JP2000221558A - 焦点はずれ像の画質修正方法 - Google Patents
焦点はずれ像の画質修正方法Info
- Publication number
- JP2000221558A JP2000221558A JP11059148A JP5914899A JP2000221558A JP 2000221558 A JP2000221558 A JP 2000221558A JP 11059148 A JP11059148 A JP 11059148A JP 5914899 A JP5914899 A JP 5914899A JP 2000221558 A JP2000221558 A JP 2000221558A
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- Japan
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- diaphragm
- shutter
- opening
- closing
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- Exposure Control For Cameras (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 焦点から外れた位置に形成される、焦点はず
れ像の画質修正方法を提供するものである。 【解決手段】 虹彩式絞り機構とシャッター機構を独立
して備えたカメラで、被写体の測光を行い演算すること
によって、シャッター開口時間と絞りの開閉速度及び絞
り値で定める露出値のもとに、シャッター全開中に絞り
の開閉が行われるものである。
れ像の画質修正方法を提供するものである。 【解決手段】 虹彩式絞り機構とシャッター機構を独立
して備えたカメラで、被写体の測光を行い演算すること
によって、シャッター開口時間と絞りの開閉速度及び絞
り値で定める露出値のもとに、シャッター全開中に絞り
の開閉が行われるものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真レンズなどの
結像レンズにおける焦点外に生じる焦点はずれ像内の光
量分布を変化させることによる、写真映像としての画質
の改善に関するものである。
結像レンズにおける焦点外に生じる焦点はずれ像内の光
量分布を変化させることによる、写真映像としての画質
の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真レンズを通過した光はフィルム面に
結像するが、例えば点光源が焦点からはずれた位置に形
成する焦点はずれ像、いわゆる錯乱円の内部の光量分布
は、レンズ設計時の諸収差による光学的特性によって決
定付けられてくる。そして錯乱円の断面における光量
は、平坦に分布するか、又は錯乱円の周辺部に集まる傾
向にあり、周辺部の光量が減衰した錯乱円は見かけな
い。焦点外に生じる焦点はずれ像内の光量分布の修正に
関連した事例をあげると、 1)レンズ開口内に、レンズの透過率分布を変化させる
吸収を与え、焦点を外れた点像内の光の強度分布を変化
させ、撮影等における対象物の前後にある高輝度部分の
焦点はずれ像を修正する。(特許出願公告 昭47−6
982号) 本方式は開放F値が減少したり、一眼レフ
ファインダーが暗くなる等の欠点もある。 2)絞りを併用したレンズシャッター方式カメラで、シ
ャッター開口速度を遅くした、三角波シャッター方式が
ある。本方式はシャッター開の時以外は閉の状態になっ
ており、一眼レフカメラへの応用は適当ではない。
結像するが、例えば点光源が焦点からはずれた位置に形
成する焦点はずれ像、いわゆる錯乱円の内部の光量分布
は、レンズ設計時の諸収差による光学的特性によって決
定付けられてくる。そして錯乱円の断面における光量
は、平坦に分布するか、又は錯乱円の周辺部に集まる傾
向にあり、周辺部の光量が減衰した錯乱円は見かけな
い。焦点外に生じる焦点はずれ像内の光量分布の修正に
関連した事例をあげると、 1)レンズ開口内に、レンズの透過率分布を変化させる
吸収を与え、焦点を外れた点像内の光の強度分布を変化
させ、撮影等における対象物の前後にある高輝度部分の
焦点はずれ像を修正する。(特許出願公告 昭47−6
982号) 本方式は開放F値が減少したり、一眼レフ
ファインダーが暗くなる等の欠点もある。 2)絞りを併用したレンズシャッター方式カメラで、シ
ャッター開口速度を遅くした、三角波シャッター方式が
ある。本方式はシャッター開の時以外は閉の状態になっ
ており、一眼レフカメラへの応用は適当ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】錯乱円の断面における
光量が平坦に分布する、又は周辺部に集まるような光量
分布をもったレンズで、風景等の被写体を撮影した時に
生じる焦点はずれ像いわゆる錯乱形は、芯を持たない太
い線になったり、1本の線が2本に写ったり、そしてそ
れらが重なり合って出来る映像は、鋭角的で汚れて感じ
取れて、視覚的観点からみた場合心地良いものではな
い。本発明の目的は、焦点から外れた位置に形成され
る、焦点はずれ像の画質修正方法を提供するものであ
る。
光量が平坦に分布する、又は周辺部に集まるような光量
分布をもったレンズで、風景等の被写体を撮影した時に
生じる焦点はずれ像いわゆる錯乱形は、芯を持たない太
い線になったり、1本の線が2本に写ったり、そしてそ
れらが重なり合って出来る映像は、鋭角的で汚れて感じ
取れて、視覚的観点からみた場合心地良いものではな
い。本発明の目的は、焦点から外れた位置に形成され
る、焦点はずれ像の画質修正方法を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の名称、焦点はず
