JP2000218541A - 加工液の液面計 - Google Patents

加工液の液面計

Info

Publication number
JP2000218541A
JP2000218541A JP1985199A JP1985199A JP2000218541A JP 2000218541 A JP2000218541 A JP 2000218541A JP 1985199 A JP1985199 A JP 1985199A JP 1985199 A JP1985199 A JP 1985199A JP 2000218541 A JP2000218541 A JP 2000218541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid level
working fluid
level gauge
tank
float
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1985199A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Nagatsuka
真史 永塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Seimitsu Co Ltd filed Critical Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority to JP1985199A priority Critical patent/JP2000218541A/ja
Publication of JP2000218541A publication Critical patent/JP2000218541A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の液面計を大幅に変更することなく、低コ
ストで、ワイヤソー用のクーラントオイル及びスラリの
液位を測定できる液面計を提供する。 【解決手段】本発明の液面計68は、フロート72及び
該フロート72を浮動自在に支持する支持棒70が、中
空に形成される。これにより、フロート72及び支持棒
70は軽量化され、比重の小さいクーラントオイルにも
浮上される。また、前記フロート72の周囲には、フロ
ート72の浮動をガイドするフロートカバー80が設け
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加工液の液面計に係
り、特にシリコン、ガラス、セラミック等の脆性材料を
切断するワイヤソーで使用される加工液の液面計に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ワイヤソーは、複数個のグルーブローラ
にワイヤを巻き掛けてワイヤ列を形成し、このワイヤ列
にスラリ等の加工液を供給しながら被加工物をワイヤ列
に押し付けることにより、被加工物を多数枚のウェーハ
に切断する装置である。このようなワイヤソーにおい
て、前記加工液が貯留されるタンクには、液面計が設け
られ、この液面計で加工液の液位が常時監視され、タン
ク内の液位が略一定になるように制御される。従来の液
面計は、円柱状の支持棒によってフロートが浮動自在に
支持され、該フロートが浮動された際の前記支持棒の上
下移動位置が検出手段により検知されて、加工液の液位
が検出されていた。
【0003】ところで、前記加工液は、通常、ワイヤソ
ー用クーラントオイルと、該クーラントオイルに砥粒が
混合されたスラリとが使用され、前記フロートはこれら
の加工液に溶解されないように金属製のものが使われて
いた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属製
のフロートは、その自重が大きくなるため、比重の大き
いスラリに浮くことはできても、比重の小さいクーラン
トには、沈むという欠点があった。このことから、従来
の液面計は、比重の小さいクーラントオイルの液位を測
定することができなかった。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、従来の液面計を大幅に変更することなく、低コ
ストで、ワイヤソー用のクーラントオイル及びスラリの
液位を測定することのできる加工液の液面計を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、ワイヤ列に被加工物を押し付けるととも
に加工液を供給しながら被加工物を切断するワイヤソー
に設けられ、前記加工液の貯留タンクに貯留された加工
液の液面を検出する加工液の液面計において、前記液面
計は、中空のフロート部材と、該フロート部材に連結さ
