JP2000223588A - 相補mis型半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

相補mis型半導体装置及びその製造方法

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JP2000223588A
JP2000223588A JP11026662A JP2666299A JP2000223588A JP 2000223588 A JP2000223588 A JP 2000223588A JP 11026662 A JP11026662 A JP 11026662A JP 2666299 A JP2666299 A JP 2666299A JP 2000223588 A JP2000223588 A JP 2000223588A
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film
gate electrode
conductive film
forming
semiconductor device
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Toru Mogami
徹 最上
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NEC Corp
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 しきい値電圧をバランス良く適切に設定する
ことが容易な相補MIS型半導体装置を提供する。 【解決手段】 ゲート電極膜40、50が、導体膜の多
層構造を有し、ゲート絶縁膜30に接する最下層の導体
膜41、51の膜厚が、少なくとも上層の導体膜42、
52により半導体装置のチャネル電位が変位する程度に
十分に薄く、電気特性の相異なるゲート電極を形成する
導体膜における、上層の各導体膜42、52を形成する
部材が、相異なる仕事関数を有する部材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相補MIS型半導
体装置及びその製造方法に関し、特にゲート長が0.2
5μm以下の場合に好適であって、しきい値電圧の制御
が容易な相補MIS型電界効果トランジスタとその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】トランジスタのゲート絶縁膜に接するゲ
ート電極として、イオン注入法により不純物をドープし
た多結晶シリコン膜が一般的に用いられている。この種
のトランジスタでは、多結晶シリコン膜がゲート絶縁膜
に接する近傍領域において、不純物が十分多くドープさ
れないために空乏化が生じることにより、実効的なゲー
ト絶縁膜厚が厚くなる。その結果、トランジスタ性能が
劣化してしまう。
【0003】これら、従来のゲート電極として用いられ
ている不純物をドープした多結晶シリコン膜では、膜厚
が100nm以上のシリコン膜が用いられている。これ
は、多結晶シリコン・ゲート電極に不純物をドープする
場合、通常は、イオン注入法を用いるが、イオン注入法
では不純物の突き抜けが生じる場合があるため、トラン
ジスタのしきい値電圧が不確定に変化する現象が生じ
る。このため、シリコン膜の膜厚を薄くすることができ
なかった。しかし、イオン注入法における不純物の突き
抜けを防止できる厚膜のシリコン膜では、上記のよう
に、上層の導体膜の仕事関数が下層の多結晶シリコン膜
の仕事関数に影響しない。したがって、しきい値電圧を
上層の導体膜の種類を選択することによって制御するこ
とができなかった。
【0004】このようなゲート空乏化は、ゲート絶縁膜
の膜厚との相対比に依存するため、絶縁膜の膜厚が6〜
8nm以上の場合に空乏化の効果は極めて小さい。した
がって、特にゲート長が0.25μm以下の場合に当該
ゲート空乏化が顕著な問題となる。
【0005】この問題に対応するため、ゲート電極とし
て空乏化が生じない金属膜を用いるトランジスタ構造が
提案されている。この種のゲート電極に金属膜を用いた
トランジスタは、例えば、「1997・インターナショ
ナル・エレクトロン・デバイセス・コンファレンス」の
「テクニカル・ダイジェスト」(1997年12月7
日)の821〜824頁に掲載された論文に開示されて
いる。
【0006】また、最近のCMOSデバイスでは、トラ
ンジスタにおける短チャネル効果を抑制できるように、
nチャネルトランジスタではn型ドープ多結晶シリコン
膜を用い、pチャネルトランジスタではp型ドープ多結
晶シリコン膜を用いるというように、それぞれのトラン
ジスタの電気極性に適した仕事関数を有するゲート電極
材料を用いている。この種のCMOSデバイスは、例え
ば、「1996・インターナショナル・エレクトロン・
デバイセス・コンファレンス」の「テクニカル・ダイジ
ェスト」(1996年12月8日)の455〜458頁
に掲載された論文に開示されている。
【0007】また、この種の従来の相補MIS型電界効
果トランジスタの例としては、特開平8−222734
号公報や特開平9−246394号公報に開示されたト
ランジスタがある。
【0008】ここで、半導体装置を相補MIS型電界効
