JP2000217346A - Dc―dcコンバ―タ - Google Patents

Dc―dcコンバ―タ

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JP2000217346A
JP2000217346A JP1333499A JP1333499A JP2000217346A JP 2000217346 A JP2000217346 A JP 2000217346A JP 1333499 A JP1333499 A JP 1333499A JP 1333499 A JP1333499 A JP 1333499A JP 2000217346 A JP2000217346 A JP 2000217346A
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voltage
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terminal
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JP1333499A
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Tetsuo Tateishi
哲夫 立石
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機能を維持しながらも回路規模を小さくする
ことを目的とする。 【解決手段】 DC−DCコンバータに関し、入力電圧
Viを昇圧し昇圧電圧Vmとして出力する昇圧回路10
と、その昇圧電圧Vmを降圧し出力電圧Voとして出力
する降圧回路20とを備えている。ここで、昇圧回路1
0は昇圧電圧Vmと出力電圧Voとに基づくフィードバ
ック制御により、出力電圧Voよりも所定電圧Vαだけ
高く入力電圧Viを昇圧している。そのため、昇圧回路
10はフィードバック制御により所定電圧Vαをほぼ一
定に維持することができる。こうして所定電圧Vαがほ
ぼ一定に維持されることから、製品としてのDC−DC
コンバータ相互間のばらつきが抑えられ、昇圧回路10
側のトリミング回路が不要になる。そのため、DC−D
Cコンバータとしての機能を維持しながらも、昇圧回路
10側のトリミング回路をなくすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は昇圧回路と降圧回路
とを備えたDC−DCコンバータに関し、回路規模を小
さくするための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のDC−DCコンバータについて、
その一例を図6を参照しながら説明する。図6におい
て、DC−DCコンバータは昇圧回路10と降圧回路2
0とを備えている。昇圧回路10にはトリミング回路1
4を備え、降圧回路20にはトリミング回路21を備え
ている。一般に回路素子には誤差があるため、各回路か
ら出力される電圧を調整する必要がある。そこで、製品
としてのDC−DCコンバータ相互間のばらつきを抑え
るため、トリミング回路14,21によって各回路から
出力される電圧をそれぞれ所要の電圧に調整している。
具体的には、昇圧回路10から出力される昇圧電圧Vm
を測り、その昇圧電圧Vmが出力電圧Voよりも所定電
圧Vαだけ高くなるように(すなわち、Vm=Vo+V
α)、トリミング回路14に含まれる短絡線F1a,F
1b,F1cを適宜切断して調整する。ここで、所定電
圧Vαは降圧回路20の降圧動作を保証するために必要
な電圧である。降圧回路20については出力電圧Voを
測り、その出力電圧Voが規定された電圧になるよう
に、トリミング回路21に含まれる短絡線F2a,F2
b,F2cを切断して出力電圧Voを最終的に調整す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のDC−
DCコンバータでは昇圧回路10と降圧回路20との両
方にトリミング回路14,21を備えていたので、回路
規模が大きくならざるを得なかった。本発明はこのよう
な点に鑑みてなされたものであり、機能を維持しながら
も回路規模を小さくすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段1】課題を解決するための
手段1は、請求項1に記載されている通りである。当該
手段1によれば、昇圧回路は昇圧電圧と出力電圧とに基