れてフロート部材を浮動自在に支持するとともに中空に
形成された支持棒と、前記フロート部材の浮動による前
記支持棒の上下移動位置を検知して加工液の液面を検出
する検出手段と、から構成されていることを特徴とす
る。
【0007】請求項1記載の発明によれば、前記支持棒
が中空に形成されるので、前記フロートは、前記支持棒
を中空にした分だけ軽量化され、比重の小さい加工液
(クーラントオイル)にも浮上される。したがって、請
求項1の発明によれば、従来の液面計を大幅に変更する
ことなく、低コストで、比重の小さい加工液の液位を測
定できる液面計を提供することができる。
【0008】請求項2記載の発明によれば、前記液面計
の前記フロート部材は、耐食材で作られているので、腐
食性を有する様々な加工液に請求項2記載の液面計を使
用することができる。請求項3記載の発明によれば、前
記フロート部材浮動部を包囲する筒状部材が設けられて
いるので、フロート部材浮動部が小さな液面変位に影響
されることがなく、これにより、液面計は加工液の液位
を精度良く測定することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る加工液の液面計の実施の形態について詳説する。図1
は、本発明の液面計が適用されたワイヤソー10の斜視
図であり、図2はワイヤソー本体11の主要部を露出さ
せた斜視図である。
【0010】これらの図に示すように、前記ワイヤソー
10は、ワイヤソー本体11に加工液供給ユニット4
4、加工液回収タンク40、洗浄液タンク76及びオー
バーフロータンク56が設けられて構成される。ワイヤ
ソー本体11には、ワイヤリール12が内蔵され、この
ワイヤリール12に巻かれたワイヤ14は、多数のガイ
ドローラ16、16…で形成される一方側のワイヤ走行
路を経由して4本のグルーブローラ18A、18B、1
8C、18Dに複数回巻き掛けられる。これにより、グ
ルーブローラ18Aとグルーブローラ18Bとの間に、
ワイヤ14同士が平行なワイヤ列20が形成される。ワ
イヤ列20を形成したワイヤ14は、ワイヤ列20を挟
んで左右対称に形成されるとともに前記一方側のワイヤ
走行路と同一構造の他方側のワイヤ走行路を経由して、
図示しないワイヤリールに巻き取られる。
【0011】前記ワイヤ列20の両側に形成されるワイ
ヤ走行路には、それぞれワイヤ案内装置22及びダンサ
ローラ24が配設され(図2では一方側のワイヤ走行路
のみ図示)、ワイヤ案内装置22によって、ワイヤ14
がワイヤリール12から一定ピッチで巻き取られ、また
は送りだされる。また、ダンサローラ24には、所定重
量のウェイト(図示せず)が架設され、このウェイトに
よって走行するワイヤ14に一定の張力が付与される。
更に、ワイヤ走行路には、図示しないワイヤ洗浄装置が
設けられ、このワイヤ洗浄装置から噴射される洗浄液に
よってワイヤ14に付着した加工液がワイヤ14から除
去される。
【0012】前記4本のグルーブローラ18A〜18D
は、その両端が対向する一対のスピンドルブラケット4
2、42に回転自在に支持され、各々の回転中心を結ん
だ時にその形状が矩形状となる位置に配設されている。
前記一対のスピンドルブラケット42、42は、オイル
パン36の上部に設置されている。また、前記グルーブ
ローラ18C及び前記一対のワイヤリール12は、それ
ぞれ正逆回転可能なモータ26、28に連結されてい
る。これらのモータ26、28が駆動されると、前記ワ
イヤ14は、一対のワイヤリール12間を高速で往復走
行される。
【0013】前記ワイヤ列20の上方には、ワークフィ
ードテーブル30がフィードベース32に昇降自在に取
り付けられている。このワークフィードテーブル30
は、フィードベース32に設けられたモータ33によっ
て、前記ワイヤ列20に対し垂直方向に昇降移動され
る。また、ワークフィードテーブル30の下部には、図
示しないインゴットが、結晶方位合わせされた状態で保
持される。
【0014】前記ワイヤ列20の下方には、オイルパン
36が設置され、このオイルパン36によって前記ワイ
ヤ列20に供給された加工液が回収される。オイルパン
36の内側には傾斜面が形成されており、この傾斜面の
下部には、図5に示す回収パイプ38が接続されてい
る。回収パイプ38は、先端が加工液回収タンク40に
連結され、これにより、オイルパン36に回収された加
工液は、回収パイプ38を介して加工液回収タンク40
に貯留される。
【0015】図3は、図1に示した加工液回収タンク4
0のA矢視図であり、図4及び図5は、図3で示した加
工液回収タンク40の平面図及び左側面図である。加工
液回収タンク40は、加工液を一時的に貯留するタンク
であり、前記回収パイプ38によって送液された加工液
が、供給口40Aを介して内部に貯留される。この供給
