JP3582077B2 - 自動車の開閉体構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の開閉体構造に関し、特に部品点数を削減して軽量化しつつ剛性・強度を高めたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車には、通常サイドフロントドアとサイドリヤドアが設けられ、トランクルームを開閉するトランクリッドも設けられている。ハッチバック型自動車の場合には、トランクリッドに代えてリヤゲート(或いはバックドア)が設けられる。前記ドア類やリヤゲート等を自動車の開口を開閉する開閉体と称する場合もある。
【0003】
従来のリヤゲート等のウインドガラスを固定した構造の開閉体は、アウタパネルとインナパネルとからなる閉断面構造の開閉体本体と、この開閉体本体から一体的に枠状に張り出すほぼ門形枠状のウインドフレームと、このウインドフレームと開閉体本体とに固定されたウインドガラスなどで構成されている。
前記ウインドフレームは、開閉体本体から一体的に延びる枠状のアウタパネルとインナパネルとを溶接接合した2重構造である。但し、細いパイプ状のウインドフレームに構成されることが多いが、非パイプ状に構成されることもある。
【0004】
一方、特開平8−337182号、特開平9−150752号、特開平10−95364号、特開平10−95365号、特開平9−30345号、特開平10−138950号、特開平8−192238号等には、ハイドロフォーム加工により閉断面フレームを成形し、その閉断面フレームで車体フレームを構成する技術が記載されている。ハイドロフォーム加工は、図5に示すように、鋼や軽金属等のパイプ素材50を上型51と下型52とから成る成形型53内に収容し流体圧により拡張成形して閉断面フレーム54を成形する技術である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のウインドガラスを固定的に取付ける開閉体の構造では、そのウインドフレームがアウタパネルとインナパネルとを溶接接合した2重構造であり、それら両パネルを溶接接合する為には接合フランジ等も必要であり、ほぼ門形枠状のウインドフレームを構成するにはプレス成形された複数の板状部材(アウタ、インナのパネル部材)を組み合わせて接合することになるから、ウインドフレームの部品点数が多く、構造が複雑化し、製作費が高価になる。
【0006】
特に大形のウインドガラスを装備する開閉体では、ウインドフレームの剛性・強度を十分に高める必要があるが、従来の構造のウインドフレームにより剛性・強度を十分に高めようとすると、ウインドフレームが大形化し、ウインドガラスの光透過領域を広く確保する面でも不利である。
しかも、従来の開閉体の開閉体本体の剛性・強度を確保する為に、アウタパネルの内面にプレス成形した板部材からなる複数の補強部材を溶接することが多いが、これら補強部材はウインドフレームとは別部材であるから、部品点数が多くなり、構造が複雑化し、製作費が高くなり易い。
【0007】
本発明の目的は、部品点数を削減して開閉体の軽量化を図りつつ開閉体の剛性強度を高めることができる自動車の開閉体構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の自動車の開閉体構造は、車両の開口を開閉自在に覆う開閉体の構造において、前記開閉体は、インナーパネルとアウターパネルとで閉断面状に形成された開閉体本体と、平面視略門形の形状をなし且つ両端部分が開閉体本体に取り付けられたウインドフレームとを備え、前記ウインドフレームは連続的に連なるパイプ状部材から構成され、このパイプ状部材は断面L字形状に構成され、このパイプ状部材のうちの前記開閉体本体から張り出す部分における前記L字形状の一辺部の、車外側面にウインドガラスを取付ける為の取付け面が形成されると共に、車内側面に前記開口の周縁に配設されたシール部材と当接するシール面が形成され、前記ウインドフレームの両端部分は、開閉体本体の閉断面内に所定長さ延びて開閉体本体のインナーパネルのL形断面部分に沿わせて接合されたことを特徴とするものである。
【0009】
