JP2000215834A - 荷電粒子線を用いた検査装置および検査方法 - Google Patents

荷電粒子線を用いた検査装置および検査方法

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JP2000215834A
JP2000215834A JP11326440A JP32644099A JP2000215834A JP 2000215834 A JP2000215834 A JP 2000215834A JP 11326440 A JP11326440 A JP 11326440A JP 32644099 A JP32644099 A JP 32644099A JP 2000215834 A JP2000215834 A JP 2000215834A
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欣之 七田
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康弘 郡司
Takashi Hiroi
高志 広井
Masatsugu Kametani
雅嗣 亀谷
Masahiro Koyama
昌宏 小山
Kenjiro Yamamoto
健次郎 山本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】試料台を移動中に荷電粒子線を走査して得られ
る試料の画像信号の偏向歪みの影響を少なくして、試料
の欠陥を得ることができる荷電粒子線を用いた検査装置
および検査方法を提供する。 【解決手段】荷電粒子線を照射する試料上の対象領域の
中心と荷電粒子線の光軸とを一致させ、前記ステージの
移動速度に基づいて荷電粒子線の照射の走査方向を決定
し、次に、前記ステージの一方を停止させ片方を移動さ
せながら前記荷電粒子線を試料に照射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細な回路パター
ンを有するメモリ,LSI等の半導体装置や液晶,ホト
マスク等の回路パターンの検査装置および検査方法に係
わり、特に荷電粒子線を用いた検査装置および検査方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置は、半導体ウエハ上にホトマ
スクに形成された回路パターンをリソグラフィー処理お
よびエッチング処理により転写する工程を繰り返すこと
により製造される。半導体装置の製造過程であるリソグ
ラフィー処理やエッチング処理,その他の処理の良否,
製造過程での異物発生等は、半導体装置の歩留まりに大
きく影響を及ぼす。したがって、処理の異常や不良の発
生を早期にあるいは事前に検知するために、製造過程に
おける半導体ウエハ上に各工程毎に形成されたパターン
を検査しなければならない。
【0003】半導体装置の製造過程では、レーザ光等を
パターンに照射して得られる画像を用いて異常を判断す
るための光学式外観検査装置や、電子線等の荷電粒子線
でパターンを走査して発生する二次電子や反射電子から
信号強度や画像を用いて異常を判断するための各種検査
装置が、実際に用いられている。
【0004】半導体ウエハ上のパターンに存在する欠陥
を検査する光学式検査装置の例としては、半導体ウエハ
に白色光を照射し、光学画像を用いて複数のLSIの同
種の回路パターンを比較する欠陥検査装置が知られてお
り、その概要は雑誌「月間セミコンダクタワールド」1
995年8月号、第96頁乃至第99頁に述べられてい
る。
【0005】このような光学式の検査方式で製造過程に
おける半導体ウエハを検査した場合、光が透過してしま
うシリコン酸化膜や感光性フォトレジスト材料を表面に
有するパターンの残渣や欠陥は検出できなかった。ま
た、光学系の分解能以下となるエッチング残りや微小導
通穴の非開口不良は検出できなかった。さらに、配線パ
ターンの段差底部に発生した欠陥は検出できなかった。
【0006】このように、回路パターンの微細化や回路
パターン形状の複雑化、材料の多様化に伴い、光学画像
による欠陥検出が困難になってきたため、光学画像より
も分解能の高い荷電粒子線、特に、電子線の走査によっ
て取得された画像を用いて回路パターンを比較検査する
方法が提案されてきている。電子線画像により回路パタ
ーンを比較検査する場合に、実用的な検査時間を得るた
めには走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microsco
py、以下SEMと略す)による観察と比べて非常に高速
に画像を取得する必要がある。そして、高速で取得した
画像の分解能と画像のSN比を確保する必要がある。
【0007】このような電子線を用いたパターンの比較
検査装置の例として、文献「ジャーナル・オブ・バキュ
ーム・サイエンス・テクノロジー・ビー、第9巻第6
号、第3005頁乃至第3009頁(1991年)」
(J. Vac. Sci. Tech. B, Vol. 9,No.6, pp. 3005−3009
(1991))、文献「ジャーナル・オブ・バキューム・サ
イエンス・テクノロジー・ビー、第10巻第6号、第2
804頁乃至第2808頁(1992年)」(J. Vac.
Sci. Tech. B, Vol. 10, No.6, pp. 2804−2808 (199
2))、および、特開平5−258703号公報と米国特許第5,5
02,306 号公報に、通常のSEMの100倍以上(10
nA以上)の電子線電流をもった電子線を導電性基板
(X線マスク等)に照射し、発生する二次電子,反射電
子,透過電子のいずれかまたは複数を検出し、その信号
から形成された画像を比較検査することにより欠陥を自
動検出する方法が記載されている。
【0008】また、大電流でなおかつ低加速の電子線で
は空間電荷効果により高分解能な画像を得ることが困難
であるが、これを解決する方法として、前出の特開平5
− 258703号公報に、試料直前で高加速電子線を減速
し、試料上で実質的に低加速電子線として照射する方法
が記載されている。
【0009】高速に電子線画像を取得する方法として
は、試料台を連続的に移動しながら試料台上の半導体ウ
エハに電子線を連続照射し取得する方法が特開昭59−16
0948号公報および特開平5−258703 号公報に記載されて
いる。
【0010】このような、細く絞った電子線を高速に試
料基板に照射して電子線画像を取得して検査する検査装
置において、電子線の偏向量に比して生じる収差、すな
わち偏向歪みをもった取得画像と、偏向歪みをもたない
基準画像または先の偏向歪みと異なった偏向歪みをもっ
た取得画像とを比較すると、本来欠陥ではない部位に欠
陥があるという誤った結果を生じてしまう。
【0011】この偏向歪みに関して、特開昭58−154153
号公報には、荷電粒子線の偏向により移動した視野の光
軸に対する位置にステージを移動させて、光軸をはずれ
た偏向によって取得画像が劣化するのを防ぐことが記載
されている。しかしながら、試料台を連続的に移動しな
がら荷電粒子線を走査する場合には、試料の回転誤差を
考慮して荷電粒子線の偏向走査領域を定める必要があ