づくフィードバック制御により入力電圧を昇圧するの
で、出力電圧よりも高い電圧をほぼ一定に維持すること
ができる。このとき出力電圧は正確に制御する必要があ
るが、昇圧電圧はそれほど正確に制御する必要がないた
め昇圧回路側のトリミング回路が不要になる。そのた
め、DC−DCコンバータとしての機能を維持しながら
も、昇圧回路側のトリミング回路をなくすことができ
る。したがって、DC−DCコンバータの回路規模を小
さくすることができる。
【0005】
【課題を解決するための手段2】課題を解決するための
手段2は、請求項2に記載されている通りである。当該
手段2によれば、降圧回路の出力電圧を変えても、昇圧
回路の出力電圧との差を一定に保つことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。なお、単に「接続する」と
いう場合には、電気的に接続することを意味する。 〔実施の形態1〕まず、実施の形態1について、図1を
参照しながら説明する。この図1には、本発明にかかる
DC−DCコンバータの回路例を示す。図1において、
本発明にかかるDC−DCコンバータは、昇圧回路10
と降圧回路20とによって構成されている。昇圧回路1
0は、コイルL10、ダイオードD10、コンデンサC
10、FET(電解効果トランジスタ)Q10、PWM
制御回路(パルス幅変調制御回路)11、差動増幅器1
2、抵抗R10,R11を有する。FETQ10には例
えばnチャネルMOSFETを用い、スイッチング素子
として作動させる。FETQ10を用いることによっ
て、トランジスタを用いる場合に比べて駆動回路が不要
になるとともに、低周波から高周波まで広帯域に渡って
動作し、消費電力を低く抑えることが可能になる。差動
増幅器12には、例えばオペアンプ(演算増幅器)を用
いる。このオペアンプを用いることによって、トランジ
スタや抵抗等で構成するよりも簡単に設計することが可
能になる。また、降圧回路20は、トランジスタQ2
0、コンデンサC20、トリミング回路21、差動増幅
器22、抵抗R20,R21、基準電圧回路23を有す
る。差動増幅器22には差動増幅器12と同様に、例え
ばオペアンプを用いる。基準電圧回路23には例えば定
電圧発生回路を用いる。トリミング回路21は短絡線F
2a,F2b,F2cと抵抗R2a,R2b,R2cと
を有する。
【0007】次に、昇圧回路10の具体的な構成と作動
等について説明する。入力端子Tiと昇圧端子Tmとの
間には、コイルL10とダイオードD10とを直列に接
続する。ダイオードD10はアノード端子をコイルL1
0に、カソード端子を昇圧端子Tmにそれぞれ接続す
る。コイルL10とダイオードD10との間にはFET
Q10のドレイン端子を接続し、FETQ10のソース
端子をアース(接地)する。ダイオードD10と昇圧端
子Tmとの間にはコンデンサC10の一端を接続し、コ
ンデンサC10の他端をアースする。そのコンデンサC
10と並行して抵抗R10と抵抗R11とを直列に接続
し、抵抗R11の一端をアースする。そして、抵抗R1
0と抵抗R11との接続部を、「+」で図示した差動増
幅器12の正相入力端子に接続する。降圧回路20にお
けるトランジスタQ20と出力端子Toとの接続部を、
「−」で図示した差動増幅器12の逆相入力端子に接続
する。差動増幅器12の出力端子をPWM制御回路11
の入力端子に接続し、さらにPWM制御回路11の出力
端子をFETQ10のゲート端子に接続する。
【0008】FETQ10,コイルL10およびダイオ
ードD10は、コンデンサC10に電流を供給する。こ
の際、FETQ10はPWM制御回路11から出力され
たパルス信号を受けてオン状態(導通状態)とオフ状態
(非導通状態)とを交互に繰り返すスイッチング動作を
する。コイルL10は流れる電流を平滑化する。ダイオ
ードD10はコンデンサC10に蓄えられた電流が入力
側の入力端子Tiに逆流するのを防止する。FETQ1
0がスイッチング動作すると、入力端子Tiからコイル
L10,FETQ10を経てアースに流れる電流の大き
さも変化する。この電流の変化によってコイルL10に
逆起電力が発生するので、充電後におけるコンデンサC
10の両端にかかる充電電圧Vc1は入力電圧Viより
も高くなる。この充電電圧Vc1は、昇圧回路10から
出力される昇圧電圧Vmにほぼ等しい。
【0009】さて、PWM制御回路11から出力される
パルス信号は、PWM制御回路11に入力される電圧の
大きさに応じて変化する。すなわち、PWM制御回路1
1に入力される電圧が大きくなるほどパルス信号のパル