れ像の画質修正方法は、虹彩式絞りとシャッターを独立
して備えたカメラで、被写体の測光を行い演算すること
によって、シャッター開口時間と絞りの開閉速度及び絞
り値で定める露出値のもとに、シャッター全開中に絞り
の開閉が行われるものである。視覚的に心地良く感じる
焦点はずれ像は、錯乱円の外周部の光量を低下させるこ
とに着目した。レンズを通過する光束の中央部から連続
的に任意に開口する虹彩式絞り機構において、絞りを絞
り込んだ開口径が小さい場合の錯乱円径は小さいが、開
口径を大きくして行くと錯乱円径も比例的に大きくな
る。シャッター開口中に虹彩絞りの開口量に変化を与え
た場合、開口したレンズの中央部は絶えず光が通過して
いるのに対し、周辺部の光量は減衰する。すなわち錯乱
円の中心部の光量は多く、周辺に行くほど光量を低下さ
せることが出来る。
れ像の画質修正方法は、虹彩式絞りとシャッターを独立
して備えたカメラで、被写体の測光を行い演算すること
によって、シャッター開口時間と絞りの開閉速度及び絞
り値で定める露出値のもとに、シャッター全開中に絞り
の開閉が行われるものである。視覚的に心地良く感じる
焦点はずれ像は、錯乱円の外周部の光量を低下させるこ
とに着目した。レンズを通過する光束の中央部から連続
的に任意に開口する虹彩式絞り機構において、絞りを絞
り込んだ開口径が小さい場合の錯乱円径は小さいが、開
口径を大きくして行くと錯乱円径も比例的に大きくな
る。シャッター開口中に虹彩絞りの開口量に変化を与え
た場合、開口したレンズの中央部は絶えず光が通過して
いるのに対し、周辺部の光量は減衰する。すなわち錯乱
円の中心部の光量は多く、周辺に行くほど光量を低下さ
せることが出来る。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、一眼レフカメラを想定して
本発明の実施例につき、説明する。図1において、まず
カメラを被写体に向けて測光し、演算を行うことによ
り、シャッター開口時間、絞り開閉速度及び絞り値によ
って適正露出値が設定される。シャッター釦が押され、
シャッター開を知らせるシャッター開口信号、例えばシ
ンクロ接点により、絞り開閉速度及び絞り値が制御可能
な絞り羽根回動用モーターが装置された絞り機構が働
き、設定速度で絞り閉口が開始する。設定された絞り値
まで到達した後、絞り開口が開始する。シャッター開口
時間経過後、シャッター閉と共に絞りは開口の状態に復
帰する。演算処理は、本発明が焦点はずれ像の特徴を生
かす映像を得るために、シャッター全開、絞り開放の領
域を多く用いることから、測光の結果、速い絞り込み速
度が設定される場合が生じる。絞り開閉速度が速い場
合、錯乱円外周辺の光量カット量が少なくなり効果が薄
れる為、不適合情報を発する役割も持っている。図2
(a)は以上のシャッター開閉(abcd線)と、絞り
開閉経路(pqrs線)の関係図を示す。図2(b)の
絞り開閉経路でも同じ効果を得る。
本発明の実施例につき、説明する。図1において、まず
カメラを被写体に向けて測光し、演算を行うことによ
り、シャッター開口時間、絞り開閉速度及び絞り値によ
って適正露出値が設定される。シャッター釦が押され、
シャッター開を知らせるシャッター開口信号、例えばシ
ンクロ接点により、絞り開閉速度及び絞り値が制御可能
な絞り羽根回動用モーターが装置された絞り機構が働
き、設定速度で絞り閉口が開始する。設定された絞り値
まで到達した後、絞り開口が開始する。シャッター開口
時間経過後、シャッター閉と共に絞りは開口の状態に復
帰する。演算処理は、本発明が焦点はずれ像の特徴を生
かす映像を得るために、シャッター全開、絞り開放の領
域を多く用いることから、測光の結果、速い絞り込み速
度が設定される場合が生じる。絞り開閉速度が速い場
合、錯乱円外周辺の光量カット量が少なくなり効果が薄
れる為、不適合情報を発する役割も持っている。図2
(a)は以上のシャッター開閉(abcd線)と、絞り
開閉経路(pqrs線)の関係図を示す。図2(b)の
絞り開閉経路でも同じ効果を得る。
【0006】本発明での露出値の算出方法について、図
2(b)で説明する。シャッター開により、p点の絞り
はθの角度で設定絞り値q点まで絞り込まれ、所定の露
出時間を経てr点でシャッター閉と同時に絞りが開(復
帰)sとなる。露出量は面積pqrvuで示され、面積
pqtと面積trvuの和である。X(シャッター開口
時間)、Y(絞り値)とZ(絞り開閉速度)の関係式を
求めると下式となる。 、pqrs線は多次曲線を用いることが現実的である。
2(b)で説明する。シャッター開により、p点の絞り
はθの角度で設定絞り値q点まで絞り込まれ、所定の露
出時間を経てr点でシャッター閉と同時に絞りが開(復
帰)sとなる。露出量は面積pqrvuで示され、面積
pqtと面積trvuの和である。X(シャッター開口
時間)、Y(絞り値)とZ(絞り開閉速度)の関係式を
求めると下式となる。 、pqrs線は多次曲線を用いることが現実的である。
【0007】図3は従来法、即ち絞り込み完了後にシャ
ッターが開口する錯乱円の模試図でである。(a)は光
量分布が平坦なもの、(b)は光量が錯乱円の外周辺に
集まったものを示す。
ッターが開口する錯乱円の模試図でである。(a)は光
量分布が平坦なもの、(b)は光量が錯乱円の外周辺に
集まったものを示す。
【0008】図4は本発明での、p点を基点としp1又
はp2点及び、q又はr点を経由して、終点のs点に至
る、(a)〜(f)の6種類の絞り開閉の経路を示した
もので、下記に各経路の通過点を表示する。経路(a)
はp→p1→q→r→s。経路(b)はp→p1→r→
s。経路(c)はp→q→r→s。経路(d)はp→r
→s。経路(e)はp→p2→q→r→s。経路(f)
はp→p2→r→s。図5(a〜f)は前記a,b,