ウインドフレームが平面視略門形の形状をなしこの門形の両端部分が開閉体本体に取付けられ、このウインドフレームは連続的に連なる断面L字形状のパイプ状部材から構成されたので、部品点数が少なくなり、構造が簡単化し、剛性・強度を高めることができる。ウインドフレームを構成するパイプ状部材のうち開閉体本体から張り出す部分における前記L字形状の一辺部の、車外側面にウインドガラスを取付ける為の取付け面が形成されたので、ウインドガラスの取付け構造が簡単化し、その取付け面の形状精度を確保でき、ウインドガラスの組付けが簡単化する。
【0010】
しかも、前記パイプ状部材は閉断面構造で剛性強度に優れるし、それによりウインドフレームを薄肉化して軽量化することもできる。この平面視略門形の形状をなすウインドフレームの両端部分を開閉体本体に取付けるので、ウインドフレームを開閉体本体に固着する構造が簡単化するうえ、ウインドフレームの両端部分を有効活用して開閉体本体を補強することもできるから、補強部品等を減らして構造を簡単化することができ、全体として、開閉体の剛性・強度を高めることが可能になる。
【0011】
ウインドフレームを構成するパイプ状部材のうち開閉体本体から張り出す部分における前記L字形状の一辺部の、車内側面に前記開口の周縁に配設されたシール部材と当接するシール面が形成されたものである。
【0012】
前記のように、剛性・強度に優れる断面L字形状のパイプ状部材の車内側面にシール面を形成するため、シール面の形状精度を高めてシール性能を高めることができる。
【0013】
しかも、前記ウインドフレームの両端部分は、開閉体本体の閉断面内に所定長さ延びて開閉体本体のインナーパネルのL形断面部分に沿わせて接合されたものである。従って、ウインドフレームと開閉体本体との接合強度を確保できるし、ウインドフレームの両端部を一般にアウタパネルよりも厚い板部材で構成されて剛性のあるインナパネルに接合するので、ウインドフレームを支持する支持剛性を確保する上で有利である。また、ウインドフレームの両端部を有効活用して開閉体本体を補強することができる。
【0014】
請求項2の自動車の開閉体構造は、請求項1の発明において、前記開閉体はハッチバック型車のリヤゲートであることを特徴とするものである。 ハッチバック型車のリヤゲートは、比較的大形で開閉する際の負荷も大きくなりがちであるが、この開閉体構造では、開閉体の剛性・強度を高め且つ開閉体を全体的に軽量化できるため、リヤゲートの開閉に要する負荷を大幅に軽減することができる。
【0015】
請求項3の自動車の開閉体構造は、請求項2の発明において、前記開閉体のウインドガラスと開閉体本体は、平面視にて前後に並べて配置されるものである。そのため、ハッチバック型車でありながら、セダン型車の外観になるように形成することが可能になる。
【0016】
請求項4の自動車の開閉体構造は、請求項1又は2の発明において、前記ウインドフレームはハイドロフォーム加工により成形された部材であることを特徴とするものである。金属製のパイプ素材を成形型内に収容してパイプ素材の内部に高圧の流体圧を充填するハイドロフォーム加工で成形することにより、パイプ状部材からなるウインドフレームを容易に安価に成形することができる。
しかも、閉断面構造をなすパイプ状部材は薄手のものでも剛性、強度に優れるため、ウインドフレームの剛性・強度、開閉体の剛性・強度を高める上で有利である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施形態はハッチバック型車のリヤゲートに本発明を適用した場合の一例である。図1に示すように、ハッチバック型車の後部車体構造1においては、車体後部の開口1aを開閉自在に覆うリヤゲートとしての開閉体20が設けられ、この開閉体20の上端部が左右1対のヒンジ機構を介して車体に連結され、この開閉体20は上下に開閉するにように構成されている。
【0018】
図1に示すように、開口1aは、左右のリヤフェンダー2と左右のリヤピラー3の間において、リヤパンバー4の上側からルーフ5の後端にわたる状態に形成され、開口1aの周縁には図2〜図4に示すように合成ゴム製のシール部材8が取り付けられ、このシール部材8が開閉体20の内面の外周部のシール面に当接してシールするように構成されている(図2〜図4を参照)。
【0019】
図1、図2、図4に示すように、左右のリヤピラー3はピラアウタパネル3aとピラインナパネル3bとで閉断面構造に形成され、左右のピラインナパネル3bの内面にはリヤトリム6が取り付けられて複数のファスナーで固定されている。ルーフ5は、ルーフアウターパネル5aと閉断面構造のルーフフレーム5bとからなり、ルーフフレーム5bの内面にはトリム5cが取付けられて複数のファスナーで固定されている。