ス幅が広くなり、電圧が小さくなるほどパルス信号のパ
ルス幅が狭くなる。パルス信号がローレベル状態にある
とき、コイルL10からコンデンサC10に向かって電
流i1が流れる。逆にパルス信号がハイレベル状態にあ
るとき、電流i1はコイルL10からFETQ10を介
してアースに流れる。パルス信号がハイレベル状態とロ
ーレベル状態とを交互に繰り返すとき、充電電圧Vc1
はノコギリ刃に似た波形で変化する。ここで、PWM制
御回路11に入力される電圧の大きさは、差動増幅器1
2の正相入力端子と逆相入力端子とに入力される電圧の
差にほぼ比例する。正相入力端子には昇圧電圧Vmを分
圧した電圧が入力され、逆相入力端子にはフィードバッ
クされた出力電圧Voが入力される。正相入力端子に入
力される電圧の大きさは、{R11/(R10+R1
1)}×Vmにほぼ等しい。差動増幅器12の増幅率が
十分に大きければ正相入力端子および逆相入力端子に入
力される電圧の大きさはほぼ等しくなるので、Vo=
{R11/(R10+R11)}×Vmとなる。ここ
で、昇圧電圧Vm,出力電圧Vo,所定電圧Vαの関係
がVm=Vo+Vαを満たすように抵抗R10,R11
の値が予め調整される。例えば、昇圧電圧Vmを6ボル
トとし出力電圧Voを5ボルトとすると、所定電圧Vα
が1ボルト程度になるようにするには抵抗R10,R1
1の値をR10=(1/5)×R11の関係式が成り立
つように設定する。
【0010】次に、降圧回路20の具体的な構成と作動
等について説明する。昇圧端子Tmと出力端子Toとの
間には、トランジスタQ20が接続されている。すなわ
ち、トランジスタQ20のエミッタ端子を昇圧端子Tm
に接続し、コレクタ端子を出力端子Toに接続する。ま
た、トランジスタQ20のベース端子は差動増幅器22
の出力端子に接続する。トランジスタQ20と出力端子
Toとの間には、コンデンサC20の一端を接続し、コ
ンデンサC20の他端をアースする。そのコンデンサC
20と並行して、トリミング回路21,抵抗R20,抵
抗R21を直列に接続する。抵抗R20と抵抗R21と
の接続部を、「+」で図示した差動増幅器22の正相入
力端子に接続する。基準電圧回路23の出力端子を、
「−」で図示した差動増幅器22の逆相入力端子に接続
する。トリミング回路21は短絡線F2a,F2b,F
2cと抵抗R2a,R2b,R2cとを梯子状に接続す
る。すなわち、短絡線F2a,F2b,F2cを直接に
接続し、抵抗R2a,R2b,R2cを直列に接続する
とともに、各素子間を短絡する。この接続態様では、短
絡線F2aが切れない間は、抵抗R2aは抵抗として作
用しない。同様に短絡線F2b,F2cが切れない間
は、抵抗R2b,R2cはそれぞれ抵抗として作用しな
い。したがって、短絡線F2a,F2b,F2cのいず
れが切れているか否かによって、トリミング回路21の
全体の合成抵抗R2xが異なってくる。
【0011】トランジスタQ20は昇圧端子Tmから供
給された電流i2を出力端子Toに伝達する。この際、
トランジスタQ20は差動増幅器22から出力された制
御電流に応じて、伝達する電流i3の大きさを変化させ
る。すなわち、制御電流が大きくなると出力端子Toに
伝達する電流i3を小さくし、制御電流が小さくなると
出力端子Toに伝達する電流i3を大きくする。コンデ
ンサC20は、出力端子Toから出力する出力電圧Vo
の大きさをほぼ一定に維持するように平滑化する。すな
わち、コンデンサC20の両端にかかる充電電圧Vc2
は出力電圧Voにほぼ等しくなる。
【0012】正相入力端子にはフィードバックされた出
力電圧Voを分圧した電圧が入力され、逆相入力端子に
は基準電圧Vr2が入力される。正相入力端子に入力さ
れる電圧の大きさは上記合成抵抗R2xを用いると、
{R21/(R2x+R20+R21)}×Voにほぼ
等しい。差動増幅器22の増幅率が十分に大きければ正
相入力端子および逆相入力端子に入力される電圧はほぼ
等しくなるので、Vr2={R21/(R2x+R20
+R21)}×Voとなる。よって、トリミング回路2
1内のヒューズの切断場所を適切に選択することによ
り、出力電圧Voを所望の値に調整することが可能にな
る。なお、差動増幅器22の回路構成によっては、初期
状態で制御電流の値が0アンペアとなり、トランジスタ
Q20を駆動させることができない。そのため、初期状
態においてトランジスタQ20を駆動する起動電流を供
給する起動回路が必要になる場合もある(図示せず)。
【0013】上記実施の形態1によれば、本発明のDC
