JP2004318339A - ドロッパ型レギュレータ及びそれを用いた電源装置 - Google Patents

ドロッパ型レギュレータ及びそれを用いた電源装置 Download PDF

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Abstract

【課題】出力電圧を安定に保ち、且つ、ソフトスタートさせることができるとともに、ソフトスタート立ち上げ時間の設定変更に自由度を持たせたドロッパ型レギュレータ及びそれを用いた電源装置を提供する。
【解決手段】入力端子60と出力端子61間に直列に設けられた出力トランジスタ3と、基準電圧を生成する基準電圧回路6と、出力電圧が分圧された分圧電圧と前記基準電圧との誤差を増幅して出力する誤差増幅器5と、誤差増幅器5の出力に応じて前記分圧電圧と基準電圧とを等しくするように出力トランジスタ3を駆動する駆動回路4を備えたドロッパ型レギュレータにおいて、入力端子60に入力直流電圧が入力された際に、出力トランジスタ3を駆動する駆動回路4からの駆動信号を所定のデューティ比で断続させるデューティ制御回路13を設ける。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドロッパ型レギュレータ及びそれを用いた電源装置に関するものであり、特に、出力電圧のソフトスタート機能を有するドロッパ型レギュレータ及びそれを用いた電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、直流安定化電源には出力電圧を安定化させるレギュレータが用いられている。特に、入力電圧より低い出力電圧を必要とする場合に用いる降圧型のレギュレータとして、トランジスタを一種の可変抵抗として用いることにより電圧を降下させるドロッパ型レギュレータがある。
【0003】
図17は、このような従来のドロッパ型レギュレータを用いた電源装置の電気的構成を示す回路ブロック図である。図17において、12は、入力された直流電圧を所定の直流電圧に降圧するドロッパ型のレギュレータである。レギュレータ12は、出力電圧の制御をするPチャンネル電界効果トランジスタ3、Pチャンネル電界効果トランジスタ3を駆動するドライブ回路4、誤差増幅器5、基準電圧回路6、入力端子60、出力端子61、フィードバック端子62、グランド端子63から構成されている。
【0004】
レギュレータ12の外部は、電源1が入力端子60に接続され、入力端子60とグランドGND間に電源1からの入力電圧VINを平滑する平滑コンデンサ2が接続されている。また、出力端子61とグランドGND間に、負荷11と、平滑コンデンサ10と、出力電圧を設定するための分圧抵抗7、8で構成された直列回路(分圧回路)とがそれぞれ接続されている。また、分圧抵抗7と並列に後述するソフトスタート用のコンデンサ9が接続されている。そして、分圧抵抗7、8の接続中点から導出された帰還電圧Vadjがフィードバック端子62に与えられ、出力電圧の安定化が図られている。尚、グランド端子63はグランドGNDに接続されている。
【0005】
一方、レギュレータ12の内部は、Pチャンネル電界効果トランジスタ3のソースが入力端子60に接続され、ドレインが出力端子61に接続されている。また、誤差増幅器5の反転入力端子(−)は、フィードバック端子62に接続され、分圧抵抗7、8の接続中点から導出された分圧電圧が入力される。また、非反転入力端子(+)は基準電圧回路6に接続され、基準電圧回路6からの基準電圧Vrefが入力される。誤差増幅器5の出力はドライブ回路4に接続されており、ドライブ回路4はPチャンネル電界効果トランジスタ3のゲートに接続されている。
【0006】
このような構成により、Pチャンネル電界効果トランジスタ3は、ドライブ回路4からゲートに印加されるゲート電圧に応じて入力電圧VINを降圧し、その出力電圧VOUTを平滑コンデンサ10によって負荷11に印加している。一方、出力電圧VOUTは、分圧抵抗7、8によって分圧され、分圧された帰還電圧Vadjが誤差増幅器5の反転入力端子(−)へフィードバックされている。
【0007】
誤差増幅器5は、この帰還電圧Vadjと基準電圧回路6から非反転入力端子に印加される基準電圧Vrefとを比較し、帰還電圧Vadjが基準電圧Vrefよりも高い場合、誤差増幅器5はドライブ回路4への電圧を低下させる。この結果、ドライブ回路4から出力されるPチャンネル電界効果トランジスタ3へのゲート電圧が高くなり出力電圧VOUTを低下させる。これとは逆に、帰還電圧Vadjが基準電圧Vrefよりも低い場合、誤差増幅器5はドライブ回路4への電圧を上昇させる。この結果、ドライブ回路4から出力されるPチャンネル電界効果トランジスタ3へのゲート電圧が低くなり出力電圧VOUTを上昇させる。このようにして、帰還電圧Vadjは基準電圧Vrefに一致するように制御される。従って、レギュレータ12は、負荷11の消費電流や入力電圧VINの変動に関わらず、出力電圧VOUTを一定の値に保つことができる。
【0008】
このようなドロッパ型レギュレータは、入力電圧を電圧降下させて出力電圧を得ているので、電圧降下分が熱として放出され、入出力間電圧差が大きいときにはエネルギー効率が良好とは言えない。しかしながら、このようなドロッパ型レギュレータは設計が容易であり、回路内に発生するノイズが小さいため、幅広い用途があるという利点を有している。
【0009】
また、負荷の状態によって出力電圧をゆっくり立ち上げるソフトスタートを行う場合には、出力電圧を設定する分圧抵抗7と並列にコンデンサ9が付加されていることにより、図18のようにソフトスタート立ち上げが可能となる。図18は、レギュレータ12の起動時、即ち、入力電圧VINの立ち上がり時における出力電圧VOUTの立ち上がりを示した波形図であり、実線で示した波形がコンデンサ9が接続されていないとき、点線で示した波形がコンデンサ9が接続されているときの出力電圧VOUTの立ち上がりを示している。
【0010】
また、出力回路からの出力電圧を分圧して得た検出電圧を比較器で基準電圧と比較し、該比較器の比較出力によって前記出力回路から出力される検出電圧が前記基準電圧と等しくなるように制御する電源装置において、起動時に徐々に増加する電圧を出力するとともに、その出力電圧が前記基準電圧を超える所定の電圧に至るまで前記基準電圧を前記比較器に印加しないように動作するソフトスタート回路を設け、出力回路からの出力電圧のソフトスタートを可能とした電源装置もある(例えば、特許文献1参照)。
【0011】
【特許文献1】
特開2001−84044号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図17に示す電源装置は、出力電圧VOUTのソフトスタートを行うためのコンデンサ9の静電容量を大きくすれば、出力電圧VOUTの立ち上がり時間を遅くすることができるが、コンデンサ9を付加することにより位相が進むため、コンデンサ9の静電容量を大きくし過ぎると出力電圧VOUTが安定せず発振を起こす可能性があり、出力電圧のソフトスタート立ち上げ時間の設定に自由度が無くなるという問題があった。
【0013】
また、特許文献1に記載の従来技術では、出力電圧を徐々に上昇させるソフトスタート回路に、定電流源、電圧をクランプするクランプ回路、基準電圧を切り換えるスイッチ、コンデンサ、放電回路等を必要とし、回路が複雑になるという問題があった。
【0014】
本発明は、上記の点に鑑み、出力電圧を安定に保ち、且つ、ソフトスタートさせることができるとともに、ソフトスタート立ち上げ時間の設定変更に自由度を持たせたドロッパ型レギュレータ及びそれを用いた電源装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、入力端子と出力端子間に直列に設けられた出力トランジスタと、基準電圧を生成する基準電圧回路と、前記出力端子から出力される出力電圧が分圧された分圧電圧と前記基準電圧との誤差を増幅して出力する誤差増幅器と、該誤差増幅器の出力に応じて前記分圧電圧と基準電圧を等しくするように前記出力トランジスタを駆動する駆動回路を備えたドロッパ型レギュレータにおいて、前記入力端子に入力直流電圧が入力された際に、前記出力トランジスタを駆動する前記駆動回路からの駆動信号を所定のデューティ比で断続させるデューティ制御回路を設け、前記出力電圧の立ち上がりをソフトスタートさせるものである。
【0016】
このようにすると、出力電圧を設定する分圧抵抗と並列にコンデンサを付加することなく出力電圧のソフトスタートが行え、このようなコンデンサの影響による位相進みが発生することがないので、出力電圧が発振することはなく、出力電圧の安定化を図ることが出来る。また、出力電圧のソフトスタート立ち上げ時間の設定変更は、前記デューティ比を変更することによって可能であり、このデューティ比を変更しても出力電圧が発振することはなく、出力電圧のソフトスタート立ち上げ時間の設定の自由度を増すことができる。