【0020】
図1、図3に示すように、開口1aの後部約1/2部分の左右両側には、車体表面のリヤフェンダー2、リヤインナパネル9とでリヤ側部車体が構成され、リヤインナパネル9の内面にはリヤトリム10が取り付けられて複数のファスナーで固定されている。車体後端部には、リヤエンドアウタパネルとリヤエンドインナパネルとからなるリヤエンド壁が構成されている。
前記シール部材8は開口1aの周縁の全周に沿って四角枠状に配設されている。尚、リヤフェンダー2が開閉体20で覆われる部分には、上方に開口する溝部2aが形成され、雨水を受けて外部へ排出する構造になっている。
【0021】
次に、開閉体20の構造について説明する。
図1に示すように、開口1aを開閉自在に覆う開閉体20は、開閉体本体21とウインドフレーム22とウインドガラスGとを有し、開閉体本体21は開口1aの後部約1/2部分を覆う構造に構成され、開閉体本体21から前方へ張り出すウインドフレーム22の部分とウインドガラスGは開口1aの前部約1/2部分を覆う構造に構成されている。
【0022】
開閉体20の前部約1/2部分は前傾状に傾斜する構造をなし、開閉体20の後部約1/2部分は概ね水平状の構造をなし、開閉体本体21は水平壁部21a、立壁部21bとを含む縦断面ほぼL形の閉断面構造になっている。
【0023】
図1〜図3に示すように、開閉体本体21は、鋼製のプレス成形されたアウターパネル23と鋼製のプレス成形されたインナーパネル24とで閉断面状に形成され、インナーパネル24の前端縁を除いてインナーパネル24の外周部の内面には、シール部材8に当接する当接面24aが段付き状に形成されている。
ウインドフレーム22は1本の連続したパイプ状部材25で構成され、このウインドフレーム22は平面視略門形の形状をなし、その後端側の所定長さ部分をなす両端部分22cは、開閉体本体21の両パネル23,24で構成される閉断面内へ挿入されてインナーパネル24のL形断面部分の外面に沿わせて複数個所において溶接接合されている。
【0024】
図1、図3に示すように、ウインドフレーム22は、通称「ハイドロフォーム」又は「ハイドロフォーム加工」と称する加工方法により成形されるものであり、連続的に連なるパイプ素材から構成され、ウインドフレーム22は、断面L形のパイプ状部材25に構成される。
【0025】
図1、図2、図4に示すように、ウインドフレーム22のうち、開閉体本体21から前方へ張り出す部分(つまり、前側約2/3部分)における前記L字形状の一辺部の上面(車外側面)には、ウインドガラスGを取り付ける為の取付け面22aが形成され、この取付け面22aに接着剤26を介してウインドガラスGが固定されている。尚、接着剤26の両側には接着剤26がはみ出すのを防止する為のダム部材27が装着されている。ウインドガラスGの後端部と開閉体本体21のアウターパネル23の前端部間にはモール部材28が装着され、ウインドガラスGの後端部はアウターパネル23の前端部の取付け面23aに接着剤29で固着されている。
【0026】
図2、図4に示すように、ウインドフレーム22のうち、開閉体本体21から前方へ張り出す部分における前記L字形状の一辺部の下面(車内側面)には、シール面22bが形成され、開閉体20を閉じた状態においてシール面22bがシール部材8に当接して開口1aから雨水が流入しないようにシールする。ウインドフレーム22の内面側にはトリム30,31が取り付けられ、これらトリム30,31は複数のファスナーにより固定されている。
【0027】
ウインドフレーム22は、鋼製のパイプ素材をハイドロフォーム加工により成形したパイプ状部材25であり、それ以外のパネル類は鋼板をプレス成形して製作した部材である。ウインドフレーム22をハイドロフォーム加工により成形する場合、ハイドロフォーム加工装置の所定の成形型内にパイプ素材を収容し、そのパイプ素材内に高圧の油圧を充填することで成形する。それ故、1本の連続したパイプ素材から以上説明したようなウインドフレーム22を簡単に安価に成形することができる。
【0028】
以上説明した開閉体構造によれば、次のような作用、効果が得られる。
