JP2000219042A - 自動車の開閉体構造 - Google Patents

自動車の開閉体構造

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JP2000219042A
JP2000219042A JP11021570A JP2157099A JP2000219042A JP 2000219042 A JP2000219042 A JP 2000219042A JP 11021570 A JP11021570 A JP 11021570A JP 2157099 A JP2157099 A JP 2157099A JP 2000219042 A JP2000219042 A JP 2000219042A
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Fumio Okana
文夫 岡那
Hayaji Harasaki
隼次 原崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を削減して開閉体の重量の軽量化を
図りつつ開閉体の剛性強度を高めることができる自動車
の開閉体構造を提供する。 【解決手段】 開閉体20は、インナーパネル24とア
ウターパネル23とで閉断面状に形成された開閉体本体
21と、平面視略門形形状をなし両端部分が開閉体本体
21に取付けられた、ハイドロフォームにより成形した
ウインドフレーム22とを備え、ウインドフレーム22
は連続的に連なるパイプ状部材25から構成され、パイ
プ状部材の開閉体本体21から張出す部分に、ウインド
ガラスGを取付ける為の取付け面22aを形成したこと
で、部品点数を削減し開閉体20の重量の軽量化を図り
つつ剛性強度を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、自動車の開閉体
構造に関し、特に部品点数を削減して軽量化しつつ剛性
・強度を高めたものに関する。
【0002】
【従来の技術】 自動車には、通常サイドフロントドア
とサイドリヤドアが設けられ、トランクルームを開閉す
るトランクリッドも設けられている。ハッチバック型自
動車の場合には、トランクリッドに代えてリヤゲート
(或いはバックドア)が設けられる。前記ドア類やリヤ
ゲート等を自動車の開口を開閉する開閉体と称する場合
もある。
【0003】従来のリヤゲート等のウインドガラスを固
定した構造の開閉体は、アウタパネルとインナパネルと
からなる閉断面構造の開閉体本体と、この開閉体本体か
ら一体的に枠状に張り出すほぼ門形枠状のウンイドフレ
ームと、このウンイドフレームと開閉体本体とに固定さ
れたウインドガラスなどで構成されている。前記ウンイ
ドフレームは、開閉体本体から一体的に延びる枠状のア
ウタパネルとインナパネルとを溶接接合した2重構造で
ある。但し、細いパイプ状のウンイドフレームに構成さ
れることが多いが、非パイプ状に構成されることもあ
る。
【0004】一方、特開平8−337182号、特開平
9−150752号、特開平10−95364号、特開
平10−95365号、特開平9−30345号、特開
平10−13950号、特開平8−192238号等に
は、ハイドロフォーム加工により閉断面フレームを成形
し、その閉断面フレームで車体フレームを構成する技術
が記載されている。ハイドロフォーム加工は、図5に示
すように、鋼や軽金属等のパイプ素材50を上型51と
下型52とから成る成形型53内に収容し流体圧により
拡張成形して閉断面フレーム54を成形する技術であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 従来のウインドガラ
スを固定的に取付ける開閉体の構造では、そのウンイド
フレームがアウタパネルとインナパネルとを溶接接合し
た2重構造であり、それら両パネルを溶接接合する為に
は接合フランジ等も必要であり、ほぼ門形枠状のウンイ
ドフレームを構成するにはプレス成形された複数の板状
部材(アウタ、インナのパネル部材)を組み合わせて接
合することになるから、ウンイドフレームの部品点数が
多く、構造が複雑化し、製作費が高価になる。