−DCコンバータは、入力電圧Viを昇圧し昇圧電圧V
mとして出力する昇圧回路10と、その昇圧電圧Vmを
降圧し出力電圧Voとして出力する降圧回路20とを備
えている。ここで、昇圧回路10は昇圧電圧Vmと出力
電圧Voとに基づくフィードバック制御により、出力電
圧Voよりも所定電圧Vαだけ高く入力電圧Viを昇圧
している。すなわち、昇圧回路10はフィードバック制
御により昇圧電圧Vm,出力電圧Vo,所定電圧Vαの
関係がVm=Vo+Vαを満たすように維持することが
できる。このとき出力電圧Voは正確に制御するために
トリミング回路21が必要になるが、昇圧電圧Vmはそ
れほど正確に制御する必要がないためトリミング回路が
不要になる。この場合でもトリミング回路21によって
製品としてのDC−DCコンバータ相互間のばらつきが
抑えられ、昇圧回路10側のトリミング回路が不要にな
る。そのため、DC−DCコンバータとしての機能を維
持しながらも、昇圧回路10側のトリミング回路をなく
すことができる。したがって、DC−DCコンバータの
回路規模を小さくすることができ、コンパクトにするこ
とができる。
【0014】なお、所定電圧Vαは出力電圧Voよりも
高い電圧であれば、DC−DCコンバータとしての機能
を維持できる。具体的な適用範囲は、降圧回路20のト
ランジスタQ20を動作させるための電圧以上、昇圧回
路10や降圧回路20で用いられる回路素子の耐圧以下
になる。したがって、回路素子の耐圧に応じて、低電圧
のみならず高電圧のDC−DCコンバータとして用いる
ことができる。また、フィードバック制御により出力電
圧Voと所定電圧Vαとをほぼ一定に維持することがで
きるので、昇圧電圧Vmもまたほぼ一定に維持すること
ができる。したがって、出力電圧Voとあわせて昇圧電
圧Vmも安定電源として出力することができる。例え
ば、出力電圧Voを3ボルト、所定電圧Vαを2ボルト
とすれば、5ボルトの昇圧電圧Vmを外部に供給するこ
とができる。
【0015】〔実施の形態2〕次に、実施の形態2は、
図2を参照しながら説明する。この図2には、本発明に
かかるDC−DCコンバータの回路例を示す。なお、図
1と同じ要素には同一符号を付して説明を省略する。ま
た、説明を簡単にするために、実施の形態2では実施の
形態1と異なる点について説明する。実施の形態2が実
施の形態1と異なるのは、昇圧回路10における差動増
幅器12の逆相入力端子に接続して入力する電圧であ
る。すなわち、実施の形態1では出力電圧Voを直接入
力した点で、図2に示すように出力電圧Voを抵抗R1
2,R13を分圧して入力した実施の形態2と異なる。
【0016】図2において、トランジスタQ20と出力
端子Toとの接続部から、コンデンサC20と並行して
抵抗R12と抵抗R13とを直列に接続し、抵抗R13
の一端をアースする。そして、抵抗R12と抵抗R13
との接続部を、差動増幅器12の逆相入力端子に接続す
る。こうして、出力電圧Voを抵抗R12と抵抗R13
とで分圧した電圧をフィードバックさせて差動増幅器1
2に入力する。この場合、昇圧回路10の基準電圧をV
oから{R13/(R12+R13)}×Voに下げる
ことができるので、差動増幅器12の入力電圧範囲を狭
くすることができる。
【0017】〔実施の形態3〕次に、実施の形態3は、
図3を参照しながら説明する。この図3には、本発明に
かかるDC−DCコンバータの回路例を示す。なお、図
2と同じ要素には同一符号を付して説明を省略する。ま
た、説明を簡単にするために、実施の形態3では実施の
形態2と異なる点について説明する。実施の形態3が実
施の形態2と異なるのは、昇圧回路10における差動増
幅器12の逆相入力端子に接続して入力する電圧であ
る。すなわち、実施の形態2では出力電圧Voのみを入
力した点で、図3に示すようにさらに基準電圧Vr2を
入力した実施の形態3と異なる。
【0018】図3において、降圧回路20における基準
電圧回路23の出力端子を差動増幅器12の逆相入力端
子に接続する。この差動増幅器12には図1,図2のも
のと異なり、図4に示すような3端子入力タイプのもの
を用いる。このような回路構成にすると、他の回路を用
いることなく初期状態からDC−DCコンバータを起動
させることができる。すなわち、初期状態では昇圧電圧
Vm,出力電圧Voはともに0ボルトである。しかし、
差動増幅器12には逆相入力端子に基準電圧Vr2が入
力されているので、差動増幅器12はPWM制御回路1
1に対して制御電圧を出力することになる。そのため、