【0017】
また、例えば、前記デューティ制御回路が、前記デューティ比の前記出力トランジスタに前記駆動信号が与えられるオン比率を徐々に増加させると良い。このようにすると、出力電圧が所定の直流電圧に達するまでソフトスタート動作させることができる。
【0018】
また、例えば、前記出力トランジスタを電解効果トランジスタにすると良い。このようにすると、前記出力トランジスタを制御する電力を低減することができ、省電力化が図れる。
【0019】
また、例えば、前記ドロッパ型レギュレータと、前記ドロッパ型レギュレータの出力電圧を分圧した分圧電圧を前記ドロッパ型レギュレータに与える分圧回路と、前記ドロッパ型レギュレータの出力電圧を平滑する平滑コンデンサを備えた電源装置にすると良い。このようにすると、出力電圧を安定に保ち、且つ、ソフトスタートさせることができるとともに、ソフトスタート立ち上げ時間の設定変更に自由度を持たせた電源装置が実現できる。
【0020】
また、例えば、入力端子と第1出力端子間に直列に設けられた第1出力トランジスタと、基準電圧を生成する基準電圧回路と、第1出力端子から出力される第1出力電圧が分圧された第1分圧電圧と前記基準電圧との誤差を増幅して出力する第1誤差増幅器と、第1誤差増幅器の出力に応じて第1分圧電圧と前記基準電圧とを等しくするように第1出力トランジスタを駆動する第1駆動回路と、入力端子と第2出力端子間に直列に設けられた第2出力トランジスタと、第2出力端子から出力される第2出力電圧が分圧された第2分圧電圧と前記基準電圧との誤差を増幅して出力する第2誤差増幅器と、第2誤差増幅器の出力に応じて第2分圧電圧と前記基準電圧とを等しくするように第2出力トランジスタを駆動する第2駆動回路を備えたドロッパ型レギュレータにおいて、前記入力端子に入力直流電圧が入力された際に、第1出力トランジスタを駆動する第1駆動回路からの第1駆動信号を第1の所定のデューティ比で断続させ、第2出力トランジスタを駆動する第2駆動回路からの第2駆動信号を第2の所定のデューティ比で断続させるデューティ制御回路を設け、第1出力電圧の立ち上がりと第2出力電圧の立ち上がりを、それぞれ異なった期間でソフトスタートさせると良い。このようにすると、出力電圧を安定に保ち、且つ、ソフトスタートさせることができるとともに、ソフトスタート立ち上げ時間の設定変更に自由度を持たせた2つの出力を有するドロッパ型レギュレータが実現できる。
【0021】
また、例えば、前記入力端子に入力直流電圧が入力された際に、第1出力トランジスタを駆動する第1駆動回路からの駆動信号を所定のデューティ比で断続させるデューティ制御回路を設け、第1出力電圧の立ち上がりのみをソフトスタートさせると良い。このようにすると、ソフトスタートを要求する負荷と、要求しない負荷の2系統の負荷に分けて、それぞれの負荷に対応した出力電圧を供給することのできるドロッパ型レギュレータが実現できる。
【0022】
また、例えば、第1出力トランジスタ及び第2出力トランジスタを電解効果トランジスタにすると良い。このようにすると、第1出力トランジスタ及び第2出力トランジスタを制御する電力を低減することができ、省電力化が図れる。
【0023】
また、例えば、前記ドロッパ型レギュレータと、前記ドロッパ型レギュレータの第1出力電圧を分圧した第1分圧電圧を前記ドロッパ型レギュレータに与える第1分圧回路と、前記ドロッパ型レギュレータの第1出力電圧を平滑する第1平滑コンデンサと、前記ドロッパ型レギュレータの第2出力電圧を分圧した第2分圧電圧を前記ドロッパ型レギュレータに与える第2分圧回路と、前記ドロッパ型レギュレータの第2出力電圧を平滑する第2平滑コンデンサを備えた電源装置にすると良い。このようにすると、2つの安定した出力電圧を有し、そのうちの少なくとも1つの出力電圧をソフトスタートさせることができるとともに、ソフトスタート立ち上げ時間の設定変更に自由度を持たせた電源装置が実現できる。
【0024】
また、例えば、入力端子と出力端子間に直列に設けられた出力トランジスタと、基準電圧を生成する基準電圧回路と、前記出力端子から出力される出力電圧が分圧された分圧電圧と前記基準電圧との誤差を増幅して出力する誤差増幅器と、該誤差増幅器の出力に応じて前記分圧電圧と基準電圧とを等しくするように前記出力トランジスタを駆動する駆動回路を備えたドロッパ型レギュレータにおいて、前記入力端子に入力直流電圧が入力された際に、前記出力トランジスタを駆動する前記駆動回路からの駆動信号をソフトスタートさせるソフトスタート回路を設け、前記出力電圧の立ち上がりをソフトスタートさせると良い。
【0025】
このようにすると、出力電圧を設定する分圧抵抗と並列にコンデンサを付加することなく出力電圧のソフトスタートが行え、このようなコンデンサの影響による位相進みが発生することがないので、出力電圧が発振することはなく、出力電圧の安定化を図ることが出来る。また、出力電圧のソフトスタート立ち上げ時間の設定変更は、前記ソフトスタート回路が前記駆動信号をソフトスタートさせる時間を変更することによって可能であり、この時間を変更しても出力電圧が発振することはなく、出力電圧のソフトスタート立ち上げ時間の設定に自由度を増すことができる。
【0026】
また、例えば、前記出力トランジスタがPチャンネル電解効果トランジスタであり、前記ソフトスタート回路が、前記駆動回路から前記Pチャンネル電解効果トランジスタのゲートに与えられるゲート電圧を、前記Pチャンネル電解効果トランジスタをオフさせる電圧から前記出力電圧を所定の直流電圧にする電圧までソフトスタートさせると良い。このようにすると、前記出力トランジスタを制御する電力を低減することができ、省電力化が図れる。
【0027】
また、例えば、前記出力トランジスタがNチャンネル電解効果トランジスタであり、前記ソフトスタート回路が、前記駆動回路から前記Nチャンネル電解効果トランジスタのゲートに与えられるゲート電圧を、前記Nチャンネル電解効果トランジスタをオフさせる電圧から前記出力電圧を所定の直流電圧にする電圧までソフトスタートさせると良い。このようにすると、前記出力トランジスタを制御する電力を低減することができ、省電力化が図れる。
【0028】
また、例えば、前記ドロッパ型レギュレータと、前記ドロッパ型レギュレータの出力電圧を分圧した分圧電圧を前記ドロッパ型レギュレータに与える分圧回路と、前記ドロッパ型レギュレータの出力電圧を平滑する平滑コンデンサを備えた電源装置にすると良い。このようにすると、出力電圧を安定に保ち、且つ、ソフトスタートさせることができるとともに、ソフトスタート立ち上げ時間の設定変更に自由度を持たせた電源装置が実現できる。
【0029】
また、例えば、入力端子と第1出力端子間に直列に設けられた第1出力トランジスタと、基準電圧を生成する基準電圧回路と、第1出力端子から出力される第1出力電圧が分圧された第1分圧電圧と前記基準電圧との誤差を増幅して出力する第1誤差増幅器と、第1誤差増幅器の出力に応じて第1分圧電圧と前記基準電圧とを等しくするように第1出力トランジスタを駆動する第1駆動回路と、入力端子と第2出力端子間に直列に設けられた第2出力トランジスタと、第2出力端子から出力される第2出力電圧が分圧された第2分圧電圧と前記基準電圧との誤差を増幅して出力する第2誤差増幅器と、第2誤差増幅器の出力に応じて第2分圧電圧と前記基準電圧とを等しくするように第2出力トランジスタを駆動する第2駆動回路を備えたドロッパ型レギュレータにおいて、前記入力端子に入力直流電圧が入力された際に、第1出力トランジスタを駆動する第1駆動回路からの第1駆動信号と、第2出力トランジスタを駆動する第2駆動回路からの第2駆動信号とをそれぞれ異なった期間でソフトスタートさせるソフトスタート回路を設け、第1出力電圧の立ち上がりと第2出力電圧の立ち上がりをソフトスタートさせると良い。このようにすると、出力電圧を安定に保ち、且つ、ソフトスタートさせることができるとともに、ソフトスタート立ち上げ時間の設定変更に自由度を持たせた2つの出力を有するドロッパ型レギュレータが実現できる。
【0030】
また、例えば、前記入力端子に入力直流電圧が入力された際に、第1出力トランジスタを駆動する第1駆動回路からの駆動信号をソフトスタートさせるソフトスタート回路を設け、第1出力電圧の立ち上がりのみをソフトスタートさせると良い。このようにすると、ソフトスタートを要求する負荷と、要求しない負荷の2系統の負荷に分けて、それぞれの負荷に対応した出力電圧を供給することができる。
【0031】
