JP2000222633A - 硬貨送り出し装置 - Google Patents

硬貨送り出し装置

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JP2000222633A
JP2000222633A JP11019686A JP1968699A JP2000222633A JP 2000222633 A JP2000222633 A JP 2000222633A JP 11019686 A JP11019686 A JP 11019686A JP 1968699 A JP1968699 A JP 1968699A JP 2000222633 A JP2000222633 A JP 2000222633A
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coin
motor
gate structure
feeding
jam
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JP11019686A
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English (en)
Inventor
Masakazu Tanaka
雅和 田中
Kozo Hara
康三 原
Yoshikazu Morofushi
良和 諸伏
Yoshiaki Gomi
好明 五味
Toshihiro Kaneko
俊弘 兼子
Kazuya Okawa
一也 大川
Hideki Endo
秀樹 遠藤
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構造で容易に硬貨詰まりを解消するこ
とができる硬貨送り出し装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 モータ27により駆動される送り出しベ
ルト10と送り出しベルト10の上方に設けられた規制
部材11との間に形成される硬貨送り出し経路に対して
設けられた硬貨検知センサ13の出力変化によりゲート
構造部12での硬貨詰まりを検出する硬貨詰まり検知手
段と、硬貨詰まりが検出された場合には、モータ27を
正回転でのトルクより大きいトルクで逆回転させるよう
に駆動制御するモータ制御手段を設けた。これによって
モータ27の回転方向とトルクとの切り換えを行うこと
でゲート構造部12に詰まった硬貨を硬貨送り出し方向
上流側へ戻すことができ、これによって部品点数を増加
させることなく容易に硬貨詰まりを解消させることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一括して投入され
た複数枚の硬貨を一枚ずつに分離して送り出す硬貨送り
出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、硬貨投入口に一括して投入された
複数枚の硬貨を、2枚送り防止用ローラで一枚ずつに分
離し、送り出しベルトにより硬貨送り出し方向下流側へ
送り出すようにした硬貨送り出し装置がある。このよう
な装置は、例えば、POS(Point Of Sales)端末やEC
R(Electronic Cash Resister)等に接続して使用される
硬貨入出金装置に適用される。図7に、このような硬貨
送り出し装置が適用された硬貨入出金装置の一部を例示
する。
【0003】この装置では、硬貨を送り出す送り出しベ
ルト101と送り出される硬貨を一枚ずつに分離する2
枚送り防止用ローラ102とが同一のモータ103によ
って駆動されている。そして、2枚送り防止用ローラ1
02は、送り出しベルト101と対向する位置において
は送り出しベルト101と逆方向へ回転するように駆動
されている。つまり、モータ103を正回転させること
によって送り出しベルト101が硬貨を硬貨送り出し方
向下流側へ送り出すように駆動されている場合、2枚送
り防止用ローラ102は重なって送り出される硬貨を硬
貨送り出し方向上流側へ戻すように駆動される。そし
て、送り出しベルト101と2枚送り防止用ローラ10
2との間に形成されるゲート構造部104での硬貨詰ま
りが検出されてモータ103を逆回転させて送り出しベ
ルト101がゲート構造部104に詰まった硬貨を硬貨
送り出し方向上流側へ戻すように駆動されている場合、
2枚送り防止用ローラ102は硬貨を硬貨送り出し方向
下流側へ送り出すように駆動される。これによって、ゲ