初期状態においてもPWM制御回路11を作動させるこ
とができる。したがって、初期状態から確実にDC−D
Cコンバータとして作動させることができる。その後、
出力電圧Voを抵抗R12と抵抗R13とで分圧した電
圧が基準電圧Vr2を超えると、当該分圧した電圧が優
先して差動増幅器12に入力される。そのため、DC−
DCコンバータの安定状態では、フィードバック制御に
より所定電圧Vαをほぼ一定に維持することができる。
こうして所定電圧Vαがほぼ一定に維持されるので、出
力電圧Voも安定する。
【0019】ここで、抵抗やトランジスタ等を用いて構
成した3端子入力タイプの差動増幅器12についての回
路例を図4に示す。図4に示す例の差動増幅器12は、
抵抗R30,R31、トランジスタQ30,Q31,Q
32、差動増幅器Q33、定電流源I30を有する。端
子T30,T31は逆相入力端子であり、端子T32は
正相入力端子である。端子T30はトランジスタQ30
のベース端子に接続し、端子T31はトランジスタQ3
1のベース端子に接続し、端子T32はトランジスタQ
32のベース端子に接続する。トランジスタQ30,Q
31,Q32のエミッタ端子は、定電流源I30を介し
てアースする。トランジスタQ30,Q31のコレクタ
端子は差動増幅器Q33の正相入力端子に接続し、トラ
ンジスタQ32のコレクタ端子は差動増幅器Q33の逆
相入力端子に接続する。この回路構成では、端子T3
0,T31に入力される信号のうちいずれか高いほうの
信号に対応する電圧が差動増幅器Q33の正相入力端子
に優先して入力される。
【0020】〔実施の形態4〕次に、実施の形態4は、
図5を参照しながら説明する。この図5には、本発明に
かかるDC−DCコンバータの回路例を示す。なお、図
1と同じ要素には同一符号を付して説明を省略する。ま
た、説明を簡単にするために、実施の形態4では実施の
形態1と異なる点について説明する。
【0021】実施の形態4が実施の形態1と異なるの
は、昇圧回路10における差動増幅器12の正相入力端
子に接続して入力する電圧である。すなわち、実施の形
態1では昇圧電圧Vmを抵抗R10と抵抗R11とで分
圧した電圧を用いた点で、図5に示すように基準電圧回
路13を用いる実施の形態4と異なる。この場合、正相
入力端子に入力される電圧の大きさは基準電圧回路13
の基準電圧をVr1とすると、Vm−Vr1にほぼ等し
い。したがって、昇圧電圧Vm,出力電圧Vo,所定電
圧Vαの関係がVm=Vo+Vαを満たすように基準電
圧Vr1をVr1=Voと予め調整する。
【0022】上記実施の形態4によれば、昇圧回路10
は基準電圧Vr1に基づいて出力電圧Voよりも基準電
圧Vr1だけ高く入力電圧Viを昇圧し、昇圧電圧Vm
としている。昇圧電圧Vmと出力電圧Voとに基づくフ
ィードバック制御を行う場合に比べて、基準電圧Vr1
に基づいてフィードバック制御を行うと初期の電圧が高
くなる。そのため、昇圧電圧Vmが出力電圧Voよりも
基準電圧Vr1だけ高くなるまでに要する期間が短くな
る。そのため、DC−DCコンバータの動作をより速く
安定化させることができる。
【0023】〔他の実施の形態〕上述したDC−DCコ
ンバータにおけるその他の部分の構造,形状,大きさ,
個数,配置および動作条件等については、上記実施の形
態に限定されるものでない。例えば、上記実施の形態を
応用した次の各形態を実施することもできる。 (1)上記各実施の形態ではFETQ10にはnチャネ
ルMOSFETを用いたが、他のタイプのFETを用い
てもよい。なお、FETQ10に代えてトランジスタを
用いた場合でも、FETと同様のスイッチング動作をさ
せることが可能である。 (2)上記各実施の形態ではPWM制御回路11を用い
たが、PFM制御回路(パルス周波数変調制御回路)を
用いてもよい。この場合にはパルス信号のパルス幅が一
定で周波数が変化してゆくが、PFM制御回路の出力電
圧がFETQ10をスイッチング動作させることにはP
WM制御回路11の場合と変わらない。したがって、上
記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0024】(3)上記各実施の形態では昇圧電圧Vm
を分圧するために抵抗R10,R11を用いたが、可変
抵抗器やサーミスタ等のような抵抗を可変させることが
可能な素子を用いてもよい。可変抵抗器を用いる場合に
は、その中間端子(可変端子)を差動増幅器12の正相
入力端子に接続する。中間端子を可変させることによ
り、所定電圧Vαを微調整することが可能になる。ま
