JP2000225362A - ウェブ装置 - Google Patents

ウェブ装置

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JP2000225362A
JP2000225362A JP11299621A JP29962199A JP2000225362A JP 2000225362 A JP2000225362 A JP 2000225362A JP 11299621 A JP11299621 A JP 11299621A JP 29962199 A JP29962199 A JP 29962199A JP 2000225362 A JP2000225362 A JP 2000225362A
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JP
Japan
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web
shaft
rotation
unwinding
winding
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Pending
Application number
JP11299621A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Seki
貴之 関
Masahiko Sato
雅彦 佐藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Advancing Webs (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発生した紙詰まりを解消するために、ウェブ
の退避機構を備えずとも、定着ローラ等、ウェブの被接
触部材が回転してもウェブが弛むことのないウェブ装置
を提供する。 【解決手段】 ウェブ装置であって、被接触部材に摺擦
すべきウェブと、当該ウェブを巻き付けた巻き出し軸
と、ウェブを巻き取る巻き取り軸と、当該巻き取り軸に
巻き取り駆動を与える駆動装置72と、巻き取り軸がウェ
ブ巻き取り回転方向とは逆向きに回転することを阻止す
るロック機構とを備え、上記巻き取り軸が非回転のとき
に有効な巻き出し軸用回転規制部材を備え、当該回転規
制部材は、上記ロック機構と協働することで巻き出し軸
の回転を規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、当接作用により被
当接部材をクリーニングする等のためのウェブ装置に関
し、例えば、プリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像
形成装置に装着して被当接部材にオイルを塗布したりす
るウェブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱ローラ定着装置において用いられるウ
ェブ装置の構成は、一般にアラミド繊維とPET繊維を
混合して作る不職布に必要に応じてオイルを含浸させた
ウェブ部材の一端を巻き取り軸に固定し、他端を送り出
し軸に巻き付けて、巻き取り軸と送り出し軸の両部材の
間に設けられた押圧ローラにより定着ローラ等、被オイ
ル塗布部材または被クリーニング部材に上記ウェブ部材
を当接するようになっており、ウェブ部材を押圧ローラ
で当接しながら巻き取っていくことでオイル塗布やクリ
ーニングを行うものである。
【0003】ウェブの構成や送り量は画像形成装置の使
用条件によりさまざまに設定されるが、単位時間当たり
の動作は微量になっているのが一般的である。設置個所
の空間や交換寿命に制約があることから、一度にあまり
多くの量を送ることは適切でなく、単位時間当たりの送
り量は一般に0.5mmから2mm程度である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような構成のウェ