また、例えば、前記ドロッパ型レギュレータと、前記ドロッパ型レギュレータの第1出力電圧を分圧した第1分圧電圧を前記ドロッパ型レギュレータに与える第1分圧回路と、前記ドロッパ型レギュレータの第1出力電圧を平滑する第1平滑コンデンサと、前記ドロッパ型レギュレータの第2出力電圧を分圧した第2分圧電圧を前記ドロッパ型レギュレータに与える第2分圧回路と、前記ドロッパ型レギュレータの第2出力電圧を平滑する第2平滑コンデンサを備えた電源装置にすると良い。このようにすると、2つの安定した出力電圧を有し、そのうちの少なくとも1つの出力電圧をソフトスタートさせることができるとともに、ソフトスタート立ち上げ時間の設定変更に自由度を持たせた電源装置が実現できる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。説明の便宜上、従来例の図17と同一の部分については同一の符号を付している。図1は本発明の第1実施形態のドロッパ型レギュレータを用いた電源装置の電気的構成を示すブロック図である。
【0033】
図1において、14は、入力された直流電圧を安定した所定の直流電圧に降圧するドロッパ型のレギュレータである。レギュレータ14は、出力電圧を制御をするPチャンネル電界効果トランジスタ(出力トランジスタ)3、Pチャンネル電界効果トランジスタ3を駆動するドライブ回路(駆動回路)4、誤差増幅器5、基準電圧回路6、ドライブ回路4からPチャンネル電界効果トランジスタ3に与えられるゲート電圧(駆動信号)を所定のデューティ比で断続させるデューティ制御回路13、そして、入力端子60、出力端子61、フィードバック端子62、グランド端子63から構成されている。
【0034】
レギュレータ14の外部は、電源1が入力端子60に接続され、入力端子60とグランドGND間に電源1からの入力電圧VINを平滑する平滑コンデンサ2が接続されている。また、出力端子61とグランドGND間に、負荷11と、平滑コンデンサ10と、出力電圧を設定するための分圧抵抗7、8で構成された直列回路(分圧回路)とがそれぞれ接続されている。そして、分圧抵抗7、8の接続中点から導出された帰還電圧Vadjがフィードバック端子62に与えられ、出力電圧の安定化が図られている。尚、グランド端子63はグランドGNDに接続されている。
【0035】
一方、レギュレータ14の内部は、Pチャンネル電界効果トランジスタ3のソースが入力端子60に接続され、ドレインが出力端子61に接続されている。また、誤差増幅器5の反転入力端子(−)は、フィードバック端子62に接続され、分圧抵抗7、8の接続中点から導出された分圧電圧が入力される。また、非反転入力端子(+)は基準電圧回路6に接続され、基準電圧回路6からの基準電圧Vrefが入力される。誤差増幅器5の出力はドライブ回路4に接続されており、ドライブ回路4はPチャンネル電界効果トランジスタ3のゲートに接続されている。
【0036】
このような構成により、通常状態、即ち、出力電圧VOUTが所定の直流電圧まで立ち上がった後の状態では、Pチャンネル電界効果トランジスタ3は、入力電圧VINをドライブ回路4からゲートに印加されるゲート電圧に応じて降圧し、その出力電圧VOUTを平滑コンデンサ10によって負荷11に印加している。一方、出力電圧VOUTは分圧抵抗7、8によって分圧され、分圧された帰還電圧Vadjが誤差増幅器5の反転入力端子(−)へフィードバックされる。
【0037】
誤差増幅器5は、この帰還電圧Vadjと基準電圧回路6から非反転入力端子に印加される基準電圧Vrefとを比較し、帰還電圧Vadjが基準電圧Vrefよりも高い場合、誤差増幅器5はドライブ回路4への電圧を低下させる。この結果、ドライブ回路4から出力されるPチャンネル電界効果トランジスタ3へのゲート電圧が高くなり出力電圧VOUTを低下させる。これとは逆に、帰還電圧Vadjが基準電圧Vrefよりも低い場合、誤差増幅器5はドライブ回路4への電圧を上昇させる。この結果、ドライブ回路4から出力されるPチャンネル電界効果トランジスタ3へのゲート電圧が低くなり出力電圧VOUTを上昇させる。このようにして、帰還電圧Vadjは基準電圧Vrefに一致するように制御される。従って、レギュレータ12は、負荷11の消費電流や入力電圧VINの変動に関わらず、出力電圧VOUTを一定の値に保つことができる。
【0038】
また、図1に示す電源装置の起動時、即ち、入力電圧VINの立ち上がり時には、出力電圧VOUTは0Vから分圧抵抗7、8によって設定される所定の直流電圧まで徐々に上昇するソフトスタート動作をする。図2を参照して、このソフトスタート動作を説明する。
【0039】
図2は、図1に示す電源装置の起動時における出力電圧VOUTのソフトスタート動作を説明するための波形図である。図2において、(a)は誤差増幅器5の出力電圧波形、(b)はデューティ制御回路13の制御出力波形、(c)は出力電圧VOUTの電圧波形を示す。デューティ制御回路13は起動時(時間0)から予め定められた時間(時間T1)までの間は、図2(b)に示すような所定のデューティ比の制御信号をドライブ回路4に与える。ドライブ回路4は、このデューティ制御回路13からの制御信号がH(High)レベルになっているときのみ、図2(a)に示す誤差信号増幅器5の出力に応じたゲート電圧をPチャンネル電界効果トランジスタ3のゲートに印加する。これとは逆に、デューティ制御回路13からの制御信号がL(Low)レベルになっているときは、ゲート電圧を印加しない。
【0040】
これにより、出力電圧VOUTは、図2(c)に示すように、デューティ制御回路13からの制御信号がHレベルになっているときに平滑コンデンサ10を充電して上昇し、デューティ制御回路13からの制御信号がLレベルになっているときには、平滑コンデンサ10が放電して降下する。そして、この充電(上昇)/放電(下降)を繰り返すことにより出力電圧VOUTは徐々に上昇し、時間T1以降はデューティ制御回路13からの制御信号が常時Hレベルになるので、レギュレータ14は上述した通常状態の動作となり、所定の直流電圧に一定に保たれる。また、デューティ制御回路13からの制御信号のデューティ比を変更すれば、出力電圧のソフトスタート立ち上がり時間を変更することができる。
【0041】
このようにして、出力電圧VOUTのソフトスタート動作が行われる。このようにすると、図17に示す従来のドロッパ型レギュレータを用いた電源装置のように、出力電圧を設定する分圧抵抗7と並列にコンデンサ9を付加する必要がなく、コンデンサ9の影響による位相進みが発生することがないので、出力電圧が発振することはなく、出力電圧の安定化を図ることが出来る。
【0042】
また、デューティ制御回路13からの制御信号のデューティ比を徐々に変化させることによっても、出力電圧VOUTをソフトスタートさせることができる。即ち、起動時はデューティ制御回路13からの制御信号のHレベルの幅を狭くし、その後、徐々にその幅を拡げ、最終的に常時Hレベルになるようにすると良い。
【0043】
図3は、そのようなドライブ回路4へ与える制御信号のデューティ比を徐々に変化させるデューティ制御回路13の具体的回路例を示す回路ブロック図である。図3に示すデューティ制御回路13は、コンパレータ17、三角波発振器18、定電流源19、コンデンサ20から構成されている。そして、コンデンサ20は一端がグランドGNDに接地され、他端が定電流源19に接続されている。また、コンデンサ20と定電流源19との接続点Aがコンパレータ17の非反転入力端子(+)に接続され、三角波発振器18の出力がコンパレータ17の反転入力端子(−)に接続されている。そして、コンパレータ17の出力がドライブ回路4に供給される。
【0044】
このような構成の図3に示すデューティ制御回路13の動作を図4を参照して説明する。図4は、デューティ制御回路13の動作を説明するための波形図である。図4において、(a)は図3に示すA点の電圧波形と三角波発振器18の出力波形を示し、(b)はコンパレータ17の出力波形を示している。コンデンサ20は、定電流源19により定電流源19の電流値及びコンデンサ20の容量に応じた一定速度で充電されるため、A点の電圧は図4(a)に示すように徐々に上昇し、この電圧と三角波発振器18の出力である三角波とをコンパレータ17により比較することにより、図4(b)に示すパルス幅が徐々に大きくなる制御信号を生成する。そして、A点の電圧が三角波を超える電圧に達するとコンパレータ17の出力はH出力のみとなり、図1に示すドロッパ型レギュレータ14は上述した通常状態の動作を行う。
【0045】