【0006】特に大形のウンイドガラスを装備する開閉
体では、ウンイドフレームの剛性・強度を十分に高める
必要があるが、従来の構造のウンイドフレームにより剛
性・強度を十分に高めようとすると、ウンイドフレーム
が大形化し、ウインドガラスの光透過領域を広く確保す
る面でも不利である。しかも、従来の開閉体の開閉体本
体の剛性・強度を確保する為に、アウタパネルの内面に
プレス成形した板部材からなる複数の補強部材を溶接す
ることが多いが、これら補強部材はウンイドフレームと
は別部材であるから、部品点数が多くなり、構造が複雑
化し、製作費が高くなり易い。
【0007】本発明の目的は、部品点数を削減して開閉
体の軽量化を図りつつ開閉体の剛性強度を高めることが
できる自動車の開閉体構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】 請求項1の自動車の開
閉体構造は、車両の開口を開閉自在に覆う開閉体の構造
において、前記開閉体は、インナーパネルとアウターパ
ネルとで閉断面状に形成された開閉体本体と、平面視略
門形の形状をなし且つ両端部分が開閉体本体に取り付け
られたウインドフレームとを備え、前記ウインドフレー
ムは連続的に連なるパイプ状部材から構成され、このパ
イプ状部材の外面のうち前記開閉体本体から張り出す部
分に、ウインドガラスを取付ける為の取付け面が形成さ
れたものである。
【0009】ウインドフレームが平面視略門形の形状を
なしこの門形の両端部分が開閉体本体に取付けられ、こ
のウインドフレームは連続的に連なるパイプ状部材から
構成されたので、部品点数が少なくなり、構造が簡単化
し、剛性・強度を高めることができる。ウインドフレー
ムを構成するパイプ状部材の外面のうち開閉体本体から
張り出す部分に、ウインドガラスを取付ける為の取付け
面が形成されたので、ウインドガラスの取付け構造が簡
単化し、その取付け面の形状精度を確保でき、ウインド
ガラスの組付けが簡単化する。
【0010】しかも、前記パイプ状部材は閉断面構造で
剛性強度に優れるし、それによりウインドフレームを薄
肉化して軽量化することもできる。この平面視略門形の
形状をなすウインドフレームの両端部分を開閉体本体に
取付けるので、ウインドフレームを開閉体本体に固着す
る構造が簡単化するうえ、ウインドフレームの両端部分
を有効活用して開閉体本体を補強することもできるか
ら、補強部品等を減らして構造を簡単化することがで
き、全体として、開閉体の剛性・強度を高めることが可
能になる。
【0011】請求項2の自動車の開閉体構造は、車両の
開口を開閉自在に覆う開閉体の構造において、前記開閉
体は、インナーパネルとアウターパネルとで閉断面状に
形成された開閉体本体と、平面視略門形の形状をなし且
つ両端部分が開閉体本体に取り付けられたウインドフレ
ームとを備え、前記ウインドフレームは連続的に連なる
パイプ状部材から構成され、このパイプ状部材の内面に
前記開口の周縁に配設されたシール部材と当接するシー
ル面が形成されたものである。
【0012】前記のように、パイプ状部材からなるウイ
ンドフレームは剛性・強度に優れるため、その形状精度
を確保しやすいが、このウインドフレームを構成するパ
イプ状部材の内面にシール面が形成するため、シール面
の形状精度を高めてシール性能を高めることができる。
その他請求項1と同様の作用を奏する。
【0013】請求項3の自動車の開閉体構造は、請求項
1または2の発明において、前記ウインドフレームの両
端部分は、開閉体本体の閉断面内に所定長さ延びて開閉
体本体のインナーパネルに接合されたものである。従っ
て、ウインドフレームと開閉体本体との接合強度を確保
できるし、ウインドフレームの両端部を一般にアウタパ
ネルよりも厚い板部材で構成されて剛性のあるインナパ
ネルに接合するので、ウインドフレームを支持する支持
剛性を確保する上で有利である。また、ウインドフレー
ムの両端部を有効活用して開閉体本体を補強することが
できる。
【0014】請求項4の自動車の開閉体構造は、請求項
1〜3の何れかの発明において、前記開閉体はハッチバ
ック型車のリヤゲートであることを特徴とするものであ
る。ハッチバック型車のリヤゲートは、比較的大形で開
