JP2000225019A - 気密化粧料容器 - Google Patents

気密化粧料容器

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JP2000225019A
JP2000225019A JP11027786A JP2778699A JP2000225019A JP 2000225019 A JP2000225019 A JP 2000225019A JP 11027786 A JP11027786 A JP 11027786A JP 2778699 A JP2778699 A JP 2778699A JP 2000225019 A JP2000225019 A JP 2000225019A
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lid
packing
container body
hinge pin
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JP11027786A
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Yukitomo Yuzuhara
幸知 柚原
Tomoaki Kumagai
倫明 熊谷
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Yoshida Industry Co Ltd
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Yoshida Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気密化粧料容器における蓋体の容器本体に対
する枢着部に傾斜方向の融通を積極的に与えることによ
り、蓋体によるパッキンの押圧力を全体的に均等化させ
て優れた気密性能を得ると共に、蓋体のスムーズな開閉
とフリーストップを可能とする。 【解決手段】 蓋体20の容器本体10に対する枢着部
30を、容器本体の一対の蝶番片33と、蓋体に設けら
れ蝶番片間に配置される蝶番ブロック35と、蝶番片か
ら蝶番ブロックに挿通した蝶番ピンとで構成し、蝶番ブ
ロックの蝶番孔の内径を、枢着部のほぼ中央の支持部3
4については蝶番ピンとほぼ同一径に、それよりも枢着
部の両端側については徐々に大きくなるようにし、支持
部を中心に蝶番ピンと蝶番孔とが相対的に斜めに揺動し
得るように、かつ、前記支持部で蓋体が容器本体に対し
て任意の開き角度位置に回動静止し得るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料を収納した
携帯可能な気密化粧料容器に関するものであって、より
具体的には、容器本体と蓋体とをそれぞれの後方部にお
いて開閉自在に枢着し、容器本体に化粧料を収納する凹
所を形成するとともに、容器本体の前記凹所の周縁部に
位置するようにパッキンを設け、蓋体を閉じると前記パ
ッキンにより前記凹所の周縁部が気密保持されるように
した気密化粧料容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の気密化粧料容器として
は、蓋体の内面に弾性のあるパッキンを設け、蓋体を閉
じることによってパッキンが化粧料を収納する凹所の外
周面上に押圧され、これによって凹所内を密閉するよう
にした気密化粧料容器がある。また、容器本体の凹所の
周縁部にパッキンを設け、蓋体を閉じると蓋体がパッキ
ンに当接して気密保持するようにした気密化粧料容器も
知られている。
【0003】この種の気密化粧料容器における問題点の
一つは、蓋体やパッキンあるいは容器本体にわずかな反
りなどの変形があった場合、パッキン・容器本体間又は
蓋体・パッキン間において互いに正常な密着が行なわれ
ず、揮発性の化粧料を収納した凹所を安定的に気密保持
することが困難となるという点である。
【0004】この問題点を解決するものとして、実開昭
60−116907号公報に開示されたものがある。こ
の気密化粧料容器では、蓋体の内面にパッキンを形成
し、このパッキンの容器本体側に環状の嵌合壁を突出形
成し、この嵌合壁を容器本体内の化粧皿の開口部の内周
面に挿入嵌合することにより気密を保持し、蓋体あるい
は容器本体に変形などが発生した場合でも安定的に気密
を保持することができるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
気密化粧料容器にあっては、化粧料を収納した容器本体
又は蓋体の一方に、それらの取付姿勢が変化しない固定
状態で蝶番ピンを取り付け、この蝶番ピンを中心として
蓋体が回動可能となるように容器本体に枢着するという
構造を採用している。また、容器本体と蓋体との前端部
間に設けられるフック機構で蓋体の閉止状態を保持する
ようになっている。このため、次のような解決すべき課
題があった。
【0006】(1)第1の課題は、製造誤差等に起因し