り、この点についての記載はない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、試料
台を移動中または停止中に荷電粒子線を走査して得られ
る試料の画像信号の偏向歪みの影響を少なくして、試料
の欠陥を得ることができる荷電粒子線を用いた検査装置
および検査方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、荷電粒子線を照射する試料上の対象領域
の中心と荷電粒子線の光軸とを一致させ、前記ステージ
の移動速度に基づいて荷電粒子線の照射の走査方向を決
定し、次に、前記ステージの一方を停止させ片方を移動
させながら前記荷電粒子線を試料に照射する構成とした
ものである。
【0014】また、本発明は、荷電粒子線の走査によっ
て得られた第一の領域の画像と第二の領域の画像とを比
較して欠陥を抽出する検査装置において、前記第一また
は前記第二の領域のうち少なくとも一つの領域を含んだ
空間的に連続な画像取得領域を荷電粒子線で走査する
際、該荷電粒子線の光軸を中心とする直交座標系内の少
なくとも一軸における中心が、画像取得領域の中心付近
を通るように荷電粒子線を走査する構成を備えたもので
ある。
【0015】
【発明の実施の形態】(実施例)以下、本発明の実施例
を図面を参照しながら説明する。
【0016】本発明が適用される電子ビームを用いた半
導体ウエハまたはマスク,レチクルのパターンを検査す
るSEM式外観検査装置の構成の概略を説明する。図1
は、SEM式外観検査装置の構成の概略を示す縦断面図
である。SEM式外観検査装置1は、大きくわけて、電
子光学系システム3と光学顕微鏡部4と試料室8とから
なる検査室2と、画像処理部5と、制御部6と、二次電
子検出部7とからなる。
【0017】電子光学系システム3は、電子銃10,電
子線の引き出し電極11,コンデンサレンズ12,ブラ
ンキング偏向器13,絞り14,走査偏向器15,対物
レンズ16,反射板17,ExB偏向器18から構成さ
れており、電子銃10で発生し引き出し電極11で引き
出された電子線19がコンデンサレンズ12,絞り1
4,対物レンズ16を通って試料9へ照射される。電子
線19は細く絞られたビームであり、走査偏向器15に
よって試料9を走査され、試料9から反射電子,二次電
子51が発生する。二次電子はExB偏向器18によっ
て軌道を曲げられて反射板17を照射し、第二の二次電
子52が発生し、二次電子検出器20で検出される。一
方、ブランキング偏向器13で電子線19を絞り14の
開口部の外に向けることによって、試料9への電子線1
9の照射を防ぐことができる。
【0018】試料室8は、試料台30,Xステージ3
1,Yステージ32,回転ステージ33,位置モニタ測
長器34,試料高さ測定器35から構成されている。光
学顕微鏡部4は、検査室2の室内における電子光学系シ
ステム3の近傍であって、互いに影響を及ぼさない程度
離れた位置に設備されており、電子光学系システム3と
光学顕微鏡部4の間の距離は既知である。そして、Xス
テージ31またはYステージ32が電子光学系システム
3と光学顕微鏡部4の間の既知の距離を往復移動するよ
うになっている。
【0019】光学顕微鏡部4は白色光源40,光学レン
ズ41,CCDカメラ42により構成されており、図示
されていないが、後述する電子線画像の場合と同様に取
得画像が画像処理部5へ送られる。
【0020】位置モニタ測長器34として、本実施例で
はレーザ干渉による測長計を用いた。Xステージ31,
Yステージ32,回転ステージ33の位置が実時間でモ
ニタでき、制御部6にその位置情報が送れるようになっ
ている。また、図示していないが、Xステージ31,Y
ステージ32,回転ステージ33のモータの回転数等の
データも同様に、各々のドライバから制御部6に送られ
るように構成されている。制御部6はこれらのデータに
基づいて電子線19が照射されている領域や位置が正確
に把握できるようになっており、必要に応じて実時間で
電子線19の照射位置の位置ずれを補正制御回路43を
用いて補正できるようになっている。また、試料9がか
わっても、試料毎に電子線を照射した領域を記憶できる
ようになっている。
【0021】試料高さ測定器35には、電子線以外の測
定方式である光学式測定器、例えばレーザ干渉測定器や
反射光の位置で変化を測定する反射光式測定器が使用さ
れており、Xステージ31,Yステージ32に搭載され
た試料9の高さを実時間で測定できるように構成されて
いる。本実施例では、スリットを通過した細長い白色光
を透明な窓越しに試料9に照射し、反射光の位置を位置
検出モニタにて検出し、位置の変動から高さの変化量を
算出する方式を用いた。この試料高さ測定器35の測定
データに基づいて、電子線19を細く絞るための対物レ
ンズ16の焦点距離がダイナミックに補正され、常に被
検査領域に焦点が合った電子線19を照射できるように
なっている。また、試料9の反りや高さ歪みを電子線照
射前に予め測定してあり、そのデータをもとに対物レン
ズ16の検査領域毎の補正条件を設定するように構成す
ることも可能である。
【0022】試料9の画像を取得するためには、細く絞
った電子線19を試料9に照射し、二次電子51を発生
させ、これらを電子線19の走査およびXステージ3
1,Yステージ32の移動と同期させて検出する。
【0023】電子線19は、電子銃10と引き出し電極
11との間に電圧を印加することで電子銃10から引き
出される。電子線19の加速は、電子銃10に高電圧の
負の電位を印加することでなされる。これにより、電子
線19はその電位に相当するエネルギーで試料台30の
方向に進み、コンデンサレンズ12で収束され、さらに
対物レンズ16により細く絞られて試料台30上のXス
テージ31,Yステージ32,回転ステージ33の上に
搭載された試料9に照射される。
【0024】ブランキング偏向器13には走査信号およ
びブランキング信号を発生する走査信号発生器44が接
続され、対物レンズ16には対物レンズ電源45が接続
されている。試料9には、リターディング電源36によ
り負の電圧を印加できるようになっている。このリター
ディング電源36の電圧を調節することにより一次電子
線を減速し、電子銃10の電位を変えずに試料9への電
子線照射エネルギーを最適な値に調節することができ
る。電子線19をブランキングする必要がある時には、
ブランキング偏向器13により電子線19が偏向され
て、電子線19が絞り14を通過しないように制御でき
る。
【0025】試料9上に電子線19を照射することによ
って発生した二次電子51は、試料9に印加された負の
電圧により加速される。試料9の上方に、ExB(イー
・クロス・ビー)偏向器18が配置され、これにより加
速された二次電子51は所定の方向へ偏向される。Ex
B偏向器18にかける電圧と磁界の強度により、偏向量
を調整することができる。また、この電磁界は、試料に
印加した負の電圧に連動させて可変させることができ
る。ExB偏向器18により偏向された二次電子51
は、所定の条件で反射板17に衝突する。この反射板1
7は円錐形状をしており、その中央に設けられた開口部
を電子線19が通過する。この反射板17に加速された