果トランジスタとし、上記のように、ゲート電極の空乏
化を抑制するために、不純物をドープした多結晶シリコ
ン膜に代えて単一の金属膜をゲート電極として用いた場
合を考える。
【0009】相補MIS型電界効果トランジスタでは、
しきい値電圧が金属膜の仕事関数により決まるので、単
一の金属膜でゲート電極を形成する場合、第12図に示
すように、しきい値電圧をnチャネルトランジスタとp
チャネルトランジスタとでバランス良く適切に設定する
事が困難であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の相補MIS型電界効果トランジスタは、不純物をドー
プした多結晶シリコン膜にてゲート電極を形成すると、
空乏化を生じる恐れがあり、ゲート電極の空乏化を防止
するために、単一の金属膜をゲート電極として用いた場
合は、しきい値電圧をnチャネルトランジスタとpチャ
ネルトランジスタとの間でバランス良く適切に設定する
ことが困難であるという欠点があった。
【0011】本発明は、上記従来の欠点を解決し、しき
い値電圧をバランス良く適切に設定することが容易な相
補MIS型半導体装置及びその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の相補MIS型半導体装置は、ゲート電極膜が、導
体膜の多層構造を有し、ゲート絶縁膜に接する最下層の
前記導体膜の膜厚が、少なくとも上層の前記導体膜によ
り前記半導体装置のチャネル電位が変位する程度に十分
に薄く、電気特性の相異なる前記ゲート電極を形成する
前記導体膜における、上層の前記各導体膜を形成する部
材が、相異なる仕事関数を有する部材であることを特徴
とする相補MIS型半導体装置。
【0013】請求項2による本発明の相補MIS型半導
体装置は、前記最下層の導体膜が、不純物をドープした
半導体膜であることを特徴とする。
【0014】請求項3による本発明の相補MIS型半導
体装置は、前記最下層の導体膜が、金属窒化膜または金
属酸化膜であることを特徴とする。
【0015】請求項4による本発明の相補MIS型半導
体装置は、前記最下層の導体膜が、不純物をドープした
半導体膜であり、前記最下層の導体膜と上層の前記導体
膜との間に、高温熱処理の際に前記最下層の導体膜と前
記上層の導体膜とが反応するのを防止する、金属窒化膜
または金属酸化膜を有することを特徴とする。
【0016】また、上記の目的を達成する他の本発明
は、相補MIS型半導体装置の製造方法において、素子
分離領域を形成した半導体基板上に、ゲート絶縁膜を形
成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に、ゲート電極を形
成する第1の導体膜を堆積する工程と、前記半導体にお
ける一方の電気極性のゲート電極を形成する第2の導体
膜を前記第1の導体膜上に堆積する工程と、前記半導体
における他方の電気極性に対応する位置に堆積された前
記第2の導体膜をエッチングにより除去する工程と、前
記第2の導体膜が除去された位置に、前記第2の導体膜
の部材とは仕事関数の異なる部材により、前記半導体に
おける他方の電気極性のゲート電極を形成する第3の導
体膜を堆積する工程と、前記第1の導体膜及び前記第2
の導体膜からなる積層膜と、前記第1の導体膜及び前記
第3の導体膜からなる積層膜とに対して、エッチングに
よりゲート電極パターンを形成する工程と、前記半導体
における各電気極性のソース/ドレイン領域に各々所定
の不純物をドープする工程とを含むことを特徴とする。
【0017】また、上記の目的を達成するさらに他の本
発明は、相補MIS型半導体装置の製造方法において、
素子分離領域を形成した半導体基板上に、ゲート絶縁膜
を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に、ゲート電極
を形成する第1の導体膜を堆積する工程と、前記第1の
導体膜上に、ゲート電極パターン形成のための所定の部
材によるゲート電極形成膜を堆積する工程と、前記第1
の導体膜及び前記ゲート電極形成膜からなる積層膜に対
して、エッチングによりゲート電極パターンを形成する
工程と、前記半導体における各電気極性のソース/ドレ
イン領域に各々所定の不純物をドープする工程と、前記
半導体における一方の電気極性の前記ゲート電極パター
ンから前記ゲート電極形成膜を除去する工程と、前記ゲ
ート電極形成膜が除去された位置に、前記一方の電気極
性のゲート電極を形成する第2の導体膜を堆積する工程
と、前記半導体における他方の電気極性の前記ゲート電
極パターンから前記ゲート電極形成膜を除去する工程
と、前記ゲート電極形成膜が除去された位置に、前記第
2の導体膜の部材とは仕事関数の異なる部材により、前
記他方の電気極性のゲート電極を形成する第3の導体膜
を堆積する工程とを含むことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0019】図1は、本発明の第1の実施形態によるM
ISFET(Metal Insulator Sem
iconductor Field Effect T
ransistor)の構成を示す断面図である。図1
を参照すると、本実施形態のMISFETは、シリコン
基板10上に、素子分離酸化膜20にて仕切られたゲー