て枢着部に変形、寸法バラツキ等が発生した場合、それ
がそのまま蓋体やパッキンあるいは容器本体の変形や相
互の位置ずれとして現れ、気密化粧料容器の気密保持性
能に悪影響を与えるという点である。
【0007】即ち、蓋体を閉じる際に、パッキンと容器
本体間又は蓋体とパッキン間が平行とならず、環状のパ
ッキンの周方向全域に見て全体的又は部分的に対接面の
傾きを生じた場合、パッキンの直径方向の一側で所要の
圧接力を得ようとすると、他側では押圧力が著しく大き
くなって、当該部分のパッキンが部分的に強く圧縮され
るため、パッキンがその周方向全域に見て均一に押圧さ
れなくなり、気密性が低下すると共に、パッキンの耐久
性が低下してしまうという課題があった。
【0008】例えば、パッキンと容器本体間又は蓋体と
パッキン間に、蝶番ピンを含む水平面内で当該蝶番ピン
を強引に左右方向に振れさせるような傾きが生じたり、
又は当該蝶番ピンが無理に上下方向に振れさせられて上
記水平面の外に出るような傾きが生じた場合、従来で
は、この傾きに相当する変位を許容する部位が存在しな
かったため、パッキンと容器本体間又は蓋体とパッキン
間では、この生じた傾きを修正して互いに正常な密着を
行なわせることはできなかった。
【0009】また、蓋体内面のパッキンに突出形成した
環状の嵌合壁を、容器本体の化粧皿の開口部の内周面に
挿入嵌合する形態の気密化粧料容器においては、蓋体を
閉じる際に、パッキンの環状の嵌合壁と開口部の内周面
とが一致するのが理想的であるが、容器本体に蓋体を枢
着する蝶番ピンの位置ずれにより、パッキンの環状の嵌
合壁と開口部の内周面とが閉止する直前の同じ水平面内
で位置ずれを起こしていることがある。かかる場合、パ
ッキンの嵌合壁が化粧皿の開口部に部分的に重なったり
不均一に接触する状態になる。従って、この状態からさ
らに蓋体を閉じ、化粧皿内にパッキンの嵌合壁を嵌入さ
せようとするには比較的強い力を必要とし、それによっ
て強引にパッキンの嵌合壁を変形させて、押し込まなく
てはならなくなる。また、蓋体を開く場合も同様にパッ
キンの嵌合壁が化粧皿の開口部から離れるときに比較的
強い力を必要とするなど、開閉操作時に於ける不具合を
伴うようになるといった問題点があった。
【0010】さらに、パッキンの嵌合壁を強引に嵌入さ
せるため、パッキンの嵌合壁に傷が付いたり、部分的に
変形するなどの問題が発生し、気密化粧料容器の気密不
良をまねく恐れがあった。
【0011】これらの問題点、即ち、蝶番ピンや蝶番孔
に強引に左右に振れる方向の位置ずれが生じた場合、そ
れがパッキンによる気密性能の低下を招くという問題点
は、容器本体の凹所の周縁部に位置するように環状パッ
キンを設け、その環状パッキンの周囲に蓋体の環状の嵌
合壁を嵌入させるようにした気密化粧料容器の形態にお
いても、当てはまるものである。
【0012】(2)第2の課題は、容器本体に対して蓋
体を任意の開閉角度位置で静止させるという、いわゆる
フリーストップの実現が、上記課題の解決と同時に要請
されるという点である。
【0013】即ち、上記第1の課題の解決だけを目的と
するのであれば、例えば蓋体の容器本体に対する枢着部
を構成するに際し、その蝶番孔とこれに挿通される蝶番
ピンとの間の隙間を、蝶番ピンが蝶番孔内で自由に動き
得るように大きく構成することが有効と考えられる。し
かしながら、かかる構成の下では、上記フリーストップ
機能の実現が全く不可能になってしまう。フリーストッ
プ機能の実現は、気密化粧料容器の操作性を向上させ、
使用者の使用感を高める上で、非常に重要である。
【0014】また、フリーストップ機能を持たない場
合、化粧料の充填作業において、蓋ががたつき、充填し
ずらいという問題がある。即ち、蓋体の容器本体に対す
る枢着部を、蓋体又は容器本体の一方に設けた一対の蝶
番片と、蓋体又は容器本体の他方に設けられ上記蝶番片
の間に配置される蝶番ブロックと、上記一対の蝶番片に
設けた蝶番ピン挿通孔から上記蝶番ブロックに設けた蝶
番孔に挿通した蝶番ピンとで構成した気密化粧料容器に
あっては、先に蝶番ピンを差し込んで蝶番を完成させて
から、化粧料の充填作業を行うことになる。この充填作
業において、気密化粧料容器が上記フリーストップの機
能を有していないときは、蓋体の開き角度位置を充填に
都合の良い角度位置に静止させ保持しておくことができ
ないので、その化粧料の充填作業が非常に行い難くいも
のになる。
【0015】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、蓋体の容器本体に対する枢着部に傾
斜方向の融通を積極的に与えることにより、パッキンの
押圧力を全体的に均等化させて優れた気密性能を得ると
共に、蓋体のスムーズな開閉とフリーストップを可能と
した気密化粧料容器を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の気密化粧料容器は、次のように構成したも
のである。
【0017】(1)請求項1に記載の発明は、容器本体
と蓋体とをそれぞれの後方部において開閉自在に枢着
