JP2000219027A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2000219027A
JP2000219027A JP11024092A JP2409299A JP2000219027A JP 2000219027 A JP2000219027 A JP 2000219027A JP 11024092 A JP11024092 A JP 11024092A JP 2409299 A JP2409299 A JP 2409299A JP 2000219027 A JP2000219027 A JP 2000219027A
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JP
Japan
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air
defroster
opening
door
foot
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JP11024092A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Nomura
俊彰 野村
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フットデフロスタモード時におけるデフロス
タ吹出空気温度の上昇を図り、吹出空気温度差を低減す
る。 【解決手段】 フットデフロスタ吹出モードにおいて、
デフロスタドア22の先端部22aが空気混合部20に
入り込み、かつ、冷風バイパス通路15からの冷風Bが
デフロスタドア22に鋭角に当たるようにして、冷風B
を暖房用熱交換器13を通過した温風C側に案内する。
これにより、冷風Bと温風Cの混合が促進されるため、
デフロスタ吹出空気温度をフット吹出空気温度に近接し
たレベルまで上昇させることができ、デフロスタ能力を
向上できる。また、暖房時に、デフロスタ吹出温度の過
度な温度低下(クールデフ)による不快感も解消でき、
暖房フィーリングを向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用空調装置に関
するもので、特に、乗員足元部と車両窓ガラスの両方に
風を吹き出すフットデフロスタモードにおける吹出温度
差の低減を図るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置においては、図3
に示すように、暖房用熱交換器13を通過する温風と暖
房用熱交換器13をバイパスする冷風との風量割合をエ
アミックスドア16により調整して、車室内への吹出空
気温度を制御する、いわゆるエアミックスタイプの温度
制御方式が多く採用されている。
【0003】このエアミックスタイプの空調装置では、
空調ケース11内において、車室内の上方側に冷風のバ
イパス通路15を配置し、車室内の下方側に暖房用熱交
換器13を配置している。これに伴って、デフロスタ開
口部21をエアミックスドア16の下流側の冷風バイパ
ス通路15に近接して配置し、フット開口部28を暖房
用熱交換器13の下流側の温風通路19に近接して配置
し、フェイス開口部24をデフロスタ開口部21とフッ
ト開口部28の間に配置している。
【0004】また、吹出モード切替用として2枚のドア
40、41を設け、デフロスタドア40にてデフロスタ
開口部21を開閉し、フットフェイスドア41にてフッ
ト開口部28とフェイス開口部24を切替開閉するよう
にしている。そして、フットデフロスタモード時は、フ
ットフェイスドア41が一点鎖線位置41aに操作され
てフェイス開口部24を全閉し、デフロスタドア40が
一点鎖線位置40aに操作されてデフロスタ開口部21
および空気通路42をともに開放する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置では、フット開口部28は温風通路19に近接
し、デフロスタ開口部21は冷風バイパス通路15に近
接して配置されるので、上記のフットデフロスタモード
時には、空気混合部20で冷風と温風が十分混合される
前に、温風通路19からの温風がフット開口部28側に
流れ込みやすく、冷風バイパス通路15からの冷風がデ
フロスタ開口部21側に流れ込みやすくなる。
【0006】従って、デフロスタ開口部21への冷風流
入量がフット開口部28への冷風流入量に比して過大と
なり、この結果、フット吹出空気温度に比してデフロス
タ吹出空気温度が低くなりすぎ、デフロスタ能力(窓ガ