二次電子51が衝突すると、反射板17からは数Vから
50eVのエネルギーを持つ第二の二次電子52が発生
する。
【0026】二次電子検出器20は検査室2内の対物レ
ンズ16の上方に配置され、第二の二次電子52を検出
し、二次電子検出器20の出力信号は、検査室2の外に
設置されたプリアンプ21で増幅され、AD変換器22
によりデジタルデータとなり、光変換手段23から光り
伝送手段24によって、画像処理部5の電気変換手段2
5へ送られる。なお、反射板17を設けない場合には、
第二の二次電子52でなく二次電子51を二次電子検出
器20で検出してもよい。
【0027】高圧電源26はプリアンプ21を駆動する
プリアンプ駆動電源27,AD変換器22を駆動するA
D変換器駆動電源、第二の二次電子を吸引するために二
次電子検出器20に加える電圧を供給する逆バイアス電
源29への電源を供給する。反射板17に衝突して発生
した第二の二次電子52は、逆バイアス電源29の供給
による二次電子検出器20で発生する吸引電界により二
次電子検出器20へ導かれる。
【0028】二次電子検出器20は、電子線19が試料
9に照射されている間に発生した二次電子51がその後
加速されて反射板17に衝突して発生した第二の二次電
子52を、電子線19の走査のタイミングと連動して検
出するように構成されている。
【0029】二次電子検出器20の出力信号は、検査室
2の外に設置されたプリアンプ21で増幅され、AD変
換器22によりデジタルデータとなる。AD変換器22
は、二次電子検出器20が検出したアナログ信号をプリ
アンプ21によって増幅された後に直ちにデジタル信号
に変換して、画像処理部5に伝送するように構成されて
いる。このように、検出したアナログ信号を検出直後に
デジタル化して伝送するので、高速で且つSN比の高い
信号を得ることができる。
【0030】Xステージ31,Yステージ32上には試
料9が搭載されており、検査実行時にはXステージ3
1,Yステージ32を静止させて電子線19を二次元に
走査する方法と、検査実行時にXステージ31,Yステ
ージ32をY方向に連続して一定速度で移動するように
して、電子線19をX方向に直線的に走査する方法のい
ずれかを選択できる。ある特定の比較的小さい領域を検
査する場合には前者の方法、比較的広い領域を検査する
ときは、後者の方法が有効である。
【0031】画像処理部5は、第一記憶部46,第二記
憶部47,演算部48,欠陥判定部49,モニタ50よ
り構成されている。取り込まれた電子線画像あるいは光
学画像はモニタ50に表示される。装置各部の動作命令
および動作条件は、制御部6から入出力される。制御部
6には、あらかじめ電子線発生時の加速電圧,電子線偏
向幅,偏向速度,二次電子検出器20の信号取り込みタ
イミング,試料台30の移動速度等々の条件が、目的に
応じて任意にあるいは選択して設定できるよう入力され
ている。制御部6は、補正制御回路43を用いて、位置
モニタ測長器34,試料高さ測定器35の信号から位置
や高さのずれをモニタし、その結果より補正信号を生成
し、電子線19が常に正しい位置に照射されるよう対物
レンズ電源45に対物レンズ16の補正信号を、走査信
号発生器44にブランキング偏向器13の補正信号を送
る。
【0032】画像処理部5は第一記憶部46と第二記憶
部47,演算部48,欠陥判定部49,モニタ50によ
り構成されている。光ファイバ24によって伝送された
試料9の画像信号は、電気変換手段25によって再び電
気信号に変換された後に第一記憶部46あるいは第二記
憶部47に記憶される。
【0033】演算部48は、この記憶された画像信号を
もう一方の記憶部の画像信号との位置合わせ、信号レベ
ルの規格化,ノイズ信号を除去するための各種画像処理
を施し、双方の画像信号を比較演算する。
【0034】欠陥判定部49は、演算部48にて比較演
算された差画像信号の絶対値を所定のしきい値と比較
し、所定のしきい値よりも差画像信号レベルが大きい場
合にその画素を欠陥候補と判定し、モニタ50にその位
置や欠陥数等を表示する。
【0035】なお、上記の実施例では、二次電子検出器
20は逆バイアス電源29により逆バイアス電圧を印加
されていたが、逆バイアス電圧を印加しない構成にして
も良い。また、本実施例では二次電子検出器20にPI
N型半導体検出器を用いたが、他のタイプの半導体検出
器、例えばショットキー型半導体検出器やアバランシェ
型半導体検出器等を用いても良い。また、応答性,感度
等の条件を満たせば、MCP(マイクロ・チャンネル・
プレート)を検出器として用いることも可能である。
【0036】次に、製造過程でパターン加工が施された
半導体ウエハを図1に示したSEM式外観検査装置1に
より検査した場合を図1を用いて説明する。
【0037】試料9が図示しない試料交換室へロードさ
れる。試料9は図示しない試料ホルダに搭載されて保持
固定された後に試料交換室が真空排気され、試料交換室
がある程度の真空度に達したら検査室2に移載される。
検査室2では、試料台30に、Xステージ31,Yステ
ージ32,回転ステージ33を介して試料ホルダごと載
せられ、保持固定される。
【0038】試料9は、予め登録された所定の検査条件
に基づいて、Xステージ31,Yステージ32のXおよ
びY方向の移動により光学顕微鏡部4の下の所定の第一
の座標に配置され、モニタ50により試料9の上に形成
された回路パターンの光学顕微鏡画像が観察される。そ
して、位置回転補正のために予め記憶された同等の回路
パターン画像と比較され、第一の座標の位置補正値が算
出される。次に、第一の座標から一定距離だけ離れ、第
一の座標と同等の回路パターンが存在する第二の座標に
移動し、同様に、光学顕微鏡画像が観察され、位置回転
補正のために記憶された回路パターン画像と比較され、
第二の座標の位置補正値および第一の座標に対する回転
ずれ量が算出される。この算出された回転ずれ量分だけ
回転ステージ33が回転して補正する。
【0039】なお、本実施例では回転ステージ33の回
転により回転ずれ量を補正しているが、回転ステージ3
3を設けず、算出された回転ずれ量に基づいて、電子線
の走査偏向位置を補正する方法でも回転ずれ量を補正で
きる。この方法については後述する。
【0040】次に、今後の位置補正のために、第一の座
標,光学顕微鏡画像観察による第一の回路パターンの位
置ずれ量,第二の座標,光学顕微鏡画像観察による第二
の回路パターンの位置ずれ量が記憶され、制御部6に送
られる。
【0041】次に、光学顕微鏡によって試料9の上に形
成された回路パターンが観察され、回路パターンがある
チップの位置やチップ間の距離、あるいはメモリセルの
ような繰り返しパターンの繰り返しピッチ等が予め測定
され、制御部6に測定値が入力される。また、検査され
るチップ、および、そのチップ内の被検査領域が指定さ
れ、制御部6に入力される。光学顕微鏡の画像は、比較
的低い倍率によって観察が可能であり、また、試料9の
表面が、例えば、シリコン酸化膜等により覆われている
場合には、下地まで透過して観察可能であるので、チッ
プの配列やチップ内の回路パターンのレイアウトを簡便
に観察することができ、被検査領域が容易に設定でき
る。