し、前記容器本体に化粧料を収納する凹所を形成すると
ともに、前記容器本体の前記凹所の周縁部に位置するよ
うにパッキンを設け、前記蓋体を閉じると前記パッキン
により前記凹所の周縁部が気密保持されるようにした気
密化粧料容器において、前記蓋体の前記容器本体に対す
る枢着部を、前記蓋体又は容器本体の一方に設けた一対
の蝶番片と、前記蓋体又は容器本体の他方に設けられ前
記蝶番片の間に配置される蝶番ブロックと、前記一対の
蝶番片に設けた蝶番ピン挿通孔から前記蝶番ブロックに
設けた蝶番孔に挿通した蝶番ピンとで構成し、前記蝶番
ピンの軸方向中央部のみを前記蝶番ブロックの前記蝶番
孔に摺動回転自在に圧接させ、それ以外の軸方向端部と
前記蝶番孔との間には隙間を形成したものである。
【0018】本発明においては、蝶番ピンの軸方向中央
部のみを蝶番ブロックの蝶番孔に摺動回転自在に圧接さ
せ、それ以外の軸方向端部と蝶番孔との間には隙間を形
成している。このため、蓋体を閉じる際に、仮にパッキ
ンと容器本体間又は蓋体とパッキン間が平行とならず、
パッキンの周方向全域に見て全体的又は部分的に対接面
の傾きを生じていたとしても、これに追従して枢着部の
蝶番ピン又は蝶番孔はそれらの圧接箇所である当該蝶番
ピンの軸方向中央部を支点として隙間の範囲で変位し、
パッキンの押圧力を全体的に均等化させるため、優れた
気密性能を得ることができる。
【0019】また蝶番ピンの軸方向中央部と蝶番ブロッ
クの蝶番孔とが摺動回転自在に圧接しているので、蓋体
は容器本体に対して任意の開き角度位置で回動静止で
き、蓋体をスムーズに開閉し且つ任意の回動位置でフリ
ーストップさせることができる。
【0020】具体的に3つの場合に分けて説明する。
【0021】(a) 容器本体の凹所の周縁部にパッキ
ンを設け、蓋体を閉じると蓋体がパッキンに当接して気
密保持するようにした気密化粧料容器の場合 かかる気密化粧料容器において、蓋体を閉じる際に、蓋
体・パッキン間に、蝶番ピンを含む水平面内で当該蝶番
ピンが上下方向に振れて上記水平面の外に出るような傾
きが生じていたとする。この場合、パッキンの直径方向
の一側が先に蓋体と接する。従って、その一側が接した
時点よりパッキンの直径方向の他側が接する位置まで、
上記圧接箇所である当該蝶番ピンの軸方向中央部を支点
として隙間の範囲で蓋体が斜めに揺動し、上記対接面の
傾きを吸収することになる。このため、蓋体からパッキ
ンにかかる圧接力はパッキンの直径方向の両側で均等に
なる。よって、パッキンがその周方向全域に見て均一に
押圧され、化粧料に対する所要の気密性が容易に確保さ
れる。
【0022】かかる作用効果は、下記の(b)(c)の
形態の気密化粧料容器でも発揮されるものである。
【0023】(b) 容器本体の凹所の周縁部にパッキ
ンを設ける一方、蓋体内面に上記パッキンに対応する環
状突片を設け、蓋体を閉じるとその蓋体の環状突片が容
器本体のパッキン外周に嵌装されて径嵌合し、気密保持
するようにした気密化粧料容器(実施例1〜3)の場合 かかる気密化粧料容器において、蓋体を閉じる際に、蓋
体の環状突片と容器本体のパッキンとの間に、蝶番ピン
を含む水平面内で当該蝶番ピンが左右方向に振れるよう
な傾きが生じていたとすると、一時的には蓋体の環状突
片が容器本体のパッキンに部分的に重なって不均一に接
触する状態になる。しかし、上記圧接箇所である当該蝶
番ピンの軸方向中央部を支点として、蝶番ピンと蝶番孔
とが相対的に斜めに揺動し得るように枢着部を構成して
あるので、そのまま蓋体を閉じて行くと、蓋体は、その
蓋体の環状突片が全体として容器本体のパッキンの外周
に挿入されるように変位する。従って、無理な力を加え
ずに容易に蓋体を閉じることができると共に、蓋体の環
状突片と容器本体の環状パッキンとの位置が一致するよ
うになるため、結果的に蓋体と容器本体間に生じた傾き
を修正して、互いに正常な密着を行なわせることができ
る。
【0024】(c) 蓋体内面にパッキンを設け、その
パッキンの嵌合壁を容器本体の開口部内に挿入嵌合する
形態の気密化粧料容器の場合 かかる気密化粧料容器において、蓋体を閉じる際に、蓋
体と容器本体間に、蝶番ピンを含む水平面内で当該蝶番
ピンが左右方向に振れるような傾きが生じていたとする
と、一時的には蓋体のパッキンの嵌合壁が化粧皿の開口
部に部分的に重なって不均一に接触する状態になる。し
かし、上記圧接箇所である当該蝶番ピンの軸方向中央部
を支点として、蝶番ピンと蝶番孔とが相対的に斜めに揺
動し得るように枢着部を構成してあるので、そのまま蓋
体を閉じて行くと、蓋体は、そのパッキンの嵌合壁が全
体として容器本体の開口部に挿入されるように変位す
る。従って、無理な力を加えずに容易に蓋体を閉じるこ
とができると共に、パッキンの環状の嵌合壁と開口部の
内周面との位置が一致するようになるため、結果的にパ
ッキンと容器本体間に生じた傾きを修正して、互いに正
常な密着を行なわせることができる。
【0025】上記3つの形態の気密化粧料容器におい
て、本発明では、さらに蝶番ピンの軸方向中央部と蝶番