口40Aの上部には、カバー60が取り付けられてい
る。カバー60は、供給口40Aを中心としてコの字状
に組み付けられた3枚の側板60A、60A、60A
と、該側板60Aの上部に組み付けられた上板60Bと
から構成される。中央の側板60Aの下端は図5の如
く、ヒンジ62によって加工液回収タンク40の蓋41
に取り付けられ、これにより、カバー60は矢印B方向
に揺動自在に構成される。このカバー60をワイヤソー
本体11側に揺動させると、カバー60によって回収パ
イプ38の先端が包囲されるので、回収パイプ38と供
給口40Aとの隙間から加工液が外部に飛散することが
防止される。
【0016】また、前記供給口40Aの下方には、目の
細かい金網58が設けられ、回収パイプ38から送液さ
れた加工液は、全てこの金網58を通過するように構成
される。これにより、前記加工液は、金網58によって
インゴットの破片等のゴミが除去されて加工液回収タン
ク40内に貯留される。また、加工液回収タンク40に
は、回収された加工液を図6の加工液タンク46に送液
する回収ポンプ66が図5の如く設けられる。回収ポン
プ66の図3に示すインペラ67は、樹脂材料、たとえ
ばポリアセタール系のエンジニアリングプラスチックで
作られる。これにより、金属製のインペラを用いたとき
のように、インペラが加工液によって磨耗して金属粉が
発生することがない。したがって、金属粉がインゴット
の切断部に付着してインゴットの切断精度を悪化させる
ことがない。また、前記インペラ67の回転軸95に
は、攪拌翼97が取り付けられている。この攪拌翼97
が、インペラ67とともに回転されることにより、加工
液回収タンク40に貯留された加工液が効率よく攪拌さ
れる。これにより、加工液回収タンク40に貯留された
加工液中の砥粒が加工液回収タンク40の内壁に固着す
ることはなく、また、砥粒の沈殿も防止することがで
き、更に、スラリの凝固も防止することができる。前記
攪拌翼97は、樹脂(例えばポリアセタール系のエンジ
ニアリングプラスチック)で形成され、加工液との摩擦
によって金属粉が発生しないように構成される。
【0017】次に、本発明の実施の形態に係る液面計6
8について説明する。液面計68は主として、支持棒7
0、フロート72(フロート部材に相当)、ケーシング
74及びセンサ75(検出手段)で構成され、前記加工
液回収タンク40に設置される。支持棒70は、加工液
回収タンク40に垂直方向にスライド自在に支持され、
図14に示すように、支持棒70の下端部にフロート7
2が取り付けられる。フロート72は、ドーナツ状に形
成され、中央の円孔に前記支持棒70が挿入される。支
持棒70には、フロート72の上下にナット78、78
が取り付けられ、このナット78、78を上下方向から
締結することにより、前記フロート72が支持棒70に
固定される。
【0018】前記支持棒70は、アルミによって中空に
形成されている。また、前記フロート72は、薄厚のス
テンレスで中空に形成されている。これにより、支持棒
70及びフロート72は軽量化が図られ、また、支持棒
自体もフロートとして機能するため、加工液の比重が小
さい場合、例えばワイヤソー用のクーラントオイル(比
重1.05)にも浮上される。したがって、前記フロー
ト72は、加工液に確実に浮上し、加工液の液面ととも
に上下動するので、フロート72を支持した支持棒70
に位置により加工液の液位が測定される。また、前記フ
ロート72が、ステンレスで製作されているので、クー
ラントオイルによって腐食することがない。なお、前記
クーラントオイルは、インゴットの切断部を洗浄する場
合等に使用され、このクーラントオイルを前記加工液と
同じ経路でワイヤ列20に供給した場合には、クーラン
トオイルは加工液と同様に、加工液回収タンク40に回
収される。
【0019】前記フロート72の周囲には、円筒状のフ
ロートカバー(筒状部材)80が加工液回収タンク40
の蓋41に取り付けられている。これにより、フロート
72は、その浮動がフロートカバー80で包囲され、加
工液回収タンク40内の加工液の液面乱れに影響されな
いので、液面計68は加工液の液面高さを精度良く測定
することができる。
【0020】前記支持棒70の上部には、近接体82が
取り付けられる。また、支持棒70のケーシング74に
は、複数のセンサ75、75…が上下方向に所定の間隔
で取り付けられる。センサ75は、例えば近接センサが
用いられ、前記近接体82が近づくと感知するように構
成される。各センサ75はそれぞれ、ワイヤソー本体1
1内の制御部88(図13参照)に接続され、近接体8
2の接近を感知するとその旨の信号が制御部88に出力
される。制御部88は、どのセンサ75が近接体82を
感知したかによって、加工液回収タンク40内の加工液