ト絶縁膜30を形成し、かつゲート絶縁膜30上に、周
囲にゲート電極側壁膜60を設けたゲート電極膜40、
50を形成して構成される。また、ゲート絶縁膜30の
シリコン基板10側には、n型ソース/ドレイン領域7
0及びp型ソース/ドレイン領域80が形成されてい
る。
【0020】本実施形態のゲート電極膜40、50は、
nチャネルトランジスタ領域のゲート電極膜40及びp
チャネルトランジスタ領域のゲート電極膜50共に、そ
れぞれ2層からなる積層構造を有する。以下、ゲート絶
縁膜30に接する層を第1層と称し、第1層の上に形成
される層を第2層と称す。
【0021】ゲート電極膜40の第1層導体膜41及び
ゲート電極膜50の第1層導体膜51は、厚さ及び部材
が同一であり、10〜60nm厚の不純物をドープした
シリコン膜あるいはシリコン・ゲルマニウム固溶膜にて
形成される。また、ゲート電極膜40の第2層導体膜4
2及びゲート電極膜50の第2層導体膜52は、50〜
500nm厚の金属窒化膜あるいは金属酸化膜あるいは
金属膜あるいは金属シリサイド膜にて形成される。第1
層導体膜41、51の厚さを10〜60nmと薄膜化す
ることにより、トランジスタのしきい値電圧が、第1層
導体膜41、51の仕事関数のみでは決まらず、上層の
第2層導体膜42、52の仕事関数による影響を受ける
ことになる。
【0022】第2層導体膜42、52の仕事関数による
しきい値電圧の制御は、第2層導体膜42、52の種類
を変えることによって行われる。この制御方法によれ
ば、トランジスタの基板不純物量とは独立に、しきい値
電圧を制御できるという利点が有る。
【0023】本実施形態における第2層導体膜42、5
2の部材としては、例えば、上記構造での第2および第
3の導体膜である金属窒化膜であれば窒化チタン膜や窒
化タンタル膜等を用いることができ、金属酸化膜であれ
ば酸化ルテニウム膜で酸化イリジウム膜等を用いること
ができ、金属膜であればタングステン膜やモリブデン膜
等を用いることができ、金属シリサイド膜であればチタ
ンシリサイド膜やコバルトシリサイド膜等を用いること
ができる。さらに、仕事関数によってMISFETのし
きい値電圧を制御する目的に使用できるものであれば、
これらの部材に限定されるものではないことは言うまで
もない。
【0024】本実施形態におけるシリコン膜厚(トラン
ジスタのゲート長)とトランジスタのしきい値電圧との
関係を図11に示す。図11を参照すると、NMOSに
おけるしきい値電圧とPMOSにおけるしきい値電圧と
がバランス良く適切に配列していることが分かる。
【0025】図2は、本発明の第2の実施形態によるM
ISFETの構成を示す断面図である。図2を参照する
と、本実施形態のMISFETは、シリコン基板110
上に、素子分離酸化膜120にて仕切られたゲート絶縁
膜130を形成し、かつゲート絶縁膜130上に、周囲
にゲート電極側壁膜160を設けたゲート電極膜14
0、150を形成して構成される。また、ゲート絶縁膜
130のシリコン基板110側には、n型ソース/ドレ
イン領域170及びp型ソース/ドレイン領域180が
形成されている。
【0026】本実施形態のゲート電極膜140、150
は、nチャネルトランジスタ領域のゲート電極膜140
及びpチャネルトランジスタ領域のゲート電極膜150
共に、それぞれ2層からなる積層構造を有する。なお、
第1の実施形態と同様に、ゲート絶縁膜130に接する
層を第1層と称し、第1層の上に形成される層を第2層
と称す。
【0027】ゲート電極膜140の第1層導体膜141
及びゲート電極膜150の第1層導体膜151は、厚さ
及び部材が同一であり、10〜60nm厚の金属窒化膜
あるいは金属酸化膜あるいは金属膜あるいは金属シリサ
イド膜にて形成される。また、ゲート電極膜140の第
2層導体膜142及びゲート電極膜150の第2層導体
膜152は、50〜800nm厚の金属窒化膜あるいは
金属酸化膜あるいは金属膜あるいは金属シリサイド膜で
あって、かつ第1層導体膜141、151とは異なる部
材にて形成される。第1層導体膜141、151の厚さ
を20−60nmと薄膜化することによって、トランジ
スタのしきい値電圧を、第1層導体膜141、151の
膜厚と第2層導体膜142、152の部材の種類を選択
することにより制御することができる。この制御方法に
よれば、トランジスタの基板不純物量とは独立に、しき
い値電圧を制御できるという利点が有る。
【0028】本実施形態における第2層導体膜142、
152の部材としては、第1の実施形態において示した
ものと同様の部材を用いることができる。
【0029】図3乃至図5は、図2に示した第2の実施
形態によるMISFETの製造過程を示す図である。図
3乃至図5を参照すると、本実施形態のMISFETの
製造手順は、まず、素子分離領域120を形成したシリ
コン基板110上に、ゲート絶縁膜130を形成する。
次に、第1層導体膜141、151を形成するため、1
0〜50nm厚の金属窒化膜あるいは金属酸化膜を堆積
する。次に、nチャネルトランジスタ領域のゲート電極
膜140の第2層導体膜142を形成するため、50〜
200nm厚の金属膜を堆積する。そして、さらにシリ
コン系絶縁膜を50〜100nm堆積する(図3参
照)。
【0030】次に、通常のリソグラフィ工程とエッチン
