JP2000223350A - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

積層セラミックコンデンサ

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JP2000223350A
JP2000223350A JP11022107A JP2210799A JP2000223350A JP 2000223350 A JP2000223350 A JP 2000223350A JP 11022107 A JP11022107 A JP 11022107A JP 2210799 A JP2210799 A JP 2210799A JP 2000223350 A JP2000223350 A JP 2000223350A
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internal electrode
electrode layer
layer
multilayer ceramic
dielectric
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一隆 内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取得容量が低下せず、密着不良による熱的及
び機械的強度の低下を有効に抑えることができ、内部電
極層の位置ずれを目視することができる積層セラミック
コンデンサを提供する。 【解決手段】積層セラミックコンデンサにおいて、前記
第1内部電極層3が、誘電体層1の両側面に露出する幅
に形成されており、前記第2内部電極層4が、誘電体層
2の両側面との間にサイドマージン領域を残す幅に形成
されており、かつ前記第1内部電極層3に傾斜したスリ
ット部7が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は積層セラミックコン
デンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、積層セラミックコンデンサは、図
5に示すように複数の誘電体層51、52・・・を積層
して構成されたコンデンサ本体50の両端部に外部端子
電極55、56が形成されていた。
【0003】そして、コンデンサ本体50は、図6に示
すように、誘電体層51、52・・・及び誘電体層5
1、52・・・との層間に配置された内部電極層53、
54とから構成されている。
【0004】具体的には、図7(a)に示すように、第
1内部電極層53となる導体膜が形成された第1誘電体
層51となるセラミックグリーンシートと、図7(b)
に示すように、第2内部電極層54となる導体膜が形成
された第2誘電体層52となるセラミックグリーンシー
トとを交互に積層・圧着した後に、誘電体層51、52
と内部電極層53、54からなるコンデンサ本体となる
積層体を焼成していた。その後、第1内部電極層53が
延出するコンデンサ本体50の一方側端部に第1外部端
子電極55を、第2内部電極層54が延出するコンデン
サ本体50の他方側端部に第2外部端子電極56をそれ
ぞれ形成していた。
【0005】図5〜図7に示す積層セラミックコンデン
サはかなり小さいものであるため、内部電極層53、5
4となる導体膜を導電ペーストの印刷により形成する
際、また、導体膜を形成したセラミックグリーンシート
を積層した際、内部電極層53、54との対向ずれが発
生してまう。その結果、積層セラミックコンデンサの静
電容量のバラツキが大きくなるという問題点があった。
【0006】また、内部電極層53、54となる導体膜
を印刷する際に、その導体膜の周縁部が中心部より0.
1〜2μm程度盛り上がってしまう。即ち、内部電極層
53、54の側端部付近では、内部電極層53、54の
周縁部の積層方向の密度が他の部分の積層方向の密度と
比較して最も大きくなる傾向にある。
【0007】従って、積層方向の密度分布の極端な不均
一が圧着不良によるデラミネーション、脱バインダー・
焼結性の不均一となって現れるという問題点があった。
【0008】また、積層セラミックコンデンサの製造の
過程において、内部電極層53、54とセラミックであ
る誘電体層51、52の焼結時の挙動及び熱膨張率の違
いにより、コンデンサ本体50の内部に歪みが発生す
る。この歪みによる内部応力は、内部電極層の周縁部分
に特に集中する。このため、図7(a)(b)のよう
に、第1内部電極層53、第2内部電極層54とが夫々
の側辺が重なる構造では、内部応力の集中が避けられ