ート構造部104に詰まった硬貨は、送り出しベルト1
01と2枚送り防止用ローラ102とによって引き離さ
れて、硬貨詰まりが解消される。
【0004】しかし、このような構成の硬貨送り出し装
置は、モータ103の正回転でのトルクと逆回転でのト
ルクとが等しいために、正回転でのトルクによりゲート
構造部104で硬貨が深く噛み合った硬貨詰まりが生じ
た場合には、モータ103を逆回転させても送り出しベ
ルト101および2枚送り防止用ローラ102を駆動さ
せることができず、硬貨詰まりを解消することができな
い。
【0005】このような不都合を解決するために、特開
平9−167268号公報に開示されているような硬貨
送り出し装置がある。この装置には、2枚送り防止用ロ
ーラへのモータの駆動力伝達経路が、正回転時と逆回転
時とでの二経路が設けられている。モータを正回転させ
る場合には、硬貨送り出し面と対向する位置では送り出
しベルトと逆方向へ回転させるように駆動力伝達経路が
構成され、ゲート構造部での硬貨詰まりが検出されてモ
ータを逆回転させる場合には、硬貨送り出し面と対向す
る位置では送り出しベルトと同方向へ回転させるように
駆動力伝達経路が構成される。つまり、ゲート構造部に
硬貨詰まりが生じてモータを逆回転させる場合には、2
枚送り防止用ローラと送り出しベルトとによってゲート
構造部に詰まった硬貨を硬貨送り出し方向上流側に戻し
て硬貨詰まりを解消する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構造の硬貨送り出し装置では、モータの回転方向によっ
て2枚送り防止用ローラへの駆動力伝達経路を切り換え
ることができるような構造を設ける必要がある。このた
め、部品点数が増加し、装置の構造が複雑になってしま
うという問題がある。
【0007】また、このような構造の硬貨送り出し装置
でも、ゲート構造部で硬貨が深く噛み合った硬貨詰まり
が生じた場合には、モータの正回転でのトルクと逆回転
でのトルクとが等しいために、モータを逆回転させても
ゲート構造部に詰まった硬貨を硬貨送り出し方向上流側
へ戻すことができず、硬貨詰まりを解消することができ
ないことがあり、硬貨送り出し処理における信頼性およ
び確実性に欠けるという問題もある。
【0008】本発明は、簡易な構造で容易に硬貨詰まり
を解消することができる硬貨送り出し装置を得ることを
目的とする。
【0009】本発明は、硬貨詰まりを確実に解消できる
硬貨送り出し装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の硬
貨送り出し装置は、硬貨送り出し面上の硬貨を送り出す
送り出しベルトと、正逆回転自在に設けられて前記送り
出しベルトを駆動するモータと、前記送り出しベルト上
方に硬貨一枚分より大きく硬貨二枚分より小さい隙間を
開けてゲート構造部を形成し、前記硬貨送り出し面上で
重なって送り出される硬貨を規制する規制部材と、前記
送り出しベルトによる硬貨送り出し経路に対して設けら
れて光を発光する発光素子と前記発光素子で発光された
光を受光する受光素子との間の光軸を硬貨が横切ること
によって出力が変化する硬貨検知センサと、前記硬貨検
知センサの出力変化が所定時間連続することにより前記
ゲート構造部での硬貨詰まりを検出する硬貨詰まり検知
手段と、正回転でのトルクより大きいトルクで逆回転さ
せるように前記モータを駆動制御するモータ制御手段
と、を備え、前記硬貨詰まり検知手段により硬貨詰まり
が検出された場合に、前記モータ制御手段により前記モ
ータを逆回転させるようにした。
【0011】したがって、モータを正回転させて送り出
しベルトを駆動させ、硬貨送り出し面上を重なって送り
出される硬貨を規制部材により規制して、硬貨を一枚ず
つ送り出す。そして、硬貨詰まり検知手段によってゲー
ト構造部での硬貨詰まりが検出された場合には、モータ
制御手段によりモータを逆回転させる。ここで、モータ
は正回転でのトルクより逆回転でのトルクの方が大きく
なるように駆動制御されるため、正回転でのトルクによ
りゲート構造部に詰まった硬貨は硬貨送り出し方向上流
側に戻される。
【0012】請求項2記載の発明の硬貨送り出し装置
は、請求項1記載の発明において、少なくとも一つの前
記硬貨検知センサを前記ゲート構造部より硬貨送り出し
方向上流側に設け、少なくとも一つの前記硬貨検知セン
サを前記ゲート構造部より硬貨送り出し方向下流側に設
け、前記硬貨詰まり検知手段は、前記ゲート構造部より
硬貨送り出し方向上流側に設けた前記硬貨検知センサの