の液面高さを認識する。そして、制御部88は、認識し
た液面高さに応じて前記回収ポンプ66の回転数を制御
し、加工液回収タンク40からの加工液吐出量を制御す
る。たとえば、液面高さが高い場合には、回収ポンプ6
6の回転数を増加させて加工液の吐出量を増やし、加工
液が加工液回収タンク40から溢れるのを防止する。逆
に、加工液の液面高さが低い場合には、前記制御部88
は、回収ポンプ66の回転数を低下させて加工液の吐出
量を減少させ、場合によっては、加工液の吐出量が零に
なるような回転数(例えば60rpm)に回収ポンプ6
6を制御する。これにより、加工液回収タンク40内の
加工液の液面高さの変動を抑えることができるととも
に、回収ポンプ66に取り付けられた攪拌翼によって常
に加工液を攪拌し、加工液中の固形物の固着を防止する
ことができる。なお、制御部88が上記の如く回収ポン
プ66を制御したにもかかわらず、加工液の液面高さが
許容範囲を超えた場合には、回収ポンプ66の故障や配
管詰まり等の異常状態が発生したと判断し、図1の表示
画面89にエラーメッセージを表示する。
【0021】前記加工液回収タンク40には図5に示す
ように、ワイヤソー本体11と反対側の側面の上部に排
出口86が形成されている。その排出口86の下方に
は、オーバーフロータンク56が設置される。これによ
り、加工液回収タンク40に回収された加工液の量が多
い場合には、加工液が排出口86を介してオーバーフロ
ータンク56に回収されるので、加工液が床に溢れるこ
とがない。
【0022】また、前記加工液回収タンク40は、複数
の車輪90、90…を有する台車91に搭載されるとと
もに、ワイヤソー本体11側の側面には鉛直方向の回転
軸を有するガイドローラ92、92が設けられている。
一方、ワイヤソー本体11には、側面の下部にガイドレ
ール99が水平方向に形成され、前記ガイドローラ92
と係合するように構成されている。このガイドレール9
9に前記ガイドローラ92、92を係合させると、加工
液回収タンク40はワイヤソー本体11の側面に沿って
移動するので、加工液回収タンク40の供給口40Aを
回収パイプ38の先端の真下に簡単に配置することがで
きる。
【0023】図6は、加工液供給ユニット44の斜視図
であり、図7は、図6に示した加工液供給ユニット44
のC矢視図である。また、図8及び図9は、図7の側面
図及び平面図である。これらの図に示すように、加工液
供給ユニット44は、加工液タンク46、熱交換器5
0、供給ポンプ52、循環ポンプ106及び流量計54
等を移動可能な台車48に搭載して構成され、それぞれ
が隣接した状態で配設される。
【0024】加工液タンク46は、図13に示した前記
回収ポンプ66の排出口に配管を介して連結されてい
る。したがって、前記加工液回収タンク40で回収され
た加工液は、回収ポンプ66を介して加工液タンク46
に貯留される。加工液タンク46には図8に示すよう
に、攪拌機94が設けられ、攪拌翼96をモータ98で
回転させることにより前記加工液タンク46内に貯留さ
れた加工液を攪拌するように構成される。これにより、
加工液タンク46に貯留した加工液中の砥粒が加工液タ
ンク46の内壁に固着することがない。前記攪拌機94
の攪拌翼96は、樹脂(例えばポリアセタール系のエン
ジニアリングプラスチック)で形成され、加工液との摩
擦によって金属粉が発生しないように構成される。
【0025】また、前記加工液タンク46には、供給ポ
ンプ52が設けられ、供給ポンプ52が駆動されること
により、加工液タンク46に貯留された加工液がワイヤ
列20上方に設置された図13のノズル100に供給さ
れ、このノズル100からワイヤ列20に向けて噴射さ
れる。前記供給ポンプ52とノズル100とを連結する
配管には、流量計54が配設され、この流量計54で供
給ポンプ52から吐出される加工液の流量が測定され
る。前記流量計54及び供給ポンプ52は、ワイヤソー
本体11の制御部88によって制御される。即ち、制御
部88は、流量計54の測定値に基づいて供給ポンプ5
2の吐出量が所定の値になるように供給ポンプ52を制
御する。
【0026】加工液タンク46には、液面計104が設
けられる。この液面計104によって加工液タンク46
内に貯留された加工液の液面高さが測定され、液面計1
04で測定された液面高さの信号は制御部88に出力さ
れる。制御部88は、液面計104で測定された液面高
さが許容範囲を超えた場合に、加工液の漏れや配管の詰
まり等の異常状態が発生したと判断し、図1の表示画面
89にエラーメッセージを表示した後、モータ26、2
8をはじめとし、供給ポンプ52等のインゴットの切断
に関係する機器を停止させる。
【0027】前記加工液タンク46には、循環ポンプ1
06が設置される。循環ポンプ106は、熱交換器50