ず、積層セラミックコンデンサ内部にクラックを生じさ
せたり、内部クラックがない場合でも、耐サーマルショ
ックレベルを低下させる原因となるという問題点があっ
た。
【0009】これらの問題点を解決するために、図8、
9に示す積層セラミックコンデンサが提案されている
(特開平8−181035、特開平8−250369参
照)。
【0010】図8(a)は積層セラミックコンデンサの
第1内部電極層83となる導体膜を示し、図8(b)は
積層セラミックコンデンサの第2内部電極層84となる
導体膜を示している。
【0011】ここで、第1内部電極層83は、第2内部
電極層84に比較して電極幅が非常に狭くなっている。
【0012】そして、この積層セラミックコンデンサに
よれば、第1内部電極層83、84となる導体膜の形成
で、印刷位置が電極幅方向に若干ずれによりずれたとし
ても、また内部電極層83、84となる導体膜が誘電体
層の積層ずれたとしても、内部電極層83、84間の重
なり面積が変動することがない。
【0013】また、1つの誘電体層81を介して互いに
隣接し対向して設けられた内部電極層83、84の周縁
部が互いに重なり合わないため、積層方向の密度分布の
不均一が緩和され、内部電極層83、84の周辺部の絶
縁破壊による不良率の発生頻度が大幅に緩和される。ま
た、内部電極層83、84の側辺部分で発生する内部応
力の集中部の位置が、その積層方向において連続するこ
となくずれるため、焼成時の内部欠陥が抑制され、耐サ
ーマルショック性が大幅に改善される。
【0014】しかし、図8に示す内部電極層83、84
を有する積層セラミックコンデンサによれば、重なり面
積を一定にすることにより静電容量のばらつきこそ低減
し得るものの、第2内部電極層84に比較してサイドマ
ージン領域の大きな第1内部電極層83で、両電極層8
3、84の対向面積が決定されるため、対向しあう内部
電極層83、84の重なり面積が非常に小さくなる。従
って、外観形状の割に小容量のコンデンサしか得ること
ができないという問題点があった。
【0015】そこで、図9に示す内部電極層94、95
を有する積層セラミックコンデンサが提案されている
(特公平8−1875号参照)。
【0016】この積層セラミックコンデンサは、第1内
部電極層93を誘電体層91と同一の幅となるように形
成されている。即ち、第1内部電極層93はコンデンサ
本体の一方の端面以外に、この端面を挟む両側面に延出
している。
【0017】尚、第2内部電極層94がコンデンサ本体
の他方の端面に延出され、且つ誘電体層92上に両側部
にサイドマージン領域を残存させていた。
【0018】そして、この積層セラミックコンデンサに
よれば、誘電体層の両側面に露出する幅に形成された第
1内部電極層93と、誘電体層92の両側面との間にサ
イドマージン領域を残す幅に形成されている第2内部電
極層94とを誘電体層91を介して重ね合わせるもので
あるため、比較的大きな重なり面積を得ることができ、
取得容量を高めることができる。
【0019】ここで、一方電位に接続される内部電極層
83のみが誘電体層82の側面に露出されており、たと
え、内部電極層83を形成する導電ペーストがコンデン
サ本体の側面(誘電体層91となるセラミックグリーン
シートの側端面)に垂れたとしても、第2内部電極層9
4とは短絡する恐れはない。また、第2内部電極層94
と接続する外部端子電極は端面にのみ形成され、表面お
よび側面にはみ出ていないため、内部電極層94と短絡
する恐れはない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図9(a)
(b)に示す内部電極層93、94を有する積層セラミ
ックコンデンサでは、特に第1内部電極層93となる導
体膜と、その上部に積層される誘電体層、例えば92と
なる誘電体セラミックグリーンシートとの密着性が低下
するため、密着不良により熱的及び機械的強度が低下す
るという問題点があった。
【0021】また、第1内部電極層93の形成位置が誘
電体層91の長さ方向にずれた場合、第1及び第2内部
電極層92、93の重なり対向面積を一定に保つことが
できない。
【0022】このような場合には、不良品として排除さ
れなければならない。
【0023】本発明は上述の課題に鑑みて達成されたも
のであり、その目的は内部電極層の対向面積の変動によ
る容量成分の変動を極小化し、内部電極層と誘電体層と
の密着不良による熱的及び機械的強度の低下を最小限に
抑えることができる積層セラミックコンデンサを提供す
ることにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の積層セラミック
コンデンサは、複数の矩形状誘電体層を積層して成る積
層体の誘電体層間に、交互に第1内部電極層及び第2内
部電極層を配設するとともに、前記積層体の一方端部に
前記第1内部電極層に接続される第1外部端子電極を、
他方端部に前記第2内部電極層に接続される第2外部端
子電極を夫々形成して成る積層セラミックコンデンサに
おいて、前記第1内部電極層は、その電極層が誘電体層
の幅と略同一であるとともに、一方端部から中央部に向
かって一方端部の辺に対して傾斜するスリット部を有し
ており、且つ前記第2内部電極層は、その電極幅が誘電
体層の幅に対して小さいことを特徴とする積層セラミッ
クコンデンサである。
【0025】
【作用】以上のように本発明によれば、一方の端面に延
出された第1内部電極層が、誘電体層の幅と略同一に形
成されており、他方の端面に延出された第2内部電極層
が、誘電体層の両側面との間にサイドマージン領域を残
存するように形成されている。そして、第1内部電極層
に誘電体層の一方端部から中央部に向かって一方の端部
の辺に対して傾斜したスリット部を設けられている。
【0026】したがって、第1内部電極層を挟持する第
1誘電体層と第2誘電体層とは、第1内部電極層のスリ
ット部を介して直接圧着されため、グリーンシート状態
での圧着剥がれが生じ難く、強固な一体結合が可能にな
る。すなわち、密着不良による熱的及び機械的強度の低
下を最小限に抑えることができる。
【0027】また、第1内部電極層が誘電体層の幅方向
の全体に渡って形成されているため、積層セラミックコ
ンデンサの形状に対して、第1、第2内部電極層との対
向面積が極大化し、高い容量特性が得られる。
【0028】そして、第1内部電極層に、一方の端部か
ら中央部に向けて一方の端部の端辺に対して傾斜したス
リット部を形成している。従って、第1内部電極層、第
2内部電極層となる導体膜を形成した第1、第2誘電体
層となるシートを積層し、コンデンサ本体の外観形状に
そって切断した時、第1内部電極層に形成したスリット
部と一方端面との交差部分によって、第1内部電極層の
幅方向、さらに、長さ方向の印刷ずれ、または積層ずれ
量が目視によって確認できる。
【0029】従って、この確認次第でその後の処理が不
要となり、全体として製造歩留りが向上することにな
る。
【0030】ここで、第1内部電極層のスリット部の端
縁部分には、第1内部電極層と第2内部電極層との間に
走る電気力線が集中される。従って、内部電極層にスリ
ット部が形成されていたとしても、該スリット部に挟む
誘電体層にも電気力線が走るため、スリット部が形成さ
れた第1内部電極層と、これと隣接する第2内部電極層
との間で取り出される容量は低下しない。また、内部電
極層にスリット部を形成することにより、内部電極層の
形成領域が低減し、それによって高価な内部電極層とな
る材料費を低減させることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の積層セラミックコ
ンデンサを図面に基づいて詳説する。
【0032】図1は本発明の積層セラミックコンデンサ
の外観斜視図である。図2は図1のA−A線断面図であ
り、図3(a)、(b)は、第1内部電極層、第2内部
電極層の形状を説明するための平面図である。
【0033】この積層セラミックコンデンサにおいて
は、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウムなどの
複数の誘電体層1、2・・・からなるコンデンサ本体1
0の内部に誘電体層1、2の層間に、PdまたはAg−
Pd合金などの貴金属材料あるいはNiなどの卑金属材
料からなる第1及び第2内部電極層3、4が形成されて
いる。
【0034】第1内部電極層3は、図3(a)に示すよ
うに、誘電体層1の一方端部から延出し、且つ誘電体層
1の幅方方向の全幅に渡って形成されている。
【0035】第2内部電極層4は、図3(b)に示すよ
うに、誘電体層2の他方端部から延出する概略矩形状と
なっている。即ち、第2内部電極層4は、誘電体層2の
両側面との間にサイドマージン領域を残存させるように
形成されている。
【0036】そして、コンデンサ本体10は、上述の第
1内部電極層3となる導体膜が形成された第1誘電体層
1となるセラミックグリーンシートと、第2内部電極層
4となる導体膜が形成された第2誘電体層2となるセラ
ミックグリーンシートとが互いに交互に積層されて一体
的に焼成処理されて構成されている。
