JP2000222839A - アクチュエータのイナーシャラッチ機構およびこれを備えた情報記録再生装置 - Google Patents

アクチュエータのイナーシャラッチ機構およびこれを備えた情報記録再生装置

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JP2000222839A
JP2000222839A JP11023938A JP2393899A JP2000222839A JP 2000222839 A JP2000222839 A JP 2000222839A JP 11023938 A JP11023938 A JP 11023938A JP 2393899 A JP2393899 A JP 2393899A JP 2000222839 A JP2000222839 A JP 2000222839A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アクチュエータを確実にラッチでき信頼性の高
いイナーシャラッチ機構、およびこれを備えた情報記録
再生装置を提供することにある。 【解決手段】 外力が作用した際にヘッドアクチュエー
タを退避位置にラッチするイナーシャラッチ機構70
は、ヘッドアクチュエータから突出した係合突起37
と、ケース側に解除位置とラッチ位置との間を移動自在
に設けられたラッチ部材72と、を備えている。係合突
起37には弾性部材38が被せられている。ラッチ部材
はラッチ爪77を有し、ラッチ部材が解除位置からラッ
チ位置へ移動した際、ラッチ爪は弾性部材を介して係合
突起に係合し、ヘッドアクチュエータをラッチする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アクチュエータ
のイナーシャラッチ機構、およびこれを備えた情報記録
再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ等の電子
機器においては、大容量の情報記録再生装置として、例
えば、磁気ディスク装置が広く用いられている。一般
に、磁気ディスク装置は、ケース内に配設された磁気デ
ィスクと、磁気ディスクを支持および回転駆動するスピ
ンドルモータと、磁気ヘッドを支持したヘッドクチュエ
ータと、ヘッドアクチュエータを駆動するボイスコイル
モータと、基板ユニット等とを備えて構成されている。
【0003】また、近年、携帯可能な小型のパーソナル
コンピュータが普及しつつあり、この種のパーソナルコ
ンピュータに搭載される磁気ディスク装置は、携帯時に
おける衝撃等に対する信頼性の向上が求められている。
【0004】そこで、磁気ディスク装置の非作動時に磁
気ヘッドを保持する機構として、ランプロード機構を備
えたものが提供されている。このランプロード機構は、
磁気ディスクの外側に設けられたランプを備え、磁気デ
ィスク装置の非作動時、ヘッドアクチュエータは磁気デ
ィスクの外周に位置した退避位置まで回動され、サスペ
ンションがランプに乗り上げる。それにより、磁気ヘッ
ドは、磁気ディスク表面から離間した退避位置に保持さ
れ、衝撃を受けた際に磁気ディスクとの衝突が防止され
る。
【0005】更に、この種の磁気ディスク装置として、
耐衝撃性を一層高めるため、イナシャラッチ機構を備え
たものが提供されている。このイナシャラッチ機構は、
非作動時、磁気ディスク装置に衝撃が作用すると、ヘッ
ドアクチュエータと係合してその回動を規制し、ヘッド
アクチュエータを退避位置に保持する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、イナーシャラ
ッチ機構は、通常状態では全くラッチ動作を行わず、外
部から衝撃加速度が作用した場合のみ動作する。すなわ
ち、外部からの衝撃加速度によりヘッドアクチュエータ
が退避位置から移動しようとする際、例えば、イナーシ
ャラッチ機構のラッチ爪が慣性力によって作動し、ヘッ
ドアクチュエータと係合してラッチし、その移動を拘束
する。
【0007】しかしながら、このような構成のイナーシ
ャラッチ機構において、ラッチ爪がヘッドアクチュエー
タあるいはその動作範囲を規制する他の部材に係合する
際、ヘッドアクチュエータあるいは上記部材に衝突して
跳ね返り、ラッチ位置からはずれてしまう場合がある。
この場合、ヘッドアクチュエータを退避位置にラッチす
