JP2000225657A - 化粧板 - Google Patents

化粧板

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JP2000225657A
JP2000225657A JP11028848A JP2884899A JP2000225657A JP 2000225657 A JP2000225657 A JP 2000225657A JP 11028848 A JP11028848 A JP 11028848A JP 2884899 A JP2884899 A JP 2884899A JP 2000225657 A JP2000225657 A JP 2000225657A
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JP11028848A
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Keigo Matsuzawa
啓吾 松澤
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PAX CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で通常のハニカム板より折り曲げ強度の
強い化粧板を簡単かつ安価に提供する。 【解決手段】 一対の紙層の間にハニカム構造体8を固
着したハニカム板4を複数個用意し、それらのハニカム
板4の側面23間に長尺のアルミ薄板5を立設状態で挟
み込み、その前端位置、後端位置に木製の角柱6を配置
することにより内容物2を作り、その内容物2を表面紙
3で覆うことにより、化粧板1を構成してある。このよ
うに構成することにより、化粧板の重量を大きく増すこ
となく、化粧板1の表面に垂直にかかる折り曲げ力に対
する強度を格段に高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧板に関し、さら
に詳しくは軽量で通常のハニカム板より折り曲げ強度の
高い化粧板を簡単かつ安価に提供する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、主に家具などを製造するために軽
量の化粧板が使用されている。軽量の化粧板の製造方法
として以下に示す方法が知られている。第1の方法は、
4本の角柱で木枠を組んだ後、化粧面が施されたベニア
板をその木枠の表面と裏面に貼り付け、木枠の外縁側面
にベニア板の化粧面と同じ模様の化粧紙を貼り付けるこ
とにより化粧板を製造する方法である。第2の方法は、
図3に示すような一対の紙層7の間にハニカム構造体8
を挟み込んだハニカム板4を使用し、そのハニカム板4
の側面23に化粧紙(図示せず)を貼り付けて、ハニカ
ム板4自体を化粧板とするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の化粧板の製造方法であると下記に示すような課題が
ある。 (A)上記第1の方法によって製造される化粧板は、木
枠にベニア板などの板材を張り付けて製造する方法なの
で、化粧板の重量が大きくなり過ぎる課題がある。ま
た、木枠を使用するため、枠を組むのに手間がかかると
ともに、化粧板を多湿の状態で使用すると木枠が水分を
吸収して、化粧板にソリが生じたりする課題がある。ま
た、このような化粧板は木材を多量に使用することか
ら、森林資源を浪費して環境上問題となっている。
【0004】(B)上記第2の方法による、ハニカム板
を用いた化粧板であると、紙の廃材を利用して製造で
き、重量が軽いという利点はあるものの、ハニカム構造
体の強度がそのまま化粧板の強度につながるので、大幅
に強度を向上させることが難しいという課題がある。特
に、本棚、整理棚などに上記ハニカム板の化粧板を使用
する場合には、かなりの重量が化粧板に垂直にかかるの
で、化粧板が曲がったり、折れたりする問題が生じる。
このためハニカム板の強度を増すために、特別に強度を
高めたハニカム板を特注で製造する必要が生じたりし
て、コストが高くなる問題がある。
【0005】
【発明の目的】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、上記課題を解決できる、化粧