このようにすると、出力電圧VOUTが分圧抵抗7、8で設定された電圧を安定して出力する通常状態に至るまで、出力電圧VOUTの立ち上がりをソフトスタート動作させることができる。また、コンパレータ17の非反転入力端子(+)と導通する接続端子をドロッパ型レギュレータ14に設け、この接続端子にドロッパ型レギュレータ14の外部に設置したコンデンサ20を接続する、即ち、コンデンサ20を外付けにして、コンデンサ20を異なる容量のコンデンサに変更することにより、または、容量を可変できるコンデンサにすることにより、自由にソフトスタート時間を設定することも可能である。
【0046】
図5は本発明の第2実施形態のドロッパ型レギュレータを用いた電源装置の電気的構成を示すブロック図である。図5において、説明の便宜上、図1と同一の部分には同一の符号を付している。図5において、29は、入力された直流電圧を2つの所定の直流電圧に降圧して出力するドロッパ型のレギュレータである。
【0047】
レギュレータ29は、出力電圧VOUT1を制御するPチャンネル電界効果トランジスタ(出力トランジスタ)3、Pチャンネル電界効果トランジスタ3を駆動するドライブ回路(駆動回路)4、出力電圧VOUT2を制御するPチャンネル電界効果トランジスタ(出力トランジスタ)24、Pチャンネル電界効果トランジスタ24を駆動するドライブ回路(駆動回路)23、誤差増幅器5、22、基準電圧回路6、ドライブ回路4からPチャンネル電界効果トランジスタ3に与えられるゲート電圧(駆動信号)と、ドライブ回路23からPチャンネル電界効果トランジスタ24に与えられるゲート電圧(駆動信号)とをそれぞれ所定のデューティ比で断続させるデューティ制御回路21、そして、入力端子60、出力端子61、64、フィードバック端子62、65、グランド端子63から構成されている。
【0048】
レギュレータ29の外部は、電源1が入力端子60に接続され、入力端子60とグランドGND間に電源1からの入力電圧VINを平滑する平滑コンデンサ2が接続されている。また、出力端子61とグランドGND間に、負荷11と、平滑コンデンサ10と、出力電圧VOUT1を設定するための分圧抵抗7、8で構成された直列回路(分圧回路)とがそれぞれ接続されている。そして、分圧抵抗7、8の接続中点から導出された帰還電圧Vadj1がフィードバック端子62に与えられ、出力電圧VOUT1の安定化が図られている。尚、グランド端子63はグランドGNDに接続されている。
【0049】
また、出力端子64とグランドGND間に、負荷28と、平滑コンデンサ27と、第2出力電圧VOUT2を設定するための分圧抵抗25、26で構成された直列回路(分圧回路)とがそれぞれ接続されている。そして、分圧抵抗25、26の接続中点から導出された帰還電圧Vadj2がフィードバック端子65に与えられ、第2出力電圧VOUT2の安定化が図られている。
【0050】
一方、レギュレータ29の内部は、Pチャンネル電界効果トランジスタ3のソースが入力端子60に接続され、ドレインが出力端子61に接続されている。また、誤差増幅器5の反転入力端子(−)は、フィードバック端子62に接続され、分圧抵抗7、8の接続中点から導出された分圧電圧が入力される。また、非反転入力端子(+)は基準電圧回路6に接続され、基準電圧回路6からの基準電圧Vrefが入力される。誤差増幅器5の出力はドライブ回路4に接続されており、ドライブ回路4はPチャンネル電界効果トランジスタ3のゲートに接続されている。
【0051】
また、Pチャンネル電界効果トランジスタ24のソースが入力端子60に接続され、ドレインが出力端子64に接続されている。また、誤差増幅器22の反転入力端子(−)は、フィードバック端子65に接続され、分圧抵抗25、26の接続中点から導出された分圧電圧が入力される。また、非反転入力端子(+)は基準電圧回路6に接続され、基準電圧回路6からの基準電圧Vrefが入力される。誤差増幅器22の出力はドライブ回路23に接続されており、ドライブ回路23はPチャンネル電界効果トランジスタ24のゲートに接続されている。
【0052】
このような構成により、通常状態、即ち、出力電圧VOUT1が所定の直流電圧まで立ち上がった後の状態では、Pチャンネル電界効果トランジスタ3は、入力電圧VINをドライブ回路4からゲートに印加されるゲート電圧に応じて降圧し、その出力電圧VOUT1を平滑コンデンサ10によって負荷11に印加している。一方、出力電圧VOUT1は分圧抵抗7、8によって分圧され、分圧された帰還電圧Vadj1が誤差増幅器5の反転入力端子(−)へフィードバックされる。
【0053】
誤差増幅器5は、この帰還電圧Vadj1と基準電圧回路6から非反転入力端子に印加される基準電圧Vrefとを比較し、帰還電圧Vadj1が基準電圧Vrefよりも高い場合、誤差増幅器5はドライブ回路4への電圧を低下させる。この結果、ドライブ回路4から出力されるPチャンネル電界効果トランジスタ3へのゲート電圧が高くなり出力電圧VOUT1を低下させる。これとは逆に、帰還電圧Vadj1が基準電圧Vrefよりも低い場合、誤差増幅器5はドライブ回路4への電圧を上昇させる。この結果、ドライブ回路4から出力されるPチャンネル電界効果トランジスタ3へのゲート電圧が低くなり出力電圧VOUT1を上昇させる。このようにして、帰還電圧Vadj1は基準電圧Vrefに一致するように制御される。従って、レギュレータ29は、負荷11の消費電流や入力電圧VINの変動に関わらず、出力電圧VOUT1を一定の値に保つことができる。
【0054】
また、同じく通常状態、即ち、出力電圧VOUT2が所定の直流電圧まで立ち上がった後の状態では、Pチャンネル電界効果トランジスタ24は、入力電圧VINをドライブ回路23からゲートに印加されるゲート電圧に応じて降圧し、その出力電圧VOUT2を平滑コンデンサ27によって負荷28に印加している。一方、出力電圧VOUT2は分圧抵抗25、26によって分圧され、分圧された帰還電圧Vadj2が誤差増幅器22の反転入力端子(−)へフィードバックされる。
【0055】
誤差増幅器22は、この帰還電圧Vadj2と基準電圧回路6から非反転入力端子に印加される基準電圧Vrefとを比較し、帰還電圧Vadj2が基準電圧Vrefよりも高い場合、誤差増幅器22はドライブ回路23への電圧を低下させる。この結果、ドライブ回路23から出力されるPチャンネル電界効果トランジスタ24へのゲート電圧が高くなり出力電圧VOUT2を低下させる。これとは逆に、帰還電圧Vadj2が基準電圧Vrefよりも低い場合、誤差増幅器22はドライブ回路23への電圧を上昇させる。この結果、ドライブ回路23から出力されるPチャンネル電界効果トランジスタ24へのゲート電圧が低くなり出力電圧VOUT2を上昇させる。このようにして、帰還電圧Vadj2は基準電圧Vrefに一致するように制御される。従って、レギュレータ29は、負荷28の消費電流や入力電圧VINの変動に関わらず、出力電圧VOUT2を一定の値に保つことができる。
【0056】
また、図5に示す電源装置の起動時、即ち、入力電圧VINの立ち上がり時には、デューティ制御回路21がドライブ回路4に与える所定のデューティの制御信号(出力1)に応じてPチャンネル電界効果トランジスタ3のゲートに与えられるゲート電圧が断続されるので、出力電圧VOUT1は0Vから分圧抵抗7、8によって設定される所定の直流電圧まで徐々に上昇するソフトスタート動作をする。
【0057】
また、同様に、図5に示す電源装置の起動時、即ち、入力電圧VINの立ち上がり時には、デューティ制御回路21がドライブ回路23に与える所定のデューティの制御信号(出力2)に応じてPチャンネル電界効果トランジスタ3のゲートに与えられるゲート電圧が断続されるので、出力電圧VOUT2は0Vから分圧抵抗25、26によって設定される所定の直流電圧まで徐々に上昇するソフトスタート動作をする。このとき、出力1及び出力2のデューティ比は互いに異なるように設定される。
【0058】
図6は、ドライブ回路4及びドライブ回路23に異なったデューティの制御信号を与えるデューティ制御回路21の具体的回路例を示す回路ブロック図である。図6において、説明の便宜上、図3と同一に部分には同一の符号を付している。図6に示すデューティ制御回路21は、コンパレータ17、30、三角波発振器18、定電流源19、31、コンデンサ20、32から構成されている。コンデンサ20は一端がグランドGNDに接地され、他端が定電流源19に接続されている。また、コンデンサ20と定電流源19との接続点Aがコンパレータ17の非反転入力端子(+)に接続され、三角波発振器18の出力がコンパレータ17の反転入力端子(−)に接続されている。そして、コンパレータ17の出力(出力1)がドライブ回路4に供給される。また、コンデンサ32は一端がグランドGNDに接地され、他端が定電流源31に接続されている。また、コンデンサ32と定電流源31との接続点Bがコンパレータ30の非反転入力端子(+)に接続され、三角波発振器18の出力がコンパレータ30の反転入力端子(−)に接続されている。そして、コンパレータ30の出力(出力2)がドライブ回路23に供給される。