出力変化から所定時間後の前記ゲート構造部より硬貨送
り出し方向下流側に設けた前記硬貨検知センサの出力変
化の有無により前記ゲート構造部での硬貨詰まりを検出
するようにした。
【0013】つまり、複数の硬貨検知センサを設けるこ
とにより硬貨詰まり検出範囲が広くなり、硬貨送り出し
経路中で広く硬貨詰まりを検出することができる。
【0014】請求項3記載の発明の硬貨送り出し装置
は、請求項1または2記載の発明において、前記規制部
材を、前記モータによって正逆回転自在に駆動されて前
記送り出しベルトと対向する位置では前記送り出しベル
トと逆方向に回転する2枚送り防止用ローラで構成し
た。
【0015】したがって、モータを正回転させて送り出
しベルトと2枚送り防止用ローラとを駆動させ、硬貨送
り出し面上を重なって搬送される硬貨を2枚送り防止用
ローラによって硬貨送り出し方向上流側に戻して硬貨を
一枚ずつに分離して送り出す。そして、硬貨詰まり検知
手段によりゲート構造部での硬貨詰まりが検出された場
合には、モータ制御手段によりモータを正回転でのトル
クより大きいトルクで逆回転させる。同時に、2枚送り
防止用ローラも逆回転させる。このため、正回転でのト
ルクによりゲート構造部に詰まった硬貨は、送り出しベ
ルトと2枚送り防止用ローラとによって引き離される。
【0016】請求項4記載の発明の硬貨送り出し装置
は、請求項1または2記載の発明において、前記規制部
材を、前記モータの正回転での駆動力のみにより駆動さ
れる2枚送り防止用ローラで構成した。
【0017】したがって、モータを正回転させて送り出
しベルトと2枚送り防止用ローラとを駆動させ、硬貨送
り出し面上を重なって搬送される硬貨を2枚送り防止用
ローラによって硬貨送り出し方向上流側に戻して硬貨を
一枚ずつに分離して送り出す。そして、硬貨詰まり検知
手段によりゲート構造部での硬貨詰まりが検知された場
合には、モータを正回転でのトルクより大きいトルクで
逆回転させ、ゲート構造部に詰まった硬貨を送り出しベ
ルトによって硬貨送り出し方向上流側に戻して硬貨詰ま
りを解消する。この際、逆回転するモータの駆動力は2
枚送り防止用ローラへ伝達されないため、2枚送り防止
用ローラは空転してゲート構造部に詰まった硬貨には上
方からの規制力がかからない。
【0018】ここで、正回転とは硬貨送り出し面上の硬
貨を硬貨送り出し方向下流側へ送り出すように送り出し
ベルトを駆動するモータの回転方向を意味し、逆回転と
は硬貨送り出し面上の硬貨を硬貨送り出し方向上流側へ
戻すように送り出しベルトを駆動するモータの回転方向
を意味する。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図6に基づいて説明する。本実施の一形態を示す硬貨
送り出し装置は、硬貨入出金装置への適用例である。
【0020】図1は、硬貨入出金装置全体を示す斜視
図、図2はその内部構造を示す平面図である。この硬貨
入出金装置では、硬貨投入部1に一括して投入された複
数枚の硬貨を一枚ずつに分離して硬貨搬送部2へ搬送
し、搬送された硬貨を硬貨選別部3で金種ごとに選別し
て硬貨収納部4に収納し、収納した硬貨の一部を硬貨待
機部5に常時所定枚数待機させて払出命令があった場合
には硬貨払出部6に所定金額分の硬貨を払い出すような
構造になっている。
【0021】硬貨投入部1について、図3および図4を
参照して説明する。筐体としての本体ケース7の手前右
側には、上方に向けて開口する硬貨投入口8が設けられ
ている。この硬貨投入口8の底面には、硬貨送り出し面
9上の硬貨を硬貨送り出し方向下流側へ送り出す送り出
しベルト10が設けられている。硬貨投入口8の硬貨送
り出し方向下流側端部には、不規則に投入される硬貨を
一枚ずつに分離する規制部材としての2枚送り防止用ロ
ーラ11が設けられている。2枚送り防止用ローラ11
は、送り出しベルト10の上方に硬貨一枚分より大きく
硬貨2枚分より小さい隙間を開けてゲート構造部12を
形成している。ゲート構造部12を含む硬貨送り出し経
路に対して、ゲート構造部12を挟んで硬貨送り出し方
向上流側と下流側とには、硬貨検知センサ13が設けら
れている。硬貨検知センサ13は、光を発光する発光素
子(図示せず)と発光素子で発光された光を受光する受光
素子(図示せず)とで一対とされ、発光素子と受光素子と
の間の光軸を硬貨が横切ることによって出力が変化する
周知の透過型光センサ構造のものである。ここに、送り
出しベルト10、2枚送り防止用ローラ11、硬貨検知