グ工程により、pチャネルトランジスタ上の第1層の金
属窒化膜あるいは金属酸化膜及び第2層の金属膜に対し
てエッチングを施す。そして、ゲート電極膜150の第
2層導体膜152を形成するため、シリコン基板130
上に、第2層導体膜142とは仕事関数が異なる50〜
200nm厚の金属膜を堆積する。この後、シリコン基
板130の表面を化学的機械研磨法により平坦化し、さ
らにnチャネル領域上のシリコン系絶縁膜を除去する
(図4参照)。
【0031】次に、通常のリソグラフィ工程とエッチン
グ工程により、ゲート電極を形成する。そして、当該ゲ
ート電極に絶縁膜側壁160を形成する。次に、nチャ
ネルトランジスタのソース/ドレイン領域170及びp
チャネルトランジスタのソース/ドレイン領域180を
不純物により高濃度にドープする。この後、1000℃
以下の熱処理により不純物を活性化し、第2の実施形態
のMISFETを完成する(図5参照)。
【0032】図7は、本発明の第3の実施形態によるM
ISFETの構成を示す断面図である。図7を参照する
と、本実施形態のMISFETは、シリコン基板210
上に、素子分離酸化膜220にて仕切られたゲート絶縁
膜230を形成し、かつゲート絶縁膜230上に、周囲
にゲート電極側壁膜260を設けたゲート電極膜24
0、250を形成して構成される。また、ゲート絶縁膜
230のシリコン基板210側には、n型ソース/ドレ
イン領域270及びp型ソース/ドレイン領域280が
形成されている。
【0033】本実施形態のゲート電極膜240、250
は、nチャネルトランジスタ領域のゲート電極膜240
及びpチャネルトランジスタ領域のゲート電極膜250
共に、それぞれ3層からなる積層構造を有する。なお、
ゲート絶縁膜230に接する層を第1層と称し、第1層
の上に形成される層を第2層と称し、第2層の上に形成
される層を第3層と称す。
【0034】ゲート電極膜240の第1層導体膜241
及びゲート電極膜250の第1層導体膜251は、厚さ
及び部材が同一であり、10〜60nm厚の不純物をド
ープしたシリコン膜あるいはシリコン・ゲルマニウム固
溶膜にて形成される。また、ゲート電極膜240の第2
層導体膜242及びゲート電極膜250の第2層導体膜
252は、厚さ及び部材が同一であり、1〜10nm厚
の金属窒化膜および窒化絶縁膜にて形成される。また、
ゲート電極膜240の第3層導体膜243及びゲート電
極膜250の第3層導体膜253は、50〜500nm
厚の金属膜あるいは金属シリサイド膜にて形成される。
【0035】本実施形態において、第2層として極めて
薄い金属窒化膜や金属酸化膜を設けることにより、トラ
ンジスタ形成工程において高温熱処理が生じる場合で
も、下層のシリコン膜と上層の金属膜あるいは金属シリ
サイド膜が反応するのを防ぐことが可能である。また、
第2層を1−10nmと極めて薄く形成することによ
り、第2層が存在しない第1、第2の実施形態の場合と
同様に、第1層の半導体膜の膜厚と第3層の金属膜の仕
事関数とにより、トランジスタのしきい値電圧を制御す
ることが可能である。
【0036】図8乃至図10は、図7に示した第3の実
施形態によるMISFETの製造過程を示す図である。
図8乃至図10を参照すると、本実施形態のMISFE
Tの製造手順は、まず、素子分離領域220を形成した
シリコン基板210上に、ゲート絶縁膜230を形成す
る。次に、第1層導体膜241、251を形成するた
め、10〜60nm厚の不純物をドープしたシリコン膜
あるいはシリコン・ゲルマニウム固溶膜を堆積する。次
に、第2層導体膜242、252を形成するため、1〜
10nm厚の金属窒化膜及び窒化絶縁膜を堆積する。次
に、当該導体膜上に、20〜200nm厚のシリコン窒
化膜を堆積する。そして、堆積された第1、第2層の導
体膜及びシリコン窒化膜に対して、通常のリソグラフィ
工程とエッチング工程により、模擬ゲート電極810を
形成する。この後、ソース/ドレイン領域270、28
0を通常のイオン注入法により形成する(図8参照)。
【0037】次に、シリコン基板230上にシリコン系
絶縁膜を堆積し、表面平坦化を実施する。そして、通常
のリソグラフィ工程とウェットエッチング工程により、
nチャネルトランジスタのゲート領域のシリコン窒化膜
のみを選択的に除去する。この後、第3層導体膜243
を形成するため、20〜200nm厚の金属膜を堆積す
る(図9参照)。
【0038】次に、第3層導体膜243を形成するため
に堆積した金属膜のうち、通常のリソグラフィ工程とエ
ッチング工程により、pチャネルトランジスタ領域上の
当該金属膜を除去する。そして、通常のリソグラフィ工
程とウェットエッチング工程により、pチャネルトラン
ジスタのゲート領域のシリコン窒化膜のみを選択的に除
去する。この後、第3層導体膜253を形成するため、
第3層導体膜243とは仕事関数が異なる20〜200
nm厚の金属膜を堆積する。そして、表面平坦化を実施
して、ゲート領域以外の金属膜を選択的に除去し、第3
の実施形態のMISFETを完成する(図10参照)。
【0039】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0040】第1実施例は、図1を参照して説明した第
1の実施形態に対応する実施例である。本実施例のMI
SFETにおいて、ゲート長は、0.2μmである。ゲ