【0059】
このような構成の図6に示すデューティ制御回路21の動作を図7を参照して説明する。図7は、デューティ制御回路21の動作を説明するための波形図である。図7において、(a)は図6に示すA点の電圧波形と三角波発振器18の出力波形を示し、(b)はコンパレータ17の出力波形(出力1)を示している。また、(c)は図6に示すB点の電圧波形と三角波発振器18の出力波形を示し、(d)はコンパレータ30の出力波形(出力2)を示している。
【0060】
コンデンサ20は、定電流源19により定電流源19の電流値及びコンデンサ20の容量に応じた一定速度で充電されるため、A点の電圧は図7(a)に示すように徐々に上昇し、この電圧と三角波発振器18の出力である三角波とをコンパレータ17により比較することにより、図7(b)に示すパルス幅が徐々に大きくなる制御信号(出力1)を生成する。そして、A点の電圧が三角波を超える電圧に達するとコンパレータ17の出力はH出力のみとなり、図5に示すドロッパ型レギュレータ29のVOUT1は通常状態になる。また、コンデンサ32は、定電流源31により定電流源31の電流値及びコンデンサ32の容量に応じた一定速度で充電されるため、B点の電圧は図7(c)に示すように徐々に上昇し、この電圧と三角波発振器18の出力である三角波とをコンパレータ30により比較することにより、図7(d)に示すパルス幅が徐々に大きくなる制御信号(出力2)を生成する。そして、B点の電圧が三角波を超える電圧に達するとコンパレータ30の出力はH出力のみとなり、図5に示すドロッパ型レギュレータ29のVOUT2は通常状態になる。
【0061】
このとき、出力1と出力2を異なったデューティにするため、コンデンサ20の静電容量をコンデンサ32の静電容量より大きく設定する、又は、定電流源31の電流値を定電流源19の電流値より大きくする。これにより、出力1のほうが出力2に比べデューティの幅が大きくなるのが遅くなるため、これに応じて、図8に示すように、出力電圧VOUT1(点線)を出力電圧VOUT2(実線)より遅く立ち上がらせることができる。図8は、レギュレータ29の起動時における出力電圧VOUT1及びVOUT2の立ち上がりを示した波形図であり、点線で示した波形が出力電圧VOUT1の立ち上がりを示し、実線で示した波形が出力電圧VOUT2の立ち上がりを示している。
【0062】
このようにすると、2出力を有するレギュレータにおいて、起動時に各出力の出力電圧を異なった期間に立ち上がらせることができ、要求するソフトスタート立ち上がり時間が異なる2系統の負荷に対して、それぞれの系統の負荷に応じた立ち上がり時間でソフトスタートする電圧を供給することができる。また、各出力電圧をソフトスタートさせるために、各出力電圧を設定する分圧抵抗7及び分圧抵抗25のそれぞれに並列にコンデンサを付加する必要がなく、これらのコンデンサの影響による位相進みが発生することがないので、各出力電圧が発振することはなく、各出力電圧の安定化を図ることが出来る。
【0063】
図9は本発明の第3実施形態のドロッパ型レギュレータを用いた電源装置の電気的構成を示すブロック図である。図9において、図5と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。図9において、34は、入力された直流電圧を2つの所定の直流電圧に降圧して出力するドロッパ型のレギュレータであり、レギュレータ34が図5に示すレギュレータ29と相違する点は、出力電圧VOUT1及びVOUT2の立ち上がりをソフトスタートさせるために、ドライブ回路4、23のそれぞれに制御信号を与えていたデューティ制御回路21の代わりに、ドライブ回路4のみに制御信号を与えるデューティ制御回路13が備えられた点である。このような構成により、起動時、即ち、入力電圧VINの立ち上がり時に、デューティ制御回路13がドライブ回路4に与える所定のデューティの制御信号に応じてPチャンネル電界効果トランジスタ3のゲートに与えられるゲート電圧が断続されるので、出力電圧VOUT1は0Vから分圧抵抗7、8によって設定される所定の直流電圧まで徐々に上昇するソフトスタート動作をする。
【0064】
このような構成にすると、出力電圧VOUT2は入力電圧VINの立ち上がりとともに分圧抵抗25、26で設定される電圧まで、すぐに上昇し、出力電圧VOUT1は分圧抵抗7、8で設定される電圧まで徐々に上昇するソフトスタート動作を行う。従って、印加される電圧が徐々に上昇することを必要とする負荷には出力電圧VOUT1を供給し、それを必要としない負荷には出力電圧VOUT2を供給するというように、ソフトスタートを要求する負荷と、要求しない負荷とに分けて電圧を各負荷に供給することができる。
【0065】
図10は本発明の第4実施形態のドロッパ型レギュレータを用いた電源装置の電気的構成を示すブロック図である。図10において、図1と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。図10において、36は、入力された直流電圧を安定した所定の直流電圧に降圧して出力するドロッパ型のレギュレータであり、レギュレータ36が図1に示すレギュレータ14と相違する点は、出力電圧VOUTの立ち上がりをソフトスタートさせるために、Pチャンネル電界効果トランジスタ3に与えられるゲート電圧を断続させるようにドライブ回路4に制御信号を与えていたデューティ制御回路13の代わりに、Pチャンネル電界効果トランジスタ3に与えられるゲート電圧をソフトスタートさせるようにドライブ回路4を制御するソフトスタート回路35が備えられた点である。
【0066】
図11は、図10に示すソフトスタート回路35とドライブ回路4の具体的回路例を示す回路図である。図11において、図10と同一の部分には同一の符号を付している。ソフトスタート回路35は、抵抗37、コンデンサ38、Nチャンネル電界効果トランジスタ39から構成されており、コンデンサ38の一端が入力端子60に接続され、他端が抵抗37の一端とNチャンネル電界効果トランジスタ39のゲートに接続されている。そして、抵抗37の他端とNチャンネル電界効果トランジスタ39のソースがグランドGNDに接地されている。また、Nチャンネル電界効果トランジスタ39のドレインが誤差増幅器5の出力端子とドライブ回路4を構成するNチャンネル電界効果トランジスタ40のゲートに接続されている。そして、Nチャンネル電界効果トランジスタ40のドレインがPチャンネル電界効果トランジスタ3のゲートに接続され、ソースはグランドGNDに接地されている。
【0067】
次に、このような構成のレギュレータ36の動作を説明する。レギュレータ36は、通常状態、即ち、出力電圧VOUTが分圧抵抗7、8で設定される電圧まで立ち上がった後の状態においては、図1に示すレギュレータ14と同様の動作をするので、通常状態の動作説明は省略する。
【0068】
レギュレータ36において、起動時、即ち、入力電圧VINの立ち上がり時には、Nチャンネル電界効果トランジスタ39のゲート電圧は、入力電圧VINからグランドGND電位へと抵抗37とコンデンサ38の時定数に応じて徐々に下降するため、これに応じてNチャンネル電界効果トランジスタ39のドレイン−ソース間の電圧は、低い電圧から高い電圧へと移行する。このことにより、Nチャンネル電界効果トランジスタ40のゲート電圧も同様の電圧となり、Nチャンネル電界効果トランジスタ40はOFF状態から徐々にON状態へと移行するので、Pチャンネル電界効果トランジスタ3もOFF状態から徐々にON状態へと移行し、出力電圧VOUTが緩やかに立ち上がるソフトスタート動作が達成できる。
【0069】
このようにすると、図17に示す従来のドロッパ型レギュレータを用いた電源装置のように、出力電圧を設定する分圧抵抗7と並列にコンデンサ9を付加する必要がなく、コンデンサ9の影響による位相進みが発生することがないので、出力電圧が発振することはなく、出力電圧の安定化を図ることが出来る。
【0070】
図12は本発明の第5実施形態のドロッパ型レギュレータを用いた電源装置の電気的構成を示すブロック図である。図12において、図10と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。図12において、42は、入力された直流電圧を安定した所定の直流電圧に降圧して出力するドロッパ型のレギュレータであり、レギュレータ42が図10に示すレギュレータ36と相違する点は、出力電圧の制御をする出力トランジスタがPチャンネル電界効果トランジスタ3の代わりにNチャンネル電界効果トランジスタ41になっている点と、Pチャンネル電界効果トランジスタ3を駆動するドライブ回路4の代わりにNチャンネル電界効果トランジスタ41を駆動するドライブ回路(駆動回路)44が備えられた点である。