【0042】以上のようにして光学顕微鏡部4による所
定の補正作業や検査領域設定等の準備作業が完了する
と、Xステージ31およびYステージ32の移動によ
り、試料9が電子光学系システム3の下に移動される。
試料9が電子光学系システム3の下に配置されると、上
記光学顕微鏡部4により実施された補正作業や検査領域
の設定と同様の作業を電子線画像により実施する。この
ときの電子線画像の取得は、以下の方法でなされる。
【0043】上記光学顕微鏡画像による位置合せで記憶
され補正された座標値に基づき、光学顕微鏡部4で観察
されたものと同じ回路パターンに、電子線19が走査偏
向器15によりX,Y方向に二次元的に走査される。こ
の電子線の二次元走査により、被観察部位から二次電子
51が発生し、反射板17で発生した第二の二次電子5
2を二次電子検出器20で検出して電子線画像が取得さ
れる。既に光学顕微鏡画像により簡便な検査位置確認や
位置合わせ、および位置調整が実施され、且つ回転補正
も予め実施されているため、大きな調整は不要である。
電子線画像では光学画像に比べ分解能が高く、高倍率で
高精度に位置合わせや位置補正,回転補正を実施するこ
とができる。
【0044】二次電子検出器20については、従来のS
EMでは、シンチレータ(アルミニウム蒸着された蛍光
体)とライトガイドと光電子増倍管による構成が用いら
れている。このタイプの検出装置は、蛍光体による発光
を検出するため、周波数応答性が悪く、高速に電子線画
像形成するには不適切である。この問題を解決するため
に、高周波の二次電子信号を検出する検出装置として、
半導体検出器を用いた検出手段が特開平2−15545号公報
や前述の特開平5−258703 号公報に記載されており、本
発明の実施例でも、高速度検出のために半導体検出器を
用いている。
【0045】また、二次電子検出器20を用いて二次電
子を検出し、検出された画像信号を検出直後にデジタル
化してから光伝送する方法により、各種変換・伝送にお
いて発生するノイズの影響を小さくし、SN比の高い画
像信号データを得ることができる。検出した信号から電
子線画像を形成する過程においては、画像処理部5が制
御部6から指定された電子線照射位置の所望の画素に、
対応した時間毎の検出信号を、その信号レベルに応じた
明るさ階調値として第一記憶部46または第二記憶部4
7に逐次記憶させる。電子線照射位置と、検出時間で対
応つけられた二次電子の量が対応されることにより、試
料9の回路パターンの電子線画像が二次元的に形成され
る。なお、本実施例では試料から発生する二次電子を検
出する検査方法及び装置について記載してきたが、試料
からは二次電子と同時に後方散乱電子や反射電子が発生
する。二次電子とともにこれらの二次荷電粒子について
も同様に電子線画像信号として検出することができる。
【0046】画像処理部5へ画像信号が転送されると、
第一の領域の電子線画像が第一記憶部46に記憶され
る。演算部48は、この記憶された画像信号をもう一方
の記憶部の画像信号との位置合わせ,信号レベルの規格
化,ノイズ信号を除去するための各種画像処理を施す。
続いて、第二の領域の電子線画像が第二記憶部47に記
憶され、同様の演算処理を施されながら、第二の領域の
電子線画像と第一の電子線画像の同一の回路パターンお
よび場所の画像信号を比較演算する。欠陥判定部49
は、演算部48にて比較演算された差画像信号の絶対値
を所定のしきい値と比較し、所定のしきい値よりも差画
像信号レベルが大きい場合にその画素を欠陥候補と判定
し、モニタ50にその位置や欠陥数等を表示する。次い
で、第三に領域の電子線画像が第一記憶部46に記憶さ
れ、同様の演算を施されながら先に第二記憶部47に記
憶された第二の領域の電子線画像と比較演算され、欠陥
判定される。以降、この動作が繰り返されることによ
り、すべての検査領域について画像処理が実行されてい
く。
【0047】前述の検査方法により、高精度で良質な電
子線画像を取得し比較検査することにより、微細な回路
パターン上に発生した微小な欠陥を、実用性に則した検
査時間で検出することができる。また、電子線を用いて
画像を取得することにより、光学式パターン検査方法で
は光が透過してしまい検査できなかったシリコン酸化膜
やレジスト膜で形成されたパターンやこれらの材料の異
物・欠陥が検査できるようになる。さらに、回路パター
ンを形成している材料が絶縁物の場合にも安定して検査
を実施することができる。
【0048】なお、電子線19を試料9に照射すると、
その箇所が帯電する。検査の際にその帯電の影響を避け
るために、上記位置回転補正あるいは検査領域設定等の
検査前準備作業で電子線19を照射する回路パターン
は、予め被検査領域外に存在する回路パターンを選択す
るか、あるいは被検査チップ以外のチップにおける同等
の回路パターンを制御部6で自動的に選択できるように
しておくとよい。これにより、上記電子線19の照射に
よる影響が検査画像に及ぶことはなくなる。尚、大電流
電子線による走査は一回のみでも数回の繰り返しでもよ
い。
【0049】上記電子線の試料への照射条件としては、
単位面積あたりの電子線の照射量,電子線の電流値,電
子線の走査速度,試料に照射する電子線の照射エネルギ
ーが挙げられる。これらのパラメータは、回路パターン
の形状や材料毎にその最適値を求める必要がある。その
ためには、試料に照射する電子線の照射エネルギーを自
由に調整制御する必要がある。本実施例では、試料9に
リターディング電源36により電子線19の一次電子を
減速するための負の電圧を印加し、この電圧を調整する
ことにより電子線19の照射エネルギーを適宜調整でき
るように構成している。そして、電子銃10に印加する
加速電圧を変化させる場合には電子線19の軸変化が発
生して各種調整が必要になるが、本実施例では電子銃1
0に印加する加速電圧を変化させずに電子線19の照射
エネルギーを調整することができる。
【0050】図2から図4、ならびに、図10,図11
に、本発明の第1の実施例を示す。図2,図3は電子線
の走査方向を説明する図であって、試料の電子線が照射
される部分の拡大図、図4は図3に対応して電子線の走
査偏向方向を説明する模式図である。図10は図2にお
ける検査の手順を示すフローチャート、図11は図3に
おける検査の手順を示すフローチャートである。
【0051】図2に示すように、ある特定の比較的小さ
な検査領域を検査する場合には、ステージが静止した状
態で電子線19を二次元的に走査して画像を形成する。
【0052】走査に際し、実線で示した一方向のみ電子
線19を試料9に照射し、破線で示した電子線19の振
り戻しの間はブランキングすることにより試料9に電子
線19が照射されないようにし、試料9に空間的,時間
的に均一に電子線19を照射するようにしている。
【0053】画像取得領域60である幅w,長さlの矩
形領域を端部から順に電子線19を走査する場合であ
る。はじめに、図10のステップ61にて、電子線19
の走査方向とX軸方向とのなす角度、即ちウエハ回転角
θを検出する。詳細は、図5で説明する。次に、ステッ
プ62にて、電子線19の走査方向とX軸方向とが一致
するように回転ステージ33で試料9の位置を補正す
る。次に、ステップ63にて、画像取得領域60を設定