センサ13によって硬貨投入部が構成される。
【0022】硬貨搬送部2は、搬送スピードを速めて硬
貨の間隔を広げて搬送する搬送ベルト14が、送り出し
ベルト10に連設されている。この搬送ベルト14の硬
貨送り出し方向下流側には、別の搬送ベルト15の一端
部が設けられている。搬送ベルト15の他端部には、搬
送方向を変換して硬貨選別部3に至る搬送ベルト16が
設けられている。搬送ベルト14、搬送ベルト15、搬
送ベルト16とによって、硬貨搬送部2が構成されてい
る。そして、搬送ベルト14の下方には、外径チェック
部17とリジェクトオーバーフロー部18が設けられて
いる。外径チェック部17は、搬送される硬貨の外径を
計測して正偽貨の判定を行う。リジェクトオーバーフロ
ー部18は、外径チェック部17によって偽貨と判定さ
れた硬貨や、硬貨収納部4に硬貨が満杯である場合に作
動して、不必要な硬貨を回収する。
【0023】硬貨選別部3には、搬送ベルト16の下方
に設けられた硬貨選別口19と、硬貨選別口19に設け
られた計数センサ20とから構成されている。硬貨選別
口19は、金種ごとに大きさの外径が異なり、硬貨搬送
方向上流側から小さい順に設けられている。計数センサ
20は、硬貨選別口19に金種ごとに設けられ、硬貨選
別口19を通過する硬貨の枚数をカウントする。
【0024】硬貨選別口19には、金種ごとに仕切り板
21で仕切られた硬貨収納部4が連設されている。この
硬貨収納部4の底面には、長短二本で構成される払出ベ
ルト22が設けられている。このうち、長い方の長払出
ベルト22aは、硬貨待機部5を通過して硬貨払出部6
まで延出している。短い方の短払出ベルト22bの硬貨
搬送方向下流側端部には、全ての硬貨収納部4を横切る
ように分離ローラ23が設けられている。この分離ロー
ラ23は、払出ベルト22の上方に、硬貨一枚分より大
きく硬貨二枚分より小さい隙間を開けて対向配置されて
いる。
【0025】硬貨待機部5について説明する。硬貨待機
部5の底面部には、硬貨収納部4から延出する長払出ベ
ルト22aが設けられている。長払出ベルト22aの上
方には、図示しない払出ソレノイドに駆動制御されて、
硬貨を一時的に停止させるとともに必要枚数の硬貨を送
り出すように動作制御がなされる図示しない硬貨ストッ
パが設けられている。硬貨ストッパの硬貨搬送方向下流
側には、払い出された硬貨の枚数をチェックする払出セ
ンサ24が設けられている。
【0026】本体ケース7の手前中央には上方に開口す
る硬貨払出口25が設けられている。この硬貨払出口2
5には、長払出ベルト22aの硬貨搬送方向下流側端部
が設けられている。ここに、硬貨払出部6が構成されて
いる。また、本体ケース7の手前左側には、例えばエラ
ーメッセージを表示する表示キー部26が設けられてい
る。
【0027】次いで、本実施の形態の硬貨入出金装置に
おける特長部分である硬貨送り出し装置について説明す
る。
【0028】図3は、硬貨投入部を示す斜視図である。
送り出しベルト10の下方には正逆回転自在なモータ2
7が設けられている。このモータ27は、モータ駆動回
路(図示せず)に制御によりトルクの大きさが調整自在な
ものである。例えば、ステッピングモータを使用した場
合であれば、パルス周期を長くすることでトルクを大き
くすることができる。また、直流モータを使用した場合
であれば、供給電圧を大きくすることでトルクを大きく
することができる。送り出しベルト10の両側方には、
2枚送り防止用ローラ11を挟むように2枚の側板28
が設けられている。このうち一方の側板28aには、送
り出しベルト10を支持するローラ10aの駆動軸上の
ギア29と2枚送り防止用ローラ11の軸上のギア30
およびモータ27のギア31が回転自在に支持されてい
る。ギア29とギア30とはアイドルギア32により連
結され、ギア29とギア31とはアイドルギア33によ
って連結されている。アイドルギア32とアイドルギア
33とは、側板28aに回転自在に支持されている。こ
のため、送り出しベルト10と2枚送り防止用ローラ1
1とはモータ27によって駆動されて連動するようにな
っている。
【0029】本実施の形態では、2枚送り防止用ローラ
11の軸上には図示しないワンウェイクラッチが取り付
けられている。このため、2枚送り防止用ローラ11の
回転方向は一方向に制限され、2枚送り防止用ローラ1
1はモータ27の正回転での駆動力により送り出しベル
ト10と対向する位置では硬貨送り出し方向上流側への
み駆動されるようになっている。
【0030】図4は、硬貨投入部を示す側面図である。