に配管を介して接続され、熱交換器50に加工液を循環
供給するように構成される。熱交換器50は、温調ユニ
ット118に接続され、この温調ユニット118から熱
交換器50に所定温度の冷却水が供給される。これによ
り、加工液タンク46内の加工液は、循環ポンプ106
によって熱交換器50に送液され、熱交換器50で冷却
水により冷却される。
【0028】循環ポンプ106と熱交換器50との間に
は、温調バルブ110が配設されている。また、前記加
工液タンク46には、加工液の温度を測定する温度セン
サ108が設けられる。前記循環ポンプ106と温調バ
ルブ110は、この温度センサ108で測定された温度
に基づいて前記制御部88により制御される。即ち、制
御部88は、温度センサ108の測定値に基づいて温調
バルブ110を開閉する。例えば、温度センサ108で
測定した加工液の温度が基準値よりも高い場合、制御部
88は、温調バルブ110を開いて熱交換器50で加工
液を冷却する。逆に、加工液の温度が基準値よりも低い
場合、制御部88は、温調バルブ110を閉じて熱交換
器50への加工液の送液を停止する。このとき、循環ポ
ンプ106の駆動を継続することにより、加工液は、循
環ポンプ106のモータの発熱により加熱される。な
お、符号112は、冷却水用フィルタであり、熱交換器
50に供給する冷却水が濾過されることによって、冷却
水に含まれるゴミ等が除去される。
【0029】また、前記加工液タンク46には図9に示
すように、粘度計114が設けられる。粘度計114
は、加工液タンク46内の加工液の粘度を測定するもの
で、その測定された粘度情報が前記制御部88へ入力さ
れる。制御部88は、粘度計114で測定された粘度が
基準値よりも高い場合は、粘度調整バルブ(図示せず)
を開いてクーラントまたは加工液新液を加工液に補充す
る。
【0030】図10は、図1に示した洗浄液タンク76
のA矢視図であり、図11及び図12は、図10で示し
た洗浄液タンク76の側面図及び平面図である。洗浄液
タンク76は、インゴットの切断部を洗浄する洗浄液
(通常、加工液に使用されるクーラントオイル)を貯留
するタンクである。洗浄液タンク76には、ポンプ12
0が設けられ、ポンプ120の吐出先には、ハンドシャ
ワー122が取り付けられている。これにより、ポンプ
120が駆動されると、洗浄液タンク76に貯留された
洗浄液がハンドシャワー122から噴出され、インゴッ
トの切断部が洗浄される。
【0031】洗浄液タンク76は、複数の車輪124、
124…を有する台車125に搭載されるとともに、洗
浄液タンク76の側面には、前記ワイヤソー本体11に
形成されたガイドレール99に係合するガイドローラ1
26、126が回転自在に支持されている。これによ
り、洗浄液タンク76をワイヤソー本体11の側面に沿
って移動させることができ、洗浄液タンク76の供給口
76Aを容易に回収パイプ38の先端の真下に配置する
ことができる。前述したように、図5の加工液回収タン
ク40もワイヤソー本体11の側面に沿って移動させる
ことができる。したがって、洗浄液タンク76及び加工
液回収タンク40をワイヤソー本体11に沿って移動さ
せると、簡単に回収パイプ38の排出先を洗浄液タンク
76と加工液回収タンク40とに切り換えることができ
る。回収パイプ38の排出先を図11の如く洗浄液タン
ク76に切り換えると、前記ハンドシャワー122から
インゴットの切断部に供給された洗浄液が、オイルパン
36及び回収パイプ38を介して洗浄液タンク76に回
収される。
【0032】前記洗浄液タンク76の供給口76Aの上
部には、カバー128が取り付けられている。カバー1
28は、供給口76Aを中心としてコの字状に組み付け
られた3枚の側板128A、128A、128Aと、該
側板128Aの上部に組み付けられた上板128Bとか
ら構成される。中央の側板128Aの下端は、ヒンジ1
30によって洗浄液タンク76に取り付けられ、カバー
128は矢印D方向に揺動自在に構成されている。この
カバー128をワイヤソー本体11側に揺動させると、
カバー128によって回収パイプ38の先端が包囲され
るので、回収パイプ38と供給口76Aとの隙間から洗
浄液が飛散することが防止される。
【0033】また、前記供給口76Aの下方には、目の
細かい金網134が設けられ、回収パイプ38から送液
された洗浄液が全てこの金網134を通過するように構
成される。これにより、前記洗浄液は、金網134によ
ってインゴットの破片等のゴミが除去されて洗浄液タン
ク76内に回収される。以上説明したように、本実施の
形態の液面計68は、支持棒70が中空に形成され、フ
ロート72が比重の小さいクーラントオイルにも浮上さ
れる。したがって、液面計68は、クーラントオイルの
液位を正確に測定することができる。このように、本実