ることができず、磁気ディスクや磁気ヘッドの損傷を招
く恐れがある。
【0008】この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、アクチュエータを確実にラッチするこ
とができ信頼性の高いアクチュエータのイナーシャラッ
チ機構、およびこれを備えた情報記録再生装置を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係るアクチュエータのラッチ機構は、デ
ィスク状の記録媒体に対してヘッドを移動自在に支持し
ているとともに所定の退避位置と上記記録媒体上の情報
処理位置とへ移動可能なアクチュエータを、上記所定の
退避位置へラッチするアクチュエータのイナーシャラッ
チ機構において、上記アクチュエータと係合してアクチ
ュエータを退避位置にラッチするラッチ位置と、上記ア
クチュエータから離間してラッチを解除する解除位置
と、の間を移動自在に設けられ、外力を受けた際に上記
解除位置からラッチ位置へ移動するラッチ部材と、上記
ラッチ部材が上記解除位置からラッチ位置に移動した
際、ラッチ位置における上記ラッチ部材の衝撃を減衰
し、ラッチ位置から解除位置方向への跳ね返りを防止す
る衝撃吸収手段と、を備えたことを特徴としている。
【0010】また、この発明に係る情報記録再生装置
は、ディスク状の記録媒体と、上記記録媒体を支持およ
び回転駆動する駆動手段と、上記記録媒体に対して情報
処理を行うヘッドと、基台上に設けられ上記ヘッドを上
記記録媒体に対して移動自在に支持しているとともに、
上記記録媒体の外周側に位置した所定の退避位置と上記
記録媒体上の情報処理位置とへ移動可能なアクチュエー
タと、外力を受けた際に、上記退避位置に移動した上記
アクチュエータをラッチするイナーシャラッチ機構と、
を備え、上記イナーシャラッチ機構は、上記アクチュエ
ータと係合してアクチュエータを退避位置にラッチする
ラッチ位置と、上記アクチュエータから離間してラッチ
を解除する解除位置と、の間を移動自在に設けられ、外
力を受けた際に上記解除位置からラッチ位置へ移動する
ラッチ部材と、上記ラッチ部材が上記解除位置からラッ
チ位置に移動した際、ラッチ位置における上記ラッチ部
材の衝撃を減衰し、ラッチ位置から解除位置方向への跳
ね返りを防止する衝撃吸収手段と、を備えていることを
特徴としている。
【0011】上記のように構成されたイナーシャラッチ
機構および情報記録再生装置によれば、外力として、例
えば、大きな外部衝撃がアクチュエータに作用した場
合、イナーシャラッチ機構のラッチ部材は、解除位置か
らラッチ位置へ移動してアクチュエータと係合し、アク
チュエータを退避位置にラッチする。この際、ラッチ位
置におけるラッチ部材の衝撃は、衝撃吸収手段によって
減衰される。そのため、ラッチ部材は、ラッチ位置から
解除位置方向への跳ね返りが防止され、アクチュエータ
を確実にラッチすることができる。
【0012】衝撃吸収手段としては、アクチュエータの
係合部、ラッチ部材、ラッチ部材の移動を規制する規制
部の少なくとも1個所に設けられた弾性部材を用いる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明を磁気ディスク装置に適用した実施の形態について詳
細に説明する。
【0014】図1に示すように、磁気ディスク装置は、
上面の開口した矩形箱状のケース10と、複数のねじに
よりケースにねじ止めされてケースの上端開口を閉塞す
る図示しないトップカバーと、を有している。
【0015】ケース10内には、記録媒体としての磁気
ディスク16、この磁気ディスクを支持および回転させ
る駆動手段としてのスピンドルモータ12、磁気ディス
クに対して情報の書き込み、読み出しを行なう複数の磁
気ヘッド、これらの磁気ヘッドを磁気ディスク16に対
して移動自在に支持したヘッドアクチュエータ18、ヘ
ッドアクチュエータを回動および位置決めするボイスコ
イルモータ(以下VCMと称する)20、磁気ヘッドが
磁気ディスクの最外周の退避位置に移動した際、磁気ヘ
ッドを磁気ディスクから離間した位置に保持するランプ
ロード機構24、ヘッドクチュエータを退避位置に保持
するイナーシャラッチ機構70、およびヘッドIC等を
有する基板ユニット60が収納されている。
【0016】磁気ディスク16は、直径65mm(2.