ブロックの蝶番孔とが摺動回転自在に圧接しているの
で、蓋体を容器本体に対して任意の開き角度位置に回動
静止させることができ、蓋体をスムーズに開閉し且つ任
意の回動位置でフリーストップさせることができる。従
って、非常に使い良い気密化粧料容器を得ることができ
る。
【0026】ここで、上記蝶番ブロックの、上記蝶番ピ
ンの軸方向中央部と圧接する蝶番孔部分を上下方向もし
くは水平方向のいずれか一方向に向かって長孔状に形成
すると、蓋体を容器本体に対して相対的に上下方向もし
くは水平方向へも変位自在とすることができる。
【0027】(2)請求項2に記載の発明は、請求項1
と同じ前提概念の気密化粧料容器において、前記蓋体の
前記容器本体に対する枢着部を、前記蓋体又は容器本体
の一方に設けた一対の蝶番片と、前記蓋体又は容器本体
の他方に設けられ前記蝶番片の間に配置される蝶番ブロ
ックと、前記一対の蝶番片に設けた蝶番ピン挿通孔から
前記蝶番ブロックに設けた蝶番孔に挿通した蝶番ピンと
で構成し、前記蝶番ピンは、その軸方向中央部を前記蝶
番ブロックの前記蝶番孔に上下方向および水平方向のい
ずれか一方向からのみ摺動回転自在に圧接させるととも
に、その軸方向端部を前記蝶番片の前記蝶番ピン挿通孔
に上下方向および水平方向のいずれか他方からのみ摺動
回転自在に圧接させたものである。
【0028】本発明においては、前記蝶番ピンは、その
軸方向中央部を前記蝶番ブロックの前記蝶番孔に上下方
向および水平方向のいずれか一方向からのみ摺動回転自
在に圧接させているので、蓋体が容器本体に対して相対
的に水平方向もしくは上下方向のいずれか一方向に平行
に及び斜めに揺動することができる。また併せて前記蝶
番ピンは、その軸方向端部を前記蝶番片の前記蝶番ピン
挿通孔に上下方向および水平方向のいずれか他方からの
み摺動回転自在に圧接させているので、蝶番ピンの軸方
向中央部が水平方向揺動を許容する場合には上下方向に
向かって、また蝶番ピンの軸方向中央部が上下方向揺動
を許容する場合には水平方向に向かって、蓋体は容器本
体に対して相対的に平行に及び斜めに揺動することがで
きる。
【0029】よって、蓋体を閉じる際に、仮にパッキン
と容器本体間又は蓋体とパッキン間が平行とならず、環
状のパッキンの周方向全域に見て全体的又は部分的に対
接面の傾きや高さずれを生じていたとしても、これに追
従して枢着部の蝶番ピン又は蝶番孔或いは蝶番ピン挿通
孔が変位し、蓋体によるパッキンの押圧力を全体的に均
等化させるため、優れた気密性能を得ることができる。
【0030】また前記蝶番ピンは、その軸方向中央部を
前記蝶番ブロックの前記蝶番孔に上下方向および水平方
向のいずれか一方向からのみ摺動回転自在に圧接させ、
かつその軸方向端部を前記蝶番片の前記蝶番ピン挿通孔
に上下方向および水平方向のいずれか他方からのみ摺動
回転自在に圧接させているので、蓋体を容器本体に対し
て任意の開き角度位置に回動静止させること、つまり、
蓋体をスムーズに開閉し且つ任意の回動位置でフリース
トップさせることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施形態に
基づいて説明する。
【0032】(実施形態1)図1から図5は本発明の気
密化粧料容器の第1の実施形態を示し、図1は枢着部の
分解斜視図、図2は蓋体を開いた状態の斜視図、図3は
蓋体を閉止した状態の断面図、図4は蓋体を開いた状態
の平面図、図5は蓋体を開いた状態の図4の部分拡大図
である。本実施形態は基本的には、容器本体10と蓋体
20とをそれぞれの後方部において開閉自在に枢着し、
容器本体10に化粧料13を収納する凹所11を形成す
るとともに、容器本体10の凹所11の周縁部11aに
位置するようにパッキン15を設け、蓋体20を閉じる
とパッキン15により凹所11の周縁部11aが気密保
持されるようにした気密化粧料容器において、蓋体20
の容器本体10に対する枢着部30を、蓋体20又は容
器本体10の一方に設けた一対の蝶番片33と、蓋体2
0又は容器本体10の他方に設けられ蝶番片33の間に
配置される蝶番ブロック35と、一対の蝶番片33に設
けた蝶番ピン挿通孔36から蝶番ブロック35に設けた
蝶番孔32に挿通した蝶番ピン31とで構成し、蝶番ピ
ン31の軸方向中央部のみを蝶番ブロック35の蝶番孔
32に摺動回転自在に圧接させ、それ以外の軸方向端部
と蝶番孔32との間には隙間を形成して構成されてい
る。
【0033】本実施形態の気密化粧料容器は、図2に示
すように、容器本体10と蓋体20とを、それぞれの後
方部において、蝶番から成る枢着部30により開閉自在
に枢着して構成されている。
【0034】容器本体10の上面には円形の凹所11が
図3の如く設けられ、ここには揮発性の化粧料13を収
納した化粧皿12が着脱自在に嵌着されている。また、
容器本体10には、上記凹所11の周縁部11a、正確
には凹所11の外周側に環状溝14が設けられ、ここに
環状のパッキン15が嵌入されている。このパッキン1
5は、平坦な頂部15a及び該頂部から外周面の途中ま
