JP2000218479A - 円筒研削方法及び装置 - Google Patents
円筒研削方法及び装置Info
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- JP2000218479A JP2000218479A JP11027319A JP2731999A JP2000218479A JP 2000218479 A JP2000218479 A JP 2000218479A JP 11027319 A JP11027319 A JP 11027319A JP 2731999 A JP2731999 A JP 2731999A JP 2000218479 A JP2000218479 A JP 2000218479A
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Abstract
し研削し、その誤差に基づく真円補正データにより正規
の研削を行うことにより、真円度の向上した円筒研削方
法及び装置を提供することを目的とする。 【構成】1つの回転軸線上でワークを回転させた状態で
この軸線を横切る方向に回転砥石を切り込み前進して前
記ワークを所定直径の真円に研削する円筒研削方法であ
り、ワークの回転と砥石の進退送りとを同期して制御で
きるようにし、未加工のワークを粗研削工程について試
し研削し、真円度誤差を測定し、この誤差により粗研削
真円補正データ40を作成し、仕上研削工程の試し研削
は、粗研削工程を前記粗研削真円補正データ40に従っ
て研削することにより実質的に真円度誤差を排除した後
に、正規のプログラムに従って試し仕上研削を行った
後、真円度誤差を測定し(54)、仕上研削真円補正デ
ータを作成し(55)、正規の研削においては、粗研削
工程及び仕上研削工程をそれぞれの真円補正データに従
って研削加工することにより、効率的で、高精度の真円
度が得られる。
Description
ークを回転させた状態でこの軸線を横切る方向に回転砥
石を進退送り自在とし、ワークの回転と砥石の進退送り
とを同期して制御できるようにした前記ワークを所定直
径の真円に研削する円筒研削方法及び装置に関する。
研削する円筒研削加工においては、ワークがその回転軸
線の周りに回転され、この回転軸線を横切る方向に回転
砥石を進退させて研削加工が行われる。研削加工の間、
ワークは研削抵抗により、砥石から逃げる方向に撓みを
生じ、これによりワークの円筒研削面は楕円となる。こ
の楕円の程度は、ワークに対する砥石の切り込み速度の
大小により左右され、通常、切り込み速度を速くし研削
能率を向上するに連れて、楕円の程度は大きくなる。ワ
ークが楕円形状に研削されるのを防止するため、砥石の
押し込み方向と反対方向からワークを押し付けるレスト
装置が高能率研削においては通常使用されている。
使用は、研削盤の製造コスト及び維持コストを増加さ
せ、レストシューと加工面との摩擦による面精度の低下
を生じ、さらには、研削盤のワークテーブル上の構成を
複雑にし、研削屑や脱落砥粒がテーブル上に堆積する問
題を生じる。さらに、レスト装置の押し込み量の設定等
は微細な調整を必要とし、レストシューの摩耗が真円度
の悪化を徐々にもたらすなど、レスト装置を用いた場合
でも、円筒加工面に高い真円度を得ることは、必ずしも
容易でない等の間題もある。さらに、円筒研削において
は、砥石の切り込み速度を順次低下させる複数の研削工
程により加工しているが、加工能率を向上する観点か
ら、切り込み速度が遅い最終切り込み工程(例えば、仕
上研削工程)における取代を可及的に小さくすると、こ
の工程に先行する切り込み速度の速い工程(例えば、粗
研削工程)における真円度の悪さを最終切り込み工程で
は除去できず、このため時間のかかる最終切り込み工程
での取代を大きく設定するように研削条件を決めなけれ
ばならず、結果として加工能率を向上できないとの間題
も生じている。
無に拘らず、高精度な真円度に円筒研削面を加工するこ
とのできる円筒研削方法及び装置を提供することであ
る。本発明の他の目的は、レスト装置を使用しない場合
やレスト装置の使用が困難な場合においても、高精度な
真円度に円筒研削面を加工することのできる円筒研削方
法及び装置を提供することである。本発明のさらに他の
目的は、最終仕上工程に先行する工程の終了時点で高精
度の真円度が確保されているようにし、これに連続する
最終仕上工程における取代を小さくでき、これにより加
工時問を短縮することのできる円筒研削方法及び装置を
提供することである。