閉する際の負荷も大きくなりがちであるが、この開閉体
構造では、開閉体の剛性・強度を高め且つ開閉体を全体
的に軽量化できるため、リヤゲートの開閉に要する負荷
を大幅に軽減することができる。
【0015】請求項5の自動車の開閉体構造は、請求項
4の発明において、前記開閉体のウインドガラスと開閉
体本体は、平面視にて前後に並べて配置されるものであ
る。そのため、ハッチバック型車でありながら、セダン
型車の外観になるように形成することが可能になる。
【0016】請求項6の自動車の開閉体構造は、請求項
1〜5の何れかの発明において、前記ウインドフレーム
はハイドロフォーム加工により成形された部材であるこ
とを特徴とするものである。金属製のパイプ素材を成形
型内に収容してパイプ素材の内部に高圧の流体圧を充填
するハイドロフォーム加工で成形することにより、パイ
プ状部材からなるウインドフレームを容易に安価に成形
することができる。しかも、閉断面構造をなすパイプ状
部材は薄手のものでも剛性、強度に優れるため、ウイン
ドフレームの剛性・強度、開閉体の剛性・強度を高める
上で有利である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施形態はハッチバック
型車のリヤゲートに本発明を適用した場合の一例であ
る。図1に示すように、ハッチバック型車の後部車体構
造1においては、車体後部の開口1aを開閉自在に覆う
リヤゲートとしての開閉体20が設けられ、この開閉体
20の上端部が左右1対のヒンジ機構を介して車体に連
結され、この開閉体20は上下に開閉するにように構成
されている。
【0018】図1に示すように、開口1aは、左右のリ
ヤフェンダー2と左右のリヤピラー3の間において、リ
ヤパンバー4の上側からルーフ5の後端にわたる状態に
形成され、開口1aの周縁には図2〜図4に示すように
合成ゴム製のシール部材8が取り付けられ、このシール
部材8が開閉体20の内面の外周部のシール面に当接し
てシールするように構成されている(図2〜図4を参
照)。
【0019】図1、図2、図4に示すように、左右のリ
ヤピラー3はピラアウタパネル3aとピラインナパネル
3bとで閉断面構造に形成され、左右のピラインナパネ
ル3bの内面にはリヤトリム6が取り付けられて複数の
ファスナーで固定されている。ルーフ5は、ルーフアウ
ターパネル5aと閉断面構造のルーフフレーム5bとか
らなり、ルーフフレーム5bの内面にはトリム5cが取
付けられて複数のファスナーで固定されている。
【0020】図1、図3に示すように、開口1aの後部
約1/2部分の左右両側には、車体表面のリヤフェンダ
ー2、リヤインナパネル9とでリヤ側部車体が構成さ
れ、リヤインナパネル9の内面にはリヤトリム10が取
り付けられて複数のファスナーで固定されている。車体
後端部には、リヤエンドアウタパネルとリヤエンドイン
ナパネルとからなるリヤエンド壁が構成されている。前
記シール部材8は開口1aの周縁の全周に沿って四角枠
状に配設されている。尚、リヤフェンダー2が開閉体2
0で覆われる部分には、上方に開口する溝部2aが形成
され、雨水を受けて外部へ排出する構造になっている。
【0021】次に、開閉体20の構造について説明す
る。図1に示すように、開口1aを開閉自在に覆う開閉
体20は、開閉体本体21とウインドフレーム22とウ
インドガラスGとを有し、開閉体本体21は開口1aの
後部約1/2部分を覆う構造に構成され、開閉体本体2
1から前方へ張り出すウインドフレーム22の部分とウ
インドガラスGは開口1aの前部約1/2部分を覆う構
造に構成されている。
【0022】開閉体20の前部約1/2部分は前傾状に
傾斜する構造をなし、開閉体20の後部約1/2部分は
概ね水平状の構造をなし、開閉体本体21は水平壁部2
1a、立壁部21bとを含む縦断面ほぼL形の閉断面構
造になっている。
【0023】図1〜図3に示すように、開閉体本体21
は、鋼製のプレス成形されたアウターパネル23と鋼製
のプレス成形されたインナーパネル24とで閉断面状に
形成され、インナーパネル24の前端縁を除いてインナ
ーパネル24の外周部の内面には、シール部材8に当接
する当接面24aが段付き状に形成されている。ウイン