ブ装置で問題となるのは、画像形成装置が紙詰まりを起
こしたときに、そのジャム紙を除去する場合である。ウ
ェブに対する被当接部材は、紙搬送の役割を果たしてい
るので、ジャム処理の際には、これを回転させ、詰まっ
た紙を取りやすい位置に移動させる。通常は、画像形成
装置内に設けられたウェブ装置の手動回転手段、一般的
には回転軸に取り付けられたノブを用いてジャム処理が
行われるが、上記被当接部材、例えば定着ローラを駆動
させると、その動きにつれられてウェブも移動してしま
う。巻き取り軸は駆動手段(モータ)と連結していて、
この駆動手段が動かなければ、巻き取り軸側からウェブ
が弛むことはない。
【0005】しかしながら、送り出し軸は従来、巻き取
りをスムーズに行うためにテンションをかける程度の状
態になっていて、上記手動回転手段を用いたジャム処理
の際にウェブが弛む方向に送り出し軸が回転しないよう
に当該手動回転手段にはワンウェイクラッチやラチェッ
ト機構が採用されているが、ジャム処理の際にウェブが
送り出し軸から引き出されるようなことがあるとウェブ
が弛むことになる。例えば、詰まった紙が見える個所に
ある場合にオペレータがその紙を引っ張ることでウェブ
が送り出し軸から引き出されて弛み、クリーニング等の
役割が果たせなくなり、ひどい場合には弛んだウェブが
搬送経路にまで達して紙搬送の妨げとなることもある。
【0006】そこでこのような事態を防止するものとし
て、例えば特開昭60-263184号公報に開示されているよ
うな装置があり、この装置は非クリーニング時の退避位
置でラチェット機構により送り出し軸をロックすること
が開示されている。即ち、ウェブを定着ローラから退避
させ、その退避位置でロック機構によりウェブの弛みを
防止するものである。しかしながら、このような装置
は、ウェブを定着ローラから退避させたときに有効なも
ので、また当該ウェブを解除するための大掛かりな機構
が必要であるという問題がある。
【0007】また、特開平8-185074号公報には開示され
ているような装置があり、ウェブの巻き出し軸にラチェ
ット歯車、このラチェット歯車にかみ合うラチェット
爪、当該ラチェット爪を駆動するソレノイドを設け、巻
き取り軸の回転動作に対応させて前記ラチェット爪が開
放されるように前記ソレノイド作動させるような装置が
ある。このような装置では、ウエブの巻き取り動作とソ
レノイドの駆動動作を厳密に制御する必要があり、ま
た、巻き出し軸を逆回転をするのを困難とする程度のラ
チェット歯車、ラチェット爪、ソレノイドを用意するに
はこの制御機構としてかなり大きな部品が必要になり、
装置の大型化を招くという問題がある。
【0008】そこで本発明は、例えば画像形成装置に紙
詰まりが発生し、その紙詰まりを解消するために、定着
ローラ等、ウェブの被接触部材が回転してもウェブが弛
むことのないウェブ装置を安定性が高く且つ簡単な構成
で達成することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明にし
たがって、被接触部材に摺擦すべきウェブと、当該ウェ
ブを巻き付けた巻き出し軸と、当該巻き出し軸からウェ
ブを引き出して巻き取る巻き取り軸と、当該巻き取り軸
に巻き取り駆動を与える駆動手段と、巻き取り軸がウェ
ブ巻き取り回転方向とは逆向きに回転することを阻止す
るロック機構とを備えて構成されたウェブ装置におい
て、上記巻き取り軸が非回転のときに有効な巻き出し軸
用回転規制手段を備え、当該回転規制手段は、上記ロッ
ク機構と協働することで巻き出し軸の回転を規制するよ
うに構成されていることを特徴とするウェブ装置により
解決される。
【0010】上記回転規制手段は巻き取り軸と連結回転
し且つ巻き出し軸と反対向きに回転するようになってお
り、上記巻き出し軸には、当該巻き出し軸と一体に回転
し上記回転規制部材と係合/係合解除する巻き出し軸ス
トッパが設けられているのが、好適である。また上記回
転規制部材は、巻き取り軸が回転する際には規制位置よ