【0071】
図13は、図12に示すソフトスタート回路35とドライブ回路44の具体的回路例を示す回路図である。図13において、図12と同一の部分には同一の符号を付している。ソフトスタート回路35は、抵抗37、コンデンサ38、Nチャンネル電界効果トランジスタ39から構成されており、コンデンサ38の一端が入力端子60に接続され、他端が抵抗37の一端とNチャンネル電界効果トランジスタ39のゲートに接続されている。そして、抵抗37の他端とNチャンネル電界効果トランジスタ39のソースがグランドGNDに接地されている。また、Nチャンネル電界効果トランジスタ39のドレインが誤差増幅器5の出力端子に接続されている。
【0072】
また、ドライブ回路44は、Pチャンネル電界効果トランジスタ47とNチャンネル電界効果トランジスタ48とから構成されており、Pチャンネル電界効果トランジスタ47のソースが入力端子60に接続され、ドレインがPチャンネル電界効果トランジスタ3のゲートに接続され、ゲートはNチャンネル電界効果トランジスタ48のドレインに接続されている。そして、Nチャンネル電界効果トランジスタ48のゲートが誤差増幅器5の出力端子に接続され、ソースがグランドGNDに接地されている。
【0073】
次に、このような構成のレギュレータ42の動作を説明する。レギュレータ42は、通常状態、即ち、出力電圧VOUTが分圧抵抗7、8で設定される電圧まで立ち上がった後の状態においては、図1に示すレギュレータ14と同様の動作をするので、通常状態の動作説明は省略する。
【0074】
レギュレータ42において、起動時、即ち、入力電圧VINの立ち上がり時には、Nチャンネル電界効果トランジスタ39のゲート電圧は、入力電圧VINからグランドGND電位へと抵抗37とコンデンサ38の時定数に応じて徐々に下降するため、これに応じてNチャンネル電界効果トランジスタ39のドレイン−ソース間の電圧は、低い電圧から高い電圧へと移行する。このことにより、Nチャンネル電界効果トランジスタ48のゲート電圧も同様の電圧となり、Nチャンネル電界効果トランジスタ48はOFF状態から徐々にON状態へと移行するので、Pチャンネル電界効果トランジスタ47もOFF状態から徐々にON状態へと移行する。これにより、Pチャンネル電界効果トランジスタ41もOFF状態から徐々にON状態へと移行し、出力電圧VOUTが緩やかに立ち上がるソフトスタート動作が達成できる。
【0075】
このようにすると、図17に示す従来のドロッパ型レギュレータを用いた電源装置のように、出力電圧を設定する分圧抵抗7と並列にコンデンサ9を付加する必要がなく、コンデンサ9の影響による位相進みが発生することがないので、出力電圧が発振することはなく、出力電圧の安定化を図ることが出来る。
【0076】
図14は本発明の第6実施形態のドロッパ型レギュレータを用いた電源装置の電気的構成を示すブロック図である。図14において、図5と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。図14において、46は、入力された直流電圧を2つの所定の直流電圧に降圧して出力するドロッパ型のレギュレータであり、レギュレータ46が図5に示すレギュレータ29と相違する点は、出力電圧VOUT1及びVOUT2の立ち上がりをソフトスタートさせるために、Pチャンネル電界効果トランジスタ3、24に与えられるゲート電圧を断続させるようにドライブ回路4、23に制御信号を与えていたデューティ制御回路21の代わりに、Pチャンネル電界効果トランジスタ3、24に与えられるゲート電圧をソフトスタートさせるようにドライブ回路4、23を制御するソフトスタート回路45が備えられた点である。
【0077】
図15は、図14に示すソフトスタート回路45とドライブ回路4、23の具体的回路例を示す回路図である。図15において、図14と同一の部分には同一の符号を付している。ソフトスタート回路45は、抵抗37、49、コンデンサ38、50、Nチャンネル電界効果トランジスタ39、51から構成されており、コンデンサ38の一端が入力端子60に接続され、他端が抵抗37の一端とNチャンネル電界効果トランジスタ39のゲートに接続されている。そして、抵抗37の他端とNチャンネル電界効果トランジスタ39のソースがグランドGNDに接地されている。また、Nチャンネル電界効果トランジスタ39のドレインが誤差増幅器5の出力端子とドライブ回路4を構成するNチャンネル電界効果トランジスタ40のゲートに接続されている。そして、Nチャンネル電界効果トランジスタ40のドレインがPチャンネル電界効果トランジスタ3のゲートに接続され、ソースはグランドGNDに接地されている。
【0078】
また、コンデンサ50の一端が入力端子60に接続され、他端が抵抗49の一端とNチャンネル電界効果トランジスタ51のゲートに接続されている。そして、抵抗49の他端とNチャンネル電界効果トランジスタ51のソースがグランドGNDに接地されている。また、Nチャンネル電界効果トランジスタ51のドレインが誤差増幅器22の出力端子とドライブ回路23を構成するNチャンネル電界効果トランジスタ52のゲートに接続されている。そして、Nチャンネル電界効果トランジスタ52のドレインがPチャンネル電界効果トランジスタ24のゲートに接続され、ソースはグランドGNDに接地されている。
【0079】
次に、このような構成のレギュレータ46の動作を説明する。レギュレータ46は、通常状態、即ち、出力電圧VOUT1が分圧抵抗7、8で設定される電圧まで立ち上がった後の状態、及び、出力電圧VOUT2が分圧抵抗25、26で設定される電圧まで立ち上がった後の状態においては、図5に示すレギュレータ29と同様の動作をするので、通常状態の動作説明は省略する。
【0080】
レギュレータ46において、起動時、即ち、入力電圧VINの立ち上がり時には、Nチャンネル電界効果トランジスタ39のゲート電圧は、入力電圧VINからグランドGND電位へと抵抗37とコンデンサ38の時定数に応じて徐々に下降するため、これに応じてNチャンネル電界効果トランジスタ39のドレイン−ソース間の電圧は、低い電圧から高い電圧へと移行する。このことにより、Nチャンネル電界効果トランジスタ40のゲート電圧も同様の電圧となり、Nチャンネル電界効果トランジスタ40はOFF状態から徐々にON状態へと移行するので、Pチャンネル電界効果トランジスタ3もOFF状態から徐々にON状態へと移行し、出力電圧VOUT1が緩やかに立ち上がるソフトスタート動作が達成できる。
【0081】
また、同様に、Nチャンネル電界効果トランジスタ51のゲート電圧は、入力電圧VINからグランドGND電位へと抵抗49とコンデンサ50の時定数に応じて徐々に下降するため、これに応じてNチャンネル電界効果トランジスタ51のドレイン−ソース間の電圧は、低い電圧から高い電圧へと移行する。このことにより、Nチャンネル電界効果トランジスタ52のゲート電圧も同様の電圧となり、Nチャンネル電界効果トランジスタ52はOFF状態から徐々にON状態へと移行するので、Pチャンネル電界効果トランジスタ24もOFF状態から徐々にON状態へと移行し、出力電圧VOUT2が緩やかに立ち上がるソフトスタート動作が達成できる。
【0082】
このとき、出力電圧VOUT1とVOUT2の立ち上がり時間を異ならせるため、コンデンサ38の静電容量をコンデンサ50の静電容量より大きく設定する、または、抵抗37の値を抵抗49の値より大きくすることにより、Pチャンネル電界効果トランジスタ3のゲート電圧がPチャンネル電界効果トランジスタ24のゲート電圧よりも遅く変動するため、出力電圧VOUT2を遅く立ち上がらせることができる。このようにすると、2出力を有するレギュレータにおいて、起動時に各出力の出力電圧を異なった期間に立ち上がらせることができ、要求するソフトスタート立ち上がり時間が異なる2系統の負荷に対して、それぞれの系統の負荷に応じた立ち上がり時間でソフトスタートする電圧を供給することができる。また、各出力電圧をソフトスタートさせるために、各出力電圧を設定する分圧抵抗7及び分圧抵抗25のそれぞれに並列にコンデンサを付加する必要がなく、これらのコンデンサの影響による位相進みが発生することがないので、各出力電圧が発振することはなく、各出力電圧の安定化を図ることが出来る。
【0083】