ドフレーム22は1本の連続したパイプ状部材25で構
成され、このウインドフレーム22は平面視略門形の形
状をなし、その後端側の所定長さ部分をなす両端部分2
2cは、開閉体本体21の両パネル23,24で構成さ
れる閉断面内へ挿入されてインナーパネル24の外面に
複数個所において溶接接合されている。
【0024】図1、図3に示すように、ウインドフレー
ム22は、通称「ハイドロフォーム」又は「ハイドロフ
ォーム加工」と称する加工方法により成形されるもので
あり、連続的に連なるパイプ素材から構成され、ウイン
ドフレーム22は、断面L形のパイプ状部材25に構成
される。
【0025】図1、図2、図4に示すように、ウインド
フレーム22のうち、開閉体本体21から前方へ張り出
す部分(つまり、前側約2/3部分)の上面(外面)に
は、ウインドガラスGを取り付ける為の取付け面22a
が形成され、この取付け面22aに接着剤26を介して
ウインドガラスGが固定されている。尚、接着剤26の
両側には接着剤26がはみ出すのを防止する為のダム部
材27が装着されている。ウインドガラスGの後端部と
開閉体本体21のアウターパネル23の前端部間にはモ
ール部材28が装着され、ウインドガラスGの後端部は
アウターパネル23の前端部の取付け面23aに接着剤
29で固着されている。
【0026】図2、図4に示すように、ウインドフレー
ム22のうち、開閉体本体21から前方へ張り出す部分
の下面には、シール面22bが形成され、開閉体20を
閉じた状態においてシール面22bがシール部材8に当
接して開口1aから雨水が流入しないようにシールす
る。ウインドフレーム22の内面側にはトリム30,3
1が取り付けられ、これらトリム30,31は複数のフ
ァスナーにより固定されている。
【0027】ウインドフレーム22は、鋼製のパイプ素
材をハイドロフォーム加工により成形したパイプ状部材
25であり、それ以外のパネル類は鋼板をプレス成形し
て製作した部材である。ウインドフレーム22をハイド
ロフォーム加工により成形する場合、ハイドロフォーム
加工装置の所定の成形型内にパイプ素材を収容し、その
パイプ素材内に高圧の油圧を充填することで成形する。
それ故、1本の連続したパイプ素材から以上説明したよ
うなウインドフレーム22を簡単に安価に成形すること
ができる。
【0028】以上説明した開閉体構造によれば、次のよ
うな作用、効果が得られる。ウインドフレーム22が平
面視略門形の形状をなしこの門形の両端部分22cが開
閉体本体21に取付けられ、ウインドフレーム22は連
続的に連なるパイプ状部材から構成されたので、部品点
数が少なくなり、構造が簡単化し、剛性・強度を高める
ことができる。ウインドフレーム22を構成するパイプ
状部材の上面のうち開閉体本体21から張り出す部分
に、ウインドガラスGを取付ける為の取付け面22aが
形成されたので、ウインドガラスGの取付け構造が簡単
化し、その取付け面の形状精度を確保でき、ウインドガ
ラスGの組付けが簡単化する。
【0029】しかも、パイプ状部材は閉断面構造で剛性
強度に優れるし、それによりウインドフレーム22を薄
肉化して軽量化することもできる。この平面視略門形の
形状をなすウインドフレーム22の両端部分22cを開
閉体本体21に取付けるので、ウインドフレーム22を
開閉体本体21に固着する構造が簡単化するうえ、ウイ
ンドフレーム22の両端部分22cを有効活用して開閉
体本体21を補強することもできるから、補強部品等を
減らして構造を簡単化することができ、全体として、開
閉体の剛性・強度を高めることが可能になる。
【0030】パイプ状部材25からなるウインドフレー
ム22は剛性・強度に優れるため、その形状精度を確保
しやすいが、このウインドフレーム22を構成するパイ
プ状部材の内面にシール面22bを形成するため、シー
ル面22bの形状精度を高めてシール性能を高めること
ができる。
【0031】ウインドフレーム22の両端部分22c
は、開閉体本体21の閉断面内に所定長さ延びて開閉体
本体21のインナーパネル24に接合されるため、ウイ
ンドフレーム22と開閉体本体21との接合強度を確保
できるし、ウインドフレーム22の両端部を一般にアウ