ウインドフレーム22が平面視略門形の形状をなしこの門形の両端部分22cが開閉体本体21に取付けられ、ウインドフレーム22は連続的に連なる断面L字形状のパイプ状部材から構成されたので、部品点数が少なくなり、構造が簡単化し、剛性・強度を高めることができる。ウインドフレーム22を構成するパイプ状部材のうち開閉体本体21から張り出す部分における前記L字形状の一辺部の上面に、ウインドガラスGを取付ける為の取付け面22aが形成されたので、ウインドガラスGの取付け構造が簡単化し、その取付け面の形状精度を確保でき、ウインドガラスGの組付けが簡単化する。
【0029】
しかも、パイプ状部材は閉断面構造で剛性強度に優れるし、それによりウインドフレーム22を薄肉化して軽量化することもできる。この平面視略門形の形状をなすウインドフレーム22の両端部分22cを開閉体本体21に取付けるので、ウインドフレーム22を開閉体本体21に固着する構造が簡単化するうえ、ウインドフレーム22の両端部分22cを有効活用して開閉体本体21を補強することもできるから、補強部品等を減らして構造を簡単化することができ、全体として開閉体の剛性・強度を高めることが可能になる。
【0030】
パイプ状部材25からなるウインドフレーム22は剛性・強度に優れるため、その形状精度を確保しやすいが、このウインドフレーム22を構成するパイプ状部材の開閉体本体21から張り出す部分における前記L字形状の一辺部の内面にシール面22bを形成するため、シール面22bの形状精度を高めてシール性能を高めることができる。
【0031】
ウインドフレーム22の両端部分22cは、開閉体本体21の閉断面内に所定長さ延びて開閉体本体21のインナーパネル24のL形断面部分に接合されるため、ウインドフレーム22と開閉体本体21との接合強度を確保できるし、ウインドフレーム22の両端部を一般にアウタパネル23よりも厚い板部材で構成されて剛性のあるインナパネル24に接合するので、ウインドフレーム22を支持する支持剛性を確保する上で有利である。また、ウインドフレーム22の両端部22cを有効活用して開閉体本体を補強することができる。
【0032】
開閉体20はハッチバック型車のリヤゲートであるが、ハッチバック型車のリヤゲートは比較的大形で開閉する際の負荷も大きくなりがちであるが、この開閉体20では、開閉体20の剛性・強度を高め且つ開閉体20を全体的に軽量化できるため、リヤゲートの開閉に要する負荷を大幅に軽減することができる。
開閉体20のウインドガラスGと開閉体本体21は、平面視にて前後に並べて配置されるので、ハッチバック型車でありながら、セダン型車の外観になるように形成することが可能になる。
閉断面構造をなすパイプ状部材は薄手のものでも剛性、強度に優れるため、ウインドフレーム22の剛性・強度、開閉体20の剛性・強度を高める上で有利である。
【0033】
次に、本実施形態を部分的に変更した変更形態について説明する。
1)前記開閉体20の各部位における剛性、強度の違いに応じて、ウインドフレーム22を構成するパイプ状部材を、肉厚や材質の異なる複数のパイプ素材を溶接接合して連続化したパイプ素材からハイドロフォーム加工により一体成形し、必要十分な剛性強度を確保するようにしてもよい。
2)本発明の自動車の開閉体構造は、ハッチバック型車のリヤゲートとしての開閉体以外の種々の形式の自動車の開閉体に適用することができる。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加した形態で実施することも可能である。
【0034】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ウインドフレームが平面視略門形の形状をなしこの門形の両端部分が開閉体本体に取付けられ、このウインドフレームは連続的に連なる断面L字形状のパイプ状部材から構成されたので、部品点数が少なくなり、構造が簡単化し、剛性・強度を高めることができる。ウインドフレームを構成するパイプ状部材のうち開閉体本体から張り出す部分における前記L字形状の一辺部の車外側面に、ウインドガラスを取付ける為の取付け面が形成されたので、ウインドガラスの取付け構造が簡単化し、その取付け面の形状精度を確保でき、ウインドガラスの組付けが簡単化する。
パイプ状部材のうち開閉体本体から張り出す部分における前記L字形状の一辺部の車内側面にシール面を形成するため、シール面の形状精度を高めてシール性能を高めることができる。
【0035】
