JP2000217481A - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール

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JP2000217481A
JP2000217481A JP11019714A JP1971499A JP2000217481A JP 2000217481 A JP2000217481 A JP 2000217481A JP 11019714 A JP11019714 A JP 11019714A JP 1971499 A JP1971499 A JP 1971499A JP 2000217481 A JP2000217481 A JP 2000217481A
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JP
Japan
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drag
angle
force
fishing reel
line
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Withdrawn
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JP11019714A
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English (en)
Inventor
Takashi Kitayama
剛史 北山
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Mamiya OP Co Ltd
Original Assignee
Mamiya OP Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作範囲を適正に確保した上に、ラインの性能
をフルに引き出すに最適なドラグ力が発生するドラグ機
構を備えた魚釣用リールの提供。 【解決手段】 底部12から角度変化点Pまでの傾斜面
11の角度よりも、角度変化点Pから頂部13までの傾
斜面11の角度を小さくした傾斜カム1の角度変化点P
をドラグ力の基準設定位置とし、その基準設定位置がド
ラグレバーの回動角100%に対して、20%乃至35
%の範囲A内にあり、その位置で摩擦係合力100%中
の40%乃至75%の摩擦係合力が発生するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、魚釣用リールに関
し、詳しくはレバードラグ機構を備えた両軸受タイプの
魚釣用リールに関する。
【0002】
【従来背景】最近、深場の大物をねらうバーチカルジギ
ング(縦方向に魚を探る釣法で、ジグをほぼ竿先直下に
落とし込んだ後、竿を上下に煽りながらリールを巻取
る。)がブームになりつつある。この釣りは、少なくと
も百m前後という水深で数十kgの魚を対象とする釣り
であるので、豊富な糸巻量を確保でき、しかも巻取り力
が強くドラグ調節も行いやすいレバードラグ機構を備え
たトローリング用の両軸受タイプの魚釣用リールを使用
することが多く見られる。
【0003】このレバードラグ機構は、スプールの鍔板
とスプールシャフトの間に一対の摩擦板が配置され、こ
の摩擦板の摩擦係合力(以下ドラグ力と称する。)の強
弱調節をドラグレバーの回動で行うものである。具体的
には、ドラグレバーを回動させるとその回動に伴って傾
斜カムが回動し、この傾斜カムの回転に伴ってスライド
体がスライドしてスプールシャフトを軸方向にスライド
させるカム機構によって、前記ドラグ力の強弱調節を行
っている。
【0004】現在一般に使用されているカム機構におけ
る傾斜カムは、傾斜面がカムの底部から頂部まで一定の
傾斜角で構成されており、ドラグ力がドラグレバーの回
動量に対して一定の割合で増減するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記ドラグ機構はライ
ン切れを防止するために、ドラグ力が最大でもそのリー
ルに使用できる範囲のラインの最大引っ張り強度よりも
弱く設定されている。また、所望のドラグレバー回動位
置で、使用するラインの様々な引っ張り強度に対応する
基準設定値(引っ張り強度の半分以下)が発生するよう
にし、その基準設定値位置からドラグ全回動位置までを
実釣中のドラグ操作範囲としている。
【0006】ところで、前記基準設定値の設定をドラグ
ハンドルの回動とプリセット機構のセットによって行う
ものがある。
【0007】このものは、あらかじめドラグレバーを所
望位置に回動させた後、プリセット機構を操作して使用
するラインの基準設定値を発生させ、回動させたドラグ
レバーの位置を基準設定位置としている。
【0008】しかしながら、現状のドラグ機構は、傾斜
カムの傾斜面が一定の傾斜角であるために、図3に実線
で示すドラグ力上昇線aのように、例えば、基準設定位
置p1をドラグレバーの回動角100%に対して30%
で、その位置でドラグ力100%中の40%のドラグ力
が発生するようにしたとき、ドラグレバーの回動角が約
75%で100%のドラグ力が発生してしまう。すなわ
ち、ドラグレバーの回動角100%に対して45%の回
動角という狭い範囲でしかドラグ力を変化させることが
