JP2000216040A - セラミック電子部品の外部電極用導電性組成物およびセラミック電子部品 - Google Patents
セラミック電子部品の外部電極用導電性組成物およびセラミック電子部品Info
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Abstract
ることなく外部電極に金属的に接続する外部電極用導電
性組成物を提供することにある。 【解決手段】本発明の導電性組成物は、B(ホウ素)が
0.1〜1.5重量部と、P(リン)が1.0〜2.5
重量部と、Snが4.0〜20.0重量部と、Niが0
〜5.0重量部と、残部がCuからなる導電性金属材料
と、前記導電性金属材料100重量部に対して20〜3
0重量部のビヒクルと、からなることをを特徴とする。
Description
するもので、特に、Niを主成分とする内部電極を備え
るセラミック電子部品の外部電極として有用である。
属材料、ビヒクルならびにガラスフリットからなる。導
電性金属材料としては、主にAg,Ag/Pd等の貴金
属が挙げられる。また、このような導電性組成物は、半
導体セラミック材料からなる素子に塗布し焼付けされ
て、セラミック電子部品の電極が形成される。
子部品の卑金属化要求が高まり、近年では、Ni等の卑
金属を主成分とする内部電極を備えるセラミック電子部
品が普及している。このようなセラミック電子部品の外
部電極を形成する方法として、内部電極を備えた焼成前
のセラミック素体に導電性組成物を塗布し、セラミック
素体と内部電極と外部電極を同時に焼成するものがあ
る。また、あるいはセラミック素体と内部電極を焼成
し、その後にCuを主成分とする導電性組成物を塗布し
焼付けして外部電極を形成する方法がある。
によれば、焼成前のセラミック素体に導電性組成物を塗
布し、セラミック素体と内部電極と同時に焼成して外部
電極を形成するため、セラミック素体中に含まれるバイ
ンダーのうち、導電性組成物によって覆われた領域のバ
インダーが焼成時に十分に飛散せず、バインダーの燃焼
温度でセラミック素体にクラックが発生する問題点があ
る。
た後にCuを主成分とする導電性組成物を塗布し焼付け
して外部電極を形成する場合、セラミック素体内部の内
部電極が外部電極焼付け時に酸化されて、内部電極が外
部電極に金属的に接続しにくくなり、セラミック電子部
品が積層セラミックコンデンサである場合には、予定し
た静電容量と容量バラツキを確保できない問題点があ
る。
くなされたもので、焼付け時に内部電極が酸化すること
なく外部電極に金属的に接続する、すなわち内部電極の
酸化を抑制する外部電極用導電性組成物を提供すること
にある。
に、本発明の外部電極用導電性組成物は、B(ホウ素)
が0.1〜1.5重量部と、P(リン)が1.0〜2.
5重量部と、Snが4.0〜20.0重量部と、Niが
0〜5.0重量部と、残部がCuからなる導電性金属材
料と、前記導電性金属材料100重量部に対して20〜
30重量部のビヒクルと、からなることを特徴とする。
対して1〜4重量部のガラスフリットを添加することが
好ましい。
ラミック素体の内部にNiを主成分とする内部電極を備
え、前記セラミック素体の両端部に前記内部電極と金属
的に接続した外部電極を備え、前記外部電極はB(ホウ
素)が0.1〜1.5重量部と、P(リン)が1.0〜
2.5重量部と、Snが4.0〜20.0重量部と、N
iが0〜5.0重量部と、残部がCuからなる導電性金
属材料を含有した焼付け電極からなることを特徴とす
る。
料100重量部に対して1〜5重量部のガラスフリット
を含有することを特徴とすることが好ましい。
は、B(ホウ素)が0.1〜1.5重量部と、P(リ
ン)が1.0〜2.5重量部と、Snが4.0〜20.
0重量部と、Niが0〜5.0重量部と、残部がCuか
らなる導電性金属材料と、前記導電性金属材料100重
量部に対して20〜30重量部のビヒクルと、からな
る。
これを焼付けて外部電極を形成した場合にセラミック素
体の内部電極と金属的に接合しない。他方、添加量が2
0.0重量部を超えると、これを焼付けて外部電極を形
成した場合に外部電極の脆化が起こる。なお、内部電極
と外部電極が金属的に接続するとは、SEMあるいは金
属顕微鏡で約1000倍に拡大して観察した際に、内部
電極と外部電極の境界付近において両電極に含有されて
いる金属が連続的につながっている、すなわち境界が観
察されず、電気的に導通した状態をいう。
導電性組成物の液相温度を従来技術よりも低下させるこ
とができる。Niの添加量は5.0重量部以下が好まし
く、650℃前後で焼付け可能となる。Niの添加量が
5.0重量部を越えると導電性金属材料の融点が上昇し
て700℃以上で焼付ける必要が生じる。
加することで、内部電極に含まれるNiと外部電極に含
まれるCuの酸化を抑制することができる。B(ホウ
素)の添加量が0.1重量部あるいはP(リン)の添加
量が1.0重量部を下回ると、NiとCuの酸化を抑制
する効果がなくなり、内部電極に含まれるNiと外部電
極に含まれるCuは金属的に接合しない。他方、B(ホ
ウ素)の添加量が2.0重量部あるいはP(リン)の添
加量が2.5重量部を超えると、これを焼付けて外部電
極を形成した場合に外部電極の脆化が起こる。
部であることが好ましい。ビヒクルの添加量が20重量
部を下回ると、ペーストを塗布した場合の塗布膜がツノ
状となり不具合が生じる。他方、ビヒクルの添加量が3
0重量部を越えると、ペースト中の金属密度が低下し焼
付け時に外部電極にクラックが発生する。
電性金属材料100重量部に対して1〜5重量部添加す
ることが好ましい。ガラスフリットの添加量が5重量部
を越えると、焼成時にガラスが電極の表面に析出しメッ
キがつかないという問題が生じる。
に説明する。本実施例においてセラミック電子部品は、
目標とする静電容量が1.00μFである積層セラミッ
クコンデンサとした。
還元性誘電体セラミックからなり、Niを主成分とした
内部電極を備え、長さが2.0mm、巾が1.2mm、
高さが1.2mmのセラミック焼成体を複数用意した。
Ni,B(ホウ素),P(リン)をそれぞれ混合して導
電性金属材料とし、導電性金属材料100重量部に対し
てビヒクル25重量部と、軟化点600℃のB−Si−