【0037】このコンデンサ本体10の両端部には、図
1、図2に示すように、コンデンサ本体10の一方端面
及び両側面で第1内部電極層3の一部に接続する第1外
部端子電極5が、コンデンサ本体10の他方端面で第2
内部電極層4の一部に接続する第2外部端子電極6が形
成されている。
【0038】この外部端子電極5、6は、コンデンサ本
体側からAgを主成分とする厚膜下地導体膜、Niメッ
キ層、ハンダメッキ層などが積層されて構成されてい
る。
【0039】上述の構造において、第1内部電極層3は
誘電体層1の両側面に露出する全幅にわたって形成され
ているのに対して、第2内部電極層4は誘電体層2の両
側面との間にサイドマージン領域を残す幅に形成されて
いる。さらに、前記第1内部電極層3には、コンデンサ
本体10の一方端面を始点とし、該端面の辺に対して傾
斜し、内部電極層3の中央部付近を終端とするスリット
部7が形成されている。図3の例では、スリット部7
a、7bは一方端面の1つの始点から分岐されたV字状
に延びている。
【0040】上記構成の積層セラミックコンデンサはつ
ぎのように作製する。
【0041】複数の第1誘電体層1、第2の誘電体層が
抽出できるセラミックグリーンシートを、所定誘電体材
料のセラミックスラリーをドクターブレード法等にて形
成する。
【0042】次に、第1誘電体層1となるセラミックグ
リーンシート上に、図3(a)のように所定導電性ペー
ストの印刷等により、スリット部7a、7bを有する第
1内部電極層3となる導体膜を形成する。また、第2誘
電体層2となるセラミックグリーンシート上に、図3
(b)のように所定導電性ペーストの印刷等により、矩
形状の第2内部電極層4となる導体膜を形成する。
【0043】なお、第1内部電極層3の先端形状は、幅
方向の中央部分を頂点に、第1誘電体層3の両側縁にむ
けて傾斜されている。これは、第2内部電極層4と接続
する第2外部端子電極6と、コンデンサ本体10の側面
に延出した第1内部電極層3とが短絡しないようにする
ためである。
【0044】このように第1内部電極層3となる導体膜
を形成した誘電体層1となるセラミックシートと、第2
内部電極層4となる導体膜を形成した誘電体層2となる
セラミックシートとを交互に所定の枚数積層し、必要に
応じて上部あるいは下部に導体膜が形成されていないセ
ラミックグリーンシートをさらに積層し、これを積層方
向に所定の寸法に切断してチップ材を形成する。
【0045】ついでこのチップ材を所定の雰囲気、温度
で焼成し、内部電極層3、4および誘電体層1、2との
一体焼結体、すなわちコンデンサ本体10を作製する。
【0046】つぎにこのコンデンサ本体10の対向する
端部に第1 外部端子電極5、第2外部端子電極6を形成
して、積層セラミックコンデンサを得ることができる。
【0047】かくして本発明の積層セラミックコンデン
サによれば、第1内部電極層3が、誘電体層1の両側面
に露出するように全幅に渡って形成されており、第2内
部電極層4が、誘電体層1の両側面との間にサイドマー
ジン領域を残す幅に形成されており、かつ前記第1内部
電極層3にスリット部7が形成されている。
【0048】したがって、スリット部7部分において
は、第1内部電極層3を厚み方向に挟持する第1誘電体
層1となるセラミックグリーンシートと第2誘電体層2
となるセラミックグリーンシートとが直接圧着されるた
め、グリーンシート状態での圧着剥がれが生じ難く、強
固な一体結合が可能になる。すなわち、密着不良による
熱的及び機械的強度の低下を最小限に抑えることができ
る。
【0049】また、スリット部7(7a、7b)が、第
1内部電極層3が延出する端面を始点にして、第1内部
電極層3の中央側に、この端面に傾斜して形成されてい
る。
【0050】従って、第1内部電極層3となる導体膜が
長さ方向に印刷ずれを発生した場合,また、第1誘電体
層1となるセラミックグリーンシートが長さ方向に積層
ずれを発生した場合には、第1内部電極層3が露出する
端面部分に位置するスリット部7の始点部分が、その幅
方向でずれてくることになる。即ち、スリット部7の始
点部分の発生位置を観察することにより、高い信頼性を
もって能率的に長さ方向における内部電極層3の位置ず
れを判断することができる。
【0051】ここで、内部電極層3のスリット部7の始
点部、終点部分において、厚み方向に隣接している第
1、第2内部電極層3、4との間に走る電気力線が集中
される。従って、第1内部電極層3のスリット部7が形
成されていたとしても、該スリット部7で圧着しあう誘
電体層1、2にも電気力線が走るため、第1内部電極層