ゲート構造部12より硬貨送り出し方向上流側に設けら
れた複数組の硬貨検知センサ13aは、その出力変化に
より硬貨投入口8の硬貨の有無を検出する。そして、上
流側の硬貨検知センサ13aの出力変化から所定時間後
の硬貨送り出し方向下流側に設けられた硬貨検知センサ
13bの出力変化の有無によって、ゲート構造部12で
の硬貨詰まりを検出する。
【0031】次に、図5に示すブロック図に基づいて、
硬貨送り出し装置に接続されるセンサおよびタイマ等の
電気的接続の一部を説明する。硬貨送り出し装置は、C
PU34を主体として、そのデータバスおよびアドレス
バスに接続されたROM35およびRAM36を含むマ
イクロコンピュータを制御部として持つ。CPU34に
は、硬貨検知センサ13や、硬貨検知センサ13の出力
変化により所定時間の計測を行う第一タイマ37、第二
タイマ38、第三タイマ39およびモータ27が接続さ
れている。ROM35には、マイクロコンピュータがC
PU34に実行させるプログラム等の固定データや、硬
貨を硬貨検知センサ13aから硬貨検知センサ13bま
で送り出すのに必要十分とされる時間T1、硬貨が下流
側の硬貨検知センサ13bを通過してから硬貨送り出し
処理を終了するのに必要十分であるとされる時間T2、
モータ27を逆回転させてから硬貨詰まりが解消される
のに必要十分とされる時間T3等が格納されている。そ
して、RAM36には、各種データが書き換え自在に格
納され、例えば、第一タイマ37が計測する上流側の硬
貨検知センサ13aの出力変化が生じてからの時間T
1'や、第二タイマ38が計測する上流側の硬貨検知セ
ンサ13aの出力変化によって硬貨が送り出されたこと
を検出してからの時間T2'や、第三タイマ39が計測
するモータ27を逆回転させてからの時間T3'を書き
換え自在に格納する。第一タイマ37、第二タイマ3
8、第三タイマ39により計測される時間は、所定の硬
貨検知センサ13の出力変化があるたびに新たに計測さ
れる。
【0032】次いで、ROM35に格納された制御プロ
グラムがCPU34に実行させる機能について説明す
る。本実施の形態における硬貨送り出し装置は、図6の
フローチャートに示すような硬貨送り出し処理を行う。
まず、硬貨送り出し方向上流側に設けられた硬貨検知セ
ンサ13aの出力変化によって、硬貨投入口8の硬貨の
有無を検出する(ステップS1)。上流側の硬貨検知セン
サ13aの出力変化によって硬貨投入口8の硬貨を検出
すると(ステップS1のY)、モータ27を正回転させて
T1'の計測を開始する(ステップS2)。T1'計測を開
始してからT1時間経過すると(ステップS3のY)、ゲ
ート構造部12より硬貨送り出し方向下流側に設けられ
た硬貨検知センサ13bの出力変化の有無を検出する
(ステップS4)。ここに、硬貨詰まり検知手段としての
機能が実行される。ゲート構造部12より下流側の硬貨
検知センサ13bに出力変化があった場合は(ステップ
S4のY)、T2'の計測を開始する (ステップS5)。
T2'の計測を開始してからT2時間経過すると(ステッ
プS6のY)、モータ27を停止させて(ステップS7)
硬貨送り出し処理を終了する。
【0033】一方、ステップS4において、上流側の硬
貨検知センサ13aの出力変化があったにも関わらず、
T1時間経過しても下流側の硬貨検知センサ13bの出
力変化がない場合は(ステップS4のN)、ゲート構造部
12で硬貨詰まりが生じたと判断し、モータ27を正回
転でのトルクより大きいトルクで逆回転させ、T3'の
計測を開始する(ステップS8)。ここに、モータ制御手
段としての機能が実行される。そして、T3'計測開始
からT3時間経過してから(ステップS9のY)、再びモ
ータ27を正回転させて(ステップS2)、硬貨を再度送
り出す。
【0034】ステップS4で硬貨詰まり検知手段として
の機能が実行され、ステップS8でモータ制御手段とし
ての機能が実行されることにより、モータ27の正回転
でのトルクにより詰まった硬貨を、モータ27の回転方
向とトルクとの切り換えを行うことで硬貨送り出し方向
上流側に戻すことができ、これによって部品点数を増加
させることなく容易に硬貨詰まりを解消することができ
る。
【0035】なお、本実施の形態では、2枚送り防止用
ローラ11の軸上にワンウェイクラッチを取り付けて、
2枚送り防止用ローラ11はモータ27の正回転での駆
動力により送り出しベルト10と対向する位置では硬貨
送り出し方向上流側へのみ駆動されるようになっている