で円弧状に膨出された膨出部15bを有し、頂部15a
の内側端部は凹所11の周縁部11aの頂部と嵌合され
ている。さらに、環状溝14の内側面の上部には、その
周方向の3箇所にフック機構の構成要素の一つである係
合突起16が一体的に形成されている。
【0035】一方、蓋体20の下面には、上記パッキン
15の外周を被うことができる大きさと位置関係で、環
状突片21が設けられている。そして、蓋体20を閉じ
ると、該蓋体20の環状突片21が図3の如く上記パッ
キン15に径嵌合してパッキン15の外周囲から当接
し、従って図3の如くパッキン15の膨出部15bを半
径方向内側に押圧して、気密を保持するようになってい
る。この環状突片21のパッキン15の外周囲への嵌入
を容易にすると共に、蓋体20のパッキン15に対する
心出しを可能にするため、環状突片21の内周面の下端
には、先拡がり状の傾斜面21aが形成されている。
【0036】また蓋体20の環状突片21の外周面に
は、上記容器本体10の係合突起16に対応させて周方
向の3箇所に爪片22が突設されていて、蓋体20を閉
じるとその爪片22が容器本体10の係合突起16を乗
り越えて下側に入り、当該爪片22と係合突起16とが
係合して蓋体20が止錠状態を占めるようになってい
る。環状突片21で囲まれた蓋体20の裏面領域内に
は、閉鎖時にパッキン15の頂部15aに接して、凹所
11を気密に封止する封止用突条23が設けられてい
る。なお、24は蓋体20を開閉するための操作部であ
る。
【0037】上記容器本体10と蓋体20との枢着部3
0は、図1から良く判るように、容器本体10の後方部
に一定の間隔をおいて耳の形で設けた一対の蝶番片33
と、蓋体20の後方部に設けられ上記一対の蝶番片33
間に配置される蝶番ブロック35と、上記一対の蝶番片
33に設けた蝶番ピン挿通孔36から前記蝶番ブロック
35の蝶番孔32に挿通した蝶番ピン31とで構成され
ている。しかし、一対の蝶番片33を蓋体20側に設け
ると共に、蝶番ブロック35を容器本体10側に設けた
形態とすることもできる。
【0038】図1に示すように、蝶番ピン31は、その
直径が軸方向に同一となっている。また、上記一対の蝶
番片33に設けた蝶番ピン挿通孔36は、その内径が蝶
番ピン31とほぼ同一径で、蝶番ピン31を固定的に圧
入し得るようになっている。
【0039】しかし、上記蝶番ピン31の挿通される蝶
番ブロック35の蝶番孔32は、その内径が軸方向に均
一ではなく、その蝶番孔32のほぼ中央部を上記蝶番ピ
ン31とほぼ同一径の支持部34とし、この支持部34
よりも両端側についてはその内径を徐々に外側になるほ
ど大きく形成されていて、これにより蝶番ピン31の軸
方向中央部のみが蝶番ブロック35の蝶番孔32に摺動
回転自在に圧接され、それ以外の軸方向端部と蝶番孔3
2との間には隙間が形成されている。換言すれば、蝶番
ピン31と蝶番孔32との間の半径方向間隔を、枢着部
30のほぼ中央の支持部34よりも両端側で大きくし
て、該支持部34を中心にして蝶番ピン31と蝶番孔3
2とが相対的に斜めに揺動し得るように、かつ、支持部
34にて蓋体20が容器本体10に対して回動でき且つ
任意の開き角度位置にて静止しうるように構成されてい
る。
【0040】要するに、この実施形態の場合、気密保持
機構を有する気密化粧料容器において、容器本体10側
の蝶番ピン31に対する蓋体20側の蝶番孔32の内径
形状を工夫することにより、フリーストップを持たせた
状態で容器本体10と蓋体20とを揺動可能に蝶着して
いる。このため、蝶番部たる枢着部30に変形、寸法バ
ラツキが発生しても、気密化粧料容器を閉じた状態で
は、蓋体20が自在に揺動し、気密シール部分は均一に
当接する。
【0041】次に、上記のように構成された気密化粧料
容器の枢着部の作用について説明する。
【0042】上記一対の蝶番片33の間に蝶番ブロック
35を配置し、その蝶番片33の蝶番ピン挿通孔36か
ら蝶番ブロック35の蝶番孔32に蝶番ピン31を挿通
する。蝶番ブロック35及びこれに一体の蓋体20は、
蝶番孔32のほぼ中央部に最も径の小さい部分として形
成された支持部34により蝶番ピン31に回動可能に支
持される。これにより、蓋体20は、枢着部30を中心
として任意の開き位置に回動させることができ、かつ、
その回動位置に静止(フリーストップ)させることがで
きる。また蝶番ブロック35及びこれに一体の蓋体20
の傾動は、蝶番ピン31と蝶番孔32との間の半径方向
間隔内に限定されるが、枢着部30のほぼ中央の支持部
34を中心として自在に傾動変位することができる。
【0043】蓋体20を容器本体10に対して閉じる時
には、まず蓋体20の環状突片21の枢着部30に近い
側が容器本体10の環状溝14内に入り、その傾斜面2
1aがパッキン15の膨出部15bに当たる。蓋体20
の環状突片21の傾斜面21aがパッキン15の膨出部
15bを通過し、蓋体20の環状突片21は図3に示す
ようにパッキン15の外周に嵌入する。
【0044】蓋体20を閉じる際に、枢着部30の軸線