り退避するようになっていれば、一層効果的である。上
記回転規制部材が巻き出し軸ストッパよりも常に早く回
転するように構成されていても、好都合である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図面に基づいて説
明する。図1は熱定着装置に用いられる基本的なウェブ
装置の概略を示す。定着ローラ1はヒータ3を内蔵し、
不図示の温度制御装置により一定の温度となるように制
御されている。また定着ローラ1には、表面が弾性の材
質で覆われた加圧ローラ2が圧接され、これらローラの
間を記録紙11が通過する際、熱と圧力の作用を受けて、
記録紙11上に形成されたトナー画像12が溶け、記録紙11
に定着する。
【0012】このように定着ローラ1に摺擦するウェブ
装置においては、ウェブ4、ウェブが引き出される巻き
出し軸5、ウェブを巻き取る巻き取り軸6、ウェブ4を
定着ローラ1に押圧する押圧ローラ7、該押圧ローラ7
を定着ローラ1に加圧するための例えばばね材からなる
加圧部材8、巻き取り軸6に駆動を与える駆動部材を構
成するモータからなる駆動手段9、駆動手段9から巻き
取り軸6に駆動力を伝える伝達部材10が設けられてい
る。押圧ローラ7は例えば芯金にシリコーンゴムを被覆
してなり、あるいは発泡させたものでもよい。伝達部材
10としては、一般にギヤやタイミングプーリが用いられ
る。
【0013】ウェブ装置は、一定間隔で巻き取り軸を回
転させて、定着ローラ1に接触するウェブ4を少しずつ
移動し、その際に定着ローラ1上をクリーニングした
り、オイル塗布するようになっている。ウェブ装置の巻
き取り軸側は、駆動手段9がウェブ4を巻き取る方向
(矢印方向)にのみ回転するように、言い換えれば、ウ
ェブ巻き取りのための設定方向以外には回転しないよう
に構成され、駆動手段9が駆動していない間は伝達部材
や巻き取り軸が回転不能であるようになっていたり、あ
るいは幾つかのギヤ列の組み合わせをもって逆回転に対
するトルクを極めて高く設定するなどのやり方が採用さ
れている。
【0014】そのように構成されていることで、画像形
成装置の通常動作時(プリント時)にウェブ4が弛むこ
とがなく、また駆動手段駆動によりウェブ4が巻き取ら
れていない場合、言い換えれば、駆動手段9の非駆動時
には巻き取り軸側からウェブが引き戻されることもな
い。なお、本例では定着ローラ1にウェブ4を当接して
いるが、加圧ローラ2や画像形成装置内の他の紙搬送の
役割を担ったローラ状体(例えば感光体ドラム)に当接
する構成にも本発明は適用されるものであることは自明
である。
【0015】図2,3により紙詰まりが発生した際の動
きを説明する。図2に示すように、プリント動作時と同
じ方向に記録紙11を引き出す場合には、実線矢印で示す
方向に各部品は力を受けるものの、上述のように駆動手
段9が非駆動時には巻き取り軸6がロックされるように
構成されているので問題が生じない。しかし図3に示す
ように、プリント動作時と逆の方向に記録紙11を引っ張
ると、巻き出し軸5はウェブ4を送り出す機構となって
いるので、定着ローラ1と加圧ローラ2の逆回転によっ
て、図の2点鎖線で示すように定着ローラ1と巻き取り
軸6との間でウェブ4が弛むこととなり、定着ローラ1
と巻き取り軸6との間のテンションが下がった時に巻き
取り動作が自動的に起こる構成になっていない限り、プ
リント動作を再開すると、図の点線で示すように定着ロ
ーラ1と巻き出し軸5との間にウェブの弛みが移行する
こととなる。また紙詰まりの処理作業の際に定着装置の
紙搬送方向上流側に手を入れることで定着ローラ1と巻
き出し軸5との間でウェブ4を弛ませてしまうこともあ
る。
【0016】上記のような問題を解決するための構成を
備えた本発明の第1実施形態を図4,5,6に示す。図
4に示されるように、この実施形態では、ウェブ4、ウ
ェブが引き出される巻き出し軸5、ウェブを巻き取る巻
き取り軸6など、従来公知のウェブ装置と同じ基本要素