に、本発明の円筒研削方法は、1つの回転軸線上でワー
クを回転させた状態でこの軸線を横切る方向に回転砥石
を切り込み前進して前記ワークを所定直径の真円に研削
する円筒研削方法において、ワークの回転と砥石の進退
送りとを同期して制御できるようにし、未加工のワーク
を少なくとも1つの切り込み工程で試し研削し、真円度
誤差を測定し、この誤差に基づき真円補正データを作成
し、正規の研削の前記少なくとも1つの切り込み工程で
はその真円補正データを使用して研削加工することを特
徴とするものである。
に加え、前記少なくとも1つの切り込み工程が粗研削工
程であり、したがって、少なくとも粗研削工程において
は、真円補正データを登録し、正規の研削における粗研
削工程ではその真円補正データにより研削加工すること
を特徴とするものである。
に加え、前記少なくとも1つの切り込み工程が仕上研削
工程であり、したがって、少なくとも仕上研削工程にお
いては、真円補正データを登録し、正規の研削における
仕上研削工程ではその真円補正データにより研削加工す
ることを特徴とするものである。
転軸線上でワークを回転させた状態でこの軸線を横切る
方向に回転砥石を切り込み前進して前記ワークを所定直
径の真円に研削する円筒研削方法において、ワークの回
転と砥石の進退送りとを同期して制御できるようにし、
未加工のワークを全研削工程の試し研削をし、真円度誤
差を測定し、この誤差に基づき全研削真円補正データを
作成し、正規の研削においては、各切り込み工程で前記
全研削真円補正データを使用して研削加工することを特
徴とするものである。
転軸線上でワークを回転させた状態でこの軸線を横切る
方向に回転砥石を切り込み前進して前記ワークを所定直
径の真円に研削する円筒研削方法において、ワークの回
転と砥石の進退送りとを同期して制御できるようにし、
未加工のワークを粗研削工程について試し研削し、真円
度誤差を測定し、この誤差により粗研削真円補正データ
を作成し、仕上研削工程の試し研削は、粗研削工程を前
記粗研削真円補正データに従って研削することにより実
質的に真円度誤差を排除した後に、正規のプログラムに
従って試し仕上研削を行ない、真円度誤差を測定し、こ
の誤差により仕上研削真円補正データを作成し、正規の
研削においては、粗研削工程及び仕上研削工程をそれぞ
れの真円補正データに従って研削加工することを特徴と
するものである。
転軸線上でワークを回転させた状態でこの軸線を横切る
方向に回転砥石を進退送り自在とし、ワークの回転と砥
石の進退送りとを同期して制御できるようにした前記ワ
ークを所定直径の真円に研削する円筒研削装置におい
て、正規のプログラムにより全研削工程を通して試し研
削し、真円度誤差を測定し、この誤差により作成した全
研削真円補正データと、正規のプログラムにより試し粗
研削し、真円度誤差を測定し、この誤差により作成した
粗研削真円補正データと、粗研削工程を前記粗研削真円
補正データに従って研削することにより実質的に真円度
誤差を排除した後に、正規のプログラムにより試し仕上
研削し、真円度誤差を測定し、この誤差により作成した
仕上研削真円補正データとを登録する手段と、正規の研
削において、未加工のワークの研削条件によるモードを
判別する手段と、前記モード判別手段のモードにより、
前記正規のプログラム、全研削真円補正データ、粗研削
真円補正データ、仕上研削真円補正データの各組み合わ
せを選択して研削加工を実行する手段とを有することを
特徴とするものである。
回転軸線上でワークを回転させた状態でこの軸線を横切
る方向に回転砥石を切り込み前進して前記ワークを所定
直径の真円に研削する円筒研削方法において、ワークの
回転と砥石の進退送りとを同期して制御できるように
し、未加工のワークを少なくとも1つの切り込み工程で
試し研削し、真円度誤差を測定し、この誤差に基づき真
円補正データを作成し、正規の研削の前記少なくとも1
つの切り込み工程ではその真円補正データを使用して研
削加工することができるので、効率的で、高精度の真円
度が得られる。
くとも1つの切り込み工程が粗研削工程であり、したが
って、少なくとも粗研削工程においては、真円補正デー
タを登録し、正規の研削における粗研削工程ではその真
円補正データにより研削加工するものであるので、研削
代の大きい粗研削工程において、真円補正データを用い
て研削するので、粗研削終了時にすでに高精度の真円度
が得られるので、その後の研削工程での真円度が保証さ
れ、効率的に研削加工ができる。
くとも1つの切り込み工程が仕上研削工程であり、した