板を提供することにある。具体的な目的の一例を示す
と、以下の通りである。 (a)軽量で通常のハニカム板より折り曲げ強度の高い化
粧板を簡単かつ安価に提供する。なお、上記に記載した
以外の発明の課題及びその解決手段は、後述する明細書
内の記載において詳しく説明する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の化粧板を、例え
ば、本発明の実施の形態を示す図1から図7に基づいて
説明すると、次のように構成したものである。第1発明
は、主に図1,図2に示すように、一対の紙層7の間に
規則的に配列された紙製セル20を介在させた紙製板材
21を複数枚用意し、それら複数枚の紙製板材21を平
面状に並べて配置し、それらの紙製板材21の側面23
間に長尺の金属製薄板22を立設状態で挟み込んで内容
物2を作り、その内容物2を表面紙3で覆って構成した
ことを特徴とする。第2発明は、一対の紙層7の間に規
則的に配列された紙製セル20を介在させた紙製板材2
1を用意し、その紙製板材21に収容溝26を形成し、
前記金属製薄板22を立設状態で前記収容溝26内に収
容することにより内容物2を作り、その内容物2を表面
紙3で覆って構成したことを特徴とする。
【0007】第3発明は、前記第1発明又は第2発明に
おいて、前記金属製薄板22が前記紙製板材21の一側
面23近くから対向する他側面23近くにまで達する長
さに設定されていることを特徴とする。第4発明は、前
記内容物2が、接続部形成用の木材を含んでいることを
特徴とする。第5発明は、前記金属製薄板22の厚さt
と立設高さhの比h/tを5.0〜50の範囲内にある
ように薄く設定したことを特徴とする。
【0008】ここで、上記第1発明〜第5発明について
さらに説明する。前記規則的に配列された紙製セル20
としては、ハニカム構造体8が例示できる。本明細書に
おけるハニカム構造体8という語句は、セル(室)が蜂
の巣(六角形)に形成されている場合のみならず、菱形
のセル、長方形のセル、四角形のセル、略円形のセル等
に形成したものも含む意味で用いている。前記紙製板材
21としては、一対の紙層7で前記ハニカム構造体8を
挟んだもの、通常、ハニカム板4と呼ばれているものが
例示できる。第1発明は、紙製板材21の側面間に長尺
の金属製薄板22を立設状態で挟み込んだ構成だけに限
定されず、図6(C)に示すように紙製板材21の側面
周囲を金属製薄板22で囲んだ構成を加えて化粧板を構
成してもよい。また、前記内容物2には必要に応じて金
属製薄板22、紙製板材21以外の材料を含んでも良
い。
【0009】第2発明における、収容溝26の形状は、
金属製薄板22を収容することにより、化粧板を補強で
きる形状であれば、直線、曲線など、特に限定されな
い。通常は、紙製板材21に収容溝26を形成した後、
金属製薄板22を立設状態で前記収容溝26内に収容す
ることで製造する。しかし、紙製板材21の一方の紙層
側から金属製薄板22を圧入することにより、上記収容
溝26を形成する工程と収容溝26に金属製薄板22を
収容する工程を一度に行ってもよい。収容溝26は、一
枚の化粧板内に複数個設けられることが好ましい。第2
発明は、化粧板の一部分に大きな力が加わるときに、そ
の一部分の折曲強度を部分的に高めることを安価にでき
るという利点も備えている。
【0010】前記金属製薄板22に使用する金属として
は、曲げ強度が高く、かつ軽いものであれば特に限定さ
れないが、通常はアルミ薄板5が好ましい。また、内容
物2を表面紙3で覆う場合は、表面紙3の少なくとも一
部を内容物3に接着することが好ましい。第4発明にお
いて、前記接続部形成用の木材とは、ダボ、ダボ穴、係
合溝などの接続部が形成された木材を言う。通常、前記
接続部形成用の木材としては角柱が使用されるが、形状
は限定されるものではない。
【0011】第5発明において、前記比h/tが5.0
〜50の範囲内では、比h/tを10〜25の範囲に設
定することがより好ましい。また、比h/tが5.0〜
50とは、例えば、金属製薄板の厚さtを2mmとすれ
ば、金属製薄板の高さhを10mmから100mmの範
囲内に設定することをいう。なお、一つの化粧板内に第
1発明と第2発明を共に含む化粧板を製造することも可
能である。
【0012】