できないことになる。
【0009】このドラグレバーの操作範囲が狭くなると
いうことは、高い引っ張り強度を有するラインであれば
あるほど顕著に現れ、つまり、高い引っ張り強度を有す
るラインであれば、その分基準設定値も高くなるので、
図3に一点鎖線で示すドラグ力上昇線bのように基準設
定位置p2をドラグレバーの回動角100%に対して3
0%で、その位置でドラグ力100%中の75%のドラ
グ力が発生するようにしたとき、ドラグレバーの操作範
囲が約10%という極端な狭い範囲となるので実際には
使用できない。
【0010】また、プリセット機構を備えないドラグ機
構の場合、図3に破線で示すドラグ力上昇線cのよう
に、ドラグレバーの回動角100%で、ドラグ力100
%が発生するようになってはいるが、この場合、指定さ
れた引っ張り強度を有したラインの基準設定値が全ドラ
グ力の40%であるとき、ドラグレバーの基準設定位置
p3は40%の位置であり、60%の操作範囲でしかな
い。例えば、基準設定位置p3を回動角100%に対し
て30%で、その位置でドラグ力100%中の40%の
ドラグ力にしようとすれば、前記ドラグ力上昇線aで示
す上昇線と同様になってしまい、結局操作範囲が狭くな
ってしまう。
【0011】すなわち、従来のトローリング用のリール
では、操作範囲を適正に確保しようとすればラインの性
能を引き出すには至らず、前記したような大物を狙う深
場のバーチカルジギング等、ドラグ機構をフルに活用す
る釣りには適していないというのが現状である。
【0012】本発明は、従来事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、操作範囲を適正に確保し
た上に、ラインの性能をフルに引き出すに最適なドラグ
力が発生するドラグ機構を備えた魚釣用リールを提供す
ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明は下記の技術的手段を採用した。
【0014】請求項1の技術的手段は、左右側枠間に回
転可能に支持されたスプールに動力を伝達する一対の摩
擦板がスプールの鍔板とスプールシャフトの間に配置さ
れ、該摩擦板の摩擦係合力の強弱調節を、ドラグレバー
の回動操作でカム機構を作動させて行うドラグ機構を備
えた魚釣用リールにおいて、前記カム機構における傾斜
カムが、底部と頂部との間に角度の異なる2つの傾斜面
を有し、且つ、底部から角度変化点までの傾斜面の角度
よりも、角度変化点から頂部までの傾斜面の角度を小さ
くしてなり、前記角度変化点をドラグ力基準設定位置と
し、そのドラグ力基準設定位がドラグレバーの回動角1
00%に対して、20%乃至35%の範囲内にあり、そ
の位置で摩擦係合力100%中の40%乃至75%の摩
擦係合力を発生させるようにしたことである。
【0015】
【発明の実施の形態】前記請求項1の技術的手段による
と、傾斜カム1の傾斜面11は図1に示すようにな形状
を呈する。すなわち、底部12から角度変化点Pまでの
傾斜角θ1が角度変化点Pから頂部13までの傾斜角θ
2よりも大きい角度になる。この傾斜角θ1の角度は、
角度変化点Pをドラグレバーの回動角100%に対し
て、20%乃至35%の範囲内で、その位置で摩擦係合
力100%中の40%乃至75%の摩擦係合力が発生す
る位置にする角度になっている。すなわち、前記角度変
化点Pは、図2に示すような範囲Aのいずれかに位置
し、この角度変化点Pがドラグ力の基準設定位置とな
る。尚、以下、角度変化点をドラグ力の基準設定位置と
称して説明し、基準設定位置に符号Pを付す。
【0016】前記範囲Aの内、例えば、プリセット機構
を有するドラグ機構を備えた魚釣用リールに最適な範囲
としては、請求項2の技術的手段のように、基準設定位
置Pをドラグレバーの回動角が30%で、40%乃至7
5%の摩擦係合力が発生する範囲にするとよい。
【0017】すなわち、前記した範囲内であるとき、図
2において実線と一点鎖線で示したように、ドラグレバ
ーを回動角30%の位置にし、プリセット機構により例
えばドラグ力を40%、若しくは、75%に設定したと
きでも、いずれも操作範囲は従来のものよりも幅広い7
0%を必ず確保できる上に、従来のドラグ力上昇線より
も緩やかなドラグ力上昇線L1,L2となる。しかも、
図2で明らかなように、ドラグ力0位置(スプールフリ
ー)から基準設定位置Pまでの立ち上がりが早い。その
上、ドラグ力0位置から基準設定位置Pのドラグレバー
の回動は、操作範囲でのドラグレバーの回動よりもその
操作が重くなる。したがって、実釣中に一々ドラグレバ
ーの位置を見なくても、ドラグレバーを操作する手に対
する感触の変化によって基準設定位置Pを確認できるの
で、掛かった魚とのやり取りに集中できるし、ドラグレ
バーの操作も迅速に行えるから手返しが速く効率的な釣
りができる。
【0018】また、前記数値の内、プリセット機構を有
さないドラグ機構を備えた魚釣用リールに最適な数値と
しては、請求項3の技術的手段のように、前記基準設定
位置Pをドラグレバーの回動角が30%で、40%の摩
擦係合力を発生させる位置にするとよい。
【0019】この技術的手段においても、ドラグ力上昇
線L1と同様の上昇線が描かれるので、プリセット機構
を有さないドラグ機構を備えた魚釣用リールであって
も、前記と同様の作用を奏する。
【0020】前記したことは、特に、同径のナイロンラ