がって、少なくとも仕上研削工程においては、真円補正
データを登録し、正規の研削における仕上研削工程では
その真円補正データにより研削加工するものであるの
で、研削代の小さい場合には効率的に研削加工ができ
る。
転軸線上でワークを回転させた状態でこの軸線を横切る
方向に回転砥石を切り込み前進して前記ワークを所定直
径の真円に研削する円筒研削方法において、ワークの回
転と砥石の進退送りとを同期して制御できるようにし、
未加工のワークを全研削工程の試し研削をし、真円度誤
差を測定し、この誤差に基づき全研削真円補正データを
作成し、正規の研削においては、各切り込み工程で前記
全研削真円補正データを使用して研削加工するものであ
るので、比較的研削代の大きい場合にも効率的で、真円
度のよい研削加工ができる。
転軸線上でワークを回転させた状態でこの軸線を横切る
方向に回転砥石を切り込み前進して前記ワークを所定直
径の真円に研削する円筒研削方法において、ワークの回
転と砥石の進退送りとを同期して制御できるようにし、
未加工のワークを粗研削工程について試し研削し、真円
度誤差を測定し、この誤差により粗研削真円補正データ
を作成し、仕上研削工程の試し研削は、粗研削工程を前
記粗研削真円補正データに従って研削することにより実
質的に真円度誤差を排除した後に、正規のプログラムに
従って試し仕上研削を行ない、真円度誤差を測定し、こ
の誤差により仕上研削真円補正データを作成し、正規の
研削においては、粗研削工程及び仕上研削工程をそれぞ
れの真円補正データに従って研削加工するものであるの
で、効率的で、かつ、特に高精度の真円度が得られる。
転軸線上でワークを回転させた状態でこの軸線を横切る
方向に回転砥石を進退送り自在とし、ワークの回転と砥
石の進退送りとを同期して制御できるようにした前記ワ
ークを所定直径の真円に研削する円筒研削装置におい
て、正規のプログラムにより全研削工程を試し研削し、
真円度誤差を測定し、この誤差により作成した全研削真
円補正データと、正規のプログラムにより試し粗研削
し、真円度誤差を測定し、この誤差により作成した粗研
削真円補正データと、粗研削工程を前記粗研削真円補正
データに従って研削することにより実質的に真円度誤差
を排除した後に、正規のプログラムにより試し仕上研削
し、真円度誤差を測定し、この誤差により作成した仕上
研削真円補正データとを登録する手段と、正規の研削に
おいて、未加工のワークの研削条件によるモードを判別
する手段と、前記モード判別手段のモードにより、前記
正規のプログラム、全研削真円補正データ、粗研削真円
補正データ、仕上研削真円補正データの各組み合わせを
選択して研削加工を実行する手段とを有するものである
ので、未加工の研削加工箇所の研削条件により、モード
を設定し、そのモードに応じて、正規のプログラム、全
研削真円補正データ、粗研削真円補正データ、仕上研削
真円補正データの組み合わせを選択して研削加工ができ
るので、効率的かつ高真円度の加工が可能となる。本発
明による円筒研削方法及び装置は、全体形状が円筒状の
ワークのみではなく、加工すべき一部の形状が円筒のワ
ークをも対象とするものである。
装置を図1〜図9について説明する。図1は本発明の実
施例の円筒研削方法を実施するための円筒研削装置の全
体を示したものである。円筒研削装置はその平面図を図
1に示すように、ベッド1の横長手方向に設けられたガ
イド3、3上にテーブル2が横方向(Z軸方向)に摺動
自在に載置されている。テーブル2上にはその両端に主
軸台7及び心押台8が対向する位置に設けられ、主軸台
7にはワーク回転駆動用の主軸駆動モータ9が設けら
れ、チャック等により円筒状ワークWの軸端を把持して
回転駆動できるように構成され、一方心押台8はそのセ
ンター等によりワークWの軸芯を支持するように構成さ
れている。したがって、その主軸台7の主軸軸線と同軸
に円筒状ワークWが把持されるので、円筒状ワークWは
その軸線回り(C軸)に制御回転されるようになってい
る。ここに示された円筒状ワークWは、複数の要加工箇
所がワークの軸線方向に分離・配列されているものであ
る。
(Z軸方向)に配置され、その左端に設けられたテーブ
ル駆動モータ5によりテーブル2を横方向(Z軸方向)
に摺動させることができる。このテーブル2のZ軸方向
の移動により、円筒状ワークWの要加工箇所の位置を砥
石15に対して整列するように割り出すことができる。
直交する方向(X軸方向)に、X軸ガイド11、11上
を摺動できるように回転砥石15を有する砥石台10が