が備えられる他、駆動手段9の駆動力を巻き取り軸6に
伝える伝達ギヤ14に、巻き取り軸6と巻き出し軸5との
間に配置された別のギヤ15が噛合し、このギヤ15と同心
に連結した回転規制部材16が設けられている。ギヤ14,
15の噛合関係により、巻き取り軸6が図で見て時計回り
に巻き取り回転すると、回転規制部材16が反時計回りに
回転するものである。また巻き出し軸5には、その一端
に回転規制部材16と係合可能な螺旋状外周を有したカム
形状の巻き出し軸ストッパ17が設けられ、巻き出し軸5
と共に、回転規制部材16に対してばね材からなる押し付
け部材18で変位可能に加圧されている。
【0017】回転規制部材16と巻き出し軸ストッパ17の
関係のみを示す図5に示すように、駆動手段9が非駆動
で巻き取り軸6が停止状態のときに、回転規制部材16と
巻き出し軸ストッパ17とが係合していて、巻き出し軸6
を強制的に回転不能とし、ウェブ4の引き出しを阻止す
る。回転不能にさせる原理としては、駆動手段自身が駆
動停止中は回転しないようなブレーキ作用を有している
からである。
【0018】また、図7に示すように駆動手段9の出力
軸からギヤ15に至る経路中に複数のギヤG1〜G9,81
を配置することにより、巻き出し軸5からの回転力が駆
動手段9の出力軸に実質的に伝わりにくくすることによ
っても可能である。この場合は、出力軸からの巻き取り
軸6に至る経路中、巻き取り軸6に近いギヤ19と、ギヤ
15とを噛み合わせることが最も効率がよい。
【0019】次に、駆動手段9が駆動して巻き取り軸6
が巻き取り回転すると、これに固定された伝達ギヤ14と
係合する別のギヤ15を介して、図6に示されるように、
回転規制部材16は反時計回りに回転して巻き出し軸スト
ッパ17との係合が解かれる。なお図示の例では、回転規
制部材16の係合突起が4つ、該係合突起と係合する巻き
出し軸ストッパ17のカム形状は螺旋の頂部を1つだけ有
したものとして表しているが、これはあくまでも本発明
の本質を分かり易く模式図化しているにすぎないもの
で、ウェブ4引き出し量が従来と同じように0.5mmから
2mm程度になるようにギヤ列などを用いてウェブ4の動
きを僅かなものとしつつ回転規制部材16と巻き出し軸ス
トッパ17の係合・係合解除が行われ、それに適した形状
に回転規制部材及び巻き出し軸ストッパ17は形作られる
べきものである。
【0020】再び回転規制部材16と巻き出し軸ストッパ
17とが係合する際、巻き出し軸5と巻き出し軸ストッパ
17とは押し付け部材18の付勢力に抗して回転規制部材16
と軸ストッパ17とは押し付け部材18の付勢力に抗して、
回転規制部材16の係合突起に押されて変位し、その結
果、回転規制部材16の係合突起と巻き出し軸ストッパ17
の頂部との係合がノッチ的に実現する。ここで、巻き出
し軸5の変位方向としては、ウエブ4の長さを一定に保
つためにウエブ4と定着ローラ1との接触位置を中心に
円弧状に変位することが好ましい。
【0021】例えば、ギヤ19の直径をギヤ15の直径より
も大きくしたり、複数のギヤを有した伝動装置などを用
いて回転規制部材16の回転数を巻き出し軸ストッパ17よ
りも多くし、巻き出し軸5のウェブ終了時直前の回転数
を上回るようにして、回転規制部材16が常に巻き出し軸
5よりも早く回転するようにすれば、通常動作時に回転
規制部材16と巻き出し軸ストッパ17が噛み合わないこと
が保証され、駆動手段9に対して負荷を抑えることがで
きる。
【0022】図8は本発明の第2実施形態を示してい
る。この実施形態では巻き取り軸6には大径の駆動ギヤ
26が、巻き出し軸5にはワンウェイクラッチ27が内臓さ
れた駆動ギヤ28(ワンウェイギヤ)がそれぞれ固設さ
れ、これら各駆動ギヤ26,28は中間ギヤ29を介して回転
自在に連結されている。ここで図8に示すように、中間
ギヤ29は歯数の異なる2段ギヤとしているが、この2段
ギヤは複数使用しても、1段ギヤを複数個使用してもよ
い。
【0023】ここで、ワンウェイクラッチ27の外輪は駆