ラス曇り止め能力)の低下を引き起こすという不具合が
あった。しかも、上記従来装置では、フットデフロスタ
モード時に例えばデフロスタドア40を利用して空気混
合部20での冷風と温風の混合を促進するような配慮が
なされておらず、逆に、デフロスタドア40が一点鎖線
で示す中間開度位置40aにあって、空気混合部20を
デフロスタ開口部21側と空気通路42側とに分割する
状態になる。そのため、冷風はデフロスタドア40に遮
られてフット開口部28側に流れにくく、デフロスタ開
口部21側に流れ込みやい状況になり、上記の不具合が
さらに顕著になってしまう。
【0007】一方、吹出モード切替用として3枚のドア
を設け、3つの開口部21、24、28をそれぞれ専用
のドアで開閉するものも知られているが、この場合、デ
フロスタ開口部21を開閉するデフロスタドア40は空
気混合部20から離れた位置に配置されるため、デフロ
スタドア40を利用して空気混合部20での冷風と温風
の混合を促進することができない。
【0008】本発明は上記点に鑑みてなされたもので、
デフロスタドアを利用してフットデフロスタモード時に
おけるデフロスタ吹出空気温度の上昇(吹出温度差の低
減)を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1〜3記載の発明では、暖房用熱交換器(1
3)を通過した温風(C)と冷風バイパス通路(15)
を通過した冷風(B)とを混合する空気混合部(20)
と、空気混合部(20)の下流側部位のうち、温風より
も冷風バイパス通路(15)を通過した冷風の方が導か
れ易い部位に形成されたデフロスタ開口部(21)と、
空気混合部(20)の下流側部位のうち、冷風よりも暖
房用熱交換器(13)を通過した温風の方が導かれ易い
部位に形成されたフット開口部(28)と、デフロスタ
開口部(21)の空気上流側に配置され、前記デフロス
タ開口部(21)を開閉する板状のデフロスタドア(2
2)と、デフロスタドア(22)を回転させる回転軸
(23)とを備え、フットデフロスタ吹出モード時に、
デフロスタドア(22)の先端部(22a)が空気混合
部(20)に入り込み、かつ、回転軸(23)から先端
部(22a)に向かう方向と、デフロスタドア(22)
に向かう冷風の流れ方向とのなす角(θ)が鋭角になる
ように構成して、デフロスタドア(22)によって、冷
風バイパス通路(15)からの冷風(B)を暖房用熱交
換器(13)を通過した温風(C)側に案内することを
特徴としている。
【0010】これによると、フットデフロスタ吹出モー
ドにおいて、冷風(B)と温風(C)の混合が促進され
るため、デフロスタ吹出空気温度をフット吹出空気温度
に近接したレベルまで上昇させることができ、デフロス
タ能力を向上できる。また、暖房時に、デフロスタ吹出
温度の過度な温度低下(クールデフ)による不快感も解
消でき、暖房フィーリングを向上できる。
【0011】本発明は、請求項2記載のように、フット
デフロスタ吹出モード時に、デフロスタドア(22)の
回転軸(23)から先端部(22a)に向かう線が、フ
ット開口部(28)側に向かうようにすることができ
る。また、請求項3記載の発明では、フェイス吹出モー
ド時に、デフロスタドア(22)が空気混合部(20)
の外に位置することを特徴としている。
【0012】これによると、フェイス吹出モードにおい
て、冷風バイパス通路(15)から空気混合部(20)
を介してフェイス開口部(24)に至る冷風の流れをデ
フロスタドア(22)が阻害しないので、フェイス吹出
モードにおける風量の低下や騒音の増加を招くことがな
い。なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施
形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図に
基づいて説明する。本実施形態の車両用空調装置の通風
系は、大別して、図示しない送風機ユニットと、図1に
示す空調ユニット10との2つの部分に分かれている。
送風機ユニットは車室内の計器盤下方部のうち、中央部
から助手席側へオフセットして配置されており、これに
対し、空調ユニット10は車室内の計器盤下方部のう
ち、車両左右方向の略中央部に配置されている。
【0014】送風機ユニットは周知のごとく内気(車室
内空気)と外気(車室外空気)を切替導入する内外気切
替箱と、この内外気切替箱を通して空気を吸入して送風
する送風機とから構成されている。空調ユニット10部
は、1つの共通の空調ケース11内に蒸発器(冷房用熱