しかも、前記パイプ状部材は断面L字形状の閉断面構造で剛性強度に優れるし、それによりウインドフレームを薄肉化して軽量化することもできる。この平面視略門形の形状をなすウインドフレームの両端部分を開閉体本体に取付けるので、ウインドフレームを開閉体本体に固着する構造が簡単化するうえ、ウインドフレームの両端部分を有効活用して開閉体本体を補強することもできるから、補強部品等を減らして構造を簡単化することができ、全体として、開閉体の剛性・強度を高めることが可能になる。
【0036】
【0037】
そして、前記ウインドフレームの両端部分は、開閉体本体の閉断面内に所定長さ延びて開閉体本体のインナーパネルのL形断面部分に沿わせて接合されるため、ウインドフレームと開閉体本体との接合強度を確保できるし、ウインドフレームの両端部を一般にアウタパネルよりも厚い板部材で構成されて剛性のあるインナパネルに接合するので、ウインドフレームを支持する支持剛性を確保する上で有利である。また、ウインドフレームの両端部を有効活用して開閉体本体を補強することができる。
【0038】
請求項2の発明によれば、前記開閉体はハッチバック型車のリヤゲートであるが、ハッチバック型車のリヤゲートは、比較的大形で開閉する際の負荷も大きくなりがちであるが、この開閉体構造では、開閉体の剛性・強度を高め且つ開閉体を全体的に軽量化できるため、リヤゲートの開閉に要する負荷を大幅に軽減することができる。
【0039】
請求項3の発明によれば、前記開閉体のウインドガラスと開閉体本体は、平面視にて前後に並べて配置されるので、ハッチバック型車でありながら、セダン型車の外観になるように形成することが可能になる。
【0040】
請求項4の発明によれば、ウインドフレームはハイドロフォーム加工により成形された部材であるが、金属製のパイプ素材を成形型内に収容してパイプ素材の内部に高圧の流体圧を充填するハイドロフォーム加工で成形することにより、パイプ状部材からなるウインドフレームを容易に安価に成形することができる。
しかも、閉断面構造をなすパイプ状部材は薄手のものでも剛性、強度に優れるため、ウインドフレームの剛性・強度、開閉体の剛性・強度を高める上で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る自動車の車体後部の概略斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII − III線断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】(a)はハイドロフォームにより成形を行う成形装置の正面図、(b)は成形型のパイプ素材の断面図、(c)は流体圧で拡張成形後の状態における成形型とパイプ素材の断面図である。
【符号の説明】
1a 開口
8 シール部材
20 開閉体
21 開閉体本体
22 ウインドフレーム
22a 取付け面
22b シール面
23 アウターパネル
24 インナーパネル
25 パイプ状部材
G ウインドガラス
Claims (4)
- 車両の開口を開閉自在に覆う開閉体の構造において、
前記開閉体は、インナーパネルとアウターパネルとで閉断面状に形成された開閉体本体と、平面視略門形の形状を成し且つ両端部分が開閉体本体に取り付けられたウインドフレームとを備え、
前記ウインドフレームは連続的に連なるパイプ状部材から構成され、このパイプ状部材は断面L字形状に構成され、このパイプ状部材のうちの前記開閉体本体から張り出す部分における前記L字形状の一辺部の、車外側面にウインドガラスを取付ける為の取付け面が形成されると共に、車内側面に前記開口の周縁に配設されたシール部材と当接するシール面が形成され、
前記ウインドフレームの両端部分は、開閉体本体の閉断面内に所定長さ延びて開閉体本体のインナーパネルのL形断面部分に沿わせて接合された、
ことを特徴とする自動車の開閉体構造。 - 前記開閉体はハッチバック型車のリヤゲートであることを特徴とする請求項1に記載の自動車の開閉体構造。
- 前記開閉体のウインドガラスと開閉体本体は、平面視にて前後に並べて配置されることを特徴とする請求項2に記載の自動車の開閉体構造。
- 前記ウインドフレームはハイドロフォーム加工により成形された部材であることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車の開閉体構造。
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