施の形態の液面計68は、従来の液面計を大幅に変更せ
ずに、比重の小さい加工液の液位を測定できる。
【0034】また、本実施の形態の液面計68は、スラ
リとクーラントオイルの両方の液位を正確に測定できる
ので、スラリとクーラントオイルの供給システムを共通
化することができる。以下に、共通化されたワイヤソー
の運転方法について説明する。まず、インゴットを切断
する場合、加工液タンク46には、スラリが貯留され
る。加工液タンク46に貯留された加工液は、図13で
示すように、供給ポンプ52でノズル100に供給さ
れ、ノズル100からワイヤ列20に噴射される。噴射
された加工液は、インゴットの切断に供された後、オイ
ルパン36で回収され、回収パイプ38を介して加工液
回収タンク40に貯留される。貯留された加工液は、液
面計68によって液位が正確に測定され、その測定した
液位に基づいて回収ポンプ66が制御部88によって制
御され、前記加工液が加工液タンク46に回収される。
そして、インゴットの切断終了後に加工部の洗浄を行う
場合には、加工液タンク46に貯留された加工液をクー
ラントオイルに交換し、そのクーラントオイルを前記ス
ラリと同様にワイヤ列20に供給する。すなわち、加工
液タンク46に貯留されたクーラントオイルは、供給ポ
ンプ52でノズル100に供給され、ノズル100から
ワイヤ列20に噴射される。噴射されたクーラントオイ
ルは、加工部の洗浄に使用された後、オイルパン36で
回収され、回収パイプ38を介して加工液回収タンク4
0に貯留される。そして、液面計68によって液位が正
確に測定され、その測定された液位に基づいて回収ポン
プ66が制御部88によって制御され、クーラントオイ
ルは、加工液タンク46に回収される。
【0035】このように、スラリとクーラントオイルと
を同じ配管で循環させることができ、ワイヤソーのコス
トを低減させることができる。また、循環液がスラリで
あってもクーラントオイルであっても、正確に液位が検
出されるので、制御部88は、スラリを循環供給させた
際の制御回路を用いて、クーラントオイルを循環供給さ
せることができる。したがって、クーラントオイルの循
環供給用の制御プログラムや、クーラントオイルの配管
を新たに設けることなく、加工部の洗浄を自動化するこ
とができる。なお、上述した例の場合、加工液をスラリ
からクーラントオイルに変更すると、フロートの浮上量
が変わるので、この浮上量の差に相当する錘を支持棒7
0に着脱させることにより、クーラントオイルとスラリ
の液位の測定差異を無くすことができる。
【0036】また、本実施の形態の液面計68は、フロ
ート72がステンレス製なので、腐食性の加工液を用い
た場合にも対応することができる。なお、フロート72
は、耐食性の材質であれば何でも良い。また、本実施の
形態の液面計68は、フロート72の浮動をガイドする
フロートカバー80が設けられているので、フロート7
2は、このフロートカバー80でその浮動がガイドされ
る。これにより、加工液が回収パイプ38から排出され
て液面が乱れた場合にも、これに影響されること無く、
液面計68で加工液の液位を正確に測定することができ
る。
【0037】なお、上述した実施の形態では、フロート
72及び支持棒70を中空に形成したが、その中空部に
空気よりも比重の軽い気体を注入し、フロート72及び
支持棒70のさらなる軽量化を図っても良い。また、加
工液タンク46に設けた液面計104に本発明の液面計
を用いてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の加工液の
液面計によれば、支持棒が中空に形成されるので、液面
計のフロート部材は、比重の小さい加工液、たとえばク
ーラントオイルにも浮上される。したがって、本発明に
よれば、従来の液面計を大幅に変更することなく、比重
の小さい加工液の液位を測定できる液面計を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る加工液の液面計を用
いたワイヤソーの全体構成図
【図2】図1に示したワイヤソー本体の要部を露出させ
たワイヤソーの斜視図
【図3】図1に示した加工液回収タンクの正面図
【図4】図2に示した加工液回収タンクの平面図
【図5】図2に示した加工液回収タンクの側面図
【図6】図1に示した加工液供給ユニットの斜視図
【図7】図6に示した加工液供給ユニットの正面図
【図8】図6に示した加工液供給ユニットの側面図
【図9】図6に示した加工液供給ユニットの平面図
【図10】図1に示した洗浄液タンクの正面図
【図11】図10に示した洗浄液タンクの側面図
【図12】図10に示した洗浄液タンクの平面図
【図13】実施の形態の加工液の液面計を含むワイヤソ
ーの構造を示すブロック図