交換器)12とヒータコア(暖房用熱交換器)13を両
方とも一体的に内蔵するタイプのものである。空調ケー
ス11はポリプロピレンのような、ある程度の弾性を有
し、強度的にも優れた樹脂の成形品からなる。空調ケー
ス11は具体的には複数の分割ケースからなり、この複
数の分割ケースは、上記熱交換器12、13、後述のド
ア等の機器を収納した後に、金属バネクリップ、ネジ等
の締結手段により一体に結合されて空調ユニット10を
構成する。
【0015】空調ユニット10部は、車室内の計器盤下
方部の略中央部に、車両の前後、左右および上下方向に
対して、図1に示す形態で配置され、そして、空調ケー
ス11の、最も車両前方側の部位には空気入口14が形
成されている。この空気入口14には、前述の送風機ユ
ニットから送風される空調空気が流入する。空調ケース
11内において空気入口14直後の部位に蒸発器12が
配置されている。この蒸発器12は車両前後方向には薄
型の形態で空調ケース11内通路を横断するように上下
方向に配置されている。従って、蒸発器12の車両上下
方向に延びる前面に空気入口14からの送風空気が流入
する。この蒸発器12は周知のごとく冷凍サイクルの冷
媒の蒸発潜熱を空調空気から吸熱して、空調空気を冷却
するものである。
【0016】そして、蒸発器12の空気流れ下流側(車
両後方側)に、所定の間隔を開けてヒータコア13が配
置されている。このヒータコア13は空調ケース11内
の下方側において、車両後方側に傾斜して配置されてい
る。このヒータコア13は、蒸発器12を通過した冷風
を再加熱するものであって、その内部に高温の温水(エ
ンジン冷却水)が流れ、この温水を熱源として空気を加
熱するものである。
【0017】空調ケース11内の空気通路において、ヒ
ータコア13の上方部位には、このヒータコア13をバ
イパスして空気(冷風)が流れる冷風バイパス通路15
が形成されている。また、ヒータコア13と蒸発器12
との間の部位には、ヒータコア13で加熱される温風
と、冷風バイパス通路15を通ってヒータコア13をバ
イパスする冷風との風量割合を調整する平板状のエアミ
ックスドア16が配置されている。
【0018】ここで、このエアミックスドア16は、水
平方向に配置された回転軸17と一体に結合されてお
り、この回転軸17とともに車両上下方向に回動可能に
なっている。このエアミックスドア16は上記風量割合
の調整により車室内への吹出空気温度を調整する温度調
整手段をなす。回転軸17は、空調ケース11に回転自
在に支持され、かつ回転軸17の一端部は空調ケース1
1の外部に突出して、図示しないリンク機構を介して、
サーボモータ等を用いたアクチュエータ機構または手動
操作機構に連結され、このアクチュエータ機構または手
動操作機構によりエアミックスドア16の回動位置を調
整するようになっている。
【0019】そして、空調ケース11において、ヒータ
コア13の空気下流側(車両後方側の部位)には、ヒー
タコア13との間に所定間隔を開けて上下方向に延びる
壁面18が空調ケース11に一体成形されている。この
壁面18によりヒータコア13の直後から上方に向かう
温風通路19が形成されている。空調ケース11におい
て、冷風バイパス通路15および温風通路19の空気下
流側(上方側)には、冷風と温風の混合を行う空気混合
部20が形成されている。
【0020】空調ケース11の上面部において、車両前
方側の部位にはデフロスタ開口部21が冷風バイパス通
路15および空気混合部20に隣接して開口しており、
かつ略水平に形成されている。このデフロスタ開口部2
1は空気混合部20から温度制御された空調空気が流入
するものであって、図示しないデフロスタダクトを介し
てデフロスタ吹出口に接続され、このデフロスタ吹出口
から、車両前面窓ガラスの内面に向けて風を吹き出す。
【0021】デフロスタ開口部21は平板状のデフロス
タドア22により開閉され、このデフロスタドア22は
デフロスタ開口部21の空気上流側に配置され、空調ケ
ース11の上面部近傍で蒸発器12の上端部に隣接して
水平方向に配置された回転軸23により回動自在に支持
されている。また、デフロスタ開口部21の周縁部のう
ち、フェイス開口部(詳細後述)24から遠く、かつ冷
風バイパス通路15に近い側の部位に回転軸23を配置
して、デフロスタドア22がデフロスタ開口部21を開
いていくのに伴って先端部22aは空気混合部20側に
向かうようにしてある。
【0022】空調ケース11の上面部において、デフロ
スタ開口部21に隣接し、かつデフロスタ開口部21よ
りも車両後方側(乗員寄り)の部位にフェイス開口部2