が、これに限るものではなく、モータ27の正逆回転で
の駆動力によって2枚送り防止用ローラ11を駆動させ
るようにしてもよい。
【0036】また、本実施の形態では、送り出しベルト
10と2枚送り防止ローラとによってゲート構造部12
を構成したが、2枚送り防止用ローラ11に限るもので
はなく、硬貨投入口8の壁面等の規制部材によってゲー
ト構造部を構成してもよい。
【0037】さらに、本実施の形態では、ゲート構造部
12より硬貨送り出し方向上流側とゲート構造部12よ
り硬貨送り出し方向下流側とに硬貨検知センサ13を設
けて、ゲート構造部12より硬貨送り出し方向上流側に
設けられた硬貨検知センサ13aの出力変化から所定時
間後のゲート構造部12より硬貨送り出し方向下流側に
設けられた硬貨検知センサ13bの出力変化によりゲー
ト構造部12での硬貨詰まりを検出するようにしたが、
これに限るものではなく、硬貨検知センサ13をゲート
構造部12に設け、この硬貨検知センサの出力変化が所
定時間連続した場合を硬貨詰まりとして検出する硬貨詰
まり検知手段としてもよい。
【0038】さらに、本実施の形態では、硬貨検知セン
サ13を透過型光センサ構造のものを使用したが、これ
に限るものではなく、例えば反射型光センサ構造のもの
に置き換えてもよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明の硬貨送り出し装置
は、モータにより駆動される送り出しベルトと硬貨送り
出し面の上方に対向配置された規制部材との間に構成さ
れるゲート構造部に設けられた硬貨検知センサの出力変
化によりゲート構造部での硬貨詰まりを検出し、モータ
制御手段によりモータを正回転でのトルクより大きいト
ルクで逆回転させてゲート構造部に詰まった硬貨を硬貨
送り出し方向上流側に戻すようにしたので、モータの回
転方向およびトルクの切り換えを行うことでゲート構造
部に詰まった硬貨を硬貨送り出し方向上流側へ戻すこと
ができ、これによって部品点数を増加させることなく容
易に硬貨詰まりを解消させることができる。
【0040】請求項2記載の発明の硬貨送り出し装置
は、ゲート構造部より硬貨送り出し方向上流側に設けた
硬貨検知センサの出力変化から所定時間後のゲート構造
部より硬貨送り出し方向下流側に設けた硬貨検知センサ
の出力変化の有無によりゲート構造部での硬貨詰まりを
検出するようにしたので、複数の硬貨検知センサを設け
ることによって検知範囲が広くなり、硬貨送り出し経路
中で広く硬貨詰まりを検出することができる。
【0041】請求項3記載の発明の硬貨送り出し装置
は、モータによって正逆回転自在に駆動されて硬貨送り
出し面と対向する位置では送り出しベルトと逆方向に回
転する2枚送り防止用ローラ設けて、硬貨詰まり検知手
段によりゲート構造部に硬貨詰まりが検出された場合に
は、モータ制御手段によりモータを正回転でのトルクよ
り大きいトルクで逆回転させて、ゲート構造部に詰まっ
た硬貨を送り出しベルトと2枚送り防止用ローラとによ
って引き離すようにしたので、モータの回転方向および
トルクの切り換えを行うことでゲート構造部での硬貨詰
まりが解消でき、これによって部品点数を増加させるこ
となく容易に硬貨詰まりを解消させることができる。
【0042】請求項4記載の発明の硬貨送り出し装置
は、2枚送り防止用ローラをモータの正回転での駆動力
により駆動するようにして、硬貨詰まり検知手段により
ゲート構造部に硬貨詰まりが検出された場合には、モー
タ制御手段によりモータを正回転でのトルクより大きい
トルクで逆回転させてゲート構造部に詰まった硬貨を送
り出しベルトによって硬貨送り出し方向上流側に戻すよ
うにした。この際、モータの逆回転での駆動力は2枚送
り防止用ローラへ伝達されないため、2枚送り防止用ロ
ーラは空転してゲート構造部に詰まった硬貨には上方か
らの規制力がかからないようにしたので、モータの回転
方向およびトルクの切り換えを行うことでゲート構造部
に詰まった硬貨をすべて硬貨送り出し方向下流側に戻す
ことができ、部品点数を増加させることなく容易に硬貨
詰まりを解消させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の一形態の硬貨入出金装置全体を示す斜
視図である。
【図2】その内部構造を示す平面図である。
【図3】硬貨投入部を示す斜視図である。
【図4】硬貨投入部を示す側面図である。
【図5】硬貨送り出し装置の電気的接続の一部を示すブ
ロック図である。
【図6】硬貨送り出し処理を示すフローチャートであ
る。