図16は本発明の第7実施形態のドロッパ型レギュレータを用いた電源装置の電気的構成を示すブロック図である。図16において、図14と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。図16において、53は、入力された直流電圧を2つの所定の直流電圧に降圧して出力するドロッパ型のレギュレータであり、レギュレータ53が図14に示すレギュレータ46と相違する点は、出力電圧VOUT1及びVOUT2の立ち上がりをソフトスタートさせるために、ドライブ回路4、23のそれぞれを制御していたソフトスタート回路45の代わりに、ドライブ回路4のみを制御するソフトスタート回路35が備えられた点である。ソフトスタート回路35の動作は、図10及び図11に示すソフトスタート回路35と同様なので、説明は省略する。このような構成により、起動時、即ち、入力電圧VINの立ち上がり時に、ソフトスタート回路35がドライブ回路4を制御することにより、Pチャンネル電界効果トランジスタ3のゲートに与えられるゲート電圧がソフトスタートされるので、出力電圧VOUT1は0Vから分圧抵抗7、8によって設定される所定の直流電圧まで徐々に上昇するソフトスタート動作をする。
【0084】
このような構成にすると、出力電圧VOUT2は入力電圧VINの立ち上がりとともに分圧抵抗25、26で設定される電圧まで、すぐに上昇し、出力電圧VOUT1は分圧抵抗7、8で設定される電圧まで徐々に上昇するソフトスタート動作を行う。従って、印加される電圧が徐々に上昇することを必要とする負荷には出力電圧VOUT1を供給し、それを必要としない負荷には出力電圧VOUT2を供給するというように、ソフトスタートを要求する負荷と、要求しない負荷とに分けて電圧を各負荷に供給することができる。
【0085】
尚、以上説明した実施形態において、出力電圧を制御する出力トランジスタ及びソフトスタート制御用のトランジスタに電界効果トランジスタを用いたが、出力電圧を制御する出力トランジスタ及びソフトスタート制御用のトランジスタにバイポーラトランジスタを用いても良い。
【0086】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、入力端子と出力端子間に直列に設けられた出力トランジスタと、基準電圧を生成する基準電圧回路と、前記出力端子から出力される出力電圧が分圧された分圧電圧と前記基準電圧との誤差を増幅して出力する誤差増幅器と、該誤差増幅器の出力に応じて前記分圧電圧と基準電圧を等しくするように前記出力トランジスタを駆動する駆動回路を備えたドロッパ型レギュレータにおいて、前記入力端子に入力直流電圧が入力された際に、前記出力トランジスタを駆動する前記駆動回路からの駆動信号を所定のデューティ比で断続させるデューティ制御回路を設け、前記出力電圧の立ち上がりをソフトスタートさせるので、出力電圧を設定する分圧抵抗と並列にコンデンサを付加することなく出力電圧のソフトスタートが行え、このようなコンデンサの影響による位相進みが発生することがないので、出力電圧が発振することはなく、出力電圧の安定化を図ることが出来る。また、出力電圧のソフトスタート立ち上げ時間の設定変更は、前記デューティ比を変更することによって可能であり、このデューティ比を変更しても出力電圧が発振することはなく、出力電圧のソフトスタート立ち上げ時間の設定の自由度を増すことができる。
【0087】
また、本発明によれば、前記入力端子に入力直流電圧が入力された際に、前記出力トランジスタを駆動する前記駆動回路からの駆動信号をソフトスタートさせるソフトスタート回路を設け、前記出力電圧の立ち上がりをソフトスタートさせるので、出力電圧を設定する分圧抵抗と並列にコンデンサを付加することなく出力電圧のソフトスタートが行え、このようなコンデンサの影響による位相進みが発生することがないので、出力電圧が発振することはなく、出力電圧の安定化を図ることが出来る。また、出力電圧のソフトスタート立ち上げ時間の設定変更は、前記ソフトスタート回路が前記駆動信号をソフトスタートさせる時間を変更することによって可能であり、この時間を変更しても出力電圧が発振することはなく、出力電圧のソフトスタート立ち上げ時間の設定の自由度を増すことができる。
【0088】
また、本発明によれば、前記ドロッパ型レギュレータと、前記ドロッパ型レギュレータの出力電圧を分圧した分圧電圧を前記ドロッパ型レギュレータに与える分圧回路と、前記ドロッパ型レギュレータの出力電圧を平滑する平滑コンデンサを備えた電源装置にしたので、出力電圧を安定に保ち、且つ、ソフトスタートさせることができるとともに、ソフトスタート立ち上げ時間の設定変更に自由度を持たせた電源装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の第1実施形態のドロッパ型レギュレータを用いた電源装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】は、図1に示す電源装置の起動時における出力電圧のソフトスタート動作を説明するための波形図である。
【図3】は、図1に示すドロッパ型レギュレータのデューティ制御回路の具体的回路例を示す回路ブロック図である。
【図4】は、図1に示すドロッパ型レギュレータのデューティ制御回路の動作を説明するための波形図である。
【図5】は、本発明の第2実施形態のドロッパ型レギュレータを用いた電源装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】は、図5に示すドロッパ型レギュレータのデューティ制御回路の具体的回路例を示す回路ブロック図である。
【図7】は、図5に示すドロッパ型レギュレータのデューティ制御回路の動作を説明するための波形図である。
【図8】は、図5に示すドロッパ型レギュレータの出力電圧の立ち上がりを示す波形図である。
【図9】は、本発明の第3実施形態のドロッパ型レギュレータを用いた電源装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図10】は、本発明の第4実施形態のドロッパ型レギュレータを用いた電源装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図11】は、図10に示すドロッパ型レギュレータのソフトスタート回路の具体的回路例を示す回路図である。
【図12】は、本発明の第5実施形態のドロッパ型レギュレータを用いた電源装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図13】は、図12に示すドロッパ型レギュレータのソフトスタート回路の具体的回路例を示す回路図である。
【図14】は、本発明の第6実施形態のドロッパ型レギュレータを用いた電源装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図15】は、図14に示すドロッパ型レギュレータのソフトスタート回路の具体的回路例を示す回路図である。
【図16】は、本発明の第7実施形態のドロッパ型レギュレータを用いた電源装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図17】は、従来のドロッパ型レギュレータを用いた電源装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図18】は、従来のドロッパ型レギュレータの出力電圧の立ち上がりを示す波形図である。
【符号の説明】
1 電源
2、10、27 平滑コンデンサ
3、24 Pチャンネル電界効果トランジスタ(出力トランジスタ)
4、23、44 ドライブ回路(駆動回路)
5 誤差増幅器
6 基準電圧回路
7、8、25、26 分圧抵抗(分圧回路)
11、28 負荷
12、14、29、34、36、42、46、53 レギュレータ
13、21 デューティ制御回路
17、22、30 コンパレータ
18 発振器
19、31 定電流源
20、32、38、50 コンデンサ
35、45 ソフトスタート回路
37、49 抵抗
39、40、48、51、52 Nチャンネル電界効果トランジスタ
41 Nチャンネル電界効果トランジスタ(出力トランジスタ)
47 Pチャンネル電界効果トランジスタ
60 入力端子
61、64 出力端子
62、65 フィードバック端子
63 グランド端子

Claims (15)

  1. 入力端子と出力端子間に直列に設けられた出力トランジスタと、基準電圧を生成する基準電圧回路と、前記出力端子から出力される出力電圧が分圧された分圧電圧と前記基準電圧との誤差を増幅して出力する誤差増幅器と、該誤差増幅器の出力に応じて前記分圧電圧と基準電圧とを等しくするように前記出力トランジスタを駆動する駆動回路を備えたドロッパ型レギュレータにおいて、
    前記入力端子に入力直流電圧が入力された際に、前記出力トランジスタを駆動する前記駆動回路からの駆動信号を所定のデューティ比で断続させるデューティ制御回路を設け、前記出力電圧の立ち上がりをソフトスタートさせることを特徴とするドロッパ型レギュレータ。