ート絶縁膜30は、熱窒化酸化法により形成した窒化酸
化膜である。ゲート電極膜40、50において、第1層
導体膜41、51は、30nm厚の不純物をドープした
多結晶シリコン膜41である。また、nチャネルトラン
ジスタ領域のゲート電極膜40の第2層導体膜42は、
100nm厚のタングステン膜である。pチャネルトラ
ンジスタ領域のゲート電極膜50の第2層導体膜52
は、100nm厚のハフニウム膜である。第1層導体膜
41、51は、CVD法で堆積されたシリコン膜であ
り、形成時にリンを5E20cm−3だけドープしてい
る。また、ゲート電極膜40の第2層導体膜42である
タングステン膜と、ゲート電極膜50の第2層導体膜5
2であるハフニウム膜は、スパッタ法で堆積された薄膜
である。
【0041】また、ゲート電極には絶縁膜側壁60が形
成されている。nチャネルトランジスタでは、ソース/
ドレイン領域70にn型不純物が導入され、pチャネル
トランジスタでは、ソース/ドレイン領域80にp型不
純物が導入されている。
【0042】以上のように構成された本実施例のMIS
FETにおいて、第2層導体膜42がタングステンであ
るnチャネルトランジスタでは、しきい値電圧は0〜
0.3Vの範囲内であった。一方、第2層導体膜52が
ハフニウムであるpチャネルトランジスタでは、しきい
値電圧は0〜−0.3Vの範囲内であった。これは、タ
ングステン膜とハフニウム膜の仕事関数の差によるもの
である。
【0043】また、ゲート電極のシート抵抗は2Ω/□
以下であり、ゲート空乏化率は、下層シリコン膜の薄膜
化により10%以下と良好であった。さらに、熱処理温
度600度でゲート構造は安定であった。また、本実施
例では第1層導体膜41、51としてシリコン膜を用い
たが、これに限る必要はなく、シリコン・ゲルマニウム
固溶膜にて形成しても良い。
【0044】第2実施例は、図1を参照して説明した第
1の実施形態に対応する他の実施例である。本実施例の
MISFETにおいて、ゲート長は、0.18μmであ
る。ゲート絶縁膜30は、熱窒化酸化法により形成した
窒化酸化膜である。ゲート電極膜40、50において、
第1層胴体膜41、51は、20nm厚のシリコン・ゲ
ルマニウム固溶膜である。また、nチャネルトランジス
タ領域のゲート電極膜40の第2層導体膜42は、15
0nm厚のタングステンシリサイド膜である。pチャネ
ルトランジスタ領域のゲート電極膜50の第2層導体膜
52は、150nm厚のチタンシリサイド膜である。第
1層導体膜41、51は、CVD法で堆積された膜であ
り、形成時にリンを5E20cm−3だけドープしてい
る。ゲート電極膜40の第2層導体膜42であるタング
ステンシリサイド膜と、ゲート電極膜50の第2層導体
膜52であるチタンシリサイド膜は、スパッタ法で堆積
された薄膜である。
【0045】また、ゲート電極には絶縁膜側壁60が形
成されている。nチャネルトランジスタでは、ソース/
ドレイン領域70にn型不純物が導入され、pチャネル
トランジスタでは、ソース/ドレイン領域80にp型不
純物が導入されている。
【0046】以上のように構成された本実施例のMIS
FETにおいて、第2層導体膜42がタングステンシリ
サイドであるnチャネルトランジスタでは、しきい値電
圧は0〜0.25Vの範囲内であった。一方、第2層導
体膜52がチタンシリサイドであるpチャネルトランジ
スタでは、しきい値電圧は0〜−0.25Vの範囲内で
あった。
【0047】また、ゲート電極のシート抵抗は10Ω/
□以下であり、ゲート空乏化率は10%以下であった。
さらに、熱処理温度を700度まで上げてもゲート電極
構造は安定であった。
【0048】第3実施例は、図2を参照して説明した第
2の実施形態に対応する実施例である。本実施例のMI
SFETにおいて、ゲート長は、0.08μmである。
ゲート絶縁膜130は、熱窒化酸化法により形成した窒
化酸化膜131とCVD法で形成した酸化タンタル膜1
32の積層である。ゲート電極140、150におい
て、第1層導体膜141、151は、10nm厚の窒化
チタン膜である。nチャネルトランジスタ領域のゲート
電極膜140の第2層導体膜142は、150nm厚の
モリブデン膜である。pチャネルトランジスタ領域のゲ
ート電極膜150の第2層導体膜152は、150nm
厚のジルコニウム膜である。第1層導体膜141、15
1である窒化チタン膜は、スパッタ法で堆積された膜で
ある。ゲート電極膜140の第2層導体膜142である
モリブデン膜と、ゲート電極膜150の第2層導体膜1
52であるジルコニウム膜は、スパッタ法で堆積された
薄膜である。
【0049】また、ゲート電極には絶縁膜側壁160が
形成されている。nチャネルトランジスタでは、ソース
/ドレイン領域170にn型不純物が導入されており、
pチャネルトランジスタでは、ソース/ドレイン領域1
80にp型不純物が導入されている。
【0050】以上のように構成された本実施例のMIS
FETにおいて、第2層導体膜142がモリブデンであ
るnチャネルトランジスタでは、しきい値電圧は0〜
0.2Vの範囲内であった。一方、第2層導体膜152
がジルコニウムであるpチャネルトランジスタでは、し
きい値電圧は0〜−0.2Vの範囲内であった。
【0051】また、ゲート電極のシート抵抗は5Ω/□