し、ステップ64にて、画像取得領域60の中心53が
電子線19による二次元走査の中心となるように、制御
部6からの指令によってXステージ31,Yステージ3
2を静止させる。即ち、電子光学系システム3の光軸と
画像取得領域60の中心とが一致するように試料を静止
させてから、電子線を走査し、画像を取得する。
【0054】図2において、画像取得領域60の幅を
w,長さをlとし、直交するX−Y座標系のもとで光軸
の位置と画像取得領域60の中心53とを座標の原点
(0,0)とすれば、走査開始点が画像取得領域60の左
上隅のA点で座標(−w/2,l/2)となるように電
子線19を走査偏向器15により偏向し、X方向に沿っ
て領域左端から右端Bまで走査幅wで走査する。このX
方向の走査をY方向に設定されたピッチ59(Δp)で
一走査ずつずらしながら反復し、右下隅の座標(w/
2,−l/2)まで走査する。なお、これらの走査条件
は予め設定されており、制御部6より指定されるように
なっている。以上の走査は図10のステップ65からス
テップ69にて実施される。
【0055】このような走査方法により、画像取得領域
60に沿った走査を実施すると、偏向歪み量が走査中心
で振り分けられる為、画像取得領域60の走査における
総偏向量が最小となって、画素あたりの偏向歪みが最小
となり、2つの画像の比較検査において欠陥を誤って検
出することを防止できる。
【0056】上記の方法を、ステージを移動させながら
電子線を走査する場合に応用したものが、図3から図4
に示す方法である。
【0057】試料9である半導体ウエハは、直径が15
0mmから200mmであるのに対して、走査型電子顕微鏡
(SEM)を用いて電子線19で走査できる幅wはせい
ぜい数百μm程度であり、広い領域をくまなく検査する
場合、上記の方法によると、画像取得領域毎にステージ
を静止させて電子線を走査する時間と、ステージの移動
時間とがかかり、1個の半導体ウエハを検査するには長
時間を要するため、適さない。そこで、ステージを一方
向に連続的に定速で移動しながら、電子線19をステー
ジ移動方向と直交または交叉する向きに高速に一方向に
走査することによって、検査時間を短縮する方法が考え
られる。白い矢印はステージ速度vを示す。
【0058】図3において、はじめに、図11のステッ
プ71にて、電子線19の走査方向とX軸方向とのなす
角度、即ちウエハ回転角θを検出する。ウエハ回転角θ
は、図5で詳述する。次に、ステップ72にて、電子線
19の走査方向がX軸方向と一致するように回転ステー
ジ33で試料9の位置を補正する。次に、ステップ73
にて、画像取得領域60を設定し、ステップ74にて、
制御部6からの指令によりYステージ32がY方向に移
動した際に、電子線19の光軸54が画像取得領域60
の中心53を通るようにXステージを静止させ、Yステ
ージ32がY方向に連続して定速移動している際に、電
子線19を走査偏向器44により走査する。
【0059】電子光学系システム3の光軸から見た電子
線19の走査は、図4に示したようになる。ステージ機
構により試料9を連続移動させながら画像取得を走査す
る場合、ステージ移動方向については、ステージ移動の
定速性を考慮しなければならない。画像取得領域60の
幅をwとすれば、ステージ速度vがY方向に定速で移動
する試料9の上を、X方向に水平に電子線19で走査す
る為に、画像取得領域60の中心53を中心として、追
従角度δ,走査幅|w/cosδ| で、走査偏向器15に
より電子線19を走査する必要がある。ステージ速度v
は時間経過と共に若干変動するため、その分は画像取得
領域60の中心53において、電子線19の光軸54が
ステージ移動方向にずれることがある。追従角度δはY
ステージ32のステージ速度vと電子線の走査速度uと
から決まる。すなわち、δ=arcsin(v/u)で求めら
れる。ここで、δ,v,uの正負は、図3,図4中の矢
印の向きを正としている。なお、追従角度δは、ステー
ジ速度vが走査速度uに比して十分小であるなら零と仮
定しても良い。
【0060】以上の追従角度δの算出を、図11のステ
ップ75にて行い、ステップ76から81にて走査が行
われる。
【0061】画像取得領域60を、設定したピッチ59
(Δp)で走査するには、時間間隔Δp/vで走査を繰
り返すことにより遂行される。これらの走査条件は予め
設定されており、制御部6より指定される。
【0062】また、電子線19が照射されている領域ま
たは位置は、Xステージ31,Yステージ32に設置さ
れた位置モニタ測長器34で測定された測定データが時
々刻々と制御部6に転送されることにより、詳細に把握
される。同様に、電子線19が照射されている領域、あ
るいは、位置の高さの変動は、試料高さ測定器35で測
定された測定データが時々刻々と制御部6に転送される
ことにより、詳細に把握される。これらのデータに基づ
き、電子線19の照射位置や焦点位置のずれを演算し、
補正制御回路43によりこれらの位置ずれを自動的に補
正する。このようにして、高精度で精密に電子線19が
制御される。
【0063】上記走査方法により、画像取得領域に沿っ
た走査が実施され、偏向歪み量が走査中心で振り分けら
れる為、画像取得領域の走査における総偏向量が最小と
なって、画素あたりの偏向歪みが最小となり、2つの画
像比較による検査における欠陥の誤った判定を防止でき
る。
【0064】図5から図7に、本発明の第2の実施例を
示す。図5,図6は図2と同じく、電子線の走査方向を
説明する図であって、試料の電子線が照射される部分の
拡大図、図7は図6に対応して電子線の走査偏向方向を
説明する模式図である。
【0065】本実施例と第1の実施例との相違点は、回
転ステージ33を有しない点である。その他の構成は第
1の実施例と同様であるので、ここでは省略する。
【0066】図5に示すように、試料9の画像は回転ス
テージ33を有しないので、X−Y軸に対して角度θだ
け回転している場合を想定する。
【0067】はじめに、第1の実施例と同様に、光学顕
微鏡画像あるいは電子線画像から所定の第一の座標と第
二の座標の位置補正値、第一の座標に対する第二の座標
の回転ずれ量が算出される。この回転ずれ量を電子線の
走査偏向位置の補正により補正し、画素あたりの偏向歪
み量が最小となる画像を形成する走査方法を説明する。
【0068】ある特定の比較的小さな領域検査をする場
合、ステージが静止した状態で電子線を二次元的に走査
し画像を形成する。図5にウエハが回転ずれ量の角度θ
をもつ場合の二次元走査の方法を示す。制御部6からの
指定により、画像取得領域60の中心53が二次元走査
の中心、すなわち光軸54と一致するようにステージを
静止させる。この場合、二次元走査の中心は画像取得領
域60の幅wの2分の1、長さlの2分の1の位置にあ
る。即ち、電子光学系システム3の光軸54と画像取得
領域60の中心53とが一致するように静止させる。
【0069】図5において、画像取得領域60の幅を
w、高さをlとし、直交するX−Y座標系のもとで画像
取得領域60の中心53を座標の原点(0,0)とすれ
ば、走査開始点A点が画像取得領域60の座標(−(w
/2)cosθ+(l/2)sinθ,(w/2)sinθ+(l/2)