動ギヤ28と一体で回転し、内輪は巻き出し軸5と一体で
回転するため、巻き取り軸6が回転する時に、中間ギヤ
29により駆動ギヤ26は常に同じ速度で回転するが、駆動
ギヤ28の回転速度が巻き出し軸5の回転速度より速い時
に、ワンウェイクラッチ27の外輪及び内輪とが互いに空
回りすることのできるワンウェイクラッチ27を選択する
ことが好ましい。つまり、「外輪の回転速度≧内輪の回
転速度」の条件において、駆動ギヤ28を同じ方向に回転
させようとした場合には、ワンウェイクラッチ27は空回
りしてロックすることはない。
【0024】これとは反対に、「外輪の回転速度<内輪
の回転速度」の条件において、外輪と内輪とを異なる方
向に回転させるとワンウェイクラッチ27をロックさせる
ことができる。これについて、図9を参照して巻き出し
軸5と巻き取り軸6との回転速度の経時変化を説明す
る。なお縦軸は各駆動ギヤ26,28の回転数を、横軸は経
過時間を、この内「A点」は初期点,「B点」は中間
点,「C点」は巻き取り終了とする経時点をそれぞれ意
味するものである。すなわち、実線が回転速度の経時変
化を示すもので、巻き取り軸6は駆動手段9により常に
同速度で回転している。
【0025】ところが、巻き出し軸5は巻き取り軸6に
おけるウェブ4の外径寸法(以下、『ウェブ径』とす
る)が経時的に変化(増加)するため、ウェブ4の巻き
取り速度は速くなる。これと、ほぼ同時に巻き出し軸5
に巻取られているウェブ4の外径寸法が経時的に変化
(減少)することとなり、巻き出し軸5の回転速度はさ
らに速くなる。すなわち、巻き出し軸5と巻き取り軸6
との回転速度の関係は、「初期値A点」において「巻き
取り軸回転速度>巻き出し軸回転速度」であって、途中
の経過時間「B点」においては「巻き取り軸のウェブ径
=巻き出し軸のウェブ径」になった時には、「巻き取り
軸の回転速度=巻き出し軸の回転速度」となる。そし
て、時間経過によって「巻き取り軸回転速度<巻き出し
軸回転速度」となる。
【0026】従って、ワンウェイクラッチ27をロックさ
せない条件としては、図9の線図に示すように、駆動ギ
ヤ28の回転速度(一点鎖線)が経時的に巻き出し軸5の
回転速度(実線)よりも速くなるように駆動ギヤ26,28
の歯数(減速比)を選定して決定する。これら各駆動ギ
ヤ26,28の減速比は、巻き出し軸5のウェブ径に対し
て、巻き取り軸6に巻き取られたウェブ径が経時的にど
れだけ大きくなるかによって異なる。このため、加圧ロ
ーラ2の軸から延長して設けられる手動ノブ(不図示)
を回したり、転写紙を引き出しても上述した条件によっ
て、ワンウェイクラッチ27がロックされ、これによって
巻き出し軸5は回転できずウェブ4が引き出されること
がなくなる。
【0027】なお一般的にこのようなワンウェイクラッ
チ27における空転トルクは僅かなものであるが、この空
転トルクにより巻き出し軸5が自然回転しないように、
板ばね等の負荷(当て物)を付設してもよい。但し、こ
の場合に付与する負荷の大きさは巻き取り軸6によって
ウェブ4の巻き取りを容易に行える範囲内とする。
【0028】図10,11は本発明の第3実施形態を示して
いる。この第3実施形態では巻き取り軸6と巻き出し軸
5との間で中間ギヤとしての機能を有する小径の爪付き
ギヤ30と大径の爪付きギヤ31が使用され、爪付きギヤ30
が駆動ギヤ26と、爪付きギヤ31が巻き出し軸5の駆動ギ
ヤ28と噛合している。これら爪付きギヤ30,31のうち、
少なくともどちらか一方の爪付きギヤは、スラスト方向
に移動可能であって、爪付きギヤ30の奥側に設けられた
圧縮スプリング33により押し付けられている。
【0029】そして、ウェブ4の巻き取り動作ときに
は、爪付きギヤ30,31同士の回転方向は一致し、それぞ
れ緩やかな斜面に形成されている爪部30a,31aが対向
するように配置され、ウェブ4の巻き取り動作時による
巻き取り軸6の回転時に爪付きギヤ30が回転する。ここ
で、前述したように巻き出し軸5及び巻き取り軸6に巻