以下であり、ゲート空乏化率はほぼ0%であった。さら
に、熱処理温度を1000度まで上げてもゲート電極構
造は安定であった。
【0052】次に、図3乃至図5を参照して、第3実施
例によるMISFETの製造手順を説明する。図3乃至
図5を参照すると、まず、素子分離領域120をトレン
チ構造により形成したシリコン基板110上に、1nm
の窒化酸化膜131を熱窒化酸化法により形成し、次
に、10nm厚の酸化タンタル膜132をCVD法によ
り形成してゲート絶縁膜130とする。次に、ゲート電
極膜140、150の第1層導体膜141、151を形
成するため、10nm厚の窒化チタン膜310をスパッ
タ法により堆積する。次に、ゲート電極膜140の第2
層導体膜142を形成するため、窒化チタン膜310上
に150nm厚のモリブデン膜320をスパッタ法によ
り堆積する。そして、当該モリブデン膜320上に、さ
らに100nm厚のシリコン窒化膜330をCVD法に
より堆積する(図3参照)。
【0053】次に、通常のリソグラフィ工程とエッチン
グ工程により、pチャネルトランジスタ上のシリコン窒
化膜330とモリブデン膜320をエッチングした後、
スパッタ法により、シリコン基板110上に150nm
厚のジルコニウム膜410を堆積する。そして、化学的
機械研磨法により基板表面を平坦化し、さらにnチャネ
ル領域上のシリコン窒化膜330を除去する(図4参
照)。
【0054】次に、通常のリソグラフィ工程とエッチン
グ工程により、ゲート電極を形成した後、該ゲート電極
に絶縁膜側壁160を形成する。次に、nチャネルトラ
ンジスタのソース/ドレイン領域170及びpチャネル
トランジスタのソース/ドレイン領域180に、それぞ
れヒ素とボロンをイオン注入法により高濃度にドープす
る。そして、900℃の熱処理により不純物を活性化
し、MISFETを完成する(図5参照)。
【0055】第4実施例は、図2を参照して説明した第
2の実施形態に対応する実施例である。第4実施例の構
成を図6に示す。本実施例のMISFETにおいて、ゲ
ート長は、0.08μmである。ゲート絶縁膜130
は、熱窒化酸化法により形成した窒化酸化膜である。ゲ
ート電極膜140、150において、第1層導体膜14
1、151は、15nm厚の酸化ルテニウム膜44であ
る。nチャネルトランジスタ領域のゲート電極膜140
の第2層導体膜142は、100nm厚のルテニウム膜
である。pチャネルトランジスタ領域のゲート電極膜1
50の第2層導体膜は、100nm厚のジルコニウム膜
である。第1層導体膜141、151である酸化ルテニ
ウム膜44は、反応性スパッタ法で堆積された膜であ
る。ゲート電極膜140の第2層導体膜142であるル
テニウム膜と、ゲート電極膜150の第2層導体膜15
2であるジルコニウム膜は、スパッタ法で堆積された薄
膜である。
【0056】また、ゲート電極には絶縁膜側壁160が
形成されている。nチャネルトランジスタでは、ソース
/ドレイン領域170にn型不純物が導入されており、
pチャネルトランジスタでは、ソース/ドレイン領域1
80にp型不純物が導入されている。
【0057】以上のように構成された本実施例のMIS
FETにおいて、第2層導体膜142がルテニウムであ
るnチャネルトランジスタでは、しきい値電圧は0〜
0.2Vの範囲内であった。一方、第2層導体膜152
がジルコニウムであるpチャネルトランジスタでは、し
きい値電圧は0〜−0.2Vの範囲内であった。
【0058】また、ゲート電極のシート抵抗は5Ω/□
以下であり、ゲート空乏化率はほぼ0%であった。
【0059】第5実施例は、図7を参照して説明した第
3の実施形態に対応する実施例である。本実施例のMI
SFETにおいて、ゲート長は、0.12μmである。
ゲート絶縁膜230は、熱窒化酸化法により形成した窒
化酸化膜である。ゲート電極膜240、250におい
て、第1層導体膜241、251は、15nm厚のシリ
コン・ゲルマニウム固溶膜である。また、第2層導体膜
242、252は、5nm厚の窒化チタン膜である。n
チャネルトランジスタ領域のゲート電極膜240の第3
層導体膜243は、150nm厚のタングステン膜であ
る。pチャネルトランジスタ領域のゲート電極膜250
の第3層導体膜253は、150nm厚のイリジウム膜
である。1層導体膜241、251であるシリコン・ゲ
ルマニウム膜は、CVD法で堆積された膜であり、膜形
成時にリンを5E20cm−3だけドープされている。
第2層導体膜242、252である窒化チタン膜、ゲー
ト電極膜240の第3層導体膜243であるタングステ
ン膜と、ゲート電極膜250の第3層導体膜253であ
るイリジウム膜は、スパッタ法で堆積された薄膜であ
る。
【0060】また、ゲート電極には絶縁膜側壁260が
形成されている。nチャネルトランジスタでは、ソース
/ドレイン領域270にn型不純物が導入されており、
pチャネルトランジスタでは、ソース/ドレイン領域2
80にp型不純物が導入されている。
【0061】以上のように構成されたMISFETにお
いて、第3層導体膜243がタングステンであるnチャ
ネルトランジスタでは、しきい値電圧は0〜0.35V
の範囲内であった。一方、第3層導体膜253がイリジ
ウムであるpチャネルトランジスタでは、しきい値電圧
は0〜−0.35Vの範囲内であった。