cosθ)となるように電子線19を走査偏向器15によ
り偏向し、領域に添って角度θをもって端B点まで走査
する。この方向の走査を予め設定された走査ピッチ59
(Δp)で一走査ずつずらしながら反復し、座標((w
/2)cosθ−(l/2)sinθ,−(w/2)sinθ−(l/
2)cosθ)まで走査する。
【0070】走査に際し、実線で示した一方向のみ電子
線19を試料9に照射し、破線で示した電子線19の振
り戻しの間は、試料9に電子線19が照射されないよう
にブランキングすることにより、試料9の上に空間的,
時間的に均一に電子線を照射することができる。ブラン
キングは、ブランキング偏向器13により電子線19を
偏向して、絞り14を通過しないようにすることにより
実施される。
【0071】上記走査方法により、画像取得領域に沿っ
た走査が実施され、偏向歪み量が走査中心で振り分けら
れる為、画像取得領域の走査における総偏向量が最小と
なり、画素あたりの偏向歪みが最小となる比較検査に適
した画像が形成される。
【0072】広領域をくまなく検査する場合、上記の方
法によると、画像取得領域毎に、ステージを静止させて
電子線を走査する時間の他に、ステージの移動時間とし
て加速,減速,位置整定を加算した時間がかかり、検査
時間全体では長時間を要してしまう。そこで広領域を検
査する場合、ステージを一方向に連続的に定速で移動し
ながら、電子線をステージ移動方向と直交または交叉す
る向きに高速に一方向に走査することにより、被検査領
域の画像を取得する検査方法を用いるとよい。所定距離
の一走査幅分の電子線取得時間は、所定距離をステージ
が移動する時間のみとなる。
【0073】図6と図7にステージの一軸の連続移動の
場合、図8と図9にステージの二軸の連続移動の場合の
各々について、以下説明する。
【0074】はじめに、ステージの一軸の連続移動の場
合の、本発明の第3の実施例を、以下説明する。図6に
おいて、回転ずれ量の角度θで、ステージの一軸が連続
移動する場合、図1に示す制御部6からの指定によって
Yステージ32をステージ速度vの定速でY方向に移動
させた時に、電子光学系システム3の光軸54が画像取
得領域60の中心53を通るように、Xステージ31を
静止させる。そして、Yステージ32がY方向に連続移
動している際に、電子線19を幅w,長さlの矩形領域
に沿って走査する。
【0075】Yステージ32が移動している間、電子線
19は画像取得領域60の中心53を中心とした走査を
繰り返すので、この時の、電子光学系システム3の光軸
54から見た走査パターンは、図7に示すようになる。
図7において、光軸54を原点とするX−Y座標系に、
画像取得領域60の幅をw,長さをl,走査速度をu,
試料9から見たみかけの走査速度をu′とすると、追従
角度δは回転ずれθを含み、δ=arcsin((u′/u)sin
θ−v/u)となる。ただし、δ,u′,u,θ,v
は、各々図7中の矢印の方向を正としている。
【0076】直交するX−Y座標のもとで光軸54を原
点(0,0)とすると、走査開始点A点は、走査中心が
座標((l/2)cosθ,0)で、走査幅が(cosθ/cos
δ)wとなるように、追従角度δをもってB点まで走査
する。しかしながら、ステージ機構により試料を連続移
動させながら、画像取得を走査する場合、ステージ移動
方向についてはステージ移動の定速性を考慮しなければ
ならない。
【0077】そこで、図6に示す試料9の上での走査ピ
ッチ59(Δp)を用いて、時間間隔(Δp・sinθ)
/v毎に走査の中心をΔp・cosθずつ移動させなが
ら、走査の中心の座標が(−(l/2)cosθ,0)とな
るまで走査を反復することにより、画像取得領域60を
予め設定された走査ピッチ59(Δp)で走査すること
が可能となる。これらの走査条件は検査装置に予め設定
され、図1に示した制御部6により指定される。ステー
ジ速度vは時間経過と共に若干変動するため、その分は
画像取得領域60の中心53において、電子線19の光
軸54がステージ移動方向にずれることがある。
【0078】画像取得領域60の走査に際し、図6,図
7の実施例において実線で示した一方向のみ、電子線1
9を試料9に照射する。破線で示した電子線19の振り
戻しの間は、試料9に電子線19が照射されないように
ブランキングすることにより、試料9上に空間的,時間
的に均一に電子線19を照射することができる。ブラン
キングは、ブランキング偏向器13により電子線19を
偏向して、絞り14を通過しないようにすることにより
実施される。
【0079】電子線が照射されている領域または位置
は、Xステージ31,Yステージ32に設置された位置
モニタ測長器34の測定データが時々刻々と制御部6に
転送されることにより、詳細に把握される。同様に、電
子線19が照射されている領域あるいは位置の高さの変
動は、試料高さ測定器35の測定データが時々刻々と制
御部6に転送されることにより詳細に把握される。これ
らのデータに基づき、電子線19の照射位置や焦点位置
のずれを演算し、補正制御回路43によりこれらの位置
ずれを自動的に補正する。このようにして、高精度で精
密に電子線を走査できるようになる。
【0080】上記により、画像取得領域に沿った走査が
実施され、偏向歪み量が走査中心で振り分けられる為、
画像取得領域の走査における総偏向量が最小となって、
画素あたりの偏向歪みが最小となり、2画像比較による
検査における欠陥の誤った判定を防止できる。
【0081】つぎに、ステージの二軸の連続移動の場合
の、本発明の第4の実施例を説明する。図8は図2と同
じく、電子線の走査方向を説明する図であって、試料の
電子線が照射される部分の拡大図、図9は図8に対応し
て電子線の走査偏向方向を説明する模式図である。
【0082】まず、回転ずれ量の角度θで、ステージの
二軸が各々連続移動する場合の走査方法について説明す
る。
【0083】図8において、はじめに、幅w,長さlの
矩形の画像取得領域60の中心53と電子線19の走査
の光軸54とが一致するように、Xステージ31,Yス
テージ32をステージ速度vで定速移動させる。次に、
ステージを移動させながら電子線19を走査する。この
とき、図8に示したXステージ31とYステージ32の
両方の合成速度であるステージ速度vが、図8に示した
電子線19の走査方向55に対して略直角となるよう
に、Xステージ31の速度とYステージ32の速度とを
決定する。
【0084】ここで、実際には、各ステージの移動速度
のむら,電子線19の偏向制御のむらによる電子線走査
位置のむらが存在し、合成速度vと電子線19の走査方
向とのなす角度を厳密に直角にすることは困難であるの
で、取得画像を用いた欠陥判定に支障の無い精度に保て
ばよい。
【0085】さらに、電子線19を走査している間は、
Xステージ31,Yステージ32が移動しているので、
Xステージ31,Yステージ32の移動を考慮して実際
の電子線の走査方向を決定する必要がある。図9に示す
ように、X軸方向に対しての回転ずれ量の角度θを考慮
し、さらに図4で説明した方法で、追従角度δを求め、
実際の走査角度を求める。このようにして、電子線19
を走査すれば、図3,図4で説明した場合と同様にし