が、蓋体20と容器本体10が正しく整合する位置から
ずれており、環状突片21とパッキン15との間に、蝶
番孔32の中心線(又は蝶番ピン31)を含む水平面内
で当該蝶番孔32が相対的に左右方向に振れるような傾
き(図4の紙面内の振れ)が生じていたとすると、一時
的には蓋体20の環状突片21の嵌合壁がパッキン15
に部分的に重なって不均一に接触する状態になる。しか
し、支持部34を中心にして蝶番ピン31と蝶番孔32
とが相対的に斜めに揺動し得るため、そのまま蓋体20
を閉じて行くと、蓋体20は、その環状突片21が全体
として容器本体10の環状溝14つまりパッキン15外
周に挿入されるように変位する。従って、無理な力を加
えずに容易に蓋体20を閉じることができると共に、パ
ッキン15の環状突片21の嵌合壁とパッキン15の外
周面とが一致するようになるため、結果的にパッキン1
5と蓋体20との間に生じていた傾きを修正して、互い
に正常な密着を行なわせることができる。
【0045】この嵌入が終ると、環状突片21で囲まれ
た蓋体20の裏面領域内に設けてある封止用突条23
が、パッキン15の頂部15aに接する。これによりパ
ッキン15はその外周側に僅かに膨らみ、環状突片21
に対する膨出部15bの密着性を高めて、凹所11を気
密に封止する。
【0046】上記実施形態では、蓋体20に環状突片2
1を設けてあるが、この環状突片21を省略した形態に
した場合でも、本発明を適用して、優れた機密保持性能
を得ることができる。即ち、容器本体の凹所の周縁部に
パッキンを設け、蓋体20を閉じると蓋体20がパッキ
ン15に当接して気密保持するように構成した気密化粧
料容器において、蓋体20を閉じる際に、蓋体20・パ
ッキン15間に、蝶番孔32の中心線(又は蝶番ピン3
1)を含む水平面内で当該蝶番孔32が相対的に上下方
向に振れて上記水平面の外に出るような傾きが生じてい
た場合には、パッキン15の直径方向の一側が先に蓋体
20と接する。従って、その一側が接した時点よりパッ
キン15の直径方向の他側が接する位置まで、枢着部3
0のほぼ中央の支持部34を中心にして蓋体20が斜め
に揺動し、上記対接面の傾きを吸収することになる。こ
のため、蓋体20からパッキン15にかかる圧接力はパ
ッキン15の直径方向の両側で均等になる。よって、パ
ッキン15がその周方向全域に見て均一に押圧され、化
粧料13に対する所要の気密性が容易に確保される。
【0047】また、上記実施形態ではパッキン15を凹
所11の外周部に設けたが、パッキン15を蓋体20に
設け、そのパッキン15の環状突片が上記凹所11内の
開口部に嵌合して気密保持するように構成することもで
きる。
【0048】(実施形態2)図6及び図7は本発明の第
2の実施形態を示し、図6は枢着部の分解斜視図、図7
は蓋体を閉じた状態の枢着部の拡大断面図である。
【0049】この第2の実施形態は、上記枢着部30に
おいて、蝶番ブロック35の蝶番孔32の内径を、枢着
部30のほぼ中央の支持部34については、蓋体20を
閉じた際の蓋体20の前後方向に見た直径が蝶番ピン3
1とほぼ同一径で、上下方向に見た直径が蝶番ピン31
よりも長くなるように形成し、そして、更に、当該支持
部34よりも枢着部30の両端側については徐々に内径
が大きくなるように形成したものである。この実施形態
の場合、蝶番孔32の内径は、いずれの位置の縦断面形
状も相似形の縦長の長円形を呈するように形成されてい
る。
【0050】従って、この第2の実施形態においては、
上記した第1の実施形態と同じく、枢着部30にて、蓋
体20が容器本体10に対して相対的に斜めに揺動する
ことができるだけでなく、蓋体20が容器本体10に対
して相対的に上下に揺動することができる。しかも、蓋
体20が容器本体10に対して任意の開き角度位置に回
動静止しうるという、フリーストップの機能をも確保す
ることができる。
【0051】従って、この第2の実施形態によれば、次
のような利点が与えられる。即ち、蓋体20を容器本体
10に対して閉じる時には、まず蓋体20の環状突片2
1における枢着部30に近い側が容器本体10の環状溝
14内に入り、その傾斜面21aがパッキン15の膨出
部15bに当たるが、その際、蝶番孔32は縦長の長円
形の断面を有していることから、蓋体20の容器本体1
0に対する位置が相対的に僅かながら上方へ変位し、こ
れによって蓋体20の環状突片21の傾斜面21aは比
較的容易にパッキン15の膨出部15bを通過し、蓋体
20の環状突片21が図5と同様にパッキン15の外周
に嵌入する。
【0052】上記第1及び第2の実施形態において、枢
着部30の蝶番孔32に設ける支持部34は、一点支持
形態ではなく、若干の幅を持った面的な支持形態に変え
ることもできる。
【0053】(実施形態3)図8及び図9は本発明の第
3の実施形態を示し、図8は枢着部の分解斜視図、図9
は蓋体を閉じた状態の枢着部の拡大図である。本実施形
態では特に、蝶番ピン31は、その軸方向中央部を蝶番
ブロック35の蝶番孔32に上下方向および水平方向の