5インチ)に形成され、上面および下面に磁気記録層を
有している。磁気ディスク16は、スピンドルモータ1
2のハブ14に同軸的に嵌合されているとともにクラン
プばね13により保持されている。そして、磁気ディス
ク16は、スピンドルモータ12によって所定の速度で
回転駆動される。
【0017】また、ヘッドアクチュエータ18は、基台
として機能するケース10の底壁上に固定された軸受組
立体26と、軸受組立体に取り付けられているとともに
軸受組立体から延出した2本のアーム28(一方のみを
図示する)と、軸受組立体に取り付けられアーム28と
反対方向に延出した支持フレーム34と、を備えてい
る。各アーム28の延出端には、弾性変形可能な細長い
板状のサスペンション30が固定され、サスペンション
の先端には、図示しないジンバル部を介して磁気ヘッド
32が取り付けられている。
【0018】そして、ヘッドアクチュエータ18は、軸
受組立体26を中心として回動自在であり、サスペンシ
ョン32を介して2本のアーム28に支持された一対の
磁気ヘッド32は、アームおよびサスペンションと一体
的に回動し、磁気ディスク16上の任意の情報処理位置
および後述する退避位置へ移動可能となっている。な
お、各磁気ヘッド32は、フレキシブルケーブル62を
介して、基板ユニット60に電気的に接続されている。
【0019】一方、ヘッドクチュエータ18の支持フレ
ーム34は合成樹脂により形成され、この支持フレーム
には、ボイスコイル36が一体的に埋め込まれている。
このボイスコイル36は、ケース10の底壁上に固定さ
れた一対のヨーク40(一方のみ図示する)間に位置
し、これらのヨーク、および一方のヨークに固定された
42とともにVCM20を構成している。そして、ボイ
スコイル52に通電することにより、ヘッドアクチュエ
ータ18が回動し、磁気ヘッド32は磁気ディスク16
の所望のトラック上に移動および位置決めされる。
【0020】ランプロード機構24は、ケース10の底
壁に設けられているとともに磁気ディスク16の外周側
に位置したランプ50と、ヘッドアクチュエータ18の
2つのサスペンション30からそれぞれ突出したタブ5
2と、を備えている。ランプ50は、係合部として機能
するタブ52をそれぞれガイドおよび支持する2つのガ
イド面(一方のみ図示する)54を有している。これら
のガイド面54は、それぞれ対応するサスペンション3
0のレベルに合わせて配置され、磁気ディスク16の半
径方向に沿って、磁気ディスクの外周縁近傍まで延びて
いるとともに、タブ52の移動経路上に配置されてい
る。また、各ガイド面には、タブ52を所定位置に保持
するための複数の傾斜部が形成されている。
【0021】一方、図1および図2に示すように、非作
動時、磁気ディスク装置に衝撃等の外力が加わった際に
ヘッドアクチュエータ18をラッチするイナーシャラッ
チ機構70は、ヘッドアクチュエータ18の支持フレー
ム34から外方、すなわち、軸受組立体26に対して放
射方向に突出した係合突起37を備えている。この発明
における係合部として機能するこの係合突起37には、
例えば、合成ゴムのような粘弾性材からなるキャップ状
の弾性部材38が被されている。
【0022】また、イナーシャラッチ機構70は、ヘッ
ドアクチュエータ18の支持フレーム34の近傍で、ヨ
ーク40上に設けられたラッチ部材72および駆動部材
74を備えている。ラッチ部材72は、ヨーク40の上
面とほぼ平行に延びた細長いアーム状に形成され、ヨー
ク表面に対して垂直に延びる第1枢軸75の周りで回動
自在に支持されている。また、ラッチ部材72は、第1
枢軸75に対して、支持フレーム34の係合突起37側
に位置したラッチ爪77および回動規制突起78と、第
1枢軸75に対してラッチ爪77と反対側い位置したフ
ック部80と、を有している。第1枢軸75とラッチ爪
77との距離は、第1枢軸とフック部80との距離に比
較して充分長く形成されている。
【0023】そして、ラッチ部材72は、第1枢軸75
の周りで、図示の解除位置と、ラッチ爪77が電子部材
38を介して係合突起37と係合可能なラッチ位置と、
の間を回動可能となっている。また、図1および図3に
示すように、回動規制突起78は、ヨーク40に形成さ
れ規制部として機能する規制窓41内に挿入され、この
規制窓によって、その回動量が規制されている。ケース
10に衝撃等の外力が作用した際、ラッチ部材72は、
慣性力により解除位置からラッチ位置に回動し、それに
より、ラッチ爪77がヘッドアクチュエータ18の係合
突起37と係合してヘッドアクチュエータをラッチす