て、回転ずれ量の角度θが補正された画像を取得するこ
とができる。
【0086】以上の結果、画像取得領域に沿った走査が
実施され、偏向歪み量が走査中心で振り分けられる為、
画像取得領域の走査における総偏向量が最小となって、
画素あたりの偏向歪みが最小となり、2つの画像の比較
による検査における欠陥の誤った判定を防止できる。
【0087】以上のように、本実施例によれば、比較検
査に適した、画素あたりの偏向歪みが少ない良質な画像
が得られ、誤検出を低減することができ、検査装置とし
ての信頼性を向上させることができる検査方法および検
査装置を提供できる。また、本発明になる検査装置を半
導体製造プロセスへ適用する事により、異常発生を迅速
かつ正確に検知することができるので、多量の不良発生
を未然に防止する事ができるという優れた効果をもたら
す。さらにその結果、不良の発生そのものを低減させる
ことができるので、半導体装置等の信頼性を高める事が
出来、新製品等の開発効率が向上し、かつ製造コストが
削減できるという優れた効果をもたらす。
【0088】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、試
料台を移動中または停止中に荷電粒子線を走査して得ら
れる試料の画像信号の偏向歪みの影響を少なくして、試
料の欠陥を得ることができる荷電粒子線を用いた検査装
置および検査方法を得ることができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】SEM式外観検査装置の装置構成の概略を示す
縦断面図。
【図2】電子線が照射される部分の拡大図。
【図3】電子線が照射される部分の拡大図。
【図4】図3に対応して電子線の走査偏向方向を説明す
る模式図。
【図5】電子線が照射される部分の拡大図。
【図6】電子線が照射される部分の拡大図。
【図7】図6に対応して電子線の走査偏向方向を説明す
る模式図。
【図8】電子線が照射される部分の拡大図。
【図9】図8に対応して電子線の走査偏向方向を説明す
る模式図。
【図10】図2における検査の手順を示すフローチャー
ト。
【図11】図3における検査の手順を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
1…SEM式外観検査装置、9…試料、15…走査偏向
器、19…電子線、20…二次電子検出器、31…Xス
テージ、32…Yステージ、34…位置モニタ測長器、
49…欠陥判定部、51…二次電子、52…第二の二次
電子、53…中心、54…光軸、55…走査方向、59
…ピッチ、60…画像取得領域。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/66 H01L 21/66 J (72)発明者 広井 高志 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 亀谷 雅嗣 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 小山 昌宏 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 山本 健次郎 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 二宮 拓 茨城県ひたちなか市大字市毛882番地 株 式会社日立製作所計測器グループ内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料を載置しそれぞれ一方向へ移動可能な
    2つの部材からなるステージと、荷電粒子線を発生させ
    る荷電粒子源と、該荷電粒子源で発生した荷電粒子線が
    前記試料へ照射されて発生する二次荷電粒子を検出し画
    像信号を形成する画像形成手段と、前記荷電粒子線が照
    射される前記試料上の対象領域の中心と前記荷電粒子線
    の光軸とを一致させ、前記ステージの移動速度に基づい
    て前記荷電粒子線の照射の走査方向を決定するととも
    に、前記ステージの2つの部材の一方を停止させ片方を
    移動させながら前記荷電粒子線を前記試料に照射させる
    制御手段とを備えたことを特徴とする荷電粒子線を用い
    た検査装置。
  2. 【請求項2】荷電粒子線を発生させる荷電粒子源と、該
    荷電粒子線をパターンが形成された試料へ集束するレン
    ズ手段と、前記試料を載置する試料台と、該試料台を含
    む試料を試料室に搬送する搬送手段と、前記荷電粒子線
    を前記試料上で走査させる荷電粒子線走査手段と、前記
    試料から発生する二次荷電粒子を検出する検出器と、該
    検出器からの信号に基づいて前記試料上の第一の領域の
    荷電粒子線画像信号を形成する画像形成手段と、該荷電
    粒子線画像信号を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記
    憶された荷電粒子線画像信号を前記試料上の前記第一の
    領域と同一のパターンが形成された第二の領域の荷電粒
    子線画像信号とを比較する比較手段と、該比較手段の比
    較結果から前記パターンの欠陥を判別する欠陥判別手段
    とを備えた荷電粒子線を用いた検査装置において、前記
    比較手段で比較対象とした前記第一または前記第二の領
    域のうち少なくとも一つの領域を含んだ空間的に連続な
    画像取得領域を前記荷電粒子線で走査する際、該荷電粒
    子線の光軸を中心とする直交座標系内の少なくとも一軸
    における中心が、前記画像取得領域の中心付近を通るよ
    うに前記荷電粒子線を走査することを特徴とする荷電粒
    子線を用いた検査装置。
  3. 【請求項3】請求項2の記載において、前記第一または
    前記第二の領域の各々が、別々の前記画像取得領域に含
    まれることを特徴とする荷電粒子線を用いた検査装置。
  4. 【請求項4】請求項3の記載において、前記試料台に前
    記試料を載置する際の試料の回転量を検出する回転検出
    手段と、前記回転量を補正する補正手段とを備え、該補
    正手段により前記試料の回転量を補正して前記画像形成
    手段により前記画像取得領域の画像を形成することを特
    徴とする荷電粒子線を用いた検査装置。
  5. 【請求項5】請求項4の記載において、前記回転量の補
    正手段は、前記試料台を含む試料を空間的に回転させる
    回転ステージ機構であることを特徴とする荷電粒子線を
    用いた検査装置。
  6. 【請求項6】請求項4の記載において、前記回転量の補
    正手段は、前記回転量を前記荷電粒子線の走査の方向に
    基づいて補正することを特徴とする荷電粒子線を用いた
    検査装置。
  7. 【請求項7】請求項2の記載において、前記第一または
    前記第二の領域が一つの前記画像取得領域に含まれるこ
    とを特徴とする荷電粒子線を用いた検査装置。
  8. 【請求項8】請求項7の記載において、前記試料台を空
    間的に移動させるステージ機構を備え、該ステージ機構