  2. 前記デューティ制御回路が、前記デューティ比の前記出力トランジスタに前記駆動信号が与えられるオン比率を徐々に増加させることを特徴とする請求項1に記載のドロッパ型レギュレータ。
  3. 前記出力トランジスタが電解効果トランジスタであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のドロッパ型レギュレータ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のドロッパ型レギュレータと、該ドロッパ型レギュレータの出力電圧を分圧した分圧電圧を前記ドロッパ型レギュレータに与える分圧回路と、前記ドロッパ型レギュレータの出力電圧を平滑する平滑コンデンサを備えたことを特徴とする電源装置。
  5. 入力端子と第1出力端子間に直列に設けられた第1出力トランジスタと、基準電圧を生成する基準電圧回路と、第1出力端子から出力される第1出力電圧が分圧された第1分圧電圧と前記基準電圧との誤差を増幅して出力する第1誤差増幅器と、第1誤差増幅器の出力に応じて第1分圧電圧と前記基準電圧とを等しくするように第1出力トランジスタを駆動する第1駆動回路と、
    入力端子と第2出力端子間に直列に設けられた第2出力トランジスタと、第2出力端子から出力される第2出力電圧が分圧された第2分圧電圧と前記基準電圧との誤差を増幅して出力する第2誤差増幅器と、第2誤差増幅器の出力に応じて第2分圧電圧と前記基準電圧とを等しくするように第2出力トランジスタを駆動する第2駆動回路を備えたドロッパ型レギュレータにおいて、
    前記入力端子に入力直流電圧が入力された際に、第1出力トランジスタを駆動する第1駆動回路からの第1駆動信号を第1の所定のデューティ比で断続させ、第2出力トランジスタを駆動する第2駆動回路からの第2駆動信号を第2の所定のデューティ比で断続させるデューティ制御回路を設け、第1出力電圧の立ち上がりと第2出力電圧の立ち上がりを、それぞれ異なった期間でソフトスタートさせることを特徴とするドロッパ型レギュレータ。
  6. 入力端子と第1出力端子間に直列に設けられた第1出力トランジスタと、基準電圧を生成する基準電圧回路と、第1出力端子から出力される第1出力電圧が分圧された第1分圧電圧と前記基準電圧との誤差を増幅して出力する第1誤差増幅器と、第1誤差増幅器の出力に応じて第1分圧電圧と前記基準電圧とを等しくするように第1出力トランジスタを駆動する第1駆動回路と、
    入力端子と第2出力端子間に直列に設けられた第2出力トランジスタと、第2出力端子から出力される第2出力電圧が分圧された第2分圧電圧と前記基準電圧との誤差を増幅して出力する第2誤差増幅器と、第2誤差増幅器の出力に応じて第2分圧電圧と前記基準電圧とを等しくするように第2出力トランジスタを駆動する第2駆動回路を備えたドロッパ型レギュレータにおいて、
    前記入力端子に入力直流電圧が入力された際に、第1出力トランジスタを駆動する第1駆動回路からの駆動信号を所定のデューティ比で断続させるデューティ制御回路を設け、第1出力電圧の立ち上がりをソフトスタートさせることを特徴とするドロッパ型レギュレータ。
  7. 第1出力トランジスタ及び第2出力トランジスタが電解効果トランジスタであることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のドロッパ型レギュレータ。
  8. 請求項5〜請求項7のいずれかに記載のドロッパ型レギュレータと、該ドロッパ型レギュレータの第1出力電圧を分圧した第1分圧電圧を前記ドロッパ型レギュレータに与える第1分圧回路と、前記ドロッパ型レギュレータの第1出力電圧を平滑する第1平滑コンデンサと、前記ドロッパ型レギュレータの第2出力電圧を分圧した第2分圧電圧を前記ドロッパ型レギュレータに与える第2分圧回路と、前記ドロッパ型レギュレータの第2出力電圧を平滑する第2平滑コンデンサを備えたことを特徴とする電源装置。
  9. 入力端子と出力端子間に直列に設けられた出力トランジスタと、基準電圧を生成する基準電圧回路と、前記出力端子から出力される出力電圧が分圧された分圧電圧と前記基準電圧との誤差を増幅して出力する誤差増幅器と、該誤差増幅器の出力に応じて前記分圧電圧と基準電圧とを等しくするように前記出力トランジスタを駆動する駆動回路を備えたドロッパ型レギュレータにおいて、
    前記入力端子に入力直流電圧が入力された際に、前記出力トランジスタを駆動する前記駆動回路からの駆動信号をソフトスタートさせるソフトスタート回路を設け、前記出力電圧の立ち上がりをソフトスタートさせることを特徴とするドロッパ型レギュレータ。
  10. 前記出力トランジスタがPチャンネル電解効果トランジスタであり、前記ソフトスタート回路が、前記駆動回路から前記Pチャンネル電解効果トランジスタのゲートに与えられるゲート電圧を、前記Pチャンネル電解効果トランジスタをオフさせる電圧から前記出力電圧を所定の直流電圧にする電圧までソフトスタートさせることを特徴とする請求項9に記載のドロッパ型レギュレータ。
  11. 前記出力トランジスタがNチャンネル電解効果トランジスタであり、前記ソフトスタート回路が、前記駆動回路から前記Nチャンネル電解効果トランジスタのゲートに与えられるゲート電圧を、前記Nチャンネル電解効果トランジスタをオフさせる電圧から前記出力電圧を所定の直流電圧にする電圧までソフトスタートさせることを特徴とする請求項9に記載のドロッパ型レギュレータ。
  12. 請求項9〜請求項11のいずれかに記載のドロッパ型レギュレータと、該ドロッパ型レギュレータの出力電圧を分圧した分圧電圧を前記ドロッパ型レギュレータに与える分圧回路と、前記ドロッパ型レギュレータの出力電圧を平滑する平滑コンデンサを備えたことを特徴とする電源装置。
  13. 入力端子と第1出力端子間に直列に設けられた第1出力トランジスタと、基準電圧を生成する基準電圧回路と、第1出力端子から出力される第1出力電圧が分圧された第1分圧電圧と前記基準電圧との誤差を増幅して出力する第1誤差増幅器と、第1誤差増幅器の出力に応じて第1分圧電圧と前記基準電圧とを等しくするように第1出力トランジスタを駆動する第1駆動回路と、
    入力端子と第2出力端子間に直列に設けられた第2出力トランジスタと、第2出力端子から出力される第2出力電圧が分圧された第2分圧電圧と前記基準電圧との誤差を増幅して出力する第2誤差増幅器と、第2誤差増幅器の出力に応じて第2分圧電圧と前記基準電圧とを等しくするように第2出力トランジスタを駆動する第2駆動回路を備えたドロッパ型レギュレータにおいて、
    前記入力端子に入力直流電圧が入力された際に、第1出力トランジスタを駆動する第1駆動回路からの第1駆動信号と、第2出力トランジスタを駆動する第2駆動回路からの第2駆動信号とをそれぞれ異なった期間でソフトスタートさせるソフトスタート回路を設け、第1出力電圧の立ち上がりと第2出力電圧の立ち上がりをソフトスタートさせることを特徴とするドロッパ型レギュレータ。
  14. 入力端子と第1出力端子間に直列に設けられた第1出力トランジスタと、基準電圧を生成する基準電圧回路と、第1出力端子から出力される第1出力電圧が分圧された第1分圧電圧と前記基準電圧との誤差を増幅して出力する第1誤差増幅器と、第1誤差増幅器の出力に応じて第1分圧電圧と前記基準電圧とを等しくするように第1出力トランジスタを駆動する第1駆動回路と、
    入力端子と第2出力端子間に直列に設けられた第2出力トランジスタと、第2出力端子から出力される第2出力電圧が分圧された第2分圧電圧と前記基準電圧との誤差を増幅して出力する第2誤差増幅器と、第2誤差増幅器の出力に応じて第2分圧電圧と前記基準電圧とを等しくするように第2出力トランジスタを駆動する第2駆動回路を備えたドロッパ型レギュレータにおいて、
    前記入力端子に入力直流電圧が入力された際に、第1出力トランジスタを駆動する第1駆動回路からの駆動信号をソフトスタートさせるソフトスタート回路を設け、第1出力電圧の立ち上がりをソフトスタートさせることを特徴とするドロッパ型レギュレータ。
  15. 請求項13または請求項14に記載のドロッパ型レギュレータと、該ドロッパ型レギュレータの第1出力電圧を分圧した第1分圧電圧を前記ドロッパ型レギュレータに与える第1分圧回路と、前記ドロッパ型レギュレータの第1出力電圧を平滑する第1平滑コンデンサと、前記ドロッパ型レギュレータの第2出力電圧を分圧した第2分圧電圧を前記ドロッパ型レギュレータに与える第2分圧回路と、前記ドロッパ型レギュレータの第2出力電圧を平滑する第2平滑コンデンサを備えたことを特徴とする電源装置。
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