取られたウェブ4の外径寸法は経時的に変化するため、
爪付きギヤ30,31の回転速度の差も変化する。すなわち
図12の線図に示すように、この状態では常に「爪付きギ
ヤ30の1回転数≧爪付きギヤ31の2回転数」の関係が満
足できるように各爪付きギヤ30,31の歯数(減速比)を
選定されている。
【0030】この例では、上述のような回転数を満足す
るために駆動ギヤ28に爪付きギヤ31を噛み合わせ、この
駆動ギヤ28に対して爪付きギヤ31の回転速度を下げてい
る。この一方、駆動ギヤ26に爪付きギヤ30が噛み合わ
せ、この駆動ギヤ31に対して爪付きギヤ30の回転速度を
上げている。
【0031】以下、図13,14を参照して動作を説明する
と、ウェブ4の巻き取り時には回転速度の速い爪付きギ
ヤ30の爪部30aが圧縮スプリング33の押圧力に打ち勝っ
て、スラスト方向に爪付きギヤ30を移動させるため、回
転速度の遅い爪付きギヤ31の爪部31aを乗り越えさせる
ことができる。この時、爪付きギヤ30,31も図中の矢印
方向に回転させることができる。これによって、駆動ギ
ヤ26,28は回転が可能となり巻き出し軸5からウェブ4
が供給されると共に、巻き取り軸6の回転によりウェブ
4の巻き取りが行われる。
【0032】また、図15,16に示すように、ウェブ4の
巻き取りが行われない時には、定着ローラ1を逆回転
(時計方向)させようとした場合に、爪付きギヤ30は回
転せず、爪付きギヤ31のみが回転する条件では、図16に
示すように、爪付きギヤ30,31の爪部30a,31a同士が
当接してしまうため、回転速度の遅い爪付きギヤ30の爪
部30aが爪付きギヤ31の爪部31aが乗り越えることはな
い。これによって、巻き出し軸5の回転が拘束され停止
すると共に、ウェブ4の供給も停止させることができる
ため巻き取り時以外にウェブ4が引き出されることを防
止することができる。この実施形態によれば、爪付きギ
ヤ31が軸の方向に変位するので、ウエブ4の長さが変位
することを考慮せずに済む。
【0033】図17は第4の実施形態を示している。巻き
出し軸5には、この巻き出し軸5の回転を制御するため
の電磁クラッチ36(制御手段)が連結され取り付けられ
ている。この電磁クラッチ36は制御装置37からの制御信
号に基づいた制御によっての作動(ON/OFF)が行
われる。すなわち、定着ローラ1をウェブ4によりクリ
ーニングする時には、制御装置37の信号により巻き取り
軸6が回転し、このときには、電磁クラッチ36は制御装
置37からの制御信号によりOFF状態であるため巻き出
し軸5も回転する。なお13は温度検知部材を示す。
【0034】これによって、巻き出し軸5からウェブ4
が供給されると共に、巻き取り軸6の回転によりウェブ
4の巻き取りが行われる。そして、制御装置37から巻き
取り軸6に対しての回転停止信号(OFF信号)が発せ
られると、これとほぼ同時に電磁クラッチ36もONする
ため、巻き出し軸5の回転が停止(ロック)する。そし
てこれによって、ウェブ4の巻き取り時以外に巻き出し
軸5からウェブ4が引き出されることを防止することが
できる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、画像形成装置等に紙詰
まりが発生し、その紙詰まりの解消のために定着ローラ
など、ウェブの被接触部材がウェブを弛ませる方向に回
転しても、ウェブが弛むことがない。また回転規制部材
が巻き出し軸ストッパよりも常に早く回転するように構
成されていれば、ウェブ駆動装置に余分な負荷をかける
こともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本的部分について概略側面図であ
る。
【図2】同上の紙詰りの際において紙搬送方向にジャム
紙を引き出す場合の説明図である。
【図3】同紙搬送方向と逆方向にジャム紙を引き出す場
合の説明図である。
【図4】この発明の第1実施形態を示す概略側面図であ
る。
【図5】同上の回転規制部材と巻き出し軸ストッパとの