    による前記試料台の移動に基づいて前記画像取得領域の
    画像の取得が一組の電子光学系システムにより遂行され
    ることを特徴とする荷電粒子線を用いた検査装置。
  9. 【請求項9】請求項8の記載において、前記ステージ機
    構は、直交する二軸方向に前記試料台を含む試料を空間
    的に移動させるとともに、前記二軸のうちの一軸に沿っ
    て前記試料台を連続移動させて前記画像形成手段により
    前記画像取得領域の画像を形成することを特徴とする荷
    電粒子線を用いた検査装置。
  10. 【請求項10】請求項8の記載において、前記ステージ
    機構は、直交する二軸方向に前記試料台を含む試料を空
    間的に移動させ、前記試料台に前記試料を載置する際の
    試料の回転量を検出する回転量検出手段と、前記二軸と
    も連続移動させることにより前記回転量を補正する回転
    量補正手段とを備え、前記画像形成手段は、前記画像取
    得領域の画像を形成することを特徴とする荷電粒子線を
    用いた検査装置。
  11. 【請求項11】XステージとYステージと回転ステージ
    とからなるステージと、該ステージに載せられた試料に
    荷電粒子線を照射する荷電粒子線照射手段と、前記荷電
    粒子線が照射されて発生する二次電子または該二次電子
    がさらに反射板に反射して発生する第二の二次電子の少
    なくともひとつを検出する二次電子検出手段と、該二次
    電子検出手段によって検出された信号に基づいて前記試
    料の欠陥を検出する欠陥検出手段とを備えた荷電粒子線
    を用いた検査装置において、前記荷電粒子線を照射する
    前記試料上の対象領域の中心を検出する中心検出手段
    と、該中心検出手段によって検出された中心と前記荷電
    粒子線の光軸とを一致させる光軸設定手段と、前記対象
    領域の形状に基づいて前記荷電粒子線の照射の走査方向
    を決定し、該走査方向に基づいて前記回転ステージを回
    転させて前記試料の方向を決定する走査方向決定手段と
    を備え、前記荷電粒子線照射手段は前記荷電粒子線を前
    記走査方向決定手段で決定された前記走査方向へ照射す
    ることを特徴とする荷電粒子線を用いた検査装置。
  12. 【請求項12】XステージとYステージと回転ステージ
    とからなるステージに載せられた試料に、荷電粒子線を
    照射して発生する二次電子または該二次電子がさらに反
    射板に反射して発生する第二の二次電子の少なくともひ
    とつを検出し、検出された信号に基づいて前記試料の欠
    陥を検出する荷電粒子線を用いた検査方法において、前
    記荷電粒子線を照射する前記試料上の対象領域の中心と
    前記荷電粒子線の光軸とを一致させ、前記対象領域の形
    状に基づいて前記荷電粒子線の照射の走査方向を決定
    し、該走査方向に基づいて前記回転ステージを回転さ
    せ、前記決定された前記走査方向へ前記荷電粒子線を照
    射することを特徴とする荷電粒子線を用いた検査方法。
  13. 【請求項13】XステージとYステージとからなるステ
    ージと、該ステージに載せられた試料に荷電粒子線を照
    射する荷電粒子線照射手段と、前記荷電粒子線が照射さ
    れて発生する二次電子または該二次電子がさらに反射板
    に反射して発生する第二の二次電子の少なくともひとつ
    を検出する二次電子検出手段と、該二次電子検出手段に
    よって検出された信号に基づいて前記試料の欠陥を検出
    する欠陥検出手段とを備えた荷電粒子線を用いた検査装
    置において、前記荷電粒子線を照射する前記試料上の対
    象領域の中心を検出する中心検出手段と、該中心検出手
    段によって検出された中心と前記荷電粒子線の光軸とを
    一致させる光軸設定手段と、前記ステージの移動速度に
    基づいて前記荷電粒子線の照射の走査方向を決定する走
    査方向決定手段とを備え、前記荷電粒子線照射手段は前
    記ステージの一方が停止し片方が移動する間、前記荷電
    粒子線を前記試料に照射することを特徴とする荷電粒子
    線を用いた検査装置。
  14. 【請求項14】XステージとYステージとからなるステ
    ージに載せられた試料に荷電粒子線を照射し、発生する
    二次電子または該二次電子がさらに反射板に反射して発
    生する第二の二次電子の少なくともひとつを検出し、検
    出した信号に基づいて前記試料の欠陥を検出する荷電粒
    子線を用いた検査方法において、前記荷電粒子線を照射
    する前記試料上の対象領域の中心と前記荷電粒子線の光
    軸とを一致させ、前記ステージの移動速度に基づいて前
    記荷電粒子線の照射の走査方向を決定し、次に、前記ス
    テージの一方を停止させ片方を移動させながら前記荷電
    粒子線を前記試料に照射することを特徴とする荷電粒子
    線を用いた検査方法。
  15. 【請求項15】XステージとYステージとからなるステ
    ージと、該ステージに載せられた試料に荷電粒子線を照
    射する荷電粒子線照射手段と、前記荷電粒子線が照射さ
    れて発生する二次電子または該二次電子がさらに反射板
    に反射して発生する第二の二次電子の少なくともひとつ
    を検出する二次電子検出手段と、該二次電子検出手段に
    よって検出された信号に基づいて前記試料の欠陥を検出
    する欠陥検出手段とを備えた荷電粒子線を用いた検査装
    置において、前記荷電粒子線を照射する前記試料上の対
    象領域の中心を検出する中心検出手段と、該中心検出手
    段によって検出された中心と前記荷電粒子線の光軸とを
    一致させる光軸設定手段と、前記Xステージの移動速度
    と前記Yステージの移動速度とに基づいて前記荷電粒子
    線の照射の走査方向を決定する走査方向決定手段とを備
    え、前記荷電粒子線照射手段は前記Xステージと前記Y
    ステージの両方が移動する間、前記荷電粒子線を前記試
    料に照射することを特徴とする荷電粒子線を用いた検査
    装置。
  16. 【請求項16】XステージとYステージとからなるステ
    ージに載せられた試料に荷電粒子線を照射し、発生する
    二次電子または該二次電子がさらに反射板に反射して発
    生する第二の二次電子の少なくともひとつを検出し、検
    出した信号に基づいて前記試料の欠陥を検出する荷電粒
    子線を用いた検査方法において、前記荷電粒子線を照射
    する前記試料上の対象領域の中心と前記荷電粒子線の光
    軸とを一致させ、前記Xステージの移動速度と前記Yス
    テージの移動速度とに基づいて前記荷電粒子線の照射の
    走査方向を決定し、次に、前記Xステージと前記Yステ
    ージの両方を移動させながら前記荷電粒子線を前記試料
    に照射することを特徴とする荷電粒子線を用いた検査方
    法。
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