【作用及び効果】第1発明であれば、紙製板材の側面間
に長尺の金属製薄板を立設状態で挟み込んでいるので、
金属板が薄い板であっても金属製薄板が設けられた範囲
において紙製板材に対してほぼ垂直に加わる力に対して
強度を高めることができ、紙製板材からなる化粧板の強
度を高めることができる。つまり、垂直方向の曲げる力
がかかる化粧板の位置に所定長さの金属製薄板を立設状
態で配設することにより、その配設された範囲における
化粧板の曲げ強度を著しく高めることができる。また、
化粧板内に立設される金属製薄板は薄い板なので、重量
の増加は最小限に抑えられる。
【0013】第2発明であれば、紙製板材の収容溝に金
属製薄板が立設状態で収容されるので、金属板が薄い板
であっても金属製薄板が設けられた範囲において紙製板
材に対してほぼ垂直に加わる力に対して強度を高めるこ
とができ、紙製板材からなる化粧板の強度を高めること
ができる。つまり、垂直方向の曲げる力がかかる化粧板
の位置に所定長さの金属製薄板を立設状態で配設するこ
とにより、その配設された範囲における化粧板の曲げ強
度を著しく高めることができる。また、化粧板内に立設
される金属製薄板は薄い板なので、重量の増加は最小限
に抑えられる。
【0014】第3発明であれば、前記金属製薄板が前記
紙製板材の一側面近くから対向する他側面近くにまで達
する長さに設定されているので、紙製板材の表面にほぼ
垂直の力が加わったときに、紙製板材の端から端までの
範囲において折り曲げ強度を高めることができる。特
に、この第3発明では、例えば、化粧板が長い板で構成
され、紙製板材の両端部で化粧板を支える場合に、紙製
板材の長手方向の全域において強度を高めることが可能
になる。
【0015】第4発明であれば、前記内容物が、接続部
形成用の木材を含んでいるので、その接続部において他
の化粧板と接続して家具などの構成物を作ることができ
る。第5発明であれば、前記金属製薄板の厚さtと高さ
hの比h/tが5.0〜50の範囲内にあれば、化粧板
を曲げる力に対して耐える能力を得ることができるとと
もに、化粧板内に金属製薄板を配設しても薄いので、そ
の重量の増加を抑えることができる。
【0016】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。図1〜図4はそれぞれ本発明の第1実施形
態に係る化粧板を説明するための図であり、図1(A)
は化粧板の内容物の分解斜視図、図1(B)はその内容
物を表面紙に載置する前の状態の斜視図、図1(C)は
表面紙の一部を拡大した斜視図、図2(A)は表面紙上
に内容物を載置した状態の斜視図、図2(B)は内容物
を表面紙で覆った状態の斜視図である。図3は前記紙製
板材の一例としてのハニカム板の構成を示す斜視図、図
4は金属製薄板の立設状態の斜視図である。
【0017】この化粧板1は、図2(A)に示すように
内容物2の回りを表面紙3で覆うことにより、図2
(B)に示すような板状に構成してある。内容物2は、
図1に示すように2枚の細長い長方形状のハニカム板4
の側面23間にアルミ薄板5を立設状態で挟み込み、ハ
ニカム板4の前端面24位置、後端面25位置に木製の
角柱6をそれぞれ配置することにより構成してある。紙
製板材21としてのハニカム板4は、図3に示すよう
に、一対の紙層7の間に紙製セル20としてのハニカム
構造体8を介在させた構成となっており、図3の例で
は、蜂の巣形のハニカム構造体8の両面に紙層7をそれ
ぞれ固着して構成してある。紙層7には、再生紙、不燃
処理紙などが使用される。図1に示すように、この実施
形態ではハニカム板4、アルミ薄板5、角柱6はそれぞ
れ表面紙3上に載置されるだけで、互いを接着する接着
剤等は用いられていない。つまり、表面紙3でハニカム
板4、アルミ薄板5、角柱6をしっかりと包み込むこと
により矩形薄板状の化粧板1を構成するようにしてあ
る。
【0018】図1(A)に示すようにアルミ薄板5の長
さDは、ハニカム板4の長手方向長さLとほぼ等しいか
又は少しだけ短いように形成してある。また、図4に示
すアルミ薄板5の高さhはハニカム板4の厚さと同じ長
さに形成してある。図4に示すようにアルミ薄板5の厚
さtは、化粧板1を折り曲げるような化粧面に垂直な方
向の力が加わってきたときに、実質的に化粧板1の変形
を防止することができる厚さに設定してある。例えば、
