JP2000219264A - 食品容器の紙蓋 - Google Patents

食品容器の紙蓋

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JP2000219264A
JP2000219264A JP11022655A JP2265599A JP2000219264A JP 2000219264 A JP2000219264 A JP 2000219264A JP 11022655 A JP11022655 A JP 11022655A JP 2265599 A JP2265599 A JP 2265599A JP 2000219264 A JP2000219264 A JP 2000219264A
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JP
Japan
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paper
sealant
lid
base material
food container
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Application number
JP11022655A
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English (en)
Inventor
Taiji Matsumura
泰治 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Food Products Co Ltd
Original Assignee
Nissin Food Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加工適性、遮光性、コスト面のすべてにおいて
優れた食品容器の紙蓋を提供すること。 【解決手段】基材紙1と、シーラントフィルム3とを、
アルミニウム粉末を含有する接着剤2にて積層したこと
を特徴とする食品容器の紙蓋。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は即席麺等の食品容器に使
用される紙蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、即席麺等の食品容器に使用さ
れる蓋材の構成として、基材紙とシーラントフィルム
(合成樹脂とシーラントの積層体)の積層体とすると、
紙の吸湿による伸縮、基材紙とシーラントフィルムのラ
ミネート時における高温加熱による膨張や冷却時の収
縮、さらにラミネート後の巻き取り工程により発生する
ひずみ等が相互に作用してカールが発生し、また、容器
からの開封時にはその強度の弱さから裂けたり破れたり
する等の問題があった。そして、このような問題点を解
決するものとして、現在、アルミニウム箔を積層したも
のが多用されている。
【0003】その構成としては、一般的には、図2
(a)の如く、印刷10aした紙10/ポリエチレン等
の合成樹脂または接着剤11/アルミニウム箔12/ア
ンカーコート剤13/ポリエチレン等の合成樹脂14/
シーラントフィルム15の積層体から構成されるか、ま
たは、図2(b)の如く印刷10aした紙10/ポリエ
チレン等の合成樹脂または接着剤11/アルミニウム箔
12/アンカーコート剤13/シーラントフィルム15
の積層体等が使用されている。
【0004】また、その製造方法としては、印刷した紙
とアルミニウム箔をポリエチレン等の合成樹脂の押し出
しによりラミネート、または接着剤によりドライラミネ
ートもしくはウェットラミネートした後、アルミニウム
箔の面にアンカーコート剤を塗布しながらポリエチレン
等の合成樹脂とシーラントフィルムを順次もしくは同時
に押し出しラミネートする方法が採られてきた。
【0005】しかしながら、上記従来の蓋材ではアルミ
ニウム箔を使用しているため次のような問題点が有っ
た。 (1)アルミニウム箔は、箔とするための製造限界とラ
ミネート加工上の点から、その厚みの下限に制限が有
り、コスト的にも好ましいものではなかった。 (2)アルミニウム箔は紙とのラミネートにポリエチレ
ン等の合成樹脂による押し出しラミネートが採用されて
いるため製造工程の工程数が増えると共にコスト的にも
好ましいものではなかった。 (3)ポリエチレンを使用して紙とアルミニウム箔を張
り合わせたものは、シール温度の設定によっては、紙の
水分がポリエチレンを膨らませ(以下バブリングとい
う)、ラミネートが剥離し、この部分の強度不足により
破れの原因になったり、商品としての外観を損なうこと
もあった。 (4)アルミニウム箔を蓋材に使用している食品容器で
は食品を包装した製品の金属混入検査において金属探知
機の感度を落として使用せねばならず、金属検知の感度
を上げることができなかった。 (5)当該蓋材を使用した容器に収納された食品は、ア
ルミニウム箔のマイクロ波遮断性により、蓋をした状態
での電子レンジによる加熱調理が困難であった。 (6)アルミニウム箔が間にあるため、紙と樹脂分との
分離が難しく、廃棄後の再生処理には不適であった。
【0006】上記の問題を解決するために、アルミニウ
ム箔を取り除いたものとして、下記に示すような紙蓋が
製品化されている。 (1)バブリングとカールを防ぐため紙とシーラントフ
ィルムを接着剤で張り合わせる。破れを防止するため、
紙の厚みを上げる。 (2)アルミニウム箔に代わる基材を使用する。例えば
ポリエステルフィルム等を使用して破れを防止する。
【0007】しかしながら、いずれも、機能もしくはコ
ストの点で従来の蓋材に勝るものはできていないため普