Zn(ホウ珪酸亜鉛)系ガラスを5重量部とを添加して
試料1〜14の導電性組成物を得、セラミック焼成体の
相対する両端部に試料1〜14の導電性組成物を塗布し
焼付けして、試料1〜14のセラミック電子部品を得
た。
電性金属材料100重量部に対してビヒクル25重量部
と、軟化点600℃のB−Si−Zn(ホウ珪酸亜鉛)
系ガラスを5重量部とを添加して、比較例の導電性組成
物を得、セラミック焼成体の相対する両端部に比較例の
導電性組成物を塗布し焼付けして、比較例のセラミック
電子部品を得た。なお、導電性組成物中のビヒクルは、
焼付けにより焼失した。
ミック電子部品について、得られた静電容量μF、n=
50の容量バラツキ%(CV値)を測定した。なお、表
1において、評価が○印である試料が本発明の範囲内と
する。
ない試料3、B(ホウ素)2.0重量部を添加した試料
4、P(リン)0.5重量部を添加した試料5、P3.
0重量部を添加した試料6、Sn1.0重量部を添加し
た試料7、Sn22.0重量部を添加した試料10,N
i7.0重量部を添加した試料14は、何れも静電容量
は目標とする1.00μFを下回り、本発明の範囲外と
なった。
13は何れも静電容量が1.00μFを上回った。ま
た、容量バラツキは8%以下が好ましいが、試料1,
2,8,9,11,12,13は何れも容量バラツキが
5%以下となった。これは、導電性塗料を焼付けして外
部電極を形成する際に、内部電極が酸化することなく外
部電極に金属的に接続したためである。
よれば、B(ホウ素)が0.1〜1.5重量部と、P
(リン)が1.0〜2.5重量部と、Snが4.0〜2
0.0重量部と、Niが0〜5.0重量部と、残部がC
uからなる導電性金属材料と、前記導電性金属材料10
0重量部に対して20〜30重量部のビヒクルと、から
なることを特徴とすることで、導電性塗料を焼付けして
外部電極を形成する際に、内部電極が酸化することなく
外部電極に金属的に接続し、目標とする電気的特性を備
えたセラミック電子部品を得ることができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 B(ホウ素)が0.1〜1.5重量部
と、P(リン)が1.0〜2.5重量部と、Snが4.
0〜20.0重量部と、Niが0〜5.0重量部と、残
部がCuからなる導電性金属材料と、 前記導電性金属材料100重量部に対して20〜30重
量部のビヒクルと、からなることを特徴とするセラミッ
ク電子部品の外部電極用導電性組成物 - 【請求項2】 前記導電性金属材料100重量部に対し
て1〜5重量部のガラスフリットを添加することを特徴
とする請求項1のセラミック電子部品の外部電極用導電
性組成物 - 【請求項3】 セラミック素体の内部にNiを主成分と
する内部電極を備え、前記セラミック素体の両端部に前
記内部電極と金属的に接続した外部電極を備え、前記外
部電極はB(ホウ素)が0.1〜1.5重量部と、P
(リン)が1.0〜2.5重量部と、Snが4.0〜2
0.0重量部と、Niが0〜5.0重量部と、残部がC
uからなる導電性金属材料を含有した焼付け電極からな
ることを特徴とするセラミック電子部品。 - 【請求項4】 前記外部電極は、前記導電性金属材料1
00重量部に対して1〜5重量部のガラスフリットを含
有することを特徴とする請求項3に記載のセラミック電
子部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11015794A JP2000216040A (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | セラミック電子部品の外部電極用導電性組成物およびセラミック電子部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11015794A JP2000216040A (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | セラミック電子部品の外部電極用導電性組成物およびセラミック電子部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000216040A true JP2000216040A (ja) | 2000-08-04 |
Family
ID=11898755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11015794A Pending JP2000216040A (ja) | 1999-01-25 | 1999-01-25 | セラミック電子部品の外部電極用導電性組成物およびセラミック電子部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000216040A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005222737A (ja) * | 2004-02-03 | 2005-08-18 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 外部電極用銅ペースト組成物 |
JP2009302300A (ja) * | 2008-06-13 | 2009-12-24 | Murata Mfg Co Ltd | 積層セラミック電子部品およびその製造方法 |
-
1999
- 1999-01-25 JP JP11015794A patent/JP2000216040A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005222737A (ja) * | 2004-02-03 | 2005-08-18 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 外部電極用銅ペースト組成物 |
JP2009302300A (ja) * | 2008-06-13 | 2009-12-24 | Murata Mfg Co Ltd | 積層セラミック電子部品およびその製造方法 |
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