【図14】本発明の液面計の主要構成部
【符号の説明】
10…ワイヤソー 14…ワイヤ 20…ワイヤ列 40…加工液回収タンク 46…加工液タンク 68…液面計 70…支持棒 72…フロート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ列に被加工物を押し付けるととも
    に加工液を供給しながら被加工物を切断するワイヤソー
    に設けられ、前記加工液の貯留タンクに貯留された加工
    液の液面を検出する加工液の液面計において、 前記液面計は、 中空のフロート部材と、 該フロート部材に連結されてフロート部材を浮動自在に
    支持するとともに中空に形成された支持棒と、 前記フロート部材の浮動による前記支持棒の上下移動位
    置を検知して加工液の液面を検出する検出手段と、 から構成されていることを特徴とする加工液の液面計。
  2. 【請求項2】 前記液面計の前記フロート部材は、耐食
    材で作られていることを特徴とする請求項1記載の加工
    液の液面計。
  3. 【請求項3】 前記液面計には、前記フロート部材を包
    囲して該フロート部材浮動部の液面変動を抑制する筒状
    部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の加工液の液面計。
JP1985199A 1999-01-28 1999-01-28 加工液の液面計 Pending JP2000218541A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985199A JP2000218541A (ja) 1999-01-28 1999-01-28 加工液の液面計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985199A JP2000218541A (ja) 1999-01-28 1999-01-28 加工液の液面計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000218541A true JP2000218541A (ja) 2000-08-08

Family

ID=12010761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985199A Pending JP2000218541A (ja) 1999-01-28 1999-01-28 加工液の液面計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000218541A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2516717B2 (ja) ワイヤソ―及びその切断方法
US6006738A (en) Method and apparatus for cutting an ingot
US5827113A (en) Cutting machine
JP3902724B2 (ja) 研磨装置
JP2008213111A (ja) マルチワイヤーソーおよびスラリー供給方法
JP7395105B2 (ja) 冷却液良否管理システム及び冷却液良否検出ユニット
CN110534471B (zh) 卡盘工作台
JP2000141362A (ja) ワイヤソーの加工液交換制御装置
JP3071108B2 (ja) ワイヤソー装置
JP2000218541A (ja) 加工液の液面計
JP2000218540A (ja) ワイヤソーの加工液供給装置
JP2000218536A (ja) 加工液の熱交換方法及びその装置
JP3071100B2 (ja) ワイヤソーにおけるスラリー供給装置
JP2000218537A (ja) ワイヤソーの加工液供給装置
JP2000218539A (ja) ワイヤソーの加工液供給装置
EP0824055A1 (en) Method and apparatus for cutting an ingot
JP2009029078A (ja) ワイヤーソー装置
JP2000218542A (ja) ワイヤソーの加工液供給方法及び装置
JP2000218543A (ja) ワイヤソーの加工液供給装置
JP2000094296A (ja) ワイヤソーの熱交換装置
JP2001219338A (ja) 加工液の汚濁度管理方法および汚濁度管理装置
JP3647607B2 (ja) スラリ循環装置及びワイヤソー
KR101968466B1 (ko) 열교환기가 구비된 연마제 공급장치
KR101968467B1 (ko) 연마제의 압력을 조절할 수 있도록 된 연마제 공급장치
JP7483310B2 (ja) 表示システム