【図7】硬貨が通過する状態の従来の一例を示す硬貨投
入口の側面図である。
【符号の説明】
9 硬貨送り出し面 10 送り出しベルト 11 規制部材、2枚送り防止用ローラ 12 ゲート構造部 13 硬貨検知センサ 27 モータ S4 硬貨詰まり検知手段 S8 モータ制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諸伏 良和 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 (72)発明者 五味 好明 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 (72)発明者 兼子 俊弘 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 (72)発明者 大川 一也 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 (72)発明者 遠藤 秀樹 静岡県三島市文教町1−4843−1 テック 技研株式会社内 Fターム(参考) 3E044 AA20 BA01 CC02 CC06 DA01 DA08 DA10 DD05 FA01 FA03 FA09 FA10 3F027 AA02 CA02 DA34 EA01 EA05 FA12 FA14 FA17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨送り出し面上の硬貨を送り出す送り
    出しベルトと、 正逆回転自在に設けられて前記送り出しベルトを駆動す
    るモータと、 前記送り出しベルト上方に硬貨一枚分より大きく硬貨二
    枚分より小さい隙間を開けてゲート構造部を形成し、前
    記硬貨送り出し面上で重なって送り出される硬貨を規制
    する規制部材と、 前記送り出しベルトによる硬貨送り出し経路に対して設
    けられて光を発光する発光素子と前記発光素子で発光さ
    れた光を受光する受光素子との間の光軸を硬貨が横切る
    ことによって出力が変化する硬貨検知センサと、 前記硬貨検知センサの出力変化が所定時間連続すること
    により前記ゲート構造部での硬貨詰まりを検出する硬貨
    詰まり検知手段と、 正回転でのトルクより大きいトルクで逆回転させるよう
    に前記モータを駆動制御するモータ制御手段と、 を備え、 前記硬貨詰まり検知手段により硬貨詰まりが検出された
    場合に、前記モータ制御手段により前記モータを逆回転
    させるようにした硬貨送り出し装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも一つの前記硬貨検知センサを
    前記ゲート構造部より硬貨送り出し方向上流側に設け、
    少なくとも一つの前記硬貨検知センサを前記ゲート構造
    部より硬貨送り出し方向下流側に設け、 前記硬貨詰まり検知手段は、前記ゲート構造部より硬貨
    送り出し方向上流側に設けた前記硬貨検知センサの出力
    変化から所定時間後の前記ゲート構造部より硬貨送り出
    し方向下流側に設けた前記硬貨検知センサの出力変化の
    有無により前記ゲート構造部での硬貨詰まりを検出する
    ようにした請求項1記載の硬貨送り出し装置。
  3. 【請求項3】 前記規制部材を、前記モータによって正
    逆回転自在に駆動されて前記送り出しベルトと対向する
    位置では前記送り出しベルトと逆方向に回転する2枚送
    り防止用ローラで構成した請求項1または2記載の硬貨
    送り出し装置。
  4. 【請求項4】 前記規制部材を、前記モータの正回転で
    の駆動力のみにより駆動される2枚送り防止用ローラで
    構成した請求項1または2記載の硬貨送り出し装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015153061A (ja) * 2014-02-13 2015-08-24 東芝テック株式会社 入出金装置
JP2015167055A (ja) * 2015-07-03 2015-09-24 グローリー株式会社 硬貨繰り出し装置、硬貨処理機および硬貨繰り出し方法
JP2017059269A (ja) * 2017-01-05 2017-03-23 東芝テック株式会社 出金装置

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