載置されており、X軸送りねじ12、砥石台駆動モータ
13により、砥石15を円筒状ワークWの軸線と直交す
る方向(X軸方向)に移動できるように構成されてい
る。砥石台10には、当然回転砥石15を回転させるた
めの駆動モータ(図示せず)が備えられている。前記砥
石台駆動モータ13、テーブル駆動モータ5、主軸駆動
モータ9は、いずれも、プログラムに基づいて制御回転
できるようにエンコーダ14,6を備えたサーボモータ
で構成される。
(CNC)20を備えており、数値制御装置20は、入
力装置21を介して、加工動作プログラム、試し研削プ
ログラムが蓄積されており、さらに、試し研削プログラ
ムにより作成される、全研削真円補正データ30、粗研
削真円補正データ40及び、2つの仕上研削真円補正デ
ータ50、60が登録され、CPU22、インターフェ
ース23を介し、主軸駆動モータ(C軸)制御回路1
6、砥石台駆動モータ(X軸)制御回路18、テーブル
駆動モータ(Z軸)制御回路17が接続され、主軸駆動
モータ9、砥石台駆動モータ14、テーブル駆動モータ
5を夫々制御駆動するようになっている。したがって、
数値制御装置20により、テーブル駆動モータ5を駆動
して円筒状ワークWの加工箇所が砥石15の位置と整列
するようにテーブル2を割り出し、主軸駆動モータ9に
より円筒状ワークWを回転させ、その回転位相に応じた
形状位置に、砥石15を接触させるように砥石台駆動モ
ータ14を制御駆動することにより円筒状ワークWの円
筒部分の研削加工を行うものである。さらに、ベッド1
上の砥石15と対向する位置には、インプロセス定寸装
置90が設けられており、砥石15によるワークWの加
工中には、前進して、その2つのフィーラ91、91´
が加工面に接触し(図9)、真円補正を行うための真円
度誤差の測定を行うように構成され、その測定結果は、
インターフェース23´を介してCPU22に入力され
る。
イクルを実行するための加工動作プログラムは後述の図
7に示されているフローチャートに基づくものであり、
試し研削プログラムは各真円補正データを作成するため
のプログラムであり、全研削真円補正データ30、粗研
削真円補正データ40及び2つの仕上研削真円補正デー
タ50、60は前記試し研削プログラム(図3〜図6参
照)により作成された真円補正データである。
るために工程管理者又はオペレータが加工準備及び実行
プロセスを実行するための作業プロセスを示している。
まず、ステップ24では研削条件の設定が行われる。こ
れは図8に示されるように、円筒状ワークWの仕上径D
fに対して取代eがある場合、砥石は早送りによりワー
クWに近付けられ、ワークWに接触する手前の点(a)
で粗研削送りに切り替えられ、仕上研削代を残した点
(b)で仕上研削(精研削)送りに切り替えられ、仕上
径Dfに達したところで、砥石が早送り後退で原位置に
戻されるという研削サイクルが設定され、更に、夫々の
切り込み量、速度等が設定される。
補正データを作成する。これは図3に示されるフローチ
ャートにより、未加工ワークを試し削りして行われる
が、まず、ステップ32において、正規のプログラム
(通常の円筒研削)により未加工ワークに前記粗研削、
仕上研削の研削サイクルによる全研削が実行される。全
研削が終了した段階で加工箇所の真円度測定を行い(図
9)、真円度誤差抽出が行われる(ステップ33)。ス
テップ34において、抽出された誤差に基づいて全研削
真円補正データを作成する。
は図9に示されている。すなわち、全研削が終了した段
階で、ワークWの外周に接触している定寸装置90の2
つのフィーラ91、91´により、図略のエンコーダの
出力であるワークWの回転軸(C軸)の角度C0,C
1,C2,C3・・・・Cnに応じた真円度誤差を求め
補正値α0、α1、α2、α3・・・・αnとしてい
る。この定寸装置は、インプロセス定寸装置として示さ
れ、加工中にのみ前進し、ワークの加工外周面に上下1
対のフィーラ91、91´を接触させており、仕上寸法
に達したことを検知する機能、及び、研削送り速度の切
り替え点の検出機能も兼ねている。本発明の実施のため
には、特にはインプロセス定寸装置は必要なく、オフラ
インで真円度誤差を測定しても良い。他の粗研削真円補
正データ40、2つの仕上研削真円補正データ50、6
0を作成する場合にも同様の作業が行われる。
削真円補正データ40を作成する。これは図4に示され
るフローチャートにより、未加工ワークを試し研削して
行われるが、まず、ステップ42において、正規のプロ
グラム(通常の円筒研削)により未加工ワークの粗研削
