン誘導体
JP2869214B2 (ja) 光学活性テトラヒドロフラン誘導体
JPH0825946B2 (ja) フツ素置換ビフエニル誘導体
JP2819038B2 (ja) 光学活性化合物、その中間体、液晶組成物及び液晶表示素子
US6096908A (en) Optically active fluorinated compounds
JP2854406B2 (ja) βーケトカルボン酸誘導体
JPH0717961A (ja) 光学活性テトラヒドロピラン誘導体,それを含有する液晶組成物及び液晶素子
JPH10120609A (ja) 光学活性アルキル置換シクロヘキサン誘導体、それを含有する液晶組成物及び液晶素子
JPH06116195A (ja) 含フッ素光学活性化合物,液晶組成物及び液晶素子
JPH0551371A (ja) γ−ラクトン誘導体とその用途