【0062】また、ゲート電極のシート抵抗は5Ω/□
以下であり、ゲート空乏化率は5%以下であった。さら
に、熱処理温度を1000度まで上げてもゲート電極構
造は安定であった。
【0063】なお、第2層導体膜242、252を形成
する部材は、上述した窒化チタン膜に限る必要はなく、
窒化タングステン膜あるいは酸化ルテニウム膜あるいは
酸化イリジウム膜でも良い。
【0064】次に、図8乃至図10を参照して、第5実
施例によるMISFETの製造手順を説明する。図8乃
至図10を参照すると、まず、素子分離領域220をト
レンチ構造により形成したシリコン基板210上に、2
nmの窒化酸化膜を熱窒化酸化法により形成してゲート
絶縁膜230とする。次に、ゲート電極膜240、25
0の第1層導体膜241、251を形成するため、リン
をドープした15nm厚のシリコン・ゲルマニウム固溶
膜820を堆積し、第2層導体膜242、252を形成
するため、2nm厚の窒化チタン膜830を堆積する。
次に、窒化チタン膜830上に150nm厚のシリコン
窒化膜840をCVD法により堆積する。この後、通常
のリソグラフィ工程とエッチング工程により、模擬ゲー
ト電極810を形成し、ソース/ドレイン領域270、
280を通常のイオン注入法により形成する(図8参
照)。
【0065】次に、シリコン基板210上にシリコン酸
化膜910を堆積した後、表面平坦化により、ダミーゲ
ート電極のシリコン窒化膜840上面を露わにし、通常
のリソグラフィ工程とウェットエッチング工程により、
nチャネルトランジスタのゲート領域のシリコン窒化膜
840のみを選択的に除去する。そして、シリコン窒化
膜840を除去した個所に、タングステン膜920をC
VD法により堆積する(図9参照)。
【0066】次に、通常のリソグラフィ工程とエッチン
グ工程により、pチャネルトランジスタ領域上のタング
ステン膜920を除去し、さらに通常のリソグラフィ工
程とウェットエッチング工程により、pチャネルトラン
ジスタのゲート領域のシリコン窒化膜840のみを選択
的に除去する。そして、シリコン窒化膜840を除去し
た個所に、イリジウム膜1010をCVD法により堆積
する。次に、化学的機械研磨法により、ゲート領域以外
の金属膜を選択的に除去し、MISFETを完成する
(図10参照)。
【0067】以上好ましい実施例をあげて本発明を説明
したが、本発明は必ずしも上記実施例に限定されるもの
ではない。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の相補MI
S型半導体装置及びその製造方法によれば、ゲート電極
を多層構造とし、最下層の導体膜を十分に薄く形成する
と共に、nチャネルトランジスタのゲート電極とpチャ
ネルトランジスタのゲート電極とで上層の導体膜を形成
する部材の種類を変えることにより、トランジスタの基
板不純物量とは独立にしきい値電圧を制御できるため、
しきい値電圧をバランス良く適切に設定することが容易
であるという効果がある。
【0069】また、ゲート電極の下層の導体膜をnチャ
ネルとpチャネルで一定膜厚とすることにより、LSI
のプロセスマージンが大幅に広がるため、製造過程にお
ける制御が容易になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態によるMISFET
の構成を示す断面図である。
【図2】 本発明の第2の実施形態によるMISFET
の構成を示す断面図である。
【図3】 第2の実施形態の製造手順を示す図であり、
各種の部材を堆積させた状態を示す断面図である。
【図4】 第2の実施形態の製造手順を示す図であり、
図3の状態から所望の箇所に所望の部材を堆積させた状
態を示す断面図である。
【図5】 第2の実施形態の製造手順を示す図であり、
図4の状態からゲート電極を形成し、かつソース/ドレ
イン領域を形成した状態を示す断面図である。
【図6】 第2の実施形態の他の実施例の構成を示す断
面図である。
【図7】 本発明の第3の実施形態によるMISFET
の構成を示す断面図である。
【図8】 第3の実施形態の製造手順を示す図であり、
模擬ゲート電極を形成した状態を示す断面図である。
【図9】 第3の実施形態の製造手順を示す図であり、
模擬ゲート電極の一方に所望の部材を堆積させた状態を
示す断面図である。
【図10】 第3の実施形態の製造手順を示す図であ
り、模擬ゲート電極の他方に所望の部材を堆積させた状
態を示す断面図である。
【図11】 本発明の第1の実施形態にて得られた相補
MIS型電界効果トランジスタ(MISFET)のしき
い値とトランジスタのゲート長との関係を示す図であ
る。
【図12】 従来の相補MIS型電界効果トランジスタ
(MISFET)のしきい値とトランジスタのゲート長
との関係を示す図である。
【符号の説明】
10、110、210 シリコン基板 20、120、220 素子分離酸化膜 30、130、230 ゲート絶縁膜 40、50、140、150、240、250 ゲー
ト電極膜 41、51、141、151、241、251 第1
層導体膜 42、52、142、152、242、252 第2
層導体膜 60 ゲート電極側壁膜 70、170、270 n型ソース/ドレイン領域 80、180、280 p型ソース/ドレイン領域8