4が設けられており、このフェイス開口部24は図示し
ないフェイスダクトを介して、計器盤上方側に配置され
ているセンターフェイス吹出口に接続され、この吹出口
から車室内の乗員頭部に向けて風を吹き出す。
【0023】フェイス開口部24は平板状のフェイスド
ア25により開閉される。このフェイスドア25はフェ
イス開口部24の空気上流側に配置され、空調ケース1
1の上面部近傍にて水平方向に配置された回転軸26に
より回動自在に支持されている。また、フェイス開口部
24の周縁部のうち、デフロスタ開口部21に近い側の
部位に回転軸26を配置している。
【0024】次に、空調ケース11内で、フェイス開口
部24より車両後方側の部位にフット開口部28が開口
している。このフット開口部28は平板状のフットドア
29により開閉される。このフットドア29はフット開
口部28の空気下流側に配置され、空調ケース11の上
面部近傍にて水平方向に配置された回転軸30により回
動自在に支持されている。
【0025】フット開口部28の空気下流側にフット用
通路31が形成され、このフット用通路31の途中部位
に前席用フット通路32が開口している。このフット通
路32からの空気は図示しない前席用フットダクト、前
席用フット吹出口を経て前席の乗員足元に吹き出す。ま
た、フット用通路31の下方部に形成される開口端33
に、図示しない後席用フットダクト、後席用フット吹出
口を接続し、この後席用フット吹出口を経て後席の乗員
足元に風を吹き出す。
【0026】デフロスタドア22、フェイスドア25お
よびフットドア29は、吹出モード切替用のドア手段で
あって、図示しないリンク機構を介して、サーボモータ
等からなる吹出モード切替用のアクチュエータ機構もし
くは手動操作機構に連結されて、このアクチュエータ機
構もしくは手動操作機構により連動操作されるようにな
っている。
【0027】また、デフロスタドア22とフェイスドア
25は回動範囲が一部重なるため、吹出モード切り替え
時にそれらのドア22、25が干渉しないように、上記
のリンク機構が構成されている。図2はデフロスタ開口
部21およびフット開口部29の両方を同時に開口する
フットデフロスタ吹出モードにおけるデフロスタドア2
2の配置関係を図示するもので、このフットデフロスタ
吹出モードでは、デフロスタドア22がデフロスタ開口
部21の全開位置と略半開位置との間の適宜位置に操作
される。
【0028】この位置ではデフロスタドア22の先端部
22aが空気混合部20に入り込むように、デフロスタ
開口部21およびデフロスタドア22を空気混合部20
に近接して配置するとともに、デフロスタドア22の長
さや回転軸23の位置等を設定している。また、このフ
ットデフロスタ吹出モードでは、フェイスドア25はフ
ェイス開口部24を全閉し、フットドア29はフット開
口部28を全開する位置に操作される。
【0029】次に、上記構成において本実施形態の作動
を説明する。まず、車室内への吹出空気温度の調整は、
蒸発器12で冷却されて直接冷風バイパス通路15側に
流れる冷風と、ヒータコア13で加熱される温風との風
量割合をエアミックスドア16にて調整して行われる。
そして、冷風と温風は空気混合部20で混合された後、
吹出モードに応じて車室内の所定の部位に吹き出され
る。
【0030】本実施形態の車両用空調装置は、吹出モー
ド切替用のドア手段をなすデフロスタドア22とフェイ
スドア25とフットドア29の操作位置を選択すること
により、以下の吹出モードを設定できる。 (1)フェイス吹出モード 吹出モード切替用のドア22、25、29を図1の実線
位置に操作し、デフロスタ開口部21とフット開口部2
8を閉じ、フェイス開口部24を全開する。一方、エア
ミックスドア16は、通常ヒータコア13に流入する空
気を零ないしは少量にする領域に操作される。これによ
り、図示しない送風機ユニットからの送風空気を蒸発器
12で冷却して冷風とし、この冷風を冷風バイパス通路
15から空気混合部20を介してフェイス開口部25側
へ送り込んで、前席の乗員頭部側に吹き出す。
【0031】この際、デフロスタドア22はフェイスド
ア25の回動範囲の外に位置し、それらのドア22、2
5が干渉しないようになっている。しかも、デフロスタ
ドア22は冷風通路となる空気混合部20の外に移動し
ているため、冷風の流れを阻害することがなく、冷風は
矢印Aのごとく空気混合部20内を直線的にスムーズに
流れる。従って、フェイス吹出モードにおける風量の低
下や騒音の増加を招くことがない。
【0032】(2)バイレベル吹出モード デフロスタ開口部21はデフロスタドア22にて閉じら