る。
【0024】一方、図1および図2に示すように、駆動
部材74は、ヨーク40の上面とほぼ平行に延びた細長
いアーム状に形成され、ラッチ部材72に対し、ヘッド
アクチュエータ18と反対側に隣接対向して配置されて
いる。また、駆動部材74は、ヨーク40表面に対して
垂直に延びる第2枢軸76の周りで回動自在に支持され
ている。第2枢軸76は、駆動部材74の一端部近傍に
位置しているとともに、ラッチ部材72のラッチ爪77
に隣接して設けられている。
【0025】駆動部材74の他端部には、ラッチ部材7
2とヘッドアクチュエータ18との間に位置しラッチ部
材のフック部80と係合可能な第1押圧ピン82が形成
されている。更に、駆動部材74において、第2枢軸7
6と第1押圧ピン82との中間部には第2押圧ピン84
が形成され、この第2押圧ピンは、ヘッドアクチュエー
タ18の反対側でラッチ部材72と対向しているととも
に、ラッチ部材の第1枢軸75に対して、第1押圧ピン
82の反対側に位置している。
【0026】そして、ケース10に衝撃等の外力が作用
した際、駆動部材74は外力の作用方向に応じて、第2
枢軸76の周りで時計方向あるいは反時計方向に回動
し、第1あるいは第2押圧ピン82、84を介してラッ
チ部材72を押圧しラッチ位置方向へ回動させる。
【0027】上記のように構成された磁気ディスク装置
によれば、通常の動作時、VCM20によってヘッドア
クチュエータ18を回動することにより、磁気ヘッド3
2は磁気ディスク16の所望のトラック上に移動され、
磁気ディスクに対して情報の記録あるいは再生を行う。
【0028】また、図1に示すように、磁気ディスク装
置の非動作状態に移行する際、VCM20によってヘッ
ドアクチュエータ18が作動位置から図示の退避に向か
って回動されると、磁気ヘッド32は磁気ディスク16
の内周側から最外周に向かって移動する。そして、磁気
ヘッド32が磁気ディスク16の外周縁近傍まで移動す
ると、各サスペンション30から延出したタブ52が磁
気ディスク16の外周縁から外方へ突出し、それぞれラ
ンプ50の対応するガイド面54上に乗り上げる。それ
により、磁気ヘッド32は、磁気ディスク16表面から
離間した状態にアンロードされる。また、各タブ52
は、ガイド面54に形成された傾斜面により移動が規制
され、ヘッドアクチュエータ18は退避位置に保持され
る。
【0029】一方、磁気ディスク装置に非動作状態にお
いて、例えば、ケース10に外部衝撃等の大きな外力が
作用すると、慣性力によりイナーシャラッチ機構70が
作動しヘッドアクチュエータ18をラッチする。それに
より、ヘッドアクチュエータ18が退避位置から磁気デ
ィスク16側へ回動することを防止する。
【0030】詳細に述べると、図4に示すように、例え
ばケース10に衝撃が作用すると、イナーシャラッチ機
構70のラッチ部材72は慣性力により単独で解除位置
からラッチ位置に回動する。それにより、ラッチ爪77
が、弾性部材38を介してヘッドアクチュエータ18の
係合突起37に係合し、ヘッドアクチュエータの回動を
規制する。あるいは、慣性力により、駆動部材74が第
2枢軸76の周りで反時計方向に回動し、第1押圧ピン
82がラッチ部材72のフック部80を押圧する。それ
により、ラッチ部材72がラッチ位置に回動し、ヘッド
アクチュエータ18をラッチする。
【0031】また、図5に示すように、異なる方向の衝
撃が作用すると、慣性力により、駆動部材74が第2枢
軸76の周りで時計方向に回動し、第2押圧ピン84に
よりラッチ部材72を押圧する。それにより、ラッチ部
材72がラッチ位置に回動し、ヘッドアクチュエータ1
8をラッチする。
【0032】このように、ラッチ部材72によってヘッ
ドアクチュエータ18をラッチする際、ラッチ部材72
のラッチ爪77は、弾性部材38を介してヘッドアクチ
ュエータ18に衝突し係合突起37と係合する。そのた
め、ラッチ爪77がヘッドアクチュエータ18に衝突す
る際の衝撃を弾性部材38によって減衰し、ラッチ部材
72のラッチ位置から解除位置方向への跳ね返えりを防
止することができる。これにより、ラッチ部材72はラ
ッチ位置に充分長く留まり、ヘッドアクチュエータ18
を確実にラッチすることができる。
【0033】なお、磁気ディスク装置に作用する外力が
解除されると、ラッチ機構70は図示しない復帰手段に
より、ラッチ解除状態に復帰され、ラッチ部材72は解
除位置に維持される。
【0034】以上のように構成された本実施の形態によ
れば、ラッチ時にラッチ爪77が係合するヘッドアクチ
