JP2000221083A - フィルムセンサ - Google Patents
フィルムセンサInfo
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Abstract
間経過しても、正確にその曲げを検出する。 【解決手段】 検知部15の近傍において絶縁層14の
数カ所に開口部14bをそれぞれ設け、開口部14bを
隔てて対向し、かつ導電層12a,13aが形成されて
いないプラスチックフィルム12,13間を部分的に接
合することで、前記フィルム12,13の相対な滑りを
防止する。
Description
る圧力を検知するフィルムセンサに関し、特に圧力検知
性能の改善を図るフィルムセンサに関する。
るための圧力センサに使用されており、例えば図4に示
す扁平なフィルム電線11は、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)等の柔軟な電気絶縁性の回路基板からな
るプラスチックフィルム12,13の間に絶縁層14
を、粘着剤を用いて接合した構造を有している。このと
き、プラスチックフィルム12,13は、一方の面に、
例えば導電性塗料を印刷した導電層12a,13aが形
成されており、導電層12a,13aは対向して配置さ
れている。一方、絶縁層14には、所定箇所に開口部1
4aが設けられており、この部分で導電層12a,13
aが絶縁層14の厚さ分の空間(空隙)を介して対向す
ることで、外部からフィルム電線11に作用する圧力を
検知する検知部15を構成している。
方の面側から開口部14aに圧力が作用すると、プラス
チックフィルム12,13の一方或いは双方が弾性的に
変形し、導電層12aと導電層13aとが開口部14a
の部分で電気的に導通することを利用して、図示しない
検出回路による圧力検出を可能としている。このような
フィルムセンサを湾曲させると、曲げの内径と外径の差
によってプラスチックフィルム12,13に歪みが生
じ、この歪みにより検知部15で導電層12aと導電層
13aが接触する。フィルムセンサでは、所定検知部1
5でこれを電気的に検知することで、曲げが加わったこ
とを検出していた。
ムセンサでは、曲げが加わった状態で長時間経過する
と、検知部において導電層12a,13a間が離れて電
気的接触が解除されてしまう。この原因は、プラスチッ
クフィルム12,13間が絶縁層14を介して粘着剤で
接合されており、時間の経過にしたがってフィルム1
2,13の一方或いは両方が相対的に滑り、フィルムセ
ンサを湾曲させたことによる歪みが解消されるためであ
る。
は、曲げが加わったことを検出できても、その状態のま
ま長時間経つと曲げを検出できなくなる不具合を生じる
おそれがあった。そこで、このような曲げ検出に経時変
化が生じる原因となる粘着剤の滑りを防止するために、
例えばフィルムセンサ全体を、エポキシ系の熱硬化性接
着剤を使用して貼り合わせたり、又は絶縁層を介在させ
た両フィルムの全体を熱融着する方法が考えられるが、
製造コストが高価となり、経済的な不具合が生じるもの
であった。
もので、フィルムセンサに曲げが加わった状態で長時間
経過しても、正確に曲げを検出できるフィルムセンサを
提供することを目的とする。
め、本発明では、各フィルム上の導電層間の接触によっ
て前記フィルムに作用する圧力を検知するフィルムセン
サにおいては、所定箇所に設けられた第1の空隙を隔て
て対向配置される前記各フィルム上の導電層により構成
される検知部を有し、前記検知部の近傍で前記フィルム
間を固定する固定手段を備えるフィルムセンサが提供さ
れる。
フィルム間を接合することで、フィルムの相対な滑りを
防止して正確に曲げを検出する。また、前記固定手段で
は、前記検知部の近傍に第2の空隙を設け、前記第2の
空隙を隔てて対向する前記フィルム間を固定すること
で、フィルムの相対な滑りの防止を図ることが好まし
い。
傍の前記フィルム間に固定治具をかしめることで、フィ
ルムの相対な滑りの防止を図ることが好ましい。
実施形態を図1乃至図3の図面に基づいて説明する。な
お、以下の図において、図4と同様の構成部分に関して
は、説明の都合上、同一符号を付記する。図1は、本発
明に係るフィルムセンサの第1実施例の構造を示す断面
図である。図において、検知部15は、絶縁層14の所
定箇所に設けられた本発明の第1の空隙を構成する開口
部14aと、開口部14aを隔てて対向配置される各フ
ィルム上の導電層とから構成されている。
本発明の第2の空隙を構成する開口部14bが設けら
れ、この開口部14bを隔てて対向するフィルム12,
13間を接合させて固定することで、本発明の固定手段
が構成されている。すなわち、本実施例では、検知部1
5周囲の近傍において、絶縁層14の数カ所に開口部1
4bを設け、各開口部14bでフィルム12,13同士
を、例えば超音波溶接等の手段で熱融着することで、フ
ィルム12,13の滑りを阻止する。
2a,13aが形成されていないように、予め導電層1
2a,13aの形状を設定しておく必要がある。このよ
うに、本実施例では、検知部の近傍において絶縁層の数
カ所に開口部をそれぞれ設け、開口部を隔てて対向し、
かつ導電層が形成されていないフィルム間を部分的に固
定することで、粘着剤に起因したフィルムの相対な滑り
を防止して、フィルムセンサに曲げが加わった状態で長