れ、フェイス開口部24およびフット開口部28はとも
に開放される。従って、送風機ユニット10からの送風
空気は、フェイス開口部24を介して乗員の頭部に向け
て吹き出すとともに、フット開口部28を介して乗員の
足元に向けて吹き出す。ここで、フェイスドア25およ
びフットドア29は、乗員頭部側への吹出空気量と乗員
足元側への吹出空気量との比が50:50になるように
操作される。
【0033】(3)フットデフロスタ吹出モード 図2はフットデフロスタ吹出モードの状態を示してお
り、フェイス開口部24はフェイスドア25にて閉じら
れ、デフロスタ開口部21およびフット開口部28はと
もに開放される。そして、温度調整領域ではエアミック
スドア16が冷風バイパス通路15を適宜量開放し、蒸
発器12から冷風バイパス通路15側に流れる冷風B
と、ヒータコア13を通過する温風Cとが、空気混合部
20で混合され、こうして所望の温度に調整された空気
は、デフロスタ開口部21を通して前面窓ガラスに向か
って吹き出すとともに、フット開口部28を通して乗員
の足元側にも吹き出す。
【0034】ここで、デフロスタドア22およびフット
ドア29は、前面窓ガラス側への吹出空気量と乗員足元
側への吹出空気量との比が50:50になるように操作
される。本実施形態においては、デフロスタドア22は
デフロスタ開口部21の全開位置と略半開位置との間の
適宜位置に操作され、フットドア29はフット開口部2
8を全開する位置に操作されることにより、上記の吹出
空気量比50:50が達成される。
【0035】そして、上記したデフロスタドア22の位
置ではデフロスタドア22の先端部22aが空気混合部
20に入り込み、デフロスタドア22の回転軸23から
先端部22aに向かう線がフット開口部28側に向かっ
ているため、冷風バイパス通路15からの冷風Bが温風
Cと混合することなくデフロスタ開口部21側に流れ込
むのを、防止または減少できる。
【0036】すなわち、冷風Bの一部はデフロスタドア
22に向かって流れ、この際、デフロスタドア22の回
転軸23から先端部22aに向かう方向と、デフロスタ
ドア22に向かう冷風Bの流れ方向とのなす角θが鋭角
であるため、冷風Bの流れは、デフロスタドア22によ
って車両後方側(温風通路19の出口側)に向きが変え
られる。これにより、空気混合部20内で冷風Bが温風
Cに向かって流れ、冷風Bと温風Cの混合が促進され、
デフロスタ吹出温度をフット吹出温度に近接したレベル
まで高めることができる。
【0037】従って、フットデフロスタ吹出モードにお
いて、デフロスタ吹出温度がフット吹出温度に比較して
極端に低くなるという現象を回避して、デフロスタ能力
および暖房フィーリングの向上を図ることができる。 (4)フット吹出モード フェイス開口部24はフェイスドア25にて閉じられ、
デフロスタ開口部21およびフット開口部28はともに
開放される。従って、送風機ユニット10から5送風空
気は、フット開口部28を介して乗員の足元に向けて吹
き出すとともに、デフロスタ開口部21を介して前面窓
ガラスに向けて吹き出す。
【0038】ここで、フットドア29およびデフロスタ
ドア22は、乗員足元側への吹出空気量と前面窓ガラス
側への吹出空気量との比が80:20になるように操作
される。本実施形態においては、フットドア29はフッ
ト開口部28を全開する位置に操作され、デフロスタド
ア22は図2に2点鎖線で示すようにデフロスタ開口部
21を少し開いた位置に操作されることにより、上記の
吹出空気量比が達成される。
【0039】(5)デフロスタ吹出モード フェイス開口部24およびフット開口部28は、フェイ
スドア25およびフットドア29にて閉じられ、デフロ
スタ開口部21が全開される。従って、送風機ユニット
10からの送風空気は、デフロスタ開口部21を介して
前面窓ガラスに向けて吹き出す。
【0040】なお、上記実施形態では、フェイスドア2
5をフェイス開口部24の空気上流側に配置したが、フ
ェイスドア25をフェイス開口部24の空気下流側に配
置してもよく、その場合、デフロスタドア22とフェイ
スドア25の回動範囲が重ならず、それらのドア22、
25は干渉しない。また、フェイスドア25およびフッ
トドア29は、他の形式(例えばバタフライ式)のドア
でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す縦断面図である。
【図2】図1の他の作動状態(フットデフロスタ吹出モ
ード)を示す縦断面図である。
【図3】従来装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