た、抵抗R10および/または抵抗R11にサーミスタ
を用いると、DC−DCコンバータの周囲温度に応じて
差動増幅器12に入力する電圧が変化する。そのため、
周囲温度が変化しても出力電圧Voや昇圧電圧Vmを安
定させることができる。なお、抵抗を可変させることが
可能な素子を用いる態様は、抵抗R12,R13等の他
の抵抗器に代える場合にも同様である。 (4)上記各実施の形態ではダイオードD10を用いた
が、ツェナーダイオードを用いてもよい。ツェナーダイ
オードは一定電圧以上の逆電圧がかかると導通するとい
う特性がある。そのため、何らかの原因でコンデンサC
10に過大な電圧がかかると、ツェナーダイオードが導
通してコンデンサC10にかかる電圧が下がることにな
る。したがって、コンデンサC10に過大な電圧がかか
るのを防止することができる。
【0025】
【他の発明の態様】以上、本発明の実施の形態について
説明したが、この実施の形態には特許請求の範囲に記載
した発明の態様のみならず他の発明の態様を有するもの
である。この発明の態様を以下に列挙するとともに、必
要に応じて関連説明を行う。
【0026】〔態様1〕 入力電圧を昇圧し昇圧電圧と
して出力する昇圧回路と、その昇圧電圧を降圧し出力電
圧として出力する降圧回路とを備えたDC−DCコンバ
ータにおいて、昇圧回路は昇圧電圧と出力電圧とに基づ
くフィードバック制御により、出力電圧よりも所定電圧
だけ高く入力電圧を昇圧するDC−DCコンバータ。 〔態様1の関連説明〕 本態様によれば、昇圧回路は昇
圧電圧と出力電圧とに基づくフィードバック制御により
入力電圧を所定電圧だけ昇圧するので、出力電圧よりも
所定電圧だけ高い電圧をほぼ一定に維持することができ
る。このとき出力電圧は正確に制御する必要があるが、
昇圧電圧はそれほど正確に制御する必要がないため昇圧
回路側のトリミング回路が不要になる。そのため、DC
−DCコンバータとしての機能を維持しながらも、昇圧
回路側のトリミング回路をなくすことができる。したが
って、DC−DCコンバータの回路規模を小さくするこ
とができる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、機能を維持しながらも
回路規模を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のDC−DCコンバータの第1回路例を
示す図である。
【図2】本発明のDC−DCコンバータの第2回路例を
示す図である。
【図3】本発明のDC−DCコンバータの第3回路例を
示す図である。
【図4】3入力差動増幅器の回路例を示す図である。
【図5】本発明のDC−DCコンバータの第4回路例を
示す図である。
【図6】従来のDC−DCコンバータの回路例を示す図
である。
【符号の説明】
10 昇圧回路 11 PWM制御回路 12,22 差動増幅器 13,21 トリミング回路 20 降圧回路 Q10 FET Q20 トランジスタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力電圧を昇圧し昇圧電圧として出力す
    る昇圧回路と、その昇圧電圧を降圧し出力電圧として出
    力する降圧回路とを備えたDC−DCコンバータにおい
    て、 昇圧回路は昇圧電圧と出力電圧とに基づくフィードバッ
    ク制御により、出力電圧よりも高い電圧に入力電圧を昇
    圧するDC−DCコンバータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたDC−DCコンバ
    ータにおいて、 昇圧回路は、基準電圧に基づいて出力電圧よりも基準電
    圧だけ高く入力電圧を昇圧するDC−DCコンバータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007000997A1 (ja) * 2005-06-29 2007-01-04 Rohm Co., Ltd. ビデオ信号処理回路、およびそれを搭載した電子機器
JP2010178500A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 放電器、放電方法および直流電源システム
DE102007014449B4 (de) 2007-03-27 2022-10-06 Michael Gude Schalt-Spannungswandler

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