いずれか一方向からのみ摺動回転自在に圧接させるとと
もに、その軸方向端部を蝶番片33の蝶番ピン挿通孔3
6に上下方向および水平方向のいずれか他方からのみ摺
動回転自在に圧接させている。
【0054】この実施形態では、蝶番ブロック35の蝶
番孔32の内径のうち、蓋体20を閉じた際の蓋体20
の前後方向に見た直径(図8の横方向の孔径)について
は蝶番ピン31とほぼ同一径とし、また、上下方向に見
た直径(図8の縦方向の孔径)については、蝶番ピン3
1の直径よりも所定量だけ長くなるように形成してい
る。また、一対の蝶番片33の蝶番ピン挿通孔36の内
径のうち、蓋体20を閉じた際の蓋体20の上下方向に
見た直径(図8の縦方向の孔径)については蝶番ピンと
ほぼ同一径とし、また、前後方向に見た直径(図8の横
方向の孔径)については蝶番ピン31よりも所定量だけ
長くなるように形成している。
【0055】この実施形態の枢着部に30では、上記第
1及び第2の実施形態のように中央で孔径を小さくして
支持部34を形成するというテーパー形状の付与は行っ
ておらず、代わりに、平らな孔ではあるが断面が長円形
の蝶番孔32と蝶番ピン挿通孔36とを形成し、前者を
縦長の蝶番孔32とし、後者を横長の蝶番ピン挿通孔3
6とする組み合わせで用いている。しかし、横長の蝶番
孔32と縦長の蝶番ピン挿通孔36との組合せにより構
成することもできる。
【0056】上記のように構成されている結果、上記枢
着部30にて、蓋体20は容器本体10に対して相対的
に上下、前後及び斜めに揺動することができ、かつ、前
記蓋体20が該容器本体10に対して任意の開き角度位
置にて回動静止することができる。
【0057】よって、蓋体20を閉じる際に、仮に蓋体
20とパッキン15間が平行とならず、環状のパッキン
15の周方向全域に見て全体的又は部分的に対接面の傾
きや高さずれを生じていたとしても、これに追従して枢
着部30の蝶番ピン31又は蝶番孔32或いは蝶番ピン
挿通孔36が変位し、蓋体20によるパッキン15の押
圧力を全体的に均等化させることができ、これにより優
れた気密性能を得ることができる。
【0058】また枢着部30における蝶番孔32の前後
方向径と、蝶番ピン挿通孔36の上下方向径とは、それ
ぞれ蝶番ピン31とほぼ同一径になっているので、蓋体
20を容器本体10に対して任意の開き角度位置に回動
静止させること、つまり、蓋体20をスムーズに開閉し
且つ任意の回動位置でフリーストップさせることができ
る。
【0059】なお、この第3の実施形態では、蝶番孔3
2が蝶番ブロック35の左右端面から始まり蝶番ブロッ
ク35の途中で終端する2つの孔部分に分けて設けられ
る一方、蝶番ピン31がそれぞれ左右の蝶番片33の外
側端面から蝶番ピン挿通孔36に貫通され、その先端部
が上記蝶番ブロック35の蝶番孔32に挿入されてい
る。しかし、これは本発明に本質的なものではなく、連
続する一本の蝶番孔32及び一本の蝶番ピン31により
構成することもできる。
【0060】また上記第1〜第3の実施形態では、容器
本体10が分解できない形態の気密化粧料容器について
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
容器本体10を、蝶番により外蓋が開閉可能に設けられ
た外枠と、その外枠内に取り外し可能に収納した皿枠と
で構成し、この皿枠に対して蓋体20が上記枢着部30
にて枢着される構成とすることもできる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような優れた効果が得られる。
【0062】(1)請求項1に記載の発明によれば、蓋
体を閉じる際に、パッキンと容器本体間又は蓋体とパッ
キン間とが平行とならず、環状のパッキンの周方向全域
に見て全体的又は部分的に対接面の傾きを生じていた場
合であっても、これに追従して枢着部の蝶番ピン又は蝶
番孔が変位し、パッキンの押圧力を全体的に均等化させ
るため、優れた気密性能を得ることができる。
【0063】また、蓋体が容器本体に対して任意の開き
角度位置に回動静止しうるので、蓋体をスムーズに開閉
し且つ任意の回動位置でフリーストップさせることがで
き、非常に使い良い気密化粧料容器を得ることができる
と共に、化粧料の充填作業も非常に行い易いものにな
る。
【0064】(2)請求項2に記載の発明によれば、蓋
体が容器本体に対して相対的に上下方向および水平方向
に平行に及び斜めに揺動することができるので、蓋体を
閉じる際に、仮にパッキンと容器本体間又は蓋体とパッ
キン間が平行とならず、環状のパッキンの周方向全域に
見て全体的又は部分的に対接面の傾きや高さずれを生じ
ていたとしても、これに追従して枢着部の蝶番ピン又は
蝶番孔或いは蝶番ピン挿通孔が変位し、パッキンの押圧
力を全体的に均等化させるため、優れた気密性能を得る
ことができる。
【0065】また蓋体を容器本体に対して任意の開き角
度位置に回動静止させること、つまり、蓋体をスムーズ
に開閉し且つ任意の回動位置でフリーストップさせるこ