0 243、253 第3層導体膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月2日(1999.4.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 BB01 BB13 BB16 BB18 BB25 BB28 BB30 BB36 DD37 DD43 EE03 FF13 FF14 GG14 HH20 5F040 DA06 DB03 EC01 EC04 EC07 EC12 EC13 ED01 ED03 FA04 5F048 AA00 AC03 BA01 BB04 BB06 BB07 BB09 BB11 BB12 BB17 BE03 BG01 BG12 DA24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相補MIS型半導体装置において、 ゲート電極膜が、導体膜の多層構造を有し、 ゲート絶縁膜に接する最下層の前記導体膜の膜厚が、少
    なくとも上層の前記導体膜により前記半導体装置のチャ
    ネル電位が変位する程度に十分に薄く、 電気特性の相異なる前記ゲート電極を形成する前記導体
    膜における、上層の前記各導体膜を形成する部材が、相
    異なる仕事関数を有する部材であることを特徴とする相
    補MIS型半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記最下層の導体膜が、不純物をドープ
    した半導体膜であることを特徴とする請求項1に記載の
    相補MIS型半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記最下層の導体膜が、金属窒化膜また
    は金属酸化膜であることを特徴とする請求項1に記載の
    相補MIS型半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記最下層の導体膜が、不純物をドープ
    した半導体膜であり、 前記最下層の導体膜と上層の前記導体膜との間に、高温
    熱処理の際に前記最下層の導体膜と前記上層の導体膜と
    が反応するのを防止する、金属窒化膜または金属酸化膜
    を有することを特徴とする請求項1に記載の相補MIS
    型半導体装置。
  5. 【請求項5】 相補MIS型半導体装置の製造方法にお
    いて、 素子分離領域を形成した半導体基板上に、ゲート絶縁膜
    を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上に、ゲート電極を形成する第1の導
    体膜を堆積する工程と、 前記半導体における一方の電気極性のゲート電極を形成
    する第2の導体膜を前記第1の導体膜上に堆積する工程
    と、 前記半導体における他方の電気極性に対応する位置に堆
    積された前記第2の導体膜をエッチングにより除去する
    工程と、 前記第2の導体膜が除去された位置に、前記第2の導体
    膜の部材とは仕事関数の異なる部材により、前記半導体
    における他方の電気極性のゲート電極を形成する第3の
    導体膜を堆積する工程と、 前記第1の導体膜及び前記第2の導体膜からなる積層膜
    と、前記第1の導体膜及び前記第3の導体膜からなる積
    層膜とに対して、エッチングによりゲート電極パターン
    を形成する工程と、 前記半導体における各電気極性のソース/ドレイン領域
    に各々所定の不純物をドープする工程とを含むことを特
    徴とする相補MIS型半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 相補MIS型半導体装置の製造方法にお
    いて、 素子分離領域を形成した半導体基板上に、ゲート絶縁膜
    を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上に、ゲート電極を形成する第1の導
    体膜を堆積する工程と、 前記第1の導体膜上に、ゲート電極パターン形成のため
    の所定の部材によるゲート電極形成膜を堆積する工程
    と、 前記第1の導体膜及び前記ゲート電極形成膜からなる積
    層膜に対して、エッチングによりゲート電極パターンを
    形成する工程と、 前記半導体における各電気極性のソース/ドレイン領域
    に各々所定の不純物をドープする工程と、 前記半導体における一方の電気極性の前記ゲート電極パ
    ターンから前記ゲート電極形成膜を除去する工程と、 前記ゲート電極形成膜が除去された位置に、前記一方の
    電気極性のゲート電極を形成する第2の導体膜を堆積す
    る工程と、 前記半導体における他方の電気極性の前記ゲート電極パ
    ターンから前記ゲート電極形成膜を除去する工程と、 前記ゲート電極形成膜が除去された位置に、前記第2の
    導体膜の部材とは仕事関数の異なる部材により、前記他
    方の電気極性のゲート電極を形成する第3の導体膜を堆
    積する工程とを含むことを特徴とする相補MIS型半導
    体装置の製造方法。
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