ュエータ18の係合突起37に弾性部材38を設けるこ
とにより、ラッチ部材72の跳ね返りを防止することが
でき、確実なラッチ動作が可能な信頼性の高いイナーシ
ャラッチ機構およびこれを備えた磁気ディスク装置を提
供することができる。
【0035】なお、この発明は、上述した実施の形態に
限定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能
である。例えば、図6に示すように、ヘッドアクチュエ
ータ18の係合突起37側に代えて、ラッチ部材72の
ラッチ爪77に、合成ゴムからなるキャップ状の弾性部
材88を被せて配置する構成としてもよい。この構成に
おいても、ラッチ部材72が解除位置からラッチ位置に
移動した際、ラッチ爪77は弾性部材88を介してアク
チュエータ18の係合突起37に当接する。そのため、
ラッチ動作時、ラッチ部材72に作用する衝撃を弾性部
材88によって減衰し、前述した実施例と同様の作用効
果を得ることができる。
【0036】また、図7に示すように、ラッチ部材72
の移動範囲を規制する規制窓41に弾性部材45を設
け、ラッチ部材72の跳ね返りを防止する構成としても
よい。すなわち、本実施の形態によれば、弾性部材45
は合成ゴム等によって板状に形成され、規制窓41の
内、ラッチ部材72のラッチ位置側に設けられている。
そして、ラッチ動作において、ラッチ部材72が解除位
置からラッチ位置に回動すると、ラッチ爪77がヘッド
アクチュエータ18の係合突起37と係合するととも
に、ラッチ部材72の回動規制突起78が弾性部材45
に当接する。そのため、ラッチ動作時、ラッチ部材72
に作用する衝撃を弾性部材45によって減衰し、前述し
た実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0037】なお、図6および図7に示した各実施の形
態において、他の構成は前述した実施の形態と同値であ
り、同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な
説明を省略する。その他、この発明は、磁気ディスク装
置に限らず、光ディスク装置等の他の情報記録再生装置
にも適用可能である。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、ラッチ時におけるラッチ部材の衝撃を減衰して解除
位置方向への跳ね返りを防止し、アクチュエータを確実
にラッチすることが可能な信頼性の高いアクチュエータ
のイナーシャラッチ機構、およびこれを備えた情報記録
再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る磁気ディスク装置
を示す平面図。
【図2】上記磁気ディスク装置に組込まれたイナーシャ
ラッチ機構を示す斜視図。
【図3】上記イナーシャラッチ機構のラッチ部材と規制
窓とを示す斜視図。
【図4】上記イナーシャラッチ機構のラッチ動作を示す
平面図。
【図5】上記イナーシャラッチ機構のラッチ動作を示す
平面図。
【図6】この発明の他の実施の形態に係る磁気ディスク
装置のイナーシャラッチ機構を示す斜視図。
【図7】この発明の更に他の実施の形態に係る磁気ディ
スク装置のイナーシャラッチ機構を示す平面図。
【符号の説明】
10…ケース 12…スピンドルモータ 16…磁気ディスク 18…ヘッドアクチュエータ 20…ボイスコイルモータ 24…ランプロード機構 32…磁気ヘッド 37…係合突起 38、45、88…弾性部材 41…規制窓 50…ランプ 70…イナーシャラッチ機構 72…ラッチ部材 74…駆動部材 75…第1枢軸 76…第2枢軸 77…ラッチ爪 78…回動規制突起

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク状の記録媒体に対してヘッドを移
    動自在に支持しているとともに所定の退避位置と上記記
    録媒体上の情報処理位置とへ移動可能なアクチュエータ
    を、上記所定の退避位置へラッチするアクチュエータの
    イナーシャラッチ機構において、 上記アクチュエータと係合してアクチュエータを退避位
    置にラッチするラッチ位置と、上記アクチュエータから
    離間してラッチを解除する解除位置と、の間を移動自在
    に設けられ、外力を受けた際に上記解除位置からラッチ
    位置へ移動するラッチ部材と、 上記ラッチ部材が上記解除位置からラッチ位置に移動し
    た際、ラッチ位置における上記ラッチ部材の衝撃を減衰
    し、ラッチ位置から解除位置方向への跳ね返りを防止す