時間経過しても、正確にその曲げを検出できる。
実施例について説明する。図2及び図3においては、検
知部15の近傍のフィルム12,13間に固定治具1
6,17をかしめることで、本発明の固定手段が構成さ
れている。すなわち、図2に示した第2実施例では、検
知部15周囲の近傍において、数カ所のフィルム12,
13同士に鳩目16をかしめることで、フィルム12,
13の滑りを阻止する。また、図3に示した第3実施例
では、検知部15周囲の近傍において、数カ所のフィル
ム12,13同士に針金17をかしめることで、フィル
ム12,13の滑りを阻止する。
や針金17をかしめる箇所のフィルム12,13には、
導電層12a,13aが形成されていないように、予め
導電層12a,13aの形状を設定しておく必要があ
る。このように、第2及び第3実施例では、検知部の近
傍で、かつ導電層が形成されていないフィルム間を数個
の固定治具によって部分的に固定することで、粘着剤に
起因したフィルムの相対な滑りを防止して、フィルムセ
ンサに曲げが加わった状態で長時間経過しても、正確に
その曲げを検出できる。
ごとく、検知部周囲の近傍の数カ所にプラスチックフィ
ルムの滑りを阻止する固定手段を設けており、上述のよ
うなフィルムセンサが湾曲された際に、その曲げ検出に
おける経時変化を防止することができる。本発明は、こ
れら実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。例え
ば、本発明の固定治具は、実施例の鳩目や針金に限ら
ず、種々の固定治具によって実現が可能である。
箇所に設けられた第1の空隙を隔てて対向配置される各
フィルム上の導電層により構成される検知部を有し、前
記導電層間の接触によって前記フィルムに作用する圧力
を検知するフィルムセンサであって、前記検知部の近傍
で前記フィルム間を固定する固定手段を備えたので、フ
ィルムセンサに曲げが加わった状態で長時間経過して
も、正確に曲げを検出できる。
記検知部の近傍に第2の空隙を設け、前記第2の空隙を
隔てて対向する前記フィルム間を固定することで、フィ
ルムの相対的な滑りを防止して、フィルムセンサに曲げ
が加わった状態で長時間経過しても、正確に曲げを検出
できる。また、請求項3において、前記固定手段では、
前記検知部の近傍の前記フィルム間に固定治具をかしめ
ることで、フィルムの相対的な滑りを防止して、フィル
ムセンサに曲げが加わった状態で長時間経過しても、正
確に曲げを検出できる。
造を示す断面図である。
る。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 所定箇所に設けられた第1の空隙を隔て
て対向配置される各フィルム上の導電層により構成され
る検知部を有し、前記導電層間の接触によって前記フィ
ルムに作用する圧力を検知するフィルムセンサであっ
て、前記検知部の近傍で前記フィルム間を固定する固定
手段を備えたことを特徴とするフィルムセンサ。 - 【請求項2】 前記固定手段では、前記検知部の近傍に
第2の空隙を設け、前記第2の空隙を隔てて対向する前
記フィルム間を固定することを特徴とする請求項1に記
載のフィルムセンサ。 - 【請求項3】 前記固定手段では、前記検知部の近傍の
前記フィルム間に固定治具をかしめることを特徴とする
請求項1に記載のフィルムセンサ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP02272699A JP4443657B2 (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | フィルムセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02272699A JP4443657B2 (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | フィルムセンサ |
Publications (2)
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JP2000221083A true JP2000221083A (ja) | 2000-08-11 |
JP4443657B2 JP4443657B2 (ja) | 2010-03-31 |
Family
ID=12090775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02272699A Expired - Fee Related JP4443657B2 (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | フィルムセンサ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP4443657B2 (ja) |
-
1999
- 1999-01-29 JP JP02272699A patent/JP4443657B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4443657B2 (ja) | 2010-03-31 |
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