インよりも引っ張り強度が高く、伸びが少ないという特
性を有するPEライン(ポリエチレンを用いた組糸組織
のライン)を使用するときに極めて有効である。すなわ
ち、幅広いドラグ力操作範囲を有しているので、PEラ
インの性能(引っ張り強度)をフルに引き出すことがで
きる。
【0021】また、このようにPEラインの性能をフル
に引き出すことができる魚釣用リールであるので、該リ
ールをPEライン専用としたとき、PEラインは同強度
のナイロンラインと比較すると相当細い糸径であること
から、同量のラインを巻き込むことを想定すると、PE
ラインを巻き込むスプールがナイロンを巻き込むスプー
ルよりも小さくできる。すなわち、リール自体を小型、
且つ、軽量に構成でき、バーチカルジギングの操作を極
めて容易に行うことができる。
【0022】前記した範囲Aは、ドラグ操作において好
ましい範囲であり、この範囲外であると、例えば、前記
ドラグ力0位置から角度変化点Pまでのドラグ力上昇線
を決定する傾斜カムの傾斜角θ1が急角度になって、ド
ラグレバー操作が重くなったり、操作範囲が狭くなった
り、広すぎたりしてしまうので前記範囲が好ましい。
【0023】前記ドラグレバー回動角の角度としては、
操作性を考えると全回動角が100度から160度の範
囲であると好ましい。さらに好ましくは全回動角を14
0度にするとよい。この回動角であれば、実釣中でのド
ラグレバー操作が極めて容易である。
【0024】前記ドラグレバーの全回動角を140度に
したとき、傾斜カムの傾斜角θ1の角度を26度にする
とよい。この角度であれば、ドラグレバーをドラグ力0
位置から基準設定位置Pまで回動するときの操作性がよ
い。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上のように、従来に比べてド
ラグ力の操作範囲が極めて広く確保できるので、幅広い
ドラグ力変化量を有する魚釣用リールとなる。すなわ
ち、操作範囲を適正に確保した上に、ラインの性能をフ
ルに引き出すに最適なドラグ力が発生するドラグ機構を
備えたを魚釣用リールを提供するができる。
【0026】しかも、ナイロンラインに比べて高い性能
を有するPEライン使用する場合でも、幅広いドラグ力
変化量を有しているので、今までに無いPEライン専用
の魚釣用リールとしても活用できるし、小型、且つ、軽
量の極めて操作性に優れた魚釣用リールとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における傾斜カムの一部を示す概略図で
ある。
【図2】本発明におけるドラグ力変化を表すグラフであ
る。
【図3】従来のドラグ力変化を表すグラフである。
【符号の説明】
1:傾斜カム 11:傾斜面 12:底部 13:頂部 θ1,θ2:傾斜角 P:角度変化点(基準設
定位置) A:範囲

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右側枠間に回転可能に支持されたスプ
    ールに動力を伝達する一対の摩擦板がスプールの鍔板と
    スプールシャフトの間に配置され、該摩擦板の摩擦係合
    力の強弱調節を、ドラグレバーの回動操作でカム機構を
    作動させて行うドラグ機構を備えた魚釣用リールにおい
    て、 前記カム機構における傾斜カムが、底部と頂部との間に
    角度の異なる2つの傾斜面を有し、且つ、底部から角度
    変化点までの傾斜面の角度よりも、角度変化点から頂部
    までの傾斜面の角度を小さくしてなり、 前記角度変化点をドラグ力の基準設定位置とし、その角
    度変化点がドラグレバーの回動角100%に対して、2
    0%乃至35%の範囲内にあり、その位置で摩擦係合力
    100%中の40%乃至75%の摩擦係合力が発生する
    ことを特徴とする魚釣用リール。
  2. 【請求項2】 前記基準設定位置を、ドラグレバーの回
    動角が30%で、40%乃至75%の摩擦係合力が発生
    する位置にしていることを特徴とする請求項1に記載の
    魚釣用リール。
  3. 【請求項3】 前記基準設定位置を、ドラグレバーの回
    動角が30%で、40%の摩擦係合力が発生する位置に
    していることを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リー
    ル。
JP11019714A 1999-01-28 1999-01-28 魚釣用リール Withdrawn JP2000217481A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002335835A (ja) * 2001-05-16 2002-11-26 Shimano Inc 両軸受リールのドラグ調整機構
JP2011050399A (ja) * 2010-12-16 2011-03-17 Shimano Inc 両軸受リールのドラグ調整機構

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002335835A (ja) * 2001-05-16 2002-11-26 Shimano Inc 両軸受リールのドラグ調整機構
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Effective date: 20060404