が実行される。粗研削が終了した段階でワークの真円度
測定を行い、真円度誤差抽出が行われる(ステップ4
3)。ステップ44において、抽出された誤差に基づい
て粗研削真円補正データ40を作成する。
円補正データ50、60の作成が行われる。これは図5
又は図6に示されたフローチャートにしたがって2種類
の仕上研削真円補正データ50、60が作成される。図
5においては、図4のフローチャートにおいて粗研削真
円補正データ40を作成するために試し研削されたワー
クは使用せず、別の未加工のワークを試し研削して仕上
研削真円補正データ50の作成が行われる。すなわち、
ステップ52において、図4のフローチャートにしたが
って作成された粗研削真円補正データ40を使用して、
未加工ワークの粗研削を行い、その後正規のプログラム
(通常の円筒研削)によりワークの仕上研削が実行(ス
テップ53)される。仕上研削終了後、真円度測定を行
い、真円度誤差抽出を行い(ステップ54)、その抽出
誤差に基づいて仕上研削真円補正データ50を作成する
(ステップ55)。
ャートにより作成された仕上研削真円補正データ50に
代わって用いられる別の仕上研削真円補正データ60を
作成するためのものであり、作成過程が相違している。
ステップ62において、粗研削は行わず、正規のプログ
ラム(通常の円筒研削)により、未加工ワークの仕上研
削を行い、仕上研削終了後、真円度測定して、真円度誤
差抽出を行い(ステップ63)、その抽出誤差に基づい
て仕上研削真円補正データ60を作成する(ステップ6
4)。以上作成された全研削真円補正データ30、粗研
削真円補正データ40、2つの仕上研削真円補正データ
50、60は、図2のステップ28において数値制御装
置(CNC)のメモリに登録しておく。
作成では、粗研削真円補正データ40を使用して、未加
工ワークの粗研削を行った後正規のプログラム(通常の
円筒研削)により仕上研削を実施しているのに対して、
図6の作成では、粗研削は行わず、未加工ワークに直接
仕上研削のみが実行されるものであり、ワークの取代が
小さく、粗研削工程が実施されない場合に用いられる仕
上研削真円補正データを作成するものである。なお、円
筒状ワークWには、円筒加工する箇所が軸方向に離れて
配列されているが、各加工箇所により、ワークの撓み状
態が異なるので、各加工箇所毎に真円補正データを準備
することが、高精度の真円度が要求される場合には必要
となる。
正データ40、2つの仕上研削真円補正データ50、6
0等が、数値制御装置(CNC)のメモリに登録(ステ
ップ28)された段階で、図2のステップ29におい
て、正規の研削加工を実行する。ワークの正規の円筒研
削加工は図7のフローチャートにより実行される。本円
筒研削方法においては、そのワークの研削条件(ワーク
の材質、研削箇所、研削代の量、仕上げ公差等)により
4つの補正モードにより実行される。概ね、補正モード
1は、研削代が比較的多く、研削加工における真円度低
下の少ない場合に、補正モード2は研削代が比較的多
く、真円度低下が比較的に大きい場合に、補正モード3
は粗研削代が小さい場合に、補正モード4は仕上研削条
件が緩やかの場合や、仕上研削における真円度低下の少
ない場合に適用される。まず、加工開始の条件が整って
いるかを判定し(ステップ72)、OKでない場合には
アラームを出し(ステップ73)、OKの場合には加工
されるワークの研削条件により予め選択された補正モー
ドを読み込み(ステップ74)、ワークの加工箇所の位
置にテーブルを割り出し(ステップ75)、砥石と加工
箇所とを整列させる。
程に移り、読み込まれた補正モードを識別して(ステッ
プ77)補正モード1、2、3、4の選別をする。補正
モード1の場合には、早送り前進から粗研削送りに切り
替わった段階で、数値制御装置(CNC)のメモリに登
録しておいた前記図3のフローチャートに基づいて作成
された全研削真円補正データ30を用いて砥石台を制御
して(砥石台の通常のX軸切込送りに、ワークの回転角
ごとに真円補正データを加味してC軸ーX軸制御を行
う)粗研削を行う。粗研削が終わると仕上研削送りに切
り替わるが、その場合にも前記と同様に全研削真円補正
データ30を用いて砥石台を切り込み送りに真円補正デ
ータを重合して制御して仕上研削が行われる(ステップ
79)。仕上研削工程が終了すると短時間の零切込研削
(スパークアウト)工程(ステップ80)を経て、砥石
台を早送り後退させ(ステップ81)、砥石台は原位置
に戻り、ワークの1箇所の研削作業を終了する。