3と、隣接する第2内部電極層4との間で取り出される
容量は低下しない。
【0052】また、内部電極層3のスリット部7を形成
することにより、内部電極層3の面積の低減を図り、そ
れによって高価な内部電極層3材料費を低減させること
ができる。
【0053】図4は、本発明の内部電極層3のスリット
部7a、7bの他の構造を示す誘電体層の平面図であ
る。
【0054】図4において、2本のスリット部7c、7
dは第1内部電極層3中に、第1内部電極層3の延出す
る一方の端辺を始点として、その端辺に対して傾斜し
て、終端が中央部側で1つとなっている。即ち、図3
(a)に対して逆V字状となっいる。これによっても、
第1内部電極層3の位置ずれ(印刷ずれ,積層ずれ)な
どをチップ材の状態で目視することができる。
【0055】なお、本発明は上記の実施の形態例に限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
での種々の変更や改良等は何ら差し支えない。
【0056】
【発明の効果】以上の通り本発明の積層セラミックコン
デンサによれば、第1内部電極層が、第1誘電体層の両
側面に露出する全幅に渡って形成されており、第2内部
電極層が、誘電体層の両側面との間にサイドマージン領
域を残す所定幅に形成されており、かつ前記第1の端面
に引き出されている内部電極層にスリット部が形成され
ている。 したがって、スリット部は、第1内部電極層
を挟持する2つのセラミック層を強固に圧着するため、
グリーンシート状態での圧着剥がれが生じ難く、強固な
一体結合が可能になる。すなわち、密着不良による熱的
及び機械的強度の低下を最小限に抑えることができる。
【0057】また、第1内部電極層に形成した2本の傾
斜したスリット部によって、第1内部電極層の長さ方向
及び幅方向のずれ量が目視により確認できる。検査の信
頼性が高められ、部品の小型化にも十分に対応すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層セラミックコンデンサの外観斜視
図である。
【図2】図1中A−A線断面図である。
【図3】(a)(b)は、夫々第1及び第2内部電極層
の構造を示す平面図である。
【図4】本発明の他の積層セラミックコンデンサに用い
る第1内部電極層の構造を示す平面図である。
【図5】従来の積層セラミックコンデンサの外観斜視図
である。
【図6】図5中B−B線断面図である。
【図7】(a)(b)は、図5に示す従来の積層セラミ
ックコンデンサの第1及び第2内部電極層の構造を示す
平面図である。
【図8】(a)(b)は、従来の積層セラミックコンデ
ンサの他の第1及び第2内部電極層の構造を示す平面図
である。
【図9】(a)(b)は、従来の積層セラミックコンデ
ンサのさらに別の第1及び第2内部電極層の構造を示す
平面図である。
【符号の説明】
10・・・・・・・・コンデンサ本体 1、2・・・・・・・誘電体層 3・・・・第1内部電極層 4・・・ 第2内部電極層 5・・・第1外部端子電極 6・・・第2外部端子電極 7、7a〜7d・・・・・・・スリット部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の矩形状誘電体層を積層して成る積
    層体の誘電体層間に、交互に第1内部電極層及び第2内
    部電極層を配設するとともに、前記積層体の一方端部に
    前記第1内部電極層に接続される第1外部端子電極を、
    他方端部に前記第2内部電極層に接続される第2外部端
    子電極を夫々形成して成る積層セラミックコンデンサに
    おいて、 前記第1内部電極層は、その電極層が誘電体層の幅と略
    同一であるとともに、一方端部から中央部に向かって一
    方端部の辺に対して傾斜するスリット部を有しており、
    且つ前記第2内部電極層は、その電極幅が誘電体層の幅
    に対して小さいことを特徴とする積層セラミックコンデ
    ンサ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007020757A1 (ja) * 2005-08-19 2007-02-22 Murata Manufacturing Co., Ltd. 積層セラミックコンデンサ
JP2010010164A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Kyocera Corp 容量内蔵基板

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