c,d,e,F各経路に対応して形成される錯乱円断面
の光量分布模試図を示す。
はp2点及び、q又はr点を経由して、終点のs点に至
る、(a)〜(f)の6種類の絞り開閉の経路を示した
もので、下記に各経路の通過点を表示する。経路(a)
はp→p1→q→r→s。経路(b)はp→p1→r→
s。経路(c)はp→q→r→s。経路(d)はp→r
→s。経路(e)はp→p2→q→r→s。経路(f)
はp→p2→r→s。図5(a〜f)は前記a,b,
c,d,e,F各経路に対応して形成される錯乱円断面
の光量分布模試図を示す。
【0009】
【発明の効果】本発明に係わる機能を装置したカメラで
撮影を行い、得た写真映像、特に焦点はずれ像は、中心
部に芯を伴った被写体形状が想像できるソフトな感じの
視覚的に心地良い絶大な効果をもたらすことが出来る。
撮影を行い、得た写真映像、特に焦点はずれ像は、中心
部に芯を伴った被写体形状が想像できるソフトな感じの
視覚的に心地良い絶大な効果をもたらすことが出来る。
【図1】本発明のシステム例を示す流れ図である。
【図2】時間経過に対応したシャッター開閉と絞りの経
路の関連図(a,b)である。
路の関連図(a,b)である。
【図3】錯乱円の従来例(a,b)を示す平面及び断面
模試図である。
模試図である。
【図4】絞り開閉方法の種類を示す経路図である。
【図5】錯乱円の改善例(a〜f)を示す断面模試図で
ある。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 虹彩式絞り機構とシャッター機構を独立
して備えたカメラで、被写体の測光を行い演算すること
によって、シャッター開口時間と絞りの開閉速度及び絞
り値で定める露出値のもとに、シャッター全開中に絞り
の開閉が行われることを特徴とする、焦点はずれ像の画
質修正方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11059148A JP2000221558A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 焦点はずれ像の画質修正方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11059148A JP2000221558A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 焦点はずれ像の画質修正方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000221558A true JP2000221558A (ja) | 2000-08-11 |
Family
ID=13104979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11059148A Pending JP2000221558A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 焦点はずれ像の画質修正方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000221558A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7086737B2 (en) | 2003-07-15 | 2006-08-08 | Seiko Epson Corporation | Optical apparatus, and projector |
JP2015049297A (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-16 | ソニー株式会社 | 露出制御装置および露出制御方法、ならびに撮像装置 |
JP2015049296A (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-16 | ソニー株式会社 | 露出制御装置および露出制御方法、ならびに撮像装置 |
CN105763810A (zh) * | 2016-03-28 | 2016-07-13 | 努比亚技术有限公司 | 基于人眼的拍照装置及方法 |
-
1999
- 1999-01-29 JP JP11059148A patent/JP2000221558A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7086737B2 (en) | 2003-07-15 | 2006-08-08 | Seiko Epson Corporation | Optical apparatus, and projector |
JP2015049297A (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-16 | ソニー株式会社 | 露出制御装置および露出制御方法、ならびに撮像装置 |
JP2015049296A (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-16 | ソニー株式会社 | 露出制御装置および露出制御方法、ならびに撮像装置 |
US9632393B2 (en) | 2013-08-30 | 2017-04-25 | Sony Corporation | Exposure controller, exposure control method, and image pickup apparatus |
CN105763810A (zh) * | 2016-03-28 | 2016-07-13 | 努比亚技术有限公司 | 基于人眼的拍照装置及方法 |
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