本棚の棚板として、使用する場合、本の載置により想定
される重力の大きさに応じて、アルミ薄板5の厚さを設
定する。
【0019】アルミ薄板5の厚さが大きくなるに従っ
て、化粧板1の曲げ強度は高くなるが、重量がその分重
くなるので、適宜、その用途に応じて厚さを設定する。
通常の化粧板の場合、アルミ薄板5の厚さtは、0.3
mm〜10mm、好ましくは0.5mm〜5mm、さら
に好ましくは、1mm〜3mmに設定するのが良い。ま
た、化粧板1内においてアルミ薄板5を設ける長さは、
化粧板1において垂直方向に力のかかる範囲が化粧板1
のどの範囲であるかによって決定する。例えば、長方形
の化粧板1を前端部と後端部の位置において支える場合
には、図1〜図2に示すように、その両端部位置近くに
まで達する長さのアルミ薄板5を設ける必要があるが、
長方形の化粧板1を両端部とその中央位置の3点におい
て支える場合は、一方の端部からその中央位置にまで達
する長さのアルミ薄板5を設けることで化粧板の強度を
高めることが可能となる。
【0020】また、角柱6の長さは2枚のハニカム板4
の横幅とアルミ薄板5の厚さtの合計に等しく設定さ
れ、角柱6の高さはハニカム板4の厚さに等しく設定さ
れる。この角柱6をハニカム板4の前端面24位置、後
端面25位置に設けることで化粧板1の強度を向上させ
ることができるとともに、図2(A)に例示するように
家具などの構造物を作るときにダボ9などの接続部を構
成することができるようになる。なお、ダボ9の立設方
向は図2(A)に示すように化粧板1に水平な場合と、
化粧板1に対して垂直な方向に設ける場合(図示せず)
とがある。また、図2(A)に示すダボ9を設けない
で、図2(B)に示すように角柱6の前端面、後端面に
表面紙と同じ模様の化粧紙16を貼着することもでき
る。即ち、ハニカム板4の側面はハニカム構造体8が露
出しているので、図1(A)に示すハニカム板4の前端
面24、後端面25に化粧紙16を貼着してもうまく接
着することができないのに対して、角柱6を設けること
で角柱6の面に化粧紙16を良好に接着することができ
るのである。
【0021】図1(B)(C)に示すように、表面紙3
の内面には、ハニカム板4の側面23に対応してV字溝
10がそれぞれ2本形成してあり、長手方向の側面位置
で表面紙3が奇麗に折り返せるようにしてある。折り返
した表面紙3は図2(A)に示すようにハニカム板の板
表面4a及び角柱の側面6aにおいて接着剤によって強
固に接着される。
【0022】この第1実施形態であれば、ハニカム板の
間にアルミ薄板を挟み込んだ構成にしてあるので、アル
ミ薄板が配設された方向と直交する方向に対する曲げ強
度を格段に高めることができる。さらに、薄いアルミ薄
板を化粧板の長手方向と平行に配設し、化粧板の表面に
対して垂直に立設するように設けているので、アルミ薄
板の高さ方向と化粧板の力がかかる方向が一致するの
で、薄板であっても化粧板の変形を防止する効果は非常
に高いものとすることができ、化粧板の折り曲げ強度を
著しく高めることができる。また、高さ2cm、長さが
2mのアルミ薄板としても、厚さが2mm程度の薄板で
あるからアルミの重量はわずかであり、化粧板全体の重
量もほとんど増加することがない。
【0023】また、補強材として水分を吸収した場合に
特定のソリ方向がでないハニカム構造体と、水分を全く
吸収しないアルミ薄板を使用しているので、従来の木枠
を用いた化粧板に比べて水分の吸収による組立物の変形
を抑えることができる。また、不要になった化粧板を廃
棄する場合には、アルミ薄板、角材を回収すれば新たな
化粧板を作るときに再使用が可能であり、残りのハニカ
ム板と表面紙は紙製なので、燃焼させても環境を汚染す
る心配もない。さらに、図示したように構造が簡単であ
り、極めて安価に製造できる利点がある。
【0024】図5はこの発明の第2実施形態を説明する
ための図であり、図5(A)は表面紙を貼着する前の状
態を示す斜視図、図5(B)(C)はそれぞれアルミ薄
板を組み合わせる様子を示す斜視図である。この第2実
施形態の一特徴は、一対のアルミ薄板5a,5bを化粧
板1の略四隅から架け渡すようにクロスさせて配置する
とともに、4個の三角形状のハニカム板4でアルミ薄板
5の間の領域を敷き詰めることで化粧板1の内容物2を