及していない。即ち、カールや破損の防止のための対策
はある程度出来ても、アルミニウム箔を取り除くことに
より、容器内に収容された食品の一部が保存中に蓋材を
通過した主に可視光線により変色してしまうからであ
る。遮光のために印刷を蓋材紙面の裏側に施したり、紙
や樹脂層に遮光のための顔料を添加するなどの方法も考
えられてはいるが、いずれも工程が増えてしまう。特に
顔料を樹脂や紙に添加することは、製造工程の切り替え
ロスを考慮すると、遮光のためのコスト増や生産性の低
下となって望ましいものではなく、結果として、これら
の蓋材は普及しなかった。
【0008】一方、食品の積層包材において、遮光を目
的に紫外線吸収剤を含有させた接着剤により積層体を構
成する発明として、特開昭62−201237号「紫外
線遮蔽性の優れた透明プラスチック」、実開平1−74
128号「紫外線防止積層材料」、特開平8−1848
号「透明な積層体」が有る。しかしながら、これら先行
発明は、何れも樹脂を基材とし、紫外線吸収剤を接着剤
に含有させることにより紫外線を吸収することを目的と
するものである。
【0009】また、これらの発明は透明性を要求される
袋や通常では遮光性が少ない成型容器等の用途を意図し
たものであり、このように樹脂を基材としたものは遮光
が難しいため、可視光線の遮光をも考慮すると一般の樹
脂の添加剤に比較してはるかに多量の有機系または無機
系の吸収剤を混入しなければならず、これら吸収剤の中
には高温にさらされると臭気を発生するものが多い。
【0010】特に容器入り即席麺のように、紙を基材と
して使用し、喫食時に熱湯を注加し蓋で密閉するような
用途においては、調理時間中の蓋の接着剤層から吸収剤
が揮発しやすく異臭発生のもととなり、このような用途
を考慮及び特定した発明でないことは明らかである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記アルミニ
ウム箔を積層した紙蓋の問題点を解決するものであり、
加工適性、遮光性、コスト面のすべてにおいて優れた食
品容器の紙蓋を提供するものである。
【0012】
【問題を解決するための手段】上記課題を解決しようと
する本発明は、請求項1に記載したように、基材紙と、
シーラントフィルムとを、アルミニウム粉末を含有する
接着剤にて積属したことを特徴とする食品容器の紙蓋で
ある。本発明の紙蓋によれば、前記従来の紙蓋のように
アルミニウム箔を使用せず、アルミニウム粉末を接着剤
に添加したことにより、遮光性を確保するために、有機
系の紫外線及び可視光線の吸収剤を使用することなく、
また必要以上のアルミニウムを使用することもなくなる
ので、蓋材自体の製造工程がシンプルで且つ製造コスト
が低く抑えられる。
【0013】また従来のように、合成樹脂層を高温で溶
融してラミネートしないため、溶融時の膨張や冷却時の
樹脂の収縮、更に巻き取り時の加工工程によるひずみ等
が相互に作用するのを避けることができ、その結果、蓋
材のカールの発生を防止することができる。また、アル
ミニウム含有量を必要最低限に抑えることができるので
従来品に比べて金属探知器の精度を上げることができ
る。更に電子レンジ調理でのマイクロ波透過性を高める
ことができる。
【0014】また、前記本発明において、請求項2に記
載したようにシーラントフィルムが少なくとも引き裂き
または破断強度に優れた、例えば高密度ポリエチレンフ
ィルム、直鎖状低密度ポリエチレンまたはポリアミドの
1種以上の層を含む食品容器の紙蓋とすると、食品容器
とシーラントフィルムのシール強度よりもフィルムの層
間強度の方が勝るので、開封時に蓋材の樹脂部または紙
が裂けたり破れたりすることがなく、スムースな開封が
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。尚、本発明は以下の実施形態に限
定されるものではない。図1は本発明による紙蓋の一実
施例を示す縦断面摸式図である。基材紙1/アルミニウ
ム粉末含有接着剤2/シーラントフィルム3(高密度ポ
リエチレン/シーラント)の積層構造を有する。基材紙
1は、厚さが60g/cm2 以上のものであればよく、
通常、約70〜110g/cm2 のコート紙が加工適性
とシール性の点で好適に使用され、またグラビア印刷に
て表面側にインキによる印刷層1aを設けることもでき
る。
【0016】シーラントフィルム3は少なくとも1層の
シーラント層を有する多層の樹脂から構成され、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエステ
ル、ポリアミド等の単層もしくは多層からなる樹脂基材
部とシーラント層の組み合わせが用いられる。また、前
記樹脂基材部に高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、ポリアミド等の引き裂き・破断強度に優れた
素材を採用することにより、開封時の樹脂部または紙の
破損をより効果的に防ぐことができる。シーラントフィ
ルム3のシーラント層は、容器フランジ部とヒートシー
ル性があり、且つピールオープン性があればよく、その
物性を持つ材質としては、例えばEAA(エチレンアク
リルアシッド)、EEA(エチレンエチルアクリレー
ト)、EMA(エチレンメチルアクリレート)、EMA
A(エチレンメチルアクリルアシッド)、EMMA(エ
チレンメチルメタアクリレート)、EVA(エチレンビ
ニルアセテート)、LDPE等の主材となる樹脂および
石油樹脂、テルペン樹脂、ロジン等の粘着付与樹脂等と
の組み合わせによるコンパウンドが多く用いられ、この
コンパウンドを前記合成樹脂との共押し出し(例えばイ
ンフレーション法またはT−ダイ法)によりラミネート
することなくフィルムの一部として製造される。