があるか否かを判定し(ステップ82)、ある場合には
ステップ75に戻り、テーブル2を次に加工する加工箇
所が砥石と整列する位置に割り出し、前記と同じ研削加
工を実施し、全ての加工箇所の円筒研削加工が終了すれ
ば、その円筒状ワークの研削作業が終了する。
粗研削送りに切り替わった段階で、ステップ84におい
て数値制御装置のメモリに登録しておいた前記図4のフ
ローチャートに基づいて作成された粗研削真円補正デー
タ40を用いて砥石台を制御して粗研削を行う。粗研削
が終わると仕上研削送り(精研削送り)に切り替わる
が、その場合には前記図5のフローチャートに基づいて
作成された仕上研削真円補正データ50を用いて行われ
る(ステップ85)。仕上研削工程が終了すると短時間
の零切込研削(スパークアウト)工程(ステップ80)
を経て、砥石台を早送り後退させ(ステップ81)、砥
石台は原位置に戻り、ワークの1箇所の研削作業を終了
する。
粗研削送りに切り替わった段階で、ステップ86におい
て真円補正データを用いず、通常のプログラムにより砥
石台を制御して粗研削を行う。粗研削が終わると仕上研
削送り(精研削送り)に切り替わるが、その場合には前
記図6のフローチャートに基づいて作成された仕上研削
補正補正データ60を用いて行われる(ステップ8
7)。仕上研削が終了すると短時間の零切込研削(スパ
ークアウト)工程(ステップ80)を経て、砥石台を早
送り後退させ(ステップ81)、砥石台は原位置に戻
り、ワークの1箇所の研削作業を終了する。
粗研削送りに切り替わった段階で、ステップ88におい
て数値制御装置のメモリに登録しておいた前記図4のフ
ローチャートに基づいて作成された粗研削真円補正デー
タ40を用いて砥石台を制御して粗研削を行う。粗研削
が終わると仕上研削送り(精研削送り)に切り替わる
が、その場合には真円補正データを用いず、通常のプロ
グラムにより砥石台を制御して仕上研削を行なう(ステ
ップ89)。仕上研削が終了すると短時間の零切込研削
(スパークアウト)工程(ステップ80)を経て、砥石
台を早送り後退させ(ステップ81)、砥石台は原位置
に戻り、ワークの1箇所の研削作業を終了する。以後の
作業は補正モード1の場合と同じである。
工程から、粗研削送り工程に切り替わる点、粗研削送り
工程から仕上研削送り工程に切り替わる点、更には仕上
研削送り工程が終了して早送り後退工程に切り替わる点
(図8におけるa、b、c点)は、真円度を測定するた
めに設けられているインプロセス定寸装置90の測定結
果により判別されるが、予め設定されたプログラムによ
り遂行しても良い。
の正規の研削における真円補正データを用いない正規の
プログラム(通常の円筒研削)による各研削ステップ3
2、42、53、62、86、89は、具体的には、例
えば下記の2通りの方法で実施される。第1の方法は、
このような各ステップにおいて、対応する真円補正デー
タを使用せずに、図8に示す通常の研削サイクルの加工
条件のみに依存して研削動作を制御するようにCPU2
2の制御プログラムを設計することにより実施される。
この場合、ワークWを回転するサーボモータ9は、砥石
台10を切り込み送りするサーボモータ13と非同期で
所定回転速度又はそのステップに対応して定めた回転速
度で回転される。第2の方法は、図9に示す真円補正デ
ータ30、40、50、60と同様に、通常研削用のダ
ミー補正データ(図略)をメモリに登録し、このダミー
補正データの各ワーク回転角C0,C1,C2,C3・
・・・Cnに対する補正値α0、α1、α2、α3・・
・・αnを全て零の値として設定しておき、真円補正デ
ータ30、40、50、60の何れも使用しない場合
は、前記ダミー補正データを使用するようにCPU22
の制御プログラムを設計することにより達成される。こ
の場合、CPU22は、ワークWの回転位相Cに対する
零の補正値を図8の研削サイクルに従う砥石台10の切
り込み送りに重合するようにサーボモータ9とサーボモ
ータ13を同期制御するが、重合される補正値がゼロで
あるため、実質的に図8の研削サイクルのみに従う制御
が実行される。また、上記実施例におけるワークWの主
軸チャックに対する取り付けは、試し研削と正規の研削
とも同一の角度位相関係となるように行われることは言
うまでもない。
は、研削工程が、粗研削及び、仕上研削の2工程で行っ
ているが、粗研削を1次、2次に分ける等、3工程以上
として、真円度をさらに向上させることもできる。すな
わち、この場合、各工程の終了時点で、真円度誤差が小
さくなるように、各工程における真円補正データを作成