    る衝撃吸収手段と、 を備えたことを特徴とするアクチュエータのイナーシャ
    ラッチ機構。
  2. 【請求項2】上記ヘッドアクチュエータに設けられラッ
    チ位置に移動した上記ラッチ部材と係合する係合部を備
    え、 上記衝撃吸収手段は、上記係合部に設けられ上記ラッチ
    位置に移動した上記ラッチ部材に当接する弾性部材を備
    えていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエ
    ータのイナーシャラッチ機構。
  3. 【請求項3】上記ヘッドアクチュエータに設けられラッ
    チ位置に移動した上記ラッチ部材と係合する係合部を備
    え、 上記衝撃吸収手段は、上記ラッチ部材に設けられ、上記
    ラッチ位置において上記係合部に当接する弾性部材を備
    えていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエ
    ータのイナーシャラッチ機構。
  4. 【請求項4】上記ラッチ部材の移動を規制する規制部を
    備え、 上記衝撃吸収手段は、上記規制部に設けられ上記ラッチ
    位置に移動したラッチ部材に当接する弾性部材を備えて
    いることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ
    のイナーシャラッチ機構。
  5. 【請求項5】ディスク状の記録媒体と、 上記記録媒体を支持および回転駆動する駆動手段と、 上記記録媒体に対して情報処理を行うヘッドと、 基台上に設けられ上記ヘッドを上記記録媒体に対して移
    動自在に支持しているとともに、上記記録媒体の外周側
    に位置した所定の退避位置と上記記録媒体上の情報処理
    位置とへ移動可能なアクチュエータと、 外力を受けた際、上記退避位置に移動した上記アクチュ
    エータをラッチするイナーシャラッチ機構と、を備え、 上記イナーシャラッチ機構は、 上記アクチュエータと係合してアクチュエータを退避位
    置にラッチするラッチ位置と、上記アクチュエータから
    離間してラッチを解除する解除位置と、の間を移動自在
    に設けられ、外力を受けた際に上記解除位置からラッチ
    位置へ移動するラッチ部材と、 上記ラッチ部材が上記解除位置からラッチ位置に移動し
    た際、ラッチ位置における上記ラッチ部材の衝撃を減衰
    し、ラッチ位置から解除位置方向への跳ね返りを防止す
    る衝撃吸収手段と、 を備えていることを特徴とする情報記録再生装置。
  6. 【請求項6】上記イナーシャラッチ機構は、上記ヘッド
    アクチュエータに設けられラッチ位置に移動した上記ラ
    ッチ部材と係合する係合部を備え、 上記衝撃吸収手段は、上記係合部に設けられ上記ラッチ
    位置に移動した上記ラッチ部材に当接する弾性部材を備
    えていることを特徴とする請求項5に記載の情報記録再
    生装置。
  7. 【請求項7】上記ヘッドアクチュエータに設けられラッ
    チ位置に移動した上記ラッチ部材と係合する係合部を備
    え、 上記衝撃吸収手段は、上記ラッチ部材に設けられ、上記
    ラッチ位置において上記係合部に当接する弾性部材を備
    えていることを特徴とする請求項5に記載の情報記録再
    生装置。
  8. 【請求項8】上記イナーシャラッチ機構は、上記ラッチ
    部材の移動を規制する規制部を備え、 上記衝撃吸収手段は、上記規制部に設けられ上記ラッチ
    位置に移動したラッチ部材に当接する弾性部材を備えて
    いることを特徴とする請求項5に記載の情報記録再生装
    置。
  9. 【請求項9】上記ラッチ部材は、第1枢軸の回りで、上
    記ラッチ位置と解除位置との間を回動自在に設けられ、 上記イナーシャラッチ機構は、第2枢軸の回りで回動自
    在に設けられ、作用する外力に応じて、上記第2枢軸の
    回りで回動し上記ラッチ部材をラッチ位置に押圧する駆
    動部材を備えていることを特徴とする請求項5ないし8
    のいずれか1項に記載の情報記録再生装置。
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KR100493030B1 (ko) * 2002-11-08 2005-06-07 삼성전자주식회사 하드 디스크 드라이브의 액츄에이터 로킹 장치
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