タパネル23よりも厚い板部材で構成されて剛性のある
インナパネル24に接合するので、ウインドフレーム2
2を支持する支持剛性を確保する上で有利である。ま
た、ウインドフレーム22の両端部22cを有効活用し
て開閉体本体を補強することができる。
【0032】開閉体20はハッチバック型車のリヤゲー
トであるが、ハッチバック型車のリヤゲートは比較的大
形で開閉する際の負荷も大きくなりがちであるが、この
開閉体20では、開閉体20の剛性・強度を高め且つ開
閉体20を全体的に軽量化できるため、リヤゲートの開
閉に要する負荷を大幅に軽減することができる。開閉体
20のウインドガラスGと開閉体本体21は、平面視に
て前後に並べて配置されるので、ハッチバック型車であ
りながら、セダン型車の外観になるように形成すること
が可能になる。閉断面構造をなすパイプ状部材は薄手の
ものでも剛性、強度に優れるため、ウインドフレーム2
2の剛性・強度、開閉体20の剛性・強度を高める上で
有利である。
【0033】次に、本実施形態を部分的に変更した変更
形態について説明する。 1)前記開閉体20の各部位における剛性、強度の違い
に応じて、ウインドフレーム22を構成するパイプ状部
材を、肉厚や材質の異なる複数のパイプ素材を溶接接合
して連続化したパイプ素材からハイドロフォーム加工に
より一体成形し、必要十分な剛性強度を確保するように
してもよい。 2)本発明の自動車の開閉体構造は、ハッチバック型車
のリヤゲートとしての開閉体以外の種々の形式の自動車
の開閉体に適用することができる。その他、本発明の趣
旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加した形態
で実施することも可能である。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ウインドフレ
ームが平面視略門形の形状をなしこの門形の両端部分が
開閉体本体に取付けられ、このウインドフレームは連続
的に連なるパイプ状部材から構成されたので、部品点数
が少なくなり、構造が簡単化し、剛性・強度を高めるこ
とができる。ウインドフレームを構成するパイプ状部材
の外面のうち開閉体本体から張り出す部分に、ウインド
ガラスを取付ける為の取付け面が形成されたので、ウイ
ンドガラスの取付け構造が簡単化し、その取付け面の形
状精度を確保でき、ウインドガラスの組付けが簡単化す
る。
【0035】しかも、前記パイプ状部材は閉断面構造で
剛性強度に優れるし、それによりウインドフレームを薄
肉化して軽量化することもできる。この平面視略門形の
形状をなすウインドフレームの両端部分を開閉体本体に
取付けるので、ウインドフレームを開閉体本体に固着す
る構造が簡単化するうえ、ウインドフレームの両端部分
を有効活用して開閉体本体を補強することもできるか
ら、補強部品等を減らして構造を簡単化することがで
き、全体として、開閉体の剛性・強度を高めることが可
能になる。
【0036】請求項2の発明によれば、前記のようにパ
イプ状部材からなるウインドフレームは剛性・強度に優
れるため、その形状精度を確保しやすいが、このウイン
ドフレームを構成するパイプ状部材の内面にシール面を
形成するため、シール面の形状精度を高めてシール性能
を高めることができる。その他請求項1と同様の効果を
奏する。
【0037】請求項3の自動車の開閉体構造は、前記ウ
インドフレームの両端部分は、開閉体本体の閉断面内に
所定長さ延びて開閉体本体のインナーパネルに接合され
るため、ウインドフレームと開閉体本体との接合強度を
確保できるし、ウインドフレームの両端部を一般にアウ
タパネルよりも厚い板部材で構成されて剛性のあるイン
ナパネルに接合するので、ウインドフレームを支持する
支持剛性を確保する上で有利である。また、ウインドフ
レームの両端部を有効活用して開閉体本体を補強するこ
とができる。その他請求項1又は2と同様の効果を奏す
る。
【0038】請求項4の発明によれば、前記開閉体はハ
ッチバック型車のリヤゲートであるが、ハッチバック型
車のリヤゲートは、比較的大形で開閉する際の負荷も大
きくなりがちであるが、この開閉体構造では、開閉体の
剛性・強度を高め且つ開閉体を全体的に軽量化できるた