し、その真円補正データにしたがってC軸−X軸制御す
ることになる。また、本円筒研削方法は、研削加工中に
レスト装置を用いない、レストレス研削に最適であるの
で、その例について説明したが、レスト装置を用いた研
削装置に適用しても良いことは当然である。更に、真円
度測定のために、本実施例においては、図9に示された
インプロセス定寸装置を用いたが、オフラインで測定し
ても良い。なお、本実施例においては、円筒の外周面を
真円に研削する円筒研削について説明したが、円筒の内
面を真円に加工する内面円筒研削にも適用することがで
きる。また、本発明は、剛性が回転位相に応じて大きな
異方性を持つクランクシャフトのジャーナル部の研削に
も特に有効である。本発明をC軸−X軸制御形のクラン
クピン研削盤で実施する場合では、クランクシャフトの
ピン部及びジャーナル部を連続して高能率、かつ高精度
に加工できる効果が奏せられる。
線上でワークを回転させた状態でこの軸線を横切る方向
に回転砥石を切り込み前進して前記ワークを所定直径の
真円に研削する円筒研削方法において、ワークの回転と
砥石の進退送りとを同期して制御できるようにし、未加
工のワークを少なくとも1つの切り込み工程で試し研削
し、真円度誤差を測定し、この誤差に基づき真円補正デ
ータを作成し、正規の研削の前記少なくとも1つの切り
込み工程ではその真円補正データを使用して研削加工す
ることができるので、効率的で、真円度が良好な円筒研
削を行うことができる。
研削真円補正データを登録し、正規の研削における粗研
削工程ではその粗研削真円補正データにより研削加工す
ることにより、研削代の大きい粗研削工程において、粗
研削真円補正データを用いて研削するので、粗研削終了
時にすでに高精度の真円度が得られる。その結果、その
後の研削工程での真円度が保証され、仕上研削代を小さ
くでき、研削時間の短縮が可能である。
は、仕上研削真円補正データを登録し、正規の研削にお
ける仕上研削工程ではその仕上研削真円補正データによ
り研削加工するものである場合は、研削加工による真円
度誤差が少ない研削条件の場合に適用すれば、より効率
的に研削加工ができる。
転軸線上でワークを回転させた状態でこの軸線を横切る
方向に回転砥石を切り込み前進して前記ワークを所定直
径の真円に研削する円筒研削方法において、ワークの回
転と砥石の進退送りとを同期して制御できるようにし、
未加工のワークを全研削工程の試し研削をし、真円度誤
差を測定し、この誤差に基づき全研削真円補正データを
作成し、正規の研削においては、各切り込み工程で前記
全研削真円補正データを使用して研削加工するので、比
較的研削代の大きい場合にも効率的で、真円度のよい研
削加工ができる。
転軸線上でワークを回転させた状態でこの軸線を横切る
方向に回転砥石を切り込み前進して前記ワークを所定直
径の真円に研削する円筒研削方法において、ワークの回
転と砥石の進退送りとを同期して制御できるようにし、
未加工のワークを粗研削工程について試し研削し、真円
度誤差を測定し、この誤差により粗研削真円補正データ
を作成し、仕上研削工程の試し研削は、粗研削工程を前
記粗研削真円補正データに従って研削することにより実
質的に真円度誤差を排除した後に、正規のプログラムに
従って試し仕上研削を行って仕上研削真円補正データを
作成し、正規の研削においては、粗研削工程及び仕上研
削工程をそれぞれの真円補正データに従って研削加工す
るので、効率的で、かつ、特に高精度の真円度が得られ
る。
加工の研削加工箇所の研削条件により、補正モードを設
定し、その補正モードに応じて、数値制御装置に登録さ
れている正規のプログラム、全研削真円補正データ、粗
研削真円補正データ、2種類の仕上研削真円補正データ
の組み合わせを選択して正規の研削加工ができるので、
ワークの条件に応じて効率的、かつ高真円度の円筒研削
加工が可能となる。
の平面図。
スを示すフローチャート。
の作成過程を示すフローチャート。
の作成過程を示すフローチャート。
タの作成過程を示すフローチャート。
データの作成過程を示すフローチャート。
示すフローチャート。
念図。
ータの説明図。
Claims (6)
- 【請求項1】1つの回転軸線上でワークを回転させた状
態でこの軸線を横切る方向に回転砥石を切り込み前進し
て前記ワークを所定直径の真円に研削する円筒研削方法
において、 ワークの回転と砥石の進退送りとを同期して制御できる
ようにし、 未加工のワークを少なくとも1つの切り込み工程で試し
研削し、真円度誤差を測定し、この誤差に基づき真円補