【0017】シーラントフィルム3はシーラント層の反
対側の面にてアルミニウム粉末を添加した接着剤2によ
り基材紙とラミネートされる。アルミニウム粉末は粒径
が4〜100μmのものであればよく、特に11〜15
μmのものが加工性の点で好ましく、添加量としては5
〜50%が加工性及び遮光の点で好適である。接着剤2
としては、前記アルミニウム粉末の混合性が良いもの
で、例えば、酢酸ビニル、またはウレタン系のものが適
宜採用され、ウエットラミネーンョンの場合には前者
が、ドライラミネーンョンの場合には後者が使用され
る。
【0018】アルミニウム粉末は、イソプロピルアルコ
ールまたはトルエン等の有機溶剤により接着剤に容易に
混合することができる。各層の厚さとしては、紙が70
〜110g/cm2 、接着剤層2が2〜10μm、シー
ラントフィルム3としては合成樹脂層が15〜20μ
m、シーラント層が5〜30μmとすることが、加工・
包装適性の点で好適である。
【0019】本発明の紙蓋が使用される食品容器は、保
存中の遮光を必要とする食品の容器であり、特に即席麺
等、喫食時に熱湯を注加し蓋材を開封した状態で復元調
理する容器の蓋材に好適である。
【0020】
【実施例】シーラントフィルムを共押出し法により、高
密度ポリエチレン15μm、EVAを主剤としたシーラ
ントフィルム10μmの厚さで製造する。アルミニウム
粉末(粒度11〜15μm)を20重量%混入したイソ
シアネート系接着剤を用いて、3g/cm2 の塗布量に
て基材紙(105g/cm2 )と貼り合せる。高密度ポ
リエチレンは破れにくく蓋材開封時の破れを防止する、
コストの高いシーラントフィルムの厚みを抑え、ラミネ
ート加工するのに必要な剛性、強度を付与するのに使用
される。
【0021】
【発明の効果】本発明による蓋材によれば以下の優れた
効果が得られる。 (1)遮光性を十分に備え、製造工程が簡素化でき製造
コストが低い。 (2)製造の後のカールを発生せず包装機でのトラブル
が無くなり包装適性に優れる。 (3)遮光に必要なアルミニウムの量を必要最小限に簡
便に調整できるため本蓋材にて閉蓋後の食品容器内の金
属探知検査において精度(感度)を高めることができ
る。 (4)本発明の蓋材を使用した容器入り食品はアルミニ
ウムによるマイクロ波の遮蔽が必要最小限に抑えること
ができるので電子レンジ加熱調理に好適である。 (5)従来より一般的に使用されているアルミニウム箔
をラミネートした紙蓋と比較して外観が変わらないため
消費者に違和感を与えることが無い。また、即席麺用容
器等に使用した場合、熱湯注加後の閉封復元時に前記従
来品の如く蓋材が上向きにカールするということもな
い。 (6)有機系の光線吸収剤を使用していないため調理時
に臭気が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面模式図である。
【図2】(a)(b)は従来のアルミニウム箔を積層し
た蓋材の縦断面模式図である。 1a 印刷層 1 紙 2 アルミニウム粉末含有接着剤 3 シーラントフィルム 10a 印刷 10 紙 11 合成樹脂または接着剤 12 アルミニウム箔 13 アンカーコート剤 14 合成樹脂 15 シーラントフィルム
フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AA06 AA12 AB10 BA01 BA07 CA01 CB01 CC07 CC08 4F100 AB10G AB10H AK05B AK06B AK46B AK51G AK68 AT00B BA02 BA03 BA07 CB00 DE01G DE01H DG10A EH20 GB18 GB23 HB31 JL01 JL02 JL04 JL12B JN02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材紙と、シーラントフィルムとを、アル
    ミニウム粉末を含有する接着剤にて積層したことを特徴
    とする食品容器の紙蓋。
  2. 【請求項2】前記シーラントフィルムが少なくとも高密
    度ポリエチレンフィルム、直鎖状低密度ポリエチレン、
    ポリアミドの1種以上の層を含むことを特徴とする請求
    項1記載の食品容器の紙蓋。
JP11022655A 1999-01-29 1999-01-29 食品容器の紙蓋 Pending JP2000219264A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10582787B2 (en) 2012-08-22 2020-03-10 Ptm Packaging Tools Machinery Pte. Ltd. Paper-based container lids and methods for making the same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10582787B2 (en) 2012-08-22 2020-03-10 Ptm Packaging Tools Machinery Pte. Ltd. Paper-based container lids and methods for making the same
US11497330B2 (en) 2012-08-22 2022-11-15 Ptm Packaging Tools Machinery Pte. Ltd. Paper-based container lids and methods for making the same

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