とができ、非常に使い易い気密化粧料容器を得ることが
でき、また化粧料の充填作業も非常に行い易いものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る気密化粧料容器
の枢着部の分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る気密化粧料容器
を、蓋体を開いて示した斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る気密化粧料容器
を蓋体を閉じた状態で示した断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る気密化粧料容器
の蓋体を開いた状態を示した平面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る気密化粧料容器
の蓋体を開いた状態を示した部分拡大平面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る気密化粧料容器
の枢着部の分解斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る気密化粧料容器
の蓋体を閉じた状態を示した部分拡大断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係る気密化粧料容器
の枢着部の分解斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施形態に係る気密化粧料容器
の蓋体を閉じた状態を示した部分拡大断面図である。
【符号の説明】
10 容器本体 11 凹所(化
粧料収納部) 11a 周縁部 12 化粧皿 13 化粧料 14 環状溝 15 パッキン 15a 頂部 15b 膨出部 16 係合突起 20 蓋体 21 環状突片 21a 傾斜面 22 爪片 23 封止用突条 30 枢着部
(蝶番) 31 蝶番ピン 32 蝶番孔 33 蝶番片 34 支持部 35 蝶番ブロック 36 蝶番ピン
挿通孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と蓋体とをそれぞれの後方部に
    おいて開閉自在に枢着し、前記容器本体に化粧料を収納
    する凹所を形成するとともに、前記容器本体の前記凹所
    の周縁部に位置するようにパッキンを設け、前記蓋体を
    閉じると前記パッキンにより前記凹所の周縁部が気密保
    持されるようにした気密化粧料容器において、 前記蓋体の前記容器本体に対する枢着部を、前記蓋体又
    は容器本体の一方に設けた一対の蝶番片と、前記蓋体又
    は容器本体の他方に設けられ前記蝶番片の間に配置され
    る蝶番ブロックと、前記一対の蝶番片に設けた蝶番ピン
    挿通孔から前記蝶番ブロックに設けた蝶番孔に挿通した
    蝶番ピンとで構成し、 前記蝶番ピンの軸方向中央部のみを前記蝶番ブロックの
    前記蝶番孔に摺動回転自在に圧接させ、それ以外の軸方
    向端部と前記蝶番孔との間には隙間を形成したことを特
    徴とする気密化粧料容器。
  2. 【請求項2】 容器本体と蓋体とをそれぞれの後方部に
    おいて開閉自在に枢着し、前記容器本体に化粧料を収納
    する凹所を形成するとともに、前記容器本体の前記凹所
    の周縁部に位置するようにパッキンを設け、前記蓋体を
    閉じると前記パッキンにより前記凹所の周縁部が気密保
    持されるようにした気密化粧料容器において、 前記蓋体の前記容器本体に対する枢着部を、前記蓋体又
    は容器本体の一方に設けた一対の蝶番片と、前記蓋体又
    は容器本体の他方に設けられ前記蝶番片の間に配置され
    る蝶番ブロックと、前記一対の蝶番片に設けた蝶番ピン
    挿通孔から前記蝶番ブロックに設けた蝶番孔に挿通した
    蝶番ピンとで構成し、 前記蝶番ピンは、その軸方向中央部を前記蝶番ブロック
    の前記蝶番孔に上下方向および水平方向のいずれか一方
    向からのみ摺動回転自在に圧接させるとともに、その軸
    方向端部を前記蝶番片の前記蝶番ピン挿通孔に上下方向
    および水平方向のいずれか他方からのみ摺動回転自在に
    圧接させたことを特徴とする気密化粧料容器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109157698A (zh) * 2018-09-04 2019-01-08 佛山市禅城区热拉空间生物科技有限公司 一种儿科专用的输液架

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109157698A (zh) * 2018-09-04 2019-01-08 佛山市禅城区热拉空间生物科技有限公司 一种儿科专用的输液架

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