位置関係を示す図面である。
【図6】同上の作動状態の説明図である。
【図7】同上の一部の変形例の説明図である。
【図8】この発明の第2実施形態を示す概略側面図であ
る。
【図9】同上の供給軸と巻き取り軸との回転速度の経時
変化を示す線図である。
【図10】同第3実施形態を示す概略側面図である。
【図11】同上の動作を示す概略側面図である。
【図12】同上の供給軸と巻き取り軸及び駆動ギヤとの
回転速度の経時変化を示す線図である。
【図13】同上のウェブの巻き取り時における駆動ギヤ
の回転終了時の動作の説明図である。
【図14】同駆動ギヤの回転時を示す説明図である。
【図15】同上のウェブの非巻き取り時における駆動ギ
ヤの回転終了時の動作の説明図である。
【図16】同駆動ギヤの回転時を示す説明図である。
【図17】この発明の第4実施形態を示す概略側面図で
ある。
【符号の説明】
1 定着ローラ 2 加圧ローラ 3 ヒータ 4 ウェブ 5 巻き出し軸 6 巻き取り軸 7 押圧ローラ 8 加圧部材 9 駆動手段 10 伝達部材 11 記録紙 12 トナー画像 13 温度検知部材 14 伝達ギヤ 15 ギヤ 16 回転規制部材 17 軸ストッパ 18 押し付け部材 19 ギヤ 24 引張りスプリン
グ 26 駆動ギヤ 27 ワンウェイクラ
ッチ 28 駆動ギヤ 29 中間ギヤ 30 爪付きギヤ 30a 爪部 31 爪付きギヤ 31a 爪部 33 圧縮スプリング 36 電磁クラッチ 37 制御装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被接触部材に摺擦すべきウェブと、該ウ
    ェブを巻き付けた巻き出し軸と、該巻き出し軸からウェ
    ブを引き出して巻き取る巻き取り軸と、該巻き取り軸に
    巻き取り駆動を与える駆動源と、巻き取り軸がウェブ巻
    き取り回転方向とは逆向きに回転することを阻止するロ
    ック機構とを具えて構成されたウェブ装置において、 前記巻き取り軸が非回転のときは、前記巻き出し軸を逆
    回転するのを困難とする巻き出し軸用の回転規制手段を
    具え、該回転規制手段は前記駆動源によって、前記巻き
    取り軸の回転動作に対応して、駆動されることにより前
    記巻き出し軸の回転を許容することを特徴とするウェブ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ロック機構は前記駆動源の出力軸
    と、前記巻き取り軸との間に介在する少なくとも1つの
    伝達歯車であり、前記回転規制手段によって駆動される
    ことを特徴とする請求項1に記載のウェブ装置。
  3. 【請求項3】 前記巻き出し軸には、該巻き出し軸と一
    体に回転し、前記回転規制手段と係合/係合解除する巻
    き出し軸ストッパが設けられていることを特徴とする請
    求項1に記載のウェブ装置。
  4. 【請求項4】 前記回転規制手段は、巻き取り軸が回転
    する際には規制位置より退避するようになっていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のウェブ装置。
  5. 【請求項5】 前記回転規制手段が巻き出し軸ストッパ
    の回転よりも常に早く回転するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項2に記載のウェブ装置。
  6. 【請求項6】 前記ロック機構は、前記駆動源の出力軸
    と前記巻き取り軸との間に介在する複数の伝達歯車群で
    あり、前記回転規制手段は、該伝達歯車群の内、巻き取
    り軸に近い歯車によって駆動されることを特徴とする請
    求項1に記載のウェブ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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