め、リヤゲートの開閉に要する負荷を大幅に軽減するこ
とができる。その他請求項1〜3の何れかと同様の効果
を奏する。
【0039】請求項5の発明によれば、前記開閉体のウ
インドガラスと開閉体本体は、平面視にて前後に並べて
配置されるので、ハッチバック型車でありながら、セダ
ン型車の外観になるように形成することが可能になる。
その他請求項4と同様の効果を奏する。
【0040】請求項6の発明によれば、ウインドフレー
ムはハイドロフォーム加工により成形された部材である
が、金属製のパイプ素材を成形型内に収容してパイプ素
材の内部に高圧の流体圧を充填するハイドロフォーム加
工で成形することにより、パイプ状部材からなるウイン
ドフレームを容易に安価に成形することができる。しか
も、閉断面構造をなすパイプ状部材は薄手のものでも剛
性、強度に優れるため、ウインドフレームの剛性・強
度、開閉体の剛性・強度を高める上で有利である。その
他請求項1〜5の何れかと同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る自動車の車体後部の概
略斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII − III線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】(a)はハイドロフォームにより成形を行う成
形装置の正面図、(b)は成形型のパイプ素材の断面
図、(c)は流体圧で拡張成形後の状態における成形型
とパイプ素材の断面図である。
【符号の説明】 1a 開口 8 シール部材 20 開閉体 21 開閉体本体 22 ウインドフレーム 22a 取付け面 22b シール面 23 アウターパネル 24 インナーパネル 25 パイプ状部材 G ウインドガラス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の開口を開閉自在に覆う開閉体の構
    造において、 前記開閉体は、インナーパネルとアウターパネルとで閉
    断面状に形成された開閉体本体と、平面視略門形の形状
    を成し且つ両端部分が開閉体本体に取り付けられたウイ
    ンドフレームとを備え、 前記ウインドフレームは連続的に連なるパイプ状部材か
    ら構成され、このパイプ状部材の外面のうち前記開閉体
    本体から張り出す部分に、ウインドガラスを取付ける為
    の取付け面が形成されたことを特徴とする自動車の開閉
    体構造。
  2. 【請求項2】 車両の開口を開閉自在に覆う開閉体の構
    造において、 前記開閉体は、インナーパネルとアウターパネルとで閉
    断面状に形成された開閉体本体と、平面視略門形の形状
    を成し且つ両端部分が開閉体本体に取り付けられたウイ
    ンドフレームとを備え、 前記ウインドフレームは連続的に連なるパイプ状部材か
    ら構成され、このパイプ状部材の内面に前記開口の周縁
    に配設されたシール部材と当接するシール面が形成され
    たことを特徴とする自動車の開閉体構造。
  3. 【請求項3】 前記ウインドフレームの両端部分は、開
    閉体本体の閉断面内に所定長さ延びて開閉体本体のイン
    ナーパネルに接合されたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の自動車の開閉体構造。
  4. 【請求項4】 前記開閉体はハッチバック型車のリヤゲ
    ートであることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記
    載の自動車の開閉体構造。
  5. 【請求項5】 前記開閉体のウインドガラスと開閉体本
    体は、平面視にて前後の並べて配置されることを特徴と
    する請求項4に記載の自動車の開閉体構造。
  6. 【請求項6】 前記ウインドフレームはハイドロフォー
    ム加工により成形された部材であることを特徴とする請
    求項1〜5の何れかに記載の自動車の開閉体構造。
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