構成したことである。また、他の特徴としては角柱6の
前端面、後端面に貼着する化粧紙の代わりに化粧紙16
となる折り返し代15を表面紙3に予め設けておいた点
がある。つまり、紙箱を展開したような形に表面紙3を
切り出しておき、内容物2をその表面紙で包み込むよう
にしてある。なお、この第2実施形態においても一対の
角柱6を化粧板1の前端部、後端部位置にそれぞれ設け
ることは同じである。
【0025】この第2実施形態のように、アルミ薄板5
a,5bをクロスさせて配置することで、図5(A)に
示すように矢印11、矢印12で示すように化粧板1を
ねじる方向に力をかけた場合においても、化粧板1の変
形を抑制して化粧板1の強度を高めることができる。な
お、図5(B)(C)はそれぞれ一対のアルミ薄板5の
クロス部14の構成を示す図であり、図5(B)に示す
ように下半部にスリット13が設けられた第1アルミ薄
板5aと、上半部にスリット13が設けられた第2アル
ミ薄板5bとをスリット位置において互いに組み合わ
せ、図5(C)の状態にすることにより、化粧板1の全
長において曲げ強度を低下させることなく、一対のアル
ミ薄板5a,5bを交差させることができる。
【0026】図6(A)(B)(C)は、この発明の第
3実施形態〜第5実施形態を説明するための図であり、
それぞれ化粧板の内容物の概略平面図である。図6
(A)に示す第3実施形態は、図1〜図3に示した第1
実施形態におけるアルミ薄板5を1本から2本に増や
し、3枚のハニカム板4によって、2本のアルミ薄板5
を挟み込んで内容物2を構成したものである。このよう
にアルミ薄板5の本数を1本から複数本へ適宜増やすこ
とにより、折り曲げに対する強度を必要に応じて高める
ことができる。
【0027】図6(B)に示す第4実施形態は、図1〜
図3に示した第1実施形態における角柱6をアルミ薄板
5に置き換えて内容物2を構成したものである。この構
成であれば、角柱を使用しないので、廃棄のときに回収
を行うのがアルミ薄板だけになり、角柱とアルミ薄板の
二種類を回収するよりも再利用が簡単になる。図6
(C)に示す第5実施形態は、図4に示した第2実施形
態における前端部、後端部に設ける角柱6をアルミ薄板
5に置き換えるとともに、長手方向のハニカム板4の外
周側面にも側面アルミ薄板5c,5dを設け、全体形状
が四角形となるハニカム板の前後、左右の周囲全てをア
ルミ薄板5で囲んた構成としたものである。この構成で
あれば、さらに強度を高めることができる利点がある。
この第5実施形態でも、内容物2を全て表面紙(図示せ
ず)で包み込むようにして接着することで、変形に強い
強固な化粧板を簡単に構成することができる。
【0028】図7はこの発明の第6実施形態を説明する
ための図であり、化粧板の内容物を抜き出して描いた分
解斜視図である。この第6実施形態の一特徴は、ハニカ
ム板4に2本のスリット状の収容溝26を形成し、それ
らの収容溝26にそれぞれアルミ薄板5を収容して内容
物2を構成してある。この内容物2を表面紙3で覆って
化粧板を構成することは、前記各実施形態と同様であ
る。収容溝26は、ハニカム板4の一方側の紙層から他
方側の紙層まで達するように、ハニカム構造体8を筋状
に切除して形成してある。なお、一方側の紙層とハニカ
ム構造体8のみを切除し、他方側の紙層には開口を設け
ない構成も採用できる。
【0029】収容溝26に収容されるアルミ薄板5は収
容溝26の形状と同じように予め曲げておくことが好ま
しいが、アルミ薄板5が十分に薄い場合は、収容溝26
に収容する際にアルミ薄板5の弾性により収容溝26に
対応する形に曲げて収容するようにしてもよい。また、
収容溝26及びアルミ薄板5は化粧板に垂直方向の力が
加わったときに、化粧板全体の曲げ強度が向上できるよ
うな長さ、形状に構成される。図7では、細長アルミ薄
板5の中央部を略「く」字状に折り曲げたものを2個、
対向させて設けることにより、端部が末広がり状に配置
したものが例示されている。なお適宜、直線、曲線など
の各形状の細長いアルミ薄板5を収容できる収容溝26
を設けることが可能である。
【0030】この発明は、上記実施形態に限定されるも
のではなく、この発明の要旨を変更しない範囲内におい
て種々の設計変更を施すことが可能である。以下、その