11…空調ケース、12…蒸発器、13…ヒータコア、
15…冷風バイパス通路、16…エアミックスドア、2
0…空気混合部、21…デフロスタ開口部、22…デフ
ロスタドア、22a…先端部、23…回転軸、24…フ
ェイス開口部、25…フェイスドア、28…フット開口
部、29…フットドア。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気通路を形成する空調ケース(11)
    と、 前記空調ケース(11)内に設置され、空気を加熱する
    暖房用熱交換器(13)と、 前記空調ケース(11)内に形成され、前記暖房用熱交
    換器(13)をバイパスして冷風が流れる冷風バイパス
    通路(15)と、 前記空調ケース(11)内に設置され、前記暖房用熱交
    換器(13)を通過する温風と前記冷風バイパス通路
    (15)を通過する冷風との風量割合を調整するエアミ
    ックスドア(16)と、 前記空調ケース(11)内に形成され、前記暖房用熱交
    換器(13)を通過した温風と前記冷風バイパス通路
    (15)を通過した冷風とを混合する空気混合部(2
    0)と、 前記空気混合部(20)の下流側部位のうち、前記暖房
    用熱交換器(13)を通過した温風に比べて、前記冷風
    バイパス通路(15)を通過した冷風の方が導かれ易い
    部位にて、前記空調ケース(11)に形成されたデフロ
    スタ開口部(21)と、 前記空気混合部(20)の下流側部位のうち、前記冷風
    バイパス通路(15)を通過した冷風に比べて、前記暖
    房用熱交換器(13)を通過した温風の方が導かれ易い
    部位にて、前記空調ケース(11)に形成されたフット
    開口部(28)と、 前記デフロスタ開口部(21)の空気上流側に配置さ
    れ、前記デフロスタ開口部(21)を開閉する板状のデ
    フロスタドア(22)と、 このデフロスタドア(22)を回転させる回転軸(2
    3)と、 前記フット開口部(28)を開閉するフットドア(2
    9)とを備え、 前記デフロスタ開口部(21)および前記フット開口部
    (28)の両方を同時に開口するフットデフロスタ吹出
    モード時に、 前記デフロスタドア(22)の先端部(22a)が前記
    空気混合部(20)に入り込み、かつ、 前記デフロスタドア(22)の回転軸(23)から先端
    部(22a)に向かう方向と、前記デフロスタドア(2
    2)に向かう冷風の流れ方向とのなす角(θ)が鋭角に
    なるように構成して、 前記デフロスタドア(22)によって、前記冷風バイパ
    ス通路(15)からの冷風(B)を前記暖房用熱交換器
    (13)を通過した温風(C)側に案内することを特徴
    とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記フットデフロスタ吹出モード時に、
    前記デフロスタドア(22)の前記回転軸(23)から
    先端部(22a)に向かう線が、前記フット開口部(2
    8)側に向かっていることを特徴とする請求項1に記載
    の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記空調ケース(11)に設けられ、前
    記空気混合部(20)からの空気が流入するフェイス開
    口部(24)と、このフェイス開口部(24)を開閉す
    るフェイスドア(25)とを備え、 前記フェイス開口部(24)を開口すると共に前記デフ
    ロスタ開口部(21)を全閉する吹出モード時に、前記
    デフロスタドア(22)は前記空気混合部(20)の外
    に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の
    車両用空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008114650A (ja) * 2006-11-01 2008-05-22 Calsonic Kansei Corp 車両用空気調和装置
WO2008105185A1 (ja) 2007-02-28 2008-09-04 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. 車両用空気調和装置

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