正データを作成し、 正規の研削の前記少なくとも1つの切り込み工程ではそ
の真円補正データを使用して研削加工することを特徴と
する円筒研削方法。 - 【請求項2】前記少なくとも1つの切り込み工程が粗研
削工程であることを特徴とする請求項1記載の円筒研削
方法。 - 【請求項3】前記少なくとも1つの切り込み工程が仕上
研削工程であることを特徴とする請求項1記載の円筒研
削方法。 - 【請求項4】1つの回転軸線上でワークを回転させた状
態でこの軸線を横切る方向に回転砥石を切り込み前進し
て前記ワークを所定直径の真円に研削する円筒研削方法
において、 ワークの回転と砥石の進退送りとを同期して制御できる
ようにし、 未加工のワークを全研削工程の試し研削をし、真円度誤
差を測定し、この誤差に基づき全研削真円補正データを
作成し、 正規の研削においては、各切り込み工程ごとで前記全研
削真円補正データを使用して研削加工することを特徴と
する円筒研削方法。 - 【請求項5】1つの回転軸線上でワークを回転させた状
態でこの軸線を横切る方向に回転砥石を切り込み前進し
て前記ワークを所定直径の真円に研削する円筒研削方法
において、 ワークの回転と砥石の進退送りとを同期して制御できる
ようにし、 未加工のワークを粗研削工程について試し研削し、真円
度誤差を測定し、この誤差により粗研削真円補正データ
を作成し、仕上研削工程の試し研削は、粗研削工程を前
記粗研削真円補正データに従って研削することにより実
質的に真円度誤差を排除した後に、正規のプログラムに
従って試し仕上研削を行ない、真円度誤差を測定し、こ
の誤差により仕上研削真円補正データを作成し、 正規の研削においては、粗研削工程及び仕上研削工程を
それぞれの真円補正データに従って研削加工することを
特徴とする円筒研削方法。 - 【請求項6】1つの回転軸線上でワークを回転させた状
態でこの軸線を横切る方向に回転砥石を進退送り自在と
し、ワークの回転と砥石の進退送りとを同期して制御で
きるようにした前記ワークを所定直径の真円に研削する
円筒研削装置において、 正規のプログラムにより全研削工程を通して試し研削
し、真円度誤差を測定し、この誤差により作成した全研
削真円補正データと、 正規のプログラムにより試し粗研削し、真円度誤差を測
定し、この誤差により作成した粗研削真円補正データ
と、粗研削工程を前記粗研削真円補正データに従って研
削することにより実質的に真円度誤差を排除した後に、
正規のプログラムにより試し仕上研削し、真円度誤差を
測定し、この誤差により作成した仕上研削真円補正デー
タとを登録する手段と、 正規の研削において、未加工のワークの研削条件による
モードを判別する手段と、 前記モード判別手段のモードにより、前記正規のプログ
ラム、全研削真円補正データ、粗研削真円補正データ、
仕上研削真円補正データの各組み合わせを選択して研削
加工を実行する手段とを有することを特徴とする円筒研
削装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP02731999A JP3812869B2 (ja) | 1999-02-04 | 1999-02-04 | 円筒研削方法及び装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2000218479A true JP2000218479A (ja) | 2000-08-08 |
JP3812869B2 JP3812869B2 (ja) | 2006-08-23 |
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JP (1) | JP3812869B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2769807A2 (en) | 2013-02-26 | 2014-08-27 | Jtekt Corporation | Grinding machine and grinding method |
CN115213741A (zh) * | 2021-04-14 | 2022-10-21 | 天津航瀛精诚检测科技有限公司 | 一种智能棒材修磨工艺 |
-
1999
- 1999-02-04 JP JP02731999A patent/JP3812869B2/ja not_active Expired - Fee Related
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