ような実施形態を説明する。 (1)第1実施形態ではアルミ薄板は角柱と係合しない
ように構成してあるが、角柱に切り込み等の係合部を設
け、その係合部にアルミ薄板の端部に設けられた係合部
とを係合させて、アルミ薄板と角柱とをしっかりと連結
した構成としても良い。 (2)前記実施形態では、表面紙を内容物に接着すると
きだけに接着剤を用いる実施形態を示したが、内容物を
作るときにも必要に応じて接着剤を用いることもでき
る。例えば、ハニカム板の側面間にアルミ薄板を挟み込
むとき、ハニカム板と角柱の当接部、ハニカム板周囲の
側面とアルミ薄板を固定するときなど、必要に応じて接
着剤を用いて内容物を構成する部材間を互いに固定する
ことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の第1実施形態に係る化粧
板の内容物の分解斜視図、図1(B)はその内容物を表
面紙に載置する前の状態の斜視図、図1(C)は表面紙
の一部を拡大した斜視図である。
【図2】図2(A)は表面紙上に内容物を載置した状態
の斜視図、図2(B)は内容物を表面紙で覆った状態の
斜視図である。
【図3】図3は本発明に使用する紙製板材の一例として
のハニカム板の構成を示す斜視図である。
【図4】図4は金属製薄板の立設状態の斜視図である。
【図5】図5はこの発明の第2実施形態を説明するため
の図であり、図5(A)は表面紙を貼着する前の状態を
示す斜視図、図5(B)(C)はそれぞれアルミ薄板を
組み合わせる様子を示す斜視図である。
【図6】図6(A)(B)(C)は、それぞれこの発明
の第3実施形態〜第5実施形態を説明するための図であ
り、化粧板の内容物の概略平面図である。
【図7】図7はこの発明の第6実施形態を説明するため
の図であり、化粧板の内容物を抜き出して描いた分解斜
視図である。
【符号の説明】
2…内容物、3…表面紙、21…紙製板材(4…ハニカ
ム板)、22…金属製薄板(5…アルミ薄板)、7…紙
層、20…紙製セル(8…ハニカム構造体)、23…側
面、26…収容溝、t…金属製薄板の厚さ、h…金属製
薄板の高さ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AP01D BA03 BA04 BA06 BA10A BA10C BA10D DC01B DG10A DG10B DG10C GB81 JK04 JL03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の紙層(7)の間に規則的に配列され
    た紙製セル(20)を介在させた紙製板材(21)を複数枚
    用意し、それら複数枚の紙製板材(21)を平面状に並べ
    て配置し、それらの紙製板材(21)の側面(23)間に長
    尺の金属製薄板(22)を立設状態で挟み込んで内容物
    (2)を作り、その内容物(2)を表面紙(3)で覆って構成
    したことを特徴とする化粧板。
  2. 【請求項2】 一対の紙層(7)の間に規則的に配列され
    た紙製セル(20)を介在させた紙製板材(21)を用意
    し、その紙製板材(21)に収容溝(26)を形成し、金属
    製薄板(22)を立設状態で前記収容溝(26)内に収容す
    ることにより内容物(2)を作り、その内容物(2)を表面
    紙(3)で覆って構成したことを特徴とする化粧板。
  3. 【請求項3】 前記請求項1ないし請求項2のいずれか
    1項に記載の化粧板において、前記金属製薄板(22)が
    前記紙製板材(21)の一側面(23)近くから対向する他
    側面(23)近くにまで達する長さに設定されていること
    を特徴とする化粧板。
  4. 【請求項4】 前記請求項1ないし請求項3のいずれか
    1項に記載の化粧板において、前記内容物(2)が、接続
    部形成用の木材を含んでいることを特徴とする化粧板。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    に記載の化粧板において、前記金属製薄板(22)の厚さ
    tと立設高さhの比h/tを5.0〜50の範囲内にあ
    るように薄く設定したことを特徴とする化粧板。
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